5月18日にkintone Café 神奈川 Vol.17を横浜市栄区で開催しました。
告知ページはこちら(https://kintonecafe-kanagawa.connpass.com/event/317443/)です。

今回は開催日や場所の選定までにかなりの紆余曲折がありました。
それでも無事に充実した会が開催できたことに、参加者やスタッフの皆様に感謝申し上げます。

今年に入ってから、kintone Café 神奈川については、私が企画や運営から徐々に手を引く必要があると感じていました。

理由は、本業が忙しくなってきたことです。
コミュニティー運営に身を投じたいと言う私の思いとは裏腹に、なかなか時間が取れなくなってきています。

今回も開催までに二転三転しましたが、その理由の一つが、私自身のスケジュールの調整が絡んでいます。もう、私に依存する体制はやめなければという思いを強めていました。

今回、スタッフの皆さんが積極的に動いてくださったことで、私は企画や司会進行、事前のサイト準備などにほぼ関わっていません。

そもそも、コミュニティーのあり方として、私一人が仕切るのはふさわしくありません。
私物化につながってしまいますし、何より、そのやり方だと長続きしません。


神奈川のすべての市区町村で一度以上開催したいという、私の酔狂とも言える趣味にスタッフの皆さんが賛同してくれたこともあり、今回からkintone Café 神奈川のロゴマークも変わりました。開催のたびに開催市区町村の枠を塗りつぶしていくロゴを「成長する画像」という斬新なコンセプトで考えていただいたのは、今回のうれしいトピックです。
もう、私がkintoneを神奈川で盛り上げようとした当初の想いはほぼ達成されつつあるように思います。
本当にスタッフの皆様には感謝です。

とは言え、私はコミュニティー運営から引退するつもりは全くありません。むしろ、kintone Caféだけにこだわらず、様々なコミュニティーにどんどん参加、または立ち上げをしていきたいとすら思っています。

その意味で、今回のアプリ開発チャレンジはとても良い企画だったと思います。
作成できるアプリはライトコースに限定されます。つまり、カスタマイズやプラグインの使用は禁止です。kintoneの標準機能しか使えないという制約条件は、初心に戻るにはうってつけ。
ユーザーが主体であるkintone Caféの趣旨にも沿っていましたし、私自身も一参加者として楽しめました。


今回のライトコース限定のアプリチャレンジ企画は、全て加藤さんが主導してくださいました。
加藤さんはkintone Café 神奈川の創始者であります。さらに、Facebookのkintone活用研究会の主催を長年続け、kintone界隈で長老とも呼ばれる存在です。


私はkintoneはベータテスターの頃から関わっていますが、ライトコースの環境にはおそらく一度も触れたことがないはずです。そして、APIが使えるようになった頃も知っていますが、当時はプラグインがまだない時期だったので、カスタマイズは自分でこしらえるという考えが私の中に根強く残っています。
ところが、標準機能を完全に理解しておらず、しかもJavaScriptを操れる人がkintoneを触ると、標準機能を無視していきなりカスタマイズに頼ってしまいます。
カスタマイズを使えば、kintoneにとって少々アクロバティックな構成であっても動かすことは確かに可能です。
ただし、バージョンアップに弱いし、保守性にも可用性にも弱点があります。
その構成では、ユーザーさんは開発会社に頼らざるを得ません。開発会社にとってもキリが悪く、保守が後々まで残り続けます。

ですから、今回のようにライトコース、つまり標準機能のみでアプリをどこまで作れるかと言う訓練は、kintoneに関わる方であれば、常に行っておいた方が良いのです。
私も今回、まさにそのことを感じました。

いまや、kintone案件は世の中にたくさん出回っています。
もう、カスタマイズを全開で施し、自社で抱え込む行いは不要です。
kintoneカスタマイズをする会社の多くは、抱え込みを意図していたのでしょう。昔の私はまさにそうでした。
ところが、標準機能でできない機能はプラグインやサービスに任せていく方向に切り替えないと、自社の保守人員のリソースがお客様のご要望の数と頻度に応えられなくなります。
私も昨年、この過ちに気づいて方針を変えました。

保守をしないで済むような開発か、最小限のカスタマイズで押さえられるようにするか、最初から開発を行わない伴走開発へと。
そのためには、kintoneの標準機能を完全に理解し、標準機能でできる事はその中で実装することが必要です。

kintoneでできないと思える要件は、本当に標準機能では無理なのか。
できないと判断した機能をゆだねるべきはサービスなのか、プラグインなのか、それともExcelに一旦出して取り込み直すのか。
それでもどうしてもダメな場合、はじめてJavaScriptカスタマイズを加えるべきでしょう。
それぐらいのポリシーを持っておかなければ、kintone案件の量に作業がついていけません。
さらに、kintoneの良さも活かしきれていない、ということで、お客様のためにもなりません。

今回のkintone Café 神奈川には、愛媛から沖さんをはじめ、埼玉や東京、そして地元神奈川からも多くの方が駆けつけてくださいました。
全体の3割強がkintone Café 神奈川の初参加でしたが、kintoneの完全な初心者は一名のみでした。
より多くの方に新たにkintone Café 神奈川に参加してもらうためにも、今回のような企画は今後も有効ではないかと思っています。


最後には恒例の全員写真。


さて、お楽しみの懇親会です。
今回は本郷台駅前のトムヤムくんというタイ料理のお店でした。二名を除き、全員が懇親会に参加してくれたことを嬉しく思います。


私自身、初めて本郷台駅に降り立ちました。会場となったアースプラザとても良い建物で、栄区自体にほとんど来たことがなかった。私としては、今後まだプライベートでも行きたいと思える良い街でした。

また、次の神奈川県の市区町村にkintoneとともにうかがえることを楽しみにしています。
最後に参加してくださった皆様、スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。

Xポストまとめサイトはこちら(https://togetter.com/li/2365479)です。


コメントを残して頂けると嬉しいです

Case Of Akvabitの全投稿一覧