2024年1月25日に『チャレンジの総量を真鶴で』に登壇しました。


今回のイベントは、昨夏に開催された『kintone Café 神奈川 Vol.15』と同じ場所である真鶴町観光案内所の二階にある会議室で行われました。
(kintone Café 神奈川 Vol.15の開催に関する詳細は、このブログでご覧いただけます。)

上記のブログにも載っていますが、その盛り上がりが冬の山北町での『kintone Café 神奈川 Vol.16』へと繋がり、一緒に企画した株式会社あわえさんとの共同作業を経て、真鶴町の活性化にkintoneを活用しようという思いが強まりました。
その思いを具体的にするため取り組んでいたのが、真鶴町でkintoneを使った地域創生への試みです。
昨夏のイベントで一緒に企画した株式会社あわえさんと、真鶴町をkintoneを使って活性化させたいとの思いが一致しました。コンセプトや開催内容など、何回も打ち合わせを重ねました。一度は開催日程も決まったのですが、開催を目前にして延期の決断を下したこともありました。

そうした困難を乗り越え、真鶴でまたkintoneのイベントを企画しようとした理由は、真鶴が抱える過疎地としての課題や危機感をkintone Café 神奈川のイベントの中で共有できていたからです。


地域活性化の手法は各地域や知見を持ったかたがそれぞれのやり方で実践しています。
その中で弊社や私やギボンズ社の藤村さんが地域活性化の手段として提供できるのは情報技術、それもkintoneを使った業務改善においてです。
実際に真鶴町の事業者さんに行っていただいた事前ヒアリングによると、まだビジネスの中では昔からのやり方が主流だそうです。そのやり方を改善するだけでも地域のために貢献できる余地があるはずと考えました。


今回のイベントには最終的に二社の真鶴の事業者の方に参加していただきました。
他にも数社に申し込んでいただいていましたが、都合が合わず、まずは二社から。

しかもご多忙とのことで、時間も二時間半ほどでした。
その限られた時間で、kintoneについての機能や使い方、可能性についてを語りました。その特徴や魅力なども交えて。

おかげでkintoneについてはその良さを理解してもらいましたが、今回の開催によって導入していただくには到りませんでした。
小規模な事業での導入に関しては、既存のツールから月額7500円を支払って移行することが難しいという意見もありました。

ただ、私の後にギボンズ社の藤村さんがマンダラアートについてワークをしてくださったことで、風向きが変わりました。ワークによって違う発想が刺激されたことも良かったのでしょう。
実際、ワークによってご自身の仕事の洗い出しができた結果、kintoneを使うことも選択肢の一つとして見直すきっかけになったようです。
私の話によってkintoneの魅力は理解していただけたので、思考のフレームワークを使って考えを整理してもらえれば有力なツールとして選ばれる。それこそが今回のイベントの効果だと思います。


私もワークの有効性を感じました。後は真鶴のこれからについてより一層の対話を進め、真鶴町の状況にあった道を探っていきたいと思いました。
一朝一夕で行うにはテーマが大きいので、一日で成果はでません。何回も何回も繰り返し真鶴の皆さんと会話する必要があると感じています。

皆さんが帰られた後は、私とギボンズ社の藤村さん、あわえ社の三宅さん、松木さんと四人で真鶴の街を楽しみました。
以下は上のイベントとは少し関係性が薄いのですが、真鶴の地域創生の可能性を感じた良い機会だったので、少し長い文章になっています。よかったらください。

今回の会場である真鶴町観光協会のすぐそばにあるのが、sumi marcheさん。昨夏のkintone Café 神奈川の懇親会でも利用させてもらいましたが、その時は人数が多かったので、離れのスペースでの開催でした。


ところが今回はsumi marcheさんの中でおいしい料理とお酒を頂きました。時間はまだ16時。平日のこんな時間に飲むことなどめったにありません。
ですが、この時間に飲むことこそが真鶴時間。私も真鶴の時間を身体に刻むため、あえてこの時間から飲む道を選びました。
鯖やはばのり、イカ。海産物は目の前の海から上がってきます。刻一刻と暗くなっていく空や海を見ながら、会話を楽しみ、時間を気にせずに飲む真鶴の夕暮れ。
都会でビジネスの風に吹かれているとつい忘れてしまうゆとりです。

地方創生にあたって都会の価値観を持ち込むと失敗する。よく聞く言葉です。
都会の価値観とは平日の夕方からお酒を飲む時間の使い方とは一線を画しているはずです。

続いて向かったのは青木商店 GLIDE。こちらのお店は前に来た時には気づきませんでした。松木さんにうかがったところ、最近できたらしいです。
こうした新たなお店ができるのは、真鶴のためにも喜ばしいことです。

実は、この日真鶴駅で藤村さんと待ち合わせた私たちは、おおみち通りという街の目抜き通りでいつも活気があったお魚屋さんが代表の方がお亡くなりになったとかで休業する旨の張り紙をみたばかりでした。
お昼は伊藤商店というデビット伊東さんのお店でラーメンを頂きました。こちらのお店が真鶴で存在感を示していますし、これまでの数回の訪問でポツンポツンと頑張るお店も観てきました。ですが、真鶴の街の全体が衰退しつつあることは、数回訪れただけでも感じていました。
ですが、このように少しずつ町もお店もリノベーションされ、少しずつ点るあかりが戻っています。


こちらのお店ではジャックダニエルのハイボールとソフトクリームをいただきました。この取り合わせがまたうまかった!また今度来たいと思います。


そして最後に訪れたのが駅前にある塩と檸檬さん。このお店は前に来た時にも気になっていました。お酒も料理もとてもおいしかった!
たまたまお隣にいらっしゃったのが松木さんや三宅さんもご存知の方で、その方も交えて楽しいお酒の時間が持てました。
こうしてみると、真鶴もまだまだ行くべきお店が多いこと、街は決して未来をあきらめていないことが分かります。

実際、第一次作業に課題を抱えているとはいえ、都会から気軽に訪れられる過疎地というポジションは真鶴ならではの長所にもなります。
そのような街で、私に何ができるのか。kintoneを武器に、これからも何回も訪れることになるでしょう。

今日はご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
今回のイベントを通じて、真鶴町の地域創生に向けての新たな一歩を踏み出すことができました。今後も真鶴の可能性を信じ、kintoneを活用して地域活性化に貢献していきたいと考えています。


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