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やまなしワーケーションに参加しました


2月28日から3月1日にかけて「やまなしワーケーション」に参加してきました。


この事業主催は山梨県二拠点居住推進センター。事業運営は株式会社パソナ JOB HUBです。

今回、このイベントのご縁をいただいたのは、合同会社エムシースクエアの山口さん。
山口さんは普段から山梨でも活発に活動されておられます。
昨夏のITコミュニティのイベントを真鶴町で開催した際にワークショップのファシリテーターをお願いしたのが山口さんとのご縁の始まりです。その後、山梨にもご縁をお持ちということを知り、年末に弊社が主催した「ビルド山梨」でも山梨について話してもらいました。

私は普段からワーケーションをよく行っています。ですが、今回のように主催を自治体で行い、運営の方の引率を伴ったワーケーションツアーへの参加は久しぶりです。私が前回、こうしたツアーに参加するのはコロナが始まる直前でした。

今回は、場所が山梨ということもあり、話をいただいてすぐに参加を即決しました。
ただし、初日はお客さんに訪問しての定例会議や作業予定があり、日中の行程は参加せず、夜の懇親会から合流しました。

・初日の夜

甲府駅を降り立った私が向かったのは「Phil」です。創作フレンチ・ダイニングバーのお店です。
この界隈のお店は私も数回利用したことがあります。ですが「Phil」はまだ来たことがありませんでした。


私が入った時はまた前菜が来ただけだったので、遅れてきた私も通常通りのメニューをお願いしました。
こちらの飲み放題のメニューがとても豊富で、カルバドスやブランデーなども飲み放題。飲み放題にカルバドスがある店はあまり見かけないので、嬉しくなって何杯も飲んでしまいました。

今回の参加者は全員が初対面でした。事前にオンラインで打ち合わせたパソナ Job Hubの方や山梨県のお二方を除いて。
もっとも、私は全員が初対面のイベントにしばしば参加します。そういう時、私はテーブルを周遊して名刺を交換して回ることはしません。
まず、自分のテーブルを離れないこと。そして、そこで聞き役に徹します。こういう時、とにかく聞く姿勢に徹することです。そうすれば、すんなり場に入っていけます。

おかげで、同じテーブルだった皆さんのパーソナリティーやどういう目的で参加しているか、といった情報を知ることができました。また、今回のワーケーションに山梨県としてどういう効果を期待しているかについてもより深く理解できました。
結果として、中途参加であってもあまり違和感なくツアーに合流できたのではないかと思います。

お店の閉店時間が来たので、皆さんは二次会に繰り出しておられました。が、私は今日の宿である「城のホテル」へ向かいました。
明日は月末です。明日も移動が続くので、いわゆる月末処理が何もできなくなることが予想されました。そのため、私はホテルに帰って作業に集中する必要がありました。

こちらの「城のホテル」は、今までも甲府城のすぐ横で目立つ姿が気になっていました。今回の機会で初めて泊まる機会を得ました
ロビーにはワークスペースが設えられており、無料のドリンクバーや有償のワインサーバーが用意されていて、甲府気分を盛り上げてくれます。しかも歴史関係の本が多く並べられ、漫画もいろいろなものが置かれています。
私も「宝石商のメイド」「美味しんぼ80巻 日本全県味巡り 山梨編」を借りて部屋に持ち込み、作業の合間に読みました。もちろん、山梨への理解を深めるためです。
作業の時間をとった甲斐もあって、翌日の移動にあたって事前にしておくべきことは終わりました。3時半に寝ました。

・2日目「勝沼ぶどうの丘」

さて、翌朝。
前夜の「Phil」でのお話の中で、モスバーガーの話が出ました。それに則り、私の朝食はモスバーガー。
山梨は全国でもっともモスバーガーの店舗数が多い都道府県だそうです。以前、妻からも聞いていました。

モスで腹ごしらえをし、皆さんと合流してバスに乗りました。ここからが私にとってのツアー開始です。
とはいえ、バスの中で交流を深めたわけではありません。私もバスの中でパソコンを拡げて作業しました。私だけでなく、皆さんもそれぞれの仕事をバスの中でされていました。
今回のツアーの参加者の皆さんはほぼ経営者です。バスの中で仕事がこなせる方が多く、交流タイムのようなものがなかったのはかえってありがたかったです。


バスが向かった先は「勝沼ぶどうの丘」。
ここには家族で5、6回は来ています。ですが、前回来てからもう8年半も経っていました。
前回来た時は、将来の自分が山梨でイベントを行ったり、拠点や住居を探し始めるなど毛頭も考えていません。ですが、今の私は立場を変え、山梨へのコミットを深めています。その視点から眺めた甲府盆地は、私に違う印象と決意を与えてくれました。

テラス席で仕事をしていると、何人かがテラスに集まってきました。その機会を生かして昨晩話せなかった方と、じっくりとお互いのビジネスや取り組み、そして山梨への関わり方について話しました。
勝沼ぶどうの丘に着いてから、昼の食事前までの時間をたっぷりとってもらえたのはよかったです。この時間の中で、ほとんどの方とコミュニケーションを取り終えることができました。

上の「ぶどうの丘 展望ワインレストラン」では、美味しいカレーに舌鼓を打ちました。
ここからの甲府盆地の景色は、これからの私や弊社や参加者の山梨での可能性を感じさせてくれます。


久々に訪れた地下のワインカーヴも相変わらずの壮観です。ワインどころ甲州のワインが一堂に集う景観はすばらしい。
ただ、ツアーの道中のどこかで聞いた話ですが、ここのワインカーヴに甲州市の全てのワイナリーが集まっているわけではないそうです。甲州ワインは全国区になりましたが、産地呼称の問題や各地域のワイナリーさんの思惑などが入り乱れ、なかなか難しいようです。

・2日目「MGVsワイナリー」

そんなワイナリー運営ですが、可能性はあります。そう思わせてくれたのは、私たちが次に訪れた「MGVsワイナリー」です。


私は「MGVsワイナリー」には初訪問です。敷地に建てられているのは、できて間もないと思われる清潔そうな建物です。

それもそのはずで、こちらはもともと半導体の工場だったそうです。
2階の会議室で、私たちは「MGVsワイナリー」を運営する塩山製作所の松坂社長より直にお話を伺う機会を得ました。
もともと、物流エンジニアだったという松坂社長。奥様のご実家が塩山製作所だったそうです。
今もまだ塩山製作所は半導体事業を営んでおられますが、国内の半導体産業が海外勢に押され、需要が減ってきたこともあって、ワイナリーへの進出を決意されたそうです。

半導体は市場を読むのが難しく、それに伴い売り上げに応じた在庫調整も難しい。それも半導体が負けた理由の一つだそうです。
今は需給の波に影響を受けづらい携帯基地局の機器に特化した業務を展開されているそうです。

松坂社長からは、ワイナリーへの転換を後押しした理由として山梨の可能性も踏まえて以下の点を挙げてくださいました。
・景観を生かした事業が展開できる。
・物流量の増加は見込めないかわりに、インターチェンジが近いので物流拠点がある。
・もともと、ご実家が葡萄農家であり、ワインを醸造する権利を持っていた。そしてワインが好きだった。

さらに、半導体事業を営みながらワイナリーを営むメリットとして、以下のように挙げて下さいました。
・ワイナリーはマーケティングが大切。それは、商品開発と販売からなる。
・半導体事業は下請けなので一極集中できる利点があり、しかも市場の動きを読むことが求められる。そこで培ったスキルがワイナリーを営む上で役に立った。
・ワイナリーは半導体事業で培った技術優位性を活かせる。
・さらにマーケットへの販売力もワイナリーを営む上で活かせた。

お話を伺っていると、松坂社長のお言葉から届く波長は完全に技術者としてのもの。私は技術者とはいえ、半導体分野には明るくないのですが、同じ技術者として通じるものを感じました。
先日のCLS道東でお会いした方も技術者からワイン醸造家に転身を果たされておられました。技術とワイン作りは相性が良いのかもしれません。

質問タイムでは、私を含めた三人から質問が出ました。真空を用いた鮮度保持技術や、ガラスビーズを会社の主力商品として取り扱われている方がいて、みなさん熱心です。
松坂社長曰く、すでに真空技術は試されたそうです。また、ガラスビーズは半導体を高品質にする上で欠かせないらしく、すでに宇宙に飛び立って活躍しているそうです。

私も何か質問したいなと思いました。
そこで私が質問したのは、山梨で雇用を考えているが、山梨の人がどういうマインド持っているか。技術を扱う会社として、雇用にあたってのアドバイスがあれば、という趣旨の内容でした。
それに対して松坂社長よりいただいたのは、やはり山梨には少し閉鎖的なところがある。そのため、却ってオープンに運営した方が良いと言うアドバイスでした。
他にアドバイスいただいたのは、教育はシステム化した方が良いという点です。
ここの点については、まさに今取り組んでいることです。我が意を得た想いです。山梨で雇用する際には見せられる研修資料を作り上げなければ、と決意を新たにしました。

あと、雇用する際に気を付けた方が良いこととして、「やっちょし」という甲州弁の言葉は、「やれ」の意味ではなく、「やっちゃだめ」ということです。「やれし」は「やれ」を意味するそうです。つまり語感が逆になってしまうことがコミュニケーションの妨げになるから気をつけた方が良いということでした。

松坂社長、ありがとうございました。


階下に降りて、醸造ルームも見学させてもらいました。
半導体製造には、塵が禁物です。そのため、クリーンルームが欠かせません。そのクリーンルームがそのまま醸造施設に生まれ変わっています。つまり、品質管理にはこれ以上ない環境です。ガラス越しに見るタンクには、半導体を扱う会社ならではの技術を流用したセンサーも稼働しています。そのタンクも松坂社長のこだわりでイタリアから取り寄せたというステンレスのもの。作業の効率性を考えたサイズにされているそうです。至る所に松坂社長のこだわりが感じられる醸造施設でした。
赤、白、スパークリングのタンクには、それぞれチェスの駒やスカルをモチーフにしたマークが印字されていて、それがまた醸造ルームに彩りを与えていました。

敷地内にある畑にもご案内いただきました。この畑もまた面白い。例えば、葡萄の樹の上にあるはずの棚がありません。

私は勝沼でぶどう狩りを何度も体験したことがあります。その時は、頭上の棚から垂れ下がるブドウの房を切り取りました。
ところが、こちらのワイナリーではその棚がありません。「棚づくり」に対して「垣根づくり」と呼ぶそうです。その二つでは葡萄の味に変化があるそうです。そうしたあらゆる可能性を考えた葡萄栽培にチャレンジしておられるのが「MGVsワイナリー」です。
しかもSDG’sの一環として、剪定したぶどうの枝をきちんと乾燥させ、野焼きして得られた炭を施肥しておられるとか。
https://www.jacom.or.jp/nousei/news/2021/03/210305-49850.php
こちらのリンク先にもその取り組みが書かれていました。


さて、いよいよ試飲です。今回は3種類(白×2、赤×1)を飲ませてもらいました。私の感想では赤がとても美味しく、圧倒的な香味と樽由来と思われる味わいが気に入りました。
ただ、荷物の問題や、妻があまりお酒を飲めなくなっている今の状況を考え、購入は一旦見送りました。とはいえ、また妻と家族と来た時に買って帰ろうと思います。


環境に配慮し、品質にもこだわりをもっておられる「MVGsワイナリー」。とても感銘を受けました。技術と醸造の融合が大手資本でなくてもできることを知りました。また来ます。ありがとうございました。

・2日目「より道の湯」

さて、バスに乗った私たち。バスが向かうのは都留市。「より道の湯」が目的地です。

「より道の湯」で宿泊や館内の説明を受け、各々の部屋に入ったのが15時過ぎ。そして夕食は19時。
その間の4時間は自由です。
今回のワーケーションプランは全般的に行程に余裕がありました。それがとても助かりました。
今までに参加した企業運営のワーケーションは移動の合間が続き、すぐにイベントが入って作業が集中できないこともありました。私の働き方が洗練されてきて、効率よく動けるようになったのでそのように思ったのかもしれませんが。

部屋で打ち合わせやら作業をこなしました。その後、まだ外は明るく、夕食までの時間もあります。そこで、散歩しに外に出ました。
都留市は何回か通過したことがあります。が、リニア見学センターをだいぶ前に訪問したくらいで街を歩いたことはほぼありません。
今回、せっかくの機会なので都留市の街中をちょっと歩いてみたいと思いました。


少し調べてみると、都留市は実は谷村城址を中心に城下町としての歴史があるらしいのです。
そこで、都留市役所への方へと歩いてみました。
目指す谷村城址は、小学校のグラウンドの端に石碑が建てられていました。城跡の雰囲気は感じられませんでしたが、塀が黒塗りの板塀仕立てになっていました。
それだけでなく、街を歩いてみると、随所にかつての城下町としての面影を感じます。鍵状になった道や水路などに。

少し雨が降ってきたし、作業の続きもあったので、宿に戻りました。そして、作業を行い、せっかくなのでお風呂を浸かりに行きました。
風呂に浸かっていると夕食の時間が迫ってきたので館内着のまま、ふらりと宴会場に現れました。すると、館内着を着ているのが私ともう一人だけでした。

この飲み会、とても楽しく飲めました。宴会場に大きく二つの島が分かれ、お互いが、とても楽しく和気あいあいとしていました。ツアーも2日目の夜を迎え、皆さんがお互いの人となりを知りつつあったからだと思います。
飲み会には都留市の方々も参加されていました。私も先ほど都留市役所を訪れたばかり。街についての関心もあります。
そこで都留市のアピールポイントを伺いました。それによって、さらに都留市への理解が深まりました。都留市の名産の一つが布団だったこともここで初めて知りました。豊富な名水を使って布団を洗う!


こういう宿での飲み会はいいですね。皆さんお酒を召し上がっても乱れず、私もおいしいお酒が飲めました。
盛り上がったあまり、お店の営業時間が終わって何度も催促を受けるまで皆さんと名残惜しげに会話をしていました。

・3日目「FAR YEAST BREWING」



翌日。最終日です。
都留市は一面の雪景色でした。部屋の窓から見た光景が美しい。私は朝食までの時間を使ってすぐそばの都留市駅を訪問しました。昨日の夕方にも通りがかった際、特徴のある門構えのピンク色の駅舎は風情すら感じます。かつての都留市の玄関口の面影を残しています。
もちろん、今も都留市の玄関口です。雪に覆われた駅で写真を撮っていると、たくさんの高校生たちがホームに向かっていきます。ホームに向かうと、やってきた河口湖行きと大月の電車が行き違いをし、たくさんの高校生たちはどちらかの車両に乗って通学していきます。
こういう光景を見ると、鉄道は地方の学生にとって、なくてはならない生活の足であることを感じます。
山梨県で唯一の私鉄として、富士急行さんには頑張って欲しいなと思いました。

部屋に戻って朝食をいただき、ロビーへ集まりました。
そこでパソナさんに酔い止めを勧められました。
小菅村への道中で乗り物酔いする方がいるからだそうです。

最終日の今日、向かうのは小菅村。 「FAR YEAST BREWING」への訪問が目的です。

私は、山梨はほとんどの場所を訪れています。が、早川町と丹波山村と小菅村だけはまだ足を踏み入れたことがありません。今回、ついに小菅村に訪問できることが楽しみでした。しかも訪問先が「FAR YEAST BREWING」であるからなおさらです。
道中は快晴で、しかも前夜の雪がまだ山肌を彩り、とても美しい景色が車窓の向こうに広がっています。乗り物酔いなどする余裕もなく、ひたすら外の景色に見惚れていました。


小菅村につき、早速「FAR YEAST BREWING」へ。
山田社長がみずからお出迎えしてくださいました。


以前はカーナビの部品を作る工場だったこの建物。その建物を利用して山梨小菅・源流醸造所は運営されています。
入ってすぐ、壁に掲げられた膨大な数の賞状にまず圧倒されます。これらの膨大な賞状もほんの一部であり、古いものは掲げていないとのこと。それもそのはずで、昨年一年間だけでも23もの賞を獲得したそうです。
さらに面白いことに、「FAR YEAST BREWING」の瓶に貼られるラベルが置いてあります。自由に持っていってくださいとのことです。私も今までにさまざまなブルワリーを訪れましたが、ラベルが取り放題のブルワリーは初めてだと思います。
そこに置いてあるラベルは本当にさまざまです。カラフルなもの、お洒落なもの、洗練されたもの。
それだけ豊富なラベルの数、つまり、ビールの種類を擁しているからこそ、こうしたことができるのでしょう。
後日、五反田の直営店にも伺いましたが、そこでもラベルの取り放題はより種類を増やして用意されていました。このサービス、とてもよいです。
ラベルの祭典は、さらにドアを開けて醸造施設に入ってすぐの壁でクライマックスを迎えました。今まで発売されたすべての銘柄のラベルなのでしょう。壮観です。

私たちは、山田社長にご案内いただき、工場の中をあちこち見学させていただきました。
この見学ツアーがとても貴重かつ、学びにあふれる内容でした。
ご案内いただいた場所の中には、おそらく普段はご案内いただけないような場所も含まれていたはずです。
例えば大麦の原料置き場。こちらの置き場には、実際に大麦の原材料が入っている袋がそのまま置かれています。
そこで麦芽を実際に食べさせてもらいました。麦芽を食べた経験は、他のブルワリーさんでもあります。が、今回は山田社長がそこらへんの袋を開け、そこから手で受け取ったことに意味があります。まさに原材料そのもの。そこに作為や飾りは一切ありません。
もう、完全に手の内を見せてくださっています。

手の内を見せてくださるのはそれだけではありません。
元は、食品工場ではない建物を改築・改修していることで、少しずつビール工場として理想の姿を作る途中であることも教えてくださいました。
例えば、入れてもらった粉砕室の床には虫を捕獲するトラップがありました。そこに入ってきた虫の数をきちんと計数管理し、衛生管理に生かしておられるそうです。
普通、こうした虫はブルワリーにとってほもっとも都合が悪く、隠すべき対象です。そうしたところも堂々と見せてくださる山田社長の器の広さを感じるとともに、それだけFAR YEAST BREWINGは人間がやれる最大級の衛生管理に向けて努力されていることを意味します。
人間のやることに100%はありません。ですが、限りなく100%に近づく努力ができるのも人間。そんな姿勢を見せてもらいました。
私が普段扱うサイボウズさんのkintoneも、人間のやることに100%は無いと言う前提のもと、セキュリティー対策をとられています。お互いの姿勢に通ずるところを感じました。

「FAR YEAST BREWING」の取り組みはそれだけではありません。ITの力もきちんと使っています。
人の手は絶対に必要ですが、人の手間をより効率化できる仕組みは取り入れるべきでしょう。
例えば、酵母の生育状況を示す状況を計数管理するための機械を見せてもらいました。この機会でやっていることも、顕微鏡で人が見ても、機械を通してみても、見る対象に変わりはありません。しかも人が目で見て数える事と、機械に計上を任せることは、何の品質上の違いもないはずです。だからこそ、数を数える仕事は機械に任せてしまうのです。
それはまさに、作業の本質を見極めておられるからできる判断です。作業の本質を見極めた上で、必要なところに必要なIT化を導入しているということが感じられました。
そうした工夫はタンクの清浄でも見られました。ビールのみならず、食品を扱う上で清浄は必須のはずです。タンクの清浄状況をチェックするための指標となるのが、ATP(アデノシン三リン酸)の検出量です。生物残さに含まれるこの成分が検出されるということは、清浄が不完全であることの証しです。ATPを可能な限り少なくする。実際、山田社長のお話によると、他社に比べてかなり低い数値を維持されているそうです。ATP残存量のチェックにあたっては機械の力を使っておられるそうで、キッコーマンのロゴが入ったセンサー機器をみせていただきました。

他にもブルワリーとしての工夫点を教わりました。それは二次発酵です。通常のビール醸造プロセスでは、発酵タンクで発酵させた後、加熱して発酵を止めてしまいます。ところが「FAR YEAST BREWING」では、発酵後に瓶に詰めた後、瓶の中でも発酵プロセスを継続させます。その効果として、発酵の際に酸素を使うため、瓶内の残存酸素量が0になります。酸素の残存量がなくなるということは、ビールの品質を悪化させる酸化のリスクがなくなることです。残存酸素量が0というのは通常はあり得ないそうですが、それを達成していることは誇るべきでしょう。

今回の見学ツアーの一連の流れは、全て山田社長が説明してくださいました。
その口調はとても丁寧で、私たちのような醸造の素人にも真摯に対応してくださいました。
私は山田社長のご説明から、上に書いたようなさまざまな品質上の配慮や努力、そして本質を見極める目を合わせて謙虚な人柄に惹かれました。
そしてその中にはただの謙虚だけでなく、自社製品についての絶対的な自信も感じました。

ここまでで、私はすでに「FAR YEAST BREWING」のファンになっていたと言っても過言ではありません。
今までにも「FAR YEAST BREWING」の製品は「馨和 KAGUA」や「東京BLONDE」を飲んだことがあります。が、私にとっては数多あるクラフトビールの一社としてしか認識していませんでした。
今回の訪問によって、「FAR YEAST BREWING」は本物のブルワリーであるとの認識を持ちました。さらには、山梨から世界に発信できるブルワリーではないかと。

2階の会議室に場を移し、そこであらためてスライドをベースにして、山田社長より設立までの経緯や設立にあたって大切にすることなど、さまざまなお話を伺いました。

世界から原材料を集めて作るビールも良いが、なるべく地元の原材料を使ったビール作りがしたいと言う姿勢や、その取り組みにも惹かれました。
下の見学ツアーの中でも、ペレット状にして真空パックにしたヤキマチーフ社のホップを見せてもらいました。大麦も海外製のものがほとんどでした。
ですが、それに飽き足らない山田社長は、地元産、つまり山梨の農産物を原材料にしたビールが作れないか、という取り組みをされているそうです。北杜市の小林ホップ農園さんのホップを使ったり、桃やぶどうを使ったビール、さらに米を使ったビールなどとても面白い取り組みをされているようです。
これからの農業は大量生産・収穫と高品質の少量生産の二極に分かれる。その後者に着目したことで、山梨の可能性を世界に問う。まさに素晴らしい。

印象に残ったのは、最初は地域活性のことは考えずに小菅村に移住したという点です。それが、小菅に移住して生産を行ううちに、山梨や小菅村のコミュニティにコミットするようになったそうです。そうなった理由は、地元のコミュニティに参加する中で、小菅村に愛着を持つようになったということもあるでしょうし、主要マーケットを東京や海外に向けて考えていたら、得意先売上の二位と三位に山梨県の企業が入っていて、実は地元こそが大きなマーケットだと気づいた、といういきさつもありそうです。
結局、真っ当にビール作りを突き詰めていたら、今の状態になったということでしょう。
山田社長からは、
『地方の「地」は地味・地道の「地」』という言葉もいただきました。まさに「FAR YEAST BREWING」の姿勢が今の形に繋がっていることを感じました。

一つ、山田社長の言葉で考えさせられたことがあります。それは、リモートワークを廃止するというご決断です。
「FAR YEAST BREWING」は国内と海外に直営店を持ち、モノを作る業種です。そのため、弊社とはそもそも業種も業務プロセスも違います。一概に比較はできません。私としては、どうこういう話ではないことは理解しています。

ですが、山田社長がその理由として挙げた「リモート中心の業務設計になると、生産性が低下する。現場力が弱くなる。」という点はどの業界でも一緒です。そして、私にも思い当たる節があります。それだけに考えさせられました。
「FAR YEAST BREWING」はすでに東京から小菅村に本社を移されたということですから、リモートワークの廃止は東京一極集中を促進させるご決断ではありません。なおさら、リモートワーク廃止のご決断に異議を唱えるつもりは毛頭ありません。
ただ、これがもし東京で会社を経営する方のお言葉であれば、私はさらに深刻に考えていたかもしれません。

リモートワークをどう考えるかについては、山梨だけでなく地方が維持されるかどうかを考える上で欠かせない視点だと思います。
山梨で地産地消の仕事が生み出せればよいのですが、今はそうではありません。山梨から人が出ていく一方の現状が山梨県知事による「人口減少危機突破宣言」につながったはずです。
それを打開する一つのやり方こそ、都会の人手不足を山梨で担いながら、山梨から都会への人口流出を食い止めることです。つまり、山梨に住みながら、都会の仕事をこなすリモートワークではないかと思います。
それは、昨晩、都留市の皆さんと話した内容にも通じます。

まずは、私として「FAR YEAST BREWING」が今後とも小菅村で経営できるよう、応援したいと思います。

山梨小菅・源流醸造所を出た後、近くの廣瀬屋旅館さんの直営する酒販店を訪問し、そこで私たちは思い思いに「FAR YEAST BREWING」のビールを購入しました。
こちらのお店にはかなりの種類の「FAR YEAST BREWING」の製品が常備されています。これだけで心が騒ぎます。私も四本を買いました。


そして四本のお酒を持ち、廣瀬屋旅館の広間へ移動しました。そこで山田社長や広報の若月さんも交えて懇親のランチ会です。地元の川魚を使ったと思われる料理がおいしかった。
ここでは、上記のリモートワークの話など突っ込んでお伺いしたかったです。が、横一列の配置だったので、なかなかお話ができにくかったです。これはまた、次の機会を待ちたいと思います。

山田社長、若月さん、ありがとうございました。

・3日目「まとめのワークショップ」


さて、私たち一行は、そこから歩いてすぐの小菅村公民館へ移動しました。そこで、山梨県庁のお二方を交え、ワーケーション全体を振り返るワークショップを行いました。
印象深いキーワードや、山梨に対してこの先できることは何か。そうしたそれぞれの思いを付せんに記し、発表とともに模造紙に貼っていく内容です。

皆さん、それぞれ3日間で感じたことを発表しておられました。
私は以下のようなことを書き、発表しました。
・一日目の日中に参加していないため、内容が薄いこと。
・都留市には布団があること。
・山梨は実力があるにもかかわらず、下請けに甘んじてアピールの機会を失っていたこと。
・その分、品質へのこだわりは高く、今すぐ世界で勝負できる可能性を秘めていること。
・山梨はキャラクタービジネスの発祥でもあり、今後そうした方向でも可能性があること。
・実は山梨のあちこちの都市には、志と発信力のある有力プレーヤーがいらっしゃること。
・都会に人を流出させず、リモートワークを活用した地元に定住した働き方ができること。
・私が山梨でITコミュニティをすでに七回運営しており、今後はその中に地元の企業にも入ってもらい、紹介の場を設ければ、技術者に地元の産業を知ってもらえること。
・山梨に拠点を移したあかつきには、このようなイベントの開催頻度をより上げたいこと。

山梨の可能性はこの三日間で存分に感じました。
私として忸怩たる思いなのは、初日の日中に参加できなかったことでした。ヴィジョナリーパワーの戸田社長やアトリエいろは(アメリカヤ)の千葉社長にもお会いできていません。
これは今後、訪問してキャッチアップしたいと思います(CROSS-BEは昨秋に作業で使わせていただきました)。

さて、バスはここで大月に向かって戻ります。そして大月駅前で皆さんとはお別れしました。ここで電車に乗り換えて東京に帰る方もいれば、そのままバスに乗って東京に帰る方も。
私だけは皆さんと別方向、すなわち富士吉田に向かいました。

私が富士吉田で参加した「よっちゃばれっ kintone 無尽」や西裏での懇親会、さらに翌朝は日本橋のサイボウズさんで「みんなの居場所大会 in 東京」に参加したことは本稿からは割愛します。

なお、参加の中でもnoteの記事は別に挙げています。
・「2月29日 山梨の可能性を感じるワーケーション https://note.com/akvabit/n/n4b9a4b8e458d
・「3月1日 地方に行くとニーズが見える https://note.com/akvabit/n/ne68e09202afa
・「3月4日 品質追求の醸造所でもできるところはIT化。 https://note.com/akvabit/n/n4066aea608cc

まずは今回のやまなしワーケーションでご縁のあったすべての皆さん、本当にありがとうございました。


CLS道東 2023 (極寒編)に参加しました


2/4に釧路で催されたコミュニティリーダーズサミット in 道東 2023 (極寒編)に参加してきました。

公式告知サイト
Twitterまとめ

昨年九月に催された第一回CLS道東にも参加し、ワーケーションを実践されておられる皆さんからの貴重な知見を学びました。
ワーケーションの意味をcls道東で教わりました

そこで学んだのは、アウトプットの質量にこだわらない姿勢です。
アウトプットにおいてワーケーションはリアルに劣る。それを率直に認め、ワーケーションで得られるインプットにこだわる。また、ワーケーションは地元でもできるとの気づき。
前後の懇親会や知床の旅や出会いなど、とても得難い経験でした。

前回の参加では大いなる知見を得た私。今回、私はアウトプットが必要な案件を多く抱えていました。そのため、釧路までの渡航自体が危ぶまれていました。正直参加は無理かなと。

ですが、行くと宣言していた以上は初志貫徹したい。そう思い、知床の流氷から海に飛び込むつもりで参加しました。
すると、参加したことで自分が次のステージに進めたのです。本稿ではそれを書きます。


今回のCLS道東のセッションで得た知見は、幾つもありました。

コミュニティの世代間格差の問題は、私も自分の課題として受け止めています。
私がサイボウズさんのエコシステムの世界に加わらせてもらったことで、人生も仕事も次の地平が拓けたことは、今までにあちこちで書き、話した通りです。
が、それはあくまでも私の経験からの話。私がそうだからといって、それは万人に共通のメソッドではありません。
私の経験を安易に若い技術者に勧める事について慎重にならなければ。世代間格差とは若い人の問題ではなく、むしろ年長者側に理由がある。
コミュニティ界隈の先達者たちが多く参加されたこのセッションは、私を諫めてくれました。そして、これからのコミュニティ運営についての大いなるヒントを与えてくれました。
得た気づきについては、下のnote
にも記しています。

もう一つ、得た知見は、会場の熱気です。
参加された方々はなぜ現地に行くのか。しかも忙しい仕事の合間を縫って。現地に行くことによって得られるものとは何か。
これも下のnoteに書いています。

上に書いた通り、今回の私はCLS道東に参加できるかすら危ぶまれる状態でした。ですが、現地に足を運んだことで次のステップに進めました。
躊躇した時はとどまらずに前に踏み出す。すると、必ず何かが得られる。
これは、今までの人生で得た私の人生観です。私の人生観は今回のCLS道東でより強化されました。

投資も同じ。投資や支出について人は慎重になるあまり、往々にして及び腰です。かつての私もずっと投資や支出には臆病でした。ただイベントに出るためだけに多額のお金を使うなどもってのほか。それが私でした。
支出が固定されており、それに対するリターンがあらかじめ見えている状態では、改善する理由を見いだすことはなかなか難しいもの。
が、お金や時間を使うとその元を取るために人は必死さを発揮します。取り組み方にも熱がこもります。工夫を凝らし、変化も生じます。

お金は使ったらその隙間を埋めようとかならず戻ってくる、という言葉は、私が法人を設立した頃に参加していた交流会でもよく聞きました。
が、当時の私はその言葉の中にわずかな胡散臭さも感じていました。
が、今はその言葉が一面の真理を示していると言えます。
問題は、この学びをどうすれば説教臭を抑えつつ次代に伝えていくか。これは引き続き試行錯誤します。

あと一つ、得た成果は肌感覚の大切さです。
今回のCLS道東は冬の北海道で行われました。
私が冬の北海道に向かうのは、プライベートを含めても初めてのことです。
(極寒編)と銘打たれた今回のCLS道東。私のような虚弱な体には耐えられないのでは、と行く前から戦々恐々としていました。

が、結論からするとそれは杞憂でした。むしろ快適でした。

確かに道東の冬は過酷です。軽視してはならないのは当然です。
今回も釧路の夕焼けをご案内いただいた際、その極寒を体感しました。短時間で釧路川の川面が蓮の葉を思わせる形に凍っていく光景は、関西や首都圏、私のルーツである福井ですらも味わえないでしょう。
雪が積もる屋外を歩いていると、その過酷な自然は随所に罠を仕掛けています。鋭く光るつららは剣呑。路面のあちこちには油断すると転倒するトリックが。

そうした過酷な寒気を長きにわたってしのぎ、暮らすための工夫を重ねてきた先人の知恵。
街を歩くと凍結防止剤や砂やロードヒーターのおかげか、あたり一面の積雪にもかかわらず交通は麻痺していませんでした。
おかげで大喜湯春採店から武佐駅へも歩いて移動できました。大喜湯春採店から釧路駅まではトランクを引きずって歩けました。
歩きながら、冬の道東の現実と生活の工夫の数々を体感できたのは今回の収穫です。
屋内では半袖でアイスを食べる、という話は冬の北海道を語る際の常套句です。この言葉、頭では理解していても、関西で育った私には都市伝説にしか思えませんでした。が、よもや今回の旅で自分がアイスを食べることになろうとは。

冬の道東は、過酷ではありますが、決して人が住めない場所ではないのです。
CLS道東に参加された皆さんがアップされたワーケーションレポートからも冬のアクティビティの豊富さとして、それは感じられました。
その事実を私が理屈ではなく、自分の五感で体感できた。これもまた、今回の旅の気づきでした。この気づきは、どれだけ動画サイトや人様のブログを見聞きしてもわからない感覚です。実際に参加したからこそ得た体験といえます。

釧路から帰京して一日空け、私は山形の米沢や仙台を訪問しました。そこでも雪国の厳しい自然と対峙しました。釧路だけでなく他の地域の冬と比較できたことは、私の中に道東の冬をより多面的な経験として蓄積しました。

最後に、ワーケーションの可能性です。

今回は、前回参加した昨年の9月に比べて、私の忙しさが一層増していました。
その様な状態だったので、今回はアクティビティにはほぼ参加していません。
前日は早朝の便で釧路に到着してから、夕方まで946BANYAで仕事や打ち合わせをしていました。CLS道東の開催当日の午前は作業をずっと946BANYAで。
翌日も春採湖や武佐駅まで歩いて散歩した以外は、大喜湯春採店さんにこもって作業や打ち合わせに集中していました。その翌日も大喜湯春採店さんやくしろフィスさんでの作業や打ち合わせに没頭していました。

今までも私は多くのワーケーションツアーに参加してきました。そして、その中で必ず一日は観光の日を設けていました。
ところが今回は観光の日は設けていません。
普通だと、私のような小市民はこう考えます。「せっかく旅に来たのに、仕事ばっかりやった」と悲嘆に暮れます。
ところが、今回は不思議なことに仕事をしていても、充実感が残ったのです。

それはなぜでしょうか。CLS道東の前日にジョイゾー社の皆さんとお風呂に浸かり、夕焼けツアーに同行させてもらったからでしょうか。また、前夜と当日にたくさんお酒を飲み、参加者の皆さんと豊かな会話が楽しめたからでしょうか。
確かにそれもあるでしょう。
が、私は充実感の理由を、異世界の光景にあると考えます。
946BANYAでは仕事をしながら、目の前を流れる釧路川の川面が凍る様子に歓声を上げました。大喜湯春採店さんでは一面の雪景色を眺めながらの仕事ができました。
これが山や海ではこうはいきません。私が住む町田からは、少し足を伸ばせば山や海を見ながらの仕事ができます。が、今回の様な極寒ならではの景色だけは得ようと思っても得られません。
これこそ、普段の仕事とは違う環境です。違う環境に身を置きながらの仕事。

これこそが、ワーケーションなのだ、とようやく眼が開かれた思いです。
今回のCLS道東の参加で得た最大の成果こそ、この開眼なのかもしれません。


最後になりましたが、CLS道東に参加された皆さま、ありがとうございました。登壇者の皆さま、貴重な知見をありがとうございました。前夜祭と懇親会でお話した皆さん、ありがとうございました。武市さん、いつもお写真ありがとうございます。今回も使わせていただきます。
釧路夕焼け倶楽部の芳賀さん、夕焼けのことや釧路のことなど教えてくださってありがとうございました。大喜湯の皆さん、延泊また延泊の私にいろいろとご配慮くださってありがとうございます。
Hokkaido Design Code社の皆さん、一新したすてきな946BANYAを使わせていただきありがとうございました。
最後にJOYZO社の皆さん、聖地巡礼への同行ばかりか、お風呂や夕焼けなどご一緒させていただきありがとうございました。他にも今回の旅で御縁のあった全ての方々に心から感謝します。

また、次回も参加させていただければと思います。もちろん、高知にも。


ワーケーションの意味をCLS道東で教わりました


北海道から戻って約二週間がたちました。
東京に一日いただけですぐ大阪へ。十日ほどシステム切り替えやその他の作業でこもっていました。

北海道での交流の日々。そして大阪での仕事の日々。どちらも私にさまざまな気づきを与えてくれました。それらの気づきのうち、最も大きく感じたのはワーケーションの意味でしょうか。

9月26日 何かを変えたい熱意は通じる
9月27日 伸び代は伸び代のある場で
9月28日 ワーケーションは人が必要

ワーケーションは、リアルとオンラインの使い分けを人々に問いかけます。
コロナの流行が始まってから二年半。今更、オンラインとリアルの使い分けを考えることに意味はあるのでしょうか。
確かにオンラインでの働き方は市民権を得ました。ですが、残念ながら人は今もリアルの働き方を最善とし、場合によってはそれを人に強いています。また、オンラインの会議に渋々参加しているものの、本心ではリアルが一番と思っている人も多いはずです。

私が感じたのは、どちらにも優劣はないと言う単純なことです。臨機応変に場面に応じてリアルとオンラインを切り変えればよいだけの話。
むしろ、どちらかに決めてしまうことがおかしいのです。コロナが人々に突きつけたのはこの問いです。TPOに合わせて考えることを放棄してはならないのです。

日々の定型業務のすべてをリアルで行わせたい。
イーロン・マスク氏に限らず、そのような上司や経営者はまだ多いことでしょう。
が、日々の定型業務をこなすため、リアルで出社させる必要は本当に必要なのでしょうか。私はオンラインとリアルのどちらかに決める必然はないと考えます。
今まではアウトプットの質や量の低下を理由に、リアルが圧倒的に有利でした。ですが、時間の自由度がないことや通勤の疲れなど、リアルにこだわる事はインプットの低下をもたらしていました。

一方、すべてをオンラインで済まそうとすることも弊害の元です。
今のオンラインツールは、まだリアルほどには信頼感の醸成ができません。メタバースにしても、人間の五感の代わりにはなりえていません。
また、オンラインでは多くの人と新たに出会えますが、リアルで会う時のような深い関係は築けません。築く以前に、発展的なつながりの構築が難しいことは皆さんが知ってのとおりです。
オンラインは、リアルな距離感を構築できず、人間関係にも見えない壁が残ります。一方、メタバースでアフリカの大地を旅しても、リアルでその場の空気に触れる感動とは比較になりません。今もなお、オンラインツールから得られるインプットは少ないのが現状です。
違う場所へ移動し、そこで新たな人と交流することは心を活性化しインプットを多く増やします。インプットの質に関しては、オンラインはリアルに叶わないことは認めるべきです。

インプットが枯渇すればアウトプットも決まりきった内容になってしまいます。枯渇したまま、オンライン上で業務を続けても、アウトプットの質の低下は否めません。オンラインツールにはまだまだ改善の余地があると割り切った方がよいのです。

人と会い、人と語り、人とつながることはリアルの方が強い。特に新しい人との出会いにおいては。
これを認め、リアルでの場には積極的に参加すべきです。たとえCLS道東のように遠方であろうと。
ただしリアルといっても、毎日、仕事する場には原則として同じメンバーが集います。そこからは新たな発想や新たな行動はなかなか生まれにくいことも認めなければなりません。つまり定型業務こそオンラインで行うべきなのです。
逆に、新たな場所を訪れ、新たな人とご縁を結ぶ機会はリアルの場に積極的に参加することを推奨すべきだと思います。

CLS道東では、そうした観点からのお話が多かったように思います。参加されている皆さんの多くは、仕事しながら旅をするワークスタイルを確立した方ばかりです。とても参考になりました。

私は今までに何度かワーケーションを経験してきました。その中で、どうしても拭えずにいた葛藤がありました。
それはワーケーションにおけるアウトプットの問題です。ワーケーションにおいては、アウトプットの量と質がどうしても低下してしまいます。

ある程度、普段の業務に余裕がある人ならワーケーションは問題ないのでしょう。が、私の場合それが許されません。私のように常にさまざまなタスクを抱えている現状では、アウトプットの減少は由々しき問題です。
ワーケーションには移動が必須です。移動中には通信や電源が確保できず、宿泊先でも会話や飲み会が集中を絶ちます。どう繕っても、ワーケーションの実質は「ケーション」が多めになっていることは認めなければ。

特にシステム構築は、オンラインでできるはずの業務でありながら、集中を求められる作業です。
いつもの作業場で仕事をするよりも、生産性に顕著な低下が生じてしまいます。

今回、CLS道東のセッションの中で話されていたことの多くは私の目を啓かせてくれました。
中でも、ワーケーションのアウトプットは落ちると明確に話されていた八子さんの言葉と、ワーケーションは地元でも出来るとの古地さんの言葉は、ワーケーションについての私のモヤモヤを払拭してくれました。
私の中で今後、ワーケーションはインプットの場として明確にします。もちろんアウトプットも忘れません。連絡や、簡単な設定作業などは積極的に行います。

私は普段から、コーディングや設定の作業が一段落すると散歩に出かけていました。そして、散歩しながら必要な連絡をこなしていました。それは、古地さんがおっしゃっていた「地元でもワーケーション」の実践だったことに気付きました。
私はそのことを普段から無意識でやっていましたが、これからは意識して近所のカフェを使おうと思います。これならば移動時間のロスも減り、ワーケションのアウトプットロスも減らせます。

日々のワーケーションでインプットとアウトプットの両方を満たしつつ、数カ月に一度は遠方へワーケーションに赴こうと思います。
遠方を訪れた際は、ワーケーションでアウトプットの質量が落ちることを自覚します。そして、失われたアウトプットを上回るインプットを得れば良いと割り切ります。それは、仕事上の気づきのインプットであり、日々の仕事に疲れた心を休めるインプットでもあります。
6月の高知と9月の道東で感じたメリットを自覚しながら。

じつは私は、ワーケーションによるインプットの効果は、一介のプログラマーやシステムエンジニアの役割にとどまっている間は、あまり感じられないと見ています。
そもそも、今はオンラインで仕事ができる環境が整いつつあります。かつてのように出勤を強いられ、開発ルームに詰め込まれ、ひたすらタスクをこなすだけの仕事は既に減りつつあります。これからもさらに減っていくでしょう。さらにいうと、今後のシステム業界は単なるコーダーや設計だけしていては生き残っていけない事は明白です。そうした仕事は人工知能がどんどん担っていくことでしょう。
ですが、人とのつながりや、ビジネスのプロセスから新たな価値を見いだす仕事は、まだまだ人が担うべき領域です。今後のエンジニアにはそうしたタスクが求められるはずです。それには想像力が要ります。アウトプットに終始した同じ場所での業務からは、新たな発想を生みだす事は難しい。ワーケーションとは、インプットをどんよくに取りこみ、アウトプットを充実させるだと考えるようにします。
結局、ワーケーションによるインプットのありがたみとは、人との交流が必要になった技術者になるか、メンバーを統括し、導き、プロジェクトを推進する立場、さらに経営する立場になって初めて得られるのではないか。それが私の率直な意見です。

今回、釧路や知床でのリアルのご縁をいただくとともに、知床や大阪ではオンラインやメタバース上で全国各地の人と会話を行いました。
皆さんに感謝するとともに、その触れ合いや交流が、私に上のような思いを強く抱かせました。
ワーケーションには可能性があると。そして、都会の心中からは、もはやイノベーションが生まれにくいと。
地方創生とは無理に都市から人を引きはがすことにあるのではなく、都市ではもはや得られないインプットを得る目的の延長にあるのではないかと。


2022年9月のまとめ(法人)


令和四年九月。

先月末はコロナの感染者数が増加の一方でした。今月に予定されていたイベントもまたオンラインになってしまうのか、と恐れていました。
ですが結果よければ全て良し。いくつものイベントがリアルで行われ、私もその主催者や参加者としてとても貴重なご縁をいただくことができました。

世界はまだ、安住を許しません。ですが、私たちは私たちのやるべきことをやるだけです。今の日本の低落傾向を押し止め、日本のもつポテンシャルを生かすにはどうすれば良いか。
今月に出たさまざまなイベントは、私にそのことを指し示してくれました。風が吹いています。

ただし、その状況に慢心してはなりません。弊社には、まだまだ課題が山積みです。

昨年の反省を真摯に踏まえ、弊社がこれからも生き延びていけるよう、努力を続けます。
一見すると成果は出ており、順調に見えます。が、油断してはなりません。案件が積み重なっており、それが逆にリスクにもなっています。

達成度3割。達成感7割。満足感7割。それが今月の代表自身の自己採点です。

幸先がよかったとはいえ、その状況に甘んじず、足元を固めて進みたいと思います。
弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。

●弊社の業績

§ 総括 九月度の売上は目標額を下回っています。

今月は検収に至れる案件がなかったからです。二つほど10月頭から動く案件があります。が、その金額は事前に頂いています。
その一方で、今月もいくつかの引き合いを頂きました。本当にありがたいことです。

弊社メンバーもがんばってくれています。四人体制で乗り切れるかは、これからの頑張りです。

四月から取り組み始めたある半常駐の案件も、メンバーが頑張ってくれています。雇用して一年半、ようやく独り立ちしてくれそうなところまできました。
それによって、私が半常駐先に行く日数を大きく減らすことができました。そして、私が組織全体のDX推進に向けて提案ができるような体制ができつつあります。
そのメンバーは別の複数の案件も頑張ってくれています。
おかげでkintoneの中で完結できる案件については、うちのメンバーだけで回るようになりつつあります。日によっては代表が打ち合わせに出なくても、うちのメンバーだけでお客様と打ち合わせて進めてくれることもあります。とても助かっています。

ただ、今の案件の数はうちのメンバーだけではこなせない量になりつつあります。メンバーの開発スキルは確実に上がっています。が、それ以上に案件の量が増えています。
今期の売り上げの予想額も算出しました。、場合によってはパートナー技術者にも関わってもらう方向です。もちろん弊社メンバーにも必ず案件をやり遂げられるようなスキルを身に付けてもらわねばなりません。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。
・kintone Café 神奈川 Vol.13 & SORACOM UG TOKYOの合同イベントを鎌倉の安国論寺にて代表が主催し、弊社メンバーやパートナー企業の方、お客様などにお越しいただきました。
・代表が郡山地域クラウド交流会 in メタバースに参加し、メタバースの可能性への知見を溜めました。
・チーム応援カフェ「部活動」に弊社代表が登壇し、伴走で関わっている法政大学アメリカンフットボール部の矢澤様よりお褒めいただきました。
・代表がkintone カイゼンマネジメントエキスパート試験に落ち、kintone資格コンプリートの機会を逃しました。
・代表がSORACOM IOT SALES FOR SPSに受かりました。
・高知のカミノバさんとチーム カミノビットとして予選に臨んだkintone hackですが、残念ながら本選には進めませんでした。
・Community Leaders Summit 道東に参加し、多くの方と貴重な知見をいただきました。

実績を出しつつ、日常も充実させるための工夫。それらは全て、代表の求めるワークライフバランスの実現につながってゆくと信じています。引き続きよろしくお願いいたします。

§ 業務パートナー 今月もまた、新たなSaaS様との間で機密保持契約を締結しました。

まだ、以前から懇意にしているパートナー企業の技術者さんには、弊社の定例ミーティングに先月末から参加してもらっています。
複数の案件に関わってもらっているからです。
来年3月の期末まで、さらにその先も弊社案件に関わってもらう予定です。

先々月から、経理や財務諸表の見直しを行い、五年間の長期計画を考えました。その中で経費として外注費をどう考えるかも検討しました。
かつて、外注費をSES業界の割合で設定していた失敗がありました。それを含めてパートナーさんとの外注費も見直し、業務の丸投げはしないように考えました。

リモート体制でも指示がきちんと伝えられるよう、ツールの整備には引き続き取り組んでいきます。

§ 開発案件 今月は九割の開発案件がkintoneがらみでした。
ありがたいことに2,3,4月に頂いたたくさんの案件の実装作業が続いていまさ。それに並行して、週一、二件の頻度で新たな案件のお話をいただけています。感謝ですね。

今、動いている案件が30件ほど。他にも二ダースほど準備が進んでいる案件があります。それらをどのようにこなしていくか。それが今の課題です。
今、弊社が取り扱っているシステムはkintoneをベースにGmail、Google Calendar、Zoom、HubSpot、ChatWork、Slack、freee、freeeサイン、マネーフォワード、スマレジ、LINE、Benchmark、box、Stripe、サブスクペイ、AWS、各種CMS、その他です。
案件によってはパートナー社や技術者さんと一緒に構築し、私や弊社の技術顧問の方も実装に取り組みながら日々の開発に取り組んでいます。

経営者がワーカーとして奔走しているようでは社の発展は望めません。長期計画やビジョンを決め、経営に真摯に取り組み始めた今だからこそ、強くそのことを感じます。
代表が経営に時間を割けなくなると大所が見えなくなります。それは経営上のリスクとなってしまいます。
弊社を発展させるためにも、なるべく代表が手を動かすことなく案件を回すようにしなければ。
うちの内部には、代表は来春をもって実装作業から手を離すと伝えています。営業やブランディング、経営にシフトすると。
ただし、新たな概念や実装についてはきちんと追わなければ経営の判断を誤ります。そうした案件のみ携わる方向性で考えています。

今月は代表がお客様の多くの社員様の前で研修講師を務めました。リアルが30人、オンラインが60人ほどの。

また、大阪のお客様で二年ほど取り組んできた案件の最終テストと切り替えで二回大阪に行きました。

来月も、引き続き弊社メンバーの教育も兼ねた案件に注力していきながら、体制構築に邁進します。

§ 財務基盤の堅牢化 財務をきっちりすること。前からの課題です。
弊社としては問題ないのに、家計が絡むととたんに脆弱になる。
この点は弊社の長年の課題でした。

また、東京都中小企業振興公社の人財アドバイザーの方に昨年末よりアドバイスを受けています。この方から五年後の弊社の目指すべき姿を作るように言われ、SWOT分析をはじめ、売上や経費の計画をきちんと作成しました。税理士の先生にも手伝っていただきながら。
弊社代表が苦手意識を持ち、長年遠ざけていたこれらの作業。これらの作業から目を背けては経営に取り組めない。そのように覚悟を決めました。

§ 社内体制 昨年の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。メンバーが離任した理由に、肝心な部分の価値観のずれがあったためです。そこで年始にあたり、三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、それらを練り直しました。以下に掲示します。

企業理念
「情報技術を生かして、
正直に、飾らずに、自分、家族、パートナー、お客様、地域に寄り添う」

経営理念
「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

9つ(ナイン)の「ない」
「組織図はない」
「タイムカードない」
「ノルマは設けない」
「多数決で決めない」
「社長室は作らない」
「肩書きもいらない」
「皆が経営者の行い」
「定年は強制しない」
「雑談は惜しみない」

アクアビットに合う方
「家族を大切にする気持ちのある方」
「仲間を大切にできる方」
「笑顔のある方」
「まず肯定から入る方」
「夢を持ち続ける方」
「人の話を聴ける方」
「人間が好きな方」
「可能性を信じる方」
「自分が好きな方」
「自分で仕事を見つける方」
「会社に滅私奉公せず公私を大切にする方」

メンバーの募集を出した時と考え方の軸はぶれていません。

昨年の師走より、東京都中小企業振興公社の方に人財制度についてのアドバイスを受けています。
そのアドバイザーの方から作成するようにと指示された、5年後の弊社を見据えたビジョンや課題の解決策は、上記の各理念をより細かく詰めたものです。文章や財務上の数値、目標の形で具体的に表しています。
それらはメンバーにも見せ、説明もしています。また、メンバーからは課題も提出してもらいました。

5年後に向けた体制構築に向け、まずは代表が実装作業から手を引くことに決めました。
営業とブランディングと総務その他の経営に注力します。
教育について、ソース管理について、より効率的で堅牢な仕組みづくりが欠かせません。

§ 人脈の構築 今月は外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約5回です。オンライン商談はざっと数えたところ約41回ほどです。
今月、頂戴した名刺は82枚です。

今月はkintone Café 神奈川 Vol.13 × SORACOM UG 東京とSPSビジネスマッチング会とスナックジョイゾーとCLS道東という大きなリアルイベントへの参加が続きました。
これらを通じてまた面白いお仕事や次の展開に繋がっていきそうです。

皆さんとの熱いつながりが次の案件につながり、お互いが望むビジネスと人生につなげる。
まさに弊社が望むところです。
今月はそのご縁の強さと広がりをまざまざと感じました。
引き続きよろしくお願いいたします。

§  対外活動 今月はこちらのイベントに参加しました。kintone Café 神奈川 Vol.13 & SORACOM UG 東京(9/3)。SPSビジネスマッチング会(9/9)。kintoneエバンジェリスト活動共有会 + 新メンバー交流会2022(9/14)。スナックジョイゾー Vol.7(9/16)。郡山地域クラウド交流会 in メタバース(9/17)。kintone Hack 2022予選会(9/20)。チーム応援カフェ「部活動」(9/21)。CLS道東前夜祭(9/22)。CLS道東(9/23)。大人の遠足(9/24)。

今月は、大型イベントが続きました。
kintone Café 神奈川 Vol.13 & SORACOM UG 東京は鎌倉の安国論寺でお寺Caféとして開催しました。普段のkintone Caféの雰囲気とは違って新鮮な空気で行えました。代表が司会進行とセッションを一つ担当しました。
SORACOMさんからも多数の方が出席してくださました。SORACOMエバンジェリストのMaxさんの語った内容は、私にとって大変参考になりました。座右のLTにしたいほどの。
kintone Café 神奈川 Vol.13を開催しました

またスナックジョイゾーでは、kintoneのエコシステムを共に作るジョイゾーさんの会社に初訪問しました。
Mr.kintoneの異名を持つ四宮さんは、今の弊社が目指す目標です。規模感や社風、インテリアなどとても参考になりました。アイスブレイクの作り方なとも含めてとても刺激になりました。
9月20日 リアルの場とサポーターの必要

また、その時にいらっしゃらなかった四宮琴絵氏さんが準備に勤しんでおられたのがCLS道東。
私の高知→鎌倉→大崎→東陽町のご縁をへて釧路まで飛び、参加させていただきました。これがまた素晴らしいご縁を多々いただきました。公私ともに素晴らしい時間を過ごすことができました。皆様には感謝です。
ブログが今月中に間に合わなかったので、来月早々にアップします。
9月26日 何かを変えたい熱意は通じる
9月27日 伸び代は伸び代のある場で
9月28日 ワーケーションは人が必要

他の活動はオンラインが主です。その中でもチーム応援カフェは、弊社が伴走開発で関わらせて頂いている法政大学アメリカンフットボール部の矢澤様と一緒に登壇しました。弊社は伴走者なのであくまでもメインは矢澤様であり、それほど多くは語っていません。ですが、そのなかで矢澤様より長井に頼んでよかったと言ってくださったことは自信になりました。

弊社の開発のお仕事はこうした対外活動から生まれています。
代表自身による新たな交流を発信することは絶対に怠ってはならないと肝に銘じています。

コロナが小康状態になり、リアルのイベントも増えつつあります。また皆様と交流を深めたいと思っています。
まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動 以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」を弊社サイトにアップし直す作業ですが、今月は1本アップしました。
(「アクアビット航海記-エンジニアによる発信」)
私がキャリアを構築する上で、発信が大きく身を助けてくれました。発信についてあれこれをつづっています。

今月、書いた本のレビューは2本(
本格小説 上
本格小説 下

今月、書いた映画のレビューは0本()。
今月、書いた抱負は0本() 。
今月、書いた旅日記は0本() 。
今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは1本(
kintone Café 神奈川 Vol.13を開催しました
) 。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、先月から毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

8月30日 8月30日 技術説明動画の改善点とは
8月31日 8月31日 kintoneとIoTの可能性を探る
9月1日  9月1日 心理的安全性は容易く成せない
9月2日  9月2日 災害は今、私達の未来を脅かして
9月5日  9月5日 アウトプットは自分のためにやる
9月6日  9月6日 クリエイティブな仕事のリスクが
9月7日  9月7日 エンジニアにとって必要なスキル
9月8日  9月8日 kintone導入に際しての道標
9月9日  9月9日 長寿の余生を生き残るために
9月12日 9月12日 何かに全力燃焼する季節です
9月13日 9月13日 名刺を交換して終わりではなく
9月14日 9月14日 日本語以外を扱えない危機
9月15日 9月15日 過疎化をITの可能性の場に
9月16日 9月16日 人前で話す前にはリハーサル!
9月20日 9月20日 リアルの場とサポーターの必要
9月21日 9月21日 いくつであろうと挑戦は気付き
9月26日 9月26日 何かを変えたい熱意は通じる
9月27日 9月27日 伸び代は伸び代のある場で
9月28日 9月28日 ワーケーションは人が必要

§ 年表

・九月お仕事

町田市役所、町田森野郵便局、くいもの屋わん 鎌倉小町通り店、焼き鳥ホームラン、笹倉鉄平 版画ミュージアム、ぎゃらりー桜株、大和市文化創造拠点シリウス、高槻で商談・テスト×3、お好み焼きは ここやねん 高槻駅前店、本町で商談、ONthe UMEDAで作業・オンライン会議、サイボウズ 大阪オフィスで商談、Starbucks、Bubby’s New York、アークヒルズカフェ、二俣川で作業、二俣川で研修講師、二俣川で商談、魚とワイン Hanatare、スナック・ジョイゾー参加、タリーズコーヒーで作業、BUKU BUKU あわ家、居酒屋 藤、つぶ焼 かど屋、釧路フィッシャーマンズワーフ MOO、岸壁炉ばた、隠れ家ダイニング カンティーナ、釧路町役場 遠矢支所・遠矢コミュニティセンター、シレトコラボでオンライン会議、ウトロ港、アクアビット サテライトオフィス×4

§ ツイートまとめ
・九月ツイート

https://togetter.com/li/1951928


2020年のまとめ(法人)


今年も一年のまとめを書きます。
昨年から各月を法人と個人に分けていますが、年のまとめも同様に法人と個人に分けます。

公私の「公」

●弊社の業績
§ 総括 目次

今年度は売上だけで考えれば、昨年と同じ程度か、それを少し超えた過去最高の実績を上げられそうです。
ただ、今期はあと三ヶ月残っていますが、まだ油断はなりません。今後はコロナ不況の到来がほぼ間違いなく予想されるからです。
そんな中ですが、弊社にとってトピックとなる出来事がいくつかありました。
・四回行われたfreee BizTech Hackに代表が関わり、そのうち二回でオンラインハンズオン講師を、残り二回でビジネスセミナーに登壇したこと。
・代表がfreee Open Guildの運営メンバーとしての活動を開始したこと。
・Cybozu Days 2020 Tokyoで三日間のブース出展(Polaris Infotech社と共同出展)を行ったこと。
・Cybozu Days 2020 Osakaで代表がリアル登壇したこと。
・freeeアプリアワードのIBM賞を受賞したこと(Polaris Infotech社と共同応募)。
・町田市の地域活動に参加し、弊社として社会貢献活動に踏み切れたこと。
・専任の顧問技術者さんに参画いただいたこと。
・求人広告を出し、二名の採用に踏み切ったこと。
こうした活動を通じ、少しずつ弊社の認知度が上がってきたのはよいニュースだといえます。
代表が複数の集まりに参加し、かなりの数のイベントに参加しました。そうした活動によってお話をいただく案件の質が変わってきたように思います。

§ 業務パートナー 目次

三期前に業務パートナーをむやみに増やし、ある程度の自由と自発に委ねたことで失敗した経験があります。今年はその失敗を繰り返さぬように肝に銘じながら、再び協業を復活させています。体制を整えながら。

昨年6月にサテライトオフィスに入居したことで、最低限の拠点構築はできました。サテライトオフィスのパートナー企業様と同じオフィスを構えることによって、協業のシナジー効果を期待しています。その他の会社様とも併せ、複数の協業をこなせるようになりつつあります。

来期は、技術者の育成というあらたな課題と挑戦にも本腰をいれます。まだそれは道半ばだといえましょう。
今年の成果をもとに、来年はより一層努力するつもりです。

§ 開発案件 目次

今年はkintone案件が8、9割を占めるまでになりました。
浅く広く、様々な業務に手を出すことで、自らの首を絞める失敗は繰り返さずにすみそうです。これも弊社のkintone専業へ向けた発信がようやく効き始めてきた成果だといえます。

昨年の11月からサイボウズ社オフィシャルパートナーとして認定いただいたことと、弊社代表がkintoneエバンジェリストとして引き続き活動していることもあり、kintone界隈ではある程度の認知度は頂けるようになってきました。

ただ、kintone単体ではなく、他のSaaSやPaaSと組み合わせての開発が当たり前になっているため、kintoneだけやっているのではなく、他のシステムを学ぶことは積極的に行っています。SalesForceとkintone、boxとkintone、Google Cloud Platformとkintone、freeeとkintone、Color Me Shopとkintone、スマレジとkintone、CMSとkintoneなどの連携にも注力しています。
言語環境や開発環境については日進月歩の業界なので、勉強し続けなければなりません。停滞は許されませんので。

§ 業務基盤の堅牢化 目次

一昨年度から取り組んでいるこの課題こそ弊社の一番の悩みです。家計と法人の財布の混在を完全に分け、資産表や収支表はきっちり顧問税理士の先生に管理していただいています。が、まだ改善すべき点が山積みです。
昨年末にも家計のトラブルがビジネス側に波及してしまい、肝を冷やしました。
財務の正常化が弊社の今後を大きく左右すると認識しています。来年からは雇用が発生するため、きちんと給与の支払いも必要になりますから。
経営計画や事業計画書の策定も、アップデートしたものを作らねばなりますまい。

§ 社内体制 目次

弊社の弱点は財務のほかにもあります。代表が経営者と作業者を兼ねていることです。ここをどう突破するかが個人事業主と企業経営者の壁でもあります。
この壁を破るため、8月から専任の顧問技術者に参画していただきました。さらに来年からは作業者としての二人の仲間に加わっていただきます。ようやく懸案に向けて動き始めます。
もちろんそれには、開発環境の統合化や、情報発信・共有手段の工夫も必要になります。

§ 2020年度売上見込み 目次

上記の通り、売上を確保しつつ、粗利も確保できるようになりつつあります。今のペースを続けられれば、決算でも前期、前々期の実績より上回れることでしょう。ただ、残り三カ月の努力が重要なのは言うまでもありません。

§ 人脈の構築 目次

今年は登壇も含めて露出および交流を増やしました。
名刺コレクターに堕することなく、有効な人脈の構築に専念することで、重要なステークホルダーの方とのご縁が多々作れました。
Facebookを見る時間は一日に5分程度ですが、Twitterでの露出も増やし、焦点を定めた交流を心がけることで有効な営業チャネルがたくさん作れました。それが今年の充実した活動に繋がったと思っています。
来年度も今年のノウハウを活かしつつ、引き続き新たなご縁をいただければと思っています。単なる仕事上のつながり、SNS上のみつながりだけでなく双方に良い関係を。
ただ、代表個人の時間には限りがあり、お誘いしてもらったイベントの多くに参加できていません。この点は申し訳ないと思っています。

§ 対外活動 目次

2020年度は登壇の機会を多くいただきました。合計12回。コロナの影響でほぼオンライン登壇に終始しました。

まず3月は「freee Open Guild トライアル(3/2)」で登壇し、オンラインセミナーのコツを学びました。
4月は「kintone Café 神奈川 Vol.6(完全オンライン)(4/2)」の司会進行と主催とセッション登壇をこなし、「freee & kintone BizTech Hack(4/24)」ではオンラインハンズオンセミナーの講師とビジネスセッションの登壇も果たしました。
5月は「freee Open Guild オンライン #1(5/13)」では司会進行役を務めました。さらに「freee & kintone BizTech Hack(5/22)」ではハンズオンのメンターとして参加しました。
8月の「freee & kintone Biztech Hack(8/6)」でも引き続きハンズオンのメンターとして難しいハンズオンのフォローを行いました。
9月の「まちびとインタビュー(9/13)」では実際の町田市が発行する地域誌に登場しました。「freee & kintone BizTech Hack(9/17)」では、今年最後のオンラインハンズオンセミナーの講師として参加者の皆さんとハンズオンを行いました。
10月は「RPA HACK フリーランスセミナー(10/21)」においてRPA界隈の技術者の皆さんにkintoneとは
何か、その将来性なども含めて語りました。
11月は「Cybozu Days 2020 Tokyo(11/11-13)」です。登壇ではないですが、Polaris Infotech社との共同出展を三日間やり通しました。
12月は「Cybozu Days 2020 Osaka(12/2)」の中の「kintone マニア(12/2)」でリアル登壇し、同じエバンジェリストの矢内さんとファシリテーターの松井さんとの三人で楽しく語りました。そして「kintone EvaCamp 2020(12/2)」でも全国から集ったkintoneエバンジェリストの皆さんと楽しく登壇しました。

機会を与えて下さった皆様には感謝しかありません。

今年は初めてCybozu Days 2020でブース出展を果たしたばかりか、Cybozu Days 2020 Osakaでは大阪の会場に初めて参加しました。それどころかCybozu Daysにおいてリアル登壇したのも初めてです。
また、freeeさんの各イベントにも出させてもらったのも今年の成果ですし、RPA界隈の皆さんを相手にお話しさせていただいたことも思い出の一つです。
今年はワーケーションに本腰を入れようとし、1月に福島県お試しテレワークツアーに参加させてもらい、とても有意義な時間を過ごしました。その前の年の下北山村でのワーケーションツアーの反省会でも皆さんにお会いできたのですが、コロナによってあらゆる予定が瓦解してしまいました。
社会にも貢献したいと思い、町田市関連のさまざまなイベントにも顔を出し、まちカフェ!の公式サイトを担当したのも今年の対外活動として挙げてもよいでしょう。

今年参加させていただいたイベントは以下の通りです。
「kintone 認定セールスアドバイザー講習会(1/9)」「パートナー企業新年会(1/10)」「福島県お試しテレワークツアー(1/16-18)」「デザイナー・リサーチャーLT新年会(1/22)」「関西大学東京経済人倶楽部の総会・年賀会(1/23)」「LivingAnywhere Commons遠野KickOffパーティー(1/28)」「クラウドの終焉とビジネスチャンス / 60分で深まる。ビジネスセミナー!(1/31)」Biz Tech Frontier(2/5)」「LOCAL LETTER LIVE(2/19)」「カマコン(2/21)」「freee Open Guild トライアル(3/2)」「kintone Café 神奈川 Vol.6(完全オンライン)(4/2)」「紀伊半島はたらく・くらすプロジェクトオンライン飲み会(4/14)」「飲み会PTAの事例を伺うオンラインミーティング(4/16)」「Cybozu Partner Meeting 2020春(4/17)」「オンライン開催!「感染拡大防止協力金」申請方法徹底解説セミナー(4/22)」「【緊急ライブ放送】大阪府と連携し保健所情報共有システムを 作成、全国自治体へのテンプレート提供を開始(4/23)」「PTAのIT活用トーク【2020春】(4/24)」「freee & kintone BizTech Hack(4/24)」「リモート蒸溜所見学会(4/25)」「ミニWeb討論会/何がテレワークを阻害しているのか?(5/7)」「kintone Café Online Vol.1(5/9)」「テレワーク時代のバックオフィス構築セミナー(5/13)」「freee Open Guild オンライン #1(5/13)」「フォームブリッジカフェ(5/15)」「freee & kintone BizTech Hack(5/22)」「バーチャル カチドキ パーティールーム vol.0 お試し編(5/24)」「Strap β版 オンライン説明会(6/2)」「freee Open Guild Online #2(6/17)」「kintone ソリューションフェス ONLINE(6/24)」「みんなの移住フェス 2020 オンライン(6/26、6/27)」「WOLFBURN ONLINE SEMINAR(6/28)」「Cybozu Tech Meetup(7/14)」「freee & kintone Biztech Hack(8/6)」「freee Open Guild Online #03 APIで実現したいあんなこと、こんなこと!(8/19)」「会計freee Firebase SDKハンズオン(8/28)」「VRMコンソーシアム(9/11)」「チャリティーセミナー~町田のリアルから未来を描く~(9/12)」「まちびとインタビュー(9/13)」「デジタルまちだ(9/15)」「freee & kintone BizTech Hack(9/17)」「freee API × kintone 連携・アプリ開発勉強会(9/24)」「RPA HACK フリーランスセミナー(10/21)」「Cybozu Days 2020 Tokyo(11/11-13)」「kintone Café JAPAN 2020(11/21)」「Cybozu Days 2020 Osaka(12/2)」「kintone マニア(12/2)」「kintone EvaCamp 2020(12/2)」「kintone EvaCamp(12/9)」「freee Open Guild Online #04 – 士業によるアプリ開発とストア登録 -(12/17)」

上記のうち、登壇したイベントや、強い印象を受けたイベントについては記事に以下の記事にアップしています。また弊社としてのトピックについても記事としてアップしています。
福島県お試しテレワークツアー
freee Open Guild トライアルに登壇しました
kintone Café 神奈川 Vol.6を開催して得た気づき
freee & kintone BizTech Hackでオンラインハンズオンの講師を務めました
freee Open Guild Online #1で司会進行を担当しました
弊社はCYBOZU DAYS 2020に出展いたします。
freee & kintone BizTech Hackの第一期を終えて
RPA界の技術者の皆様にお話しをしました
Cybozu Days 2020に三日間出展しました
Cybozu Days 2020 Osakaに登壇して
freeeアプリアワードのIBM賞をいただきました
Cybozu OfficeのスケジュールをCalendar Plusで(だいぶ)再現!
kintoneにシステム移したいんや

こうした場に参加することは、自分の知見を高めるだけでなく、そこで得たご縁が次の仕事につながるため重要です。あらためて今年はそのことを感じました。来年はkintone Caféをリアルで神奈川や東京で開きたいですね。

§ 執筆活動 目次 三年前にCarry Meさんの運用する本音採用でブログ「アクアビット 航海記」の連載をさせていただきましたが、これを昨年から弊社サイトで連載し直することにしました。今年は計11回分をアップしています。また、航海記だけだとマンネリになるので、五回に一度はコラムを挟んでいます。末尾にリンクを貼り付けています。

本のレビューは87本、映画のレビューは1本、観劇のレビューは0本アップできました。また、12月には毎年恒例のkintone Advent Calendarに参加し、カレンダーPlus Advent Calendarにも参加しています。弊社の抱負は2本。物申すブログは6本。旅日記ブログは20本。その他の仕事に関したブログは15本。まとめ・抱負ブログは26本をアップしました。2020年も書くことへの情熱が尽きることなく可能な限り書けた一年となりました。ただし、書いた内容はまとまった形にできていません。
昨年末になって代表の人生の師匠と目する方が本を出版して献本をいただきました。とても刺激を受けました。今年は結局出版にまではこぎつけられませんでした。来年、何らかの成果として世に問いたいと思っています。

§ 妻のココデンタルクリニック 目次 妻のココデンタルクリニックは、妻の手術もあったことから、前年に比べてトントンの様子です。
妻もいろいろと考えたところ、もう一度歯医者として最後の力を注ごうと思ってくれているようなので、妻にもその状態まで登って欲しいと思っています。

§ 年表 目次
各月の詳しい内容は各月のページで紹介しています。

あらためて「公」を振り返ってみました。今年はコロナに翻弄された一年でしたが、そんな中でも業績を前年度と同じレベルにとどめられたことはよかったです。
あとは来年以降、新体制の中でどのように成果を出していくかですね。
あらためて、今年弊社と関りをもってくださった皆様、まことにありがとうございます。
後1日、今年を無事に締めくくり、来年へと繋げようと思います。

アクアビット航海記
アクアビット航海記-リモートワークの効用
アクアビット航海記 vol.18〜航海記 その6
アクアビット航海記 vol.19〜航海記 その7
アクアビット航海記 vol.20〜航海記 その8
アクアビット航海記 vol.21〜航海記 その9
アクアビット航海記 vol.22〜航海記 その10
アクアビット航海記-営業チャネルの構築について
アクアビット航海記 vol.24〜航海記 その11
アクアビット航海記 vol.25〜航海記 その12
アクアビット航海記 vol.26〜航海記 その13
アクアビット航海記 vol.27〜航海記 その14

読読
この国の空
僕が本当に若かった頃
ビジネスモデルの教科書 経営戦略を見る目と考える力を養う
この命、義に捧ぐ―台湾を救った陸軍中将根本博の奇跡
坂の上の雲(一)
坂の上の雲(二)
坂の上の雲(三)
坂の上の雲(四)
坂の上の雲(五)
坂の上の雲(六)
坂の上の雲(七)
坂の上の雲(八)
ライフログのすすめ―人生の「すべて」デジタルに記録する!
運営からトラブル解決まで-自治会・町内会お役立ちハンドブック
セヴィラの理髪師
イノック・アーデン
水晶 他三篇
労働基準法と就業規則
ノックス・マシン
生きるぼくら
中小企業の人材コストは国の助成金で払いなさい
MとΣ
夢を売る男
2分間ミステリ
本屋さんのダイアナ
府中三億円事件を計画・実行したのは私です。
宝塚ファンの社会学―スターは劇場の外で作られる
お金に愛されるお金持ちの考え方大全
40代を後悔しない50のリスト 1万人の失敗談からわかった人生の教訓
怒り(上)
怒り(下)
教団X
球体の蛇
パソコン入門
夏の名残りの薔薇
蜩ノ記
七日間ブックカバーチャレンジ-FACTFULLNESS
七日間ブックカバーチャレンジ-成吉思汗の秘密
七日間ブックカバーチャレンジ-占星術殺人事件
七日間ブックカバーチャレンジ-ワーク・シフト
七日間ブックカバーチャレンジ-かんたんプログラミング Excel VBA 基礎編
七日間ブックカバーチャレンジ-チームのことだけ、考えた。
七日間ブックカバーチャレンジ-天津飯の謎
ジンの歴史
さくら
時生
チームのことだけ、考えた。
盤上の夜
愚者の夜
魔法の種
楽園のカンヴァス
任務の終わり 上
任務の終わり 下
魔法のラーメン発明物語―私の履歴書
世界史を創ったビジネスモデル
スコッチウィスキー紀行
心霊電流 上
心霊電流 下
世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか グーグルの個人・チームで成果を上げる方法
追憶の球団 阪急ブレーブス 光を超えた影法師
奥のほそ道
掏摸
ミステリークロック
メデューサの嵐 上
メデューサの嵐 下
天国でまた会おう 上
天国でまた会おう 下
今こそ知っておきたい「災害の日本史」 白鳳地震から東日本大震災まで
新田義貞 上
新田義貞 下
本の未来はどうなるか 新しい記憶技術の時代へ
土の中の子供
心のふるさと
風刺漫画で読み解く 日本統治下の台湾
ビジュアル年表 台湾統治五十年
島津は屈せず
八日目の蝉
動物農場
<インターネット>の次に来るもの
昭和史のかたち
原爆 広島を復興させた人びと
背番号なし戦闘帽の野球 戦時下の日本野球史 1936-1946
HIROSHIMA
BRANDY:A GLOBAL HISTORY
ドキュメント 滑落遭難
ミサイルマン
amazon 世界最先端の戦略がわかる

映画
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編

物申す
世界が音楽で熱くなった頃-The Beatles
コロナをSDG’sの実現に活かすために。
47歳。若いとみるか、老いとみるか。
75年目に社会活動に思いをいたす
地方への流れはまずプロ野球から
人の道を踏み外さぬ経営を

旅マップ
福島県お試しテレワークツアー
笠岡・鞆・kintone Café 広島@福山 2019/3/1
福山・三次・常清滝・邑南町 2019/3/2
神戸三宮・北野・梅田 2019/4/29-4/30
鳥取・由良・北栄の旅 2019/5/1
蒜山・長浜神社・出雲大社・日御碕の旅 2019/5/2
高速道路・沼津の旅 2019/5/3
名古屋出張・桑名・養老・大垣の旅 2019/6/4-5
尾瀬の旅 2019/7/20
至仏山登山 2019/7/21
家族で台湾・中正記念堂 2019/7/22
家族で台湾・九份 2019/7/23
家族で台湾・十分・士林 2019/7/24
家族で台湾・台北101・台北 2019/7/25
結婚20周年の旅 2019/11/21
結婚20周年の旅 2019/11/22
紀伊半島はたらく・くらすプロジェクト前日迄 ~2019/11/24
紀伊半島はたらく・くらすプロジェクト一日目 2019/11/25
紀伊半島はたらく・くらすプロジェクト二日目 2019/11/26
紀伊半島はたらく・くらすプロジェクト三日目 2019/11/27


紀伊半島はたらく・くらすプロジェクト三日目 2019/11/27


この日は私にとって下北山村滞在の最終日。三木さんもこの日を最後に次のイベント会場の田辺に移動されるらしく。
それならば、と二人で朝から下北山温泉きなりの湯に赴き、三度目となる裸ン坊トークを。

私にとって、こんな短期間で妻以外の方と集中的に話をする機会はそうそうありません。
私は情報処理。三木さんはコンサルタント。業種は違えど、場所に縛られず仕事ができる立場には相通ずるものがあります。
そして三木さんは私よりも豊富にこうしたワーケーションの経験をお持ちです。

私も一つところに縛られるのが苦手です。そのため、三木さんのようにあちこちで柔軟に仕事がしたいと思っています。
三木さんと話していると、どうすれば仕事しながら自由に旅ができるかという知見と衝動がたまっていきます。こうした刺激こそ、会話の喜びなのでしょう。とても貴重な時間でした。

この旅を終えてしばらくして、世界をコロナが席巻しました。そして、自由な旅に制限をかけました。
その一方で、コロナはリモートワークへの必要を高めて、働き方の変化を促しました。それによって、弊社にも仕事の引き合いを増やしてくれましたが、それが皮肉にも私の時間を奪ってしまいました。
もっとも、コロナ下にあっても5,6回は出張に出かけられました。
ですが、出張先でも効率を落とさずに仕事ができているか、と問われればまだまだ、と答えるしかありません。まだ体制が不足しているからです。
コロナ下でも弊社としてさまざまな実績や認知度を上げることはできたと思っていますが、効率の面では課題を感じています。

今のところ私の結論は、プログラミング作業やテストはワーケーションには向かない、です。その理由は、プログラミングやテストを行うにはある程度の集中する時間が必要であり、二泊三日ではかえって移動のバタバタによって能率が落ちるからです。ワーケーション先でコーディングやテストを行うのなら、二週間ほど滞在するつもりで来ないと逆効果と思っています。
ただ、概要設計や外部設計はワーケーションが向いているようです。
つまり、顧客との要件定義や概要設計や外部設計はワーケーション先で自由な発想のもと行う。そして、並行して本拠にいる方にプログラミングやテストを行っていただくよう依頼する、といった体制です。その方向性については見えてきました。
あとはその体制の作り方と要件定義の伝達手段を煮詰めることが現時点の課題です。

そのあたりの課題を突き詰めていくにあたっては、三木さんとまたお話する機会があれば、自分の中で固めていけると思っています。
三木さんとは下北山村で別れた後、12月に都内で行われた紀伊半島はたらく・くらすプロジェクトの打ち上げ会でお会いしただけです。
そのあとにも京都の町家でのワーケーションのイベントにお誘いいただいていました。ですが、私が登壇する予定だった京都での別イベントもコロナで中止となり、辞退しました。それからは三木さんとは会えていません。

お風呂トークを終え、初日の夜には閉まっていた食事処で下北山村の特産である「春まなうどん」に舌鼓を打ちました。
「下北春まな」。そして「おくとろ温泉」にも売っていたじゃばら。ともにこの地方の特産物として一定のブランド力を持っています。春まなうどんに至っては家族が気にいり、後日、SHIMOKOITAYAMA BIYORIの方にお願いして取り寄せたほどです。

最後にSHIMOKOITAYAMA BIYORIに立ち寄って皆さんと歓談をしました。その時にいただいた柿がとてもおいしかったです。
お世話になったナオコさんやナツミさん、ノブコさんともお別れです。
そういえば、ノブコさんとは私が住んでいる町田の家を通して思わぬご縁がつながっていました。驚かされました。ナオコさんやナツミさんとは都内で行われた打ち上げや、勝どきの太陽のマルシェで出店に来られていた際にお会いできましたが、紀伊半島ではお会いできていません。上に書いたとおり、私が伺える状況になかったので。

せっかくつながったご縁を大切にするためにも、またSHIMOKOITAYAMA BIYORIには訪れたいと思っています。というか、おそらく伺えるはずだと思っています。
なぜなら、下北山村で行けなかった場所がたくさんありますから。例えば三重滝。例えば釈迦ヶ岳。例えば深仙の宿など。他にも明神池の周囲の散策コースはじっくり歩いてみたいし、下北山村の周囲には私が未訪の名瀑が無数に点在しているはずです。

下北山村には必ず再訪することを誓い、SHIMOKOITAYAMA BIYORIの前の橋を渡りました。そこの見事な紅葉に目をやりながら。
最後に、まだ訪れていなかった町役場や学校の前でしばしたたずみました。そして最後に下北山郵便局で風景印をいただきました。
いよいよ下北山村ともお別れです。

帰り道、425号線を通って十津川村経由で帰りました。それは帰り道に十津川村の笹の滝を訪れたかったからです。
425号線の峠のトンネル近くでは、あたりを一面の霧が覆いました。その幻想的な光景に、私は運転を中断して見入っていました。
私が別れを告げた下北山村が霧の中に遠ざかっていくような感覚。その霧が私を感傷から吹っ切らせてくれました。

十津川村に入ってしばらくすると、立て続けに三つの滝に出会いました。大泰の滝、清納の滝、そして不動滝です。私の中では清納の滝が気にいりました。清納の滝は、舞台型と私が勝手に名付けている滝の形です。刹那ごとに変わる形を演じている滝の舞台。美しかったです。

168号線に合流し、北上した私とストリーム。しばらくすると、笹の滝へといざなってくれる道が見えてきました。すでに日は傾きかけており、滝に間に合うかが微妙でしたが、少し山道を飛ばして走ることしばらく。大胆かつ細心の運転で16時40分には笹の滝の前に立つことができました。日本の滝百選に選ばれた笹の滝。すでに光量は乏しくなってきていましたが、なんとか笹の滝の美しい姿を記憶に収めることができました。

刻一刻と薄暗さが増す中、ぎりぎりまで笹の滝にいた私。
そのため、来た道を戻って168号線に合流した時、すでに空は闇に覆われていました。
168号線を走るのは8年前に妻と熊野三社から吉野へ向かって以来です。けれども、その時の思い出を反芻するには暗くなりすぎていました。
やがて168号線は五条インターチェンジへ。後は高速道路の旅です。
この日の夜、何を食べたのか覚えていませんが、おそらく実家で食べたのでしょう。
そしてその日は東京に帰らず、実家でもう一泊し、翌朝の新幹線で東京に帰りました。
そんな風にして四泊五日の紀伊半島はたらく・くらすプロジェクトの旅は終わりました。

その後、紀伊半島はたらく・くらすプロジェクトは紀伊田辺での期間を最後に終了しました。
そして12/19には都内で打ち上げと報告を兼ねた会が行われ、そちらには私も参加できました。
会場となった尾鷲や田辺、そして下北山村のイベントの報告を伺いました。また、その場で披露されたイベントのまとめ動画も見事でした。

各場所とも面白そうなイベントが実施されていたのですね。あらためてうらやましさを感じました。
また、打ち上げには私がお会いできなかった下北山村に参加された皆さんも来られており、下北山村のイベントに参加できなかった私にとって、いろいろなことを教えてもらえました。特に、ジビエの解体の動画を見せてもらえたのは思い出に残りました。
打ち上げに参加できたことで、また紀伊半島に行きたい思いに駆られました。

ところが、年が明けた二月から、世界はコロナに塗りつぶされてしまいます。
私も1月の中旬を最後に、ワーケーションをする機会がなくなってしまいました。
先に書いた通り、私の場合はコロナによって旅の自由が奪われたのではなく、コロナによって仕事が忙しくなってしまったためなのですが。

それに対する処方としては、体制の構築しかないと思っています。
今、こうやって一年少し前の思い出をつづっていますが、数日前に弊社もついに求人募集を出すことになりました。
三木さんと会話した三日間の結論として、ついに求人に踏み切ったということもあります。

体制の構築がうまく実現し、私がワーケーション先で要件定義や基本・概要設計ができるようになれば、きっとまた下北山村にも訪れられると信じています。

今回の旅や打ち上げ会で私とご縁を結んでくださった皆様、本当にありがとうございました!


紀伊半島はたらく・くらすプロジェクト二日目 2019/11/26


この日の午前は、私は三木さんとは別行動でした。

私がいそいそと向かったのは不動七重の滝です。
日本の滝百選にも選ばれている名瀑です。

不動七重の滝に至る細い山道はあまり手入れがされているとはいいがたく、細かい落石が路面に散らばっていました。
今回の旅でなにかビジネスのネタを考えようと思っていましたが、こうした路面の石をドローンで検出するサービスがあると便利だと思いましたね。

ですが、色づいた紅葉を愛でながら車を駆る私には、目ざす滝しか見えていません。
そして訪れた不動七重の滝。これがまた素晴らしかった。

この滝は近くにも行けるようですが、時間がないため、展望台から遠望で眺めるだけにとどめました。
ですがその距離はほどよく、鑑賞するには十分です。
また、水量がとても豊かなこともこの滝の特徴です。
その豊かな水流に見とれたまま、ふとそばの岩壁に目をやると、まるで岩壁が動いているような錯覚を起こすのです。
動いているものを見つめると、それに引かれて止まっているものが動く。この錯覚は日常生活では時折経験があります。ですが、滝でこうした静と動の対称の錯覚が経験できるのは、私の知る限りここだけです。この錯覚が下に載せた動画では再現できないのが惜しまれます。
不動七重の滝は、日本の滝百選に選ばれたのも納得できるほどの素晴らしい滝です。私の数多い滝見経験の中でも、この滝は五指に含められそうです。

しばらく滝見にふけっていましたが、やがて次の場所へ。この道の先には、修験道の宿坊があるらしく、しかもその途中には三重滝と名付けられた滝があると聞きます。
どうせなら三重滝も見ていこうと思った私は、行き止まりに車を停めました。そしてしばらく、山の中をうろついて滝を探していました。
ところが、名もなき二つの滝は見つけましたが、ともに三重滝ではないらしいのです。なおもあたりをさまよいたかったのですが、三木さんに午前中にはSHIMOKOITAYAMA BIYORIに戻るとお伝えしていました。このままでは間に合わなくなってしまう。というわけで、三重滝は断念。

帰りにもう一度だけ不動七重の滝を目に焼き付けました。そして帰り道の池神社の近くで見事に色づいた木々を記憶に残しました。

SHIMOKOITAYAMA BIYORIではお昼の準備をしていました。
各地のコワーキングスペースでも、場所によっては利用者が自炊できるところがあります。自炊によってさらにコミュニケーションを深めようという意図です。
ですが、SHIMOKOITAYAMA BIYORIではそれがさらに利用者による互助の域にまで進化しています。

皆さんが協力して作った焼きそばはとてもおいしかったです。
そして料理が不得手な私は、美味しくできた焼きそばやその他の料理をもりもりといただきました。
でも、皆さんの働きに対し、ただ指をくわえてみているだけ、という選択は恥ずかしい。皆さんの働きぶりに感化された私は「食器を洗いますよ」と手を挙げました。
多分、私が食器を洗っている姿を家族が見れば驚天動地。「明日は地震やな」と宣言したことでしょう。

この一連の出来事の中で印象に残ったことがもう一つだけあります。それは焼きそばの準備中に、SHIMOKOITAYAMA BIYORIの勝手口を開けて入ってきた地元の方が「良いのが採れたから」と野菜を置いて行ってくれたことです。
今日、都会ではこうやって勝手口からいきなり人が入ってくることはまずありません。
野菜のおすそ分けはご近所さん同士でままあるにせよ、玄関からインターフォン越しで訪問するのがお作法。
ところが、勝手口から地元の人がひょいっと入ってお野菜を置いていく。こうした光景から感じるのは、下北山村の自然の豊かさと、住民同士の気の置けない付き合いの距離感です。それは都会にいては窮屈や監視といったネガティブな要素に置き換わるのですが、ここ下北山村ではそれがかえって自然に感じました。

人口が900人を切っている下北山村。私が滞在している間、村役場に面したメインストリートを車が通る姿はほぼ見かけませんでした。それほど閑散とした村。
そんな村の中では、お互いが顔見知りになるのも当然です。そして、顔見知りであるがゆえ、同じ村で暮らす仲間としての信頼関係が醸成されていくのでしょう。
それは都会に生活する人々が忘れた感覚です。

実は今回、下北山村で三日を暮らすうちに、もっと大きな驚きも経験しました。
ただ、それはネットにアップするには差しさわりもありそうなので割愛します。都会では考えられない、とだけ書いておきます。

さて、この日の私は快適なSHIMOKOITAYAMA BIYORIのWi-Fi環境に助けられ、東京で行われていたオフラインの会議に一人だけオンラインで参加していました。3時間近くは会議を行っていたでしょうか。
この時の会議で、私は進行中のお客様のkintone開発にgusuku Customineを提案しました。カスタマイズがノンコーディングでできるCustomineを導入しないと、納期が1月末の納期に間に合わないという論旨で。そしてその提案が無事に通りました。
後日談ですが、このお客様の案件はかなりの規模の実装が求められていたにもかかわらず、1月末にはだいたいの実装が実現できました。
この時のSHIMOKOITAYAMA BIYORIから参加した会議がまさに転換点でした。奈良からでも大きな影響は与えられる。テレワークの効能を感じさせてくれた経験でしたね。

午後六時になり、カヤックLivingの皆さんも含めた五名で打ち上げに行くことになりました。
カヤックLivingの皆さん三名は、この日を最後に下北山村を引き上げ、次の会場である田辺に移動されるとのことです。
そこで、村に一軒だけある「花川」という居酒屋でビールや美味しい食事を楽しみました。
酒はうまく、料理も心がこもっている。しかも空気がきれい。星空もきれい。すべてに満足です。
私ももう少し早めにしきて皆さんと語っていたかったし、下北山村の皆さんともイベントでご一緒したかった。後日、都内の報告会でお会いした皆さんとも現地で知己になっていたかった。カヤックLivingさんのめざす思いについてより理解を深めたかった。
ですが、これらはまた次の機会にとっておきたいと思います。

「花川」を出た後、少し足を延ばして和歌山県へ。私たちが向かったのは「おくとろ温泉」です。少し足を延ばしといっても20㎞はある道のりです。この辺りでは車がなければ生活できません。
「おくとろ温泉」の湯も肌に潤いを与えてくれました。この辺りは温泉に恵まれており、体と心を癒やしてくれます。
館内にはじゃばらの名産地であることを示すものも置かれ、昼にまた来たくなりました。

この道中もお風呂の中でも、私と三木さんはいろいろと語っていたように思います。
こうした過疎の地で住まわれている方がどんな職に就き、この地区の中ではどういう職が求められているのか、といった内容だったように記憶しています。

地方創生、という話は最近よく聞きます。ですが、じゃあ具体的にどうするのかと問われた時、容易には答えが出せません。
例えば村のガソリンスタンド、食料品店、薬局やインフラ系の仕事だとどうでしょう。それらの日々の仕事が直接、その地域に恩恵を与えるはずです。
ですが、私が属する情報業界では、地方で仕事していても、やっている作業は都会のクライアントからの依頼が主です。
間接的にはそうやって暮らすことで、生活のための支出が地方の経済を少しは回すはずです。でも、情報処理の仕事をその地方のお客様に対して提供する機会はなかなかなさそうです。つまり、直接的に地方に影響を与えながらの仕事は難しいのです。
情報業界の人間としてできること。それは、都会に疲れた技術者を地方に誘い、そこでリフレッシュしながら仕事をしてもらうこと。さらに彼らを通じて間接的に地方の経済に貢献することぐらいしか思いつく案がありません。
そして、そうした施策はすでにいくつもの自治体やカヤックLivingさんのような会社が実施しています。紀伊半島はたらく・くらすプロジェクトのようなイベントとして。

紀伊半島はたらく・くらすプロジェクトから一年以上が過ぎた今、世界はコロナによって大きく様変わりしました。その結果、テレワークやリモートワークの考えが市民権を得ました。
それにもかかわらず、地方の経済に抜本的な転換が起こったという事例は寡聞にして知りません。

おそらく、地方を元気にするための即効性のある処方箋はないのだと思います。地道に着実にやるしかないのでしょう。
私が訪れたSHIMOKOITAYAMA BIYORIには村外や東京から移住した三名の女性がいらっしゃいました。いずれも志の高い方です。下北山村以外の地方でも、そうした有志の方が移住し、少しずつ根付いていることと思います。

そんな皆さんに対し、私ができることは、地方に住まわれた方に仕事の発注ができるような体制を提供することでしょうか。もしくは本稿のようなブログによって地方移住の気運を盛り上げることでしょうか。
それが、移住を実践したSHIMOKOITAYAMA BIYORIの皆さんやカヤックLivingの皆さんに対するサポートになればよいな、と思います。たとえ微力であろうとも。

さて、ゲストハウス天籟さんまでお送りいただき、私たちと三木さんはゲストハウス天籟のオーナーも交えて三人で語らっていました。
また、三木さんが休まれた後、私は仕事をしていたのですが、それからもオーナーさんが練習するピアノの音がずっと見守っていてくれました。
こちらのオーナーさんの経歴もまた面白く、ゲストである私たちを信頼してくれる運営の姿勢もまた新鮮でした。

とにかく今回の紀伊半島はたらく・くらすプロジェクトは、私にとって語らいのイベントでした。こうした経験は、すぐに効果は生じません。後々の仕事に必ず生きてくると思っています。
今、一年以上たってからこうしてブログに表してみて、実際に生きていることを感じます。


紀伊半島はたらく・くらすプロジェクト一日目 2019/11/25


実家の車を借りた私は、阪神高速と近畿道、そして南阪奈道を乗り継ぎ、葛城インターまでやってきました。
そこからは下道を走り、御所市街を駆け抜けて南へ。めざすは下北山村。

とはいえ、私の旅に寄り道は欠かせません。下北山村への道中、いくつもの道草をくいました。最初に立ち寄ったのはJR掖上駅です。
二十五年前、一人で和歌山から奈良へと和歌山線に乗っての旅をしたことがあります。掖上駅はその時に車窓から見たはず。
この辺りのローカル駅は、私にとってどこか懐かしさを感じさせます。かつての思い出がそう思わせるのかもしれません。

さて、再び下北山村への道をたどります。国道309号線に沿って下市町から黒滝へ。途中、道の駅吉野道黒滝で休憩し、この地が生み出す豊かな木文化暗闘の一端に触れました。
さらに進むと、あたりは見渡す限り木と森の豊饒な世界。川に沿って縫う道のほかには木々だけしかない世界。私の視野に映るのはジグザグに山を覆う木々。いよいよ紀伊半島の中心部に入っていきます。

しばらく緑の中を進むと分岐する道が現れました。その分岐の山側には路側帯が広がっていました。私はそこで路側帯に車を停めました。

ところが、その道は通行止めの柵でふさがっていました。
柵の横には、見張りの作業員の方がおられました。私はその作業員の方に断りをいれ、柵の向こうへと一歩を記しました。どうやらこの先は前日までの雨天が原因で状況が悪く、通行止めにしているようでした。
この道は双門の滝へのアプローチ。そう、日本の滝百選に選ばれた双門の滝にアタックしよう。それが今回の最も大きな寄り道でした。

結論からいうと、これはかなりの無謀な挑戦でした。双門の滝は日本の滝百選の中でも屈指の難コース。この時の私の装備は、後から考えても不十分もいいところでした。かろうじて山登りの軽装だけは持ってきたとはいえ。自分の挑戦がむちゃだったことを知るのは後の話です。

道を三十分ほど歩いたところで、一つの滝が見えてきました。その滝の脇から坂道を降りると、広大な河原があらわれました。
目ざす双門の滝の下流には、水の流れがなければおかしい。ですが、この広大な河原には水の気配が皆無です。しばらく河原を歩きましたが、この先にも滝はないと判断し、元きた道を戻りました。
ところが、その判断は間違っていました。この河原は、白川八丁と呼ばれる場所であることを後から知りました。双門の滝はこの白川八丁を30分ほど歩き、そこからさらにいくつもの難所を越えねばならないことも。
いつもの事ですが、私はそうした事前調査すらせずにやってきてしまいました。

そこで途中に見かけた滝に戻り、滝を眼前に見ようとアタックを試みました。ところがこの滝すら、足元が悪く容易に近づけません。
しかも、私は足を滑らせ、左手薬指の第一関節近くに傷を負ってしまいました。
これでは、双門の滝どころではありません。私はすごすごと元来た道を戻りました。
車を停めた場所まで戻り、作業員の方には会釈した上で出発します。
長居はできません。今日の私の目的地は双門の滝ではないのですから。

さて、309号線をさらに進みます。すると、どうも不穏な雰囲気が私を襲います。なんと、道路工事の最中でした。
私の眼前に広がる光景は、路面をはがし、ローラーが道を整地しているザ・工事です。とても車では通れそうにありません。
でも、もし来た道を戻るとすれば、40キロほど走って下市町まで戻り、そこからさらに50キロほど回り道をしなければなりません。
実はこの日、14時半までには下北山村に着く、と事前に連絡を入れていました。90キロも遠回りしていたらとても間に合いそうにありません。

どうも私は途中に道路工事の案内標識があったのを見逃していたみたいです。
そんな私は途方に暮れ、車を停めて作業員の方に話に行きました。すると、しばらく待ってくれれば作業をいったん止めてくださるとのこと。
待つこと15分ほど。その間、私はそばの崖の法面に設置されたはしごを上り下りし、パンフレットを読むなどしていました。
工事は一段落し、ローラーで少し車が通れるぐらいまで整地してもらいました。
こうして私は無事にその難所(?)を突破できました。感謝です!

ここを越え、しばらくつづら折りの山道を進むと、無事に上北山村の標識が見えました。そして169号線に合流しました。ここから下北山村まであと少しのはず。
ですが、私の寄り道癖はウズウズとうずくのです。
視野に「黒瀬滝」と書かれた看板をみとめた私は、間髪を入れずにブレーキを踏みました。
先ほど、双門の滝を訪れられなかった無念を晴らす時が存外に早く訪れたようです。
この黒瀬滝は、岩盤を40メートルの落差でまっすぐに落ちています。11月も下旬なので水量が少ないのか、静かな印象を受けました。
これから下北山村に向かうにあたり、よい禊となりました。

なおも169号線を進むと、道の駅吉野路上北山が見えてきました。
ここでは笹の葉寿司を買い求めました。奈良にきた実感が増してゆきます。気持ちも上がります。
さらに、道の脇の崖にしがみつく野生の猿まで発見してしまい、私の旅情はもはやハイマックス!

さらに南下すると、川幅がどんどん広がってきました。これが事前に調べていた池原貯水池か。と私の心はさらに跳ねます。
ダムの堰堤にも立ち寄ってみましたが、広大で凪いだ湖面が美しい。これもまた旅でしか出会えない景色といえます。
近畿で最も大きな人造ダム湖である池原貯水池の雄大さは、自然を改変して作った人工物であるにもかかわらず、自然の一部として受け入れてもよいぐらい、壮大な美を体現していました。

14時半までには時間がありそうなので、ダムの事務所にも立ち寄ってみました。雄大な発電所の様子も本来ならば自然とは相反する景色のはずです。それなのに、なぜか旅情を感じさせてくれます。ここではダムカードをもらえました。

この辺りはすでに下北山村の中心部の一つです。谷あいに咲いた町のようなコンパクトにまとまった景色が美しく、ホッとさせてくれます。
この時点で、私の中で下北山村に対する愛着が生まれました。

さらに進むと、美しい池と、その湖畔にたたずむ神社が姿を現しました。明神池と池神社です。
事前にウェブで調べていた時から、ここは必ず訪れようと思っていました。そして、ウェブで見るよりも想像以上に美しい姿に感動しました。
山の中にふと現れる池とあたりの木々。その両者が作り上げる自然の造形に一切の無駄はありません。
見ほれている私の前を鳥が飛んでいきました。湖面をこするように飛ぶ鳥すらも、この景色のアクセントとして映えます。絵になる光景とはまさに明神池と池神社のことをいうのでしょう。
池神社と明神池だけでも下北山村には訪れる価値があります。この時点で私にとっての下北山村の好感度は盤石のものになりました。

さて、この時点で14時。そろそろ行かねば。SHIMOKITAYAMA BIYORIへ。SHIMOKITAYAMA BIYORIが現地集合の場所。そして、私が仕事をさせてもらえる場所です。
到着し、さっそく皆さんにご挨拶を。まだ新しい木の香りが漂っていそうな館内は、早くもたきぎストーブが焚かれ、真ん中のキッチンスペースと周りのベンチなども含め、広々としています。
私にとってこの旅で会う方は全員が初対面です。ですが、にこやかな笑顔に迎えられると、そうした些細なしきいはどこかに飛び去っていきます。

この日、私は到着するなりAWSome Day Online Conferenceに参加する予定でした。AWSですからカンファレンスの内容はアメリカから発信されています。
そして、SHIMOKITAYAMA BIYORIのWi-Fiは見事なまでにアメリカからのイベントを私に中継してくれました。私の家のWi-Fiよりもつながるんじゃね?てなぐらい。SHIMOKITAYAMA BIYORIに張られたWi-Fiの帯域の強さと太さには感心しました。
この時、私が持って行ったノートパソコンは、ちょうど機能低下が著しくなり始めたときでした。SHIMOKITAYAMA BIYORIについてすぐ、キーボードの文字キーが外れるなど、アクシデントにも悩まされました。そんなノートパソコンでありながら、通信環境だけはむしろ普段よりも向上していました。

ワーケーションの場として提供される以上、Wi-Fiはあって当然なのかもしれません。ですが、SHIMOKITAYAMA BIYORIのWi-Fiは私が今まで訪れた多くのコワーキングスペースよりも快調だったように思います。
どなたかがおっしゃっていたように記憶していますが、近隣で通信を利用する方の絶対数が少ないため、通信も快調なのかもしれません。ですが、それを差し引いてもSHIMOKITAYAMA BIYORIに張られたWi-Fi回線の安定度は私の中に強烈な印象として残りました。

さて、AWSのカンファレンスも無事に終わり、来られていたカヤックLivingの皆様ともご挨拶を済ませました。
続いて、今回お世話になる宿へ連れて行っていただきました。
この日は国交省の方が紀伊半島はたらく・くらすプロジェクトの視察に来られていて、カヤックLivingの方はそのヒアリングの対応があるそうです。そのため、食事もご一緒できませんでした。
そこで今回の宿である、ゲストハウス天籟さんまでカヤックLivingの木曽さんが先導してくださいました。

さて、下北山村の各種イベントが実施される日程とは違う日程で参加した私。カヤックLivingさんやSHIMOKITAYAMA BIYORIと別れた後は独りぼっちになってしまうのか。
いえ、そんなことはありません。私以外にも参加者が一人だけいらっしゃいました。
私が来る数日前から参加されていた三木さんです。

三木さんは同じゲストハウス天籟で泊まっておられました。そのため、晩飯とお風呂をご一緒しつつ、初対面の交流を温めようということで、三木さんの車に同乗させてもらいました。向かったのは下北山温泉きなりの湯。
ここには食堂もあるのですが、この日はあいにくやっていませんでした。
まずはお湯につかりながら、三木さんと会話しました。

こういうイベントに参加する時、どういう人とあいさつし、ご縁を結ぶか。それは運に左右されると思います。
私にとって幸運だったのは、三木さんが残っていてくださったことです。

この日から三日間、三木さんとは風呂場で裸の付き合いをさせていただきました。
まずは初日。2時間は湯船で語り合っていたのではないでしょうか。
お互いの自己紹介から仕事の内容や仕事に対する姿勢など。
湯冷めとのぼせを繰り返しながら、暑く、そして熱いお話ができたように思います。これも旅が取り持つご縁のありがたみですね。

きなりの湯を出た後は、夕食を求めてカーブの店へ。
下北山村にはコンビニエンスストアがありません。ましてやスーパーマーケットをや。
唯一のチェーン店がヤマザキYショップの看板を掲げるのカーブの店です。このお店がなかったら、初日にして私は飢えていたことでしょう。まさに助かりました。

さて、ゲストハウス天籟に戻ってからも語り合っていた私と三木さん。
ゲストハウス天籟さんも、ユニークな造りをしていて、まさに旅ならでは。

私は三木さんが休まれた後も少し仕事をしていました。初日にして充実の夜はこうして更けていきました。
都会では絶対に出会えない星空に見守られながら。


紀伊半島はたらく・くらすプロジェクト前日迄 ~2019/11/24


たしか、10月の初旬だったと思います。紀伊半島で二泊三日のワーケーションをしてみないか、というお誘いのメールをLancersさんからいただいたのは。
普段、私はこうしたメールに目を通す事はありません。ですが、この時はたまたまメールに目を通しました。それもご縁ですね。
もちろん、その瞬間に参加を決意しました。

調べてみると大掛かりなイベントのようです。
カヤックLivingさん・Business Insider Japanさん・Lancersさんを軸に、ワーケーションの舞台となる三重県・和歌山県・奈良県の各県庁も関わっています。

https://work-pj.net/archives/4360

三重県は尾鷲、和歌山県は田辺、そして奈良県は下北山村。この三カ所が会場です。
参加にあたっては、そのどれか一カ所を選び、その地で二泊以上すること。そして、仕事をしながら地方の良さに触れること。それだけがミッションのようです。エビデンスとして記事やSNSのアップを求められましたが、私にとってモノを書くことは苦ではありません。私にとって参加する上での障害はなさそうでした。

事前に説明会なども開催されましたが、私は仕事で参加できず。
そのため、説明会の動画を見、メールなどでやりとりしながら準備を進め、期待に胸を膨らませていました。

三カ所のどこに参加するか。
三カ所のいずれも魅力的です。どこに参加しようか少し迷いました。
ですが、私は下北山村を希望しました。
理由は単純で、尾鷲や田辺は訪問したことがあったのに比べ、下北山村には今まで行ったことがなかったからです。
あと、不動七重の滝や熊野古道や修験道の地、という点でも惹かれました。

下北山村の場合、地元の方との交流イベントが11/22、23に予定されていました。
ところがその日はあいにく、妻と結婚20周年の旅の予定を入れていました。
初日ブログ
二日目ブログ

そのため、11/25日からの参加を希望しました。

紀伊半島は、八年ほど前に妻と二人で伊勢から熊野、吉野を旅し、熊野の三社や吉野を訪れて以来です。二見浦と吉野駅前で車中泊を重ねた思い出の旅です。
それ以来、紀伊半島には訪れられていなかったのでとても楽しみでした。

前日、新幹線で帰った私は、実家近くの甲子園口の駅に降り立ちました。

実家の最寄り駅のホームから見る六甲山を覆う夕焼け。まさに、旅の前途を祝ってくれているようです。
両親とともに食事を楽しみました。


2020年上半期個人の抱負(実践版)


 ウイスキー検定二級の取得、唎酒師に向けて勉強開始

昨年、二級に向けて勉強するはずが、仕事が忙しくて全く手が回りませんでした。
昨年は仕事で複数の資格を取得したので、個人的な資格にも再度チャレンジしたいと思います。

 トランクルームの棚設置

こちらも仕事の忙しさの中ですっかり後手に回っていました。
本が大量にたまっているので、読んだ本から順次移せるよう、棚を作成したいと思います。

 東京オリンピック・パラリンピック

今のところチケットは取れていません。
ですが、パラリンピックも見たい試合が多々あります。
チケット取得へあきらめずに努力したいと思います。

 海外1国、国内12都道府県の旅行

ここでいう旅行とは、その地を足で歩くことです。
日本の滝百選の滝は8カ所を目指します。
近畿/中部/関東/東北の駅百選は20カ所を目指します。
日本の城百選、続日本の城百選の城は10カ所を目指します。
酒蔵は3カ所、ウイスキー蒸留所は3カ所訪問します。
日本百名山、続日本百名山の登頂は三座は目指したいです。
去年はほとんど未達だったので、今年は時間の配分を考えて。

 毎月一度の一人のみの実施

これは昨年、実現できました。
酒の種類、場所は問いません。毎月一度は一人で反省する時間を作ります。

 毎月一度の一人旅の実施

上に書いた12都道府県の旅は、この一人旅で実現していきたいです。
仕事で地方を訪問する機会を増やすことで実現できるはずだと思っています。
ワーケーションが実現できる自信もつきましたし。
三泊は車中泊をしながらの遠距離の旅がしたいですね。

 SNS

SNSは毎日のFacebookへの投稿は続けます。人生360度を表現するため、投稿内容をなるべく雑多にする方針は変えるつもりはありません。
また、Twitterも同様に不定期で続けます。俳句や雑感や仕事も交えながら。
さらにInstagramも同様に不定期で続けます。よく撮れた写真の公開場所として。

ここ二年、私自身の投稿へのいいねやメンションが減ることは承知で、あえて他人様のSNSには無反応でした。昨年後半から、仕事をこなしながらの余裕が出てきたので、今年はまた他人様の投稿に反応する時間を増やすつもりです。ただし自分からフレンドリクエスト申請をしないポリシーは変えませんが。

 レビュー執筆にあたっての音声入力の勉強

読書量が少し減ってきているのが昨年の反省です。
また、読書レビューをアップするスピードも落ちてきています。
これを両立するために引き続き音声入力の可能性を追求します。

 娘たちのフォロー

家族との融和を大切に、締めるところはきっちりと。

 両親と関西の友人への感謝

昨年は関西の友人に数度しか会えていません。
今年はその機会を増やします。
また、両親に会いに帰る機会も増やします。
今年は私の人生に強烈なインパクトを残した阪神・淡路大震災から25年たった年なので。

 体のケア

いくつか、私の肉体に衰えが出てきています。
早いタイミングで基本健診を受けに行きます。
仕事と個人と地域の三方よしの両立はまず体から。

 人に会って感謝する

SNSでできないこと。それは、対面で会っての感謝です。
忙しい毎日で、すべての人にお会いすることが次第に難しくなってきています。
が、折を見て伺ったりしながら、交流と感謝の基礎は対面にあり、を実践したいと思います。

 家計をきっちり

だいぶ家計には統制が効いてきたように思います。
ですが、まだまだです。引き続き長女と協力していきたいと思います。

 当抱負のアラート表示

昨年は下半期の抱負をアップし忘れたので、この抱負が書きっぱなしにならぬようにします。
毎月末に通知やアラートで自分にリマインドを投げます。
なおかつ、毎月末に書くまとめでは、計画の進捗も含めて書きます。
また、下半期に入る前に、下半期用の抱負(実践版)を書きます。