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人魚の眠る家


本書はミステリというよりも、医学的なテーマについて考えさせられる小説だ。
ここでいう医学的なテーマとは、脳死とは何か、果たして人間の意識とは何かを意味する。本書にはそれらのテーマが取り上げられている。

人の意識とは何か。この問題に対して容易に答えを出すのは難しい。
今、考えていること自体が意識なのか。考えていることを指の動きまで伝達するまでの全ての営みが意識なのか。この意識とは、私の自由意志であるとみなしてもよいのか。
脳波を調べると、情報の伝達からそれに基づいた選択が行われるよりも前に脳のどこかで反応が生じるという。つまり、私たちが判断を行っているという意識よりも上位の何かが命令を発している論議さえまことしやかに交わされている。

そもそも、私たちの意思とはあらかじめプログラムされた命令の発動でしかないという説すらある。
そうした意識について人々が思索できるのも、私たちが今まさに活動し、外界に向けてアウトプットをしているからだ。私が笑ったり声を出したり動いたりするからこそ、私以外の人は私に意識があると判断する。
では、不慮の事故で外界に反応しなくなった場合、意識はないとみなしてよいのか。
生存に必要な生体反応や生理反応は生じるが、まったく外界に向けて反応がない場合、その人は生きているといえるのか。

ここに挙げた問題は容易には答えが出せない。
現代の医学でも、こうした問題については脳波やその他の反応を確認して意識の有無、つまりは脳死の有無を判断するしかないのが現状だ。本当に脳が死んでいるのか生きているのかは、あくまで脳波などの客観的な要素でしか判断できないのだ。

では、客観的に脳波があっても、外部への反応が確認できない場合、脳死と判断することは可能なのだろうか。
それが自分の子どもであれば、なおさらそのような判断を下すことは困難だ。呼吸はしているし、ただ寝てだけのように思えるわが子に死の宣告を下す。そして、死に至らしめる。
それは子を持つ親にとってあまりにも過酷な判断である。不可能といっても過言ではない。

はたして、親は眠ったままのわが子に脳死の判断を下せるのか。また、下すべきなのか。

著者はそれらの問いを登場人物に突き付ける。もちろん、読者にも。

本書の中で脳死になるのは瑞穂だ。播磨和昌と薫子の間に生まれた娘だ。
この二人が瑞穂に起こったアクシデントを聞かされたのは、和昌の浮気が原因で離婚の話し合いをしている時だった。
プールでおぼれて脳死状態になった瑞穂をいったんはあきらめ、臓器移植の意思表示をした二人。だが、最終的にその意思を示す直前で瑞穂の手から反応が返ってきたことで、二人は延命に望みをつなぐ。

和昌が経営する会社では、ちょうど人間に接続したデバイスを脳から動作させる研究が進展していた。
その研究が娘の意識を取り戻すための助けになるなら、そして妻が望みを持ち続けられるなら、と離婚を取りやめた和昌は、娘の体を機械で操作する研究に手を染め始める。
その和昌による研究は進展し、研究の成果によって薫子は瑞穂を生きている時と変わらないように動かせるまでになる。
起きることのないわが娘を、さも生きているかのようにふるまわせる薫子は、次第に周囲から疎んじられるようになる。

狂気すら感じられるわが子への愛は、どのような結末を迎えるのか。そんな興味に読者は引っ張られていく。

法的には生かされているだけの脳死状態の人。
私たちは脳死という問題についてあまりにも無知だ。医者が脳死判定を下す基準は何か。脳死状態の人が再び意識を取り戻すことはありえるのか。脳死状態の人の法的な地位はどうなるのか。意識はなくとも肉体は成長する場合、その人の年齢や教育はどう考えるべきなのか。
また、脳死状態にある人の臓器を移植したい場合、誰の意思が必要なのか。その時に必要な手続きは何なのか。
当事者にならない限り、私たちはそうした問題に対してあまりにも無知だ。

私は常々、今の世の中の全ての出来事に対して当事者であり続けることは不可能だと思っている。
当事者でない限り、深くその問題にコミットはできない。そして、説得力のある意見を述べることもできない。だから私はあまり他人の問題に言及しないし、ましてや非難もしない。
さらにいうと、当事者でもない政治家や官僚があらゆる問題を決める仕組みはもはや存族不能だと考えている。
日々の暮らしに起こりうる可能性の高い出来事についてすら、いざ事故が起きてみないと当事者にはなれないのが現実だから。

本書を読むと、まさに脳死の問題とは、当事者にならなければ深く考えることもできない事実を突きつけられる。

では、死に対してはどうだろう。または、意識に対しては。
これらについても当事者にならなければ深く考えることはできないのだろうか。
ここで冒頭の問いに回帰してゆくのだ。
果たして意識とは何だろうか。

そう考えたとき、本書から得られる教訓は当事者意識の問題だけでないことに気づかされる。
私たちは普段、自らの意識を意識して生きているのか、という問いだ。つまり、私たちは自分の意識について当事者意識を持っているのだろうか。
冒頭に書いたような問いを繰り返す時に気づく。私たちは普段、自らの意識を意識して生きていないことに。

例えば呼吸だ。無意識に吸って吐いての動作を繰り返す呼吸を私たちが意識して行うことはない。
だが、ヨガ行者や優れたスポーツ選手は呼吸を意識し、コントロールすることによって超人的な能力を発揮するという。
また、大ブームになった『鬼滅の刃』にも全集中の呼吸がキーワードになっている。

呼吸だけでなく、歩き方や話し方、思考の流れを意識する。そうすることで、私たちは普段の力よりも高い次元に移り行くことができる。

脳死の問題について私たちが当事者になる機会はないし、そうならないことが望ましい。
だからといって、本書から得られることはある。
本書は、そうした意識の大切さと意識に対して目を向けることに気づかせてくれる小説だといえる。

2020/12/12-2020/12/15


家族で台湾・台北101・台北 2019/7/25


最終日の朝は、のんびりと過ごす予定でした。

ですが、私はのんびりと起きている場合ではありませんでした。
なぜか。
この晩、私はベッドの掛け布団の外に足を出して寝てしまったのです。
おいしい獲物を虫たちが見逃すはずがありません。私の両足は虫たちの格好のターゲットにされました。
朝、目覚めた私の両足には無数の虫の噛みあとが残されていました。強烈なかゆみをともなって。
朝からカイカイと足を掻きまくる私。
これは私の失敗でしたね。

妻子はホテルでのんびりするというので、私は一人でやりたかったことをするため外に出ました。
それは、自転車で台北の街を巡ることです。24年ぶりに。

24年前。台湾を自転車で一周する旅に出た若者五人。台北の新光三越百貨店でマウンテンバイクを購入しました。
ですが、二日目で一人が山道の登りについてこられず脱落しました。
さらに南端を回り、台南に着いたところで、一人が日本での用事があるため、電車で帰って脱落しました。
台南からの道中は三人となりました。
新竹からの最終の行程で、私以外の二人は、先に桃園国際機場に自転車を置いてくる、といって離脱しました。
なので、台北まで自転車で戻ってきた時、私一人でした。
夜、放し飼いにされた犬に追いかけられりしながら、たった一人で台北の市街に戻ってきた私。
台北の第一大飯店に戻ってきた時の高揚感と達成感と湧き上がる喜び。その時に感じた全能感は、その後の私の人生にも多大な影響を与え続けています。


私は一周を成し遂げた感動のあまり、その時、ホテルのフロントにいた陳正容さんに台湾一周の証明書を書いてもらえないか、とお願いしました。
つたない英語で道中を説明した私。今から考えるととても厚かましいお願いでしたが、陳正容さんは夜間にそれを書き上げ、部屋のドア下に差し込んでいてくれたのです。
陳正容さんの消息については、私は何度かFacebookで検索しましたが見当たりません。同姓同名の方はいらっしゃるのですが。
今回の旅でお会いできないことは承知でしたが、第一大飯店には必ず再訪し、当時の思い出をもう一度温めたいと願っていました。


台北の街にはYouBikeというレンタルサイクルのサービスがあります。クレジットカードで登録しておくと、自転車が借りられるサービスです。
最近、日本でも同じようなサービスが増えています。ですが、私は日本では使ったことがありません。
初めてこのようなサービスを使ったのが、私が自転車で壮挙を成し遂げた台湾というのも何かの奇遇を感じます。


無事に自転車を借りられたので、24年の歳月を感じながら万感の思いで自転車を漕ぎました。
24年前と変わらぬ台北駅から、当時、自転車を購入した新光三越百貨店を通り、そして第一大飯店へ。
おぼろげでセピア色だった私の記憶に色がよみがえってきます。
24年前から何も変わっていないように思える台北の街並み。
ようやく来られた、という感動の瞬間でした。
街のすべてを心に刻もうと、あちこちを写真に撮る私。撮らずにいられましょうか。


帰りには二・二八和平紀念公園にも寄りました。
二・二八事件とは、台湾が国民党の統治下におかれてすぐ、本省人(元から台湾に住んでいた人々)と外省人(国民党)が対立し、国民党による弾圧が行われた事件を指します。その事件をきっかけとして、台湾には長い間戒厳令が敷かれました。
この公園は、その事件を記念するために設けられたといいます。


24年前には来なかった場所を訪れ、中華民国総統府などあちこちを寄った私。あと二日ぐらい、台北を自転車で巡る幸せに浸っていたかったのですが、ホテルのチェックアウト時間が迫っています。
自転車を返し、ホテルに戻ったのはチェックアウト15分前。部屋で速攻でシャワーを浴び、ロビーに走って何とか妻子と合流できました。

さて、この日は台湾の最終日。
残り少ない時間を有効に使わなければ。

ホテルを出た私たちが向かったのは、MRTの龍山寺駅。そこから、西門駅で乗り換え、松山新店線へ。降り立ったのは公館駅です。
そこで見かけたのはMister Donuts。娘がアルバイトをしていることもあって、日本との違いに興味津々。日本にはない商品もあり、いろいろと買い込みました。


さて、この日の最初の目的地は台湾スイーツの名店です。家族が行きたいと望んだのはMr.雪腐というお店。
削ったかき氷にたっぷりとかかったシロップが絶品でした。妻も娘もとてもおいしいと絶賛の味でした。こうしたスイーツがさして行列もせずに食べられるのが本場のうれしさです。


Mr.雪腐のお店を出た後、次の目的地に向かおうと通りを歩いていると、なんと、KAVALAN Whiskyの路面店を発見しました。
今回の旅では花蓮にあるKAVALAN Whiskyの蒸留所にも行きたいと思っていた私。行程の都合であきらめていましたが、こうやってお店に巡り合えて感激です。
私一人でお店に入り、なめるようにボトルの数々を見て回りました。日本ではあまり見かけないブレンドや樽が並ぶさまはまさに眼福。
店員さんに断りをいれて店内も撮らせてもらいました。
そして、見るだけではなく一本買って帰りました。


MRTの台電大樓駅まで歩き、そこからMRTの中正記念堂駅へ。そこで淡水信義線に乗り換え、台北101/世貿駅へ。
言わずとしれた台北101のふもとの駅です。
台北101は超高層ビルとして、一時は世界一の高さを誇っていました。今も台北の新たな観光名所として名高いと聞きます。
24年前にはできていなかったので、私にとっては初めての訪問です。


そこのフードコードでしばらく時間を過ごした私たち。
妻も娘たちも、すでにおなかも旅の経験も満腹の様子。もりもりと101のお店を巡ろうとは思わなかったらしく、まったりとした時間を過ごしました。
私はフードコートの中でBuckskinのカウンターを見つけ、クラフトビールをいただきました。今回の旅ではクラフトビールのブルワリーにも行きたかったのですが、期せずして最終日にいただくことができました。
その後、妻子でいくつかのアパレルの店々を巡っているさなかに、きちんとしたBuckskinのパブを見つけたので、つたない英語で「コースターをくれないか?」と話しかけて無事にコースターも入手できました。


妻も娘たちも満足したところでMRTに乗って中正記念堂駅と西門駅を経由し、龍山寺駅へ。そろそろホテルに預けている荷物を持って空港へと向かわねばなりません。
ホテルに別れを告げ、台北駅を通り、台湾のにぎわいを目に焼き付けました。
そして桃園国際機場へ向かうMRTへ乗り換えました。いよいよ台北の景色ともおさらばです。


空港では日本でもおなじみのタピオカチェーンのCOCOでタピオカを頼む娘たち。今回の旅で、いったい何店舗のタピオカを制覇したのか。覚えていないぐらい、タピオカ店に行きました。
初日にはおどおどしていた娘たちも、だいぶ台湾に慣れてきており、しかも台湾が好きになってくれたのがうれしいです。
ただ、時間に余裕がなかったため、免税店にはあまり長くいられず、食事をとる時間もありませんでした。
それでも、素晴らしい四日間の余韻に漂いながら、日本へ帰る旅人として出発の時間を待つ私たち。


いよいよ、peach航空に乗る時間は迫り、夕闇の桃園国際機場を離陸した私たち。
羽田に着いたのは夜中の一時過ぎで、Tully’s Coffeeでしばし時間を過ごしました。
そしてそこから車を駆って家へ。

四日間の旅はこうして終わりました。実に楽しく有意義な時間が家族と過ごせたと思います。
娘たちも妻もまた台湾には来たいとか。娘たちにとっては物心がついてから初めての海外が台湾でよかった。気に入ってくれて親としても満足です。

私は帰宅して少し寝た後、さっそくCybozu社の本社で長時間の開発者向けイベントCybozu DevCampへと。
尾瀬から台湾、そして都心へと続いた六日間は、全力で開発者としての本分に立ち返る時間で締めました。
DevCampの会場でしきりと足を掻きむしり、真っ黒に焼けた変な人を見かけた方。私は前日まで台湾で日に焼け、虫に刺されていたので許してください。

そうしたあれこれの思い出も、この素晴らしい毎日のたまものから。すべてに感謝です!

そして、コロナで一変した世界に生きる私たちが、またこうした海外への旅に出かけられる日を心の底から願いたいと思います。


家族で台湾・十分・士林 2019/7/24


ホテルを出た私たちは、台鉄の萬華駅から乗車しました。この方が台北で乗り換える手間が省けるのです。
それにしても台鉄の駅は暗い。
昨年も感じたことですが、この萬華駅はとくに照明が乏しいように思い、不安になります。

今日の行き先も昨日と同じく瑞芳駅。台北で適切な列車に乗り換えれば、あとは電車に乗っているだけ。
しかも、前日のようなアクシデントも起こらず平穏でした。昨日とほぼ同じルートをたどり、瑞芳駅で下車。
今回は瑞芳駅からバスに乗り換える必要もありません。少し時間がありました。なので、駅前を少し散策しました。

駅から歩いてすぐの道端の屋台では、大腸包小腸というものが売っていました。
これは、もち米を腸詰めにしたソーセージに切れ目を入れ、間にさらにソーセージをはさんだ食べ物です。これがとても美味しかったのです。
さらにその道を進むと、瑞芳美食街という屋内の屋台村のような場所がありました。
ここに入ってさまざまなものを食べましたが、どれも絶品。胡椒餅も美味しかったし、私がひとりで入った店で食べた牡蠣のお好み焼きみたいなものもとても美味しかったです。


庶民の味であってもどれも絶品で、パクパクと食べてしまいました。ここの瑞芳美食街は、地元の高校生たちも大勢で訪れていて、まさに地元に密着した場所でしょうね。また訪れたい場所です。

さて、電車の時間が迫ってきたので、瑞芳駅にもどりました。瑞芳駅から出ている平渓線への直通列車です。
この平渓線は、確か江ノ電とも提携していました。日本でも黄色い車両の気動車として知る人ぞ知る存在です。軒先をかすめるようにして走る電車といえば知っている人もいるかもしれません。
今回は周遊券を瑞芳駅で買って向かいました。
ローカルな感じの沿線を電車は走ります。ある程度の川幅のある川に沿って。そして、緑に満ちた森林地帯へと進みます。草が車体をこする葉音が旅情を高めてくれます。


車窓からはいくつも滝が見えます。それも、一つ一つの滝が相当の規模を持っているようです。列車から飛び降りて観に行きたくなります。でも、我慢。このあと滝も見に行くのですから。
列車は店々の軒先のすぐ前を走ります。なかなかワイルドであり、日本では味わえない光景です。


駅に着くと、大勢のお客さんが降りました。私たちもそれに続いております。
先ほど通ってきた軒先にある店々には、色とりどりのお土産が売っています。
さすがに昨日、九份で数えきれないほどのお店に寄ったので、今日はそれほどお店には食指が伸びません。


まず、私たちが目指したのはランタンです。巨大なランタンを空に飛ばす名物。
この日の目的の一つが、このランタンでした。
その四方に、家族の四人が一人一面、思い思いのメッセージを書きます。そして、それを空に飛ばすのです。
娘たちはそれぞれの思いを書き、私も妻もそれぞれの願いを書きます。
これからの心がけ次第ではありますが、願いよ叶えと。


思ったよりもランタンは高く飛び、かなりの高みに昇って行きました。
もちろん周囲では他にも無数のランタンが飛んでおり、私たちのランタンは上空で他のランタンと見分けがつかなくなりました。

このランタン、線路の上で飛ばすのです。日本では線路に立ち入るだけでもうるさく言われます。こうした非日常の場所で願いを書いたランタンを空に飛ばす。まさに非日常の極みです。


後で駅の近くを歩きまわった時、あちこちにランタンが落ちていました。それをおばさんが回収している姿も目撃しました。果たして私たちのランタンはどこまで飛んで行ったのか。
全てが異国ならではの貴重な思い出です。

私たちが続いて向かったのは、十分瀑布です。私が昨年も来ようと思ってこられなかった場所。滝が好きな私にとって今回の台湾旅行で最も楽しみにしていた場所。

川に沿った小道を歩いて行きます。歩いていると日本とそう変わりないようには見えますが、十分の駅前の喧騒を過ぎてさらに歩くと、少しだけにぎわいの消えた商店街のような一角があります。
その軒先には無数のツバメが飛び交っていて、あちこちに巣が見えます。
この辺りの自然の豊かさが感じられます。


小道を歩いていくと、先ほど私たちが乗ってきたばかりの平渓線の鉄橋があり、その脇を私たちは階段で登ります。
その登り口のすぐ側には滝があります。眼鏡洞瀑布です。
この滝もなかなかの滝姿です。私にとって初めてみる海外の滝。その感慨を存分に味わいながら、滝の前でたたずみました。


しかも、平渓線の鉄橋に沿った通路を歩いていると、ちょうど平渓線の電車が通ってきました。その動く姿は、電車が好きな方にはたまらないはずです。
旅情に溢れた音と動き。私もその喜びを存分に堪能しました。


なおも歩いていくと、何やら広場がありました。
前日の九份もこの日の十分も、昔は炭鉱でにぎわった場所。
この広場には炭鉱のよすがを感じさせる展示物が露天に雨ざらしで展示されていました。

この辺で、すでに暑さのあまり妻と娘は音を上げていました。そもそも滝に興味ないから、十分瀑布にも興味がなく。

ですが、私は台湾随一の滝とされるこの滝は絶対に見たい場所でした。
一つの川が丸ごと滝となって流れ落ちる様はまさに圧巻。その水量と飛沫の量は東洋のナイアガラと呼ばれるだけのことはあります。
あえてこの滝の残念な点をあげるとすれば、滝頭の部分にうまく水がたまるように少し人の手が入ってしまっていることでしょうか。
ですが、それを差し置いてもこの滝は見る価値があると思います。とくに滝が好きな向きには。
私はしばらく、滝の前から動けませんでした。まさに立ち尽くしていました。満足です。


滝の周りには一時間ほどもいたでしょうか。妙なトカゲともであったりしながら。そのうち、妻からLINEでまだかと言う催促が来ました。戻らなければ。


ここで、通信環境について。

今回の旅は日本からレンタルのポケットWi-Fiを借りてきました。
一つのWi-Fiで4人の端末が自由にネットにつなげられ、日本との連絡だけでなく、現地で家族間でLINEの連絡などが自在にできました。とてもありがたかったです。
ところがこのWi-Fiの問題は、Wi-Fi端末から離れるとつながらなくなることです。つまり、四人が常に一緒にいないと不便なのです。当たり前とはいえ、それが行動の足かせになりました。
この時も、私が瀧へ単独で向かったためため、LINEではつながりにくかったみたいです。

LINEをきっかけに現実に戻された私。妻と娘のもとに戻りました。
そして、十分瀑布の演じる見事な景色に別れをつげ、再び十分の街へと戻りました。


途中、駅の近くにあるカフェに寄って休憩。ここのカフェで現地の喫茶店の雰囲気を楽しみました。日本にいる時にもたまに家族で訪れるCaféの時間。まさにこの時もそのような時間が過ぎました。こうした家族四人で過ごす時間がかけがえのないことを感じつつ。

さて、十分駅には一時間に一本程度の電車しか来ません。
なので、妻と娘にはあちこちの店で自由に買い物を楽しんでもらい、私はその間に十分駅を心ゆくまで見学することができました。


この十分駅の特徴を空を舞うランタン以外に一つだけ挙げるとすれば、猫です。
猫が何匹もいるのです。しかもホームの上で自由に寝転がっています。
ネコの自由な姿が見られるだけでも、この駅に来る価値はあります。
もっとも三つ隣の猴硐駅はさらに猫で有名らしいのですが、今回は訪れることができませんでした。

私は十分駅をわが物顔で過ごす猫たちの自由気ままな姿に癒やされながら、夢中で写真を撮りました。
写真を撮るだけでなく、空を飛ぶランタンの姿を眺めたりしながら。


やがて電車が近づいてくる時刻になると、駅員さんが大声で人々を整理し始めます
それとともに、線路の上でランタンをあげていた人々も、さっと姿を消します。


人々がいなくなった線路を、煙を吐いて気動車がやってきました。
そして、十分駅に停車したあとは去っていきます。平渓線の終着駅である菁桐駅までいき、また十分駅に戻ってくるのです。
列車が去ると、次に電車がやってくるまでの間、人々は線路に湧き出てきます。そして、その上でランタンを飛ばし、思い思いに写真を撮ったりします。
このあたりのメリハリこそが台湾で過ごすコツだと思います。自由な時間は線路の上だろうが構わず、列車が来るときはきっちりと間を空ける。
そして、その緩急の大きさこそが台湾の魅力だと思います。そして、この魅力が味わえる場所こそ、この十分駅ではないでしょうか。

さて、菁桐駅から戻ってきた列車が折り返してくる前に妻子と合流し、そこからは帰りの列車に乗り込みました。
帰りの電車では、十分の街の余韻を楽しみ、台湾の田舎の風情を楽しみました。
この景色こそが、私が24年前に惹かれた台湾の風景です。

やがて列車は瑞芳駅へ。この時は乗り換えがあったため、瑞芳駅の外には出ませんでしたが、乗り換えの時間を利用してたくさんの写真を撮りました。こうやって異国の駅を画像に収めておくと、そのディテールだけで後日にも楽しめます。

やがてやってきた乗り換えの列車に乗り、そのまま台北から萬華駅へと移動しました。
萬華駅からはカイザーメトロホテルに戻って荷物を置き、すぐに私たちは出かけました。
MRTの龍山寺駅から台北駅へ。そこで板南線から淡水信義線に乗り換え、私たちが下りたのは士林駅。

ここは士林夜市の最寄り駅です。日本から持ってきた台湾のガイドブックによるとここが台北でも一番規模の大きい夜市なのだとか。

昨年の妻との旅と前日私たちが訪れた夜市は、ホテルにほど近い艋舺夜市と華西街観光夜市だけでした。
ですが、私にとっての夜市とはこんなものではなかったはずなのです。24年前の旅で、私が味わった夜市の思い出。店の人と値段を値切る交渉をしたり、異国のよくわからない飲み物を飲んだり(たしかタピオカミルクだったような)。
その時に経験した心が舞い踊るような楽しさは、上に挙げた二つの夜市では感じられなかったのです。
私はその経験をもう一回味わいたかったし、娘たちにも見せたいと思っていました。
なので、最後の夜は台北でも一番規模の大きい夜市に期待と思いました。

そしてついた士林夜市。まさにその街並みは華やかで、にぎやかさが夜の街を覆っていました。
私たちはそれこそ数え切れないほどの店々を巡りました。チーズケーキのホールの美味しい店があると聞いて行ったら、お店がまさに閉まる寸前で、ラスト一つのチーズケーキを入手したり、多様な屋台の食べ物を楽しみ、臭豆腐にもチャレンジしました。まさにおいしい台湾のグルメが集まっており、それらを心行くまで満喫しました。


さらに、何かちゃんとしたものも食べようと、夜市の真ん中にある市場の下に行くと、熱烈な客引きにつかまり、そこでもご飯を食べました。
よく見ると、隣にも数軒、同じような食堂があります。なのに、私たちが呼び止められたお店があらゆるお客を取り込んでしまうため、私たちが入った店の混雑とは違い、隣の店々が閑散としていたのが面白い光景でした。


こうした台湾の活気があふれる様子を味わうだけでも、士林夜市に来た甲斐はありました。
そして、娘たちにとっても士林夜市はとても良い印象を受けたようです。
今回の台湾の旅でもっとも印象に残ったのは、次女は士林夜市。長女はでした。

士林夜市にはいわゆるグルメの店だけでもなく、Nikeのショップや、台湾のファッションの最新のお店も集まっています。日本で例えるなら原宿のような感じでしょうか。
若い人たちの集まる最先端のエネルギーが士林にはありました。また来たい場所ですね。


夜市を堪能するだけ堪能し、すでに時刻は23時を超えようとしています。この夜市の発する雰囲気こそが、台湾人や中国人が持つエネルギーの象徴なのかもしれません。
日本では、もう同じようなエネルギーは感じられないような気がします。

私たちはホテルにつくと、早速、夜市で買ってきたチーズケーキをいただきました。そのおいしかったことと言ったら。
こうして台湾で過ごす最後の夜も過ぎていきました。


家族で台湾・九份 2019/7/23


朝、ホテルを出た私たちは、MRTに乗って台北駅へ移動し、そこから、台湾国鉄、いわゆる台鉄の駅へ乗り換えました。
台鉄には電車の種別が何種類もあります。
昨年、一人で基隆まで乗りましたが、その時は買うべき切符の種類がわからず難儀しました。
ですが今回はもう大丈夫。適切な電車を選び、四人分の切符を買い求める。台湾の鉄道はもう乗りこなせるに違いない。

そう思いましたが、台湾の鉄道の奥深さは、まだまだ私の理解のさらに先を行っているようです。
まず、座った席が指定席なのか自由席なのかがわからない。
しかも、家族四人で座っていると、途中から乗ってきた人に席にこられて怪訝な顔をされました。
なので、私たちは場所を移動しました。あれ、この電車は指定席やったっけ?

電車は、地下を進み地上へと。私が去年一人で乗った区間です。
異国の電車の旅は格別。
と、その時です。
急にざわざわとしだしたかと思うと、何やら焦げ臭い匂いが立ち込めてきました。
私たちが乗っている電車の前の方から、何やらざわめきとともに人が通路をこちらに向かってきます。
一体何が起きたのか。
焦げ臭い匂いである以上、何かが燃えているようです。
一体何が起こってるのか皆目わからないまま、私たちはいた場所から電車の後方車両に向けて移動しました。


日本だとこのような緊急事態が起これば、電車はすぐに緊急停止するはずです。なのに、電車は止まる気配も見せずに疾走しています。車内アナウンスもなく、何が起きているのか分からぬ私たちに不安が押し寄せます。

私たちが別の車両に移ってから、ようやく車掌らしき人のアナウンスが聞こえました。もちろん何を言ってるのか全くわかりません。
私たちは、不安をこらえながら、異国の電車の中で、心細げに通路に立っていました。
これぞ台湾というべきおおらかさ。私はこのおおらかさが好きですが、娘たちや妻にとってはなかなかの新鮮な経験だったようです。

やがて、電車は何事もなかったかのように八堵駅を過ぎ、瑞芳駅に着きました。
ここで降りたのは、この日の目的地である九份に向かうためです。ですが九份にはどうやって行けばよいのか。バスで行くことは調べていましたが、そのバス停がどこにあるのか分かりません。
まず駅を降り、街へと繰り出しました。瑞芳駅は日本統治の頃の雰囲気を今に伝える堅牢な印象のある駅です。
そんな駅舎を背後に、駅前のあたりを動き、九份へ向かうバス停らしき場所を見つけました。
その前に、時間に少しだけ余裕がありそうなので、娘の目当てであるタピオカ屋さんに行きました。
85度Cと書かれたこの店。日本にも支店を出しているそうですが、早速、今の旅で二軒目のタピオカを娘たちは楽しみました。


この店の隣にはケーキ屋さんもありまして、とてもかわいいケーキが色とりどりに並んでいました。
24年前の旅では男五人の旅でした。なので、こうしたお店には全くよることがありませんでした。その当時もこうした洋菓子系のお店は可愛らしいケーキがあったのでしょうか。

さて、タピオカに満足した後は、バスを待ちます。
すると、バスがやってきました。
このバス、日本で言えば観光バスでしか見かけられないような豪華な作りです。悠遊カードを使い、席へ。


九份は台湾随一の観光地でもあり、私にとってもはじめての訪問です。
とても楽しみ。
やがてバスは山道を抜け、九份のバス停に着きました。
バスを降りると、道には歩道をはみ出して大勢の人々が歩いています。道には車やバスが往来していますが、誰も彼も構わずに歩き回っています。観光地によくある光景です。

人々の流れに沿って歩き、九份の街の入り口へ。
狭い間口は、場末の商店街よりもさらに狭く、暗い感じが入るのをためらわせます。しかも、中からは独特の匂いが立ち込めています。さまざまな食べものと何か得体の知れない物の混じりあった匂い。日本ではまず嗅げないたぐいの匂いです。

その入り口を入っていくと、台湾のディープなお店が両側にずらりと連なっています。今風の店もありますが、昔ながらの台湾食材を扱う店もたくさん。
バラエティーの豊かな店々の様子は、豊かを通り越してカオスです。混沌とした色彩とごった煮のような店に挟まれた通路は観光客でごった返しています。
とにかく人が多く、強烈な匂いに慣れるまでは、歩くのもしんどいほど。


それでも、歩いて行くと、興味深いお店が無数にあるため、つい足を止め、覗き込んでしまいます。
最近の日本ではあまり見られなくなってきたエネルギーが渦巻いています。

やがて歩いていくと、素晴らしい景色の場所にたどり着きました。金山石。ここでしばらく、海と山が作り上げた美しい風景に心を委ねました。

金山石から数メートル戻った場所には、幸福堂と言う名前のタピオカ屋さんがありました。
見るからに美味しそうで、次女は一人で買いに行きました。そろそろ台湾の水になじんできたようです。
ここのお店は、タピオカの煮込みまで見せており、これがとても美味しそうでした。


実際、味はとても美味しかったです。今回の旅の中でも一番印象に残っています。
後日、日本にもこの幸福堂は進出したそうですが、行ってみたいと思います。

さて、幸福堂で甘いものを味わった後は九份茶房と言うお店で、お昼を食べました。
台湾のローカルな味わいが堪能できました。
が、飲み物も含めて日本では味わえない独特の味付けで、しかも量が多い。娘たちや妻には、お腹いっぱいだったようです。
ここも景色が良く、外の風景がとても楽しめました。内装もとても落ち着いていて、ここでしばらく人いきれの疲れを癒やしました。


さて、あたりにはさまざまなお店が軒を連ねています。
どこに行っていいかわからないですが、手当たり次第にいろんなお店に立ち寄りました。

もの珍しげに商品を見回していきます。お酒の店や、チョコレートの店、パイナップルケーキのお店、土産物屋、臭豆腐、スイーツ。
その中でも私たちが行ったのは、カラスミのお店です。今回の旅で、カラスミを買うと決めていた妻。
他にも、キャラクター商品の店や半貴石のお店、時計の店などなど。時計の店では、娘が好きな懐中時計の一つを買ってあげました。
娘はとても満足していました。ここのお店には、酒の瓶を加工して作った灰皿や箸置きなども売られていて、私はそれにすごく惹かれました。買って帰りたかった位です。
ネコも辺りに目立ちます。とても自由な感じが台湾らしくて心が和みます。


観光地だけあって、とても面白い店が多く、しかも日本の観光地ではない独特の商品が見られるので、いくらいても飽きません。
そして、時間はあっという間に過ぎて行きます。
坂を下って千と千尋の神隠しの湯屋のモデルになったとされる建物も通り過ぎ、狭い階段を下へと降りていきました。
と、空が曇り、大雨が降ってきました。昨日に続いて今日も土砂降り。台湾のこの時期は雨が多いことがわかりました。
私たちは慌てて、近くにあった台灣宜龍という茶器のお店に入りました。台湾茶の茶器を扱うお店です。私たちはここで、長時間雨宿りさせてもらいながら豊富な茶器の種類を堪能し、お茶の試飲もさせてもらいました。


皆さん、ある程度のこなれた日本語を話されます。
24年前に来たとき、年配の方がしゃべっていたような、日本の教育の名残があるような感じはしません。あくまでも観光客向けの日本語と言う感じです。
今回は観光客の王道コースなので、旅の出会いはありませんでした。
お茶屋さんでは一時間以上いたのですが。

なので移動し、千と千尋の神隠しの湯屋に似た建物のすぐ近くで雨宿りして、時間を過ごそうとした私たち。
ふと一人で来ていた若い日本人男性と話す機会がありました。
さまざまな話題で会話したのですが、もうこの方の顔も名前も忘れてしまいましたが、木更津にお住まいの方のようです。
旅の中でこうしたご縁ができるというのはまさに一期一会の喜びです。あえてSNSや名刺交換はせずに、ふとした旅のふれあいを堪能しました。


そうしているとようやく雨も止み、落ち着きましたが、すでに時間は17時。お店の多くは閉まり始め、一気に人通りも減ってきました。
それでも私たちは、まだ開いているお店に片っ端から立ち寄り、妻や娘たちが行きたいお店にも可能な限り入りました。ギリギリまで九份を楽しもうと。私も一人で小師父というお店で鶏油飯を食べました。美味い!


バス停近くの展望台から見た夜景はとても美しく、この景色だけでも九份に来た価値はありましたね。

帰りのバスは、心地よく瑞芳駅まで。
ここでもう一軒、超大杯甜品屋というお店でもタピオカを頼む娘たち。もう、買い方も心得てきています。頼もしい。


台北駅から台鉄で帰りましたが、台北で降りずに次の萬華駅まで。実は私たちが泊まっているカイザーメトロホテルは、この駅にほぼ直結なのです。

で、ホテルで落ち着くはずもなく、私たちは再び街へ。夜市を堪能しなければ。
龍山寺のそばにある艋舺夜市と、その奥にある華西街観光夜市へ。
金代山産藥膳坊というヘビ料理の店やアダルトショップの軒を並べるここは、観光客がターゲットではなさそうで、年頃の娘たちを連れ歩くには少々刺激的な場所です。
少し小腹を満たすために屋台でパンを買ったり、前回もきた酒屋さんに寄ったり。


私は夜、ひとりでもう一度街へ出て、コンビニを巡ってビールを探してました。


家族で台湾・中正記念堂 2019/7/22


至仏山を登り、尾瀬から帰ってきた私。
足を休める間もなく、AM3時に家を出ました。

羽田まで車を駆って、国際線駐車場に着いたのはAM4:05。
こんなに早く着いたのも、9カ月前に妻と二人で台湾を旅した際、LCCのチェックイン時間を読み違えた失敗があったからです。

物心ついてから初めて国外に出る娘たちは、チェックインカウンターや税関に戸惑いを隠せない様子。
でも、搭乗口107Bには相当の余裕をもってたどり着くことが出来ました。私はそこでひと眠り。
AM5:50に出発するpeach航空の台北行きには、早朝にも関わらず、多くの旅行客で混みあっていました。

皆さん、旅の期待にあふれています。わが家もそう。何しろ、家族四人で海外に出るのは14年振りなのですから。

桃園国際機場に着いた時も、その興奮は鎮まるどころか高まるばかり。
入国審査までの通路を歩く間にも、壁に貼られた広告に異国情緒を感じて興奮するわが家。
去年来た際は、それまでのドタバタと、台北までの時間のなさに焦っていたため、通路をじっくり見やる余裕がありませんでしたが、空港の通路の広告には旅人を現地になじませる効果がありそうです。


娘たちにとっては初めての入国審査。付き添いなどできないので、娘たちのそれぞれの対応にお任せ。
でも、かろうじて全員が台湾への入国を認められました。


まずは金を入手しましょう、と妻が換金を。さらに腹ごしらえ、ということで空港内にあったサブウェイへ。
台湾でサブウェイを食べるのは初めてかもしれません。まずは英語で注文するミッションをクリア。もちろん英語が話せる妻が。
普段は物怖じしない次女も、さすがに注文にあたっては尻込みし、なかなか話しかけるには勇気がいる様子。


最初はこんな感じでおっかなびっくりだった娘たちが、四日間の台湾の旅をへて、次第に慣れて行く様子が面白かったです。

さて、昨年は時間がなかったので台北までタクシーを使いましたが、今回は悠々とMRTを使って台北まで移動しました。
移動にあたっては、前回は買わなかった悠遊カードを四人分購入しました。係員のおじさんが手振り身振りを交えて買い方などを教えてくれました。


MRTは昨年の帰りに利用して以来。
車窓からの風景も、山々の間に点在する農村風景は日本との違いがあまり感じられません。
ですが、徐々に都市部に入ってくるとともに、次第に台湾らしさにあふれた景色が増えてくるとともに娘たちは興味津々の様子。
新しいのだか古いのだかよくわからない高層ビル。デカデカと掲げられた政治家のポスター。ひらがなやカタカナの一切ない文字。
娘たちにとっては物心ついてから初めての海外ですから、さぞやそうした景色から異国を感じてもらったことでしょう。


台北駅に着いた私たちが、乗り換えの長いコンコースを歩く間も、娘たちの興味は尽きない模様。
台湾のガチャガチャや独自の広告。あらゆるものに目をやっている二人の様子に目を細まります。
海外に連れてきてよかった、という思いとともに。


まずは一息、ということで台湾でもおなじみのスターバックスに入りました。
日本のお店との違いに興味津々の娘たち。
私と妻は昨年にも別の場所のスターバックスに入ったのですが、最初におなじみの店に入ることで、まずは娘たちも安心できるはず。こちらの方が空港で訪れたサブウェイよりもより安心できたかも。

私たちは台北駅からMRTに乗り換え、北門駅と西門駅を乗り継いで板南線へ。
実は台北駅で乗り換えを間違えたのですが、何度も乗り換えを繰り返す間にも悠遊カードの恩恵を受けました。こりゃ楽。

台湾のMRTは日本の地下鉄tと載っている感覚はそう変わらず、ある部分では日本よりも進んでいます。例えば切符がないこととか。
そうしたあらゆるものが娘たちに刺激となることが親としてうれしいです。

龍山寺駅に着きました。
さて、これまでの道中は、いわば観光客向けの台湾ばかりを見てきました。が、ここからは少し台湾の昔ながらの風景が展開します。
まだ朝が早かったのですが、服を商う店々のいくつかは軒を開けていました。
それでも、日本とは違う街の様子は娘たちには物珍しかったようで、キョロキョロとしていました。バイクの多さにもびっくりしたのではないでしょうか。バイクに興味のある次女にはとても興味深かったようです。


そんな通りを抜け、私たちはカイザーメトロホテルへと投宿しました。昨年も妻と泊まったホテルです。
今回は妻がチェックインしてくれたので、すんなりと手続きが済みました。
そして、荷ほどきもほどほどに、早速街へと繰り出しました。

まずはホテルの近くのファミリーマートへ。そこでまずは娘たちに台湾のコンビニの商品が日本とそう変わらないことを説明しました。
ここでも興味津々の娘たち。

続いて向かったのは龍山寺。昨年も妻と二人で中華風の参拝を学びました。
ここで娘たちを加えて四人で再び参拝。
独特の運試しのやり方や、見た目が派手な中国の仏教寺院を目に焼きつけてもらいました。


次いで向かったのは、近くのタピオカ屋さん。
次女の台湾での楽しみの一つは、タピオカ屋さんめぐり。
タピオカブーム真っ最中の日本ではなく、本場のタピオカ屋さんで思う存分食べてみたいとのことで、まず一軒目。
美味いと満足そうな娘。日本のタピオカとは粒のでかさから何から違うらしいです。

ほんの少し、ディープな台湾の街並みを歩み、私たちは再びMRTの龍山寺駅から西門駅へ。さらにそこで乗り換えて中正記念堂駅へ。


ここも昨年、妻と来ました。
民主廣場は広大で、空は雲が立っていたものの、青々としています。陽光をたっぷり浴びながら広場を歩いて中正記念堂へ。
まさかこの後、中正記念堂に閉じ込められるとも知らずに。

今回は衛兵の交替の時間をぎりぎりのタイミングで見られました。
この光景も日本では見られないものの一つです。


その後、私たちは、地下の文物展示室を見学しました。
ここは蒋介石総統の事績を様々な遺物から紹介しています。なので、かなりの広さがあります。
娘たちには興味がないでしょうが、私にとっては昨年来られなかったので、今回は来たいと思っていました。

理由は二つ。
一つ目の理由は、2蒋介石総統の執務室をバックに写真が撮りたかったからです。24年前にも撮ったこの場所で、24年の時間を楽しみたかった。
二つ目の理由は、根本博中将に蒋介石総統が送った花瓶のうちもう一対があることを、昨年の訪問後に知ったからです。それが見たかった。

その花瓶は確かにありました。とても立派な花瓶です。私はしばし、その前で感慨にふけりました。
根本博中将は国共内戦で窮地に立った台湾のために密航してまで台湾におもむいた方です。根本博中将が軍事顧問に就いたことで、国民党軍は金門島を巡る古寧頭戦役で共産党軍に大勝し、台湾と台湾海峡はかろうじて国民党の主権が保たれました。
根本博中将は晩年、私が普段利用する駅のすぐそばに住んでいたそうです。ですが、私はつい最近まで根本博中将の事すら知らずにいました。
自らの不明を詫びつつ、24年前の自分との違いに思いを馳せました。

案の定、娘たちにとってこうした展示には興味がありません。母娘でベンチに座って会話してました。
なので、私も展示を切り上げ、家族で中正記念堂のお店を見て回っていました。


そんな館内に突如雷鳴がとどろき渡ったのはその時です。そして、激しい雨音が。夕立です。広場を歩む時の空には入道雲が立っていたとはいえ、夕立の気配どころか暑すぎるほどだったというのに。
しかもこの夕立、相当に激しいものでした。中正記念堂から見ると、外はたたきつけるような雨、そしてひっきりなしに周囲に落ちる稲妻の激しい光と音。
中正記念堂には直接地下で外部とつながる通路はなく、出ようと思えば雷雨の中を広場を歩くほかはありません。つまり、異国の地にあって私たちは閉じ込められてしまいました。猛烈な雷雨に。

さて、どうするか。
夕立なのでいつかは止むはず。それまでに中のお店をさらに見て回ろうと、あちこちのお店を巡りました。台湾土産としてふさわしい品を物色しながら。
中正記念堂にはいわゆる土産物屋さんもあれば、郵便局、本屋、お茶店などもあります。時間をしばしつぶすには充分の規模です。
床にはトリックアートが描かれています。
美術館とミュージアムショップも。ちょうど、美術館では精巧な人体像をテーマとした展覧会が催されていて、興味がありました。が、見送りました。
なにしろ、雷雨のことが気がかりになっており、展示に集中できそうにありません。


店巡りをあきらめた私たちは、ホールで一時間以上も雷雨の収まるのを待っていました。が、雨の勢いは一向に衰える様子を見せません。
さすがにまずいと思い、大きめの傘をお土産屋さんで購入し、決死の思いで外へ脱出することに決めました。
作戦はこう。私が3往復し、娘たちと妻を一人ずつ送り出すのです。
中正記念堂から近くの大孝門までは約百メートル。幸いにも少し稲妻の頻度は弱まったので、土砂降りの中を一人ずつ、私と相合傘で。
雷に打たれることなく、無事に三往復して大孝門までたどり着けました。

続いては、大孝門から中正記念堂駅まで移動しなければなりません。距離は約500m弱。
そこで、塀の内側に回廊のような通路があったのでその通路を進んだのですが、残念ながら、その通路はちょうど200メートルほど進んだ場所でふさがっていました。
さて、どうするか。
回廊から、庭園の中の通路に出られるので、そこを突っ切って、次に向かうべき道を偵察に出ました。
すると、あちこちで池みたいになっている庭園の通路さえ超えられれば、國家技藝院の大きな階段の下まで行けそうです。


また一人ずつ、相合傘で突破することに決めました。
二人で歩むには色々と難儀する道のりでしたが、なんとか全員を國家技藝院まで送り届けられました。
しかも、最後の一人を送るときになって、ようやく雨もやみ、青空まで戻ってきてくれました。
かなり苦労しましたが、妻や娘の肩を抱いて歩んだこの経験は旅の思い出として大切にしたいです。
おそらく平時に娘たちの肩を抱く機会はそうありませんので。

中正記念堂駅に着いたことで、ずぶ濡れのままMRTに乗って台北駅へ。
そろそろ夕方なので、おなかも空いてきました。
なので、昨年妻と二人で偶然訪れて美味しかった饗食天堂へ向かいました。
ビルへは少し迷いましたが、無事にたどり着けました。Q Square。この見事な空間は日本に引けをとらないばかりか、凌駕していると思えます。
娘たちにも台湾が先に進んでいることを理解してもらえたと思います。

饗食天堂は昨年の感動もそのままに、おいしくいただきました。
昨年は勝手がわからずに頼まなかったアルコールまでいただき。
すっかり満腹。中華料理の神髄を堪能しました。


しかも帰りには台湾コスメのお店でいろいろと試させてもらったりして、すっかり台湾に好印象を持った様子。
海外旅行で海外に恐怖感を味わってほしくない親心にとって、よい旅行になりそうです。

そこで、再び地下鉄に乗って龍山寺駅へ。
そこからカイザーメトロホテルへと戻り、初日の旅の疲れを癒やしました。


怒り(上)


著者の本は折に触れ、読んでいる。
社会の中で不器用に生きることの難しさと、その中で生き抜く人間への共感。
著者の作風から感じられるのは、そうしたテーマだ。
ここに来て、著者の作品から感じるのは、人の悪を描く試みだ。
なぜ人は悪に染まってしまうのか。この社会の何が人を悪に走らせるのか。

理想だけで生きて行かれれば幸せだ。だが、理想の生活を実践するには、社会を生き抜く能力が求められる。
ところが、ほとんどの人には理想の生活を送るための飛び抜けた能力が備わっていない。もしくは備わっているのに気づかない。
私をはじめとした多くの人は、社会の中で自分の居場所を確保しようと躍起になっているのが実情だ。自分の能力に適した仕事を探しながら。

本書はそういう人々が必死に社会で生きる姿を描く。
複雑で利害がこみいった世の中。
人によっては正体を隠し、影の中に生きる事を余儀なくされた方もいるだろう。
それは何も、本人のせいではない。

例えば、生まれ持った性的志向が異性ではなく同性へと向いている場合。
わが国ではまだ同性愛には非寛容だ。そのため、大っぴらに発展場に通う姿を見られることに抵抗感があるかもしれない。
例えば、親が私生活で作る失敗によって住む地を転々とさせられる場合。
何度も転校を余儀なくされ、ついには沖縄の離島のペンションにまで。若さゆえの適応力で対応できても、どこかに影は生じる。
例えば、ほんの少しだけ、自分の娘が他より社会での適応力に欠けている場合。
娘が幸せに生きていけるのだろうか、娘が付き合う男の全てが娘をいいように持て遊ぼうとしているだけでは、という親心からの疑いが拭い去れない。
娘には幸せになって欲しいという親心があるゆえに。

誰もが皆、社会に何らかの負い目を感じながら生きている。
そうした世間に、あからさまな怒りを抱え、世に害をなす人物がまぎれこむ。そして善良な市民のふりをして正体を隠す。その時、人々の不安は増幅される。
その不安は、疑心暗鬼へとつながり、さまざまな誤解を生み出す。誤解は誤解を巻き込み、日常が不穏な色に染められる。

著者は、場所も環境も異なる三つの舞台を同時並行に描く。
その三つの舞台の間に直接の関係はない。
あるのは日本国内で起こっている事と、ある夫婦を無残に殺害した山神一也が逃亡し、行方をくらませている、というニュースのみ。
どこにいるかわからない犯人の存在が、三つの物語の登場人物たちそれぞれに薄暗い影を落とす。

著者の紡ぎだす物語は、共通の一つの疑いが、徐々に人々をむしばむいきさつを浮き彫りにする。
何も引け目を感じていない時、そうしたニュースは聞いたそばからすぐに忘れ去られる。取るに足りないからだ。
だが、免疫力が落ちた人が簡単にウィルスにやられてしまうように、心に引け目を感じている人は、精神的な免疫が損なわれている。そうした人の心に少しでも疑いが侵入すると、それがじわじわとした病となって巣食っていく。

上に書いた同性愛の嗜好を持つ藤田優馬は、パートナーを求めて男たちが集まるサウナの隅で、うずくまるように孤独に身を包む大西直人に出会う。
家に直人を連れ帰り、一夜の関係を持った二人。身寄りも職もない直人に家で住むように誘った優馬は、日中は大手IT企業で働いている。
充実した日々を送りつつ、仲間たちとパーティーや飲み会に明け暮れた日を過ごしていた優馬は、直人との出会いを機に今までの付き合いから距離を置く。
余命もわずかな母との日々に重きを感じた優馬に、直人は積極的に関わり、母や仲間との信頼を築き上げてゆく。

九十九里浜に近い浜崎で漁業関係の仕事を営む洋平には、少しだけ知恵の足りない娘の愛子がいる。
本書は、歌舞伎町のソープランドに連れていかれ、働いていた愛子を洋平が連れ帰るシーンで幕が開く。
その頃、浜崎には田代哲也という若者がふらっと現れ、漁協で仕事を手伝いはじめた。自分を語りたがらず、寡黙で真面目な田代。
やがて愛子と田代は惹かれあい、同棲を始める。
だが、田代の過去に疑いを抱いた洋平の心に疑いが湧く。果たして田代は娘を幸せにしてくれる男なのか。それとも、娘はまた騙されてしまうのか。

泉は母と二人で暮らしている。母は意図せずして住民トラブルを起こしてしまう性格の持ち主。
高校生の泉は、母に生活を依存するしかない。だから、母が引き起こしたトラブルによって転居を強いられても拒めない。名古屋、福岡、そして沖縄へ。
沖縄の本島からさらに離島のペンションで住み込む母娘。泉はそんな現状にもめげず、明るく振る舞っている。
だが、どこかに抑えられた鬱屈がある。泉は同じクラスの辰也の船で無人の島へ渡り、そこで島で野宿をする田中と名乗る男に出会う。
彼をペンションのオーナーに手伝いとして紹介した泉。田中は果たして何者なのか。

山神を追い求める捜査の進み具合を合間に挟みつつ、著者は三つの物語に謎めいた人物を登場させる。
果たして誰が山神の化けた姿なのか。そして、三つの物語に登場する人々はどうなってゆくのかという興味を引きつつ、話を進めてゆく。
その絶妙な話の進め方と、日々を精いっぱい生きる登場人物たちの心に兆す疑心が芽生え、育ってゆく様子の描写はお見事というほかない。
そして、なぜ彼らは窮屈に生きねばならないのか、という社会の淀みを描いていく手腕も。

‘2019/02/17-2019/02/18


2018年のまとめ


今年もevernoteで下書きをこしらえ、弊社ページにて一年のまとめを書きます。

総括すると、2018年は公私ともに充実していたと思います。ようやく自分の時間を自在に扱えるようになりつつある。そんな手応えを感じた一年でした。ですが、今の状況に安住する愚は犯してはなりません。そこには痛切な課題も潜んでいます。達成度6割。達成感7割。満足感8割というのが自己採点です。2018年の私および弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。

公私の「公」

●弊社の業績
§ 総括 目次 今年度は売上だけで考えれば、過去最高の実績を上げられそうです。今期はあと三ヶ月残っていますが、売上見込みも粗利見込みもたっています。何とか黒字も達成できそうです。が、一概に喜ぶわけにはいきません。その売上の中にはSES(システム・エンジニアリング・サービス)契約に属する業務も含んでいるからです。上半期に顧問税理士の先生のもとで今季の収支予測を立てたところ、このままの粗利率と売上では赤字が避けられない、との結果が出ました。そこでSESとは一線を画した営業チャネルを構築しました。その結果、ある程度の成果が得られつつあります。そして弊社リソースでも技術力で複数の案件をこなし、上流工程から関わることで粗利を確保する。今期はそのめどが立ったことが大きいです。ただ、弊社の財務状況が脆弱である事実には変わりありません。今の好況も後もって二年でしょう。そのためには弊社の利益体制も変革することが喫緊です。今、弊社では、来季に向けての体制を構築すべく動いています。

§ 業務パートナー 目次 実は昨年度、業務パートナーを増やし、ある程度の自由と自発に委ねました。それは見事に失敗しました。今年の初頭にもその余波が残っており、弊社に影響を与えました。その反省を痛烈に受け止めました。そして対策を打ちました。
それは、弊社内のリソースで売上を上げつつ、パートナー企業様もごく一部に絞る方策です。ただ、その売上の一部は、上に書いた通り、SES業務によるものです。SESに手を染めると売上は確保できますが粗利は下がります。それはつまり弊社の抱える労力ではなく、外部から調達した労働力を紹介し、仲介料を得る業務だからです。 また、SESは技術者派遣の一種ですからノウハウは技術者にこそたまれど会社のノウハウになりにくい欠点があります。また、SESは一度手に染めると売り上げがたつためそこに頼りがちになります。さらに会社の業務構造がSESに頼ってしまい、抜け出すのが難しくなります。言い方は悪いですがSESとは企業経営にとって麻薬のようなものだと思っています。エンドユーザーが支払う額と、末端の技術者が受け取る差額がどれだけなのか。その差異は暗黙の了解でうやむやになっています。ところが技術者本人の立場からするとそのギャップは大いなる矛盾として身をさいなみます。弊社代表も長らく末端で派遣される側であったため、その矛盾にもがきました。SES業務にそのような矛盾が内包されている以上、将来性も見込めないし、弊社としても粗利は見込めない。ですから弊社としてはSESは最低限に抑えるつもりです。
また、弊社自身が多数の会社から案件の発注先にお選びいただきました。ありがとうございます。その中で開発パートナーとして契約を結んでくださったイノベーション・プラス様とのご縁は来年大きく成果につなげたいと考えております。

§ 開発案件 目次 昨年の反省として、バラエティに富んだ開発案件を請け過ぎました。それを見直すため、携わる作業分野をかなり絞りました。そしてその分、提案にかなり力を注ぎました。それが功を奏し、新規kintone案件が複数受注できました。また、上にも書いたとおり、粗利を増やすため、弊社代表が関わる案件を増やしました。弊社代表の持ち時間は一日24時間しかありません。限られた時間を効率的に使えるような案件に絞る。その取り組みが功を奏した一年でした。
また、人脈作りにも力を入れた事が結果にも返ってきています。今年ご縁のあった方からの大型kintone案件も受けられるようになっています。来年以降の業務にもよいお話をいただけています。弊社代表は今年もkintoneエバンジェリストに継続して任命されており、DevRelJpで教わったTwitter活用で積極的な発信を行わせていただいております。年末にはkintone Advent Calendarに四年続けて参加し、ライフログをkintoneで活かす記事を書きました。
来年、さらにkintoneの案件のニーズは増えるでしょう。それはkintoneのサードパーティ製プラグインの充実を凌駕し、kintone専属エンジニアの仕事を絶やさないはず。引き続きそうした案件の新規受注を増やし、少しでも安定的な案件を増やす。これは必ず達成すべき課題だと思っています。
また、開発案件を絞ったとはいえ、開発に限れば新たな挑戦や勉強にも取り組んでいます。例えばIoT開発の案件。NFCリーダーを活用したプロトタイプアプリを作成してテクニカルショウヨコハマ2018に出展するネタを作りました。MONACA上でビルドし、モバイルアプリとして動かす案件にも二つほど携わりました。他にもnode.jsやPythonも勉強し、PythonフレームワークのDjangoとAWSのEC2やAURORAと組み合わせたソリューションとして結実させています。言語環境や開発環境については日進月歩の業界なので、勉強し続けなければなりません。停滞は許されませんので。

§ 業務基盤の堅牢化 目次 昨年度から取り組んでいるこの課題こそ弊社の一番の悩みです。昨年、個人事業主時代からずるずると続けていた家計と法人の財布の混在を完全に分け、資産表や収支表はきっちり顧問税理士の先生に管理していただいています。が、まだ改善すべき点が多いです。引き続き財務の正常化が弊社の今後を大きく左右すると認識しています。同時に、経営計画や事業計画書の策定にも取り掛かっています。来季は弊社の体制の変革も考えており、より家計と会社の分離を進めて行く予定です。今年はIT導入補助金導入支援事業者にも選定されました。そこで得た信用をより厚くしなければ。

§ 社内体制 目次 弊社の弱点は財務のほかに、私一人が実質的な経営者と作業者を兼ねていることです。ここをどう突破するかが個人事業主と企業経営者の壁でもあります。この壁を破るため、次なる体制構築を秋ごろから構想し始めています。年の瀬からは一部動き始めています。これが来年どう形になり、どう実るか。

§ 2018年度売上見込み 目次 上記の通り、SESの割合が高くなったとはいえ、SES以外の業務でも過去最高の売上のめどは立っています。今のペースを続けられれば、決算でも2017年度の実績より上回れる見込みがつきました。ただ、残り三カ月の努力が重要なのは言うまでもありません。

§ 人脈の構築 目次 今年は登壇も含めて露出および交流を増やそうとしていました。名刺コレクターに堕することなく、有効な人脈の構築に専念する。その結果、重要なステークホルダーの方とのご縁が多々作れました。Facebookを見る時間は一日に5分程度ですが、Twitterでの露出も増やし、焦点を定めた交流を心がけることで有効な営業チャネルがたくさん作れました。それが今年の充実した活動に繋がったと思っています。来年度も今年のノウハウを活かしつつ、引き続き新たなご縁をいただければと思っています。単なる仕事上のつながり、SNS上のみつながりだけでなく双方に良い関係を。ただ、代表個人の時間には限りがあり、お誘いしてもらったイベントの多くに参加できていません。この点は申し訳ないと思っています。

§ 対外活動 目次 2017年度は登壇の機会がほぼありませんでした。それを反省点として、今年は登壇の機会を増やしました。合計4回。まず5月のサイボウズ社にてチーム応援ライセンス開始記念セミナーに。「チーム応援ライセンス開始記念セミナー」「弊社ブログ」「「自治会こそITが必要!!」20種類を比較検討したIT顧問の選択
一番最後のサイボウズ社のブログに掲載のエントリーは、「自治会 IT」で検索すると一番に現れます。実はこのフィールドでも弊社は有利な位置におり、今後もこの有利さを活かした取り組みを考えています。
残り三つの登壇は、全てEBISU Tech Nightというイベントにおいてです。六月、九月、十二月と登壇して参りました。このイベントでは自分の中でも話し方や内容についてよい訓練の機会となりました。機会を与えて下さった運営の方々には感謝しかありません。
もう一つ今年の活動として代表が出身の関西大学の四回生向けに社会人の経験を語るイベント「東京知ル活」にもOBとして参加しました。少々、身もふたもないことを言い過ぎたかもしれませんが。
他にもさまざまなサービスのエバンジェリストの方が集まるDevRelJpに二回参加し、その両方で自己紹介のLTを披露させていただきました。また、cybozu Days 2018の前々日に行われたkintone evaCampでも他社サービスのエバンジェリストの方とご縁をもらい、とてもよい刺激を吸収しました。Cybozu Days 2018に初めて両日とも全て参加したのも今年です。
他にもイベントや勉強会、セミナーなどあれこれと参加させていただきました。「国際ファッションセンター新年会(1/11)」「荒川区ビジネスプランコンテスト(2/16)」「技術者交流会(3/30)」「ワイン&グルメ ジャパン2018(4/11)」「Zoholicsセミナー(4/18)」「IoT分科会(4/20)」「クラウドコンピューティング EXPO(5/10)」「東京知ル活(5/11)」「NPO応援ライセンス開始記念セミナー(5/16)」「AWS Summit Tokyo 2018(6/1)」「BNIバンブーチャプター代理出席(6/5)」「【ハンズオンセミナー】アプリにプッシュ通知を組み込もう!(6/6)」「Prezi Night Tokyo Ⅶ(7/13)」「kintone devCamp (8/2)」「Twilio ビジネスセミナー(8/23)」「kintone Café Tokyo(8/29)」「Smart Communication Award 2018(9/21)」「AWS Loft Tokyo オープニングパーティー(10/1)」「ハロー職1(10/7)」「DevRel Meetup in Tokyo #35 〜ソーシャル〜(10/10)」「墨田区地域クラウド交流会(10/19)」「Cybozu Days 2018(11/7-8)」「kintone Café Japan 2018(11/10)」「プロ向け勉強会 #1「AWSでWordpressを使うときのトラブル回避術<(11/15)」「技術者交流会(11/23)」「徳丸浩のセキュリティセミナー WordPressの運用時に注意するセキュリティについて学ぼう!(11/29)」「定着率・求人応募率アップ!紙芝居で学ぶユニーク会社制度セミナー on Zoom(12/1)」「DevRel Meetup in Tokyo #37 〜忘年自己紹介大会〜(12/5)」
こうした場に参加することは、自分の知見を高めるだけでなく、そこで得たご縁が次の仕事につながるため重要です。あらためて今年はそのことを感じました。ただし、今年の私ができなかったことがあります。それはイベント主催です。幹事すら一度もやっておらず、これはとてもよろしくない。kintone Café 神奈川は何度か開催のご要望ももらっていたのですがタイミングを逸してしまいました。来年は何か主催をせねばならないと思っています。

§ 執筆活動 目次 昨年からCarry Meさんの運用する本音採用でブログ「アクアビット 航海記」の連載がcarry meさんの編集方針と合わず、三月で連載が終わってしまいました。ところがこの連載、思った以上に各方面に読まれております。また、39回で中断した時点で、独立から起業に至る肝心な所は書けていません。これはどこかで発表の場を作りたいと思っています。
本のレビューは104本(相撲の歴史まで)、映画のレビューは8本、観劇のレビューは3本アップできました。また、12月には上に書いた通りkintone Advent Calendarに参加しています。その他の仕事に関したブログは23本。計138本のブログをアップしました。2018年も書くことへの情熱が尽きることなく可能な限り書けた一年となりました。ただし、書いた内容はまとまった形にできていません。来年、何らかの成果として世に問いたいと思っています。

§ 妻のココデンタルクリニック 目次 妻のココデンタルクリニックは、新患さんも増えてはいるようです。が、2018年度は妻自身が別のお仕事に忙殺されてしまい、傍から見ていてもとても診療室経営に専念できているとはいえませんでした。それは、昨年と同じく私の気分を大きく乱しています。残念ながら来年もその状態は続くでしょう。妻には妻の人生があるので、やりたいことはさせてやりたいとは思っているのですが・・・私が患者さんを紹介するなどして、診療所経営に専念させるようにしなければ、と思っています。

§ 年表 目次
 ・1月お仕事
  

自治会のIT化打ち合わせ、両国の国際ファッションセンター入居者の新年会、パートナー企業で作業と打ち合わせ

 ・2月お仕事
  

新宿でサイト作成打ち合わせ、横浜のサテライトオフィスで作業×2、テクニカルショウヨコハマ2018、虎ノ門で商談、半蔵門で打ち合わせ、Yahoo LODGEで仕事、ブロックチェーンの開発打ち合わせ、荒川区ビジネスプランコンテスト、となりのkintoneインタビュー、戸塚で司法書士の先生と打ち合わせ、Stockのサービス提供元へ訪問、SYNQAで作業、パートナー企業で作業と打ち合わせ

 ・3月お仕事
  

税務署訪問、堺筋本町で商談、三宮で飲み、半蔵門で税理士の先生と打ち合わせ、新宿御苑で打ち合わせ、Mass×Massで商談、妻のパソコン購入、横浜西口で商談、横浜で商談、渋谷で商談、成田空港で商談、横浜薬科大学で商談、戸塚で司法書士の先生と打ち合わせ、パートナー企業の皆さんと飲み、技術者交流会、パートナー企業様と飲み、パートナー企業で作業と打ち合わせ

 ・4月お仕事
  

技術者さんと経堂で飲み、太田ふ頭で商談、コワーキングスペース町田で作業×2、中川で商談、ワイン&グルメジャパン2018、旧常駐先で飲み、BitClubセミナー、Zoholicsセミナー、町田法務局訪問、川崎で商談、IoT分科会、四谷三丁目で商談、Yahoo LODGEで作業、日本橋で商談、丸の内で商談、IT導入補助金導入支援事業者採択、パートナー企業で作業と打ち合わせ

 ・5月お仕事
  

Mass×Massで商談、横浜のサテライトオフィスで作業、クラウドコンピューティングEXPO、半蔵門で税理士の先生と打ち合わせ、関西大学東京センターで知る活参加、渋谷で技術者さんたちと飲み、中川で商談、ココデンタルクリニック看板塗り、NPO応援ライセンス開始記念セミナー登壇(サイボウズ社)、西浦和で商談、パートナー企業の皆さんと暑気払い、両国で商談、渋谷で技術者さんと飲み、成田空港で商談、EBISU Tech Nightに参加、明治記念館で脳外科篠浦教授講演会、岩本町でデモ拝見、秋葉原でランチミーティング、SYNQAで作業、丸の内で商談、狛江で商談、パートナー企業で作業と打ち合わせ

 ・6月お仕事
  

月島で商談、月島で打ち合わせ、AWS Summit Tokyo 2018、Mass×Massで商談、大阪府立大学同窓会打ち合わせ、BNIバンブーチャプター代理出席、半蔵門で商談、月島で商談、MONACA×ncmbセミナー、鷺沼で商談、渋谷で商談、太田ふ頭で作業、IT導入補助金導入支援事業者向けセミナー、浜町で商談、EBISU Tech Night登壇、荏原で商談、荏原町で打ち合わせ、半蔵門で税理士の先生と打ち合わせ、町田市役所訪問、町田税務署訪問、町田市立図書館で作業、パートナー企業で作業と打ち合わせ

 ・7月お仕事
  

渋谷で商談、旧常駐先の方と呑み、両国で商談、Mass×Massで商談、お客様と飲み、Prezi Night Tokyo Ⅶ、町田市立中央図書館で作業×2、EBISU Tech Night参加、新羽で商談、両国で商談、和光大学ポプリホール鶴川で作業、センター南で商談、横浜のサテライトオフィスで作業、Mass×Massで商談、井土ヶ谷で訪問、パートナー企業で作業と打ち合わせ

 ・8月お仕事
  

kintone devCamp 2018、四谷三丁目で商談、Yahoo LODGEで作業、丸の内で作業、丸の内で商談、月島で商談、新羽で商談、青山一丁目で商談、鶴川駅前図書館で作業、丸の内で作業、技術者さんと飲み、丸の内で作業、飯田橋で商談、丸の内で作業、八重洲で商談、二子玉川で商談、丸の内で作業、新宿で商談、飯田橋で商談、Twilioビジネスセミナー Vol.53、外苑前で飲み、警視庁遺失物センター、飯田橋で商談、技術の先輩とサシ飲み、丸の内で作業、渋谷で商談、飯田橋で商談、kintone Café Tokyo vol.7、パートナー企業で作業と打ち合わせ

 ・9月お仕事
  

飯田橋で商談、鶴川駅前図書館で作業×2、ときわ台で商談×2、新宿で商談、Mass×Massで商談、東京ガーデンテラス紀尾井町で作業、パスポート申請、立川まんがぱーくで作業、両国で商談、SYNQAで作業×2、Smart Communication Award 2018、EBISU Tech Night、四谷三丁目で商談、丸の内で商談、四谷三丁目で商談、月島へ書類届けに、AWS にてスタートアップフォロー、目黒で商談、上野で商談、パートナー企業で作業と打ち合わせ

 ・10月お仕事
  

AWS Loft Tokyoオープニングセミナー&パーティー、浜町で商談、両国で商談、横須賀で商談、ハロー職1観覧、渋谷でDevRelJp、パスポート受け取り、パートナー企業の皆様で飲み、墨田区地域クラウド交流会、曳舟で飲み、渋谷で商談、AWS Loft Tokyoで作業と商談、旧常駐先の方と池袋で飲み、神田で商談、八丁堀で商談、SYNQAで作業、パートナー企業で作業と打ち合わせ

 ・11月お仕事
  

渋谷で商談、パートナー企業で呑み、飯田橋で商談、SYNQAで作業、八丁堀で商談、日本橋で商談、Cybozu Days 2018×2、お客様と幕張メッセで商談、渋谷で商談、kintone Café Japan 2018、青山一丁目で商談、Yahoo LODGEで作業、新宿で商談、両国で商談、AWS Loft Tokyoで作業、築地でプロ向け勉強会 #1「AWSでWordpressを使うときのトラブル回避術」、日本橋で商談×2、AWS Loft Tokyoで商談と作業、渋谷で商談、技術者交流会、パートナー企業様と飲み、半蔵門で商談、Yahoo LODGEで作業、PaaS研究会、徳丸浩のセキュリティセミナー WordPressの運用時に注意するセキュリティについて学ぼう!」、新宿で作業、パートナー企業で作業と打ち合わせ

 ・12月お仕事
  

定着率・求人応募率アップ!紙芝居で学ぶユニーク会社制度セミナー 、八丁堀で打ち合わせ、銀座で作業、有楽町で作業、田町でDevRelJp、日本橋でランチミーティング、四谷三丁目で商談、Yahoo LODGEで作業、半蔵門で税理士の先生と打ち合わせ、半蔵門で商談、日本橋で商談、町田市役所で商談、日本橋で商談、EBISU Tech Night、中華街でお客様の皆様と飲み、Mass×Massで商談、AWS Loft Tokyoで作業と打ち合わせ、鶴川で商談、日本橋で作業、目黒で作業と打ち合わせ、大宮で作業、上山で作業、パートナー企業で作業と打ち合わせ

公私の「私」

●家族との一年
§ 総括 目次 昨年にもまして、家族で行動する頻度は減りました。それぞれの生活があり、それぞれのタスクがある以上は仕方ありません。ただ、昨年よりはバトルの頻度が減りました。少しずつ大人になってゆく娘たちとの関係に悩みはつきませんが、今年は家族で二度泊りがけの旅行に行きました。それは家族にとってとても大切な時間でした。また、長女も次女も進路を定めなければならない年であり、ともに年内に推薦入学のめどがつきました。また、昨年亡くなった風花に変わり、三月から凛が我が家の家族の一員に加わりました。やんちゃ盛りで日々家族の神経をかき乱しています。

§ 娘たちに何ができたか 目次 今年は二人の娘がともに受験生でした。長女は首尾よくAO推薦をもらい、入試に合格しました。次女も年末に中学校から推薦状をもらうことができました。来年は二人とも専門学校に入学するはずです。娘たちが進路を決めるにあたり、私が意向を押し付けたことはありません。二人とも自分の意志です。具体的に手伝えたことは乏しいですが、新たな道を選ぶにあたっては障害ではなく、助言者としてありたいとの思いは貫けたと思います。これからも娘たちの進む道を示すガイドでありたいと思います。

§ 長女の一年 目次 長女は絵が好きで芸術系の学科に進学しましたが、人間関係など悩みも多く、高校生活に悔いはあるようです。ただ、それでもイラスト系の業界やその仕事への熱意は失いませんでした。イラスト系の専門学校に進むのも本人の意志です。私も新たな学校には見学について行き、娘の意志は確認しました。新たな学校に進学した後、悩み多き高校生活が実は無駄ではなかったことをいつか分かってくれると思います。中学の頃から個人事業主として活動している長女ですが、今も複数の仕事を請けているようです。私ももう少ししたら何かの仕事を振ってやりたいと思っています。長女とサシで出かけることは一、二回しかありませんでした。ただ、妻も含めてのお出かけは何度もしています。その中でも墨田区の職人さんを紹介するネット上の生放送番組「ハロー職1」に連れて行けたことで、メディアや自己表現の何たるかは感じてくれたのではないかと思います。年ごろのため不安定なところもありますが、引き続き長女には期待しています。

§ 次女の一年 目次 チアを諦めてまで中学の吹奏楽部を全うしたかったという次女の思いを尊重した私たち夫婦でしたが、次女は無事に吹奏楽を全うしてくれました。一方で今年は自由に生きたい次女とまだ手元におきたい妻がぶつかった一年でした。そのぶつかりが燃え広がり、何度かバトルに近いいさかいも家族の中に勃発しました。娘を持つことの難しさを感じた一年です。次女には彼氏ができましたが、私はそれを頭ごなしに否定せず、彼氏にも二回会いました。高校に行くには成績が足りない娘が調理師になりたいというので、その意志も尊重しました。そうした進路や生活態度についての話し合いも何度もしました。妥協もしたかもしれません。ただ、愛嬌もあり、人付き合いもうまい次女なので、必ずや道を踏み外さず、人生の旅路で成果を挙げてくれるはずと信じています。もう次女も子供ではないこと。大人になるため巣立とうとしていること。その二つをつくづく思わされた一年です。

§ 家族の一年 目次 そうした不安定な娘たちだった割には、危機感は感じませんでした。むしろ昨年のほうが不穏だった気がします。それは家族そろってお出かけしたことが功を奏したのだと思います。詳しくは書きませんが、それぞれの場所で良い想い出作りができました。特に3月の沖縄旅行と12月の山形旅行。去年は家族で泊まりの旅行に行けなかった分を取り戻すほどの充実した旅でした。今年の3月にわが家に凛が仲間に加わりました。五カ月近くペットショップの住人だったため、七色の癖を持ち、やんちゃでうちの家族を困らせています。可愛いのですが。あと4月の末に二回、私がグレて野宿で一夜を過ごしたことも忘れずに書いておきます。

§ 年表 目次
 ・1月帰省(泊まり)
  白山姫神社初詣神呪寺参拝、香櫨園駅、ホテルヒューイット甲子園ロイヤルホームセンター甲子園バッティングセンター西宮神社
 ・1月お出かけ
  

浅草雷門舟和屋浅草花月堂 馬道店浅草文化観光センター黒田屋本店遊食豚彩 いちにいさん 日比谷店TOHOシネマズ日劇(映画:DESTINY 鎌倉ものがたり)星野珈琲店コーチャンフォー稲城若葉台店、しゃぶ葉町田モディ店、いこいの湯、府中の森芸術劇場伊勢ヶ濱部屋ちゃんこ会伊勢ヶ濱部屋初場所打上式Stella Lounge

 ・2月お出かけ
  

東京宝塚劇場(舞台:ロベスピエール)東京都庁南展望室、籠屋(秋元酒店)、相鉄ムービル(映画:スターウォーズ 最後のジェダイ)、毘沙門天堂、Salad Stop表参道店根津美術館(展覧会:金と墨展)LINKS LondonTokyo Whisky LibraryThe Tokyo Dining 東京ライス、極鶏Bar下北沢、谷中銀座Orso、カポエイラ、八景の棚、相武台下駅、塩川滝、塩川神社、平山橋、とんかつはせ川、青山フラワーマーケット ティーハウス 赤坂Bizタワー店赤坂ACTシアター(舞台:ドクトル・ジバゴ)VILAMOURA 赤坂サカス店ペットフォレスト鶴川店

 ・3月お出かけ
  

はま寿司 町田野津田店、西宮市こうしえん観光案内所、手造り居酒屋 樽八、スーパージャンカラ生田ロード店、どん兵衛、桔梗堂、T先輩宅、汐見橋駅、芦原橋駅、木津川駅、浪速神社、大坂人権博物館(リバティおおさか)、太鼓屋又兵衛屋敷跡、昔勤めたブラック企業跡、個室居酒屋 宴丸 Enmaru 京橋駅前店、金の蔵 京橋北口店、辺川駅、海部駅、宍喰駅、甲浦駅、海の駅東洋町、白浜海水浴場 (白浜海岸)、宍喰海岸、道の駅 宍喰温泉、轟九十九滝、クリアウォーターOSAKA㈱、地鶏と鮮魚 一石二鳥 三宮店、らーめん 熊五郎 三宮西口店、甲子園球場、Bar Harbour Inn、イオンシネマ新百合ヶ丘(映画:グレーテスト・ショーマン)薬師池公園グリーンウォーク多摩シズラー府中店八景島シーパラダイスココリア多摩センター、公津の杜駅、相州春日神社、羽田空港那覇空港知念岬公園南城市地域物産館せーふぁキッチンアブチラガマひめゆりの塔波照間ボートレースアンテナショップ 沖縄・国際通り Double Deckerぱいかじ 国際通り店ホテルグレイスリー那覇中城PA崎本部緑地公園沖縄美ら海水族館エメラルドビーチcafeティーダVONGO & ANCHOR美浜アメリカンビレッジ、県庁前駅、海の駅 あやはし館アマミチューの墓シルミチュー大泊ビーチ伊計島灯台キングタコス与勝店勝連城跡市場本通り商店街海想 松尾店、古酒家本店、Splash Okinawa 2、Sky Rent a Car、那覇空港羽田空港凛お迎えららぽーと横浜

 ・4月お出かけ
  

相模原麻溝公園、八王子駅前ビルステーキのあさくま八王子打越店イオンシネマ多摩センター(映画:グレーテスト・ショーマン)、大森貝塚跡、うどん開都大地沢青少年センター草戸山境川源流町田あいす工房ラッテ小陽生煎饅頭屋 (生煎馒头屋)、アジアンフード バー バグース、井の頭恩賜公園、Bar 羽月、シズラー府中店柏屋LATTE GRAPHIC、BrewDog Roppongi、富士の国 やまなし館、玉川学園ゴスペルカフェ、稲毛神社、川崎堀之内ソープランド街、港町駅、六郷橋、川崎市観光案内所、薬師池公園、民権の森、野津田神社、小樽食堂町田広袴店、喰違見附、T.G.I.Friday’s 町田店、野宿、博多もつ鍋 やまや、野宿、レッドロブスター 多摩境店寄居PA駅前児童公園道の駅 くらぶち小栗の里、織田氏七代の墓、雄川堰、こんにゃくパークハイウェイオアシス ららん藤岡 (道の駅 ららん藤岡)寄居PA (上り・寄居 星の王子さまPA)みはらし広場クリスタルサウンドみつや水晶宝石博物館仙娥滝昇仙峡森カフェ山梨ワイン王国大滝仙娥滝初狩PA (上り)峠の茶屋

 ・5月お出かけ
  

玉ちゃん亭、BAR CROW、赤坂区民ホール天馬 カレー&カレーパン 青山店府中の森芸術劇場シズラー 府中店、等々力陸上競技場、生田緑地、枡形山、枡形城、戸隠不動跡、尾崎咢堂記念館、エビラ沢の滝、薄野 中村屋、江戸城大手門、薬師池公園 蓮園、ららぽーと横浜琴平神社本殿、Craft Beer Moon Light 本店、多摩川五本松、新橋演舞場(舞台:蘭 緒方洪庵 浪華の事件帳)やさいの王様、沼久保駅、富士山本宮浅間大社、湧玉池、神田川、富士高砂酒造、白糸の滝、音止の滝、富士宮やきそば 平石屋、朝霧高原、本栖湖、道の駅 しもべ、甲斐常葉駅、身延駅、横網町公園、第1ターミナル 展望デッキ、大佐倉駅、将門口ノ宮神社、東光寺ビョウ、本佐倉城跡、明治記念館、フレッシュネスバーガー 曙橋店、長女学校見学、新宿御苑、世界堂 新宿本店、富士フォトギャラリー銀座、三省堂書店 有楽町店、KITTE

 ・6月お出かけ
  

東京国際フォーラム(コンサート:The Show Stopper)、上毛高原駅、鳩待峠行バス連絡所、鳩待峠、尾瀬国立公園、つり橋、尾瀬山荘、尾瀬沼、三平峠、ヌル沢奥の滝、上毛高原駅、啓文堂書店 渋谷店、めし屋 奈良間、ブックファースト 新宿店、赤坂 紫月、MARUZEN & ジュンク堂書店 渋谷店、次女の中学校運動会町田東急ツインズ、沢谷戸自然公園、油そばの店 蜻蛉、ここ滋賀、日本橋 長崎館、沖縄物産店 銀座 わしたショップ、小樽食堂 町田広袴店、亜細亜食堂 リバーサイゴン (SAIGON)、成田山 新勝寺成田山 大本堂成田山 咤枳尼天堂 (出世稲荷)成田山 三重塔、二宮尊徳翁開眼の地、成田山 咤枳尼天堂 (出世稲荷)成田山 釈迦堂成田山 額堂成田山 光明堂成田山公園、雄飛の滝、成田山 総門、長命泉、成田参道 房の駅川豊酒々井PA (上り)、多摩川決壊の碑、麺屋 大申、甘酒横丁、薬師池公園、荏原町駅、旗岡八幡神社、shango、麺匠なべすけ 本店、地ビール厨房 COPA 町田店、BACKPACKER’S CAFE 旅人食堂 町田屋台店、まちの駅 ぽっぽ町田、薬師池公園

 ・7月お出かけ
  

イオンシネマ新百合ヶ丘(映画:ハン・ソロ ストーリー)、スエヒロ館 新百合ヶ丘店、薬師池公園、MARUZEN & ジュンク堂書店 渋谷店、とんかつはせ川、薬師池公園 蓮園、雑司ヶ谷 鬼子母神 (鬼子母神堂)、Pasar幕張 幕張PA (下り)、酒々井PA (下り)、大栄PA (下り)、佐原PA (下り)、鹿島神宮大鳥居、鹿島神宮 楼門、カシマサッカースタジアム、ちゃあしゅう屋 鹿嶋店、鹿島神宮駅、剣聖 塚原卜伝生誕之地 プレート、鉾田駅、新鉾田駅、北浦湖畔駅、鹿島灘駅、鹿島大野駅、長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅、大野潮騒はまなす公園、荒野台駅、塚原卜伝の墓、塚原卜伝像、鹿島神宮大鳥居、鹿島神宮 楼門、鹿島神宮 拝殿・本殿・御神木、鹿島神宮奥参道、鹿島神宮 境内鹿園、鹿島神宮 奥宮、鹿島神宮 要石、鎌足神社、根本寺、鹿島城山公園、鹿島アントラーズ クラブハウス、カシマサッカーミュージアム、カシマサッカースタジアム、鹿嶋サッカースタジアム駅、鹿嶋灯台、延方駅、ばんどう太郎 神栖店、大栄PA (上り)、帝国ホテル 東京、谷際屋製麺工場、玉川学園ゴスペルカフェ、まちの駅 ぽっぽ町田、イングリッシュパブ トラファルガー、本間橋、小林商店、鳥居原園地、早戸大滝アタック、東京ミッドタウン日比谷日比谷シャンテラ ブティック ゲラン銀座 三徳堂boulangerie Bonheur、町田市民文学館ことばらんど(展覧会:舘野鴻原画展)、町田市立陸上競技場 ホーム側ゴール裏、NTTドコモ歴史展示スクエア、両国 江戸NOREN、びっくりドンキー 光が丘店、矢まと、雲林坊 秋葉原店、明治記念館、山高神代ザクラ、北精進ヶ滝、一の滝、二の滝、道の駅 はくしゅうサントリー白州蒸溜所BAR白州八ヶ岳PA (上り)石川PA (上り)、北海道らーめん 楓 横浜西口店

 ・8月お出かけ
  

横濱家系ラーメン 大岡家、鯛塩そば 灯花、かのん、府中の森芸術劇場 どりーむホールシズラー府中店武蔵府中郵便局、阪神甲子園球場、甲子園歴史館、六人部PA (下り)、由良川PA、宮村駅、金引の滝、天橋立駅、松和物産、天橋立駅前郵便局、天橋立ビューランド リフト・モノレール、飛龍観回廊、KITTE、伊織 / シン・エヒメ、大阪百貨店、KITTE、豚骨らーめん ぼっけもん、幸楽苑 町田木曽店ゆめみ処 おふろの王様 町田店、古書 高原書店、町田市民ホール、ステーキ宮 町田木曽店、spice bistro、海旬処 魚華青銅の鳥居江の島瑞心門江の島エスカー 2区KUA`AINA 片瀬江ノ島店横浜・八景島シーパラダイスシーフードとカレー料理 パーマーストン Palmestonアメリアショッピングセンターららぽーと横浜TOHOシネマズららぽーと横浜(映画:ミッション・インポッシブル Fall Out)富士屋ホテルピコット ロビー店箱根ガラスの森美術館ラ・カンツォーネ、千条の滝、ららぽーと海老名、有隣堂、ハングリータイガー、鎮魂の碑、京橋エドグラン、麺屋 みちしるべ、EXPASA足柄 下り三島スカイウォークスカイウォークコーヒースカイウォークコーヒー山中城跡伊豆フルーツパーク御殿場プレミアム・アウトレットbodum (ボダム) 御殿場プレミアムアウトレット店、和田倉噴水公園、皇居前広場、二重橋、安具楽、東京ドーム、野球殿堂博物館、オークスブックセンター、スエヒロ館 新百合ヶ丘店、玉川学園ゴスペルカフェ、HUB 外苑前店、東部湯の丸SA (下り)、祢津小学校、袮津城山、草笛 上田店、砥石・米山城址櫓門口登山道、砥石城跡、桝形城跡、米山城跡、千古温泉、千古の滝、ハイウェイオアシス ららん藤岡 (道の駅 ららん藤岡)、高坂SA (上り) レストラン、道なか食堂 げんき、CINAGRO、俺流塩らーめん 神楽坂店、安全寺

 ・9月お出かけ
  

東京ステーションギャラリー東京ステーションホテルカメリアKITTE東京国際フォーラムShake Shack蕎麦 AKEBONOYA東京ミッドタウン日比谷boulangerie Bonheur、上等カレー 飯田橋店、筑土八幡神社、神楽坂、板橋天祖神社、ときわ台駅、ジュンク堂書店 池袋本店、小樽食堂 町田広袴店ヨドバシカメラ マルチメディア町田、中華ダイニング貫 (KAN)、町田パリオ(まさるや2018仲秋 日本酒呑んでる会 in 町田)、BOOKOFF SUPER BAZAAR 町田中央通り (本・ソフト館)、創作和食 あおき、福富町パラダイス、草月、syarumu、Hot Spoon 西新宿店、東京都旅券課 (新宿パスポートセンター)、イオンシネマ新百合ヶ丘(映画:ボルグ&マッケンロー)、らーめん 立川や、立川市子ども未来センター、立川まんがぱーく、東京都パスポートセンター 立川分室、オリオン書房、立川市中央図書館、丸善 多摩センター店、蕎肆 穂乃香、隅田川テラス、蔵前橋、駒形橋、株式会社バンダイ 本社、駒形堂、まるごと北海道 雷門物産本舗、雷門、小樽食堂 町田広袴店、片倉つどいの森公園、長女の高校文化祭、赤城高原SA (下り)、道の駅 白沢、十二坐神社、吹割渓谷遊歩道、吹割の滝 第三観瀑台、吹割の滝 第一観瀑台、浮島橋、浮島観世音、日本の滝百選 25『吹割の滝』、鱒飛の滝、滝の駅、沼田市観光案内所、沼田城天守跡、沼田城、利根英霊殿、真田信之.小松姫像、沼田公園 鐘楼、沼田公園の御殿桜、道の駅 みなかみ水紀行館、土合駅、赤城高原SA (上り)、駒寄PA (上り)、石川PA (上り)、四条富小路 麺屋虎杖、丘のまち美瑛、帝国ホテル 東京、珈琲茶館 集 有楽町アネックス店、東京大神宮、Hop-Scotch Craft Beer & Whiskey、ビッグボーイ 黒川店、Tokyo Rice Wine 新百合ヶ丘店、アリオ橋本、水の苑地(県立津久井湖城山公園)、津久井湖記念館、伏馬田城趾、花の苑地(県立津久井湖城山公園)、道の駅 どうし、三島由紀夫文学館、山中湖 文学の森公園、徳富蘇峰記念館、郷土料理 和十郎、忍野村観光案内所、菖蒲池、湧池、銚子池、お釜池、河口湖駅、金鳥居市民公園、道の駅 富士吉田、鐘山の滝、リカーズハセガワ 北口店、晴海郵便局、晴海埠頭、味噌一 三軒茶屋店、上野恩賜公園、西郷隆盛像、誹風柳多留発祥の地、不忍池、東京ディズニーランド

 ・10月お出かけ
  

ずんどう屋 目黒店、大横川親水公園、世界のビール博物館、KUA`AINA、薬師池、久里浜駅、桂寿味、次女の進路先の見学会The Tokyo Dining 東京ライスニッカ ブレンダーズ・バーラウンジ春秋館東京タワー国際ファッションセンターアゼリア 第一ホテル両国両国江戸NORENの土俵、上河内SA (下り)、道の駅 猪苗代、denen cafe、農業体験、富士の湯、空き家てらす 隠れ家、酒家 盃爛処、空山neo、太郎焼総本舗、鶴ヶ城、道の駅 ばんだい 徳一の里きらり、友部SA (上り)、表参道駅、シャングリ・ラ ホテル東京、昭島市役所、エピソードカフェ東京交通会館いしかわ百万石物語 江戸本店Yellow Korner Photography – Art – Limited editionQ CAFE by Royal Garden Cafe湘南平霧降りの滝アリオ橋本Honolulu Coffee、ACADEMIA くまざわ書店、Bull Pulu、世田谷文学館、蘆花恒春園 (蘆花公園)、祖師谷商店街 (ウルトラマン商店街)、駒寄PA (下り)、津久田駅、棚下不動滝、長井坂城跡、永井箱根神社、奥利根うどん本舗、名胡桃城址、ささ郭、後閑駅、道の駅 よしおか温泉、かもすや酒店、ジュンク堂書店 池袋本店、清龍 南池袋店、くさやバー、Craft Beer Market 神田店、広島ブランドショップ TAU、パルテノン多摩SUBWAY 多摩センター店丸善 多摩センター店、Coeur & Heart、コーチャンフォー 若葉台店、羽田空港国際線ターミナル成田空港 第2ターミナルバニラエア チェックインカウンター台湾桃園国際空港 (TPE) (臺灣桃園國際機場)Immigration (護照?驗)National Theater (國家戲劇院)、凱達大飯店 Caesar Metro Taipei、MRT 龍山寺駅 (捷運龍山寺站)、MRT Taipei Main Station (捷運台北車站)、TRA 台北駅 (臺鐵台北車站)、Keelung City (基隆市 Keelung City)、TRA Keelung Station (臺鐵基隆車站 TRA Keelung Station)、基隆西岸旅客碼頭、基隆海洋廣場 Keelung Maritime Plaza、TRA Keelung Station (臺鐵基隆車站 TRA Keelung Station)、台北市 (臺北市)、THSR 台北駅 (高鐵台北站)Q Square (京站時尚廣場)饗食天堂Eslite Bookstore (誠品書店 台北捷運店)MRT Taipei Main Station (捷運台北車站)MRT 龍山寺駅 (捷運龍山寺站)凱達大飯店 Caesar Metro Taipei龍山寺スターバックス (STARBUCKS)臺北市立大學校本部 University of Taipei Main CampusMRT 中正紀念堂駅 (捷運中正紀念堂站)Liberty Square (自由廣場)National Theater (國家戲劇院)中正紀念堂National Concert Hall (國家音樂廳)TRA Wanhua Station (臺鐵萬華車站)TRA 台北駅 (臺鐵台北車站)Taoyuan Metro Taipei Main Station (A1) (桃園機場捷運台北車站)Taoyuan Airport MRT (A12) Airport Terminal 1 Station (桃園機場捷運 A12 機場第一航廈站)Terminal 1 (臺灣桃園國際機場第一航廈)台湾桃園国際空港 (TPE) (臺灣桃園國際機場)Gate B2成田国際空港 (NRT)成田空港 第3ターミナルCafe&Dining N’s court

 ・11月お出かけ
  

麺の坊 砦、駒場公園、旧前田家本邸、籠屋(秋元酒店)、薬師池公園、リカーポート 蔵家、町田市 大賀藕絲館、町田リサイクル文化センター、小山田神社、舎鈴 飯田橋駅前店、ハタフラワー、梅の花 町田店、せんや、新宿みやざき館 KONNE、餃子会館 磐梯山 両国店、とり家 ゑび寿 両国店、駒八 目黒さんまセンター、六本木ヒルズアリーナ、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ(映画:ボヘミアン・ラプソディ)、鎌倉パスタ、鶴ヶ峰駅 (SO09)、鎧橋跡、鎧の渡し緑道、首塚 (畠山重忠公)、畠山重忠古戦場跡、畠山重忠古戦場跡、六ツ塚、すずり石水跡、鶴ヶ峰神社、駕籠塚、得得 横浜鶴ヶ峰店、驚神社、和菓子紀文堂、四季芸術センター、麺屋 一寸星、你好 ニイハオ 渋谷店、オールドヒッコリー 町田境川、やきとり居酒屋 山家 本店、次女の進路先、ベルサール高田馬場、はつ花そば 本店、酒岳堂 井島商店、はこね 和菓子 菜の花酒岳堂 井島商店、箱根観光物産館、鈴廣のかまぼこみつき DELI&CAFé TERRACEベーカリー&デリカテッセン 箱根カフェ箱根の市、麺屋すみす、神宮外苑いちょう並木、多摩丘陵パノラマの丘、防人見返りの峠 展望台、コーチャンフォー 若葉台店、東京都庁 第一本庁舎、ブックファースト 新宿店、技術者友人宅

 ・12月お出かけ
  

自然食バイキング はーべすとヨドバシカメラ マルチメディア町田町田マルイ、薬師池、Cut Let Me、築地本願寺、マルイアネックス イベントスペース、讃岐うどん かいと、野津田神社、民権の森、七国山 鎌倉街道の碑、七国山、野津田薬師堂、よみうりランド、スエヒロ館 新百合ヶ丘店、極鶏Bar 下北沢店、エリックサウス、麺 TOKITA、警察博物館、香川・愛媛せとうち旬彩館、春水堂ラフォーレ原宿FURFUR東郷神社コロンバン原宿本店、麺屋三男坊、中澤酒造株式会社、麺屋 海神、慶華飯店、横浜赤レンガ倉庫、JICA横浜国際センター、信濃屋 目黒店、酒舗 まさるや、すし屋 銀蔵 鶴川店まちの駅 ぽっぽ町田ぐりーんうぉーく多摩、きさらぎ、Classy’s Bar、暖暮 川崎仲見世通店、麺や維新、自転車文化センター、JR 東北新幹線 大宮駅山形新幹線 かみのやま温泉駅かみのやま温泉観光案内所上山十日町郵便局上山城菓子司 十五屋本店上山市役所葉山館、わくわくコマレオ 上山店、春雨庵、葉山館かみのやま温泉観光案内所山形新幹線 かみのやま温泉駅楢下宿 丹野こんにゃく番所HATAKE CafeHATAKE Cafe トマト上山店ファーマーズマーケットトマト 上山店、愛染神社、齋藤茂吉記念館、上山旭町郵便局、ぐっと山形 (山形県観光物産会館)、上山城、菓子司 十五屋本店かみのやま温泉駅JR 東北新幹線 大宮駅、鴨川、六道珍皇寺、京都霊山護國神社、パール博士顕彰碑、桂小五郎・幾松墓所、坂本龍馬の墓、幕末維新ミュージアム霊山歴史館、御陵衛士屯所跡、八坂神社、知恩院 三門、青蓮院門跡、岡崎・市電コンシェルジュ、岡崎別院(親鸞聖人岡崎草庵跡)、光雲寺、哲学の道、法然院、慈照寺 (銀閣寺)、まつばや、哲学の道、京都大学

§ 家族のお出かけ 目次 家族で出かけたのは、上の年表で黄地に太字にしているイベントです。「浅草(1月)」や「沖縄(3月)」「相模原麻溝公園(4月)」「こんにゃくパーク(4月)」「赤坂(5月)」「八景島(8月)」「箱根(8月)」「三島(8月)」「東京ディズニーランド(9月)」「山形(12月)」。満足できる一年になったと思います。来年もどこかに出かけようと考えています。

§ 妻とのお出かけ 目次 妻と出かけたのは、上の年表で桃地に太字にしているイベントです。なんかかんだといって、結構節目節目には二人で過ごせているようです。今年は臺灣を一緒に訪れたのが思い出深いです。いくつかBarにも訪れたり、八景島シーパラダイスにも二人で行きました。あとは音楽と舞台と映画でしょうか。一緒にいくつも観て体験していますね。夫婦ともにこれだけ忙しくても、時間をやりくりしてこれだけ出来ていれば、来年もやれそうな気がします。

§ 娘たちとのお出かけ 目次 娘たちと3人で出かけたのは、上の年表で緑字に太字にしているイベントです。一緒にご飯を食いに行くぐらいしかいけませんでした。娘たちもそれぞれ友達と出かけたり家にこもったり。特に次女は明らかについてこなくなりました。彼氏や友達との時間を優先する年ごろになった。そういうことです。私としてはワンパターンなお出かけよりも、経験でめずらしい経験をさせてやりたい、と思うのですが、私の時間もなくなっており、近所であればもはやそういう経験はさせてあげられません。ですが、来年も断られることを覚悟で、誘ってみようと思います。

§ 妻とどちらか娘とのお出かけ 目次 妻とどちらかの娘の3人で出かけたのは、上の年表で水色地に太字にしているイベントです。長女は比較的よくついてきました。が、逆に次女だけが付いてくることはほとんどありませんでした。

§ 長女とのお出かけ 目次 僅かではありましたが、いくつか訪れています。そのうち一つは長女の高校の文化祭に私一人で出かけることになり、しばらく長女と行動を共にしました。年ごろのためか潔癖感が増していますが、私に対しての棘は峠を越した気がします。私がそう思っているだけかもしれませんが。

§ 次女とのお出かけ 目次 部活に忙しく、なかなか一緒にはいかれませんでしたが、それでもいくつかの場所を父娘二人で訪れています。そのうち一つは二人で回転すしを訪れて大いに語りました。次女は親あしらいがうまいので、時間さえあえば来年もついて来てくれそうです。

●私自身の一年(交友関係)
§ 関西の交流関係 目次 今年は、3月にまとまった日程をとって帰りました。四泊五日の日程でしたが、高校の友人たちと、大学の友人たちと飲み遊び、一昨年からご縁を結んだ方々とも飲み、打ち合わせも挟み。私が苦しんでいた時期に知り合った師匠と梅田のバーで呑み、今までFacebookだけのつながりだった方ともお会いし。かなり濃密な時間を過ごしました。ありがとうございました。
7月には中学の頃からの友人が上京し、共に呑みました。その場でイカ釣りに誘われ、8/6にはそのために帰りました。が、高波でイカ釣りが中止となり、再計画した日も友人が仕事で断念しました。これはぜひ来年やりたいと思っています。年末になって年賀状を書きながら、SNSをやっていない友人たちとのご縁をまた復活させたいと思いました。

§ YKGの交流 目次 今年もまた、鉄道や城巡りといった旅を愛する友人二人と、砥石城を中心に武田氏に関する城巡りを行いました。さらに畠山重忠に関する史跡めぐりも行いました。来年、またともに旅ができればうれしいです。

§ 一年の交流 目次 今年は、前半は3月の関西以外は低調でした。が、ゴールデンウィークのサッカー観戦から、関西大学での知ル活など、徐々に交流を活発にしました。一つ目のピークは6月に10数人のパーティーで訪れた一泊の尾瀬旅行です。仕事でもほうぼうに一人で飛び込んで行き、徐々に外交的な自分を取り戻していきました。下に書く酒関係のイベントでは様々な方と楽しい時間を過ごしました。パクチー三昧の時間を過ごしたこともうれしい。魂友とは三回会い、そのうち一度はご自宅でお母さまともお会いしました。どれもが今年の特筆すべきイベントです。また、会津への旅は今年の5本の指に入る素晴らしい旅でした。見ず知らずの方々と民泊で出会い、話に花を咲かせる。その素晴らしい経験は、人生万歳と言いたくなるほど。また、年末にはいのしし鍋のイベントにもお誘いをいただき、絶品の鍋を囲んで楽しい時間を過ごしました。他にも書いていませんが色々なイベントにお誘い頂きました。ありがとうございました。

§ 地元の交流 目次 一方、今住んでいる地元の友人との時間はほとんどとれませんでした。ですが、昨年末から参加しているゆるいランチの会には二度参加しています。仕事を抜きにした語らいの場としてとても重宝しています。下半期は私が忙しくて伺えなかったのですが、代わりに妻が何度も参加させてもらっています。私も来年は参加したい。あと、自治会には仕事でかなり携わりました。来年もそうしたご縁を活かしていきたいです。最後に、年の瀬になって娘たちが学童でお世話になっていた指導員の先生の訃報が入ってきました。まだ若いのに残念でなりません。いい人ほど早く世を去っていく。

●私自身の一年(文化活動)
§ 読書・観劇レビュー 目次 読んだ本のレビューを記す読ん読ブログの執筆は、主に2017年に読んだ104冊分となりました。レビュー執筆は、私の中では大切なライフワークとして位置付けています。ただ、仕事を優先する関係上、どうしてもアップは後回しになっています。それでも読んでからアップするまでの日数を10カ月に縮めました。この期間を質を落とさずにさらに早めるのが去年に引き続いての課題です。舞台観劇と映画鑑賞のレビューについては、遅れずに書けているのですが。書くという行為への熱意は衰えていませんので、引き続き続けていくつもりです。

§ 今年の読書 目次 読書については、今年は94冊読みました。また、ジャンルを問わずの乱読傾向は相変わらずです。94冊についてそれぞれに思い入れは深く、その中のベストを選ぶといったおこがましいことはしません。ですが、今年は年末になってようやく坂の上の雲全巻を読み通せました。また、今年は三人の文人の展示会を訪問しました。「三島由紀夫博物館」「徳富蘇峰記念館」「世田谷文学館(筒井康隆展)」どれもがとても刺激になりました。

§ 今年の映画 目次 映画鑑賞については、今年は8本観劇しました。
DESTINY 鎌倉ものがたり」「スター・ウォーズ/最後のジェダイ 」「The Greatest Showman」「The Greatest Showman」「ハン・ソロ スター・ウォーズ・ストーリー」「ミッション:インポッシブル フォールアウト」「ボルグ / マッケンロー 氷の男と炎の男」「ボヘミアン・ラプソディー」。
観たかったのに見れなかった映画もたくさんあります。ですが、私の持ち時間の少なさからみて、よく見たほうだと思います。今年は大河ドラマの「西郷どん」を妻が観たいというので一緒に観ていましたが、やはりというか、ほとんどの回を見逃してしまっています。

§ 今年の舞台 目次 舞台については、今年度は3本の鑑賞でした。詳細は当ページの「目下の舞台鑑賞」を観てもらえればと思います。3本いずれも素晴らしい内容でした。ただ、私の中で宝塚歌劇の運営方針に重大な不満があり、妻には「見たくない」と言ったことを実践。下半期は観劇していません。その一方で、劇団四季を創立した浅利慶太氏が亡くなられました。かつて劇団四季に勤めていた友人の山下さんにお誘いいただき、浅利慶太お別れの会に参列しました(9/18)。そこで配布された故人の演劇論や略歴が書かれたパンフレットを読み、改めて浅利慶太氏と劇団四季に興味を持ち、その後すぐに「劇団四季と浅利慶太」も読みました。そして四季と宝塚との運営方針の違いを感じました。私は四季の方を支持したい。とはいえ、来年は観劇や寄席も観たいと思っています。

§ 今年の音楽 目次 昨年は何回もコンサートに行きましたが、今年は6月に東京国際フォーラムで観た「The Show Stopper」だけ。次女が中学で吹奏楽部を全うし、三年間で賞は一度も取れなかったけれど、何かをまっとうしてくれたのは良い思い出です。次女の発表会や演奏会、合唱コンクールは何度か訪れたので音楽体験は得られたと思います。長女が入っている高校の吹奏楽部は全国屈指の実力を持っていることから、長女と次女を連れて府中の芸術の森に定期演奏会を聴きに行きました。カラオケは二回。3月に友人たちと三宮で、11月には秘密基地で大いに歌いました。また、初夏の一日だけ、ウクレレを引っ張り出して爪弾いたりもしました、が続かず。

§ 今年の美術 目次 美術については、昨年と同じく今年もさっぱりでした。でも、長女の学外展や文化祭などデザインや美術には触れる機会が多数ありました。また、娘の進学先が美術デザイン系の専門学校に決まり、その学校見学にも訪れました(5月)。またその学校の校長先生のスコットランドの写真展にも訪れ、旅の乾きを潤しました(10月)。また富士フォトギャラリー銀座での写真展にもお招きされ、山の写真に見ほれました(5月)。舘野鴻の原画展(7月)では昆虫の精密画にも惹かれました。また、2月に妻と訪れた根津美術館の「墨と金展」は良かった。最近書の世界に関心を持っており、新宿の世界堂で水で書道ができるセット一式を買い(5月)、弊社の毎月のまとめの画像を書いた暦で表していました。筆がダメになったので霜月、師走が書けませんでしたが。

§ 今年のスポーツ 目次 スポーツについては、正直なところ全く低調でした。スキーもソフトボールもテニスもマラソンもやらず。それは2月ごろから腰痛に悩まされていたからです。ただ、アウトドアが皆無だったかというとそうでもなく。特に六月に訪れた一泊二日の尾瀬の旅は今年のハイライトの一つです。十数人のパーティーの一員としてみた至仏山と燧ケ岳、尾瀬沼の朝から夜までの景色は素晴らしかった。アウトドアを満喫しました。ただ、見るだけで日本百名山登頂ができなかったのは無念です。妻子と町田市最高峰の草戸山は登頂しました。また、滝はたくさん巡りました。それらはスポーツといえそうです。早戸大滝に行こうとしてあわや遭難しかけたり。
ただ、今年はソチオリンピックがあり、ロシアW杯があり、卓球選手たちの活躍やテニスの大坂、錦織両選手の活躍など、観戦しているだけで満足の一年でした。大リーグの大谷選手の大活躍も忘れられません。イチロー選手がついに選手登録から外れたという残念な出来事もありました。スポーツ観戦は今年は三度。五月に等々力スタジアムで多摩川ダービー「川崎フロンターレ VS 東京FC」を数人で観戦し、八月に町田陸上競技場でFC町田ゼルビアvs京都パープルサンガの試合を観戦しました。三月には甲子園球場で阪神vsDeNaのオープン戦を父と。夏の甲子園も初日の第四試合を場外で聞きました。なお、弊社が町田FCゼルビアのサポーターになったのも今年です。あと、次女がたまに習いにいっているカポエイラのレッスンに一度ついていき、赤坂でのCapoeira Batieque Japaoの興奮を目撃。長女が立派にバレエの発表会を勤め上げたのも良い思い出です。最後に忘れてはならないのは伊勢ヶ濱部屋とのご縁です。後援会会長とご縁があり、ちゃんこ会や初場所打ち上げ式に御呼ばれしました。相撲観戦はしていませんが、これも立派な相撲文化の吸収でしょう。

§ 今年の滝 目次 今年は日本の滝百選の滝を8カ所訪れる目標を立てていました。結果、再訪を含めると7か所を訪れる事ができました。「轟九十九滝」「仙娥滝」「白糸の滝」「北精進ヶ滝」「金引の滝」「吹割の滝」「棚下不動滝」。どれもが百選にふさわしい名瀑です。もちろん、それ以外の滝でも印象に残る滝はたくさんありました。以下は今年訪れた滝です。「塩川滝(2/18)」「轟九十九滝(3/4)」「轟本滝(3/4)」「二重の滝(3/4)」「横見の滝(3/4)」「舟形滝(3/4)」「丸渕滝(3/4)」「鳥返しの滝(3/4)」「鍋割りの滝(3/4)」「仙娥滝(4/30)」「大滝(4/30)」「仙娥滝(4/30)」「エビラ沢の滝(5/6)」「白糸の滝(5/20)」「音止の滝(5/20)」「ヌル沢奥の滝(6/3)」「雄飛の滝(6/17)」「一の滝(魚止めの滝)(7/29)」「二の滝(初見の滝)(7/29)」「北精進ヶ滝(7/29)」「金引の滝(8/6)」「臥龍の滝(8/6)」「白滝(8/6)」「千条の滝(8/15)」「千古の滝(8/25)」「吹割の滝 第一観瀑台(9/16)」「鱒飛の滝(9/16)」「鐘山の滝(9/24)」「霧降りの滝(10/14)」「棚下不動滝(10/21)」。また、今年の滝巡りで忘れてはならないのが、早戸大滝にアタックした時の経験です。路肩の土盛りに車を乗り上げ、横に停まっていた車の方々に里まで送ってもらい、数時間JAFを待ち、JAFの方に復旧していただいた後、夕方近くになってから一人でアタックしたところ、滝を目前にして腰痛でダウンし、帰り道は夕立に遭い、増水した川で帰り路を見失いかけ、あわや遭難するところでした。

§ 今年の旅行 目次 今年は、今までの人生でも納得できる旅行ができました。家族で沖縄(3月)、山形上山(12月)に訪れ、海のきれいさと雪の美しさを味わいました。夫婦で臺灣(10月)に訪れたのは、私にとって十数年ぶりの海外、23年ぶりの臺灣ということがあって思い出も深いです。昨年一人で訪れた沖縄では16,7ぶりにお会いした方と、今回は双方の家族総出でお会いしました。奥様とは17,8年ぶりの再会。また、10数人のパーティーで訪れた尾瀬(6月)は景色が素晴らしく、朝昼夜で多彩な景色を見せてくれる自然のすばらしさに感動しました。あと四人で訪れた会津旅行も会津の方々にたくさん出会え、会津の方々の郷土愛に感動しました。無農薬栽培のお手伝いを通して、どれだけ無農薬が大変で、どれだけ産物が美味しいかについても知見をいただきました。この旅行では島根の方とも知り合えたのが、旅人同士の縁の嬉しさを感じた人時でした。一人でも鹿嶋に車中泊で向かい、鹿嶋神宮やアントラーズ、塚原卜伝関連の地を訪れ、旅を満喫しました。皆様ありがとうございました。

§ 今年の駅鉄 目次 趣味の駅巡りは36駅。昨年の倍以上に行きました。「香櫨園駅(1/1)」「相武台下駅(2/18)」「芦原町駅(3/3)」「木津川駅(3/3)」「辺川駅(3/4)」「海部駅(3/4)」「宍喰駅(3/4)」「甲浦駅(3/4)」「公津の杜駅(3/20)」「県庁前駅(3/28)」「中川駅(4/10)」「沼久保駅(5/20)」「甲斐常葉駅(5/20)」「身延駅(5/20)」「大佐倉駅(5/24)」「荏原町駅(6/27)」「鬼子母神前停留場(7/13)」「鉾田駅(7/15)」「北浦湖畔駅(7/15)」「鹿島灘駅(7/15)」「鹿島大野駅(7/15)」「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅(7/15)」「荒野台駅(7/15)」「鹿嶋サッカースタジアム駅(7/15)」「延方駅(7/15)」「宮村駅(8/6)」「天橋立駅(8/6)」「ときわ台駅(9/6)」「土合駅(9/16)」「河口湖駅(9/24)」「久里浜駅(10/5)」「津久田駅(10/21)」「後閑駅(10/21)」「基隆駅(10/28)」「新松田駅(12/18)」「かみのやま温泉駅(12/27)」。それぞれに周囲の光景と共に興味深い駅たちでした。ただ、これらの駅で撮った写真をまとめてブログにアップするにはまだ時間がかかりそうです。

§ 今年の酒楽 目次 今年は私の酒履歴に欠かせない一年となりました。
まずは日本酒。今年は日本酒の魅力の深さを知った一年です。それは六月に尾瀬を一緒に旅した小宮さんとのご縁からつながりました。小宮さんのお陰で日本酒の奥深い世界を教えていただきました。「まさるや2018仲秋 日本酒呑んでる会in町田(9月)」「Tokyo Rice Wine 日本酒の会(9月)」「酒家 盃爛処(10月)」「かもすや酒店(10月)新政呑みくらべ」「中澤酒造株式会社(12月)」。感謝です。あとパートナー企業の社長様が日本酒に詳しく、今年は5回ほどご一緒に盃を傾けました。私がちょくちょく日本酒を買って帰るものだから、妻が年末の山形旅行でお酒を買ってくれました。なかなかの美酒のようで楽しみです。今年訪れた酒蔵は二カ所。「富士高砂酒造(5/20)」「中澤酒造(12/18)」。来年もほうぼうを訪れる予感がします。
続いてウイスキー。妻がウイスキー好きになってくれたので、今年は二人+αでいくつかお店を巡りました。「Tokyo Whisky Library(2月)」「ニッカ ブレンダーズ バー(10月)」「スコットランド写真展(10月)」。真ん中のは別のご夫婦とも一緒に伺い、交流を深めました。最後のは娘が来年からお世話になる学校の校長先生が開いた写真展。ここではHighland Parkが40年も含めた3種類、樽でご用意されており、ウイスキー好きには楽園。相当飲みました。また、今年はWhisky Festival in Tokyoに初参戦したことも書かせません。3人で訪れたのですが、何種類呑んだのか覚えていないくらい美酒を飲みまくりました。至福の時でした。Whiskyについては「Bar Harbour Inn(3月)」も欠かせません。ここで飲ませてもらった11年もののBowmoreの美味さ!私にとってこのお店はずっと通う店であり続けるでしょう。また何人かで訪れたお店として「Bar 羽月(4月)」で飲んだ燻酒の美味さはその前の花見でMiltonduffを相当呑んだ後ですが印象に残っています。「Corn Valley澁谷店(5月)」もそう。魂友とふらっと訪れた「草月(9月)」もまた訪れたいバーです。また、一人で訪れた六本木ヒルズアリーナのGlenMorangeイベント(11月)はオレンジに統一された色調や味と共に今でも思い出すとほろ酔いできます。「籠屋(秋元酒店)(2月)」で飲んだイチローズモルトの秩父のIPAカスクには衝撃を受けました。今年訪れた蒸留所は「白州蒸留所(7/29)」。来年こそはクラフトウイスキーや宮城峡を訪れたいものです。できればKAVALANも。
続いて焼酎。沖縄旅行の時に妻と訪れた「ぱいかじ 国際通り店(3月)」では、泡盛を心置きなく飲めました。泡盛はまだまだ深く、極めたいと思っています。魂友と訪れた「玉ちゃん亭(5月)」でも泡盛をたくさんいただきました。池袋の「くさやばー(10月)」で飲んだ情ヶ嶋は麦と芋ともに衝撃の味わいでした。青酎も。情ヶ島の麦はその後ボトルで購入したぐらい惚れ込みました。
続いてビール。今年も各地のクラフトビールを呑み歩きました。CarftBeerを扱うお店が増えてきたのでうれしい限りです。ビールについてはほとんどが一人のみ。私にとっては短時間でさっと飲むときに重宝する酒になりました。
続いてハイボール。これは「極鶏Bar下北沢(8月)(12月)」以外ありません。12月に訪れた際は絶品のイノシシ鍋をつつかせてもらいました。これがハイボールによく合っていて完璧でした。
続いてワイン。今年は「ワイン&グルメ ジャパン2018(4月)」につきます。四名で会場を巡りました。去年からワインのおいしさにも目覚めており、ここで飲んだワインが絶品でした。日本のワインもすごいのです。また、先にも書いた「 Tokyo Rice Wine 日本酒の会(9月) 」では日本酒酵母で醸したワインをいただきました。さらに一人のみですが「富士の国 やまなし館」でも山梨産のワインに喉を潤しました。
最後にカクテル。私がカクテルをBarで頼むことはほとんどないのですが、どれも妻と訪れたバーで飲みました。「Stella Lounge(1月)」「カメリア(9月)」。後者は東京駅内にあるバーで、旅情を思わせるカクテルが印象的です。あと、忘れてはいけないのが「アジアンフード バー バグース(4月)」で飲んだパクチーモヒートです。4名で訪れてパクチーを食べまくりましたが、モヒートも美味しかった。
今年もほうぼうに商談に赴いたこともあって、毎月の独りのみは出来たと思っています。「籠屋(秋元酒店)(2月・狛江)」「BrewDog Roppongi(4月・六本木)」「富士の国 やまなし館(4月・日本橋)」「Craft Beer Moon Light 本店(5月・川崎登戸)」「地ビール厨房 COPA 町田店(6月・町田)」「イングリッシュパブ トラファルガー(7月・町田)」「京橋エドグラン(8月・東京京橋)」「Hop-Scotch Craft Beer & Whiskey(9月・飯田橋)」「世界のビール博物館(10月・押上)」「六本木ヒルズアリーナ(11月・六本木)」「Classy’s Bar(12月・川崎)」。
結局呑みの回数は年間で70回でした。大体5日に1度。呑みは週一度に抑えたいと思っていたので結果的に実現できて良かったです。

§ 今年のその他活動 目次 人生も半分を過ぎ、まだ焦りが募っています。少しでも日々に変化をつけようとする気持ちに衰えは見えません。
・一昨年に二枚、昨年に五枚ゲットしたマンホールカードの収集。今年は九枚入手しました。兵庫県西宮市(3/2)、大阪府大阪市(3/5)、神奈川県川崎市(4/20)、群馬県藤岡市(4/29)、茨城県鹿嶋市(7/15)、東京都立川市(9/12)、群馬県沼田市(9/16)、東京都昭島市(10/11)、山形県上山市(12/27)。来年も折を見て各地でゲットしようと思っています。
・ダムカードも一枚いただきました。城山ダム(9/23)です。
・風景印も三つ。「天橋立駅前郵便局(8/6)」「上山十日町郵便局(12/27)」「上山旭町郵便局(12/28)」。
・灯台も二カ所回っています。「伊計島灯台(3/28)」「鹿嶋灯台(7/15)」。来年は灯台巡りもしたいと思っています。
・旅先で訪れた資料館・博物館・美術館では勉強しました。「根津美術館(2/11)」「大阪人権博物館(リバティおおさか)(3/3)」「尾崎咢堂記念館(5/6)」「NTTドコモ歴史展示スクエア(7/26)」「甲子園歴史館(8/5)」「野球殿堂博物館(8/21)」「三島由紀夫文学館(9/24)」「徳富蘇峰記念館(9/24)」「世田谷文学館(10/16)」「旧前田家本邸(11/2)」「幕末維新ミュージアム霊山歴史館(12/30)」。
・城もあちこち訪れました。「勝連城跡(3/28)」「枡形城(5/5)」「大手門(5/11)」「本佐倉城跡(5/24)」「鹿島城山公園(7/15)」「山中城跡(8/19)」「祢津城山(8/25)」「砥石城跡(8/25)」「桝形城跡(8/25)」「米山城跡(8/25)」「沼田城(9/16)」「伏馬田城趾(9/23)」「鶴ヶ城(10/9)」「長井坂城跡(10/21)」「名胡桃城址(10/21)」「上山城(12/27)」。こうしたデータは上にも書いたkintone Advent Calendarの中で再集計してみました。
・訪れた神社は以下の通り。「白山姫神社(1/1)」「西宮神社(1/2) 」「毘沙門天堂(2/10) 」「塩川神社(2/18) 」「浪速神社(3/3) 」「相州春日神社(3/22) 」「稲毛神社(4/20) 」「野津田神社(4/22) 」「琴平神社(5/14) 」「富士山本宮浅間大社(5/20) 」「将門口ノ宮神社(5/24) 」「成田山 咤枳尼天堂 (出世稲荷)(6/17) 」「旗岡八幡神社(6/27) 」「雑司ヶ谷 鬼子母神 (鬼子母神堂)(7/13) 」「鹿島神宮(7/14)(7/15) 」「鎌足神社(7/15) 」「江の島弁天(8/11) 」「筑土八幡神社(9/5) 」「板橋天祖神社(9/6) 」「十二坐神社(9/16) 」「東京大神宮(9/19) 」「永井箱根神社(10/21) 」「 鶴ヶ峰神社(11/18) 」「驚神社(11/18) 」「野津田神社(12/9) 」「東郷神社(12/16) 」「京都霊山護國神社(12/30) 」「八坂神社(12/30) 」。今年から神社でお参りする度、口で願いを述べ、「努力します」を三回繰り返しています。ただ漠然と願うだけでは自分の思い描く未来は送れないからです。
・訪れた寺は以下の通り。「神呪寺(1/1)」「成田山 新勝寺(6/17)」「根本寺(7/15)」「東陽寺(7/22)」「安全寺(8/31)」「龍山寺(10/29)」「野津田薬師堂(12/9)」「青蓮院門跡(12/30)」「岡崎別院(12/30)」「法然院(12/30)」。お寺も実は本堂の中に入ると面白い。地元の野津田薬師堂には初めて中に入らせてもらいました。臺灣で訪れた龍山寺も地元に密着した様子がたまりませんでした。また、年末に訪れた京都の諸寺では、深く学ばせてもらいました。
・登った山は四つ。「草戸山(4/8)」「桝形山(5/5)」「祢津城山(8/25)」「七国山(12/9)」どれもが低い山です。砥石城も山ですがそちらのほうが急でした。来年は腰を直して百名山に登りたい。
・名木は二カ所。「鬼子母神の公孫樹(7/13)」「山高神代ザクラ(7/29)」。さくらは日本各地に観に行きたいです。
・名水は二カ所。「神田川(5/20)」「益栄の水(12/28)」。前者は平成の名水百選に選ばれています。こうした場所にも訪れていきたい。
・ビーチは二カ所。「エメラルドビーチ(3/27)」「大泊ビーチ(3/28)」。ともに沖縄で訪れた美しすぎる場所。心が洗われるとはこのことです。
私がまだ訪れていない場所の多さにめまいがします。他の活動もまだまだやりたいことがいっぱいあったのですがとても時間がありませんでした。
それぞれの場所で俳句も読みました。数年前から興が乗るたびに読んでいましたが、振り返ってみると今年も結構な数を詠んでいます。そうした訪問記が私にとって何なのかの考察は、年末に「SNSとはライフログツール」として表しました。
ライフログについては上記ブログにも書きましたが、年初から6月ごろまで盛んにGoogle Mapでロケーション情報や口コミを投稿していました。それが評価されたのかランクが次々とあがり、10月にサンフランシスコで行われる世界規模のGoogle Mapイベントに招待されました。英語の動画PRができずに断念したのが心残りです。英語も勉強しなければ。

あらためて「公」「私」を振り返ってみました。今年は冒頭に書いた通り、満足度は高いです。良い一年だったと思います。あとはムラを生じさせる原因を来年どう防いでいくかですね。特にムラ、が重要になりそうです。後1日、今年を無事に締めくくり、来年へと繋げようと思います。


水の家族


著者の作品は一時期よく読んでいた。孤高ともいうべき、極端にせりふの少ない作風。生きるとは孤独を身にまとうことを実践するように、群れることを極端に遠ざける姿勢。著者の作品は私の生き方にも少なからず影響を与えていると思う。

本書は再生復活版として著者があらためて手を入れて出版した作品だそうだ。再生復活版が原書からどのぐらい変わったのか。原書を読んでいない私には、それはわからない。多分、本質的には変わっていないはずだと思う。

セリフを極端に控え、言葉によるコミュニケーションを抑えめにする作風。そのため、著者の語りには一つの傾向がある。それは人でないモノを語り手とすることだ。私が著者を読むきっかけとなった『千日の瑠璃』は、その手法を極端に推し進めている。千日を一日ごとに違う章で書き連ねた 『千日の瑠璃』 は、意表をつく語り手からの独特の視点が印象的だった。なにせ毎回語り手が違うのだから。ある日は犬だったり、別の日は空だったり。『千日の瑠璃』で確立した手法は、源流をたどると一つは本書に行き着くはずだ。なぜなら本書の語り手は死者だから。

本書はタイトル通り、ある家族が描かれる。 草葉町というどこにでもありそうな町。そんな町に住むありふれた家族が本書の主人公だ。草葉町の近くには忘れじ川が流れ、天の灘に注ぐ。餓鬼岳が屹立して、麓に広大な草原を抱える。語り手には八重子という妹がいる。離れの仏間で寝たきりの母がいる。天の灘に毎日繰り出しては海の幸を持ち帰る父がいる。一人餓鬼岳の麓で馬たちと暮らす祖父がいる。夜ごと密漁に精を出すはみ出し者の弟がいる。実直に金融機関に勤める兄と、いささか嫁の立場になじめないように見える兄嫁がいる。そして語り手は生を持て余した死者だ。誰にも知られぬまま餓死しし、あばら屋で死骸と化している。

著者は神の視点を持つ語り手を求めるため、四兄弟の二番目である語り手に死んでもらう。そして死者の立場から語り手へと仕立てる。魂だけの存在であるため動くのは自在だ。 水に交じってどこにでも行き、さえぎる物のない視点で本書を語る。自由な境遇ゆえ、家族の営みや、家族を取り巻く土地の出来事をつぶさに見聞きする。この魂は死してなお自我を持っている。自分が死ぬに至るまでの挫折と蹉跌の日々を反芻して後悔する自我を。

語り手が生家から逐電するに至った理由。それは妹八重子との許されざる関係だ。兄妹の間の超えてはならない一線。それを目撃した母は仏間にこもり切りになってしまう。よりによって知恵遅れの妹に手を出してしまった罪の意識に苛まれた語り手は、良心の呵責に耐え切れず、生家と草葉町を離れて都会の騒がしさに身を投じる。都会のドライで非情な日々は語り手を消耗させ、ほうほうの体で草葉町へと舞い戻らせる。そして、どの面下げて実家に顔を出せようか、というなんの根拠もない面目にこだわる。そんな語り手は、竹林に荒れるがままに忘れ去られていたあばら家に住まううち、ついに餓死する。

著者はそんな語り手を突き放す。突き放しながらも語り手である彼の独白はさえぎらない。さえぎらないので、語り手がぼとぼとと漏らす愚痴とも後悔ともつかない語りを文章として採録する。そこには後ろ向きの気持ちしかない。一方、中途半端な自分の一生を償うかのような前向きな精神も語り手は発揮する。かつての自分を償うかのように、語り手は八重子の生き方に暖かい目を注ぐ。語り手ではないどこかの誰かと子を作った八重子は、子の世話を餓鬼岳の麓に住まう祖父とともに行う。山に住まう祖父は、たくさんの馬と八重子と孫とともに住む。そこにはただ自由がある。世間の干渉も、見えや体裁もない自由が。そんな彼らの日々を語り手は逐一語ることはない。なぜなら語り手は水を伝ってしか動けないからだ。

語り手が常に干渉し、観察できる水の家族たちは水に囚われている。父は日々海に出て作業をする。その一本筋の通った生き方は語り手にはまぶしく映る。何物にも妨げられないだけの堂々とした構えで漁にいそしむ父は、一家の中の重鎮にふさわしい。だが、寡黙すぎるゆえに家の問題に干渉しない。そしてひたすら日々の糧を持ち帰る営みに淫している。そして弟。密漁に情熱を傾ける弟も水に囚われた日々を送っている。地元の金融機関に勤める兄は傍目には堅実な日々を送っているようにみえる。だが、兄嫁の奔放さが兄の日々を脅かす。ある日兄嫁の奔放な行いに衝撃を受けた兄は雨の降りしきる中を泥酔する。兄もまた、水に屈するのだ。いうまでもなく、水とは本書において人間のしがらみの象徴だ。

水の家族の男性陣は水に囚われるが、それに反して水の家族の女性陣は水に囚われない。奔放な兄嫁は水そのものであるかのように、貞操すらも水のように扱い自在に生きる。母は家族の問題に背を向け、自らをよどんだ水として家に渦巻く。水に同化するのだ。妹の八重子もみずみずしい生の喜びを享受し、水の流れのように闊達と生き抜く。

そしてもっとも水に対して動じない者は祖父だ。馬を養いながら、手作りの凧を飛ばして日々を生きる祖父は、もはや何物にも影響を受けない。まさに水の柔軟さと剛直さを備えている。祖父がもっともその真価を発揮するのは大風のシーンだ。凧は竜と化して祖父を空へと運び去ろうとする。それに必死に抗い手なずけようとする祖父。雨風と祖父の戦いは祖父が勝利を収め、龍となった凧は糸が切ればらばらになる。水を制御した祖父が、一家の礎であることを表す場面だ。

それが合図となり、密漁がばれそうになり水の中であわや死にかけた弟は、かろうじて生還し真っ当な生活へのきっかけをつかむ。仏間にこもる母は表にでて漁から帰ってきた父と久しぶりに言葉を交わす。水のように奔放な妻に絶望した兄は、何事もなかったかのように妻を許し、元の暮らしへと収まる。八重子とその子は相も変わらず生を謳歌しする。そして、もっとも水に囚われ続けてきた語り手は、ついに死を脱し、時空を超えた境地へと昇ってゆく。

水に囚われながら、水を逆に生かしてきた人間の営み。それを一家族の在り方をとおして描いた本作は、まさに丸山節ともいうべき魅力に満ちた一編だ。

‘2017/05/25-2017/05/31


追想五断章


残された遺作短編を元に、作者の素性と、そこに隠された事情を探っていく内容。

と書くと凡庸な内容のように思われるかもしれないが、遺作短編5編の内容に工夫をこらし、読者の予想を裏切る方向へ結末を進めていく筆力は見事である。

遺作短編5編の内容がいずれも陰惨な終わり方を予感させるリドルストーリー仕立てで、この形式自体あまり見ないため楽しめることと、陰惨な結末がどうなったのかの興味が解き明かされないまま5編分、次々と積もっていくため、話に引きずられていく。という仕掛けであるため、最後まで読んでしまうことは請け合いする。

5編の内容から作家の無念と愛情、そして男として親としての矜持をいかに読み解くか、について、結末を知った後に各編を再読したくなるのが本書である。

’12/02/22-’12/02/23