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RPA界の技術者の皆様にお話しをしました



今月、唯一のお話の機会をいただきました。
お招きくださったのはPeaceful Morning株式会社様です。

Peaceful Morning株式会社様は、RPAの界隈のメディアを運営し発信しておられると同時に、RPAに知見のある大勢の技術者を擁し、RPAのツールやサービスを提供されています。
Peaceful Morningという社名にも見られる通り、従来の働き方に一石を投じる理念は、私が推すkintoneやサイボウズ社にも通ずるところがあります。
https://peaceful-morning.com/

今回は、一時間程度のお時間をいただきました。
一時間のすべてを座学形式ではなく、技術者の皆様から事前に質問を募り、それに答える構成でした。

事前にいただいた皆さんの質問内容を拝見すると、kintoneとは何かを知りたいというのは当然として、機能の詳細よりもむしろkintoneの概要や競合ツール、さらにコロナ禍におけるkintoneの需要や今後の展望など、kintoneを扱うことの可能性にご興味がおありの様子でした。
また、kintoneを扱うことによる働き方の変化や、エバンジェリストである私自身がkintoneを推す理由など、技術者としてのキャリアの可能性の一つとしてkintoneを検討したいとの意識を感じました。

事前の質問だけでも十二問に達し、質問に答えるだけで一時間が過ぎることは確実でした。
そのため、kintoneエバンジェリストとして登壇する私は、kintoneそのものの機能よりも、私の個人的な思いや、kintoneのどこに可能性があるのかといった本質的な部分を語ろうと決めました。

折悪しく本番直前になって私のPCの処理が終わらず、kintoneの画面イメージが映せなかったため、kintoneの紹介すらも口頭のみで済ませてしまいましたが(終わりの方で処理が終わったので画面共有で3,4分ほどお見せできました)。

私からの回答の中では、kintoneはREST APIが使えればほかのシステムとも連動が可能とお伝えしました。RPAでいうとUiPathはREST APIが扱えるので、kintoneとは相性が良いですよ、ということも。
おそらくRPA界の皆様には、データベースのバック/フロント構築が簡単にできるツールですよ、という視点で深く掘り下げたほうがより響いたのかもしれません。

参加者の皆様からのアンケートも開示していただきました。
kintoneの画面の動きやRPAとの連動の実例をもっと見たかったというご意見もありました。当然ですね。私の不手際があり、失礼いたしました。
また、私のkintone愛を感じた、といったご意見も数点ほどいただきました。それはまさに狙い通りのご感想だったのでうれしかったです。これを機会にkintoneに興味を持ってもらえればなおさらうれしいです。
RPAとkintoneの連携事例はまだ世に出ていないと思っているので、皆さんと一緒に事例を増やしていきたいです。

こうやって分野の違う技術者の方を前に語るといつも感じることがあります。
それは、kintoneのすそ野がユーザー部門には広がっているとはいえ、まだまだ技術者への浸透には至っていないということです。
技術者の中にはスクラッチ開発に価値を感じる方もいらっしゃれば、基盤から構築してすべてを統制することに意義を認めていらっしゃる方もいます。
もちろん、それは人それぞれなので自由です。ですが、No-Code/Law Codeといった従来のシステム開発の概念と違うツールへの使わず嫌いがあるとすればもったいないと思うのです。

ここ一年、私の中でエバンジェリストとしての活動の主眼の一つを技術者さんへの伝道に置こうと決めました。
それは、私がkintoneに賭けようと思った時期を見つめなおしたことで気づいたことです。
その時期、私には常駐現場を渡り歩く中で感じた既存のシステム開発への疑問が渦巻いていました。それは、人月換算や多層契約によるSES業務の課題、膨大なドキュメントの山、そして作った設計書や仕様書やプログラムが現場のオペレーターさんに直接届かないもどかしさなどほんの一部でしかなく、とても悶々としていました。
その時期の私がkintoneに感じた可能性とそれに賭けようとしたことで、今の私はあります。
それを考えると、技術者の方々が今の開発環境やツールから別のステップに進みたいと感じたときに、kintoneを開発ツールの一つとして選択肢に含めてもらえれば、私がkintoneに身を投じたモチベーションも共有できると考えたのです。

RPA界の技術者の皆様には、また機会があればkintoneを中心としたPaaS/SaaSの可能性について語ってみたいですね。今度はきちんと画面の動きもお見せしながら。今回の処理の遅れを機会にノートPCを新調したことですし。

まずは、今回のご参加者の皆様、ありがとうございました。
また、セミナーを運営してくださったPeaceful Morning株式会社の皆様、ありがとうございました。