令和七年八月。
暑さが日に日に身に応えます。能率も上がりません。
ちょっと夏だるみし過ぎました。
暑さの中でもいろいろな成果をあげましたが、検収を上げるべき案件の不足もあり、ちょっと厳しくなっています。
気合いを入れなければ、と言う月でした。
新たなチャンネルも増え、今後に向けた引き合いも増えましたが、売り上げを上げなければ。
達成度4割。達成感4割。満足感5割。それが今月の代表自身の自己採点です。
弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。
●弊社の業績
§ 総括
八月度の売上は目標を下回りました。
下回った原因は、今月は大きめの検収がなかったことです。
月次ベースでいただける収入は毎月あり、その数も増えています。が、検収が先月間に合わなかった関係で、キャッシュフローが厳しくなっています。今後はそうした定期収入のような安定した売り上げも増やさなければならないと思っています。
私自身も七月から暑さに負けて、生産性を大きく落としていました。それがこの厳しさにつながっていると思ってます。
もっとも、今月からは新たな自治体さんのご支援も始まったり、ちいクラの全国大会もあり、いくつかの共遊開発の案件、研修講師案件も始まっています。
そのためには、会社の仕組みをきちんと標準化し、マニュアルを整備する必要を感じました。
そのためにも、バックオフィス側の強化は喫緊の課題です。
さらには、単価設定を上げるためには、さらに共遊開発ができるメンバーを増やす必要があると認識しています。そのためには、資格の取得やそれを取得するための研修体制などの成長を促す体制を整備すべきと考えています。
今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。
・ノーコード推進協会のご支援の一環として、弊社が富士吉田市さんにて研修を担当しました(8/1)。
・Claude Code Meetup Japan #2に弊社代表が参加しました(8/8)。
・日野市役所で弊社代表が研修講師を務めました(8/15)。
・弊社が10/4に主催する甲府地域クラウド交流会で山梨県庁から後援の承認が取れました(8/21)。
・MOVED社が糸魚川で開設した「Catalo」のCataloオープニングイベント「地域の可能性と挑戦 糸魚川から始まる共創の未来」に弊社代表が参加しました(8/22)。記事
・自治体まるごとDXボックスの寒川町へのご支援で伴走支援が先月より始まり、今月も弊社代表が務めました(8/27)。
・Cybozu Days 2025のウェブサイトが公開され、今年度も弊社が出展することが発表されました(8/28)。
・地域クラウド交流会全国グランプリの前夜祭に弊社代表と役員が参加しました(8/29)。
・地域クラウド交流会全国グランプリとアフター交流会に弊社代表と役員が参加しました(8/30)。
・地域クラウド交流会全国グランプリの大人のバスツアーに弊社代表と役員が参加しました(8/31)。
実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。
§ 開発案件
今月は九割五分の開発案件がkintoneがらみでした。
生成AIの進歩は驚異的です。
先月に読んだユヴァル・ノア・ハラリ氏のNEXUSには、AIに対して悲観的な予想を描いていました。それを受け、AIにどこまで頼るべきかそろそろ並行して考えなければならないと感じました。
だ、月末に島根でAIを用いた活動をされている中尾さんとご縁をいただきました。
どこまでAIにやらせるべきか。このままだと肝心のスキルがAIに頼ることでおろそかになる可能性があります。作業としてもらう任せるべき点と弊社自ら考えるべき点をきちんと分けていかなければ。 手綱を握っているつもりが、いつの間にか骨抜きにされているということにもなりかねません。
そうした点も含め、きちんと見極め、かつ有効に活用しようと思います。
一方、あと数年はノーコードツールに対する期待と浸透は進むでしょう。ただし、ここもきちんと注視していく必要があると感じています。
今月は開発と言うより、共遊開発や研修講師とのしての動きが目立ちました。
共遊開発とは、弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法です。
2023年の秋に、以下のとおり弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に実装に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性を持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中でき、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。
ここに挙げたとおり、手法としては最近注目を浴びている伴走支援とそう変わりません。
今、弊社は新規案件の引き合いを受けるたびに、積極的に共遊開発をお勧めしています。
今月も複数の共遊開発の案件が始まっています。
共遊開発はこれからの世の中のニーズに合っていると確信しています。
それなのに、共遊開発ができるのは弊社では現時点で代表だけです。
それはまずいので、弊社メンバーにもkintoneのノーコードカスタマイズプラグインの使い方を伝え、習得してもらうためのやり方を模索しています。今月も両手の指を埋めるほどの新たな引き合いを頂き、そうした案件でも共遊開発を提案していく予定です。
既に帳票サービスやウェブフォーム等は弊社メンバーも使えます。それらもノーコードカスタマイズプラグインの一つです。それらに加え、krewシリーズやgusuku Customineといったサービスやプラグインを複数使いこなし、お客様への価値を提供していくつもりです。

また、今月は自治体の研修案件も始まりました。日野市さんです。さらに、寒川町さんに加えて富士吉田市さんにも研修を行いました。
共遊案件はニーズが増えています。
ただ、これをこなせるメンバーが代表しかいません。それでいて、誰かを雇うほどには共遊開発の案件があふれているわけでもありません。ここが悩ましい。
開発メンバーは一人増やす方向でとある方に参画してもらうべく、動いています。
経営者として、AIの活用、メンバーの雇用、事務所の有効活用、新規サービスの立ち上げ、開発体制の充実など、やるべきことが多く課題は山積みです。
弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃるようです。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。
§ 業務パートナー
今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。
そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。
今の弊社は共遊案件に舵を切っているとは言え、開発案件も多数引き合いをいただいており、その資源の捻出が喫緊の課題です。それを外注先を活用することで生かそうとしています。
お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。
パートナー費用も含めて、次のやり方で開発を行い、より価値を生み出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。
§ 財務基盤の堅牢化
財務をきっちりすること。前からの課題です。
昨年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しが増しました。
また、昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。
ただ、まだ不安定です。今月もそれが顕在化しました。やらねばならないことはとても多いと感じています。
まだ、油断せずに耐え忍びます。
そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。
弊社への期待の高さを感じ、また耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。
§ 社内体制
先月よりバックオフィスのメンバーが一人増えました。一人でやっていたバックオフィスが回っていないことや、標準化のためのマニュアル「「アクアビット蒸留書」の完成を急ぐためです。
2021年の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。
5月、行動指針に一つの項を増やしました。
「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」
経営理念
「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」
経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・その家族を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します
行動指針
〇公私を両立し、360度可能性を見出す目をもつこと
〇社会人として人に迷惑を与えない言動を心掛けること
〇情報のプロとして機密保持、品質、速度を意識すること
〇お互いを理解し尊重する心を持つこと
〇すべての物事に対して好奇心を持つことを忘れないこと
〇常に進歩、前進を忘れず、人生を楽しむこと
〇身内にも常に敬称で呼び合うこと
2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、代表の考え方の軸はぶれていません。
ただ、今月も末になり、弊社の取引先も大規模かつコンプライアンスを求めてくる頻度が増えてきたことから、行動指針に一項を増やしました。
また、今の弊社の活動内容は、地域創生活動やNPO支援、kintoneエコシステムへの関与など多岐にわたっています。それらは長い目で見たときに弊社の存在感や認知度には貢献しているのは確かですが、一方でそれらの活動はすぐに売り上げや利益につながっていません。
それらの活動がメンバーに負担とならないよう、そうした案件は代表や役員の個人的な活動として分けています。
新たな引き合いを頂けている今、開発リソースの確保が喫緊の課題です。
生産性を今よりもさらに上げるか、雇用に踏み切るか。または、パートナー企業を増やすか。
さらに仕組み作りを進めるため、考える点は多い。
経営について独学でやってきましたが、ここいらで次のうち手を探るべきでしょう。実際、そういうつてをいただいています。
それと並行して大企業・自治体などの案件も尽力していきます。

まずはメンバーが公私ともに充実するよう、生産性の向上と本人の成長のためには、同じやり方の継続は良くないとしっかり指導したいと思います。
そのためにも、まだ完全に運用に乗ったとは言えない事務所を早く軌道に載せたいと思います。 週一回の集まっての定例会議は定着してきたとはいえ、まだ使いきれていません。
来月以降もまだいろいろと変えるつもりです。同じやり方の継続は避けたいと考えています。
今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。
§ 人脈の構築
今月も外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約三回です。リアル共遊開発は4社様に対して5回、11時間。オンライン共遊開発は1社様に対して1回、1時間。リアル研修は2社様に対して5回、7時間。
オンライン商談はざっと数えたところ約22回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約70枚です。
今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。

・Catalo オープニングイベント(8/22)
弊社代表が参加しました。
「Cataloオープニングイベントに参加しました」
MOVED社が糸魚川で開設したビジネス共創拠点Cataloのオープニング記念イベントです。様々な方との出会いがありました。弊社にもこうした施設が作れるかもしれないとの希望が生まれました。




・第六回 地域クラウド交流会全国グランプリ大会 in 松江 前夜祭/本編/アフター交流会/バスツアー(8/29-31)
松江で開催されたちいクラ全国グランプリに甲府のオーガナイザーである役員とプレゼンターの高松さんと代表とで参加しました。特別な賞は受賞できませんでしたが、得票数では全体の3位に食い込み、アフター交流会のカラオケ大会では高松さんが優勝しました。
今回の松江行きによって島根の皆さんとのご縁がつながりました。また来ると思います。
上記に挙げた以外にも代表は個人的な資格で複数のイベントに参加しています。
また弊社の総務人事経理担当や役員もそれぞれ個人で複数のイベントに参加しています。
これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。
§ 対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。Claude Code Meetup Japan #2(8/8)。Cataloオープニングイベント(8/22)。地域クラウド交流会全国グランプリ大会 in 松江前夜祭(8/29)。地域クラウド交流会全国グランプリ大会 in 松江。懇親会(8/30)。地域クラウド交流会全国グランプリ大会 in 松江前夜祭(8/31)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、会社として参加したものに限定し、代表個人の活動はここでは割愛しています。
上にも書いたとおり、この春あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。
もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうように務めなければ。
奉仕活動だけでは続きませんが、営利だけを目指す企業になってはあまりにも殺伐とします。
このバランスは難しいし、その時々の社会状況や弊社の状況も含めて理想の形は見えないでしょう。ですが、追い求めたいと思います。
まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。
§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。
ここにアップする記事も先月からは、弊社の活動に関する記事のみに分かちます。個人の活動については同様の記事を今後書きますし、そちらにリンク一覧として載せます。
今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは0本(
「Cataloオープニングイベントに参加しました」
)。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。
なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。
7月30日 7月30日 備えあれば憂いなし
7月31日 7月31日 AIに対する態度も考えねば
8月1日 8月1日 暑さによる仕事の生産性対策も
8月4日 8月4日 DX研修を行ってみて
8月5日 8月5日 万博のヴァーチャルの側面に注目したい
8月6日 8月6日 ヒロシマの悲劇は語り継がれるべき
8月7日 8月7日 パソコンの設定にもマニュアルが必要
8月8日 8月8日 経営者は常に外に出向いてマクロに
8月12日 8月12日 AI稼働開発イベントで感じた今の自分と弊社の限界
8月13日 8月13日 NO-Emailワークスタイルが必要
8月14日 8月14日 日航機事故から40年に、マニュアル整備を思う
8月15日 8月15日 戦わずに済ませられれば済ませたい
8月18日 8月18日 統制しないと経営が、、、
8月19日 8月19日 身内だからこそ厳しくしないと
8月20日 8月20日 属人化を図るのはやめた方が良いです
8月21日 8月21日 経営って難しい
8月22日 8月22日 kintoneの運用側のノウハウは貴重
8月25日 8月25日 糸魚川市を訪れて感じたこと
8月26日 8月26日 糸魚川と甲斐のご縁
8月27日 8月27日 kintone Caféには呼ばれれば行きますよ〜
§ 年表
§ Xポストまとめ
2025年8月Xポストまとめ