ラグビーワールドカップが南アフリカの優勝で幕を閉じましたね。
開幕戦から優勝戦まで、ほんとうにたくさんの感動をもらえました。選手の皆様、スタッフの皆様、ありがとうございました。

私は、多くの人たちと同じくラグビーのにわかファンです。
ジャパン・ラグビー・トップリーグは六~七年前に秩父宮で一度だけ観戦したきり。前回のイングランド大会で南アフリカを破ったブライトンの奇跡でラグビーの面白さに目覚め、その直後にさいたまブリティッシュ・フェアで日本大会を告知するブースをみて、寄せ書きを書くほど盛り上がったにもかかわらず、結局それ以降、ジャパン・ラグビー・トップリーグも見ることなく、今回の大会のチケットも購入しませんでした。
しょせんは私もにわかだった、ということでしょう。

でも、にわかでもいいと思うのです。
誰でも最初はにわか。これから好きになればよいのです。にわかを恥じることもなければ、揶揄されるいわれもありません。

今回のラグビーの何が良かったって、多様性を実現しながら、日本の良さを体現していたからでしょうね。
それは多くのブログや記事でも指摘されていたから、詳しくは繰り返しますまい。
多国籍でありながら君が代をうたい、献身的なプレイで組織の力を見せつけてくれた。その姿は、今の閉塞する日本をうちやぶる可能性に満ちていました。
だからこそこれだけ国民が熱狂したのでしょう。

これからの日本は移民に頼らなければ立ちいかなくなる。これは明らかです。
もう、今の出生率では日本の国力が高度経済成長期のような発展を見込むことは無理でしょう。技術によって生産性が上がったとしても、既存の経済理論が需給の活性化に依拠しているからです。
どうやって移民を受け入れ、しかも日本の良さを維持するのか。そのヒントをラグビー日本代表「ブレイブ・ブロッサムズ」は与えてくれました。

ヘッド・コーチとコーチは試合中、スタンドから指示をだすだけ。事前の練習やフォーメーションを決めるだけで、実業務は現場の判断に任せる。
そして、15人の選手はキャプテンも含めて全てフラット。等しく走り、汗を流す。ポジションによって役割はあるけれど、そこに上下はなく、皆が目的に向けて奉仕する。

思うに今のわが国は、階層を分けすぎたのでしょう。いわゆる大企業病というやつです。
そこから脱し、再び日本に活力を与えるためには、ブレイブ・ブロッサムズの姿を参考にするのが良いはずです。
多様性をもったメンバーが一つの目的のために集まる。
上下関係をなくし、フラットに目的にまい進する。
そして経営層は過度に現場に介入しない。スタンドから指示を出すようにITを活かしてリモートで指示を出す。

今回のラグビーは競技としての感動だけでなく、組織のあるべき姿に多大なヒントを与えてくれました。
私を含めたにわかファンは、ジャパン・ラグビー・トップリーグの試合に足を運ぶべきです。私もがんばって試合を見くようにします。今回、やっぱりチケット買えばよかったーと後悔したので。
きっと個人としての生き方、組織の中での生き方にヒントをもらえるはずだから。


コメントを残して頂けると嬉しいです

物申すの全投稿一覧