Cybozu Days 2022の今年のテーマはDX(デジタルトランスフォーメーション)でした。
DXとはIT技術を浸透させることによって、より良い環境を作り出す概念のことです。
例えば、紙からデジタルに移行という話はよくあります。
現状、紙を使うことを前提にして作られている仕事の流れを、デジタルに置き換える場合にシステムそのものを考え直す必要が出てきます。
このようなシチュエーションの時にワークフローをDX化する。などの使い方をします。
実際IT技術はかなり進歩していて、便利な世の中になってはいるのですが、企業のDX化が進んでいるかと言うと日本はまだまだこれからと言った状況です。
例えばいまだに紙ベースでFAXを使う企業はまだまだ存在します。この紙ベースで仕事を行うことは悪いことではなく、今まで紙でやってきたからこそ今の環境があるので、今まで環境を作ってきてくれた人たちへのリスペクトは持っておかないとDX化は上手くいかないと思います。
と言うのもいきなりDXを取り入れるのは難しく、各会社ごとに仕事を円滑に進めるためのルールが存在します。
DXを取り入れると言うことはルールややり方が変わると言うことになります。そうなると今まで慣れていた作業のやり方が変わるので、人間からすると面倒臭いという感情は必ず発生します。もっと悪いように考えるとITに自分の立ち位置を奪われるところまで考えが行き着いてしまいます。
そうなると、どうしても実際に働いている方の感情的にはDX化を進めるのは消極的になります。
今回のCybosu Days 2022ではDX化の難しさを皆さん感じていて、DX化をするにあたっての躓きポイントを聞くことができ非常に勉強になりました。
結局は働いているのは人間で、人間には感情があり、この感情との向き合い方を間違えると物事は進んでいかない、と言うところに辿り着きます。
置いてきぼりになる人を作らないための工夫をとある企業がされていました。
成功事例として、とある企業では5段階に分けてDX化を成功させていました。
1、通知
2、説明書配布
3、試験運用
4、修正
5、本番への賛否
この5つはそんなに珍しいことではないですが、時間を掛けてこの5段階を繰り返していたことがDX化の成功に繋がっていました。
DX化は長期的に考えた方がよく、システムを変えると効率が一時的に下がることに繋がります。
ここは一旦受け入れて、使う側にも慣れる時間が必要でしっかりと現場の方と向き合っていました。
DXを取り入れたい勢力と、そんなの面倒臭い勢力の衝突は必ず起こりますが、まずは変われる組織を作る。
変化に対応できる組織を作ることが何より大切とのことで、大変勉強になりました。
「適当にやってダメならいいじゃん」という名言を聞くことができました。まさにJUST DO IT ですね。
デメリットばかり考えてしまうと人は行動できなくなるので、まずやってみるチャレンジできる社会づくりが大切ですね。
会社のルールは各会社ごとに異なるので、他社のシステムをそのまま真似するのではなく、参考程度に自社の環境と照らし合わせて時間を掛けて作り上げていくことがDX化の根本にあることだと感じました。
Kintoneは皆でシステムを作るツールに向いているので、今後も活躍な場が増えてきそうです。
何かを進めるときには必ずアンチが湧くもので、アンチの意見に押し潰されそうになる時もありますが、実は応援してくれている人は必ずいます。
大抵はアンチの声より応援してくれている人の数の方が圧倒的に多いです。
変化を恐れずに進化できる組織づくりを目指していきたいですね。