令和六年十一月。
早くも下半期に入って二月目を過ぎました。
今月はCybozu Daysです。今年も弊社は無事に出展を果たしました。
その最中にはアメリカ大統領選の投票が行われ、トランプ前大統領が再び返り咲くことが決まりました。
わが国でも国家の歳入支出と国民の生活について活発な意見が頻出しました。
今後のわが国の行く末について、このままではまずいと国民の多くが考え始めているように思います。
経済、国際関係、生成AIの浸透など、私たちの環境は目まぐるしく動いています。
その複雑な世の中において、情報技術を適切に使いこなすスキルの持ち主が必要です。弊社に課せられた期待を感じています。
達成度6割。達成感7割。満足感7割。それが今月の代表自身の自己採点です。
弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。
●弊社の業績
§ 総括 十一月度の売上は目標を上回りました。
今月はCybozu Daysが催されました。弊社も五年連続五回目の出展を果たしました。
今年の弊社は医療とkintoneをテーマに出展しました。予想を遥かに超えた医療関係者の来訪を受けました。さらに嬉しかったのは、代表が準備にほぼ関らずにメンバーが企画や準備をやり遂げてくれたことです。
今月はまだ、Cybozu Daysをきっかけとしたご縁からの受注には至れていません。元々の案件の実装が多数あり、それにバタバタしていたのが実情です。
ただ、おかげでいくつかの案件はほぼ納品に漕ぎつけられました。
案件の引き合いは相変わらず途切れませんし、規模は大きくなっています。
Cybozu Daysの成果を受け、代表の個人事業主の延長だった弊社の体制を改める時期がやってきました。
まずは弊社ホームページから代表個人の活動の分離から着手しようと思います。
毎月のまとめについても、今までは代表の動きを中心に記載していました。が、末尾の動向の羅列を始め、今月から変えています。また代表個人の毎月のまとめについても、今月から別の個人サイトを作成し、そちらに移す準備を進めています。リンク先の記事の一覧についても法人サイトにアップされた記事や会社としての活動のみに限定します。
今後は長井のやっている会社ではなく、アクアビットという組織として価値を訴求します。
発信も会社の活動と、代表の活動を全て分離します。
もちろん代表は引き続き代表社員として責任を持って経営します。
経営者として、AIの活用、メンバーの雇用、事務所の開設、新規サービスの立ち上げ、開発体制の充実など、やるべきことが多く課題は山積みです。
ただ、それもkintoneが社会に受け入れられ、弊社にも引き合いが増えているからです。そのことに感謝します。
今がチャンスであるからこそ、次の一歩は踏み出すべきです。すでに来春からの新体制に向け、手を打ち始めています。
かつてと同じ轍を踏まぬよう焦らず着実に。
まずは、開発案件と共遊案件の使い分けです。
開発案件は弊社メンバーが主に対応します。メンバーに負荷をかけないためには、業種をなるべく絞らなければなりません。
ただし、業種を絞ることは弊社のビジネス機会の損失に繋がります。
それを補完するため、共遊開発については、業種・業態を問わずに取り組むつもりです。そのため、広く柔軟に対応できる代表が関わります。
この使い分けで経営しようと思います。
開発案件は、最初の営業フェーズと上流のヒアリングだけ代表が関われば、後はだいぶ弊社メンバーで回るようになってきました。
ただ、まだ個人個人のスキルに頼っています。チームとしての掛け算の力が出しきれていません。弊社は個人事業主の集まりではなく、チームによる力を発揮しなければならない時期に来ています。
そのためには、事務所開設も含め、体制を変革すべき時期に来ています。
今のメンバーとの距離感の取り方や自分の経営者としてのスタンスは見えてきました。また、少しずつ会社を経営するに当たって置くべき力点や、メリハリが掴めるようになってきたような気がしています。
今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。
・弊社代表と役員によるXのスペースを使った音声配信を始めました(11/1)。
・弊社が千葉県産業振興センター様の取り組み「千葉デジタル支援パートナー」に登録されました(11/5)。
・弊社がCybozu Days 2024に出展しました(11/7)(11/8)。
上に書いた以外にも、今月はホームページ分離作業と事務所探しを始めました。他にも、弊社にとって大きなトピックがいくつかあります。そのトピックの詳細については発表できる時期が来れば書きます。
実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。
§ 業務パートナー 今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。
そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。
お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。
パートナー費用も含めて、次のやり方で開発を行い、より価値を思い出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。
§ 開発案件 今月は九割の開発案件がkintoneがらみでした。
今月に開催されたCybozu Daysは、今までで最高の来場者数があったようです。敢えて医療とkintoneというテーマを据えた弊社ブースにも今までCybozu Daysの出展経験で最高人数にお越しいただきました。
これは、kintoneやノーコードの認知度がさらに上がったということでしょう。
弊社は共遊開発の割合を増やしています。それは、ノーコードツールとしての盤石の地位を築いたkintoneならではの手法です。
カスタマイズ開発は引き続きこなせるだけの技術力は持っておくべき。ただ、それ以上にプラグインやサービスを駆使してお客様が求める業務を迅速に実現することが優先です。その方がお客様の満足度が高くなり、弊社も手離れがよくなります。その手法を学びつつあります。
弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法を共遊開発と名付けました。今、新規案件についても積極的に共遊開発の提案を進めています。
今月も複数の案件が動いています。成果を挙げて完了したお客様もいます。新たな引き合いも複数いただいています。手ごたえを感じています。
昨年、以下のとおりに弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に実装に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性が持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中できる、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。
少しずつ私が担当する共遊案件に関しては私だけで完結するようになっています。それをもう少し押し進めたいと思います。
弊社が受ける開発案件の割合を減らし、かつ定期的な開発案件は常に持っている状態にすれば、弊社メンバーにも負担を強いることなく、増える一方の案件をさばけるはず。
一昨季まで安すぎた単価設定も大幅に上げたことで、経営的にも少しずつ光が見えてきました。
共遊開発の単価は今はこれ以上の値上げは考えませんが、開発単価は今月も少し上げました。
弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃるようです。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。
§ 財務基盤の堅牢化 財務をきっちりすること。前からの課題です。
弊社としては問題ないのに、家計が絡むととたんに脆弱になる。
この点は弊社の長年の課題でした。
今年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しはあります。
また、今年度に入ってから何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。
後少し、油断せずに耐え忍びます。
そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。
弊社への期待の高さを感じ、耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。
§ 社内体制 三年前の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に、肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
この正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。
企業理念
「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」
経営理念
「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」
経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・家族の事を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します
2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、代表の考え方の軸はぶれていません。たた、顧客のためにと思って設定した単価が安すぎただけで。
弊社の活動内容に、地域活動やNPOやkintoneエコシステムへの関与と営業活動の両立を組み込みますが、それが元でメンバーに過度な負担をかけないように配慮しなければ。
昨年の4月より弊社に正式に加わってもらった代表の長女に人事・総務・経理の作業を任せました。
さらに、今年から、今まで名前のみの役員だった代表の妻にもチーム作りの担当として加わりはじめてもらっています。また、妻は6月末に弊社が主催したちいクラ(地域クラウド交流会)も準備をやり切り、当日も成功させてくれました。
山梨でもそれ以来、いろいろな話が動いています。すでに役員の妻は9月に借家を甲府に確保し、別会社設立に向けて登記提出間近の段階です。
分けても今月はCybozu Daysの準備や企画を代表の力なしでやり切ってくれました。
その手ごたえを受け、今まで代表の個人事業の延長だった弊社も、会社として組織としてチームとして自立させなければという決断に至りました。
ホームページの分離や本稿の書き方を改めたこともその一歩です。
来春までにさらにいろいろな個所に手を入れようと考えています。
今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。
§ 人脈の構築 今月は外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約14回です。リアル共遊開発は一社様に対して2回、4時間。オンライン商談はざっと数えたところ約32回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約160枚です。
今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。
・Cybozu Days 2024
今月は交流という意味で素晴らしい成果があったと思います。
まずはCybozu Daysの出展です。今までで一番と言えるほど、弊社ブースへの来場者数がありました。
ここでのご縁はとっても大事なご縁です。全国からkintoneエコシステムに関わる皆さんが集う場ですから。
その出会いを通して、弊社のkintoneエコシステム内の認知度向上にもつながります。
また、冒頭に書いた通り、弊社の活動と代表の活動を分けなければ、と決めたのも、Cybozu Daysでお会いしたある方からの意見でした。
個人事業主の頃に作ってから、いつかは分けるべきと理解しながら延ばし延ばしにしていたホームページ。
その結果、個人としての活動が会社の情報に含まれています。または、営利目的でやるべきでない活動報告が営利組織である会社のホームページに載っています。これらの点を指摘されました。
この非はホームページを放置していた私の怠慢と取られても仕方ありません。そこで個人の活動を分離させる作業に着手しました。本業多忙につき、分離する作業はまだ道半ばです。が、本稿から分けて書くようにします。
今までの弊社のコミュニティ参加は代表のみ一人でしたが、役員や総務経理人事担当がそれぞれ独自にコミュニティに参加するようになってます。
役員は主に山梨県の大きなコミュニティも含めた参加が常態化しており、今度またキュレーターという立場でのイベント運営に関わるようです。
総務経理人事担当も今月からkintone Café Tokyoの運営スタッフとして加わることとなり、それとは別にkintone若手交流会の運営スタッフにも名を連ねることが決まったようです。
こうしたメンバーの動きは、代表が業務に追われてコミュニティに関わる余裕をなくしている今、歓迎すべき点です。
上に書いた通り、私の知名度は私が思う以上に広がっているようです。ただ、私の活動のうち、弊社の業務に直接関係せず、kintoneエコシステムの健全な発展に当たる部分は、弊社としての発信から分離します。それにあたり、コミュニティへの参加も少しずつ弊社メンバーに委ねていくつもりです。
これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。弊社に余裕がある時は助け、苦しい時は助けをもらえるようなWin-Winの関係を目指して。弊社もはやくもう少し上のレベルに進まなければ。
引き続きよろしくお願いいたします。
§ 対外活動 今月はこちらのイベントに参加しました。「Cybozu Days 2024」(11/7)(11/8)。
こうした対外活動こそは経営者としてやるべきことであると同時に、弊社メンバーにこの方向性を理解してもらう必要があります。
今後は代表の個人的な活動と会社としての活動を分けていきます。11月までに22回の登壇回数を数えていますが、その続きは個人的な目標として個人サイトに移します。
上にも書いた通り、この夏前あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。
もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうようにつとめなければ。
まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。
§ 執筆活動 以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。
これらの記事も今月からは、弊社のページに関する部分のみに分かちます。個人の活動については同様の記事を今後の書きますし、そちらにリンク一覧として載せます。
今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは0本(
「Cybozu Days 2024をきっかけに」
「事例:公益社団法人かながわ福祉サービス振興会様」
) 。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。
なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。
10月30日 10月30日 特撮技術とは、人の培った工夫と叡智の結晶である
10月31日 10月31日 システム仕様の伝達の効率化こそが生産性
11月1日 11月1日 タスクリストの共有化
11月5日 11月5日 音声配信を始めました
11月6日 11月6日 Cybozu Days 2024にあたり
11月7日 11月7日 会えるから話せることがある
11月8日 11月8日 ブースはあえてテーマを絞る
11月11日 11月11日 kintoneワイドコースについて
11月12日 11月12日 選挙とSNS
11月13日 11月13日 Accessからkintone
11月14日 11月14日 時間の使い方の追求は果てしない
11月15日 11月15日 デバイス連携はコミュニケーション連携につながる
11月18日 11月18日 自らの言動で身を処すしか
11月19日 11月19日 国外に出て危機感を感じたい
11月20日 11月20日 時差や環境の違いを体感する
11月21日 11月21日 テキストかビジュアルか、脳が得意な情報処理を把握する
11月22日 11月22日 ハワイで学んだこと①
11月25日 11月25日 ハワイで学んだこと②
11月26日 11月26日 ハワイで学んだこと③
11月27日 11月27日 ハワイで学んだこと④
§ 年表
・十一月お仕事
今月から記載を割愛します。
§ Xポストまとめ
・十一月ツイート
https://togetter.com/li/2472955