

10/27-28にかけて開催されたCybozu Days 2025が無事に終わりました。
今回のCybozu Daysは、六年連続で出展している弊社にとって、とても大きなマイルストーンになったと思います。
大きく、四つ挙げられます。
・代表交代の発表
・Cybozu Days会場での露出
・アフターフォローまで含めた体制構築
・会社概要資料の作成・配布
一つずつ詳しく触れます。
・代表交代の発表

このCybozu Daysのタイミングに合わせ、アクアビットの代表の交代を公表しました。代表は、現代表の長井から、現役員の長井あづささんに交代します。11/21付の予定です。
弊社は法人化してから今が11期目です。
創業時の代表、つまり私が代表として10年半、経営を続けてきました。
Cybozu Daysの一週間前、会社内部に代表交代を告げ、その晩から配信を始めたXのスペースにおいて、外部に公表しました。
それを受け、Cybozu Daysの会場で、皆さんにも挨拶に伺いました。
交代の狙いや背景は別のブログに書きますが、今回のCybozu Daysは、交代発表と挨拶の良いタイミングと捉えました。
・Cybozu Days会場での露出
今までの五回の出展では、弊社は出展するだけで、登壇は行いませんでした。出展準備と当日のブース対応だけで精一杯でした。登壇している間にブースに来られたお客様の対応が不十分となり、商機を逃さないか。そんな恐れも、今までCybozu Daysでの登壇を躊躇した理由です。
今回のCybozu Daysでは、現代表の私が二度、新代表のあづささんも二度、何かの配信で露出しました。



私は、Day1のサイボウズビジネスチャンネルに登場し、kintoneエバンジェリストの四人の一人として登壇しました。
以下の動画の2時間5分あたりから30分ほど登場しています。
YouTube


また、Day2のハッピークリヤマには、新代表のあづささんと、SEEDPLUS社の前嶋さんと登場しました。サイボウズ執行役員の玉田さんに対し、ブースの紹介を兼ねて約5分弱ほどお話ししています。

また、Day1では動画取材も受け、あづささんがブースの紹介をしました。
以下の動画の9:05あたりから登場しています。
YoiTube
今回は3回の露出に挑戦しました。それにもかかわらず、ブース対応はスタッフに任せ、商機の逸失もなかったと思います。
・アフターフォローまで含めた体制構築

商機の逸失を防ぐための体制構築も、今回の大きなトピックです。
今回、みことりさんに加わってもらいました。みことりさんは、WingArc 1st社のコミュニティ運営に個人事業主の立場で関わっており、そのご縁から参加をお願いしました。

今回のCybozu Daysは、直前の10月4日にはアクアビットが主催する甲府地域クラウド交流会が控えていて、ちいクラオーガナイザーのあづささんがそれを仕切るため、Cybozu Daysの準備には関われないことが決まっていました。
そのリスクがあったので、みことりさんに初めに声をかけたのは5月の連休前のこと。

Cybozu Daysの出展にあたってのリスクヘッジはもちろん、その次の展開について、私の中で様々な選択肢を用意するためにも、外部からみことりさんをお招きしました。
みことりさんには、企画や準備だけでなく、当日の対応もフルに行っていただきました。さらには、アフターフォローまで含めた作業をお願いしました。
特にアフターフォローについては、今までのように認知度を上げれば終わりだった出展からの脱却として位置付けています。
・会社概要資料の作成・配布

今回も出展物をいろいろと考えました。何度となく企画会議を設け、そこでの議論を経て、約八種の展示物に定まりました(最終は七種)。が、これらは、最終的に一つを統合したように、直前まで揺れていました。果たして当日までに間に合うのかの懸念が払拭できていませんでした。
そこで、バックアップとして、今回のCybozu Daysをきっかけに会社概要を作りました。
実はアクアビットは法人化して11期目に入っているにもかかわらず、今まで一度も会社概要を作ったことがありませんでした。
しかし、会社が次のステップに上がるためには、今の時点の状況も含めて会社概要を作らねばならないと覚悟を決めました。
弊社の取り組み、取引先の一覧も載せ、新代表としてあづささんの名前も記しました。

弊社Cybozu Days 2025特設ページ
会社概要を出したことによって、仮に出展物が間に合わず不十分な内容になったとしても、きちんとした取り組みが会社概要に書かれていれば、必ず案件につながる確信を持ちました。
合同会社アクアビット会社概要
会社概要を出すことは、法人化してからも10年半引きずっていた私の個人事業からの脱却を意味します。脱却する意図をより打ち出すためにもあづささんへの代表変更を記すことは欠かせませんでした。
もう、私がいくらkintone界隈やサイボウズ社の中で知名度があると言え、そんなものは一般の来場者にとっては何の意味もありません。変わらなければ。
それが打ち出せたことでも、会社概要を出した意味があったと思います。

さて、ここからは展示物について触れます。
上で会社概要は出展物のバックアップと書きましたが、結果、出展物も破綻せずに出すことができました。
まず、アクアビットとしては、ソラカメを用いた混雑率計測表示アプリを作りました。ブースの上部に設置したソラカメから、AIを組み合わせてブースの混雑率を算出し、その結果をkintone上に表示します。
また、昨年に続いてチェアサイドレジも展示しました。さらに今年の目玉として、Mirart株式会社のご協力のもと、大きなミラーデバイスを二台展示し、鏡に映った方を写真で撮影し、kintoneに取り込み、さらにそれをAIを用いて温度や湿度と天気からコーデを提案する試みを展示しました。これが目立っていたので、十分に人を集めることに成功しました。
SEEDPLUS社CybozuDays2025特設ページ
また、今回のCybozu Daysは共催でした。今年から株式会社SEEDPLUSさんとの共催です。四年前からご協力いただいていたのですが、今年からSEEDPLUS社がサイボウズオフィシャルパートナーになったことで共催が可能になったこと、今までもご協力いただいていたのでお互いの考えややり方も近しく、アクアビットとしてもSEEDPLUS社のIoTの知見は依然として必要であり、SEEDPLUS社にも脚光を浴びていただくことも含めての共催です。

今回のSEEDPLUS社の出展は、IoTデバイスの三つと、クリスタルメソッドさんの協力のもとAI長井くんが目を惹きました。私の顔、事前に学ばせた声、それらを用いてAIの知見を活かした応答をさせたアバター(AI長井くん)を展示し、それが多くの人の興味を惹きました。

これらの展示によって、弊社ブースはバックアップを出すどころか、展示物で目を惹き、会社概要できちんとした業務を行う会社
として認知され、リード獲得にもつながったと思います。

また、展示物の出展説明に当たっては、事前準備にあまり関わらなかったあづささんが、特にミラーデバイスの説明において活躍してくれました。

今までのCybozu Daysにおいても、アクアビットのブースは「異質」「尖っている」との評価をいただいていました。
なぜそうしたアクアビットのブースは目立とうとするのか。それは弱小会社ゆえの生存戦略です。その必要性について、私とあづささんの間で共通認識を持っています。あづささんは、そうした意図も込めて説明してくださいました。
Cybozu Daysは、全国のkintoneやその他のサイボウズ社製品に関わる方が集まる年に一度のお祭りのような場です。
実際、Cybozu Daysをきっかけに人生が変わったり、kintoneエコシステムに関わることで人生を変えた方を何人も知っています。何かが変わる場であり、あちこちのセッションやブース、懇親会で無数の化学反応が起きます。
私たち出展側としても、来場者の皆様に対してそうした反応が促されるような出展を心掛けています。また、そうした効果を実装や研修、プラグインなどのサービスによって促進するためにも出展を続けようと思います。
すでに来年の日程も発表されていて、弊社も出展を行う予定です。また、ご期待ください。
さて、今まで話したのは外向けの話です。
ここからは、アクアビットがCybozu Daysにおいてアピールしたかった相手や、入手したかった情報について書きます。

まずはアクアビットの内向け、つまりメンバーが相手です。Cybozu Daysは内向けに重要なメッセージを伝えるのに適しています。
kintoneは従来のシステム開発の考えとは根本的に違っています。それは、kintoneだけでなく、ノーコードツールの全てに当てはまる魅力でもあります。ユーザーが業務改善を行うため、自らでシステムを作れることが重要です。
今までのシステム開発は、システム開発会社が要件を聞き、それを持ち帰って実装し、何度もの要件の変更を乗り越え、バグを修正し、納品していました。
ただ、このやり方は時間がかかります。これだけ早い社会の変化の只中で、最初の要件通りにシステムを作ったとしても、できた時には要件が変わっていることはよくあります。
途中で修正を加えることで対応しますが、修正によって納期は伸び、バグも出ます。
システム会社としても、それではリスクなので、汎用的な業務を備えたパッケージソフトを提供しようとします。
ところが、パッケージソフトもユーザーの要望を完全に備えていないことが往々にしてあります。かつ、使わない機能がたくさん盛り込まれています。パッケージソフトも必ずしも最適解ではないのです。
そこから導かれるのは、ユーザーが自らシステムを構築し、運用するやり方です。今まではシステム構築の知識の壁があり、ユーザーがシステムを構築することは困難でした。ところが、ノーコードツールは壁の高さを大きく下げました。
ノーコードツールの使用方法を理解してもらい、自力で作れるところまで導き、伴走する開発手法を、アクアビットでは共遊開発と呼んでいます。
まだ、ノーコードツールを使って内製する方の割合は高くありません。弊社のお客様でも同様です。
それには様々な理由がありますが、わが国の場合、技術者の絶対数が少ないこともあるでしょう。要件を正確に汲み取り、システムにきちんと落とし込めるだけの知見を持った技術者が少ないのです。もちろん伴走支援はさらに知識が必要ですから、その数はさらに減るでしょう。
ユーザー側も、自分で学ぶ時間やスキルがないなどの理由で、従来の請負型の開発を望む方はまだまだいらっしゃいます。
ただ、今後は提供側とユーザー側の双方の知識の進展や、AIの発展によって、技術者に頼らず内製する方向は増してゆくはずです。すでに従来型のシステム開発のあり方は大きく変化しています。
ただ、その流れの変化をメンバーが腹落ちできていないとしたら、Cybozu Daysはメンバーにも理解してもらうためのよい機会です。
今年の10月からアクアビットにも開発メンバーが1人参画しました。その方は既存のウィンドウズシステムやレガシーシステムの開発に飽き足らず、ノーコード開発の世界に飛び込んできました。そのメンバーにとってCybozu Daysはとても新鮮だったようで、開催の翌日には早速ブログ記事を寄稿してくれました。
また、アクアビットをこれから率いてもらう新代表にとっても、この先の会社の舵取りをどう行うかのヒントがCybozu Daysにはあったはずです。会場の盛り上がりや、その中でのアクアビットの立ち位置。また、来場者の様子や期待値など、大いにヒントになったことでしょう。
また、現代表の私にとっても、Cybozu Daysは得るものが多かったです。私はこれからは開発面と技術面を主に担います。今回はブース対応と登壇で精一杯で、他のブースを見て回る時間はありませんでした。でも、懇親会で皆さんとお話をする中で動向は確認できました。
もう一つ情報を知りたかった、伝えたかったのはサイボウズ社です。

今回は、Day1のKeynote講演は全部聞くことができました。「ノーコードAIランド」と銘打たれていたCybozu Daysのテーマ通り、kintoneとAIのこれからについてのサイボウズ社の展望を知ることができました。私も安心しました。
今のAIの巨大な波が押し寄せる中、ノーコードツールの役割は確実にあるはずと考えています。ユーザーが自分で把握し、設定できる設計思想と形。ここをAIには委ねず、最後の砦として管理するためのノーコードツールだと思っています。
では、ノーコードツールのkintoneに、どうAIを組み合わせていくべきか。まだ正解は誰にもわからないでしょうが、サイボウズ社も必死に答えを探そうとしていることを感じました。
kintoneはAI全盛の世の中にあって、まだ存在感を残せるはずとの期待が持てました。
また、弊社からもサイボウズ社に対しては、発するべきメッセージがあります。弊社はサイボウズ社のオフィシャルパートナーです。その関係は従属的なものではなく、あくまで対等のパートナーとして考えています。
ただし、対等とは言え、サイボウズさんはツールを開発する側ですから、アクアビットがkintoneの価値を下げるようなことをした場合は契約を解除できます。当然のことです。
また、パートナーである以上、サイボウズ社の理念に沿う必要があります。例えば、kintone以外の競合ツールを販売しているのに、サイボウズオフィシャルパートナーであり続けることは難しいでしょう。
弊社ももちろんそうした点は意識しつつ、活動を行っています。
今回、弊社とサイボウズ社の関係で一つのトピックがありました。それは、サイボウズ社の山梨担当の方々がご挨拶に来てくださったことです。
新代表のあづささんが甲府ちいクラのオーガナイザーとして三回成功させ、プラチナオーガナイザーとしてサイボウズ社より認定されました。また、私自身も山梨でコミュニティを運営し、今、山梨でkintoneといえば、アクアビットとの認知が定まりつつあることは、何人かの方におっしゃっていただきました。
その証拠に、お世話になっている山梨のお客様も何社かお越しくださいました。また、サイボウズ社の山梨担当の営業や広報のご担当者の方々にもブースに来ていただきました。
そうした流れは、アクアビットの山梨進出に追い風となり、自信を与えてくれます。
その自信か、今年のアクアビットブースには、今までにはないあるオーラがまとっていたように思います。つまり、kintoneエバンジェリストが文化祭ノリで出展しているブースではなく、業種・地域に特化した会社のオーラです。
今までのCybozu Daysのアクアビットブースは、プラグインやサービスを打ち出さず、あえて業種に特化し、目立つことを優先していました。それが並み居るパートナーブースの中でも、異色のオーラを帯びさせていたのでしょう。
今回、ブースの出展内容に山梨での活動やちいクラの紹介を出すことも考えましたが、それよりもきちんとビジネス活動をする会社としての顔を出しました。それでも、普段の活動から、山梨での活動が認知されているのは嬉しいですね。
今回のCybozu Daysは、ここまで書いてきたような成果がありました。
この結果を新代表のあづささんに引き継いでいければと思います。
代表変更は、別にブログとしてアップする予定です。また、その中で、今回のCybozu Daysでサイボウズビジネスチャンネルで話したようなkintoneエバンジェリストについても書く予定です。
新たなうちの会社の将来性や行く末も含め、今回のCybozu Daysはとても大きな可能性を感じました。
まずは参加された方、登壇された方、各ブースのスタッフの皆様、そしてサイボウズ社の皆様、本当にありがとうございました。












































































































































































































2番目は、kintoneのwebhookから、zapierなどの外部ウェブサービスに処理を投げる際に必ず行います。永久ループを防ぐために必要な処理です。
3番目は、kintoneで出力した添付ファイルフィールドに格納されているFileKeyをもとにkintoneのファイルダウンロードAPIを実行し、ファイルの中身を取得する処理です。
4番目は、上で取得したファイルの実体をGoogle Driveにアップロードする処理です。アップロードした結果レスポンスには複数のキーと値のペアが含まれています。その中には複数のUrlも含まれていますが、その中でSORACOMが権限の制約を乗り越えて扱えるUrlはThumbnail Linkのみでした。
5番目は、SORACOMに対してアクセストークンを取得する処理です。
6番目は、お待ちかねのSORACOM Fluxに対してリクエストを投げる処理です。ここで投げる先のURLはSORACOM Flux側で生成されたものを使います。後で生成された値の表示場所はお伝えします。
はい、まずはSORACOM Fluxのフローをペタっと貼っておきましょう。以下にフローの作り方を最初からご説明します。
まずはメニューからSORACOM Fluxを選択しましょう。
続いては「新しいFluxアプリを作成する」を選びます。既に作ったアプリは下に表示されていますね。
作成するFluxアプリの名前と適用を入力しましょう。
SOARCOM Flux Studioの画面が表示されるので、チャネルを作成するを選びましょう。
最初のチャネルの種類を選ぶ必要があります。ここではAPI/マニュアル実行を選びます。これを選ぶことによって、zapierからの値を受け取れます。
新しく作成するチャネルの名前と適用を入れましょう。kintoneから来たものなので、そのように名付けています。
作成したチャネルでAPI/マニュアル実行を選んだので、URLが表示されています。これをzapierの最後のフローに設定します。
続いてアクションを作成します。アクションを追加を押しましょう。
ここで何を選ぶかが肝です。今回はAIを選びました。もちろん他のアクションを選ぶと、よりSORACOM Fluxの世界が広がります。
ここからがこの記事の本丸です。AIに対する指示を設定する部分です。
AIに投げるプロンプトはここで設定します。
AIからの回答をどうつなげるかをここで設定します。
私はここで図のように設定しています。AIのモデルは複数が選べます。私はAzure OpenAI (GPT-4o)を選びましたが、他にも本稿執筆時点では、以下の候補が選べるようです。
ここでプロンプトを設定します。好みに応じて「あなたはプロの店舗運営者です〜」云々の呪文を唱えておくとより幸せになれるかもしれません。
次のチャネルではWebhookを選びました。ここでkintoneへのリクエストを組み立てます。kintone側のREST APIについては、
ここで設定する際は、kintone側のフィールドコードとjsonのキーは一致させてくださいね。
私はこのようなkintoneアプリを作りました。
レコードを保存すると、zapierを経由してSORACOM FluxがAIに問い合わせた結果をkintoneを書き戻してくれます。
参考として、アプリのフィールド一覧も載せておきます。






















