令和三年五月。
東京オリンピックの開幕が迫っている中、何度目かの緊急事態宣言が何度目かの延長期間に突入しています。
コロナウィルスによる新規患者の発生は収まらず、ワクチン接種の作業は遅々として進まず。そんな最近です。
緊急事態宣言にもかかわらず、人々は自粛に疲れ、街にも通勤電車にも人があふれています。マスコミや政府があおる危機感と街の光景が矛盾しています。

大変な状況の中、尽力してくださっている医療関係者の皆様。そして、自粛の風潮の中、経済的な苦境に陥った特定の業界の方。そうした方々が早く以前の生活に戻れることを願いたいです。
コロナによる混乱はまだまだ続くでしょう。ワクチンを全世界の人々が接種した後も。

既存の仕組みを維持しようとする意思と新たな枠組みに向けた動きが渦を巻いている。今の世の中はそのように読めます。東京オリンピックも開催されようと中止されようと、今後を占う重要な試金石となることでしょう。

そうした世の中でもビジネスは必要です。そこには効率を上げるための仕組みが求められます。
効率を追い求めることは人間のあり方に反している、という見方もあります。ですが、今までが逆に非効率だったのだと思います。
社会を維持するため、無理をして堅く世の中が回る仕組みのひずみ。それを全て人力で回そうとしたことが悲劇のもとでした。
そこを正し、人間があるべき自然の姿を実現するために情報技術はあるのだと思っています。非効率な作業はシステムに任せ、私たちはもっと創造的な関係と創造的な日々を送る。非効率で不条理なことには時間を使わない。
弊社は、そうした流れをより促進していくために引き続き活動していきます。

今年に入ってから、二人の新たな仲間を迎え入れた弊社。
二人とも頑張ってくれています。弊社もその頑張りにこたえられるようにしなければ、と思っています。
自社の案件を増やす。代表の作業は生産性を高く維持し、ワーカーからディレクターや営業担当へと進化する。
そんなビジョンで業務をこなしてゆきたいと思います。

達成度七割。達成感七割。満足感六割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたあらゆる方々に感謝します。ありがとうございました。



●弊社の業績

§ 総括 五月度の売上は、まだ確定していません。その一方で、三月末で第六期が終わりました。今期は人件費の増加によって赤字となりました。きっちりと人件費の分だけが赤字となって顕在した結果です。
今月は税理士の先生と打ち合わせを行い、月々の目標額についても基準額を設定しなおしました。今後は上方修正した額を凌駕し、利益が出るような体質に切り替えねばなりません。
目標額を大幅に引き上げた結果、四月の実績は目標額を大幅に割っています。ただ、五月の実績は四月の足りない分を補えるだけの確保ができる見通しです。

弊社は売上を一社に依存せず、複数のお客様に分散させています。今期も引き続き、リスクを分散させる体制を維持していこうと思います。
今年に入ってから仲間になってくれたお二人は作業を頑張ってくれていますし、タスク単位では成果を上げてくれています。お二人が慣れるまでは、あえて案件を増やさずに蛇口を絞っていました。が、そろそろ流量を増やして良いと判断しました。今月から、営業チャネルの蛇口を緩めました。

その結果もあって、今のところ、新規案件は継続していただけています。
少しずつ代表のリソースにも余裕ができつつあります。コーディングやプログラミングなどの作業も少しずつ代表からリリースできています。
昨年の九、十月は作業に追われ、体調を崩しました。今月の頭にも三、四月の疲れが体の不調につながりました。それもあって、五月の最終週には睡眠を多めにとりました。お二人の頑張りもあって、代表の休息がとれたのは、雇用の甲斐を感じた瞬間でした。


そうした効果も、新たに加わった二人の仲間に教える時間を多くとった施策が表れてきたのだと思っています。
リモートだけに頼るやり方には限界も生じていました。そのため、面と向かって教える機会をとるようにしました。
先月から始めた取り組みですが、今月は四人で集まっての作業も実現しました。
四人で案件をこなすことによって、チームとしての相乗効果は上がっているように思います。引き続き努力します。

今月も新たな案件が始動しました。また、新たな複数の案件の引き合いもいただけています。このコロナ禍の中でありがたいことです。

実績を出しながら、日常も充実させる。それらは全て、代表の求めるワークライフバランスの実現につながってゆくはずです。


§ 業務パートナー 昨年の八月から専任の技術者さんと協業を始めました。
さらに昨年末には求人に踏み切り、今年から二名の仲間をお迎えしました。

それによって外注ではなく、自社で業務にあたっていく方向に舵を切りました。
自社で開発にあたるためには、コミュニケーションのやり方を改善し、自社の体制を強化しなければなりません。
パートナー企業様との協業も大切ですが、自社だけで雇用できる体制を作るべきと判断し、業務パートナーさんとの協業からは一歩退きました。

Slackでの内部発信は毎営業日に着実に行っています。それは社内だけではなく、業務パートナーさんにも配信しています。
どうやって考えや哲学や思いを共有し、円滑に実のある協業を成し遂げてゆくか。その終わりは見えませんが、やるしかないと思っています。まずは前に歩まねば。

体制を強めることで、業務パートナーさんとの協業には今後より一層の効果が望めるはずと信じて。

§ 開発案件 今月は七割五分の開発案件がkintoneがらみでした。
kintoneのTVCMもすっかりなじみとなり、街を歩いていてもkintoneの文字を目にすることが増えたように思います。代表が初めてkintoneに触れたころには考えられなかった状態です。
今月もまた新規に複数のkintone案件のご依頼をいただいています。ありがたいことです。

昨年のCybozu Days 2020の出展、freee アプリアワードのIBM賞の受賞。サイボウズ社のオフィシャルパートナー認定。先月末に認定ランサーズとして認定されたこと。リモートワークが主流となりつつある世の中の流れ。全てが案件に結び付いています。

ただし、kintoneをいれたらシステムが自動的に完成することはありません。お客様のビジネスと現状の課題、今後の展望を踏まえた細かいカスタマイズ作業があって初めてシステムは使えるものに仕上がります。
その際、お客様の意図をどうやって弊社のメンバーに伝えるか。これが重要です。単にコーディングの依頼をするだけでは単なるワーカーです。お客様の意図をきちんとくみ取り、開発の目的がどこにあるのかを理解してもらわずに進めても、メンバーは成長できません。
どのような意図で全体の構成を提案するのか。このあたりのスキルもこれからは社内で培っていかねばなりません。
今月は、二人のメンバーに別々の商談にも同行してもらいました。

一方で、従来のシステム開発の手法からの脱却を模索しています。わが国のシステム開発の速度は欧米や中国に比べて遅い。
段取りやエビデンス重視といったわが国のやり方がスピードの劣化につながっているのなら、新たな手法を考えていかねばなりません。
私はその突破口を老荘思想の中に見つけられないか、連休中に模索していました。無為自然を旨とし、固定や型を否定する老荘思想。システム開発とは根底から異質の考えです。常識では、この両者が交わることはありえません。
その常識を覆し、流れる水のような無為自然のシステム開発を実現したい。

まだ構想として形にすらなっていませんが、老荘思想の考えはお客様との仕様の詰めに結び付けられそうな気がしています。仕様をガチガチに固定させず、仕様変更にもある程度対応できるような体制と仕組み。お互いが無理しない関係。あるがままに定まっているあり方。それが老荘思想の思想に沿っていることが理想です。
土壇場になって仕様変更があることは、私たちの首を絞める。それは間違いない事実です。また、老荘思想は過去と未来を重視せず、今のみを重んじます。ですが、過去の実績がなければコーディングや実装の大枠すらつくれません。また、未来のスケジュールを全く考えないことは不可能です。
ですが、そうした仕様の変更に柔軟に対応してきたからこそ、信頼を勝ち得てきたこともまた事実です。その二つの相反する状態を合わせるのに、老荘思想を援用したい、と思うのです。

それには弊社内で大量のパターンを用意しておき、すぐに対応できる雛形を作ることです。
また、お客様との大枠の実装範囲はもちろんおさえておかなけらばなりません。
そのためにもヒアリングシートのひな形を作り、検品表も用意しています。また、今月は単価表も作成しました。
開発の仕様書やツールの共有は内部で進め、二度同じ作業はしないようにする決意を基に運用していきます。BacklogとSlack、GitHubを中心にツールの整備は終えました。
そうした準備があって初めて柔軟かつ型にはまらないシステム構築は実現できると思っています。

おかげ様で新たな案件の引き合いは途切れずにいただけています。来月以降に続くお話も。それらをきちんとこなすためにも、準備と実装のための環境は作っていかねば。

二人の仲間が参加してくれたことで、こうした案件を自由自在にこなせるような体制を構築する。今月もその作業を進めました。少しずつ代表の抱えていた作業を切り離していきたいと思います。


§ 財務基盤の堅牢化 財務をきっちりすること。前からの課題です。
弊社としては問題ないのに、家計が絡むととたんに脆弱になる。
いつになればこの状態が落ち着くのか。財務基盤の弱さをいかにして克服するか。課題は山積みです。

少しずつ財務状況に希望は見えてきていますが、まだ気を緩めてはなりません。
財務の件は、引き続き最優先で取り組んでいきます。

§ 社内体制 昨年の八月より、常時専任の技術者さんに顧問として手伝ってもらい始めました。

また、昨年の九月には、
社是
企業理念
経営理念
9つ(ナイン)の「ない」
アクアビットに合わない方
を作成しました。

さらに、今年からは新たに二人の仲間に参加してもらっています。
リモートによるサポートだけでは無理があることも分かったので、週に一度は必ず顔を合わせての作業を行っています。
今月は、連休の初日にもかかわらず、サテライトオフィスに二名に集まってもらいました。他にも、
・西新宿で5/13に二名で。
・立川で5/20に四名で。
・早稲田で5/27に三名で。
それらの顔を合わせての作業が功を奏してきたのか、代表がハブになってそれぞれのメンバーに対して指示するやり方から、それぞれのメンバーが有機的につながる組織に変わりつつあります。

また、就業規則がついに出来上がりました。
キャリアアップ助成金の申請も無事に通りました。社労士の先生のお力添えがあってのことです。

規模拡大が目的の全てだとは思いません。が、弊社の定めた企業理念

企業理念
公明正大な情報技術をあらゆる生き物のために
正直に、飾らずに、パートナー、お客様、地域、自分、家族のために

の実現のためにも、体制の効果を発揮したいと思っています。

§ 人脈の構築 コロナウィルスは、さまざまなオフラインイベントを中止に追いやりました。
ところが、弊社には毎月、新たな引き合いをいただけています。本当にありがたいことです。
おそらく、オンラインイベントだけに集客を頼らず、複数のチャネルを持っていたからでしょう。
今までに書き継いできたさまざまなブログ群からの引き合い、SNSの書き込み、既存のお客様からのご紹介。など。

リアルのイベントが復活するにはまだまだ時間が必要です。
引き続き複数のチャネルによる新規案件の確保には注力していくつもりです。
今月、頂戴した名刺は2枚です。その他、新規でお会いした方も十名ほどいらっしゃったのですが、リモート上でした。

コロナも踏まえ、ブログ発信、SNSの書き込みは今後も必要と思います。
今後もオンラインのイベントが続いてゆくはずです。
オンラインでも人脈を構築し、ビジネスの新たな流れを創り出すため、引き続きオンラインイベントには参加していくつもりです。コロナ禍が落ち着くことは当分なさそうなので。
もちろん、対外活動は怠らずに。
引き続きよろしくお願いいたします。

§  対外活動 今月は以下のイベントに参加しました。リーグオブ情シス(5/28)。

また、日本の経理をもっと自由にプロジェクトにも賛同させていただきました。

その代わり、今月は酒食の場は全くありませんでした。

弊社の開発や記事執筆のお仕事は対外活動から生まれることが多く、このような会食のない状態が続くのはあまりよろしくないです。
そんな中でも既存のSNSを通したつながりからの案件など、いろいろとお話をいただけていることは感謝です。
今後とも、代表自身による新たな交流を発信していこうと思っています。

きっと、必ずや、コロナは小康状態に落ち着くと信じ、また皆様と交流を深めたいと思っています。
まずは今月の弊社とかかわっていただいた皆様、誠にありがとうございました。

§ 執筆活動 一昨年の春まで連載していたCarry Meさんが運用している本音採用サイトの「アクアビット 航海記」を弊社サイトにアップする作業ですが、今月は1本アップしました。
(「アクアビット航海記 vol.32〜航海記 その18」)
正社員に初めてなったことや、Excelの行列の二次元から上の次元を理解するブレークスルーを果たしたことなども書きました。

今月、書いた本のレビューは7本(
遠い山なみの光
わたしの名は赤 上
わたしの名は赤 下
ジーヴズの事件簿 才知縦横の巻
ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻
天津飯の謎
最軽量のマネジメント
)。
今月、書いた映画のレビューは0本()。
今月、書いた抱負は0本() 。
今月、書いた旅日記は0本() 。
今月、書いた物申すは0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは0本()。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()

§ 年表

・五月お仕事

三菱UFJ銀行鶴川支店で作業、ACCEA西新宿で作業、トルマリン会議室(立川)で作業、多摩動物公園入口で作業、町田税務署で手続き、グリーンハウス早稲田で作業、Tully’s Coffeeで作業、麹町で商談、アクアビットサテライトオフィス×10

・五月ツイート

https://togetter.com/li/1722841


コメントを残して頂けると嬉しいです

まとめ・抱負の全投稿一覧