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kintone Café 山梨 Vol.2に運営・参加しました


4月27日に「kintone Café 山梨 Vol.2」を開催しました。
告知ページはこちら(https://kintonecafe-yamanashi.qloba.com/activities/16073)です。

前回のVol.1から10カ月の間が空きました。
私達、kintone Café 山梨の運営スタッフは、その間、別のイベントを行っていました。
そのイベントとは、「よっちゃばれっ kintone 無尽」です。「kintone Café 山梨」と「よっちゃばれっ kintone 無尽」との使い分けについては、以下の通りです。

開催イベントについて

kintone Café 山梨としての開催について

kintone Café 山梨としての開催にあたりましては、県内外から出席をいただき、特に山梨県内のkintoneユーザーやkintone導入を検討されている方々の学びの場として、県内のみならず、県外のプロフェッショナルな方からもご教示いただき、スキルアップに繋げられればと考えております。

よっちゃばれっ kintone 無尽!の開催について

よっちゃばれっ kintone 無尽!の開催につきましては、山梨にはもともと「無尽」という定期的な集まりを行う習慣があり、そんな山梨の無尽という習慣を用いて、定期的に山梨県内でkintoneに携わっている方々と集まり、お互い色々な意見を出したり、勉強しあったり、相談したり、助け合っていけたらということで考えております。

上の内容は、こちらのページ(https://kintonecafe-yamanashi.qloba.com/)にも記しています。

「よっちゃばれっ kintone 無尽」はすでにVol.0~Vol.3まで開催しました。その中で山梨県のkintoneユーザー同士の交流は深めてきました。
そこにきて、今回「kintone Café 山梨」の開催です。山梨県外からゲストを呼び、山梨を体験していただきつつ、山梨県の方にも県外の方からの刺激を受けてもらう良い機会です。

今回、遠くは高知県、大阪府からのゲストをお招きしました。また、お隣の長野県や東京、神奈川からもお越し頂きました。



私は今回は裏方に専念すると決めていました。そのため、当日は受付として皆さんのお越しをお待ちしておりました。
まだできて間もないやまなし地域づくり交流センターの新しい建物に、参加者が階段またはエレベーターでぞくぞくとやってきます。最終的に26名にのぼった参加者の皆さんに小林さんが作成したクリアファイルやステッカーをお渡しすると喜んでくださいます。

この建物がオープンしたのは令和3年8月というから、本当に新しいです。
私も皆さんが来られる前に受付で挨拶させてもらいました。私が山梨に移住でき、拠点を構えることができた暁には使わせてもらおうと思います。


今回の司会・進行はあかねさんが担ってくださいました。前回のVol.1でも司会・進行をしてくださるはずが、荒天アクシデントによって参加が終わる直前になったので、今回は満を持して司会・進行を進めてくださいました。
そのあかねさんからの開場の挨拶の中で、私が甲府移住に向けて取り組んでいることを紹介していただきました。
今回、参加された方の中には私の移住計画を知らない方もいらっしゃったので驚かれました。あとで何人かの方から声をかけられました。


あかねさんによる挨拶や諸注意の後は、いよいよ本編。


まずは大阪からどりぃさんによる「kintoneの業務活用でおさえておきたいXXX (当日のお楽しみ!) (仮)」です。
話しはじめてすぐにXXXがkintone SignPostであることを漏らしてしまうのもご愛敬。わけあい合いとした雰囲気の中、参加者の皆さんを3~5人のグループに分け、各グループでワークをしてもらいました。

これが結構好評でした。音響を担当された小林さんが、機転を利かせてシンキングタイムのBGMに宇多田ヒカルの曲を流すファインプレイを繰り出し、壇上ではどりぃさんとあかねさんが踊りながら各グループの協議を見守っています。音と動きが加わって、なんだかとても和やかなkintone Caféです。
グループワークに参加していることで、皆さんも参加者として一体となっている感じが会場にみなぎります。
後ろで見ている私は、この時点でkintone Café 山梨 Vol.2の成功を確信しました。


グループワークも、まあ、シンキングタイムを含めるとどうしても尺が足りなくなります。どりぃさんはお題を二つ用意していらっしゃったのですが、一つだけしかこなせませんでした。でも、kintone Caféのあたためとしてはばっちり。とても良い雰囲気で始めることができました。

私的には今回は懇親会でどりぃさんとお話しできたのがよかったです。
今までも高知のCaféとかで一緒に登壇したことはありましたが、kintone界隈では知り合って長いのに、今までなかなか話す機会が持てなかったのが、今回、親近感につながりました。私の周りでも、文献史学を専攻していた方はいないはず。驚き。
どりぃさん、ありがとうございました。


さて、続いては富士吉田市の小俣さんによる「事例発表① 富士吉田市でのkintone活用事例紹介」です。
前回の「kintone Café 山梨 Vol.1」では、小俣さんに話してもらっていません。それもそのはずで、kintone Café 山梨のスタッフが小俣さんにコンタクトをとったのは、前回の「kintone Café 山梨 Vol.1」のすぐ後だったのです。そして、すぐに小俣さんがすごいkintoneの使い手であること知りました。それ以来、「よっちゃばれっ kintone 無尽」にお呼びし、それ以来、小俣さんや飯野さんをはじめ、富士吉田市の皆さんには毎回コアメンバーとして参加してもらっています。
今回は、登壇のはじめに富士吉田市の紹介がありますが、その部分を飯野さんに交替して説明してもらう二部構成でした。


富士吉田市の事例は、市役所全体にkintoneを広げ、自治体全体でkintoneを活用しようとしている点で、全国でも注目すべき事例だと思います。
kintoneが自治体に取り入れられやすいツールであることは自明です。ところが、セキュリティ・ガイドラインやコンプライアンスやLG-WAN対応、ベンダー・ロックインなどの問題があってまだ導入が遅れています。
それが、理解ある上司と有能な推進者がいれば、富士吉田市のように全庁導入も視野に入れられるのです。
小俣さん、飯野さん、ありがとうございました。


続いてはモリビ社の植田さんによる「kintone hive 登壇してみた」です。植田さんといえば、昨秋のkintone AWARDのグランプリとして一気に名をあげました。私もそのすぐ後のkintone Café 白馬 Vol.1でアベック登壇し、植田さんの見事な話術とスライドの組立の妙技は知っていたつもりでした。
今回はその登壇の裏側をお話しいただき、とても得難く貴重な内容でした。登壇への決意とその後の準備など、やるべきこととマインドセットの整え方など、とても参考になる内容でした。これからkintone hive、そして全国大会であるkintone AWARDを目指す全ての方に聴いてほしい内容でした。

こんな偉そうなことをいう私は、kintone hiveには未だに登壇していません。
今更、私がhiveに出られるとは思いません。が、私が土俵にすら上がれなかったhiveとはこういう風に準備していくべし、という心得を得られたように思いました。成し遂げた方のみが語る植田さんの内容は、とても参考になりました。弊社のお客様でもhiveに登壇できるのではないかという方は何社かいらっしゃいます。そういう方に植田さんの法話、いや、登壇を聞いてもらいたいと思いました。
今回の「kintone Café 山梨 Vol.2」も前回に続いてアーカイブ配信を行います。ぜひ皆さんには法話を聞いてもらいたいと思います。
植田さん、ありがとうございました。


さて、ここまでで若干時間が押してきたので、一旦ここで休憩としました。本来はこの後、西見さんの登壇を予定していましたが、急遽西見さんが来られなり、事前収録の動画をいただいていたので、それを放映する形での登壇に切り替わりました。
ところが、その動画を甲府に来る「スーパーあずさ」の車内で拝見したところ、少し尺が長く、時間調節の必要がありました。そこで、運営スタッフで相談して、いったん休憩をはさむことにし、西見さんの動画を後に回しました。

休憩中も、それぞれがご挨拶とkintone談義に花を咲かせてくださっており、盛り上がりも上々です。やってよかったと思えます。


さて、休憩後はサイボウズの渋谷さんによる「kintoneの有効活用について」です。
まずは、甲府の街をレンタサイクルで巡られた渋谷さんの動きが、私の行動パターンと似通っているようで思わず共感を覚えてしまいました。

ここで語られる活用先とは、PTAです。私も以前、渋谷さんがサイボウズ社の運営する「チーム応援Café」で話しておられるのを聞いたことがあります。その時もとても興味深く拝聴したことを覚えています。


ところが、あの時と今では、私自身の状況が変わりました。つまり、弊社が開発主体の業務から、伴走主体の業務へと変わったのです。
つまり、PTAでの運営自走を成し遂げておられる渋谷さんの事例が私にとって違う意味をもって響くようになりました。
私も「チーム応援Café」で話した某自治会の運営からは既に手が離れています。今、どうなっているかについて、あまり関知していません。そして、お客様へのkintone導入も、自走してもらうことを前提に初めから伴走開発を提案しています。もう、保守契約といったやり方ではないのです。


自走してもらうためには、自走できるようなツールの選び方が重要です。そして非営利団体へのITツール導入は常に予算との戦いであり、ツールを選ぶ際には予算が大きな判断基準になります。
毎年役員が交替することが前提のPTAでは、自走し続けられるようなツールの適切な提案が必要です。予算面でも機能面でも。
渋谷さんのスライドは、まさに自走でき非営利団体向けのkintone導入の良い手本になりそうです。私も実はこの数日前にとある環境でチーム応援ライセンスを適用していただいたばかり。今後もより増やしていけるように努力します。
渋谷さん、ありがとうございました。


続いてはテクネコの加藤さんによる「kintoneの強力な助っ人 〜 krewシリーズ3兄弟」です。
前回の「kintone Café 山梨 Vol.1」では、賢者からのアドバイスということで、kintoneではまりがちなポイントを説明してもらいました。




今回の登壇では、krewシリーズの三つについて解説をしてもらいました。
私も弊社もkrewシリーズはここ一年ほどで遅まきながら取り扱うようになりました。そのため、有用性はしっているつもりです。伴走開発の中で説明する機会も増えてきました。

ただ、私は登壇の中でkrewシリーズをじっくり取り上げたことがありません。ましてや、一つのイベントの中でkrewシリーズの三つの違いをそれぞれ紹介する登壇もまだです。
そうした私から見て、加藤さんの登壇内容はとても興味深いものでした。とくに私はkrewDashboardはまだそれほど使っていません。私ももう少しkrewシリーズを使い、この三つの違いをきちんと説明できるようにならなければ、と思いました。

加藤さんのスライドの最後は、5月に開催を予定しているkintone Café 神奈川の告知も行っていただきました。
加藤さん、ありがとうございました。


続いて、先ほど順番を前後させた西見さんに動画で出演してもらいました。
AIエージェントを専門に業務をされている西見さんは、先日新たな会社を立ち上げたばかり。
動画の中では、生成AIからAIエージェントの紹介、そしてAIエージェントとつなぐことによるkintoneの拡張について、貴重な話をいただきました。

私は実は西見さんのこのテーマの登壇は二回ほど聞いたことがあります。また、上に書いた通り、甲府へ来る際の車内で西見さんの動画は確認しました。
それを踏まえた私の感想は、今回の動画は今までに比べてさらにコンパクトになり、かつエッセンスが詰め込まれているということです。


今後、kintoneに携わる方にとって、ユーザーであれ開発者であれ、AIエージェントとkintoneを組み合わせるシーンは徐々に増えていくはずです。ですから、西見さんの説明してくださった内容は今はよくわからなくても、覚えておいたほうがよいと思います。
動画だったため、情報が一方通行になってしまったことに加え、内容が少々高度だったため、会場では疑問符がついていた方もいらっしゃったようです。が、皆さん真剣に西見さんの動画を見てくださっていました。
西見さん、ありがとうございました。


続いては笹本さんによる「事例発表② 顧客管理・保守点検におけるkintone活用事例紹介」です。
笹本さんは山梨県でペレットストーブの販売・設置などを手掛けておられます。
笹本さんと小俣さんの発表によって、今回の「kintone Café 山梨 Vol.2」では複数の山梨県の事例を発表してもらうことができました。


山梨はまだまだkintoneの活用事例が多くありません。
そのため、早い時期からkintoneで構築されておられた笹本さんのような事例は貴重です。
地域への思いも熱く持っていらっしゃる笹本さんのような方が、地域でがんばって事業を継続するためにkintoneを有用なツールとして活用してくださっている事例は、kintone Caféとしてもふさわしいです。


その笹本さんのkintone構築の実際をお話しするのは、kintone Café 山梨のスタッフとして今日も活躍してくださった小林さんです。kintoneとプラグイン、周辺サービスを組み合わせた構成は、kintoneの良さを存分に引き出しています。こういう事例が地元から発表されることこそ、kintone Caféとしてあるべき姿でしょう。運営者としても喜ばしいです。
次回のkintone Café 山梨でも、山梨県からさまざまな事例を発表してもらえるようにしたいと思います。
笹本さん、小林さん、ありがとうございました。



さて、トリを務めていただくのは、高知から駆けつけてくださった片岡幸人さんです。
私と幸人さんは、今までにもさまざまな場所でご一緒してきました。高知、釧路、小田原、都内。
今回もお声がけさせてもらいました。歴史が好きな幸人さんにとって、武田家の栄光盛衰の場である甲府は話し甲斐のある場所ではなかろうかと。


今回も幸人さんからはたくさんのネタを仕込んでもらいました。例えば、長篠の合戦のGoogle Mapとkintoneのマッピングや、甲府の横丁のGoogle Mapとkintoneのマッピングなど。
昨秋に家族で訪れた甲府の横丁街は、え?というような廃墟が残っていて、今時、貴重な場所です。
そして、まさかの武田勝頼公が高知に落人として落ちのびた説をぶちかましてくるあたりが幸人さんの真骨頂です。
私、この説を知らなかったのですが、山梨と高知、めっちゃご縁あるやないですか!?


ですが、幸人さんの本領はこうしたマップとkintoneの連携だけにとどまりません。IoTとkintoneの連携や、リモート保守や制御にkintoneを組み合わせるノウハウについても、さまざまな実例をお持ちです。
山梨が農業や精密加工に強い街であることは周知の事実です。実際、今後の可能性は計り知れないほどに秘めています。
IoTとkintoneの組み合わせを語ってくれた幸人さんの登壇をきっかけに、ノウハウが提供され、山梨県にもkintoneが違う方向からも受け入れられていくのではないかと思いました。
幸人さん、ありがとうございました。



さて、登壇のあとは、皆さんで写真撮影をし、懇親会です。



懇親会の会場は居酒屋友四郎。ここでは9割ほどの参加者の方々にそのまま参加していただきました。
とても有益でさまざまな会話の輪があちこちでできていました。私も上に書いた通りどりぃさんや、長野から来られた方々との会話に花を咲かせていました。
皆さんからも、この日のkintone Café 山梨 Vol.2の内容がとてもよかったという感想があり、運営側としてやってよかったと思いました。


二次会も、私とはくばく社の山田さんとで幸人さんを横丁にご案内するべく、うろうろとしていました。昨秋に来た完全な廃墟の場所が見つからずにウロウロとしましたが、甲府の繁華街模様を幸人さんにお店できたのならよかったです。
ご参加の方々、本当にありがとうございました。次回のVol.3もお会いできればうれしいです。

https://togetter.com/li/2356917


kintone Café 山梨 Vol.1に運営参加しました


6/3にkintone Café 山梨が初めて開催されました。
告知ページ

今回、私はkintone Café 山梨の運営スタッフとして参加し、登壇はしない予定でした。
あくまでも立ち上げの準備段階を手伝うだけで、イベントの本番では話さず、ツイートなどの黒子役に徹するつもりでいました。

ところが、前日の6/2に本州を横断した台風に押された前線が猛烈な雨をもたらし、交通機関が混乱しました。

それによってkintone Café 山梨の発起人であるあかねさんが大阪から戻って来られない問題が発生しました。

そこであかねさんは、早朝に出発する高速バスで甲府に戻るという選択をしました。
朝、あかねさんから甲府に来られるのが早くても16時過ぎという連絡をいただきました。

したがって、15時の開始にあかねさんが間に合わないことが確実になったので、私が司会進行を務めることが決まりました。
qlobaや当日のプレゼンテーション資料に記載されていた登壇順を変更し、会場設営にあたってのいくつかの事前準備や受付も妻にお願いし、妻の友人の方にも一部の準備作業を手伝ってもらいました。

当日のセッションの様子は、
kintone Café 山梨 Vol.1 – Togetter
をご覧いただければと思います。

皆さんのセッションをリアルで聞いていて学びになるのは、自分のやり方が正しいとは限らない、という気づきです。
頭では思っているのです。「自分のやり方が正しいと思うなかれ」と。
ですが、人の思考回路とは弱いものです。
ついつい自分にとって心地よい方向に考えてしまいます。自分にとって心地よい方向とは、今までやってきてなんとなくうまくいってきた自分のやり方をなぞる方向です。

頭では現状維持はいけない、と思っているのです。でも、ついつい現状維持に逃げようとする自分の弱い心。

オンラインミーティングツールを使ったセッションはディスプレイ越しです。残念ながら、没入度はリアル会場のそれよりも落ちます。
目の前で視線を合わせた形で話す識者の話が、自分のやり方と違っていると、自分のやり方が正しいと無意識に感じていたことを痛感します。

トップバッターを務めてくださったテクネコの加藤さんの「ネ申キントン」も、自分の数年前のやり方が、誤っていたことを気づかせてくれました。
実際、やれていたのです。また、それで開発を回せていたのです。自分が万全の体調で時間にゆとりがあった間は。
ところが今の私は経営にかなりのリソースを割かざるを得なくなり、加齢は進んでいます。そして、数年前までの私がやっていたメソッドやノウハウが完全に伝えきれていない。いつの間にか、ネ申キントンを生み出していたことに気づく今です。
案件によっては「ネ申エクセル」や「ネ申アクセス」からkintoneに移管する仕事を手掛けているというのに。

自分のやり方の誤りを再度点検しなければ。

また「カスタマイズ地獄、プラグイン貧乏」も、私も常に気を付けているつもりでも、どちらかに偏っていないか、危うさを常に感じています。
このバランスをどこにとればよいのか。お客様のご予算や、案件の難易度、納期までの期間によって使い分けているつもりです。
しかし、自分のやり方が正しいと思ってはなりません。常に試行錯誤していかなければ。正しいと思った瞬間から、誤る確率は上昇します。

「OA化は費用を減らすことが目的
DXは売り上げを増やすことが目的」
も、はき違えていないか。または、自分のやり方が間違っているのではないか、との振り返りを促されました。

加藤さん、ありがとうございました。

松田さんのセッションも同じく、私のやり方の危うさを教えてくれました。

とくに、kintoneの導入当初はなるべくスペースを使ってもらうように心がけるくだりなど。
私も、お客様にkintone導入する際は、kintoneに慣れてもらうためにスペースを使ったコミュニケーションをお勧めしますが、まだ徹底できていません。
既存でChatWorkやSlackでやりとりしていたお客様の場合、どうしてもそちらでコミュニケーションを行ってしまう傾向にあります。
私自身、今のkintoneのスペースやスレッドの使い勝手に満足していません。そのため、積極的にスペースを使おうとすることに二の足を踏んでしまいます。だが、これではいけないのですよね。

あと「業務プロセスのkintone化のコツ」についても、深く反省しました。
私自身、細かくプロセスを書いてしまう傾向があります。これは詳細設計などの開発現場に長く入っていた弊害が残っているのかもしれません。
kintoneに適した構造でシンプルなプロセス図を書かなければいけません。
kintoneは簡単に手早くアプリが作れるようになっています。それなのに、仕様書の作成に時間がかかるケースが多いのです。

「kintone業務改善は総合格闘技」の言葉もまさにそう。
システム開発の経験が長いと、システム開発のスキルで何とかしようとしてしまいます。そして、局地戦に持ち込んでしまうのです。ですが、kintone業務改善は総合格闘技なのです。

松田さん、ありがとうございました。

続いては、小竹さん。
わが家は星野リゾートの施設が好きで、リゾナーレ八ヶ岳は何度も利用しています。
うちの妻に小竹さんをご紹介したかったので、今回のご縁はよかった。

小竹さんの発表は、いかにグループ内の皆さんに気持ちよく使ってもらうか、に注力されていました。
「ユーザー目線でkintone環境をご案内ツアー」と名付けられたスライドには、私の至らなさを感じる工夫が随所に。

私はデザインや見た目に無頓着です。例えばkintoneのログイン画面など、ほとんど初期状態のままにしてしまっています。
さすがにポータルの左上のロゴはお客様にあわせて切り替えますが、ログインページの画像を毎月切り替えるなど、やったことさえありません。

それ以外にもポータルやスペースのトップなど、カスタマイズをしやすく、それでいて導線を工夫していらっしゃいます。
ポータルからアプリへの導線はもちろん作成します。ですが、まだまだ改善の余地はあります。

そもそも、弊社には昔から使っているkintone環境がありますが、使いこなしているとは言えない状態です。
頻繁に書き込みがあるのはSlackやBacklog。kintoneは本当に弊社で使い込んでいるとはいえません。

特に危機感をかきたてられたのは、サイボウズさんが提供してくださっている各種資料へのリンクをきっちりスペースやポータルに貼っているところです。
うちもまだ、こうしたところができていません。

また、社内向けにkintone39の仕組みを作り、社内でユーザー部署のアプリ開発に伴走する取り組みも参考に使えます。
質問をたくさん何度もして、kintoneを作りたい背景を聞き出す取り組みも、私自身が本当に基本のヒアリングができているのかを自問するきっかけになりました。

小竹さん、ありがとうございました。

ここで、時間が少しだけ余ってしまったので、質問タイムを挟みました。
二河さんや中村さんが質問や発言を行ってくださったことで、皆さんの理解が深まったように思います。

続いては、奥田さんの発表です。

このkintone Café 山梨 Vol.1の中でも、奥田さんの発表は、kintone活用ノウハウが多めだった登壇者の中でも異質でした。
でも、新卒の奥田さんがここまでkintoneを使いこなす、という意味において、とても刺激的な登壇でした。

今回、弊社メンバーも一人(もう一人は家族の事情でアーカイブ視聴)が奥田さんの発表を聞いていましたが、相当刺激を受けたのではないでしょうか。

立ち居振る舞いなども堂々としていて、しかも登壇の中身も技術者魂のツボを押しまくるもの。
Raspberry PiやM5Stackをkintoneと組み合わせた温度検知の仕組みなど、弊社がCybozu Daysで出展した内容を連想させてくれます。
さらに、Google Visions APIを使った仕組みなど、穀物管理をkintoneで管理するにあたってのベスト・プラクティスというべき構成を次々と披露してくれました。

私がもっとも奥田さんの発表において私の至らなさを感じたのは、奥田さんを発表へと促した上司の山田さんの存在です。
もともと、山田さんがkintoneを導入した功労者ですが、それをきちんと奥田さんに引き継ぎ、自らは背後で控える。実に素晴らしい態度です。
私も先日のkintone Café 神奈川において、入社日当日だった二人の弊社メンバーをLTにいきなり登壇させました。それによってコミュニティを重視する弊社の意図は少しだけ発信できたかもしれません。
でも、二人が語った内容はしょせんLTに過ぎません。
奥田さんのように筋の通ったセッションを話せるようになってもらわなければ意味がありません。
弊社メンバーに充実の内容で登壇してもらうためには、技術力と発信力の両方を上げてもらわねばなりません。

これは、私にとっても大きな課題です。まだまだ至らないですし、指導力を上げねば、と思わされました。
素晴らしい登壇でした。

奥田さん、ありがとうございました。

次の登壇者はキンスキ松井さんです。
「kintone コミュニティって何だろう?」
というタイトルで、今までのkintoneのコミュニティの発展を語ってくださっています。

今回のkintone Café 山梨 Vol.1は山梨県で初開催です。半分近くはkintone Café自体にも初参加の人たちでした。
だからこそ、松井さんの登壇は時宜を得た内容だったと思います。

kintoneはシステムが簡単に作れ、他のシステムとの連携も簡単にできます。
しかし、それだけではなく、kintoneがここまで支持を集めた理由の一つとして、kintone コミュニティの存在が挙げられます。

私が唯一、自慢できることがあるとすれば、kintoneにβテストの頃から関わっていたことです。
そのころはkintone自体もまだまだでした。が、製品機能の充実と軌を同じくするようにコミュニティが発展し、ユーザーさんがたくさん参入してこられました。
それがさらに製品の改善となってkintoneを魅力的にしてゆく好循環が生まれました。

そうしたいきさつを初めの頃から見てきた私にとって、松井さんの発表は胸中にいろんな思いを湧き立てさせました。
私のキャリアが、どれだけkintoneとの出会いによって豊かになったかは計り知れません。
とても言葉では言い表せられません。
会場で松井さんの発表を聞いていた私の妻にもその理由のいったんが伝わったのではないかと思います。
その点も含めて、とても感慨深かったです。

松井さん、ありがとうございました。

さて、この時点で、時刻はすでに17時半。あかねさんからはまだ須玉ICのあたりにいるという情報が来ています。

そこで事前にやり取りしていた手はずに沿って、あかねさんの同僚である山本さんに私のPCを使ってもらい、あかねさんが発表するはずだった登壇を代わりに山本さんに担ってもらうことになりました。

山本さんもさすがです。業務を知っているだけに、いきなり手渡されたあかねさんのプレゼンテーション資料をよどみなく読み進めていきます。

私も産業廃棄物業界のシステム開発は何回かkintoneで手掛けたことがあります。だからこそ、あかねさんが現場で苦労しながら改善を進めた苦労がよく理解できるのです。

改善を成し遂げるにあたり、gusuku Customineに助けられたあかねさんは、その製品愛が高じてアールスリーインスティテュートに転職しました。
そして、あかねさんが大阪での研修から荒天によって帰れなかったタイミングが、まさにkintone Café 山梨 Vol.1の当日に重なったことも偶然です。
そこでピンチヒッターとして登壇してくださった山本さんが、あかねさん残した資料や改善への思いをしっかり受け止め、kintoneやgusuku Customineの成果として受け継ぐ姿も素晴らしいものでした。
全てが、壮大なあかねさんを巡るドラマのようで、私はとても感動しました。

あかねさんの新天地での活躍とともに、あかねさんが残した資産を皆さんがしっかりと引き継いでいくこと。それが確信できました。

山本さん、ありがとうございました。

そして、発起から準備までを含め、あかねさん、ありがとうございました。

さて、山本さんの発表が終わった時点で時計の針は18時を指していました。
私としては山本さんとあかねさんの見事なリレーを見た以上、あかねさんが到着するまで待とうと決意しました。むしろ、絶対に待たなければならないと。
そこで私は、皆さんにあかねさんがもう少しで来るから、あと少しだけ待ってほしいとお願いしました。
その一方、私の拙い話術ではどれぐらいの時間を持ちこたえられるのか、心もとない気持ちにもなりました。

そんな私の思いを察して手を挙げてくださったのが、中村さんです。

中村さんとはつい十日ほど前にもkintone Café 大阪の場でお会いしたばかり。kintoneの利用促進の上で欠かせない方です。

登壇した中村さんは、即興でkintone資格試験のアソシエイトの学び方を皆さんに教えてくれました。

私はkintone資格試験のサイトがいつの間にか変更されていることを知りませんでした。
中村さんからの情報は、サイボウズさんがどのようにkintoneを使った業務改善をしてほしいか、どのようにkintoneを活用してほしいかなどの学びに満ちていました。
私も司会者としてコメントしたとおり、一年前にこうした情報を知っていたら、弊社のメンバーももっと円滑にアソシエイトに合格していたはずです。

それとともに、弊社のメンバーは全員がアソシエイトを保持し、さらにスペシャリストにも挑戦してほしい。そう強く思いました。

kintoneエバンジェリストを続けるためにkintone資格を取った私ですが、今や経営者としてメンバーの成長を図るだけでなく、その背後にあるメソッドや思想を知るためにもkintone資格は必要であると感じています。

中村さん、急な登壇をありがとうございました。

さて、まだあかねさんは見えません。そこで手を挙げてくださったのは、松田さんです。再登板の骨折りを買って出てくださいました。感謝です。

これこそがkintone エバンジェリストと呼べる引き出しを、こうした突発事態の中ですぐに出せるところが素晴らしい。
私も見習わねばなりません。

kintoneを長年の間、使っていれば避けては通れない棚卸し。この重要性を教えてくれました。
私も松田さんが発信しておられるブックマークレットを改良して使っています。

私も松田さんの発表を聞きつつも、19時に完全撤収せねばならないため、小林さんとそのあたりの相談をしていました。
すると18時35分。あかねさんがギリギリ間に合いました。

本当は司会をしてもらうはずだったのに、私が全部その役割を奪ってしまったので、最後に話してもらいます。
さらに集合写真を。

1名の方がご家庭の事情で帰ってしまったり、写真撮影に私の妻と妻がお願いして手伝ってくださった落合さんが遠慮して入らなかったりしたので、21名の写真となりました。
そこから懇親会に行くメンバーも含めて、原状回復の作業をし、音響機材を小林さんが進めたり、各自がやるべきことをやって懇親会も17名で。
懇親会も楽しく過ごせました。

参加者の皆さん、登壇した藤さん、松田さん、小竹さん、奥田さん、松井さん、中村さん、ノベルティ作成や音響機材などの準備、会場撮影などをお願いした小林さん、発起人であり、kintone Caféにスペクタクルの風味をつけてくださったあかねさん、急遽受付をお願いした妻や落合さん。
皆様、本当にありがとうございました。