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kintone Café HYOGO Vol.2に参加・登壇しました


2024年1月28日に『kintone Café HYOGO Vol.2』に参加・登壇しました。
詳細は告知サイトをご覧ください。

今回の開催場所は城崎温泉。志賀直哉の小説『城崎にて』の舞台として著名です。

西宮市出身の私は兵庫県をあちこち旅してきましたが、驚くことに、城崎温泉街を訪れるのは今回が初めてです。玄武洞や城崎マリンワールドには来たことがありますが、まだ城崎の真髄を知らずにいました。そのため、今回の訪問はとても楽しみにしていました。


イベントの前日、特急「こうのとり」に乗って到着しました。
城崎温泉駅に降り立つと、私の前には温泉情緒を湯けむりとともに存分に発散する街が広がっていました。
雪や湯煙、足湯、下駄、浴衣姿でそぞろ歩きする人々の光景。
人は第一印象から大きな影響を受けるとよく言われます。城崎は温泉地にある駅前として印象付けの成功事例ではないでしょうか。

私が投宿した「KINOSAKI KNOT」さん(https://booking.com/Share-doF3wf)も、街の情緒に溶け込んでおり、古民家を改装したと思われる佇まいは好印象です。
宿のオリエンテーションをしてくださった方に城崎に来た目的がkintone Caféのためだと伝えると、すでにkintoneをご存知でした。しかも参加してみたいとのことでした。
そのため、『よかったら来てください』とお声がけし、その場で名刺をお渡ししました。残念ながら、勤務シフトの関係でご参加は叶いませんでした。


宿を出た私が向かったのは「お芋とカヌレ 城崎足湯カフェ」(https://www.facebook.com/profile.php?id=100076437341500)です。
ここでkintone Caféの前日アクティビティに参加する皆さんと合流しました。
城崎は交通の便が良いとは言えません。それにもかかわらず、播磨、摂津、但馬、丹後、尾張、美濃、伊勢などから多くの人がkintone Caféに集まってきます。今回は東よりの使者は武蔵からやってきた私だけでした(そのあとはっしーさんがいることを指摘されました。はっしーさんもですね)。久々の方も初めての方も各地から集まってきた方々の間にすぐ会話が成立するのがkintoneエコシステムのありがたみ。



足湯に浸かりながらkintone談義に耽る。これこそが温泉地で開催するkintone Caféの喜びです。
城崎の街は、町全体が温泉街としての和の情緒を色濃く残しています。それでいながら、実はモダンなお店も並んでいます。モダンな店も道に面した外観は和の情緒に溶け込み、街ぐるみでの共存を図っています。
何箇所かある外湯の混雑状況はウェブサイトでビジュアル表示するような取り組みを行なっているにもかかわらず、街中にITがひけらかされていなかったことも好印象でした。


お店を出た私たちは続いて「un短編喫茶」へ(https://www.kinosaki-un.com/)。ここもまた素晴らしかった。
店内には本がたくさん並べられ、いくらでも読むことができます。しかも短編小説だけなので滞在期間中に何編も読めます。
作業するためのスペースも設けられ、ワーケーションにはもってこいの施設でした。

私たちはかに酒かかにスープのどちらかを買い求め、店頭に設られた酒燗器で温めた後、2階のスペースは期待を膨らませながら持ち込みました。カニのエキスが染み出したお酒は美味い。スープを混ぜるとさらに美味い。会話も蟹も咲き乱れるのが城崎。至福です。


その後、私たちは「エルベ」という喫茶店に向かいました。
今回のkintone Caféでは、街を巡る途中でも突発的にライトニングトーク(LT)が始まります。登壇慣れしたkintoneを好む強者が集っていればそうならない方がおかしい。
こちらの店では、ぜんざい争奪戦に盛り上がり、紅茶やコーヒーを味わいながら城崎時間に身を委ねました。突如始まるkintoneトークの合間に。


夕方になり、ようやく前夜祭の会場へとそれぞれ移動しました。私はその合間にめぼしい酒屋で地酒をチェック。実は但馬地方は日本酒も豊富ですが、ワインウイスキー、焼酎など酒ところでもあります。花兆庵さんと坂本屋酒店さんの品揃えがお見事でした。

私はさらに四所神社に参拝し、皆さんが集う「とみや」さん(https://tomiya-1038.com/)にはギリギリでした。「とみや」さんからも何人かの方が合流し、さらに賑やかにkintoneを介した豊かな時間が和んでいきます。


実はまだ前夜祭すら始まっていないというのに、もうすでにいくつものイベントをはしごしたような充実ぶりです。
城崎の街が擁する豊富なコンテンツを縦横に企画してくださったkintone Café HYOGOの運営スタッフの皆さんには感謝です。皆さんのリサーチのたまものだと思います。
それもそのはずで、スタッフのがっきーさんは西宮から遠く城崎まで下見でこられたとか。頭が下がる思いです。

そしていよいよkintone Café HYOGOの前夜祭本番です。「きのいえ」という(https://kinosaki-kinoie.com/index.html)一棟貸しの実家宿をお借りして、スーパーで各自が買い込んだ食べ物や酒を持ち込み、ディープなHYOGOの夜が始まりました。


この前夜祭もとてもディープでした。現地に行ったからこそ経験できる特典に満ちていました。
のりへーさんやちゃんえりさんやはっしーさんの登壇からも得るものが多かったです。ちゃんえりさんのステータス遷移についてのクイズなど、答えを間違ってしまった辛い、知見に満ちていました。


中でも昨年のkintone show+case unlimitedで栄冠を勝ち取ったTeam K.F.Cの皆さんからは、登壇までの発端やチーム作り、さらにコンテンツそのものの披露がありました。なんという貴重な機会か。
ファミコンで子供時代を過ごした私としては、ファミコンがkintoneでできるということや、発想次第でkintoneがより広がる可能性を見せてもらったことに感無量です。
しかも私のキャラをファミコン世界のドット絵で登場させてもらいました。子供の頃には想像すらしていない世界。それが、私の目の前で設定を画面からアップロードするだけで私の分身が王の間に登場し台詞を喋ってくれるのですから、もうたまりません。


なお、私は前夜祭でも一本のLTを披露しました。行きの「こうのとり」車内で作ったスライドの枚数が予定を超過したため、前夜祭用に急遽スライドを分離したのです。
前夜祭のLTの中で私はkintoneエコシステムってなんやろ?という問いかけをしました。エコとは英語のエコロジーですが、日本語の依怙(えこ)も同じ意味を含んでいます。それは「頼る」「頼り合う」という意味です。


私が語りたかったのも、頼り合い支え合うのがkintoneエコシステムですよ、というメッセージです。
私の問いも皆さんのLTも含めてとても深い話が前夜祭でできました。かなりお酒も入りましたが、醜態をさらす人は皆無。皆さん熱の入った議論ができたような気がします。
お開きになったのは夜中の一時半過ぎです。まさに楽しい時間はすぐに過ぎ去っていきます。


偶然一緒の宿に泊まっていたKIMIKOさんと宿に帰り着いたのは2時過ぎだった気がします。
そして翌朝。


頭がぼーっとしたままの私は、KIMIKOさんとモーニングをいただきました。前日のチェックイン時にオリエンテーションしてくださった@おかゆさんと会話を楽しみつつ、インバウンドの方が訪れる宿の交わりを体感します。
こうやって遠方の地で偶然会った方と交わす会話こそ旅のだいご味。各地のkintone Café はその機会を存分にもらえます。


「KINOSAKI KNOT」さんをチェックアウトし、KIMIKOさんと会場へと向かいました。
私は途中、御所の湯に寄りました。このままだと足湯以外に城崎の湯を味わえない可能性があると感じたからです。カラスの行水よりも刹那の風呂浴びを実践し、会場である城崎国際アートセンター(KIAC)へ急ぎました。
こちらの施設は、私が豊岡に来る前に予習として読んでいた『なぜ豊岡は世界に注目されるのか』でも取り上げられていました。
豊岡が小さな世界都市として注目を集めたきっかけの一つがこのKIACです。アーティスト・イン・レジデンス、つまり舞台芸術を中心とした芸術活動のための滞在制作を行うための施設として、国内外から多数の芸術家を集めている場所です。国内でも有数の施設が今回のkintone Café HYOGOの舞台であることを、私は城崎にやってきてから初めて気が付きました。


なんという素晴らしい場所での開催でしょう。


まずは、がっきーさんが開催の挨拶を行い、kintone Caféとは何かを語っていただきました。
ついで、いなさんがkintoneハッピートークで場を和ませました。私は西宮から来てくださった西森さん(昨晩のとみやでもご一緒)とお互いのkintoneでハッピーになった出来事を共有しました。
こういうの、よいですよね。いなざわイズムが感じられる瞬間です。そういえば、このkintone Caféではお菓子もふんだんに振舞われ、それもいなさんのおもてなし精神の表れと感銘を受けました。


それを皮切りに、はっしーさんによるセッションが始まりました。固定資産の棚卸管理をkintoneで行うにあたっての事例です。
減価償却などの専門的な機能は専用サービスに任せ、機能単位でkintoneの良さを生かす。その潔さがよかったです。私も学ぶところがありました。

今回のkintone Caféは各セッションの後にセッションの内容を共有し、議論し合う場が作られていました。
それによってお互いに考えを伝えあい、共有することで学びがより一層深くなる。私もイベントの中で常々やろうと思ってはいるものの、kintone Caféによっては交流の時間を確保できなかったりするので参考になります。

はっしーさんの登壇内容について皆さんで意見を深め合った後は、休憩をはさんで私のLTの出番です。


今回はディープなHYOGOということで、私の失敗例を披露してみました。
ちょっと引くかな、と思いましたが、思ったより皆さんに笑っていただけてよかったです。
少なくとも私のkintoneエコシステムへの思いは伝わったのかな、と思いました。
ただ、少しネガティブな余韻を残すのも申し訳ないと思ったので、その後の懇親会の場て挨拶した際は、kintoneに関わってからは人生は右肩上がりであること、これからもまだ上がっていけるから、皆さんと一緒に支え合い盛り上がっていきましょうとフォローしておきました。
なんといっても今回は私にとっては若い時に後にした兵庫に戻ってkintoneで登壇する初の機会だったのですから。



私のLTに続いては奈良からお越しの中尾さん。中尾和尚は今回はご家族で来られていて、夕べのとみやにもご家族でご参加されていました。kintone転職を無事に果たしたことも家族の絆になんの影響も与えていなかったようで本当に良かったです。
そんな和尚のLTの内容はサイボウズ商店の紹介でした。
実は私はあまりよくサイボウズ商店を知りません。そのため、とても興味深かったです。
和尚がサイボウズ商店のゴールドメンバーであることよりも前にサイボウズ商店にメンバー制度がある事すら知りませんでした。
簡単に各種フィールドを貼り付けられるシールの存在は知っていましたが、実演していただけると業務改善の良きツールであることを深く理解しました。


さて続いてはおのえメモリアル株式会社の森垣さん(もりさん)から葬祭業でのkintone活用例です。
私も弊社もまだ葬祭業のkintone実装の経験はありません。が、以前から葬祭業にはkintoneは必ず使えるはずだと考えていました。
登壇資料のいたるところに会社のおもてなしの心が表れていたことが印象に残りました。kintoneを使って業務改善を行うことは、お客様に対しシステマチックにビジネスライクに接することではありません。むしろkintoneを用いて浮いた時間で本来のお客様の心に寄り添う時間を増やすべき。もりさんのセッションはそう感じさせました。

その後のセッションの共有の場では、同じテーブルにもりさんがいらっしゃいました。それに加えて同じ稲沢門下(稲門会)のプリン姫こと宗政さんもテーブルにいらっしゃったこともあり、稲沢メソッドの効果について貴重なお話が聞けました。それらは私にとって非常に参考になる話でした。


さて、続いてのLTは森田さん。
kintone Café 名古屋で披露されたおみくじアプリとかきぞめアプリの悪魔合体について。
私は昨年1月のkintone Café 名古屋に参加しました。その際、ふくわらいアプリの素晴らしさに感銘を受けました。今回のおみくじとかきぞめアプリも見事なハックです。
恐るべきkintone Café 名古屋。その技術力には脱帽です。刺激されました。そしてかきぞめアプリを実際に使ってみるプリン姫の反応がまたよろしかった。プリンさんがみかんを描くのがkintone Café。


続いてのLT登壇者は、プリン姫にアプリの使い方を教えていた石際さんです。かきぞめアプリの裏側ばかりか、タイムラインを記入できてしまうアプリまでもご披露してくださいました。
本当に石際さんの技術巧者ぶりには毎回驚かされます。私も負けられないと思うのですが、それができない悲しみ。シャッポを脱ぐとはこのことでしょう。


さて、最後のセッションはpecoさんこと中谷さんです。これがまた全編スターウォーズ!
登壇内容の背景を説明する際に流れる動画がスターウオーズの壮大なテーマ音楽に乗せた画面手前から奥へと漂っていくテキスト。まさにスターウォーズのオープニングを地でいく演出です。そして切れ目ごとに鳴り渡るのはR2-D2の豊かな電子音。登壇するpecoさんは、いつの間にかオビ=ワン・ケノービが羽織っていたようなローブを身につけていました。pecoさんは真性のスターウォーズガチ勢です。
kintone界隈でここまでスターウォーズを再現した登壇は初めてみました。あまりにも感銘を受けすぎてセッションの内容がお留守になりかけましたが、社会福祉法人へのkintone活用事例としての見るべき内容に満ちていました。

特にありとあらゆるマニュアル化の取り組みや、gusuku Customineを活用した画面のカスタマイズはお見事。社会福祉法人の際立った導入事例として気付きが満載の登壇でした。

その後のセッション共有の場では、スターウォーズ好きな石際さんとその話で。

最後にkrewsheetを使った会費徴収の事例をのりへーさんから説明いただき、運用作業もkintone Caféのコンテンツ充実に使う効率性にまたもノックアウトです。


そのあとは集合写真を皆で撮り、KIACを後にしました。
雪景色に時折懐かしいキハの気動車の朱色が行き交う景色がとてもよかった。
ここはまた舞台を見るためだけでも来たいと思いました。


さて、雨が降りしきる中、歩いて懇親会会場へ。
「おけしょう鮮魚の海中苑 駅前店」。三十人近い参加者と共に味わうのはカニ。城崎の冬にカニは欠かせません。そしてそれ以上に会話も盛り上がりました。私もせっかくなので、前夜祭や本編で話す機会のなかった皆さんとkintoneトークを咲かせていました。

さて、楽しい時間はあっという間。わたしもそろそろ甲子園の実家に帰らなければ。夕食を一緒に食べてから、最終の新幹線で東京へ帰る。それが私の目論見でした。
ところが、私は帰りの城崎温泉発の列車をとっていませんでした。そこで列車をとろうと城崎温泉駅のみどりの窓口で聞いたところ、意中の列車はすでに満席だとか。行きの「こうのとり」では乗車してから車掌に声をかけて席を確保してもらったのですが、帰りはその技は使えなさそう。まずい。
その次の列車の席はあるのですが、それに乗ると最寄り駅に着くのが19時半。もはや一緒にご飯を食べている時間がなさそうです。

そこで、計画を変更し、実家を経由せずに直接東京へと向かうことにしました。「きのさき」にのって京都まで。そしてのぞみで東京へ。
最後になって予定が狂ってしまいましたが、金曜日の晩には両親とゆっくり話す時間を持てました。

しかし、また西宮を訪れる機会を見つけようと思っています。
次のkintone Café HYOGOへの参加はその後になるでしょうか。必ずや参加できるように調整します。

まとめサイト

今回、城崎でのkintone Café HYOGOでお会いしたみなさん、心からありがとうございました。


DX悩み人の集いで講師・ハンズオン登壇を行いました


2024年1月24日(水)に『第5回 DX悩み人の集い -その悩み、コミュニティで解決しませんか-』に登壇し、ハンズオン講師も務めました。
詳細は告知サイトをご覧ください。

今回の開催場所は、甲府市にあるTakeda Street Baseです。
その5日前、2024年1月19日(金)にこの場所で山梨中央銀行とサイボウズ社が、地域企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するための連携協定を結びました。(記事はこちらをご覧ください。)
サイボウズ社がDX支援に関与する場合、その主要ツールとしてkintoneが使用される可能性が高いです。kintoneはクラウドを用いて業務アプリを作成できるため、DX支援に最適です。

提携の話題が沸騰している中、私が同じ場所でkintoneについてお話しできたのも何かのご縁でしょう。
今回の登壇の話は年末の12/27に山梨DX推進支援コミュニティの斉藤さんから頂きました。
斉藤さんはkintone Café 山梨から派生したコミュニティである「よっちゃばれっ kintone 無尽」にも参加されています。
もともとは役員の妻が「山梨県活性化プロジェクト」の集まりで知り合ったことがきっかけです。私が「よっちゃばれっ kintone 無尽」にお招きしました。一緒に山梨県にkintoneを根付かせようと活動してくださっています。

当初、1/24はお客様のところに行く予定があったため、オンライン登壇にさせていただく予定でした。ですが、今の山梨県へのkintone導入の機運が高まっていることを考えると、ぜひとも現地で登壇しなければ。そう判断した私が甲府まで足を延ばすことにしました。

Takeda Street Baseは初訪問でしたが、山梨DX推進支援コミュニティを主導していらっしゃる小林さんと初めてお会いしたオンラインミーティング(1/9)の前日にその前を散歩し、休日で閉まっていたとはいえ、Takeda Street Baseの場所を確かめておきました。

最近は頻繁に甲府に行っており、甲府の街に土地勘がついてきました。
それでも会場付近の様子はきちんと把握しておきたい。それが登壇者としての責任だと感じ、事前に会場付近の様子を確認しに行きました。

1/9のオンラインの後は、1/18に作った資料を見ていただくという作業の流れになっていたのですが、その2日ほど前に先に出ししておきました。
当日前に資料を1、2回修正し、1/18には登壇の打ち合わせを行いました。それで当日の資料はだいたい整った感じです。
あとは当日に行うハンズオンのため、事前にアカウントを会場に来られる分を用意していただくため、私がそのやり方をご説明しました。

あとは本番に臨むのみです。


当日、「かいじ」に乗った私が甲府に降り立ったのは開場の二時間半前。12時からオンラインの打ち合わせが予定されていたため、Takeda Street Baseに先に入って利用させていただく手筈でした。

Takeda Street Baseの内部
Takeda Street Baseは中に入ってみると広々としています。オンラインで打ち合わせをしていても全く問題なかったため、コワーキングスペースとして使わせていただけると良さそうですが、こちらは山梨中央銀行さんの持ち物であるため、許可を得た方でないと入れないということです。

参加者が集まる様子
打ち合わせなどをこなしているうちに、参加者やスタッフの皆さんも続々と集まってこられました。
山梨DX推進支援コミュニティは山梨県の中小企業が自社のDX推進を行うためのコミュニティです。各社の担当者がDX推進にあたって孤独に陥らぬよう、仲間で取り組むために作られました。
発起人の企業として山梨県下の錚々たる企業が名を連ねています。


そうしたコミュニティの中で私がkintoneを話すわけですから、軽々しい登壇内容にはできません。ましてや5日前に山梨県のkintoneにとって重要な記者会見が行われたとあってはなおさらです。
いつにも増して気合いが満ちた状態で登壇しました。

今回は、kintoneの機能の紹介は当然ですが、何に使えるのか、という具体的な例をたくさん盛り込んだ内容にしました。
蓄積できるデータの種類や、それらをどうやって活用し、共有するかについての具体的な例を挙げながら。
もちろん、エコシステムについても触れました。また、山梨でのコミュニティの流れについても触れました。コミュニティの紹介にあたっては会場にいらっしゃったあかねさんに話を振り、少しですが前に立って話してもらいました。


当日は会場に十数名、オンラインの皆さまが20名弱の方が参加されていたということです。
参加者にはslidoによる質問の場が提供されており、その場でもいくつもの質問をいただきました。私もその場で可能な限り答えました。

会場に来られていた方の多くに手を上げていただいたところ、kintoneが初めての方の割合が多く、私も途中から少し内容をやさしめにしました。
私は長年kintoneに携わっており、周りにkintoneユーザーや開発者が多く集まります。そして、kintoneが初めての方が多くの割合を占める場にいる機会が減りつつあります。その意味でも今回の登壇はよい機会でした。
私にとって、まだまだkintoneも知られていない、という新鮮な感じを受けました。


続いてはくばく社の奥田さんが登壇し、はくばく社内のkintone活用事例を話されておられました。
奥田さんは昨年の「kintone Café 山梨」でも登壇してくださったし、「よっちゃばれっ kintone 無尽」にも参加してもらっているため、その実力はよくわかっています。
私と奥田さんの間でも内容が被ることはほとんどなく、より具体的な事例として参加者の皆さんに伝わったのではないかと思います。

奥田さんの登壇の後は再び私が前に立って、ハンズオンです、事前に決めていたアンケートアプリをその場で作ってもらいました。
皆さん、順調にアプリ作成をこなしていただき、レコード一覧の扱い方やグラフ機能についてもさわりの部分がご理解いただけたのではないかと思います。


私もこうしたイベントの場でのハンズオン講師は久しぶりでしたが、普段やっていることなのでそう難しくなかったのですが、今回は操作するパソコンが私のノートPCではなく、お借りしたものだったので、マウスやキーボード操作で少し手間取りました。

ですが、大方は目的を達したといえましょう。
またその後の質問でも私がはくばくさんの事例をどう思うか、など、参加者の皆さんからも質問をたくさん頂きましたので、ある程度の成果はあったのではないかと考えます。

一週間ほど間をおいて、オンラインで質問を受け付ける機会を設けてくださるとのことで、私のその場では皆さんからのご質問にお答えしたいと思います。
集合写真を撮って、会場を出た私たち。
スタッフや登壇者の6名で甲府駅前のまどかで懇親会をしました。

山梨DX推進支援コミュニティを運営されている小林さんや笠原さんとは今回初めてお会いしました。
それぞれのお仕事上の立場や取り組みなど、お互いの親睦と理解を深める良い機会だったと思います。
まずはスタッフの皆様、登壇者、参加者の皆さんありがとうございました。

今回のイベントを通じ、皆さんが山梨にかける思いもよく理解しました。
山梨県庁も山梨県に住む人もすべてが人口減少に無策ではなく、むしろ積極的に施策を打とうとしています。

私もその中で力の及ぶ限り尽力したいと考えています。

詳細は山梨DX推進支援コミュニティのFacebookページでご確認ください。


kintone Café 帯広 Vol.3に登壇・参加しました


10/19にkintone Café 帯広 Vol.3が開催されました。弊社の代表が登壇を兼ねて参加してきました。
https://kintonecafeobihiro.connpass.com/event/296630/

前回のkintone Café 帯広 Vol.2は、私からの働きかけが開催のきっかけになりました。
それに続いての今回。企画を一身にやっていただいたのは、相互電業の今野さんです。私も企画の段階から関わらせていただきましたが、ほぼ今野さんにお任せしました。

十勝は、私と弊社にとって大きな可能性のある場所の一つだと思っています。
kintone Café 帯広 Vol.3の前日には大樹町のお客様のところで作業や商談をしてきました。kintone Café 帯広 Vol.3の当日の昼は、中札内村でkintoneの説明や打ち合わせに勤しんでいました。
十勝には弊社のお客様がいらっしゃるのです。

今回も大樹町のお客様をお連れし、我々を含め総勢四人で参加しました。
お客様にkintoneの価値を感じてもらうには、kintoneのエコシステムのつながりと皆さんの思いを感じていただくのが早道です。

私一人が熱弁を振るうよりも、多様なkintoneプレイヤーが集まり、共にkintoneについて語り合い、盛り上がる様子こそが最大の説得力になると思います。


相互電業さんに伺うと、前回と同じようにウェルカムボードが!



今回は今野さんからのkintoneの軽い説明とkintone Caféの理念の説明から始まりました。


続いて、サイボウズの山本さんより、ご自身の経験を生かした実感のこもったお話がありました。
山本さんのお子様が保育園に入園する際に苦労された話です。その手続きは従来のアナログな手続きであり、これをkintoneの流れに変えるための必然性を丁寧に語っていただきました。
さすがサイボウズさん、実体験からくる実例を挙げてお話しされるのはとても良いと思います。


続いて、株式会社山忠ホールディングスの生田目さんです。
前回のkintone Café 帯広 Vol.2でも生田目さんとはいろんな話をさせていただきました。
今回も企画段階から一緒にやりとりをさせていただきました。

生田目さんはご自身でシステムエンジニアとしてkintoneを使った実装をされておられます。その改善する過程をわかりやすく説明してくださいました。
FAXや電話などの旧来の形からkintoneへ。さらにkintoneから次の連携へと。つまりRest APIの活用です。実際に会社の情報システムが進化していく様をみるのはうれしいですね。
各企業にこういう方が一人いるだけで、会社の情報環境は劇的に変わっていきます。
どの会社もそう願っているのでしょうが、今のわが国ではそれはなかなか贅沢な願いになっています。
まさにそのために弊社のような会社があるわけです。
生田目さんの登壇内容は、まさにこうすれば改善できる可能性を見せてくれたと同時に、それを開発する生田目さんのような人がいなければ、システム化は難しいと言う事例だったように思います。


続いて、登壇されたのは池田商店の川東さんです。

はじめての登壇と言うことで、とても緊張していらっしゃいました。が、その朴訥で素朴な語り口とともに、一生懸命自社の構築をしていた過程を説明していただきました。
まさにkintoneとはこうあるべき。初めてシステムを触った方でもここまで作れるのだと言う実例に溢れていました。
私にとっても初心に返る意味で、とても参考になる川東さんの登壇でした。


さて、次は私の登壇です。光栄にも最後のスピーカーとして登壇させていただくことになりました。
とはいえ、残り時間があまりありません。そこで私も巻いて喋ることにしました。
今回のテーマは、「すごくなくていい! 自社のkintone共有し合ってみよう!」だったので、弊社のkintone環境を、複数のサブドメインと連携しながらどのように使っているのかを事例としてお話ししました。
実はこのテーマは以前のkintone Café 神奈川でも取り上げたことがありますが、その時はオンラインだったことと、今回私が話すまでの数年の間に変わった点もありました。私が話した内容は、皆さんにとって良い参考になったのではないかと自負しています。

というわけで、コンパクトな時間設定の中、無事にすべての登壇が終わりました。
続いて、皆さんで次の場所へと移動しました。
kintone Caféといえば懇親会。
そして本日の懇親会は「旬菜 まさゆめ 駅前店」。こちらのお店は多人数でかつおいしい十勝の料理が食べられるとあって、私たちもとても盛り上がりました。

こういう場を通して、多様なご縁ができる喜び。そして。私にも弊社にも十勝での今後の展開について貴重な知見をいただきました。


一次会が終わったあとも、その熱は醒めず、有志だけで二次会、そして三次会へと繰り出しました。北海道の魅力を再認識できる一日でした。

参加された皆さん、登壇された皆さん、本当にありがとうございました。また会場をご提供してくださった相互電業の皆様にはいつも本当に感謝です。

次のkintone Café 帯広の開催の際は、私も企画段階から関わり、また皆さんと交流を深めたいと思います。

まとめサイト


kintone hive Tokyoに会社で参加しました


7/5に行われたkintone hive Tokyoに参加しました。今回は弊社からは8名のメンバーで参加しました。

今年の4月に5名の新メンバーを加え、弊社は新生アクアビットとして次のステップを踏みました。そのうち2名はリモートワークで普段の業務にあたっています。
また、弊社は毎週定例会議を行っており、リモートメンバーもそこにはオンラインで参加しています。
つまり、まだ実際には会ったことがありません。そのため、今回のkintone hive Tokyoを顔合わせの機会にしたいと思いました。

通常は私一人であれば、早めにkintone hiveの会場に入り、全国から来られたkintoneプレイヤーの皆さんと交流をします。
ところが今回は、弊社内でのコミュニケーションの熟成を優先しました。会場のZepp DiverCity Tokyoでも私たちは二階席から観覧し、皆さんとの交流よりも自社内の交流に時間を割きました。

うちのメンバーのほとんどは、Cybozu Daysに参加したことがありません。また、kintone hiveに関しても私ともう1名を除いては初めての経験です。

今回は何よりも、独特の雰囲気で進行するkintone hiveの雰囲気に誰かが違和感を覚えないか、フォローが必要でした。
一昨年のCybozu Daysで私が犯した失敗を繰り返さないようにしなければなりません。

お台場のDiver Cityのフードコートで好きに話してもらい、Zepp DiverCity Tokyoの二階席でもまずメンバー間のコミュニケーションを図ることに注力しました。そして、互いの相性や会話のスキル、キャラクターを見極めることに専念しました。

今回、弊社のメンバーに事前に以下の内容を伝えておきました。

@channel

前にもお伝えしたと思いますが、
hiveはユーザーが自社にkintoneを導入した事でこう変わった、という発表の場です。

何をユーザーは求めているのか、という観点で見てもらえればと思います。

最先端の技術を入れたからすごいのではなく、
業務を改善し、業務プロセスとシステムを組み合わせて最適化したことに注目してほしいです。
お客様のユーザーからの目線です。

技術者はつい自分の技術の成果やスキルアップに目を向けがちです。ただし、それは個人的な時間の中で行うべきです。
仕事として業務を受ける際は、予算を考慮しながらあらゆる手段を組み合わせ、設計・実装・試験を最も早く確実な手段で行わねばなりません。しかも、保守も可能な限り、お客様に担っていただけるような形が望ましいです。

メンバーが私から伝えた内容とどう受け止め、hiveを観覧した内容から何を感じるか。
私はそれが楽しみでもあり、その反応に応じて、仕事の進め方も考えたいと思っていました。

さて、kintone hive Tokyoが始まりました。


まずは、社会福祉法人八越会 ちどり保育園 吉岡 敦志さんです。

まず、kintoneを知育玩具に例えたスライドのタイトルに惹かれます。

お子さんをお持ちの方ならご存じとは思いますが、保育園や幼稚園の先生と保護者のやりとりは、必要ではあるものの効率化が求められる業務の典型です。
先生方も大変であり、保護者にも忙しい出勤の合間に余裕がありません。誰もが満足していない状況です。

吉岡さんのセッションには、他にも共感を得やすい要素が満載でした。
既存のパッケージ化されたシステムだと、どうしても業務を変える必要に迫られます。kintoneを使えば実際の業務にシステムを合わせながら、同時に業務の効率化を達成できます。
吉岡さんはお互いが求める着地点をkintoneに見出しています。

吉岡さんから保育士さんにオペレーションを移管することで、20倍の効率化を実現し、さらにChobiit for kintoneを使うことで220倍の処理効率を達成しておられる。
冒頭から素晴らしいプレゼンテーションでした。

弊社メンバーには、現在お子さんを保育園に通わせている方がいて、とても共感していたようです。
吉岡さん、ありがとうございました。


続いては、株式会社エクソルの田中幹也さん

まず、利きちくわが多少できるというつかみに惹かれます。

kintoneと各種プラグインを使いこなし、売り上げ換算にして1億円以上の作業時間削減を達成した成果にもインパクトを受けました。その成果も大したものですが、情報システム部が成し遂げた成果の大きさが、社長室直属の部署配置換えにつながった点もアピール度が高いです。
情報システム部とは今や、単なるシステム屋ではありません。上手く使えば全社の業務を一気に変え、勝てる組織に変貌させるからです。
その導入効果と社内の浸透を認め、社長室の直属にしたエクソル社の社長様の慧眼にも賞賛です。


あと「期待通り」を少し超える方針も、共感を呼びます。
もともと営業(かまぼこ)から情シスへ転身した田中さんですが、営業で培ったノウハウをうまく社内へのkintone浸透と導入に活かしておられます。とても良い事例でした。

田中さんとは後日のトヨクモさんのイベントでもお会いしましたが、その時の私はかなり疲弊していたため、まともな会話になりませんでした。申し訳なかったですが、またお会いしたいです。特にかまぼこ営業についての話はゆっくりとお伺いしたいです。
田中さん、ありがとうございました。


続いては、弁護士法人宇都宮東法律事務所の伊藤一星さんです。

宇都宮には私は昨年の春に一週間ほど滞在していました。そのため、個人的には強い興味がありました。
弊社は今、2社の弁護士法人さんの案件を並行でやっています。さらに、hiveの後に別の1社の弁護士法人様から引き合いをいただきました。

おかげで、弊社には弁護士法人にとどまらず、法曹業界全体にわたった事務処理の知見が貯まっています。
その視点からも、伊藤さんの話される内容にはうなずける点が多々ありました。
法曹業界の場合、弁護士法人がいくら業務改善を行おうとも、周辺の関係機関のIT化の進展が芳しくない課題があります。
そして、その兼ね合いがとても大変だと言うのも理解しています。

そのため、まず利益相反チェックから始めるアプローチは、最初の一歩として分かりやすかったです。
伊藤さん、ありがとうございました。


さて、ここで最初の休憩が入りました。
メンバーの反応を見たところ、なかなか良さそうです。kintone hiveやkintoneエコシステムについて過剰に拒否反応を示すこともなさそう。むしろ、勉強になっていると前向きな反応を示しているようにも見えます。
私にとっては、8人で来て良かったと思う瞬間でした。
そんな休憩時間、ロビーに出て、何人かの方と交流を深めました。うちのメンバーも時間があれば紹介しました。


休憩の後は、株式会社モリビの植田剛士さん

とにかく植田さんは語りがとても上手で、観客の心をつかむ術に長けておられました。
また、伝えたい内容を伝えるための印象的なスライドの見せ方も上手で、それによって皆さんはの心に後々まで登壇内容が残っていました。それが結果につながったように思います。
人の心の掴み方と、人への伝え方の美味さには、同じスピーカーとして感心させられ通しでした。。

住職であることと、話が上手いことや声が通ることに相関関係があるのかはわかりません。ですが、その話し方は選ばれた理由の一つでしょう。
ただ、植田さんの発表内容は、単に話が上手いだけでなく、業務改善の内容にも注目するべきです。さらに、業務改善の効果がわかりやすい形で示されていたことも特筆しておきたいです。
業務改善の効果を紙の削減として示すのに、コルコバードのキリスト像の高さやスペースシャトルの長さに例えるスライドも秀逸でした。また、社内の動きの推移をイラストで見せるあたりなども、プレゼンの見本だというべきでした。
植田さん、ありがとうございました。


続いては、埼玉県鶴ヶ島市役所の中嶋英行さん

中嶋さんの発表も見事でした。
介護保険課の業務を改善する際に避けて通れないのが、年配の方が多くを占める審査会の改善です。
ところが、一度はkintone導入が流れてしまいます。ところがその逆境を乗り超え、中嶋さんは諦めずに不屈の精神で再度提案に持ち込みます。コミュニティの力も借りながら。
そして、運用にまで繋げます。その粘りとガッツは、kintone界隈でも屈指ではないかと瞠目しました。

市役所などの場合、一般企業よりも導入へのハードルが高く、根回しも大変であることはわかります。使う側への配慮やマニュアルの作成など、作りながら直すkintoneの良さを生かした方法がうまくはまらないもどかしさも感じました。

中嶋さんが苦労されたように、年配の方が大多数を占めているために、改革の進まない業務の多いこと。まだ全国に無数にあるはずです。
それを粘り強く進めれば、理解が得られ、改善も可能であることを中嶋さんは示してくださいました。
自治体の制約を打破して見事なアプリを作り上げた中嶋さんに拍手。

そして、それを全国向けに横展開しようとする志も素晴らしいと思います。
ぜひ、この志をkintoneをまだ知らない人々に広めるため、お力添えいただければと思います。

個人的には、鶴ヶ島という時点でkintone Café 埼玉とのご縁で親近感を持ちました。
中嶋さん、ありがとうございました。


続いて株式会社プロダクション・エース 鹿野内 春奈さん

かのってぃさんです。
昨秋のCybozu Daysでは弊社ブースのブランディング・飾り付けに多大なるご協力をいただきました。
今回、hiveに登壇することについても、春先にはすでにかのってぃさんから聞いていました。

私は今日のかのってぃさんの登壇内容についてはまったく関与していません。つまり、今日の発表が私にとってかのってぃさんの発表を聞く最初の機会です。

かのってぃさんの登壇内容は、会社の中での業務改善を推進する者ならば共感できる悩みに満ちていました。閉じた場である会社にいると得にくい業務改善についての情報。
そこでかのってぃさんはコミュニティに助けを求めました。kintoneエコシステムの一翼をなすコミュニティの力に。
この展開は、私やkintone界隈でコミュニティに関わっている人たちには大いに賛同できます。転職したり、私のように起業したり。kintoneとコミュニティによって人生が変わった人たちの事例は枚挙にいとまがありません。

が、会場の多くを占める方々にとっては、自社での改善事例が知りたいわけです。その解決のヒントがコミュニティにあるのは間違いない。ところがその救いをコミュニティに求める流れが、未体験の方にはピンとこないのでしょう。
私たちは、会社の外にまで効果を及ぼすコミュニティの力を外に知らせてあげたいと願っています。ところが、わが国の場合、コミュニティの力が軽んじられているため、なかなかその認知が進んでいません。
そもそも、弊社のメンバーからして、コミュニティの力をあまりよくわかっていないと思われるのですから。


社外との交流をkintoneを介して行う。
かのってぃさんの登壇は、孤独なkintone試用者が、社内と社外で仲間を増やしていくための貴重な知見にあふれていました。
コミュニティとは自分や自社の営業のためではありません。ましてや自己顕示のためでもありません。自分と周囲の意識改革のためにこそ、コミュニティは本領を発揮するのです。
かのってぃさんの登壇は動画にも残されています。コミュニティがなぜ重要なのか、と問われた時、かのってぃさんのこの姿を見せれば伝わるはず。
かのってぃさん、ありがとうございました。


続いては、株式会社ZOZO 三品 秀樹さん
最後を締める三品さんの登壇は、まさにラストにふさわしいノリの良さといでたちが、神としての勢いに満ちていました。

自らを神と位置付ける圧倒的な自信は、演出のためでしょう。とはいえ、圧倒的な実績に裏打ちされているがゆえの神であることも伝わってきました。
三品さんの登壇で印象に残ったのは、徹底的な業務理解の必要性です。


これは、当たり前と言えば当たり前すぎることなのです。が、私たちは頭の中の理屈だけで大切だとわかっていて、なかなか実践には至れません。
凄いと思ったのが、プロパーである三品さんが自社の業務を徹底理解することは当然として、それを外部のベンダーにも徹底してもらっている点です。

ベンダーの担当者はおそらくZOZO様専任なのでしょう。ほかの顧客の業務はほとんどしていないのではないでしょうか。
そうでなければ一社の業務を徹底的に理解することは難しいはずです。
少なくとも、今の私には一社の業務を徹底理解する時間はありません。

ですが、業務改善を行うには、業務を徹底的に理解する必要がある。そのプロセスをへて、ようやく圧倒的な実績が打ち立てられるのも事実です。
三品さん、ありがとうございました。

さて、kintone hive Tokyoが終わった後は、アフターhive交流会や参加者ごとの懇親会が定番です。
ところが、今回は冒頭に書いた通り、弊社内の交流を深めることに専念する千載一遇の機会です。


というわけで、アクアシティお台場のシズラーにて、夜までメンバー間の交流をしていました。
そして後日、全員からhiveの感想文を出してもらいました。
その感想文を読み、まずはあのkintone hiveの雰囲気に引いた人がいなかったことに安堵しました。そして、皆さんそれぞれにhiveから得るものを得たことにこれからの弊社の未来が見えました。

とはいえ、頭で考える以上にシステム開発と業務改善を組み合わせることは難しいことは知っておいてもらわないと。
単に受け取った仕様をコーディングして納品するシステムの在り方は終わりを迎えようとしているのですから。

そのためにも、メンバーには何度も何度もユーザーの業務課題を考え、それをシステムに落とし込む実践を繰り返してもらい、そのつながりを頭に叩き込んでもらにしなければ。
人工知能に問い合わせる間に自分の頭で答えが出せる程度には。

まずはkintone hive Tokyoの登壇者の皆さん、会場でお会いした皆さん、運営のサイボウズ社の皆さん、その他ご縁の会った皆さん、ありがとうございました。


トヨクモkintoneユーザーフェス2023に登壇しました


6/27と28の両日にオンラインで開催されたトヨクモkintoneユーザーフェス2023に登壇しました。


私の登壇は事前に収録したものです。
四月のある日、目黒のトヨクモ社に伺って、収録に臨みました。
本格的なスタジオでの収録は私にとってあまり経験がないもので、視線の使い方や振る舞いなどが完全に未知の領域でした。
全てが手探りの状態でした。

事前に資料は作っていましたが、それを事前に読み上げる練習をする時間がありませんでした。リハーサルは当日の収録直前の一度だけ行いました。

その後の座談会では、事前の控え室の会話では良い感じの話ができたような気がするのに、スタジオでは私の振る舞いは少し怪しかったようです。

そんな私でしたが、トヨクモkintoneユーザーフェス2023に登壇するにあたり、話す内容に困ることはありませんでした。
なぜなら、kintoneとその周囲のエコシステムを支持する私にとって、トヨクモさんは大切なパートナーであり、お客様に提案する際にはトヨクモさんの製品群は必ず検討するからです。

kintoneのエコシステムの中には、多くの会社様が多彩なプラグインやサービスを提供しています。
その中にはトヨクモさんのサービスと機能的には近いものもあります。
私たちはお客様の要望に基づき、それらのサービスを選び抜き、適したものを提案します。

サービスを選択する際には、機能面を重視することは当たり前です。
しかし、それだけではありません。
その背後には、kintoneとそのエコシステムの価値観や文化への深い共感が必要です。
つまり、サイボウズ社の掲げる「チームワークあふれる社会を創る」ことに役立つかどうか。kintoneの欠点を補う機能があるかどうかを考える必要があります。
サービスがこられの要件を満たしているなら、提案することにためらいはありません。

私と一緒に登壇した石井さんやなかじさんも、同じ考えを共有しているはず。だからこそ、ぶっつけ本番の座談会もうまくまとまったのだと思います。

まずは一緒に登壇した石井さん、なかじさん、ありがとうございました。これからも一緒にkintoneやトヨクモさんを盛り上げていきましょう。


続いて、二日間にわたるさまざまなセッションです。
私がトヨクモkintoneユーザーフェス2023のアーカイブ動画を見たのは、十日ほどたった後でした。

お一人お一人の登壇内容についてはここでは触れません。

一つだけ、印象に残った事を記しておきます。それは、皆さんが語りの中で既にkintone をインフラとして扱っていることです。
トヨクモさんの各サービスを使って業務改善を行う際、kintoneはもはやインフラとして不可欠な存在なのです。

私が普段関わるkintoneのイベントでは、kintoneはインフラとして扱われていません。あくまでも業務改善のプラットフォームやサービスとして扱われています。
他社が主催するkintoneプラグインや連携サービスのセミナーでも同様です。kintoneはサービスとして扱われます。各社のサービスはkintoneというサービスを補完するツールとしてのサービスなのです。

ところが、トヨクモkintoneユーザーフェス2023での皆さんの話を聞いていると、kintoneは完全にインフラとして扱われているように感じました。つまり、電話線やインターネット環境と同じくらい当たり前のものとして認識されていました。
もちろん、kintone上にはアプリがあり、何らかの業務改善が行われているでしょう。しかし、トヨクモさんのフェスでは、トヨクモさんのサービスに焦点を当てるためか、kintoneはあまり語られません。

kintoneはもはやインフラとして位置づけられている。この気づきは強い印象を私に与えました。
kintoneは基盤としてのインフラであり、トヨクモさんのサービスはその基盤の上で動くプラットホームまたはサービスなのです。
確かに、kintoneはプラットホームより上位のインフラとしての地位を築いてきたのかもしれません。少なくとも、トヨクモさんのサービスにとっては、kintoneは欠かせないインフラになっています。
これはkintoneの素晴らしさを示す証拠でもあります。


7/10には、登壇者を含めた後夜祭が開催されました。
トヨクモkintoneユーザーフェス2023はオンラインで開催されましたが、きちんと後夜祭という形でオフラインの場を設けていただいたことはとても良かったです。
それによって、登壇者と視聴者とのリアルのコミニケーションが取れました。また、登壇者としても自身の登壇内容について振り返ることができたように思います。
後夜祭がトヨクモさんの本社の暖簾の中ではなく、サイボウズさんで開催されたことも印象的でした。
kintoneは既にプラットホームではなく、インフラになり、トヨクモさんが主催するユーザーフェスもそのインフラの中で行われているのです。


まさに登壇内容から受けた印象が、後夜祭によって裏付けられました。

引き続き、kintoneというインフラの中で、kintoneの初期からよく知るトヨクモさんがより良いサービスを展開してくれることを願っています。
今回は登壇へのお誘いと開催準備、そして素敵な後夜祭まで、ありがとうございました。


アクアビット航海記-エンジニアによる発信


「アクアビット航海記」では、個人事業主から法人を設立するまでの歩みを振り返っています。
その中で、私のキャリア上の転機となってきたのは発信ではないかと思います。

技術者の方はアドボケイターやエバンジェリストという言葉を聞いたことがあるでしょうか。かくいう私もkintoneエバンジェリストという肩書をサイボウズさんからいただいています。

なお、余談ですが私はその時までエバンジェリストの言葉すらよく知りませんでした。引き受けたのはよいのですが、何をすればよいのか全く分かりませんでしたので。

しかも当時私がいた常駐先(某大手信販会社基幹刷新プロジェクトのPMO)は猛烈に忙しく、エバンジェリストの事を何もできずにいました。よく私がクビにならなかったと思います。正直、レアキャラと呼ばれていました。クビ候補筆頭だったはずです。お声がけくださった後、辛抱強く育ててくださったサイボウズ社のうっし~さんには感謝しかありません。

さて、そうしたエバンジェリストやアドボケイターという方が行う発信は確かに発信の見本だと思います。スティーブ・ジョブズが鮮やかに行っていたようなプレゼンテーションなんてできるはずがない。発信なんてしょせん雲の上の人たちがやるもの。そう思っていませんか。全くその必要はありません。

それを以下に書いていこうと思います。

意思を伝えることが発信

まず、発信とは技術者であるあなた自身の意思表明です。例えば、到底一人ではやれるはずのない実装を任されたとします。そこで何も意思を示さず、言われるがままにやらされてしまっていては、自分の心身はむしばまれるばかりです。

きっとあなたはこういうはずです。それは無理です。間に合いません、と。多分大丈夫だと思います。これらも立派な発信です。

もしくはエージェントやチームリーダーからこの案件ができるか、という問い合わせがきた際、あなたは自分のスキルを顧みて、こう答えるはずです。「できます」「楽勝です」「無理です」「鬼畜ですか?」「寝ながらできます」。これも立派な発信です。

まずは自分自身のスキルや状況をはっきりと相手に伝える。発信とはまずここから始まるはずです。

仕事している間はしょせん金を稼ぐ手段と割り切り、ポーカーフェイスで羊の皮をかぶって仕事をする人もいるでしょう。そうした方も、プライベートでは自分を友人や親や配偶者にさらけ出しているはずです。発信とはまず意思の伝達から始まります。

私のキャリアでいうと、まずは学生や若い頃の芦屋市でのアルバイト、派遣社員の日々が相当します。

状況をよくしたいと働きかける発信

自分自身の意思を表示するための発信はほとんどの人にとって当たり前の行為です。ですが、次のステップになると少しだけハードルが上がります。

例えば同じチームで気の合うAさんがやっている作業、見ていてとても非効率的。なんとかしたい。

そのような作業を見かねてアドバイスをしたとします。そしてAさんの業務効率は改善されました。これは立派な発信です。

では、特定のAさんにだけアドバイスをするのではなく、チームのミーティングの場で皆に対して発信することはどうでしょう。チームのメンバーは全員がAさんのように気の合うひとだけではありません。同じようにアドバイスしたつもりが、自分の仕事をけなされたと不快に思う人がでてくるかもしれません。ここから難易度が少しずつ上がっていきます。

この時、気を付けるべきは、相手を否定しないことです。否定せず、相手を認めた上で提案します。自分を振り返ってみてください。自分も完璧ではないですよね。未来も予測できないし、Wikipediaをそらんじて相手を驚かすこともできないはずです。人は完璧ではないのに、相手より絶対に正しいことはないはずです。それを踏まえ、相手を立てながら、改善点を伝えます。これも発信です。

むしろ、上に書いたエバンジェリストやアドボケイターとは、こうした発信をより多くの人にしているだけだともいえます。こうしたほうがよいですよ、楽になりますよ、という。

私のキャリアでいうと、スカパーのカスタマーセンターで働いていた頃、Excelの登録件数を集計する仕組みを改善しようと、マクロを使って効率を上げたことが挙げられます。この時、私はチーム内に自ら提案したように記憶しています。

自分の範囲外に働きかける発信

自分の周りの環境を変えられたら、今度はその範囲を少しずつ広げていきましょう。今の世の中にはありがたいことに発信する手段が無数にあります。ブログやSNSといった。こうした手段を使わないのはもったいない話です。

よく炎上を恐れて発信しないという人がいます。ですが、炎上するには理由があります。火のない所に煙は立たぬ、といいますが、やましくなければ炎上しないのです。

もちろん、著名人や芸能人となると別です。その立場を享受しているだけでうらやましがられ、やっかみの対象に選ばれます。そしていわれのない非難と炎上を招きます。ですが、あなたはまだ著名人でもなければ、有名税を払う必要もありません。

世の中には無数のツイートがあり、無数の動画が流れています。その中であなたが炎上するとしたら、よほど運が悪いか、誰かにちょっかいをかけてしまったかのどちらかだと思います。または明らかに世の中の大多数の動きに逆らった発信をするか。

あなたがどれだけ陰謀論を信じているところで、それは大多数ではありません。コロナワクチンや国葬に反対していても同じ。それはあなたの信条や意見として尊重されるべきですが、それを他人に強制すべきではありません。

もし、大多数の意見ではなくても、状況をよくしたいと働きかける発信をしたい場合は、やり方を考えましょう。その場合も上に書いた通り他人を否定しないことです。まず相手の立場と信条を受け入れ、理解した上で具体的な代案を出すとよいでしょう。

コロナワクチンや国葬に反対していても、それを認めさせたいがために相手を否定すると、炎上の当事者に祭り上げられます。ようはそうした悪目立ちをせずに発信すればよいのです。

私のキャリアにとっては、インターネット黎明期にBBSやメールマガジン、またはICQなどで見知らぬ人と会話していた時期にあたります。私も相手をけなしてしまう失敗をしましたし、自分のされて嫌な思いを味わいました。

人々を巻き込む発信

プレゼンの達人と呼ばれる人々は、プレゼンの結果に拍手をもらえたり、学びになりましたと言ってもらえたりすることをゴールとしていません。

エバンジェリストやアドボケイターも含め、そうした方々は相手が実際に行動に移った時をもってゴールとします。つまり、相手を巻き込んだ時です。

これはなかなか難しい問題です。そもそもプレゼンの成果を知る由はありません。無表情で反応の薄い人があとで行動を起こすこともあれば、コクコクとうなづいていた方が夜の懇親会で昼間の記憶を飛ばすこともあるからです。

どうすれば人を巻き込めるか。それは私にも答えがありません。熱意をこめ、抑揚をつけ、相手の目を見る。そうした技術はいくらでもネットや本にのっています。私も自分のプレゼンがどこまで人を巻き込めているか、まったく手探りのまま登壇しています。

ただ、言えるのは、自分がこうなりたい、こういうあり方が望ましいという信念を誰も傷つけず、それでいて確信を込めて語ることです。

当然、語るにあたっては裏付けとなる実績が要ります。その実績は結果を積み重ねていくしかありません。私も商談で依頼されたことをやった経験がなくてもやれますとハッタリを利かせることもあります。ですが、それらはネットを調べればわかることです。苦しんでも、寝ずに不休でも、やり遂げねば実績はたまりません。

私のキャリアにとっては、kintoneでいくつかの案件をこなし、エバンジェリストに任命され、法人成りを果たしたあたりまで私が人を巻き込むことはできていなかったはずです。

発信すると自分が楽になれます

自分がそうだからわかるのですが、このように順をおって発信することは、かならずあなたのキャリアを助けます。

別にエバンジェリストになる必要はありません。例えば会社勤めであっても、自分の意思を伝え、チーム・会社をよくしたいと発信することは重要です。そしてそれが社外にまで広まった時、転職やヘッドハンティングの対象に選ばれることもあるでしょう。または副業で人を巻き込む仕事をする際に、もしくは近所付き合いの際にイベントを誘う際にも役に立つことでしょう。

結局、発信とは自分を楽にするためにあるのです。発信をためらい、発信を億劫がると、受け身の人生になってしまいます。発信とは自分の人生を能動的に生きるための営みなのですから。

発信すれば、結果はあとからついてきます。結果とは例えば会社内の地位であったり、良き配偶者との出会いだったり。または私のように運よくエバンジェリストとしてお声がかかるかもしれません。もちろん収入にも跳ね返ってきます。

発信とは、誰のためでもありません。自分のためにやるのです。

最初のうちは、発信しても何の反応もないでしょう。でも、反応など気にしてはいけません。いいねがつかなくても、誰かの目に触れる。恥ずかしがらずに発信することは、あなた自身の知見を高め、より熱の入った洗練された内容に磨き上げられていくはずです。3年ぐらい、地道に発信しましょう。やがて、少しずつ反応が増えてゆくはずです。

そうなればこっちのものです。

発信しても否定されないコミュニティがあります

いかがでしょうか。もし、発信という営みに興味が出てきたら、全国津々浦々、どこかでやっている勉強会に出てみることをお勧めします。手練れのエバンジェリストもいれば、まだ発信をし始めた方もいます。

私たちもそうした方を決してけなしません。否定しません。それはもっともやってはいけないことです。私たちはまず誰の発言でも受け入れます。そしてもし改善が必要なら穏やかにそれを伝えます。

実際、私も何度もダメ出しを穏やかに頂いてきましたし、それを受けて自分なりに改善を重ねてきました。もちろん、私などまだまだです。すごい発信者は何人もいますから。私はただ、それを目指して努力するだけです。自分の望む人生に。自分にとって心地よい生き方のために。

まとめ

ここで書いたことがどなたかのご参考になれば幸いです。


freee & kintone BizTech Hackの第一期を終えて


9/17に、freee & kintone BizTech Hackの第四回目が行われました。
(freeeさんからのレポート)。
私は久々にオンラインハンズオン講師を務めました。第一回目以来です。

4/24に行われた第一回で感じた感想は、以下の記事に書きました。
https://www.akvabit.jp/freee-kintone-biztech-hackでオンラインハンズオンの講師を務めました

第二回と第三回では、ハンズオンのメンターとしてサポート役を務めさせていただきました。また、ビジネスセッションの登壇者として、SaaSの隆盛について、基幹システムの最後の砦である会計にもクラウドが使われるようになってきた現状を語りました。

こうしたオンラインハンズオンでの登壇経験や、メンターとしての参加は、私の経験値をかなり高めてくれました。おそらくは知名度も。
そうした活動をSNSに載せる中で、何人かのお客様には「kintone以外にもfreeeにも詳しいんだよね?」という嬉しいお言葉まで。

何よりも私が持っていた経理業務への苦手意識が、この四回の登壇を通して払拭できたように思います。

おそらくはfreeeの設計思想が、貸方借方に象徴される伝統的な簿記ではなく、トランザクションデータとしての受発注伝票に似た形式で組み立てられていたことが大きいと思います。

なんや、普通のデータのように扱えるんや、という安心。
これが学べたのは私にとっても大きいですね。

また、APIキーではなく、きっちりとしたOAuthの仕組みに則った認証が求められることによって、私の知見を高めてくれました。ハンズオンをやる以上、理解していなければ。
これはかけがえのない財産になってくれそうです。

今も、とあるkintoneとfreeeの連携案件で、kintoneから投げたwebhookを、freee側でリフレッシュトークンを使い、都度の認証なしに連動する仕組みがを作っています。その時ももOAuthの知見が生かされました。

四回目のハンズオンでは、参加者の方から、今後のハンズオンはこういうのを期待している、と言った前向きな意見をいただきました。
四回目にして初めてこうしたご意見が頂けたのは嬉しいです。講師冥利に尽きます。
今回で第一期は終わりますが、次回に繋げたいですよね。
他にもお褒めのお言葉をいろいろといただけたことですし。

実は今回の登壇は、別案件をいくつも並行ですすめている中の登壇でした。かなり疲労が溜まった中での登壇でした。でも、オンラインの恩恵を受け、無事にやり遂げられました。疲れてても喋りではなんとかやり遂げられる自信がついたのも大きいです。

おそらくはまだ、これからも来年も、オンラインの上のイベントが主流になると思います。
オンラインハンズオンという挑戦が無事に終わったことで、私の自信になりましたし、私も次なるチャレンジに挑んでみたくなりました。
例えば、先日作った私のアバターを出してみたり。

最後になりましたが、ご参加者の皆さん、メンターやハンズオンを行っていただいた皆さん、ありがとうございました。


freee & kintone BizTech Hackでオンラインハンズオンの講師を務めました


4/24(金)に行われた「freee & kintone BizTech hack」で、セミナーとハンズオンを弊社代表が担当させていただきました。
今回、初めての開催でありながら、全てがzoom上で行われました。100%ピュアのオンラインです。

ハンズオンとは講師が壇上に立ち、スクリーンに映した作業の一部始終を参加者に見てもらいながら、参加者にも同じ操作を再現してもらうセミナーの形態です。

ハンズオンは、どこか一つでも参加者が手順を誤るとうまく動きません。ですから通常は数名のメンターやサポートスタッフが会場を巡回し、参加者が課題を完遂できる様に導きます。
それでも多くの方が途中で脱落してしまいます。
私も参加したハンズオンのうち、完遂できなかったことがあります。

今回はそのハンズオンをオンライン上で行いました。つまり、難しさはさらに上がります。

弊社代表は、参加者を会場に集めてのハンズオン講師の経験は持っていましたが、オンラインハンズオンの講師は初めてです。
初めてだったのは弊社代表だけではありません。運営側の全員がほぼ未経験でした。
そのため、リハーサルは三回行いました。

皆さんにどうやったらわかりやすく内容を伝えられるか。どうやれば皆さんにハンズオンの課題を完遂してもらえるか。
手順を省くことは許されません。参加者がどこまで理解しているかも予断できません。

矛盾のない内容になっているか。話す速度は大丈夫か。提供するプログラムは破綻していないか。
リハーサルではそうした確認を行い、運営者の皆さんから指摘してもらいました。KPT法にのっとり、keep、problem、tryを繰り返しつつ。

結果として、15名の参加者の皆さんに最後まで完遂してもらうことができました。これも運営の皆さんと参加者の皆さんのご協力のたまものです。ありがとうございました。
公式開催報告:(https://fk-biztech.qloba.com/activities/7256

私にとって、今回の経験はとても得難いものでした。
ハンズオンの講師は、内容を完全に理解していなければ務まりません。
今回、ハンズオンでOAuthの仕組みを扱うにあたり、今まで何となく扱っていたOAuthについてさらに理解を深めました。
学びを通して自分の中にOAuthの仕組みをきちんと落とし込めたことは、今後の業務にとって助けとなるはずです。

ハンズオンの前のセミナーでお話しした通り、これからはSaaS同士の連携が欠かせません。
セミナー資料:(https://slides.com/yoshikazunagai/freee-kintone-biztech-hack-seminar
既存の構成から、新たな仕組みへと。
技術者に求められる役割はこれからも多岐にわたることでしょう。私たち技術者が学ぶべきことは多く、しかも新たな技術を取り入れねばなりません。

今後もオンラインでハンズオン講師を務める機会はあるでしょう。
私もできる限り、力を尽くしたいと思います。
より多くの人にエコシステムを使ってもらうために。より多くの技術者にオープンプラットホームの世界で活躍してもらうために。

すでに今回、ご好評をいただいたことで、次回の開催が決まっています。
freee & kintone BizTech Hackの二回目が5/22に行われます。
申込サイト:(https://fk-biztech.qloba.com/
次回は私は登壇しませんが、スタッフとして皆さんをサポートさせてもらえればと思います。
よろしくお願いします。


freee Open Guild #07でお話してきました


師走の五反田は冷え込み、私の喉も少し違和感を覚えていました。が、前日に東証マザーズ上場をなしたfreee株式会社の社内は熱かった!
この度「freee Open Guild #07」に登壇する機会をいただき、「kintone エバンジェリストがfreee APIを触って見た!」と題してお話ししてきました。

今回、私が登壇のご依頼を受けたのは9月の終わりのことです。
DevRelのイベントの縁から、今回のご依頼につながったのですが、私にとって会計や財務はあまり得意ではありません。私に何ができるのか不安もありました。
ですが、これはユーザーとしてだけではなく、開発者としてもfreeeにきちんと向き合える絶好のチャンスです。なのでお受けさせていただきました。
結果として、私にとってとても勉強になりました。得るものも多かった!登壇してよかった!ありがとうございました!

食事やお酒もご用意くださいまして、とてもいい感じの会場。そこに三々五々、人々が集ってきます。
開催時間になり、ファシリテーターの長内さんからはfreee Open Guild #07の趣旨やfreeeについてのご説明が。

まずはAuth屋さんによる「30分で『OAuth2.0完全に理解した!』」から。
私は業務ではOAuthを使っています。ですが、Auth屋さんが説明くださったような体系的なレベルできちんと理解できていなかったようです。そのことを痛感させられました。とても勉強になりました。
技術書展で販売されてらっしゃる書籍を何部かお持ちくださっていたのに、いつの間にか売り切れてしまっていたのが残念。今度の技術書展で購入しなければ。

続いては私の出番。9月の終わりにお話をいただいたにも関わらず、私が資料作りに着手したのは11月上旬のサイボウズ週間が終わってから。
幕張メッセのCybozu Daysでは、のこのことfreee様のブースに立ち寄り、freee for kintoneについて学んでいたぐらい、心細い立ち上がりでした。初動が遅いです。あきません。
でも、スライドにも書いた通り、freee APIのスタートガイドが分かりやすく、一度取りかかった後はスイスイと進められました。
私がfreee Developerのサイトに登録してから、最初のAPIリクエストを投げるところまでは1時間もかかっていません。
それぐらい、分かりやすいスタートガイドに仕上がっています。今まで読んできた多くのAPI ドキュメントの中でもダントツです。FourSquareやboxよりも。そしてkintoneよりも(!)

私の準備作業にあたって時間をかけたのは、APIを理解することより、むしろスタートガイドの魅力をスライドで表現することです。
このスタートガイドがfreee APIの初学者のみならず、APIについて学ぶ技術者にとってどれだけ分かりやすいかを伝えることに。
結果として私のスライドがfreee社の皆様よりご評価いただけたのはうれしかったです。

ここで余談を。
当初、私の資料ではOAuthにも触れていました。kintoneからfreeeにリクエストを投げるための認証について触れなければ、と考えていたためです。ですが、登壇者がAuth屋さんであることを知ってカットしました。
Auth屋さんも、私が触れたfreee APIの基礎的な部分に触れる予定だったのをばっさりカットされたのだとか。
偶然にも登壇者同士で補完しあえたことも印象に残った事の一つです。
しかも、ほぼ資料を書き上げたところでkintone エバンジェリストの安藤さんがアップした「freeeとkintoneの連携を作りながら、OAuthについて考えてみた!」の記事を読みまして、ますますOAuthの部分をカットした判断に自信が持てました。

ただし反省点もあります。まず、今回はあまり笑いが取れませんでした。
技術的な勉強会に笑いなど不要なのかもしれません。ですが、お酒も料理もご用意いただいた会では、集まってくださった皆さまには肩の力を抜いてもらわないと。
さらに、私の喉が不調だったからか、あまり滑らかに口が動いてくれません。
さらに、壇上までイカじろうを持って行ったのに、肩に乗せるタイミングを逸してしまったのがイカかった。笑いの突破口すら自分で逸してしまうという。
うーん、さらなる精進が必要ですね。

セミナー全体の内容はfreee様のサイトに(アップ)してくださっています。
当日のツイートまとめも早くも(アップ)してくださっています。
私のスライドはこちらです。

続いてはLT(Lightning Talk)が三名様から。freee APIから広がる活用の可能性を教わりました。

まずは前述の安藤さん。私、恥ずかしい話ですが安藤さんが今回来られることを前日まで把握していませんでした。間抜けなことに前日、安藤さんのAdvent Calendarの記事を私の資料で紹介してもよいか?と確認してしまい、その場で安藤さんの登壇を知った次第。
それにしても、私のような会計知識のとぼしいものにとって安藤さんのLTの内容はとても分かりやすかったです。kintoneとfreeeが相性の良い組み合わせであることを確信しました。さすがです。

続いてはAuthleteの川崎さんから、OAuthにかわりうる認証基盤としてのCIBAをご紹介くださいました。
私、川崎さんの登壇までCIBAのことは全くしりませんでした。技術の世界がドッグ・イヤーで進んでいることをあらためて思い知らされました。絶えざる勉強が欠かせないことも。

最後は羽毛田さんによるfreee APIをTypeScriptで使うためのラッパーのご紹介。
公認会計士でありながらすごいです。会計士でありながらプログラミングを極めようとする羽毛田さんの発表を拝聴し、私も会計に疎いなどと言ってられない気になりました。

こうやって登壇することで、新たな気づきが得られるのが登壇のメリット。
オープンプラットフォームという価値観はkintoneにも通じるし、常にオープンでありたい私の生き方とも親しいはず。
今後もfreee様や皆さまのご依頼に、なるべく力を尽くしたいと考えています。

皆さま、本当にありがとうございました。