6/28に白金の八芳園で開催された、ジョイゾーさん主催のシステム39 十周年記念パーティーにお招きいただきました。

以下に書いた内容は、既存の<note>に書いた内容と一部重複しています。
が、とても印象的なパーティー体験だったので、重複を恐れずに記したいと思います。


私は八芳園さんに来るのは初めてでした。
とても広い会場。おいしい料理と酒、そしてジャズの生バンドによる演奏。
ステージでは、ジョイゾーさんとジョイゾーさんのSIサービスを初期の頃から利用してくださっているユーザーさんによる座談会などが催されています。
自社で企画をされたと思いますが、本当に大変だったと思います。もちろん、お金もかかったでしょう。
それよりも、こうしたパーティーの趣旨を理解してくださり、それを言おうとする方々が、これだけ多く集まったということが、ジョイゾーさんが十年間やってきた積み重ねであり、実績を表しています。


今回のパーティーでは、私自身もkintoneが世に出る前から関わった10年以上の日々を振り返る機会になりました。
会場では四宮さんと斉藤栄さんと私の三人で話す機会もあり、感慨深い瞬間でした。


弊社とkintoneの関わりは、私が個人事業主だった当時、kintoneのβテスターの募集に申し込んだのが発端です。2011/4/19。それ以来13年、kintoneにはずっと関わり続けています。

そして今、弊社はkintone開発をほぼ専業に近い形で請けています。
現在、弊社の案件の中でkintoneが全く絡まない案件は残り一つだけになりました。

ただ、当時の私は個人事業主でした。しかも某大規模プロジェクトのPMOとして現場に常駐していました。PMOはプロジェクト全体の進捗管理などを担う部署です。そのため、とても忙しく、帰宅するのは毎晩終電間近でした。
そのような状態だったので、せっかくβテスターとして参加したkintoneにはなかなか手を付けられずにいました。2012年の春にkintoneを用いた案件を一つ納品しましたが、その後の3、4年は、年に一つぐらいしかkintone案件に携われていませんでした。
もちろん、サイボウズ社が開催するCybozu Conferenceにも出るための調整を苦心して行う必要があり、それすら出られたり出られなかったり。
要するに、kintoneにはかろうじて縁が繋がっていたのが当時の私でした。

私がモタモタしてるうちに、kintoneでシステム開発をする有力なプレイヤーが少しずつ活動を始め、徐々にkintoneエコシステムが芽生え始めていました。
ジョイゾーさんも、そのうちの有力な一社です。特に、対面開発を謳うシステム39には私も衝撃を受けました。

私はkintoneエコシステムが徐々に育っていく状況を、常駐作業の忙しさの中、指を咥えて見ているしかありませんでした。

そんな状態にも関わらず、サイボウズさんからkintoneエヴァンジェリストにならないか、というお誘いをいただきました。2014年のことです。

ところが、kintoneエヴァンジェリストとして名乗るようになった後も、私の活動は乏しく、エヴァンジェリストとしては名ばかりの存在でした。「レアキャラ」と言われたこともあります。サイボウズさんから苦言を呈されたこともあります。

ですが、数年経つうちに、自分のキャリアプランを真剣に考えなくてはまずいと危機感を抱き、常駐業務の合間に少しずつkintone案件を増やし、逆に、当時手掛けていたホームページ作成業務はどんどん縮小していきました。
2015年には法人化を果たし、私が完全に常駐作業から抜けたのが2017年。
ところが、私はようやくkintone開発で自社の経営を回していくと覚悟を決めたときには、ジョイゾーさんをはじめとした有力プレイヤーは、どんどんと新たなサービスを打ち出し、私は相当遅れていました。
もう、その差は私がライバルとか対抗心を燃やしたところでどうしようもないほどありました。


むしろ、遅れを取った私がkintoneを扱って独立に踏み切れたのは、ジョイゾーさんのような先達がkintone界隈を盛り上げてくれたからだと思っています。
特にシステム39と言う新規軸を打ち出したことによって、従来のシステム開発と差別化を図ってくださった功績は大きいと思っています。

kintoneエコシステムとは、ユーザーや開発者、プレイヤーなどのビジネスを成立させるつながりを生態系に準えた言葉です。
もちろん、私も弊社もその生態系の恩恵を受け、共生しながらビジネスを継続させています。
ただし、kintoneの生態系は最初から今のような広がりを見せていたわけではありません。生態系を拡張するための個人や会社の不断の努力がありました。例えばジョイゾーさんのような諸社の貢献が。
私は当初、貢献できませんでした。そこで、当時できなかった分の穴埋めをしようと、遅ればせながらkintoneエヴァンジェリストとしての活動に精を出し、生態系を拡げる活動を行っているのがこの数年です。

βテスター当時の私がkintoneにどのような期待を抱いていたのか、もう記憶は曖昧です。
kintoneで生計が立てられるかもしれない、と自分のキャリアをkintoneに賭けようとしたことは覚えています。
ただ、その到達点としては、あまり意識していなかったように思います。
独立したい。常駐に頼らず、朝夕のラッシュアワーから逃れたい。せいぜいそんなところでしょう。
パーティを開きたいとか、お客様をそのパーティにたくさん呼びたいといった具体的な思いは持っていなかったように思います。


今回ジョイゾーさんにお招きいただいたパーティーは、当時の私の思い描いていた未来予想図をはるかに超えていました。
曖昧だった私のビジョンが、ジョイゾーさんによって具現されたのが今回のパーティーでした。

ここで問うてみます。
モタモタしていた当時の私にジョイゾーの四宮さんのような才覚があれば、私もひょっとしたら、同じようなパーティーが開けたのだろうか、と。
おそらく無理だったと思います。
私には新たなビジネスを作り出すスキルが欠けています。所詮はフォロワーに過ぎないと思っています。ジョイゾーさんのような会社が切り開いて来た功績は大きいと思います。

また、私には組織の構築能力も欠けています。
自分にその能力が欠けていると自覚し、策を打つ際にもジョイゾーさんからヒントをいただきました。


そのヒントは四宮さんご夫妻の存在にありました。

今から2年前。メンバーを雇い始めた私ですが、どう会社を大きくすれば良いのか、頭を悩ませていました。
そんな時、私はkintone Café 高知に登壇して欲しいと呼ばれました。そして、そこで同じく登壇されていたのが四宮さんです。その夜の懇親会で、CLS道東にお誘いいただきました。
そこで参加したCLS道東では、四宮さんの奥さんである琴絵さんが場を仕切っておられました。

その姿に大きな印象を受けた私は、妻を使いこなしていなかったことに気付きました。
私よりもコミュニケーション能力に優れた妻を活かせば、弊社を大きくできるかもしれない。

その後、私が主催するkintone Café 神奈川に四宮さんに登壇してもらい、その懇親会では、ジョイゾーさんが主催するコミュニティ「スナックジョイゾー」にお誘いいただきました。私はスナックジョイゾーに参加し、ここに妻を連れて行き、琴絵さんと会わせようと思いました。
妻も歯科医としての将来性や、その他のコミュニティでも能力を生かし切れていないモヤモヤを抱えていたので、琴絵さんから刺激を受けてくれるのではないか。そんな着想が浮かびました。
結果は、見事に私の思惑が当たりました。
奇しくも、琴絵さんからお声がけいただいたことで、私が妻を推挙した「地域クラウド交流会」のオーガナイザーとして、妻が努力し、私の妻が本格的にkintoneエコシステムの世界に飛躍することができました。

その前日にジョイゾーさんのこのパーティーがあり、私がお招きされたことも一つのご縁なのでしょう。


私の妻がkintoneエコシステムの世界に身を投じてくれたことは、弊社にとって大きな飛躍の機会になりそうです。
そこには上に書いたとおり、ジョイゾーさんとのご縁が大きく影響しました。
ただ、ジョイゾーさんの場合、会社の成長にあたっては四宮ご夫妻のほかにも深井さんという外部の優秀なブレーンがいて、三人の力で大きくしたと聞いています。
弊社にはまだ外部のアドバイザーはいません。ただ、私一人だけで何でもやろうとしていた状況から、妻がちいクラのオーガナイザー認定され、kintoneエコシステムの世界に参加してくれるようになっただけでも大きな進歩だと思っています。
まずは弊社も今回のジョイゾーさんが行ったようなパーティーが開催できるようになるまで、努力したいと思っています。


ただし、弊社がこの写真のように、会場の様子をその場で動画にまとめ、即座に会場で流せるぐらいの組織力と発信力を持つ必要があります。
こういう対応の一つ一つが、これまでジョイゾーさんが培っていた力であり、弊社にはまだ足りない部分です。
言うまでもなく、パーティーを開いても、それがすなわち成果の証しにはなりません。が、一つのマイルストーンにはなるはずです。
そして、こうした動画編集の一つをとっても、経験値となるはずです。

そうしたことも含め、今回パーティーにご招待いただいたことが、どれだけ私の励みになったか。

ジョイゾーさんの皆さんには本当に感謝です。


4 thoughts on “システム39 十周年記念パーティーに参加しました。

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