
令和七年六月。
早くも年明けから半年がたちました。弊社の第11期も2ヵ月が経過しました。
先月に続き、今月も複数の成果と手応えが感じられた月です。
とはいえ、AIの脅威的な進展はシステム開発業界を不安に陥れています。
AIエージェントやMCPサーバーを用いた開発にも視野を広げておかなければなりません。
一方で、一般の会社にとってはDXやUXなど課題を突き付けられているため、そうした会社様からのご要望が次々といただけています。
そうしたご要望の数々を受け、システム開発のやり方も旧態依然のやり方のままでは対応できなくなっていくでしょう。
そうした開発手法は常に新しいやり方を取り入れつつ、まずは目の前のことに全力で取り組もうと思っています。
達成度6割。達成感5割。満足感6割。それが今月の代表自身の自己採点です。
弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。
●弊社の業績
§ 総括
六月度の売上は目標を若干下回りました。
下回った原因は、フェーズによっては検収を頂けた案件もあった一方で、既存案件については開発フェーズのまま、検収に至れていないことです。
ただ、今月からいくつかの共遊開発の案件が始まっており、収支については改善しつつあります。
ただ、単価については、今の単価のままでもまだ利益を出すには至っていません。もう少し単価設定を見直す必要があると考えています。
また、単価設定を上げるためには、さらに共遊開発ができるメンバーを増やす必要があると認識しています。そのためには、研修体制などの成長を促す体制を整備すべきと考えています。
今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。
・チャレンジハイスクールの新たな期が始まり、弊社が共催し、弊社代表と役員が参加しました(6/8)。
・自治体まるごとDXボックスの寒川町へのご支援を弊社が担うことになり、職員へのkintone研修を弊社代表が行いました(6/17)(6/26)。
・サイボウズパートナーミーティングが開催され、弊社代表が参加しました(6/19)。
・Cybozu Days 2025のスポンサーブース出展の申し込みが受理され、今年度も出展することが決まりました(6/23)。
実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。
§ 開発案件
今月は九割五分の開発案件がkintoneがらみでした。
生成AIの進歩は驚異的です。今月は濃厚のシンポジウムへの参加も含め、濃厚度推進協会の一員としての活動も進めています生成kintoneのカスタマイズのやり方にも大きな変革を迫られてます。すでに弊社もJavaScriptによるカスタマイズ頼りから脱却し、ノーコードカスタマイズツールを活用する方向に舵を切っています。
以前からこの考えに沿って進めようとしていましたが、共遊開発が順調になっているため、この方向の確かさを実感しています。
共遊開発とは、弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法です。
2023年の秋に、以下のとおり弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に実装に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性を持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中でき、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。
ここに挙げたとおり、手法としては最近注目を浴びている伴走支援とそう変わりません。
今、弊社は新規案件の引き合いを受けるたびに、積極的に共遊開発をお勧めしています。
今月も複数の共遊開発の案件が三つ始まっています。
共遊開発はこれからの世の中のニーズに合っていると手応えを感じています。
ただ、一方で共遊開発ができるのは弊社では現時点で代表だけです。
そのため、弊社メンバーにもkintoneのノーコードカスタマイズプラグインの使い方を伝え、習得してもらうためのやり方を模索しています。今月も両手の指を埋めるほどの新たな引き合いを頂き、そうした案件でも共遊開発を提案していく予定です。
既に帳票サービスやウェブフォーム等は弊社メンバーも使えます。それらもノーコードカスタマイズプラグインの一つです。それらに加え、krewシリーズやgusuku Customineといったサービスやプラグインを複数使いこなし、お客様への価値を提供していくつもりです。
経営者として、AIの活用、メンバーの雇用、事務所の有効活用、新規サービスの立ち上げ、開発体制の充実など、やるべきことが多く課題は山積みです。
弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃるようです。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。
§ 業務パートナー
今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。
そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。
今の弊社は共遊案件に舵を切っているとは言え、開発案件も多数引き合いをいただいており、その資源の捻出が欠勤の課題です。それを外注先を活用することで生かそうとしています。
お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。
パートナー費用も含めて、次のやり方で開発を行い、より価値を生み出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。
§ 財務基盤の堅牢化
財務をきっちりすること。前からの課題です。
昨年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しが増しました。
また、昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。
まだ、油断せずに耐え忍びます。
そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。
弊社への期待の高さを感じ、また耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。
§ 社内体制
三年前の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由は、肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。
先月、行動指針に一つの項を増やしました。
「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」
経営理念
「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」
経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・その家族を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します
行動指針
〇公私を両立し、360度可能性を見出す目をもつこと
〇社会人として人に迷惑を与えない言動を心掛けること
〇情報のプロとして機密保持、品質、速度を意識すること
〇お互いを理解し尊重する心を持つこと
〇すべての物事に対して好奇心を持つことを忘れないこと
〇常に進歩、前進を忘れず、人生を楽しむこと
〇身内にも常に敬称で呼び合うこと
2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、代表の考え方の軸はぶれていません。
ただ、今月も末になり、弊社の取引先も大規模かつコンプライアンスを求めてくる頻度が増えてきたことから、行動指針に一項を増やしました。
また、今の弊社の活動内容は、地域活動やNPOやkintoneエコシステムへの関与と営業活動の両立を組み込んでいます。
ただ、それらはメンバーに過度な負担とならないよう、そうした案件は代表や役員の個人的な活動として分けています。
新たな引き合いを頂けている今、開発リソースの確保が喫緊の課題です。
生産性を今よりもさらに上げるか、雇用に踏み切るか。または、パートナー企業を増やすか。
ただ、余裕のない会社にはしないよう、サイボウズパートナーミーティングで栄えある受賞の瞬間を見たり、経営上の刺激を多数受けた今月ではありますが、引き続き、従来の中小企業も大事にする姿勢でやっていくつもりです。
それと並行して大企業・自治体などの案件も尽力していきます。
まずはメンバーが公私ともに充実するよう、生産性の向上と本人の成長のためには、同じやり方の継続は良くないとしっかり指導したいと思います。
そのためにも、まだ完全に運用に乗ったとは言えない事務所を早く軌道に載せたいと思います。 週一回の集まっての定例会議は定着してきたとはいえ、まだ使いきれていません。
来月以降もまだいろいろと変えるつもりです。同じやり方の継続は避けたいと考えています。
今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。
§ 人脈の構築
今月も外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約四回です。リアル共遊開発は3社様に対して4回、8時間。オンライン共遊開発は1社様に対して3回、3時間。リアル研修は1社様に対して2回、6時間。
オンライン商談はざっと数えたところ約48回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約25枚です。
今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。
・チャレンジハイスクール(6/8)
弊社代表と役員が参加しました。
今年の高校生も積極的にプレゼン資料を事前に作ってきたりと、かなり前向きな姿がよかったです。
・神奈川県寒川町へのDX研修支援(6/17)(6/26)
自治体まるごとDXボックスの寒川町へのご支援を弊社が株式会社ギボンズ社の御協力を得て担うことになり、職員へのkintone研修を弊社代表とギボンズ社の代表が担当しました。
・サイボウズパートナーミーティング(6/19)
初めてのパートナーミーティングへの参加で、大きな刺激を頂きました。
上記に挙げた以外にも代表は個人的な資格で複数のイベントに参加しています。
また弊社の総務人事経理担当や役員もそれぞれ個人で複数のイベントに参加しています。
これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。
§ 対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。チャレンジハイスクール(6/8)。kintone Café Tokyo Petit(6/12)。サイボウズパートナーミーティング(6/19)。
こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、会社として参加したものに限定し、代表個人の活動はここでは割愛しています。
上にも書いたとおり、この春あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。
もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうように務めなければ。
奉仕活動だけでは続きませんが、営利だけを目指す企業になってはあまりにも殺伐とします。
このバランスは難しいし、その時々の社会状況や弊社の状況も含めて理想の形は見えないでしょう。ですが、追い求めたいと思います。
まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。
§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。
ここにアップする記事も先月からは、弊社の活動に関する記事のみに分かちます。個人の活動については別サイトに掲載しています。
今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは0本() 。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。
なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。
5月29日5月29日 モバイルに備えた画面作りを
5月30日5月30日 営業でも商談でも横文字はなるべく避ける
6月2日6月2日 地図とkintoneは可能性があります
6月3日6月3日 個性を体現した方が亡くなられて
6月4日6月4日 世の中の働く人たちや仕事を忘れない
6月5日6月5日 事務処理体制を増やします
6月6日6月6日 誕生日は残り時間を意識する日
6月9日6月9日 予言に一喜一憂するより、今を有益に生きるべき
6月10日6月10日 時間遵守の意識も変わるでしょう
6月11日6月11日 法律はAIを用いて理解するようにしなければ
6月12日6月12日 システム開発に合気道と禅と老荘思想を取り入れたい
6月13日6月13日 自主的に学ぶべきです
6月16日6月16日 AIを使いこなす非技術者に出会いました
6月17日6月17日 平和な社会のために少しでも尽力したい。IT会社としてできること。
6月18日6月18日 ビジネスは新しく、歴史は尊重し
6月19日6月19日 デトックスよりもむしろ通信環境をデラックスに整備
6月20日6月20日 サイボウズパートナーミーティングに参加して
6月23日6月23日 システム開発を滝に例えると
6月24日6月24日 肩書のない死にざまに憧れる
6月25日6月25日 記憶の風化と散逸を防ぐために何かブログのメディアを
6月26日6月26日 守るべきところは守り、シビアに行きます。
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