2020年10月のまとめ(法人)


昨年度から、毎月ごとに個人と法人を分けてまとめを書きます。

令和二年十月。
世界は米大統領選挙を控え、コロナウィルスの猛威にも不安定な状態が続いています。
わが国はウィズコロナの風潮が当たり前になりつつあり、コロナに免疫があるためか、経済を復興するための動きが盛んになりつつあります。

コロナによって変化を強いられた働き方が元に戻ることはないでしょう。
リモートワークを前提とした動きが当たり前となり、弊社にも多様な引き合いをいただいております。

そんな中、弊社にもいくつかトピックとなる出来事がありました。
また、来月にはCybozu  Days 2020が控え、出展する弊社にとっても準備が大詰めを迎えています。

その一方で、複数の案件が輻輳し、作業にかかりっきりになった月でした。
弊社代表の人的リソースにも限界が訪れたため、喫緊の対策を迫られています。

達成度6割。達成感5割。満足感4割。それが今月の代表自身の自己採点です。

パートナーさんへの発注も進めつつ、自社の案件を増やす。外注率は抑えつつ、代表の作業は生産性を高く維持し、売上につなげる。そんなビジョンで業務をこなしてゆきたいと思います。
弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。

●弊社の業績

§ 総括 十月度の売上は、まだ確定していませんが、少しだけ目標額を超えました。

今月は、過去の怠慢がたたり、膨大な作業としてのし掛かられたため、作業に追われるだけの毎日になってしまいました。
それはツールで効率化をしても追えないほどの量でした。その結果、月も大詰めを迎えようという日になって午後から寝込むはめになりました。

これはすべて代表である私自身が招いた失敗。
それによってお客様の業務を止めるといったご迷惑をおかけしたわけではないのですが、こういうことがまたあると弊社にとって命とりになりかねません。

そうした事態に至った理由を分析すると、それらの案件に共通するのは、ヒアリングの甘さと、実務を担当する方とのコネクションの不足でした。

今月も案件の引き合いを多数頂いております。だからこそ、同じ轍を踏むわけにはいきません。来月も早々から複数の案件が始まります。
上記の失敗を痛切に反省し、今、ヒアリングシートを作っています。

一方で、これからも弊社の認知度をあげるための外部への発信が欠かせません。そうした活動を通して、あらたなご縁からお仕事がつながっていることは間違いないからです。
今月は作業や商談と並行して、イベント出展に関する作業も複数行なっていました。
来月はいよいよCybozu Days 2020です。シルバースポンサーとして弊社は初めて出展します。
この出展が実を結べば、弊社にとってはとてつもない資産になることでしょう。

今月は代表が個人として独立したころからお付き合いのある会社様から、ホームぺージの保守の話を再びご依頼頂きました。12年という長きにわたってのお付き合いが復活したことは嬉しいことです。
また、今月は弊社代表が手掛けた町田市のイベントサイトが立ち上がり、同時に代表の社会貢献活動の一環が市の広報誌にとり上げられました。

そうした活動で知名度を上げているとはいえ、本業が受注の増加とともに品質が落ちるようでは話になりません。今月に多発した変更案件の発生も含め、言い訳している場合ではありません。変更案件が土壇場になって頻出することを抑止できるような体制を作らないと。

実績を出しながら、日常も充実させる。それらは全て、代表の求めるワークライフバランスの実現につながってゆくはずですが、今月は残念ながら代表自身にとって痛い教訓を残しました。

§ 業務パートナー 四月から業務パートナーさんとの協業を再開しています。
また、八月から専任の技術者さんと協業を始めました。
さらに、先月はある程度の規模の案件に備え、某SIerさんと機密保持契約を新たに締結しました。

今月も、パートナーさん向けに今まで貯めてきたツールの開放を行いました。もはや、私が抱えているだけでは間に合わないからです。
技術者を使い、なおかつ、その分の人件費も含めた提案ができるようにしなければ、代表の体がもちません。

Slackでの内部発信は毎営業日に着実に行っています。
どうやって考えや哲学や思いを共有し、円滑に実のある協業を成し遂げてゆくか。その終わりは見えませんが、やるしかないと思っています。まずは前に歩まねば。

外注費の抑制は大切ですが、抑制にのみこだわると業務の規模は増えません。
バランスがぐらついている今だからこそ、見直していこうと考えています。

§ 開発案件 今月は八割五分の開発案件がkintoneがらみでした。
ユーザー様には、引き続きインターフェースのわかりやすさをkintoneの魅力として訴求したいと思います。

今月もまた新規に複数のkintone案件のご依頼をいただいています。ありがたいことです。
ただ、先に書いたとおり、ヒアリングの甘さによって、業務許容量を超える変更案件が発生してしまいました。
ヒアリングをしていた、またはヒアリングを監督していたはずなのに、お客様から次々と仕様変更がくる。
変更量の多さと、場合によっては今までの打ち合わせを完全に否定するような仕様変更があったりして、とても対応できませんでした。
それに迅速に対応できるのが弊社が推すkintoneですが、それにも限界が来ます。
お客様の契約の相対者ではなく、業務を回す実務者と早めにコネクションを作り、早めに業務要件を出してもらうようにしなければ。
それは当然、弊社及び代表の私が受け止めるべき教訓です。

その結論として、今さらながらですが、今までのような代表の勘と経験と記憶に頼るのではなく、お客様自身にも確認してもらえるようなヒアリングシートを作らなければなりません。そうしないとまた過ちを犯してしまうことでしょう。
今月末に間に合わないのですが、来月早々から始まる案件に使えるよう、ヒアリングシートは急いで作成中です。

今月もさまざまな案件の連動を開発してきましたが、それらも引き続き、内部で共有し、二度同じ作業はしないように内部で公開します。
開発ツールも同様です。

来月以降にも、続々とお話をいただいています。それらをきちんとこなすためにも、準備と実装のための環境は作っていかねば。

今月は長期案件の視察で関西からのお客様とともにお客様の事業所をめぐりました。こうした案件でもヒアリングシートを作っていかないと。

§ 財務基盤の堅牢化 財務をきっちりすること。前からの課題です。
弊社としては問題ないのに、家計が絡むととたんに脆弱になる。
いつになればこの状態が落ち着くのか。財務基盤の弱さをいかにして克服するか。課題は山積みです。

財務の件は、引き続き最優先で取り組んでいきます。

§ 社内体制 先月より、常時専任の技術者さんに手伝ってもらい始めました。具体的な仕事の進め方も詰めたうえで。
雇用ではないため、弊社の負担が抑えられるのが利点です。
また、それにあたって
社是
企業理念
経営理念
9つ(ナイン)の「ない」
アクアビットに合わない方
を先々月に作成しました。

七月に、代表の中学時代からの親友の会社(姫路)を訪問した経験。それと福岡と大分で案件の締にしくじり、変更案件を招いた経験は、代表にすべて一人で会社を運営することの限界を知らしめました。
人を使わないとこれ以上の規模拡大は難しいということ。
今月はついに午前だけで仕事を断念する日が発生してしまいました。今の体制に無理が生じていることをの証です。

規模拡大が目的の全てだとは思いません。が、弊社の定めた企業理念

企業理念
公明正大な情報技術をあらゆる生き物のために
正直に、飾らずに、パートナー、お客様、地域、自分、家族のために

の実現には体制の強化は欠かせません。
代表が倒れれば、理念も何もありませんから。

§ 人脈の構築 コロナウィルスは、さまざまなオフラインイベントを中止に追いやりました。
それに代わるオンラインイベントから、どうやって新たな人脈や仕事を結び付けていくか。
リアルでの出会いの復活ももちろんですが、オンラインイベントからどうやってご縁を繋ぐかが今後の業務の鍵を握ります。

そうした状況にもかかわらず、今年に入ってからウェブ経由での問い合わせを種々いただけるようになってきています。弊社サイトを通して。
これは、今までに書き溜めてきたさまざまなブログ群がようやく効果を表してきたと評価したいです。

今月、頂戴した名刺は10枚です。
今、開発パートナーさん向けに書いているSlackの書き込みは、代表がSNSにアップする内容とも、弊社ブログに書く内容とも違う意味合いを持たせています。
なので、いずれはこれをnoteやmediumなどのビジネスブログメディアにアップするかもしれません。

今後もオンラインのイベントが続いてゆくはずです。
オンラインでも人脈を構築し、ビジネスの新たな流れを創り出すため、引き続きオンラインは参加していくつもりです。コロナ禍が落ち着くことは当分なさそうなので。
もちろん、対外活動は怠らずに。
引き続きよろしくお願いいたします。

§  対外活動 今月は以下のイベントに参加しました。RPA HACK フリーランスセミナー(10/21)。

今月は登壇は一つだけでした。
そもそも今月は上に書いた通り、作業に追われたため、仕事がらみですらも一度も飲みに行っていません。交流という意味ではとても低調な月でした。

ただし、前月からの仕込みが実を結び、今月配布された町田市の広報誌に私が登場しています。また、月末にはkintoneエバンジェリストの意見交換会にも顔を出しています。

こちらのブログ(RPA界の技術者の皆様にお話しをしました)にも書いた通り、今月唯一登壇したイベントでは、あえてエバンジェリストを意識して話してみました。
参加者の皆様の反応が嬉しかったです。
エバンジェリストとして何を伝えるか。それについては、昨年の初めあたりからいろいろと考えていました。今、少しずつ見えてきた気がします。

弊社の開発や記事執筆のお仕事はこうした対外活動から生まれています。代表自身による新たな交流を発信することは絶対に怠ってはならないと肝に銘じています。

きっと、必ずや、コロナは小康状態に落ち着くと信じ、また皆様と交流を深めたいと思っています。
まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。

§ 執筆活動 一昨年の春まで連載していたCarry Meさんの運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」を弊社サイトにアップする作業ですが、今月は1本アップしました。
(「アクアビット航海記 vol.25〜航海記 その12」)
上京した私が仕事をはじめ、そこで技術者としての最初の足掛かりをつかむ様子を振り返っています。

今月、書いた本のレビューは6本(
島津は屈せず
八日目の蝉」「動物農場
<インターネット>の次に来るもの
昭和史のかたち
原爆 広島を復興させた人びと
背番号なし戦闘帽の野球 戦時下の日本野球史 1936-1946

今月、書いた抱負は0本() 。
今月、書いた旅日記は0本() 。
今月、書いた物申すは0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは1本(
RPA界の技術者の皆様にお話しをしました
)。

§ 年表

・十月お仕事

浅草で打ち合わせと作業×6、船堀でお客様の現場視察、昭和島でお客様の現場視察、横浜で打ち合わせと作業、横浜で打ち合わせ、京橋で打ち合わせ、アクアビット サテライトオフィス×13

・十月ツイート

https://togetter.com/li/1615976


アクアビット航海記 vol.25〜航海記 その12


あらためまして、合同会社アクアビットの長井です。
弊社の起業までの航海記を書いていきます。以下の文は2018/1/11にアップした当時の文章が喪われたので、一部を修正しています。

横浜ビジネスパークでの日々が始まる


私の記憶では、スカパーのカスタマーセンターに初めて出勤したのは1999年の5月連休明けからだったと思います。
当時、スカパーのカスタマーセンターは横浜の天王町にありました。横浜ビジネスパーク(YBP)という場所です。マリオ・ベリーニという建築家が手掛けたおしゃれで憩える池があり、よくプロモーションビデオにも登場しています。私も一度ロケの現場に遭遇したことがありますし、今思い出してもとても素晴らしい職場の環境だったと思います。

ところが私の記憶には、YBPの洗練された環境があまり焼き付いていません。
それは、仕事が激務だったからではありません。それよりも、東京に出て仕事をすることへの高揚感と緊張感に胸をふさがれていたからだと思っています。
当初は一人暮らしの気楽さと孤独を満喫していた私にも、いざ就職となるとやるべき雑務は重なっていきます。
さらに仕事上で覚えるべきことがあまりにも多かった。つまり余裕がなかったのです。

スカパーのカスタマーセンター。そこはスカパーの加入者様との窓口全般を行う場でした。
私が配属されたのは種々の申込書の新規登録を行う「登録チーム」でした。当時はまだ郵送経由による申込書がほとんどで、その申込書を何人ものオペレーターさんが一斉に端末に入力していました。
私はそのオペレーターさんを統括するスーパーバイザー(SV)として採用されたのです。SVという仕事が具体的に何をするかといえば、オペレーターさんが入力するにあたり、申込書に記載してある内容が不明瞭で判断に迷った場合に適切に指示することです。あと、作業の割り振りやペース配分、作業の指示なども臨機応変に行います。
カスタマーセンターにあるのは、登録チームだけではありません。
例えば届いた郵送物を仕分ける「受付チーム」もあれば、実際に申込書の内容が正しくない場合にお客様に不備として指摘する「不備チーム」もあります。他にも契約内容の変更を受け付ける「変更チーム」もありましたし。それと実際の外部配送業者とやりとりする「物流チーム」も忘れてはいけません。そして、最後にそれらのチームをまとめる「運用サポートチーム」がありました。
スーパーバイザーの仕事には、そうしたチームとの連携も求められたのです。

もちろんカスタマーセンターの機能はそれだけではありません。
たとえば加入者様からの電話を受けつけるコールセンターの機能が要りますよね。他にも機器の設置に関するトラブルを管轄する部署や、電気屋さんなどスカパー契約を取り次いでくださる加盟店との連携を行う部署だって必要です。
要するにカスタマーセンターに求められるあらゆる機能が集まっていたのが私の職場でした。
あまりにも業務が多岐にわたるため、それを請け負う派遣会社も3,4社に分かれるほど。私が派遣登録したパソナソフトバンクという会社はその中の一社でした。
名前の通り、その会社は人材派遣大手のパソナと孫さんのソフトバンクが資本を大きく分け合っていました。
そして、パソナソフトバンクがスカパーのカスタマーセンターで請け負っていたのが「受付」「登録」「不備」「変更」「物流」「運用サポート」の各業務だったのです。

そんな大規模な現場で、SVとして覚えるべきことは多く、新たな環境をゆっくり楽しむ暇もありません。
そして、私がようやく仕事に慣れた頃にはYBPの景色自体を見飽きていました。そんな理由でせっかくの素晴らしい環境も、今に至るまで私の記憶に残っていません。今でも数年に一度はYBPの近くに行きますが、今度、近くを通った際はじっくりと訪れてみようとおもいます。

楽しかった日々


さて、事務仕事の要所を知り尽くしていた訳でもなければ、衛星放送の仕組みや業界も知らない私。当然ながら新規登録にあたっての入力ルールも現場に入ってから覚えていきました。だから、当初はとても危なっかしいSVだったことでしょう。入って2カ月は同僚の女性SVのSさんによく怒鳴られましたし。

その他にも、私が職場に溶け込むにあたっての苦労はいろいろとあったはず。それでも私はこの仕事をやめずに続けました。辞めるどころか、登録チームでの日々にはとても楽しかった思い出だけが残っているのです。

当時この文章を書いた私は既に四十を過ぎていました。今も四十台半ばを過ぎ、イタく絶賛老化中です。
なので、自分でこんな事を書くのは面映ゆいし、若い頃の武勇伝を語るイタいオヤジのようで避けたい。避けたいのですが書きます。なぜスーパーバイザーの仕事が楽しかったのかを。
それは、登録チームでの私はこれまでの生涯でもモテ期のピークだった、ということです。

登録チームのオペレーターさんはシフト制でした。毎日40人くらいのオペレーターさんが作業に従事していて、そのうち7割は女性だったように思います。オペレーターさんの中には主婦もいましたし、大学生や短大生の女の子もたくさん在籍していました。
見知らぬ土地に飛び込み、見知らぬ方ばかりの中で仕事をこなし、関西弁で指示を飛ばす。そんな私の姿は、オペレーターさんたちにも新鮮だったようです。
当時の私は25、6才の若手SV。しかも既に婚約していたため薬指には指輪をはめています。そのため、女性からも気軽に声を掛けやすかったのでしょう。
オペレーターさんとはよく飲みに行きました。ほとんどは男性オペレーターさんとばかりでしたが、中には女性オペレーターの飲み会に私だけ一人男、ということもありました。
でも、過ちは起こしませんでした。ここで調子に乗っていたら、今の私はないはずです。
私の人生は失敗の方が多いのですが、それらの失敗が人生を台無しにしなかったのは、この時のような肝心な時に分相応をわきまえてきたためだと思っています。
どれだけ羽目を外しても、期待を裏切っても、信頼を裏切らない時点で踏みとどまること。これはとても大切なことだと思います。
“起業”しても人は傷つけませんが、浮気は人を傷つけます

念のためにいうと、こんなことを書いている私は聖人君子からは程遠い人物です。
この頃の私は若さゆえ、しょっちゅう羽目を外していました。
たとえばオペレーターの皆さんとはよく横浜西口で飲んでましたが、その界隈では何度も人事不省に陥りました。
オペレーターさんたちの前でSVらしからぬ醜態をさらすことなどしょっちゅう。植え込みへとダイブしたり、あれやこれや。

なにせ失うものは何もない独り暮らし。しがらみもなければ体裁を取り繕う必要もない日々だったので。それもこれも含めて登録チームでの半年はとても幸せな日々でした。今も懐かしく思い出します。

Excelで名乗りを上げる


そんな登録チームでの日々の仕事で、私は技術者となるための最初の足がかりをつかみます。それは集計の作業がきっかけでした。
SVの仕事の一つにチームの状況を把握し報告する作業がありました。件数の集計は状況の把握に欠かせません。例えばその日登録された申込書は何枚あり、それがどの種類の申し込みかを数えて集計する作業です。
具体的には、各SVが手分けしてその日に作業した申込書の枚数を数え、それをエクセルのシートに入力する。そして入力した内容を印刷し、翌朝までに運用サポートチームの集計担当に提出する。
これらの作業は絶対に必要で、しかも面倒でした。

エクセルに誤った数字を入れては運用サポートチームの集計担当に怒られる。そんな事が続いたある日、私は登録チームのSVのミーティングの場か何かで提案しました。もしくは直接シニアSVのMさんに提案したか。
きっかけはどちらだったかは忘れましたが、私がした提案とはエクセルへの入力の仕組みを省力化してはどうかというものでした。その仕組みは私が作るから、と。

その仕組みとは、今から思うとたわいのないものでした。月の各日ごとに行が連なる横罫の表。例えば1月の集計表ならば、見だしに1行、各日ごとに31行、そして合計行に1行といった感じです。どこにでもある月単位の集計表です。
その表へ直接入力していた作業が間違いのもとだったので、私が施したのは表に直接入力するのではなく入力用のシートを別に作ることでした。
SVは業務後に入力シートにそれぞれごとの件数を入れ、ボタンを押します。そのボタンにはマクロを仕込まれていて、マクロが横罫の表に正確な値を放り込んでくれます。

この仕組みこそ、私が芦屋市役所の人事課で覚えたマクロを思い出しながら作ったものです。
芦屋市役所を1997年に離れてから約1年半以上。その間、私はマクロを全く触っていませんでした。以前にも書いた通り、その頃の私はプログラミングに全く興味がなかったからです。
ところがかつてSEの方から盗んだ技術を思い出しながら造った集計表が、登録チームの業後の作業時間と手間を短縮し、ミスも劇的に減ったのです。
そして、この実績が私に道を開きます。その道は統括部門である運用サポートチームに続いていました

次回は、運用サポートチームに行ってからの私と、結婚について少しだけ触れたいと思います。ゆるく永くお願いします。


kintone Café 神奈川 Vol.6を開催して得た気づき


4/2にkintone Café 神奈川 Vol.6を開催しました。

公式の開催報告はしかるべき場所に書かせていただきました。
こちら

関連するツイートのまとめサイトも作成させていただきました。
Twitterはこちら
zoomグループチャットはこちら

代表である私が登壇の際に語った
kintoneの導入はお客様にファンになってもらいながら!
サイボウズ社のチーム応援ライセンスについて
については、上に挙げた開催報告の中で補足させていただいております。

ここでは、完全オンラインで開催することで気づいたことを書きたいと思います。

まず、開催にあたって大変お世話になったkintone大好きYouTuberこと、サイボウズ社の松井さんにはお礼を申し上げなければ。
松井さんからは、zoomでの運用のノウハウや、YouTube Live配信のノウハウを教えていただきました。当日も開催の間、さまざまなフォローを行ってくださいました。
最終的に、リアル開催からオンライン開催に切り替える決断をしたのも松井さんの一言がダメ押しとなりました。色々とありがとうございました。

あと、当日はYouTube Liveで同時配信を行いました。
配信された結果の動画は、松田さんが編集を買って出て下さいました。助かりました。ありがとうございます。
その動画リストはこちらに載せてくださっているようです。

さて、今回は私にとってはじめてのオンライン・イベントの主催でした。
リアルのイベントでは何度か主催を経験してきましたが、オンライン・イベントは初めての経験。同じ技術イベントとはいえ、やるべき作業は違います。

一言でいうと、事前と最中の忙しさの違い、でしょうか。
リアルのイベントでは事前の準備が大変ですが、開催の間はそれほどやることはありません。
一方、オンラインのイベントは事前の準備より、開催中のほうが大変です。
その部分をお知らせできれば。

オンライン・イベントの場合、事前にやるべき事は大きく分けて三つあります。
一つ目はzoomのミーティングの準備です。今回のzoomのミーティングはウェビナーではなく、ミーティングを選びました。ウェビナーだと観覧者の皆さまがギャラリービューに出ないからです。
ミーティングは「新しいミーティングをスケジュールする」で日時指定で予約すれば大丈夫です。
二つ目は、YouTube Liveの配信の許可です。その方法をご理解いただくには、キンスキ松井さんのブログをご覧いただくのが早いです。
なお、YouTubeアカウントに対してLive配信をを行う場合、24時間ほどの準備が必要だそうです。その許可を行うため、アカウントへLive配信の許可を申請する作業は前もって行っておきましょう。
その後の配信枠の予約などの処理は、キンスキ松井さんのブログに書かれているので、そちらをご覧ください。
三つめは、イベントの告知と招待です。それはリアルのイベントでも同じです。なので、qloba、connpass、peatix、doorkeeperなどとSNSを組み合わせて利用されるとよいでしょう。

続いて、本番中に行う作業です。これがオンライン・イベントでは大変なのです。私は今回、その事に気づきました。
まず、zoom内で司会と進行を行わねばなりません。恰好よく言うとファシリテーションです。
ただ、それはまだいいのです。たとえ今回、私が登壇のセッションを二つ受け持っていたとしても。

本当に大変なのは、皆さんがオンライン上でみるzoomの画面を制御する作業です。それは大きく分けるとギャラリービューにするか、スピーカービューにするか、という二つです。
zoomは喋っている人を自動的に判別し、その人にフォーカスを当ててくれます。
ギャラリービューは喋っている人にフォーカスを当てても、パネルの大きさは他の人と一緒です。例えば16名が参加している場合も4×4のままです。
ところがスピーカービューは話している人の枠が大きくとられ、その他の人は上部に4枠ほど出るだけです。

ここを適切に切り替えておかないと、話している人の表情が見えにくいのです。とくに、話者が画面共有をすると、その間は切り替えることができないので要注意。YouTube Liveは、ホストが設定するビューによって見え方が大きく変わってしまいます。
それにはzoomのスポットライトビデオの機能を使い、話者をロックオンしておく必要があります。この機能はキンスキの松井さんのブログをご参考になさってください。

また、こうしたイベント中の細かい制御は、zoomのホストか共同ホストでないとできないため、事前に複数の運営スタッフ間で権限を委譲しておくことをお勧めします。
ちなみに、zoomからYouTube Liveの配信制御は共同ホストではできません。ホストしかできないので注意しましょう。
もう一つ、本番中にやるべきこと。それは、画面と音声の制御です。参加者の誰かがミュートし忘れ、そのせいでセッション中に大きな物音が響いた場合、スピーカーの話が邪魔されてしまいます。その時にもホストか共同ホストが該当の方のミュートをOnにすることでつつがなく進められます。これも複数人でやり方を共有しておくべきですね。
なお、zoomでは、参加者によるミュート制御の可/不可を設定できます。ただ、不可にしてしまうと話者以外の方が喋りたい時に喋れなません。そのため、可にしておいた方がよさそうです。

やるべきことはまだあります。イベント中のTweetの盛り上げです。リアルのイベントでは、実況も含めたTweetが欠かせません。だからハッシュタグを冒頭に掲示するのです。
ですが、zoomにはミーティング内チャットという機能があります。
参加者にどちらで呟いてもらうか。これは難しいところです。
ミーティング内チャットの場合、同じユーザーインターフェースにチャットボタンがあり、そこから呟けます。そしてその内容はミーティングの参加者に限定されます。だから参加者の皆さんにとってはつぶやくためのハードルは低いです。
ただ、主催者の立場に立ってみると、ミーティング内チャットは、zoomの内に閉じてしまいます。
イベントの発信力を考えるとTwitterのほうが外へのアピールとなりやすく、Twitterで発信して欲しいという気になります。
実際、今回のkintone Café 神奈川 Vol.6ではzoomのミーティング内チャットは451件も呟かれ、43人の最大同時参加者があったのに、38人の方に呟いてもらえました。一方のTwitterは250件と、約1.8倍の差が出ました。
もちろん、zoomでもミーティング内チャットを無効にすることができます。ただ、それを禁止すると、肝心のイベントの盛り上がりに逆効果となりかねません。本末転倒もいいところです。
zoom APIを使い、ミーティング内チャットをTwitterに流せないか、調べてみましたが、どうも難しいように思えます。そもそもzoom内のチャットを外に公開してもよいか、事前に参加者の許可を取っておくべきだともいえます。
ここは、事前にTwitterやミーティング内チャットの盛り上げ役を何人かにお願いしておいたほうが良いと思います。また、ミーティング内チャットは手動で外部に保存できますので、それを定期的にTweetしてもらうのも一つの方法でしょう。
あと、今回はYouTube Liveも同時で配信しました。ですが、YouTube Liveのは双方向の関係が薄くなるため、開始直前まで配信URLを告知しませんでした。これも、本番が始まると忘れてしまいますので、拡散して下さる方を事前に決めておいた方がよいです。今回はキンスキの松井さんにフォローしてもらえました。

主催者がやるべきことはまだあります。それは、間が空いた時の埋め方です。
kintone Café 神奈川 Vol.6でも30分ほど最後にフリートークの時間ができました。
この時に質疑を行うよう促したのですが、まだまだオンライン・イベントには皆さん慣れていないのか、そこで質問を投げて下さる方は少ないようです。
他のオンライン・イベントにも何度か参加したのですが、リアルのイベントに比べると、主催者からの懇願の視線にさらされないためか、積極的に発言する方がなかなか現れないようです。
今回は冒頭でzoomの挙手機能や、はい/いいえでアンケートを取る機能を試してみたのですが、運営側スタッフでその集計や挙手へ反応する運営を打ち合わせ損ねていました。ここはぜひ、事前にコンセンサスを取っておくべきです。

結局、今回は5/9のイベントやkintone Caféの開催場所などのネタで間は持たせました。
決して皆様、話さないわけでは、ないのです。お酒が入った懇親会では、比較的に話が盛り上がりました。そのため、先にアルコールを許可しておくのも方法の一つかもしれません。
事前に質問を受け付けておき、それをネタにするというのも一つでしょう。
この部分は、これからノウハウを貯めてゆくしかないと思われます。
また、何人かに質問を投げて下さるように頼んでおくのも一つの手です。いわゆるサクラのように。

イベントの終了後にやるべきこともあります。
まず、YouTube Liveの配信停止です。今回もキンスキの松井さんにフォローしてもらわなければ、懇親会までLive配信を続けてしまったかもしれません。
そしてもう一つは、開催レポートの執筆です。
YouTubeを見直せば、内容については文章に起こすことはさほど難しくありません。
ですが、その記事に出す写真。これは案外見落としがちになると思います。
イベントの全体を表す画像をどう撮るのか。私は、ギャラリービューをスクリーンショットを撮る以外の写真が思いつきませんでした。

そんな形で、イベントの開催中は、かなり集中する仕事が多いのです。
さらにいうと、ディスプレイという狭い視野の中で作業が複数発生するため、マルチタスクに慣れていないと厳しいです。代表の私の場合、ノートパソコン一台と、Facebook messengerやイベントに関係ないお客様とのやり取りをiPad miniでこなしていました。おそらくイベント用には複数のディスプレイを併用して使いこなすしかないのでしょう。
オンラインのイベント主催とは、このようになれないうちは難しいかもしれません。

ですが、新型コロナ・ウィルスの猛威が衰えを知らない以上、オンラインのイベントはこれからも催されるはずです。ファシリテーションのスキルも求められるに違いありません。そのためには、運営上の工夫の余地はまだあるはず。
弊社も私も、引き続きノウハウの獲得に努力していきたいと思います。

最後に今回、zoomで参加して下さった皆様、YouTubeで参加して下さった皆様、事前と最中と事後にご協力くださった皆さま、本当にありがとうございました。
次回は5/9にkintone Café Online Vol.1が開催されます。
告知サイト
そこでまたお会いできればと思います。

代表の私はfreee株式会社とサイボウズ株式会社の共催イベント
freee & kintone BizTech hackでオンラインのハンズオン講師というさらに難易度の高いイベントに挑戦します。(※すでに満席なのです)
そうした挑戦を通して得たノウハウは、皆様にも還元していきたいと考えております。
今後ともよろしくお願いいたします。


freee Open Guild トライアルに登壇しました


3/26にfreee Open Guildトライアルを開催しました。

今、世間は新型コロナウィルスの猛威に直面しています。
感染の機会を防ぐため、リアルイベントが中止となることなど珍しくありません。
2/27に予定されていたfreee Open Guild #09も中止を余儀なくされました。それもまた仕方のないことです。
ただ、そこで手をこまねいているのではなく、情報技術の進歩を活かし、オンラインでのセミナー開催を考えるのは必然の流れでしょう。

freee Open Guild #09は、私にとって初めてfreee Open Guildに運営側として参加する機会でした。
そんな私にfreee Open Guildのトライアルをやらないか、と声をかけてくださったのがfreee株式会社でDevRelを推進してらっしゃる長内さんでした。
ただ、お声をかけていただいたのは3/5です。開催まで三週間しかありません。
なので、セッションの内容は前回freee Open Guildで登壇した内容を再演することに決まりました。
私の場合、昨年12/18に登壇した「kintone エバンジェリストがfreee APIを触って見た!
を再び使うことにしました。
そしてこちらが今回の登壇内容です。

kintone エバンジェリストがfreee APIを触って見た!
アプリ作成から連携まで

前回から3カ月がたち、その間にfreeeさんによるBiz Tech Frontierが開催され、freee APIにも見積書APIが備わりました。私の肩書にもkintone Sales Advisorが加わりました。そうしたアップデートを今回の資料には盛り込みました。

とはいえ、登壇で語った内容自体は、freee Open Guild #07と変わりありません。

今回はトライアルと銘打っただけあって、完全オンラインで開催ができるか、という検証に重きをおいていました。
そのため、トライアルのトライアルということで、トライアルの十日前にも事前にリハーサルを行いました。
私と長内さん、そして一緒に登壇するビットリバー株式会社の安藤さんとともに。
事前トライアルと本番トライアルを行ったことで、オンライン・セミナーの開催にはさまざまなノウハウが必要なことが理解できました。

今回のfreee Open Guild トライアルで得た知見は、いくつも挙げられます。

まず、zoomにはミーティングとウェビナーの二種類があります。
zoom社の当該サイト
私も普段、打ち合わせにはzoomミーティングを使っていました。
自分でもミーティングを開催したことも何度もありますし、ある程度はやり方を分かっていたつもりでした。
ですが、ウェビナーについては今回が初めてでした。
上のリンクにも出ている通り、ウェビナーにはいくつかの違いがあります。
例えば今回のトライアルでは、ウェビナーで開催したのですが、ギャラリービューに私たちパネリストの3人しか登場しません。10数人の参加者がギャラリービューに表示されないのです。

なので、スピーカーである私からは皆さんの反応が見えません。ただ、長内さんと安藤さんのうなづく姿が見えるだけ。

トライアルでは最後に8名ほどでオンライン懇親会を開催しました。
その際、参加者の皆さんにもパネリストに昇格してもらいました。すると、ギャラリービューにも私たち三人以外の顔が載りました。
ところが、それまでは三人しか参加者がいないと錯覚してしまいます。とにかく、登壇しているという実感が湧きにくかったです。

結論として、人数にも左右されますが、ウェビナーにするかミーティングにするかは、事前に考えたほうがよさそうです。

それとはまた別にスピーカーとして感じたことがあります。
それは、リアルの登壇との違いです。これは、実際にオンラインで登壇してみないと、理解は難しいと思います。
リアルの場で話すこと。それは、スピーカーの想像以上に会場の空気に左右されています。
会場の参加者の皆さまの反応とは、質問や笑い声だけではありません。一人一人の視線が、スピーカーに向けて目に見えない圧力となって迫ってきます。
この圧力は場のエネルギーと呼びましょうか、それともオーラとでも呼べばよいでしょうか。
このオーラはオンライン・セミナーでは決して受け取ることができません。
そしてこの違いは、オンライン・セミナーに聴衆として参加するだけでは、決して気づかないと思います。

スピーカーとして、普段は身の回りにあるはずの場の空気を味方に付けられない。そのため、喋っていても、上滑りしている感じに常に襲われました。
もちろん、zoomにも挙手の機能があります。
ですが、リアルの場の雰囲気は挙手機能をもってしても再現できません。
今後、zoomがどれだけリアルの場の雰囲気を醸成できるかは、将来の改修を待つしかなさそうです。オーディエンスの反応を救いとるような仕組みづくりの重要さは、当然認識されているでしょうから。

結論として、今回のようなオンライン・セミナーの特性に慣れるためには、引き続きオンライン上での登壇経験が欠かせない。私はそう思いました。

まだまだ新型コロナウィルスによる影響は尾を引くでしょう。コロナだけでなく、わが国にとってまだなじみのない病原菌は無数に存在します。間違いなく、それらの病原菌は地球の温暖化にあわせて北上してくるはずです。
そもそも、未知のリスクは、地震や火山の噴火、温暖化、宇宙からの予期せぬ来襲など枚挙にいとまがありません。
そうしたリスク以外にも、わが国の通勤という慣習が生産性の向上に寄与するどころか、阻害していたともいえるフシがある現状では、オンラインのイベントは必須だといえます。
もちろん、そうしたイベントを運営する側としても経験を積んでおかねばなりますまい。

今回、来てくださった15+αの皆様、登壇してくださった長内さん、安藤さん。会場を提供してくださったzoom様。皆さま、本当にありがとうございました。


ワーキング夫婦について


 最近、女性の仕事環境についての話題に事欠きません。

 サイボウズさんのワーキングママを応援するCM「大丈夫」の反響や、フリーアナウンサーの長谷川豊さんのブログ「保育環境を整えれば子供を産む、という大ウソ」への反論など。安部内閣も少子化問題に取り組む姿勢を見せていますし、株式会社ワーク・ライフバランスさんの活躍も目覚ましいものがあります。つい最近は、マララ・ユスフザイさんがノーベル平和賞を受賞し、講演の感動も記憶に新しいです。

 私は、色々な会社の様々な組織に身を置いてきました。その中には、私より遥か上の能力と意欲を持つ女性も少なくありませんでした。そしてそれらの方々が、結婚で退職し、一番脂の乗った時期を子育てに費やすのを
目の当たりにしてきました。また、職場が一緒だった訳ではありませんが、私の母も、妻の母も、そして妻も結婚出産を機に研究者という立場を諦めねばなりませんでした。彼女たちの心中には、男の私からは想い及ばぬ悩みや苦みがあったことでしょう。そんなこともあり、私はだいぶ以前から女性の仕事環境については関心を抱いてきました。

 上に挙げたこのところのトピック。これらは、いずれも人口問題と関わりを持っています。日本においては、切実な少子化の危機が叫ばれています。識者の意見も手段こそ違えど、少子化対策の必要性を訴えています。マララさんが訴えるイスラム文化圏に顕著な女性蔑視も、武闘勢力の視点からは、軍人増加の為の正当な理由なのでしょう。女性が社会進出すると出産や子育てに従事する母数が少なくなりますから。軍隊は軍人で成り立っています。軍人の数が少なくなることは、軍隊を組織として維持する上で危機となります。

 日本の少子化問題も実は同じような構造を持っています。このまま出生率が悪化すると、上の世代を支える下の世代が負担に耐え切れず、社会の仕組みが崩壊しかねません。戦闘にこそ従事しないとはいえ、社会基盤を支える戦士の維持という意味では、イスラム文化圏のそれとあまり違わないのかもしれません。つまり、少子化問題とは、突き詰めて考えると、組織の中の年齢層のバランスが歪なことに問題があるのではないでしょうか。子供が少ないこと自体が問題ではないようです。

 とはいえ、女性の立場に身を置いて考えてみると、今の状況の理不尽さを改善したい思いも分かります。組織の維持と、なりたい自分への思いを両立させることは困難です。

 どうやれば、女性が社会に進出でき、しかも出生率を向上させられるのか。育児施設や助成金によって、出産できるだけの基盤を国が整備することも必要でしょう。職場復帰に向けての職場の取組も大切でしょう。

 でも、私が思うにはは、一緒に育児するパートナーの理解と存在が不可欠だと思います。上に挙げたサイボウズさんのCM「大丈夫」には、それが如実に出ていると思います。最後までここにはパートナーである夫が登場しません。全ての負担が母である妻に掛かっているかのような演出になっています。ムラ社会も消滅し、近隣同士での育児助け合いが出来にくくなっている今、この演出は、実感として迫ります。

 最近は、サイボウズの青野社長を始め、イクメンと呼ばれている人々が増えつつあります。全休・半休などの育休を一定期間取り、家事・育児に協力するパパ。素晴らしいことです。しかし、一般の組織は、まだイクメンに対して意識が希薄です。積み重なる決裁書類、連続する会議、会議の前には資料をそろえ、会議の後には次の施策への準備。次々と迫りくるタスクを捌くのはその方の自己責任です。とはいえ、育休を取って、それらの業務リスクを増やすことに理解ある会社がどれほどあることでしょうか。体制を厚くし、タスクを分担して行える組織はまだよいです。しかし、実際は予算の問題で人員を増やすことは難しい組織がほとんどではないでしょうか。

 しかし、これらを克服しないと、その組織の生存すら危うくなっていることに気が付かねばなりません。組織が相手とする市場・社会が少子化によって崩壊してしまえば、その組織も生きてはいられません。今の自分が充実していれば、あとの世代は知ったこっちゃない、と吼えてみたところで、自分の一生を賭けて叩き出した成果が消滅することになっても尚、今の仕事に邁進できるでしょうか。

日本人は勤勉で、与えられた仕事に対しての責任感も高いと思います。これは素晴らしい美徳ですし、後世につなげていかねばなりません。しかし、この勤勉さが、パパさんの育休取得の妨げとなっているように思えます。それには、組織のトップや管理職の人々が垂範して、組織の考え方を変えていかねばならないと思います。

 働くママさんの社会進出と同じぐらい、働くパパさんの家庭大切が必要。そう思います。

 上に挙げた長谷川さんのブログではどちらかが専業主婦/主夫になることを提唱されていました。そこまでやる前に、まずはパパとママの二人が毎日定時に上がれ、必要な時に休みが取得できる。まずはここから始めてみないと。