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2024年3月のまとめ(法人)


令和六年三月。

年度末を迎えました。今年度も苦しみました。
まだ苦しい状況が続いています。

が、光が見え始めているのも確かです。

今までの個人事業のやり方を続けるのは難しくなっています。単価も体制もやり方も。
今までの経営の反省を真摯に考えるにつけ、やり方を抜本的に変えようとしました。そしてこの下半期は変革に取り組んできました。

むしろ、昨秋からの試練と苦しみは、来年以降の弊社や私にとってよかったと思います。

結果的に、年度としては過去最高額の売り上げを達成しています。
今後の受注も続きました。

達成度6割。達成感5割。満足感6割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社と関わりを持っていただいたすべての方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

●弊社の業績

§ 総括 三月度の売上は目標をぎりぎり達成しました。

さらに、年間を通じては過去最高の売上を達成することができました。
ですが、利益の面ではぎりぎりもいいところだと思います。これから決算に向けて準備を始めるため、まだ未定ですが。

昨年の秋ごろ、このままでは会社が持続できないと予測しました。実際、ギリギリの綱渡り状態が数ヶ月続きました。

そこで痛感したのは、もう今までのやり方では難しいことです。単なる業務改善ではなく、抜本的に弊社の業務を切り替えなければ、人を雇う形での経営は続けられない。

対象とするお客様の規模を大きくすると同時に、単価も大幅に上げました。さらに、従来の請負型開発から伴走開発に全面的に舵を切りました。

今月から伴走開発が一段落した案件や、新たに始まる案件など、この切り替えは今のところ効果をあげています。

単価を上げたことで、失注も起こり得るかと思いましたが、単価そのものが高い事による失注はまだなく、ここは一安心です。

ただ伴走開発は私個人が引き受けてやらなければなりません。その場合、私のリソースがどこまで確保できるかと言う問題が付いて回ります。実際、四月からの私の予定はかなり逼迫しています。

ただ、引き合いや受注が途切れないことは、本当にありがたいことです。

実際、kintoneの伴走案件をこなしていると、お客様からのご要望に対してすらすら解法が答えられる私がいて、そういう私の価値が求められていることを感じます。
しかし、その作業を続けている限り、私一人の会社からの脱却は難しいのも事実です。
そうではなく、私以外のメンバーにも主役になってもらえる会社にしないと。

そのためにもメンバーには、成長し、視野を広げてもらう必要があります。

今期の反省を生かし、来期はより効率的なやり方を目指します。

今月、弊社にとって以下のようなトピックがありました。
・弊社代表が「山梨ワーケーションツアー」に参加しました(2/28-3/1)。
・弊社代表が「よっちゃばれっ kintone 無尽 Vol.3」に参加しました(3/1)。
・弊社代表が「こどもの居場所大会 in 東京」に参加し、皆さんの前で挨拶しました(3/2)。
・弊社代表が「WAGRI ユーザー会」に参加し、皆さんの前でスピーチしました(3/5)。
・弊社代表が「餃子投資の会」に参加しました(3/13)。
・弊社代表が「NO-CODE SYMPOSIUM 2024」に参加しました(3/15)。
・弊社代表が「kintone × RPA 飲み会」に参加しました(3/17)。
・弊社代表が「リアル Cy-Musubi 2024」に参加・登壇しました(3/19)。
・弊社代表が「devkin meetup Vol.3」に参加しました(3/19)。
・弊社代表が「トヨクモNIGHT~プリントクリエイターNIGHT」に参加・登壇しました(3/22)。
・弊社代表が「スナックジョイゾー」に参加しました(3/22)。
・弊社代表が「kintone Café 栃木 Vol.1」に運営・参加・登壇しました(3/23)。
・弊社代表が「kintone Café METAVERSE Vol.7」に参加しました(3/26)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。

§ 業務パートナー 今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。
お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

開発案件の受注を減らし、その割合を下げることを決めた以上は、伴走開発からこぼれ落ちた開発をうちのメンバーが担う運営に変えます。
そうなると、パートナーに対してお願いすることもぐっと減ってしまいます。このあたりは今月も対面での打ち合わせをし、今後の方針を伝えています。


§ 開発案件 今月は九割五分の開発案件がkintoneがらみでした。
今までにいただいた多数の案件の実装作業が続いています。いくつかの案件では検収に至ることができました。本当に感謝します。

昨年の師走から、今までの開発のやり方について、抜本的に変える決断を下しました。

・代表が伴走担当としてお客様に入る。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性が持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中できる、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

今まで安すぎた単価設定も大幅に上げました。
上げた単価をベースに受注も取れるようになり、それが自信にもつながっています。
引き合いも途切れていません。

伴走開発による案件の獲得や実装も手ごたえを感じています。
既に今年に入ってから要件定義フェーズの形で伴走を行っています。
また、今月から複数の案件で伴走開発が始まりました。

ただし、伴走開発はかなりの集中力と労力が求められます。
私自身の切磋琢磨もさらに求められます。切磋琢磨が欠かせません。
同じ努力をメンバーにも求めていきたいと思います。

昨年に出したGO! DO! with-Uとアビットリンク、さらにk-Report帳票統合サービスも併せて、弊社の価値をより世間に訴えていく必要があると思っています。

代表のトーク力も連日の伴走案件や商談の中で磨きつつ、私自身がまず手本を見せます。
年齢が上がっても成長し続ける気概と手本を示したいと思います。

弊社に期待してくださる方が多いようです。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。

そういえば、私がホームページ案件を受け始めた当時からお付き合いのあるバレエスタジオさんが看板を下ろすことになり、
ホームページ案件が一つ終わったのが今月です。約18年ほどやらせてもらいました。今までありがとうございます。
これでホームページ保守案件は残り一つだけとなりました。


§ 財務基盤の堅牢化 財務をきっちりすること。前からの課題です。
弊社としては問題ないのに、家計が絡むととたんに脆弱になる。
この点は弊社の長年の課題でした。

先々月、大きな荒療治を行い、リセットしました。
おそらく来月あたりから、ようやく歪な状態が解消されるはずです。

まだまだ、経営者としての未熟を痛感させられることも多いです。財務改善には単価アップから。
まずはそこがうまくいきそうなので、その後にコストカットや生産性向上に舵を切ります。
弊社への期待の高さを感じ、耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。


§ 社内体制 三年前の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に、肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
この正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。

企業理念
「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念
「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・家族の事を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、代表の考え方の軸はぶれていません。たた、顧客のためにと思い単価が安すぎただけで。

地域活動やNPOやkintoneエコシステムへの関与と営業活動の両立を組み込みつつ、メンバーに過度な負担をかけないように作り替えています。

昨年の4月より弊社に正式に加わってもらった代表の長女に人事・総務・経理の作業を任せ、法人設立時から名のみの役員だった代表の妻にも来月からチーム作りの担当として本格的に加わってもらう予定です。
妻が関わってくれたら、続いては弊社のビジョン・ミッション・バリューの浸透や、弊社の事務所開設などにも携わってもらうつもりです。

今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築 今月は外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約15回です。オンライン商談はざっと数えたところ約31回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約83枚です。


先月末から今月頭にかけてのやまなしワーケーションへの参加によって、山梨に拠点を結ぼうとする弊社の企てに大きな弾みがつきました。


また、今月は今までの人脈にない新たな集まりにも多数顔を出しました。
こども居場所大会 in 東京では、社会課題の解決に向けて努力する方々とのご縁ができました。
WAGRIユーザー会では、国際標準を決める人々やアグリテックの先進にいる人々とのご縁ができました。
餃子投資の会では、投資分野に強い人々とのご縁を再びあたためることができました。
NO-CODE SYMPOSIUM 2024では、kintone界隈だけでない他のNO-CODEツールの人々とのご縁を拡げることができました。
kintone × RPA飲み会では、RPA界隈の人々との知己を得ることができました。
そして、kintone Café 栃木やその翌日の栃木市での旅でも、栃木の方々との新たなご縁をつなぐことができました。






皆さんとの熱いつながりが次の案件につながり、お互いが望むビジネスと人生が広がる。それこそ、まさに弊社が望むあり方です。

弊社が経営で苦戦していても次々と案件を頂けているのはこうした出会いがあるからです。

引き続きよろしくお願いいたします。


§  対外活動 今月はこちらのイベントに参加しました。「山梨ワーケーションツアー」(2/28-3/1)。「よっちゃばれっ kintone 無尽 Vol.3」(3/1)。「こどもの居場所大会 in 東京」(3/2)。「WAGRI ユーザー会」(3/5)。「餃子投資の会」(3/13)。「NO-CODE SYMPOSIUM 2024」(3/15)。「kintone × RPA 飲み会」(3/17)。「リアル Cy-Musubi 2024」(3/19)。「devkin meetup Vol.3」(3/19)。「フミダセTV」(3/21)。「トヨクモNIGHT~プリントクリエイターNIGHT」(3/22)。「スナックジョイゾー お花見ナイト」(3/22)。「kintone Café 栃木 Vol.1」(3/23)。「kintone Café METAVERSE Vol.7」(3/26)


こうした対外活動こそは経営者としてやるべきことであると同時に、弊社メンバーにこの方向性を理解してもらう必要があります。
今年の年始の抱負として、登壇回数を36回と定めました。3月の時点で13回の登壇が果たせています。
今月は、WAGRIユーザー会の場で、自己紹介を希望する場があり、そこで意を決して手を挙げ、全く知らない人だらけの前で、大臣官房にいらっしゃるような方々の前で話しました。かつての自分では考えられない振る舞いに出られたことで、私自身のステージが少し上がれたのかもしれない、と自信になりました。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向と違ってしまいます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうようにつとめなければ。

外の皆様と交流を深めたいと思っています。
今月に行った活動からそのことを強く感じました。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動 以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

今月、書いた本のレビューは0本()。
今月、書いた観劇のレビューは0本()。
今月、書いた映画のレビューは0本()。
今月、書いた抱負は0本() 。
今月、書いた旅日記は0本() 。
今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは6本(
やまなしワーケーションに参加しました
よっちゃばれっ kintone 無尽 vol.3に参加しました
こどもの居場所大会 in 東京に参加しました
雲の上Talking〜プリントクリエイターNight〜に参加・登壇しました
kintone Café 栃木 Vol.1に運営・参加・登壇しました
kintone Café METAVERSE Vol.7に参加しました
)。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

2月28日 2月28日 なぜコメントや仕様書が必要か。チーム内にも自分自身のためにも
2月29日 2月29日 山梨の可能性を感じるワーケーション
3月1日 3月1日 地方に行くとニーズが見える
3月4日 3月4日 品質追求の醸造所でもできるところはIT化。
3月5日 3月5日 社会課題に向き合って行きたい
3月6日 3月6日 WAGRIユーザー会で学ぶ標準化
3月7日 3月7日 株価に踊らされず、既存のやり方に頼らない地道な変革を
3月8日 3月8日 物流博物館で自分のシステムエンジニアとしての原点を知る
3月11日 3月11日 地震確率に右往左往せず、つねに備えておく。
3月12日 3月12日 漫画はもっと評価も立場も上げられるべき
3月13日 3月13日 生成AIの著作権問題は注視したい
3月14日 3月14日 管理体制の強化か、スピードの重視か。
3月15日 3月15日 売り上げは上がっても、利益体質はこれから。
3月18日 3月18日 NO-CODEツールの意義
3月19日 3月19日 ダイヤ改正の鉄道減便からの次。
3月20日 3月20日 kintoneエコシステムはビジネスもコミュニティも含めて
3月21日 3月21日 スキル伝達が不要になり、より抽象的な伝達に
3月22日 3月22日 都市開発の現場から感じたこと
3月25日 3月25日 オフィスを持つとコミュニティが開ける
3月26日 3月26日 コミュニティに積極的な理由。
3月27日 3月27日 メタバースにいることがAIエージェント時代が来ることの証し

§ 年表

 ・三月お仕事

小菅村中央公民館、anyplace.work 富士、焼き鳥 びんど、金蔵、サイボウズ 本社×2、日比谷国際ビルヂングでWAGRIユーザー会、二俣川で商談・作業×6、品川で商談×3、ドトールコーヒーショップ 神田中央通り店、神田で商談、ラムゴロー神田南口店、CEN CAFE、なぜ蕎麦にラー油を入れるのか。、北綾瀬で商談、中国家庭料理 大連、Café PRONTO 品川シーズンテラス店、ベルサール六本木でNO-CODE SYMPOSIUM 2024、土佐しらす食堂二万匹、アクアビット サテライトオフィス、ココデンタルクリニックで作業、府中で打ち合わせ×2、Starbucks、関内で商談、ケンタッキーフライドチキン、雲の上Talking~プリントクリエイターNight(トヨクモ社)、スナックジョイゾー、HOTTAN、庄助、寧々家 宇都宮駅前店、モスバーガー、府中市立 中央図書館
§ ツイートまとめ
・三月ツイート
https://togetter.com/li/2340963


kintone Café 栃木 Vol.1に運営・参加・登壇しました


3月23日にkintone Café 栃木 Vol.1を開催しました。
告知ページはこちらです。


今回の開催によって、kintone Caféが未開催だった栃木県に第一歩が記されました。

kintone Café 栃木を開こうとしたきっかけを以下に記します。

昨秋に行われたkintone Café JAPAN 2023の水沢さんの登壇の中で、kintone Caféが開催されたことがない都道府県が9県あることを知りました。私は全国のあちこちで開催されるkintone Caféに可能な限り顔を出しています。
そして、早く全ての都道府県での開催を実現したいと考えていました。そこで、まずは栃木・群馬・茨城で開催しませんかとX(旧Twitter)でPostしました。
それに応えて連絡をくださったのがりぃさんです。
私とりぃさんでkintone Café 栃木を開くための準備を初冬あたりから始めていました。

登壇スライドの中でも触れていますが、私は宇都宮に滞在したことがあります。ちょうど二年前の三月。宇都宮には約十日弱の期間を過ごしました。

その時に感じたのが、宇都宮や栃木ではITコミュニティが盛んでない、ということでした。
コミュニティが盛んでないと、kintone Café 栃木を開いても、地元の方の割合は少ないかもしれません。
つまり、県外からの参加者が、特に、kintoneコミュニティによく参加する方々が会場の多くを占めるだろうと予測しました。

また、新たな支部の立ち上げにあたって、私はサポートに徹する一方で、仕切ったり目立ったりすることは厳に慎むつもりでした。
なぜなら、コミュニティとはその支部で自立・自走できることが大切だからです。
そこで、栃木にお住まいのりぃさんに前面に立ってもらい、りぃさんにテーマや人選もお願いしようと思いました。
初回はまず県外の方が多くてもいいから、開催実績を作ろうという意図です。

私が今回、声をかけたのは1人だけです。愛媛から来てくださった沖さんです。
なぜ声をかけたかというと、今回、登壇してくださったはっしーさんが、都合が悪くなったため、登壇枠が空いたからです。
そこで急遽、別イベントの懇親会でご一緒した沖さんをお呼びしました。
なお、はっしーさんは直前に都合が良くなったため、予定通り登壇してもらいました。

さて、前の日の私はトヨクモさんのイベントで話した後、お客様をお呼びしたスナックジョイゾーにも参加しました。
そして、共にkintone Café 栃木に参加した前嶋さんが経営する、株式会社SEEDPLUSの西川口の事務所に泊めていただきました。


翌朝、西川口を出た私たちは、前嶋さんの運転で東北道を北上した。
出がけに、前嶋さんが弊社のスペルを3Dプリンターで作ってくださいました。とてもうれしかった。

途中、佐野SAに立ち寄り、「宇都宮天然温泉ゆらら」でアヒル風呂に入り、そこに併設された田丸食堂で餃子を食べて、まずは栃木に禊を済ませました。

次に、宇都宮の二荒山神社の近くにあるコワーキングスペース「HOTTAN」に向かいました。
今回のkintone Café 栃木 Vol.1の会場は「HOTTAN」です。
「HOTTAN」のページ(https://socoarea.jp)はこちらです。

二年前に私が宇都宮に滞在していた際、「HOTTAN」を数回利用しました。そして、ここでならkintone Caféが開催できると思っていました。

私たちは風呂、餃子、渋滞で遅れ、「HOTTAN」に到着したのは定めていた時間の十分後でした。その間、「HOTTAN」の代表者である村瀬さんとりぃさんがある程度会場設営を終わらせてくれていました。


さて、そうするうちに参加者が続々と会場に集ってきてくれました。そして、会場の定員を埋めてしまいました。満席です。参加者は計20名に。



というわけで、りぃさんが司会進行役を担って、kintone Café 栃木 Vol.1の開始です。ついに栃木でもkintone Caféの開催が実現しました。

今回は参加者の皆様が各地からお土産を持ち寄り、華やかなkintone Caféとなりました。まさにカフェにふさわしい感じです。
栃木、埼玉、東京。さらには愛媛から。各地のお土産品が並ぶ様子は愉快です。
始まる前は緊張するとおっしゃっていたりぃさんも、着実に司会進行をこなしていってくださってます。すばらしい。
この時点で、kintone Café 栃木の成功は約束されました。
後は皆さんのLTを聞きながら、学べば良いだけです。

今回は初開催と言うこともあり、りぃさんの意向もあって、特定のテーマを決めませんでした。
参加者のそれぞれがkintoneにまつわる何かを語ってもらうスタイルです。
そこで、テーマも「kintone好きな人が栃木に来てくれてkintoneの話しをできる会みたいな。。ゆるーい感じで?」と定めました。

りぃさんに参加者のお誘いをお願いしたところ、10名の登壇者がすんなり決まりました。初回の陣容としては上々です。りぃさんの人柄の賜物ですね。
ただ、全員に話してもらうには時間が足りないので、10人の全てにLTで語ってもらう構成にしました。


最初のLTのトップバッターはkozakanaさんにお願いしました。kozakanaさんといえばAI。栃木の名称や名物をAIに問い、その答えをkintoneアプリのヘッダースペース上にAIが表示する趣向です。
前もってAIにヒントを与えて、それをパラメーターとしてバイアスをかけてみたり、ヘッダースペースにアイコン付で答えを書いてもらったり、随所に工夫がこらされていました。

ヒントを設定しているのに、AIが意図と違う答えを返してしまう本番ならではのアクシデントもまた一興。
AIといえども、答えが決まりきっていれば面白くありません。遊びや揺らぎがあってこそのkintoneではないでしょうか。このライブ感も含めて。


さて、その次は熱を出してこられなくなった方の代打で私が登壇しました。

本来、私の出番はトリを予定していました。コミュニティーを盛んにしましょう、と言うタイトルだったので、「今日はたくさん学びましたね〜この勢いでkintone Café 栃木だけでなく、群馬や茨城、そして埼玉も盛り上げましょう〜」と持っていく予定でした。
が、順番が前になったので、やり方を変え、今から学ぶ内容を踏まえて、コミュニティを盛んにしましょう!と呼びかけました。私のスライドは以下の通りです。

スライド

なお、後日ご縁があって、kintone Café 群馬が立ち上がりそうです。


続いては、ちったろさんによる登壇です。タイトルは「ゼロからkintone」です。
昨年末のエン・ジャパンさん主催のchallENgersと言うイベントでも、ちったろさんの登壇には印象を受けました。
わずか数日間で研修を全て終わらせてしまい、kintoneアプリ作成者として一人前に育成してしまう恐るべきエン・ジャパン様の研修術。私にとって今、最も身につまされるのが研修なので、私もその時紹介された書籍をすぐに購入してしまったほどです。
ちったろさんがおっしゃる事は、師匠であるエン・ジャパンの高橋さんのお考えなども踏まえつつ、基本に忠実、無理なアプリを作らない、ヒアリングをきちんとするなど、もっともなことばかりです。

システムはシンプルに。
私も本当に、それを頭では理解していながらも、出来ていないと反省することしきりでした。


ついては、神戸さんによる「新施設オープンにもkintone」です。
前日のトヨクモさんでのプリントクリエイターNightでも神戸さんは登壇されていました。そしてこの日も。
二人でペア登壇。ご縁ですね〜。

神戸さんが前日にお話しされた内容はプリントクリエイターを使った実装が中心でしたが、今日はkintoneを使った実装に焦点を当てていました。
産業廃棄物処理のkintoneを用いた実装は通常の事務処理の実装と少し違います。ですが、工夫と粘りによってkintoneでも実装できるはずです。
神戸さんの場合、使うべきところはきちんと基幹システムを活用しておられます。
昨日のプリントクリエイターNightで質問したかったのが、マニフェスト印刷はプリントクリエイターを使っているのか、ということでした。
夜の懇親会で、神戸さんからマニフェストは基幹システムから出すと伺い、私の中の疑問点が氷解しました。
私にとって昨日と今日で神戸さんの取り組みの全体像が見えました。


続いてははっしーさんによる 「すごくない事例発表」です。
はっしーさんからは、日報の作り方のノウハウを語っていただきました。
先日のdevkin Meetupの懇親会でも確かはっしーさんはこの話をされていたような気がします。
今までの自分の作業を日報に入力し、後で分析することで、業務量を分析する。
私もFourSquareを使い、訪問した場所の履歴をkintoneで一元管理しています。いわゆるライフログの考え方ですね。

kintoneをそういう風に活用するのは、私の中ではとても共感できます。
理解どころか、完全に同意します。
私もライフログをkintoneで管理する方は記事にアップした方はありますが、私もこの先、どこかで話してみようと思いました。

さて、ここまでで前半が終りました。

オンスケジュールで動いたのは良いことですが、それぞれの発表者が次々と入れ替わってしまっていたので、その間に何かコメントがあってもいいかなと思いました。
そこで私からりぃさんに、後半はスピーカーが変わるごとに前の方の登壇に対してコメントを入れたほうがいいですよとアドバイスしました。
後半は、私からのアドバイスを忠実に実践して守いただいたので、よりkintone Caféとして良い姿になったんではないかと思います。


後半は、ミウミウさんによる「kintoneアプリ、みんなはどう作ってる?」でした。
冒頭にミウミウさんからタイトル変えました、すみませんと言う自己申告がありました。

変えたのは、ローン計算をkintoneの標準機能でできるかと言うテーマでした。とても面白いです。
私もローンは毎月払っていますが、新たに申し込む事はあまりありません。
そのため、ローン計算をkintoneでさせる発想には至りませんでした。

ミウミウさんの発表内容は、見ていて学ぶところが多かったです。
複雑に見えるローン計算もある程度まではkintoneの標準機能でもできます。
ですが、丸め処理などを含めると、ローン会社からの見積もりの結果とkintoneの結果に乖離が生じます。kintoneの標準機能では、どうしてもそれは解決できないのです。
そのあたりを、カスタマイズでどうすべきか。またはプラグインとどう切り分けるのが私たちの腕の見せ所です。
ミウミウさんも、標準機能だけでできないところは、krewDataでできるとおっしゃっていました。
ローンを使っての標準機能の限界をあぶり出す着眼点が面白いと思いました。見習わないと。


続いてなかじさんからは 「〇〇だけじゃないkintone」というタイトルで話してもらいました。
上にも書いた通り、私は前の日にスナックジョイゾーに参加していました。ミウミウさん、なかじさん、前嶋さんに加え、今回来ていただいた小渡さんもご一緒でした。
なかじさんの内容は、スナックジョイゾーのLTのようで、kintone Caféで話す内容としては異彩を放っていました。
ところが、そこでお話しされている内容は、コミュニティーの本質の一端を語っておられ、私にとって頷ける内容でした。
kintone Caféを通じて kintoneを学ぶことも重要ですが、そのきっかけを通して、kintone以外の何かでつながっても良いはずです。
スナックジョイゾーでも、スポーツ漫画、プロレス、フラなど、いろんなテーマが雑多に語られ、そこから次の何かにつながっていきます。新たな次のテーマが生まれ、面白い反応に繋げていくのが、コミュニティであるはず。

kintone Caféの場であえて一石を投じることで、コミュニティの本質を問う。
面白い試みでした。

私も今後、何かコミュニティを作る際は、一つのテーマに固定するのではなく、いろんなテーマを持ち寄れるコミュニティにしたいと思っています。


続いては、前嶋さんによる「kintineとIoT」です。
私と前嶋さんのご縁や関係性を語り、私をネタにしながら、会場を盛り上げてくださいました。
ですが、そこで話される内容は、kintoneのこれからを占う一つの要素です。

どうすれば、IoTとkintoneをうまく活用できるのか。単なる事務処理とのツールとしてkintoneを使うのではなく、その次に何に活用できるのかの観点は、今後のkintoneを考える上でとても重要です。
業務の組み立て方、開発フェーズに対する考え方、システムの構築の仕方など、IoTとkintoneは、手法がかなり違います。
データで完結するため、不確定要素があまり入り込まないkintoneに比べ、現実を相手にするIoTは、そもそも実現できるか分からない点が実装への最大のハードルです。

その違いを踏まえた上で、kintoneからIoTに業務を拡張させようとするのが私なら、IoTを理解した前嶋さんは、kintoneを知って何が生かせるのかを考えておられます。

そこをどのようにつなげるかは、私にとっても重要なテーマだと思っています。
今回、前嶋さんとは、前日から旅を一緒にしました。車中でもお互いの仕事やシステム構築に関する考え方についての話をたくさんしました。
車中での会話や前嶋さんの登壇内容を踏まえて、このあたりの違いは自分の中で言語化してまとめたいと思っています。


続いては沖さんです。「プロセス管理のエラーメッセージの沼を知ってるかい?」というテーマでした。
gusuku Customineのサポートを担っている沖さんは、kintoneユーザーから様々なエラーの相談を受けています。
その経験値はご自身でもおっしゃっていた通り、相当蓄積されているはずです。
そのノウハウから導き出されたプロセス管理に関するエラーの様々な事例を教えてくださいました。

私にとって目から鱗でした。そもそも、私はまだkintoneのことをよく知らないという、自戒の感情すら生まれました。

このあたりのエラー情報の整備は、本来はサイボウズさんが行うべきだと思います。この整備には私たちkintoneエバンジェリストが結集して協力しても良いでしょう。
どのパターンの処理の際、どのようなエラーメッセージが表示されるかについては、より迅速に整備されるべきだと思います。
沖さんの登壇はそのことを私に教えてくれました。とても重要です。大きな知見を得ました。


さて、トリを務めてくださるのはキンスキ松井さん。「kintoneユーザーにはコミュニティが必要な理由」がタイトルです。
kintoneコミュニティーの流れや全体像など、サイボウズが目指すところを語ってくれました。
私もいろいろな場所で書いていますが、コミュニティーはkintoneエコシステムになくてはならないものだと思っています。仮にコミュニティがなく、ビジネスだけの関係性だけでは、ここまでkintoneは大きくならなかったはず。
ユーザーコミュニティーがビジネスと共に成長したからこそ、kintoneは担当者レベルに浸透し、担当者レベルでkintoneを使い続けるための大きな力になったと思っています。

今後、有能でかつなんでもできるシステムが海外からやってくるでしょう。kintoneの足りない標準機能を満たし、なおかつプラグインも不要なシステムが。
それでも私はわが国ではkintoneが生き残ると思っています。
その理由は、ユーザーコミュニティの充実があるからです。海外勢が今のkintoneのユーザーコミュニティを作り上がるには、途方もない労力が必要になるはず。

ビジネスでkintoneに関わろうとする方も大勢いますし、これからも増えていくことでしょう。
ですが、ビジネス側で関わろうとする方も、コミュニティーの重要性に関しては認識して欲しいと思います。

おそらく私も松井さんもコミュニティを重要視する点で同士だと思っています。
なぜ私がkintoneコミュニティーに肩入れするのかの理由も含めて。

これで全員の登壇が終わりました。
写真を撮って撤収し、次の場所へと向かいます。


さて、懇親会です。
今回の懇親会のお店「庄助」は、合同会社ぱんだ商会の鈴木さんに選んでいただきました。
孤独のグルメにも登場した、予約を取ることすら難しいお店です。

今回、りぃさんとkintone Café 栃木をやろうと決めた時、真っ先に鈴木さんにもお声がけをしました。
鈴木さんにも登壇をお願いしたのですが固辞され、でも会場にも懇親会にも来てくださると言うので、お店の選定をお願いした次第です。


お勧めの店と言うだけあって、料理は絶品でした。めちゃくちゃおいしかったです。餃子の他にも宇都宮の美味しい料理はたくさんあることを教わりました。ゆず味噌とか。焼き魚とかブリ大根とか、菜の花のおひたしとか、モツ煮込みとか。


ここでは、kintone Café 栃木の場で話せなかったことも含め、大いに盛り上がりました。


さて、お店を出て、宇都宮駅から帰る方をお送りするため、駅へと向かいました。
その後、宇都宮に泊まる方々と、りぃさんも交えて二次会を行いました。私もkintone Caféの最中に宿を予約して宇都宮に滞在を決めました。


二次会の参加者は沖さん、藤村さん、りぃさん、私。しばらくしてはっしーさんも駆けつけてくれました。
ここでも、また新たなきっかけが生まれ、次のコミュニティーにつながっていきそうです。

まずは大勢の方に参加していただき、本当にありがとうございました。とても感謝しています。
これでkintone Café 栃木は無事に第一歩を踏み出しました。今回の開催でスタッフの候補者にもお声がけができました。私もあと何回か関わって、コミュニティとして自走してもらえるところまでサポートしたいと思います。

また、遠からずVol.2の開催案内をお知らせする事でしょう。その節はぜひご参加いただければと思います。

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