秋の鎌倉で「雇われない働き方」についてお話ししてきました。
主催はかまくら主婦’sネットワーク様と鎌倉市様との協働事業です。(サイト)
今回、参加してくださったのは、九名+乳児を含めたお子様五名です。
セミナーの間「かまくら病児保育」で活動されている病児保育士の佐藤まゆ子さんがお子様の子守をくださったので、お母様方もセミナーに集中できました。感謝です。こういう取り組みは素晴らしいですね。
そのほかにも主婦’sネットワークの福田さん、鎌倉市の方、第一部で登壇される渡辺みさきさんなど、会議室はいい感じで埋まっていました。
第一部で渡辺みさきさんが正社員と非正規社員の違いなど、人事経験者ならではのお話をしてくださいまして。
しかも、合間にワークショップを挟むのが絶妙。それによって、参加されたみなさんもお話の内容が腑に落ちたのではないかと思います。
続いては私の出番。
ところがパソコンにHDMIを繋いでもプロジェクターに映らず。数分ほどあたふたと焦りました。
ですが、プロジェクターになんとか私のプレゼンテーション資料が投影されてからは、私の舌は徐々になめらかに。
大学を出てからの私の紆余曲折の歴史を述べ、その中でアルバイト、派遣社員、クビ、正社員への登用、個人事業主、業務請負、法人経営など、さまざまな就業形態を経験してきたことを語りました。
そこから起業するにあたって気をつけるべきよしなし事をつらつらと述べました。
うれしかったのは、何人もの方から質問があったことです。
しょせんは成功者(のように見える)の結果論に過ぎない。といった醒めた反応ではなく、出席された方の意欲が見えたからです。
実際、今の私はたまたま結果的に法人経営者を続けられていますが、数え切れないほど挫折の危機がありました。
そこから得た気づきは、こうやって登壇しないと自分でも気づかないほどに常識と化し、普段は浮上してきません。
そうした私の中の気づきを言語化する事で、私自身にもノウハウとして意識できましたし、これから独立を考えられている方に気づきとなってくれれば。
と思って9分ほどオーバーして話してしまいました。
セミナー全体の内容はかまくら主婦’sネットワーク様のサイトでもアップされています。
終わった後は場所を変え、若宮大路沿いの中華料理店でラウンドテーブルを囲み、和気あいあいとランチ会を。
セミナーとランチ会で気づいたこと。
起業とよく言われます。
独立に昔ほどの抵抗感は無くなってきています。
ところが、そうした体験談やノウハウは、思ったよりも世に流れていないのかもしれません。
今回の登壇に先立ち、打ち合わせで鎌倉を訪れました。前回と今回、仕事で鎌倉を訪れたことで、私の中の鎌倉に違う印象が刻まれました。
今まで私にとって、鎌倉とは妻の親戚が住む街である以上に、古い都を擁した観光地でした。
一方、仕事の立場で訪れてみた鎌倉は、新しい風が吹く街でした。
面白法人カヤックという、今の鎌倉を引っ張る企業も活躍しています。
前回の打ち合わせでも「まちの社員食堂」という鎌倉在勤者のみが利用できる場所に連れて行ってもらいました。
また、fablab鎌倉という、3Dプリンターを駆使した取り組みで全国に先駆ける場所もお連れいただきました。
かと思えば、今回のような催しに、子育てが最も忙しい最中でもお子様を連れて集う志のある方がいます。
今回の登壇まで私の中のどこかに、鎌倉を単なる観光資源にあぐらをかいた街とみる意識が潜んでいたように思います。
ところがこうやって訪れてみると、古い街並みを保ちつつも、新しい風を受け入れる街であることが分かりました。
前回と今回、多くの鎌倉の方とお会いできたことは、私にとって素晴らしい経験となりました。
皆さま、本当にありがとうございました。