4/2にkintone Café 神奈川 Vol.6を開催しました。

公式の開催報告はしかるべき場所に書かせていただきました。
こちら

関連するツイートのまとめサイトも作成させていただきました。
Twitterはこちら
zoomグループチャットはこちら

代表である私が登壇の際に語った
kintoneの導入はお客様にファンになってもらいながら!
サイボウズ社のチーム応援ライセンスについて
については、上に挙げた開催報告の中で補足させていただいております。

ここでは、完全オンラインで開催することで気づいたことを書きたいと思います。

まず、開催にあたって大変お世話になったkintone大好きYouTuberこと、サイボウズ社の松井さんにはお礼を申し上げなければ。
松井さんからは、zoomでの運用のノウハウや、YouTube Live配信のノウハウを教えていただきました。当日も開催の間、さまざまなフォローを行ってくださいました。
最終的に、リアル開催からオンライン開催に切り替える決断をしたのも松井さんの一言がダメ押しとなりました。色々とありがとうございました。

あと、当日はYouTube Liveで同時配信を行いました。
配信された結果の動画は、松田さんが編集を買って出て下さいました。助かりました。ありがとうございます。
その動画リストはこちらに載せてくださっているようです。

さて、今回は私にとってはじめてのオンライン・イベントの主催でした。
リアルのイベントでは何度か主催を経験してきましたが、オンライン・イベントは初めての経験。同じ技術イベントとはいえ、やるべき作業は違います。

一言でいうと、事前と最中の忙しさの違い、でしょうか。
リアルのイベントでは事前の準備が大変ですが、開催の間はそれほどやることはありません。
一方、オンラインのイベントは事前の準備より、開催中のほうが大変です。
その部分をお知らせできれば。

オンライン・イベントの場合、事前にやるべき事は大きく分けて三つあります。
一つ目はzoomのミーティングの準備です。今回のzoomのミーティングはウェビナーではなく、ミーティングを選びました。ウェビナーだと観覧者の皆さまがギャラリービューに出ないからです。
ミーティングは「新しいミーティングをスケジュールする」で日時指定で予約すれば大丈夫です。
二つ目は、YouTube Liveの配信の許可です。その方法をご理解いただくには、キンスキ松井さんのブログをご覧いただくのが早いです。
なお、YouTubeアカウントに対してLive配信をを行う場合、24時間ほどの準備が必要だそうです。その許可を行うため、アカウントへLive配信の許可を申請する作業は前もって行っておきましょう。
その後の配信枠の予約などの処理は、キンスキ松井さんのブログに書かれているので、そちらをご覧ください。
三つめは、イベントの告知と招待です。それはリアルのイベントでも同じです。なので、qloba、connpass、peatix、doorkeeperなどとSNSを組み合わせて利用されるとよいでしょう。

続いて、本番中に行う作業です。これがオンライン・イベントでは大変なのです。私は今回、その事に気づきました。
まず、zoom内で司会と進行を行わねばなりません。恰好よく言うとファシリテーションです。
ただ、それはまだいいのです。たとえ今回、私が登壇のセッションを二つ受け持っていたとしても。

本当に大変なのは、皆さんがオンライン上でみるzoomの画面を制御する作業です。それは大きく分けるとギャラリービューにするか、スピーカービューにするか、という二つです。
zoomは喋っている人を自動的に判別し、その人にフォーカスを当ててくれます。
ギャラリービューは喋っている人にフォーカスを当てても、パネルの大きさは他の人と一緒です。例えば16名が参加している場合も4×4のままです。
ところがスピーカービューは話している人の枠が大きくとられ、その他の人は上部に4枠ほど出るだけです。

ここを適切に切り替えておかないと、話している人の表情が見えにくいのです。とくに、話者が画面共有をすると、その間は切り替えることができないので要注意。YouTube Liveは、ホストが設定するビューによって見え方が大きく変わってしまいます。
それにはzoomのスポットライトビデオの機能を使い、話者をロックオンしておく必要があります。この機能はキンスキの松井さんのブログをご参考になさってください。

また、こうしたイベント中の細かい制御は、zoomのホストか共同ホストでないとできないため、事前に複数の運営スタッフ間で権限を委譲しておくことをお勧めします。
ちなみに、zoomからYouTube Liveの配信制御は共同ホストではできません。ホストしかできないので注意しましょう。
もう一つ、本番中にやるべきこと。それは、画面と音声の制御です。参加者の誰かがミュートし忘れ、そのせいでセッション中に大きな物音が響いた場合、スピーカーの話が邪魔されてしまいます。その時にもホストか共同ホストが該当の方のミュートをOnにすることでつつがなく進められます。これも複数人でやり方を共有しておくべきですね。
なお、zoomでは、参加者によるミュート制御の可/不可を設定できます。ただ、不可にしてしまうと話者以外の方が喋りたい時に喋れなません。そのため、可にしておいた方がよさそうです。

やるべきことはまだあります。イベント中のTweetの盛り上げです。リアルのイベントでは、実況も含めたTweetが欠かせません。だからハッシュタグを冒頭に掲示するのです。
ですが、zoomにはミーティング内チャットという機能があります。
参加者にどちらで呟いてもらうか。これは難しいところです。
ミーティング内チャットの場合、同じユーザーインターフェースにチャットボタンがあり、そこから呟けます。そしてその内容はミーティングの参加者に限定されます。だから参加者の皆さんにとってはつぶやくためのハードルは低いです。
ただ、主催者の立場に立ってみると、ミーティング内チャットは、zoomの内に閉じてしまいます。
イベントの発信力を考えるとTwitterのほうが外へのアピールとなりやすく、Twitterで発信して欲しいという気になります。
実際、今回のkintone Café 神奈川 Vol.6ではzoomのミーティング内チャットは451件も呟かれ、43人の最大同時参加者があったのに、38人の方に呟いてもらえました。一方のTwitterは250件と、約1.8倍の差が出ました。
もちろん、zoomでもミーティング内チャットを無効にすることができます。ただ、それを禁止すると、肝心のイベントの盛り上がりに逆効果となりかねません。本末転倒もいいところです。
zoom APIを使い、ミーティング内チャットをTwitterに流せないか、調べてみましたが、どうも難しいように思えます。そもそもzoom内のチャットを外に公開してもよいか、事前に参加者の許可を取っておくべきだともいえます。
ここは、事前にTwitterやミーティング内チャットの盛り上げ役を何人かにお願いしておいたほうが良いと思います。また、ミーティング内チャットは手動で外部に保存できますので、それを定期的にTweetしてもらうのも一つの方法でしょう。
あと、今回はYouTube Liveも同時で配信しました。ですが、YouTube Liveのは双方向の関係が薄くなるため、開始直前まで配信URLを告知しませんでした。これも、本番が始まると忘れてしまいますので、拡散して下さる方を事前に決めておいた方がよいです。今回はキンスキの松井さんにフォローしてもらえました。

主催者がやるべきことはまだあります。それは、間が空いた時の埋め方です。
kintone Café 神奈川 Vol.6でも30分ほど最後にフリートークの時間ができました。
この時に質疑を行うよう促したのですが、まだまだオンライン・イベントには皆さん慣れていないのか、そこで質問を投げて下さる方は少ないようです。
他のオンライン・イベントにも何度か参加したのですが、リアルのイベントに比べると、主催者からの懇願の視線にさらされないためか、積極的に発言する方がなかなか現れないようです。
今回は冒頭でzoomの挙手機能や、はい/いいえでアンケートを取る機能を試してみたのですが、運営側スタッフでその集計や挙手へ反応する運営を打ち合わせ損ねていました。ここはぜひ、事前にコンセンサスを取っておくべきです。

結局、今回は5/9のイベントやkintone Caféの開催場所などのネタで間は持たせました。
決して皆様、話さないわけでは、ないのです。お酒が入った懇親会では、比較的に話が盛り上がりました。そのため、先にアルコールを許可しておくのも方法の一つかもしれません。
事前に質問を受け付けておき、それをネタにするというのも一つでしょう。
この部分は、これからノウハウを貯めてゆくしかないと思われます。
また、何人かに質問を投げて下さるように頼んでおくのも一つの手です。いわゆるサクラのように。

イベントの終了後にやるべきこともあります。
まず、YouTube Liveの配信停止です。今回もキンスキの松井さんにフォローしてもらわなければ、懇親会までLive配信を続けてしまったかもしれません。
そしてもう一つは、開催レポートの執筆です。
YouTubeを見直せば、内容については文章に起こすことはさほど難しくありません。
ですが、その記事に出す写真。これは案外見落としがちになると思います。
イベントの全体を表す画像をどう撮るのか。私は、ギャラリービューをスクリーンショットを撮る以外の写真が思いつきませんでした。

そんな形で、イベントの開催中は、かなり集中する仕事が多いのです。
さらにいうと、ディスプレイという狭い視野の中で作業が複数発生するため、マルチタスクに慣れていないと厳しいです。代表の私の場合、ノートパソコン一台と、Facebook messengerやイベントに関係ないお客様とのやり取りをiPad miniでこなしていました。おそらくイベント用には複数のディスプレイを併用して使いこなすしかないのでしょう。
オンラインのイベント主催とは、このようになれないうちは難しいかもしれません。

ですが、新型コロナ・ウィルスの猛威が衰えを知らない以上、オンラインのイベントはこれからも催されるはずです。ファシリテーションのスキルも求められるに違いありません。そのためには、運営上の工夫の余地はまだあるはず。
弊社も私も、引き続きノウハウの獲得に努力していきたいと思います。

最後に今回、zoomで参加して下さった皆様、YouTubeで参加して下さった皆様、事前と最中と事後にご協力くださった皆さま、本当にありがとうございました。
次回は5/9にkintone Café Online Vol.1が開催されます。
告知サイト
そこでまたお会いできればと思います。

代表の私はfreee株式会社とサイボウズ株式会社の共催イベント
freee & kintone BizTech hackでオンラインのハンズオン講師というさらに難易度の高いイベントに挑戦します。(※すでに満席なのです)
そうした挑戦を通して得たノウハウは、皆様にも還元していきたいと考えております。
今後ともよろしくお願いいたします。


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