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2025年8月のまとめ(法人)


令和七年八月。

暑さが日に日に身に応えます。能率も上がりません。
ちょっと夏だるみし過ぎました。

暑さの中でもいろいろな成果をあげましたが、検収を上げるべき案件の不足もあり、ちょっと厳しくなっています。
気合いを入れなければ、と言う月でした。

新たなチャンネルも増え、今後に向けた引き合いも増えましたが、売り上げを上げなければ。
達成度4割。達成感4割。満足感5割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。

●弊社の業績

§ 総括
八月度の売上は目標を下回りました。

下回った原因は、今月は大きめの検収がなかったことです。
月次ベースでいただける収入は毎月あり、その数も増えています。が、検収が先月間に合わなかった関係で、キャッシュフローが厳しくなっています。今後はそうした定期収入のような安定した売り上げも増やさなければならないと思っています。

私自身も七月から暑さに負けて、生産性を大きく落としていました。それがこの厳しさにつながっていると思ってます。

もっとも、今月からは新たな自治体さんのご支援も始まったり、ちいクラの全国大会もあり、いくつかの共遊開発の案件、研修講師案件も始まっています。

そのためには、会社の仕組みをきちんと標準化し、マニュアルを整備する必要を感じました。
そのためにも、バックオフィス側の強化は喫緊の課題です。
さらには、単価設定を上げるためには、さらに共遊開発ができるメンバーを増やす必要があると認識しています。そのためには、資格の取得やそれを取得するための研修体制などの成長を促す体制を整備すべきと考えています。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。

・ノーコード推進協会のご支援の一環として、弊社が富士吉田市さんにて研修を担当しました(8/1)。
・Claude Code Meetup Japan #2に弊社代表が参加しました(8/8)。
・日野市役所で弊社代表が研修講師を務めました(8/15)。
・弊社が10/4に主催する甲府地域クラウド交流会で山梨県庁から後援の承認が取れました(8/21)。
・MOVED社が糸魚川で開設した「Catalo」のCataloオープニングイベント「地域の可能性と挑戦 糸魚川から始まる共創の未来」に弊社代表が参加しました(8/22)。記事
・自治体まるごとDXボックスの寒川町へのご支援で伴走支援が先月より始まり、今月も弊社代表が務めました(8/27)。
・Cybozu Days 2025のウェブサイトが公開され、今年度も弊社が出展することが発表されました(8/28)。
・地域クラウド交流会全国グランプリの前夜祭に弊社代表と役員が参加しました(8/29)。
・地域クラウド交流会全国グランプリとアフター交流会に弊社代表と役員が参加しました(8/30)。
・地域クラウド交流会全国グランプリの大人のバスツアーに弊社代表と役員が参加しました(8/31)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。


§ 開発案件
今月は九割五分の開発案件がkintoneがらみでした。

生成AIの進歩は驚異的です。
先月に読んだユヴァル・ノア・ハラリ氏のNEXUSには、AIに対して悲観的な予想を描いていました。それを受け、AIにどこまで頼るべきかそろそろ並行して考えなければならないと感じました。
だ、月末に島根でAIを用いた活動をされている中尾さんとご縁をいただきました。
どこまでAIにやらせるべきか。このままだと肝心のスキルがAIに頼ることでおろそかになる可能性があります。作業としてもらう任せるべき点と弊社自ら考えるべき点をきちんと分けていかなければ。 手綱を握っているつもりが、いつの間にか骨抜きにされているということにもなりかねません。
そうした点も含め、きちんと見極め、かつ有効に活用しようと思います。

一方、あと数年はノーコードツールに対する期待と浸透は進むでしょう。ただし、ここもきちんと注視していく必要があると感じています。
 
今月は開発と言うより、共遊開発や研修講師とのしての動きが目立ちました。

共遊開発とは、弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法です。

2023年の秋に、以下のとおり弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に実装に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性を持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中でき、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

ここに挙げたとおり、手法としては最近注目を浴びている伴走支援とそう変わりません。

今、弊社は新規案件の引き合いを受けるたびに、積極的に共遊開発をお勧めしています。
今月も複数の共遊開発の案件が始まっています。
共遊開発はこれからの世の中のニーズに合っていると確信しています。

それなのに、共遊開発ができるのは弊社では現時点で代表だけです。
それはまずいので、弊社メンバーにもkintoneのノーコードカスタマイズプラグインの使い方を伝え、習得してもらうためのやり方を模索しています。今月も両手の指を埋めるほどの新たな引き合いを頂き、そうした案件でも共遊開発を提案していく予定です。
既に帳票サービスやウェブフォーム等は弊社メンバーも使えます。それらもノーコードカスタマイズプラグインの一つです。それらに加え、krewシリーズやgusuku Customineといったサービスやプラグインを複数使いこなし、お客様への価値を提供していくつもりです。


また、今月は自治体の研修案件も始まりました。日野市さんです。さらに、寒川町さんに加えて富士吉田市さんにも研修を行いました。
共遊案件はニーズが増えています。
ただ、これをこなせるメンバーが代表しかいません。それでいて、誰かを雇うほどには共遊開発の案件があふれているわけでもありません。ここが悩ましい。

開発メンバーは一人増やす方向でとある方に参画してもらうべく、動いています。

経営者として、AIの活用、メンバーの雇用、事務所の有効活用、新規サービスの立ち上げ、開発体制の充実など、やるべきことが多く課題は山積みです。

弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃるようです。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 業務パートナー
今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。

今の弊社は共遊案件に舵を切っているとは言え、開発案件も多数引き合いをいただいており、その資源の捻出が喫緊の課題です。それを外注先を活用することで生かそうとしています。

お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

パートナー費用も含めて、次のやり方で開発を行い、より価値を生み出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。


§ 財務基盤の堅牢化
財務をきっちりすること。前からの課題です。

昨年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しが増しました。

また、昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。
ただ、まだ不安定です。今月もそれが顕在化しました。やらねばならないことはとても多いと感じています。
まだ、油断せずに耐え忍びます。

そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。

弊社への期待の高さを感じ、また耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。


§ 社内体制
先月よりバックオフィスのメンバーが一人増えました。一人でやっていたバックオフィスが回っていないことや、標準化のためのマニュアル「「アクアビット蒸留書」の完成を急ぐためです。

2021年の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。
5月、行動指針に一つの項を増やしました。

企業理念

「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念

「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・その家族を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

行動指針
〇公私を両立し、360度可能性を見出す目をもつこと
〇社会人として人に迷惑を与えない言動を心掛けること
〇情報のプロとして機密保持、品質、速度を意識すること
〇お互いを理解し尊重する心を持つこと
〇すべての物事に対して好奇心を持つことを忘れないこと
〇常に進歩、前進を忘れず、人生を楽しむこと
〇身内にも常に敬称で呼び合うこと

2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、代表の考え方の軸はぶれていません。
ただ、今月も末になり、弊社の取引先も大規模かつコンプライアンスを求めてくる頻度が増えてきたことから、行動指針に一項を増やしました。

また、今の弊社の活動内容は、地域創生活動やNPO支援、kintoneエコシステムへの関与など多岐にわたっています。それらは長い目で見たときに弊社の存在感や認知度には貢献しているのは確かですが、一方でそれらの活動はすぐに売り上げや利益につながっていません。
それらの活動がメンバーに負担とならないよう、そうした案件は代表や役員の個人的な活動として分けています。

新たな引き合いを頂けている今、開発リソースの確保が喫緊の課題です。
生産性を今よりもさらに上げるか、雇用に踏み切るか。または、パートナー企業を増やすか。
さらに仕組み作りを進めるため、考える点は多い。
経営について独学でやってきましたが、ここいらで次のうち手を探るべきでしょう。実際、そういうつてをいただいています。

それと並行して大企業・自治体などの案件も尽力していきます。


まずはメンバーが公私ともに充実するよう、生産性の向上と本人の成長のためには、同じやり方の継続は良くないとしっかり指導したいと思います。

そのためにも、まだ完全に運用に乗ったとは言えない事務所を早く軌道に載せたいと思います。 週一回の集まっての定例会議は定着してきたとはいえ、まだ使いきれていません。
来月以降もまだいろいろと変えるつもりです。同じやり方の継続は避けたいと考えています。
今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築
今月も外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約三回です。リアル共遊開発は4社様に対して5回、11時間。オンライン共遊開発は1社様に対して1回、1時間。リアル研修は2社様に対して5回、7時間。
オンライン商談はざっと数えたところ約22回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約70枚です。

今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。


・Catalo オープニングイベント(8/22)
弊社代表が参加しました。
Cataloオープニングイベントに参加しました
MOVED社が糸魚川で開設したビジネス共創拠点Cataloのオープニング記念イベントです。様々な方との出会いがありました。弊社にもこうした施設が作れるかもしれないとの希望が生まれました。





・第六回 地域クラウド交流会全国グランプリ大会 in 松江 前夜祭/本編/アフター交流会/バスツアー(8/29-31)
松江で開催されたちいクラ全国グランプリに甲府のオーガナイザーである役員とプレゼンターの高松さんと代表とで参加しました。特別な賞は受賞できませんでしたが、得票数では全体の3位に食い込み、アフター交流会のカラオケ大会では高松さんが優勝しました。
今回の松江行きによって島根の皆さんとのご縁がつながりました。また来ると思います。

上記に挙げた以外にも代表は個人的な資格で複数のイベントに参加しています。
また弊社の総務人事経理担当や役員もそれぞれ個人で複数のイベントに参加しています。

これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。


§ 対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。Claude Code Meetup Japan #2(8/8)。Cataloオープニングイベント(8/22)。地域クラウド交流会全国グランプリ大会 in 松江前夜祭(8/29)。地域クラウド交流会全国グランプリ大会 in 松江。懇親会(8/30)。地域クラウド交流会全国グランプリ大会 in 松江前夜祭(8/31)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、会社として参加したものに限定し、代表個人の活動はここでは割愛しています。

上にも書いたとおり、この春あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうように務めなければ。

奉仕活動だけでは続きませんが、営利だけを目指す企業になってはあまりにも殺伐とします。
このバランスは難しいし、その時々の社会状況や弊社の状況も含めて理想の形は見えないでしょう。ですが、追い求めたいと思います。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

ここにアップする記事も先月からは、弊社の活動に関する記事のみに分かちます。個人の活動については同様の記事を今後書きますし、そちらにリンク一覧として載せます。
今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは0本(
Cataloオープニングイベントに参加しました
)。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

7月30日 7月30日 備えあれば憂いなし
7月31日 7月31日 AIに対する態度も考えねば
8月1日 8月1日 暑さによる仕事の生産性対策も
8月4日 8月4日 DX研修を行ってみて
8月5日 8月5日 万博のヴァーチャルの側面に注目したい
8月6日 8月6日 ヒロシマの悲劇は語り継がれるべき
8月7日 8月7日 パソコンの設定にもマニュアルが必要
8月8日 8月8日 経営者は常に外に出向いてマクロに
8月12日 8月12日 AI稼働開発イベントで感じた今の自分と弊社の限界
8月13日 8月13日 NO-Emailワークスタイルが必要
8月14日 8月14日 日航機事故から40年に、マニュアル整備を思う
8月15日 8月15日 戦わずに済ませられれば済ませたい
8月18日 8月18日 統制しないと経営が、、、
8月19日 8月19日 身内だからこそ厳しくしないと
8月20日 8月20日 属人化を図るのはやめた方が良いです
8月21日 8月21日 経営って難しい
8月22日 8月22日 kintoneの運用側のノウハウは貴重
8月25日 8月25日 糸魚川市を訪れて感じたこと
8月26日 8月26日 糸魚川と甲斐のご縁
8月27日 8月27日 kintone Caféには呼ばれれば行きますよ〜

§ 年表

§ Xポストまとめ
2025年8月Xポストまとめ


Cataloオープニングイベントに参加しました


8月23日にCataloオープニングイベントがあり、お呼びいただきました。

Cataloとは、こちらの告知ページにも書かれている通り、MOVEDさんが糸魚川に開設したビジネス共創拠点です。

MOVEDさんは東京のIT企業であり研修や教育を主に活動しておられます。弊社とはkintoneを共に盛り上げるべく活動する仲間です。


地場で育ったのではない、東京から来たMOVEDさんのような一企業が、糸魚川のような地方都市で新たな拠点を作る。
それがどれだけ大変で時間がかかり、しかも苦労と熱意が問われるのか。うちの会社も山梨で色々と基盤作りを行っているので、かけた苦労と熱意のほどがわかります。

その一つの達成が、今回のCataloの開設だと思います。
うちの会社としても、山梨のどこかでCataloのような施設を運営したいと思います。
その源となる想いは、地域のためになり、かつ、自社の認知度を増やすためでもあります。そのような施設を作り、運用を行いたい。もちろん自社の認知度が上がれば良いし、売上になるとより良い。

売上よりも、という話をすると、それは建前だと言われます。
地域のことよりも売上や自社の認知度を上げたいのが本音でしょう、と受け取られがちです。

ですが、私の場合、1年単位の決算のことよりも、それよりも30年40年先の次の世代が、きちんと住まえる世界と国にしたいとの思いが強いです。
その活動のためには、会社が継続できるだけの利益が出せることは前提ですが、その継続も社会や地域が健全であってこそ。
そのことは、この場でもブログでもSNSでも口が酸っぱくなるほど書いてます。
東名阪だけが栄えるのではなく、人口50,000人に満たない規模の糸魚川市のような地方都市が今後も末永く維持できる社会を望みます。

それは私が混雑が大嫌いだから、旅が好きだからと言う理由ももちろんあります。
ですが、それよりも遠い将来に、東名阪は何とか栄えてるけど、糸魚川市のような地方都市が完全に消滅しているような国の未来は見たくないのです。

そうなった未来では、うちの会社のような企業は完全に消えているはずです。集中の論理のもとに一部の大手企業だけが生き残り、我々のような企業は吸収されるか、下請け構造の中に生きながら得るしかないと想像しています。
その世界からは多様性が失われ、いくつかの特定の論理だけが大手を振って歩くしかないかもしれません。それが嫌です。

私が見たいのは、東名阪はもちろん適切な規模で栄え続けるけど、地方都市、例えば糸魚川市のような街が元気な未来です。
地元のうまい日本酒やもずくを食べながら、日々を幸せに暮らしている未来の方を私は望みたい。そして、そのような未来の方が、うちのような企業が生き残れるはずです。
なぜなら、多様性が尊重された価値観の中、各自が責任と協調を担い合う社会の方が、うちのような零細企業でも生き残れる可能性はあるからです。
これは、地方への郷愁とかノスタルジーだけに寄りかからず、私や弊社自身がAIが存在感を増すコロナ後の時代を生き残るための生存戦略でもあります。

それを踏まえ、どうすればそのような未来が作れるのか。どのように地方に貢献するのか。それを考える必要があります。

今はまだ、弊社は発展途上です。まだ地方に貢献できるだけの力は持っていません。
地方の組織をデジタルを用いて効率化することはできます。空いた人を違う仕事に振り分けましょうと提案もできます。新たな価値を作ることこそDXです、と謳うこともできます。
今の時点でもこれからも、弊社は技術で貢献できるでしょう。さらに、今の時点でも弊社は山梨で100人ほど集めるイベントを催せるだけの経験は持っています。
でも、その会社にとって新たな価値とは何で、何に振り向けるべきかについて、地場の産業や経済まで見据えて提案し、実現までを伴走できるノウハウや知見はまだ持ちあわせていません。

山梨でのコミュニティ作りが軌道にのれば、弊社でもただの主催者やイベンターではなく、産業や経済や文化まで見据えた提案ができるでしょう。ただ、その力はこれから貯めていきます。


ただ今回、MOVEDさんがCataloと言う施設を作ってくださったことで、もともと山梨と地縁のない弊社でも、ゆくゆくは山梨で何かを成し遂げられるのではないかと言う励みをもらえました。

私がこの2年ほどで糸魚川に来るのは4回目です。毎回、MOVEDさんからお誘いいただいています。そしてその都度、糸魚川の人々の親しみやすさや、行政と民間が親密に交わる様を見てきました。
その光景と可能性を見てきたからこそ、今回もお誘いに応じて参加しました。

どこかバランスが歪で掛け声倒れに終わってしまう地方創生ではなく、担当者や市長が異動のたびに方針が変わる地域活性ではなく、糸魚川の場合は地域を良くしようとの思いが根付いていることを感じます。糸魚川市役所の山崎さんなどは、その熱意にほだされてか、10年同じ部署にいらっしゃるそうです。
そうした市としての姿勢が、上に述べた諦めずに復活できるとの逞しさにつながっていると思います。


Cataloの場所がまた良いのです。
Cataloのある辺りは、大火の際に焼けてしまった雁木が並ぶ中心部です。Cataloの目の前には、これもやはり火事で焼けた加賀の井酒造さんが復活を遂げつつあります。
確かに、あたりはまだ寂しいです。今回、私が訪れたのが熱暑の中だったからか、前の年に来た時よりも、さらに人通りが減ってしまっている印象を受けました。
ですが、私が知らない糸魚川の賑わいはおそらくこんなものではないはずです。
そのために、まだ盛り上げていくべきなのでしょう。そして、挽回するための課題も山積みなのだろうと思います。
そこにMOVEDさんのような東京の企業がその土地に根付き、Cataloのような施設を立ち上げることで、その挽回の速度はさらに増してゆくはずです。

うちの会社が根付こうと努力している山梨県も「人口減少危機突破宣言」を発しました。にもかかわらず、今後の富士山の噴火が予想される今、そのお膝元にある山梨県を忌避するのか、人口減少の危機はまだ去っていません。
そうした未来を招かないためにも、行政との協力体制は必須です。

糸魚川市の皆さんと関わっていて、何に印象を受けたのか。
それは、こちらが庁舎に行って何かを依頼するのではなく、むしろこちらのイベントに進んで参加してくださる職員が目立つことです。
今回も副市長が来られていました。スーパー公務員の山崎さんも来られていました。このお二方は、私が初めて糸魚川を訪れ、ウッドデッキ作りに汗をかいた際にもおられて、遅くまでご一緒した記憶があります。
さらに今回のオープニングイベントでは、市役所の若手の有志四人がピッチを披露していました。それぞれが糸魚川への熱い思いを表明していました。
諦めない姿勢。その姿勢こそが、これからの地方都市には大事なんだろうと思っています。
私はいくつもの都市を訪れ、地方創生の現場を見てきました。が、糸魚川市はほんとに全国でも屈指の熱意を持つ都市だと感じています。

東京などの首都圏に住んでいると、地方の苦しみは実感しにくいです。
ところが、私も先日訪れた網走の寂れた様子に衝撃を受けました。それは、都会で暮らす人には決してわからない衰退だと思いました。

私は最近、そうしたイベントの参加レポートは個人のブログに書きます。

でも、今回は、会社としてきちんと向き合い、支援したいと思いました。だから、クラウドファンディングでご支援もしました。その考えに沿って、このブログも会社のページに書きます。

さて、前書きが長くなりましたが、当日の模様です。

東京から着いてすぐ、私はCataloに直行し、受付を済ませました。新幹線が大幅に遅れたものの、間に合ってよかった。
でも、何も食べていなかったので、駅前の麺屋なりたさんでヒスイラーメンを美味しく食べました。さらには、海岸に行って日本海を撮りました。

そうして汗だくになった私が会場に着いたのは開会の一、二分前。先ほどは空いていた椅子がほぼ埋まっていて、申し訳ないので最後列で立って聴きました。結局最後まで立っていました。


まずは、渋谷さんからのオープニングトーク。渋谷さんのお顔がやり切った感で満ちています。
それもそのはず。渋谷さんが少しずつ縁を築き、信頼を築き上げ、少しずつ少しずつ糸魚川市さんとのご縁を増していったのですから。その姿のほんの少しだけ、私も目撃しました。
渋谷さんも緊張していらっしゃるようですが、そこはプレゼンの達人。うまくお話をまとめておられました。


続いてサイボウズの青野社長からリモートで「地域DX〜未来の働き方へ」と題して基調講演。

青野社長の講演は今までに何度も聞いていますが、何度、聞いても組織作りの面で本当に勉強になります。うちの会社もサイボウズさんを手本に組織作りを進めているつもりが、自分の思う通りにならないもどかしさ。
私よりも、はるかに青野社長は、そうした苦労や苦しみや挫折を味わってきたことでしょう。

そうした感慨を含め、何度聴いても青野社長の講演は参考になります。


続いては、特別対談「越境によるビジネス連携とワーケーションの可能性」。豪華なセッションです。
一般社団法人日本ワーケーション協会 代表理事の入江さん、あまねキャリア株式会社 代表取締役CEO 沢渡さん、糸魚川市 商工観光課 課長 山﨑さん。そして渋谷さん。

渋谷さんによるトークセッション。

入江さんや沢渡さんは、今回のオープニングイベントで、初めてお会いしました。
もちろん、さまざまな地域創生系のイベント等でお名前も存じ上げていました。オンライン上でもお見かけしたこともあります。

上に書いた通り、弊社はまだまだ技術系の色が強く、地域創生のノウハウは学ぶ側です。ただ、山梨ではだいぶ認知度は上がってきました。山梨での活動はイベンター的な色が強いです。演者と観客とプロモーターの3社ではなく、それ以外にも広がる関係性を作らなければならないと感じています。
その意味でも、皆さんの対談からは得るものも多かったです。
私も登壇の機会を増やさないとダメでしょうし、地方創生の事例を語れるようにならないとダメです。もちろん本が書ければ言う事はありません。





続いての「糸魚川のチャレンジャーによる事例セッション」も得るものが多かったです。

私が今まで糸魚川に来た四回で、行政との距離の近さは感じていても、市民としての取り組みはあまり聞く機会がありませんでした。
今回、LTに登壇された伊吹さんや、若手の糸魚川市役所職員としてもっと市政に提案させて欲しいと訴えた香取さんと3人の仲間たち。

また、冒頭に登壇されたカネタ建設さんのオレンジフェアは素晴らしいとしか言いようがありません。首都圏でもなかなかない、でかいプール施設を作り、しかも若い社員さんが運営。そして1日で撤収してしまう潔さ。こうした企業さんが糸魚川にもいらっしゃる喜び。
またジン作りにもチャレンジしたということですが、そのSANKAという名前のジン、懇親会で美味しくて何杯も飲んでしまいました。

またラストで登壇された横井さんはお米が主役の薪焼きレストラン、つまり新潟のお米だけで勝負されておられます。こちらは一度行ってみたいと思わせてくれました。

若い方は頑張ってます。山梨でもそうです。
問題は上の方です。今回、多くのセッションで登壇された皆さんや、参加者の皆さんのように心意気がある40代50代の方もたくさんいます。ですが、それ以外に諦めている40代50代の方があまりにも多い。

地域で活動する若い方達と一緒に、どうすれば40代50代の諦めた方々の心に火をつけるか。
私も諦めた方々と同じ年齢の1人として、頑張らなければならないと思っています。


さて、皆さんで集合写真を撮った後、懇親会へ。


まず柏崎から来た「la Boratorio」さんのケータリングがとてもおいしかったです。ズッキーニも鴨肉もメロンも絶品でした。

三次会はazuというThird Placeを名乗る場所。
沢渡さんがセッションの中でサードプレイスとしての糸魚川の価値を力説しておられましたが、家でも職場でもない三番目の場所として、糸魚川は一つの候補です。
3と言う数字には安定があります。三人寄れば文殊の知恵。鼎という漢字も三点で支えます。建物を支えるすじかいも三角形。三方良し。などなど。
こうした三にまつわる数字は先日プロ雑用の小林さんと語った通りです。

実は私も町田から糸魚川にやってきて、翌日関西に向かい、関西からまた東京に帰りました。三角形を描いて。
糸魚川が私にとっての三角形の1つの頂点として、いつまでもご縁があることを願っています。


四次会は締めラーメン。「ホームラン」というお店にお連れいただきました。そして、MOVEDの皆さんと宿まで歩き、私は今回はルートインを確保いただきました。

他にもこう言うnoteを書きました。
山梨ともこう言うご縁があります。
8月25日 糸魚川市を訪れて感じたこと
8月26日 糸魚川と甲斐のご縁

まずは今回、会場でご挨拶した皆様、ありがとうございました。
MOVEDの皆さんとCataloにもますますの発展を!