Articles tagged with: 開発

kintone hive government 2026 に参加しました



7月24日に大阪で開催されたkintone hive government 2026に参加しました。
イベントサイト

全国六箇所で開催されているkintone hiveですが、このkintone hive governmentとは別です。kintone hiveの登壇者が民間と自治体双方なのに比べ、こちらは自治体のみの登壇です。また、観客として参加可能なのも、自治体にご支援しているパートナーのみです。
そのため、kintone hiveよりは少し規模が小さいです。

ただ、登壇者と参加者に条件があるだけで、あとはほぼkintone hiveと変わりません。同じフォーマットと進行で進みます。

今回は、パートナーとして参加資格があったので参加したいと考えており、当初の連絡があって、すぐ、日付を押さえました。
また、関西での開催だったため、今回は私=旧代表1人で参加してきました。

うちの会社は、研修講師や伴走支援で複数の自治体への支援実績があります。今年も複数の自治体に関わっています。

kintoneは、チームワーク溢れる社会を作るためのチームの業務改善を行うためのツールです。つまり対象は組織です。その組織が民間であろうが自治体であろうが、本質に変わりはありません。

その証拠に先日のkintone hive tokyoでは茅ヶ崎市役所の方がみなさんからの支持を集め、関東・甲信越代表として選出されました。

ですが、自治体ならではの細かい導入のハードルがあるのも事実です。例えばLG-WAN対応とか。年次予算獲得のためのスケジュール感の違いとか。そういった部分を学ぶためにも参加すべきだと思いました。


まずはサイボウズの藤原さんから、開催の宣言とkintone hiveを楽しむための各種説明がありました。
各地のkintone hiveでは、その地の営業を担当するサイボウズの拠点の方が司会進行の大役を任されます。
藤原さんはサイボウズの自治体担当ではありますし、同じく自治体担当としてよく知られている蒲原さんは、先日のkintone hive tokyoのMCを担当されていました。なので今回は藤原さんがご担当されたのでしょう。


さて、ここからは七組の登壇者が発表します。


・滋賀県 中村 周輔さん
「kintoneを『導入』から『活用』にするための
たった1つの冴えたやり方」

滋賀県の皆さんがkintoneを利用されているとは知りませんでした。そんな私の無知がどうでもよく思えるほど、滋賀県のノウハウの積み上げとノウハウを共有する姿勢に感銘を受けました。

中村さんは数々の失敗事例を敢然と挙げ、それを皆さんに対して惜しげもなく共有してくださいました。




・委託業者に支援を任せきり。DX推進課に現場のDX推進のノウハウがない。
・改善に焦点が当たりすぎ、事例の周知が庁内になされず、ノウハウが共有されない。
・DX推進課自らが支援に乗り出すも、相談入り口の多さに処理しきれなくなった。
・ノウハウ共有に乗り出すも、コミュニティは盛り上がらず、ノウハウをアップするための基準が高すぎて更新頻度が少なく、活用されない。

その失敗事例は、どれも民間でも見かけるものばかりです。
それらを率直にお話しするあたり、滋賀県のオープンな組織を感じました。



そして、オープンな組織だったからこそ、滋賀県の出した改善案が絶妙だったのでしょう。
人の心理の弱点を見据えた改善案を紹介してくださいました。

もちろん、自治体ならではの問題もあるのかもしれません。その問題とは、予算が執行されているかについて、住民からの監視がある前提があるため、失敗ができないことです。そのため、多くの業務に高い達成基準が設けられています。

ところが、そうした基準の高さは、ゆるい枠組み、低いハードルでアプリが作れるkintoneとは相性が良くないのかもしれません。中村さんが挙げてくださった失敗事例は統制を強くした民間企業でも十分に起こり得ることだと思いました。


だからこそ、中村さんの発表した事例はとても有益だと感じました。
「失敗しても成功するまで、試行錯誤をして、地道に続けること。」。この結論も王道であり、すがすがしいほどです。
最初からとても素晴らしい登壇でした。


中村さんが紹介された「きんキントーン会議」もとても楽しみです。
自治体同士がノウハウをオープンにシェアしていく動きが、もっと広がっていくことに期待します。うちも、まずはご支援している山梨県から、その動きを後押ししていきたいと思います。



兵庫県 島浦 佳樹さん
「3K(紙、慣習、抱え込み)の壁を乗り越えよう!
kintoneを活用した運転日誌、工事等契約手続き〜」

続いての登壇は兵庫県の島浦さんです。
元兵庫県民の私としては、興味を惹かれました。大学の先輩も卒業後に兵庫県庁に就職したなあ、と思い出しながら、お話を伺っていました。
タイトルも秀逸です。「3K」をきつい・汚い・危険ではなく、紙・慣習・抱え込みに例えるあたりが新鮮でした。行政の業務効率化を阻害する原因を、誰もが知る3Kに置き換えるセンスに引き込まれました。



運転日誌の運用は、変えるべき業務の見本です。うちの会社でもそうしたご支援事例があります。
運転者がメモを書き、それを毎月電卓で集計し、書き損じたら一から書き直し、ひたすらハンコかサイン。しかも取りに来させ、持参させる2往復のルーチン。
私が担当者なら、真っ先に何とかしたいと思う業務です。ただ、昔からそうだからと続いている業務は、民間にもまだ残っています。私もお客様先でそうした光景を見かけます。人ごとではありません。


FormBridgeを用いて紙決裁をやめ、PrintCreatorでそのまま電子決裁まで持っていく。
それによって年5,600件の運転日誌がデジタルに変わり、契約手続きは電子契約が7割を超えたそうです。数字としても十分な成果でしょう。



私が瞠目したのは、むしろその先です。島浦さんは、デジタル化だけでは解決の糸口にならないとして、ナッジ理論やイノベーター理論まで持ち出してきました。Easy・Timely・動作指示といったナッジ理論の要素です。さらにイノベーター理論は、イノベーター→アーリーアダプター→キャズム→アーリーマジョリティ→レイトマジョリティ→ラガードというおなじみの普及曲線です。
これ、民間でもなかなか出てこない理論武装です。ただツールを入れるだけでなく、人がどう動くかという行動科学まで踏まえて設計している点に、島浦さんの凄さを感じました。元兵庫県民として、喝采をささげたくなりました。



面白かったのは、兵庫県独自の「HYOGO kin-tech」というkintone技術認定制度です。業務フロー図からアプリ作成までを学ぶハンズオンのブートキャンプがあり、ルビークラス・サファイアクラスといった段階が用意されているそうです。
人材育成を”認定”という形で見える化する発想は、属人化を防ぐためにも有効です。また、兵庫県庁にkintoneの担い手を計画的に増やしていく仕組みとして素晴らしいと感じました。ここまで進んでいれば、これからも業務効率は加速していくことでしょう。

そうした島浦さんの活動が評価され、「デジcallコンテスト2025」のGrand Final最終選考会に進んだ経緯も紹介されていました。それも納得です。
ツール導入の話にとどまらず、人の心理や組織の変化曲線まで扱った発表は、私にとっても印象に残りました。
また、他の自治体の方にとっても良い示唆となったはずですし、私も研修で使わせてもらいたいと思いました。



青森県 小栗 弥知幸さん/鹿内 葉月さん
「20→900ライセンスまでの道のり
〜模索の中で気付いたこと〜」

青森県のお二人の発表は、タイトルの数字だけでもインパクトがありました。20ライセンスから900ライセンスまで、実に45倍です。
これ、民間でもアカウントを増やすのが大変です。ましてや予算折衝が必要な自治体なら尚更でしょう。お二人の苦労と達成感がこのタイトルからも感じられました。




自治体の話で出てくる難関といえば、LG-WAN環境です。kintoneを用いてビジネスを行った経験を持っていても、民間しか経験していないとLG-WANという自治体特有の壁への対処を考えなければなりません。私も昨年から学びの必要に直面しました。
マイナンバー接続系、LG-WAN接続系、インターネット接続系という三層分離のネットワークの中で、LG-WAN接続系では動かないプラグインやサービスが複数あります。
それをmoconavi(クラウドゲートウェイサービス)を導入し、kintoneだけをインターネット接続可能にすることで突破したという話は、参考になりました。うちの会社ではかつてmoconaviを運営する会社との取引がありましたが、うちのお客様の中で、現時点でmoconaviをご利用している自治体がおらず、学びになりました。

自治体のkintone活用というと、どうしても運用や研修の工夫に目が行きがちです。が、根本にあるネットワーク構成の課題を正面から解決している点も学びになりました。

私も自治体独自のネットワーク構造については、空でも図面を描けるくらいに真剣に学ばなければと強く思っています。他の自治体の情報システム担当の方にもぜひ知ってもらうべき事例だと思いました。



庁内への広め方も参考になりました。
相談窓口はとにかく間口を広くし、電話でもメールでもチャットでも受け付ける。
1人の職員がアプリを作り、それを1人に教えることで利用者が99人増え、気づけば100人が使っている横展開。このモデルは私も民間では何度もお客様にお伝えしています。
私がkintone Caféやdevkin Meetupなどのコミュニティに関与し、その価値を感じて広めているのも、この口コミ効果です。
行政の分野でも、この考えを実践している自治体があることが実感できました。



また、重要なのはアプリが完成しなかったから失敗ではない、という考え方です。
これはkintoneを扱う上で必ず出てくる考え方です。しかし、7割の完成度でもリリースしてしまう考えは、民間ではある程度通用するようになってきたとはいえ、失敗を許されない行政では通用しないと思っていました。この考えを実践している自治体があることを知ったのは大きかったです。

時間が取れなかったのなら再挑戦すればいい。やりたいことがkintoneに合わなかったなら、合わないと受け入れる。ハードルを下げまくる。それらの姿勢は、kintoneの懐の広さと相性がいいはずです。

具体的な活用事例として紹介されていた、防疫計画情報管理アプリも印象的でした。高病原性鳥インフルエンザが発生した際、今までは農場ごとにパワーポイントで対応計画を作っていたそうです。そのため、更新漏れや共有不足が起きていたとか。
これを複数のアプリに分けて構成し、共有が簡単にできるようにしたそうです。1つのアプリを更新すれば、関連アプリに自動反映され、ボタン一つで地図も作れる。うちもよくやる構成であり、王道だと思います。

研修についても操作研修の必然性について問いを立て、何十本にも及ぶワンポイント動画や、ICT体験会、成果報告会といった形に発展させている点も参考になりました。

・kintone導入≠業務効率化
・業務の見直しを当たり前のマインドに
この二つの締めの言葉は、うちの会社でも提案の際に重要な点として強調したいと思います。



茨城県下妻市 小林 正幸さん
「0×0×0=?
人口4万人でもここまでできる!トリプルゼロからの全庁DX」

下妻市さんは、ノーコード宣言シティを既に宣言しておられます。うちの会社は、ノーコード宣言シティを認定するノーコード推進協会の正会員でもあります。
そのため、下妻市さんや小林さんの存在は知っていました。すごい方だと。オンラインの打ち合わせでも、小林さんの姿はお見かけしたことがあり、その先進性には尊敬の念を持っていました。
小林さんの発表は、元SEではなく、一般の行政職員という自己紹介からして印象的でした。
特別なITスキルがなくても自治体DXの旗振り役はできる、という一言は説得力に満ちています。
技術者でなくても組織は変えられることは、私自身がkintoneを組織の中に広める際に、研修の中でも伝えています。重要な観点です。



タイトルにもある3つの0は、予算・人材、効率化、マインドを指しています。
予算と人材はゼロで、効率化も紙とExcelからのゼロスタート、マインドも紙で十分と言う後ろ向きの発想で、これもやる気がゼロ。
何もなく、誰も望んでいない、という状態だったそうです。これは私でも相当厳しいと立ちすくむほどのスタートです。


そこからのきっかけが「全国の自治体まるごとDX キントーン1年間0円無料キャンペーン」。
サイボウズ社からのDMがきっかけとなり、一気にDXを進めた事は、全国に誇るべき好事例だと思います。
うちの会社も上のキャンペーンの後継である「自治体まるごとDXボックス」の導入支援事業者になっています。この施策がどれほど自治体にとって助けになるのか、私も腹落ちしました。




下妻市さんが導入時に立てた3つのプランも成功例として参考になります。
・100%アカウント配布
・明確な運用ルール
・独自の職員研修サポート
どれも王道でありながら、実行に至れるまでの調整も大変だったはず。この徹底ぶりがすごいですが、実はそこまで持って行った小林さんの実行力にも注目したいと思います。
なにしろ、導入決定から利用開始までわずか3か月で全職員一斉スタートしたのですから。このスピード感には驚かされます。
また、外注せずにDX推進課の職員自身が講師となって25回以上研修を開催したという事実は、冒頭のSEでない一般職員という小林さんの経歴を考えると驚愕します。
しかも、研修は少人数制・短時間・全員がアプリ完成、という3つの鉄則付きで実施したそうです。ここまで型にしてしまえば、属人化せず継続的に人材を増やせるでしょうね。お見事。

最も導入に積極的だったのが保健師さんで、赤ちゃん出戻り相談アプリを作ったそうです。保健業務は私も自治体にお伺いした時、担当者からの反応が最も積極的です。
現場の切実なニーズがあるところに、kintoneはちゃんと刺さります。

それらに加えて、非公開スペースと公開スペースの使い分けや、年2回の「アプリの断捨離」で棚卸を仕組み化している点も見逃せません。
アプリが増えすぎて収拾がつかなくなるのは、民間でも自治体でも変わりません。
作ることと同じレベルで減らす仕組みを最初から持っておくことの大切さを教えられました。


400を超えるアプリを職員が自ら作り、95%の職員が利用し、さらに、445万円の予算だというから強烈です。アプリあたり単価1万円強って、めちゃ圧倒的なコストパフォーマンスです。kintoneは高いという方はいますが、アプリを作れば作るほど安くなるんですよね。あり得ないほどに。
下妻市という、人口4万人の自治体でここまでできる事実は、規模の大小を言い訳にできないことの何よりの証明だと思います。



兵庫県宝塚市 高木 あい さん
「kintoneでゼロから作る
保護者・施設・行政をつなぐ申請プラットフォーム」

続いては宝塚市です。
西宮で育った私にとって、宝塚市はお隣の街です。それだけでなく、東京に住んでからもタカラヅカは常に私の周りについて回っていました。複雑な思いを抱かせる対象です。

さて、宝塚市の高木さんの発表は、保育所の利用申請という、住民にとって非常に身近で精神的な負担も大きい業務がテーマでした。


「絶対変えたるねんと思った出来事ランキング」という関西弁を交えてくるあたり、私の心を震わせます。ええやん。
選考にあたって表に書くペンの色が「青」だったことで怒られる。窓口に来た人の台帳が見つからない。施設との間で提出した・受領していないの水掛け論。どれも光景が思い浮かぶ切実な現場でのストレスです。高木さんはそれらも笑いに変えておられましたが。



保護者にとっても保育施設にとっても職員にとっても、紙の管理はそれぞれ大変です。
上にも書きましたが、自治体さんからは、保育系はかなりの確率でご相談が来ます。


高木さんはkintoneで電子台帳を作り、FormBridgeとkViewerを組み合わせて、保護者がスマートフォンで申請し、施設で承認する流れを作ったそうです。
二次元コードを配布して保護者をkViewerへ誘導する導線設計は、行政サービスに必要です。行政サイトにありがちな使いにくさ。それを改善しようと、担当者が丁寧に作ったらこうなるという良い見本です。



私が特に良いと思ったのは、電子申請への一斉切り替えにあたって、事前アンケートやデモンストレーション、電話・対面対応まで積み重ねて関係者の理解を得ようとした姿勢です。
ツールを入れて終わりではなく、そこに至るまでの合意形成にきちんと時間をかけていたのは見習うべきですね。
関係者は肯定的が2割、どちらでもないが6割、否定的が2割にだいたいは分かれるという、働きアリの法則に近い認識を基にして、肯定的な人を仲間にし、どちらでもない人には当たり前に使える状態を用意し、否定的な人には先にある「夢」を体験してもらう三段構えの対処法は、そのまま他社や社内でも使える実践的なハックだと思います。


また、私には勝てないと思ったのは、アプリの見やすさの追求です。「みどりのひつじ」「むらさきのぶた」といった動物の名前で新しいアプリの入口を作ること。とにかくポップに、ライトに、敷居を下げるためのデザインの工夫はすごいと思いました。
子ども関係の事業は明るくわくわくするものであるべきだ、というテーマ設定は、行政サービスのUXとして非常に学びになりました。高木さんのような方が行政の仕組みを作り、住民とのやりとりを改善するとこうなる、というのが皆さんからのグランプリの評価になったのでしょう。
「完璧を目指すと進めない
今より1mmでも良ければ〇」なんてかっこよすぎです。私の中で宝塚市への印象がかなり好転しました。



大阪府 佐藤 裕一郎さん
「広がったからこそ困った
kintone利用を支える3つの仕組み」


大阪府の佐藤さんは、面白い経緯を経て今の立場におられるそうです。新卒で箕面市役所に入庁し、市民部での勤務を経て、DX部門への異動を希望したら大阪府、それもDX部門への出向が決まったというから面白い。
若手職員が自ら手を挙げ、DXの現場に飛び込んでいくキャリアパスは、これから庁内でDXを担う人を増やしたい多くの自治体にとってモデルケースですし、志のある職員にとっても羨ましいキャリアだと思います。こうした意欲のある方を少しでも増やし、業務を改革していくことが多くの自治体の望みだと思います。






タイトルにもある「広がったからこそ困った」は嬉しい悲鳴です。
kintoneの利用が広がった大阪府では、利用を縛るのではなく、支える仕組みが必要になったといいます。
1つ目は本稼働申請の仕組みです。試作は自由にやってもらいながら、テスト・本稼働申請・審査・運用開始という段階を踏むことで、現場の自由度を残しながらDX部門が的確にサポートできる体制を作ったそうです。
2つ目はヘルプデスクです。DX部門だけでは支えきれない相談を、委託事業者と組んで受け止める仕組みを構築したそうです。
3つ目がアプリの棚卸です。半年ごとに全アプリの利用実績や更新状況を確認しているそうです。


拝見したスライドの数字によると、本稼働アプリの数が300以上。各部署からの相談が年間350件以上。それに対して、未利用アプリの削除は1,000個以上にのぼるといいます。作られたアプリの数より削除された数の方が多いというのはすごいです。あまり見たことがないかも。
それだけ大阪府がアプリの新陳代謝に本気で取り組んでいる証しでしょう。
今回のkintone hive governmentの登壇で、滋賀県の中村さんや下妻市の小林さんの発表にもあったアプリ乱立の課題に対し、大阪府はかなり仕組み化しているとの印象を受けました。
利用を広げるフェーズの次には、利用を支え、整えるフェーズが必要となる。そのことを、佐藤さんは数字とともに示してくれました。



鹿児島市 松元 健人さん/黒木 豊さん
「若手からはじめるBPR
「紙が一番!」との戦いの記録」



登壇者のトリを飾って下さったのは、鹿児島市の水道局のお二人です。
給水装置や排水設備の工事申請という、申請受付から設計審査、業務端末への入力・納付書発行、書類のファイリング、検査予約、竣工検査までの業務の改善事例です。
紙の申請書一式がファイルとバインダーの中に綴じられていき、関係者から問い合わせが来るたびにファイルを探し回り、工事事業者は手続のために何度も水道局に足を運ぶ。
これは全国どの自治体でも、似たような状態のような気がします。先に登壇した兵庫県でもそういう感じだったそうですし。


興味を抱いたのは、電子申請システムの検討過程です。
全庁的な汎用の電子申請システムは、共同の事務組合のような機構が負担するのでしょう、費用負担こそゼロです。ただ、書類印刷が必要なため、効率化が見込めない。そして、業務特化型のベンダーシステムは効率化はできそうでも、構築費が数千万円かかる。
どちらもメリット/デメリットのある状況の中、出会ったのがkintoneだそうです。


「うちは検査予約にkintone使ってます」という他自治体の言葉に対して「筋斗雲??」という返すボケには、思わず笑ってしまいました。
私たちkintoneに慣れた人間からすると、当たり前の存在でも、初めて聞く方にとっては未知の何かに聞こえるのか、と新鮮でした。
利用料の安さと自分たちでシステムを作れそうな手応え、そしてプラグインでの電子申請対応や他業務への転用可能性、ロゴのかっこよさまで、率直な感想を話しておられたのも好感が持てます。


設計思想としてもっとも学びが多かったのは、「1手続きにつき1アプリ」ではなく、「1アプリでいろんな手続きを扱う」選択です。
進捗管理アプリ「工事申請」を中心に、FormBridgeやkViewerを連携させることで、手続きの数だけアプリが増えていく事態を避けています。
これはまさに、この日の他の登壇でも繰り返し話題になっていたアプリ乱立問題への一つの回答だと思いました。


成果も明確です。
スライドによると、1件の工事あたりの来局回数は6回から2回に。窓口での待ち時間は最大30分から10分に減ったそうです。運用開始から3か月で電子申請率は72.0%に達したとのこと。
設計審査にかかる時間も1件あたり20分から10分に半減し、kViewerでの情報共有によって電話対応の時間も減ったそうです。
「窓口対応が減って業務の中断も減りました」「kintoneを使ったらあんなことまでできるかも」という職員の声は、ツールが定着した組織でよく聞くフレーズです。
何より、この改革を主導したのが若手職員だったことが、鹿児島市の組織の懐の深さだと感じました。


若手が声をあげ、業務フローそのものを見直す。さらに、誰でも使いやすいアプリに仕上げ、丁寧な説明で周囲の理解を得る。
この4つのポイントは、BPRの手本として、紹介させてもらおうと思います。


さて、七組の発表が終わりました。
全て自治体のkintone活用事例です。


導入フェーズから、定着、そして拡大へ。さらにその先の統制や持続フェーズへと、各自治体が着実な歩みを進めておられました。
滋賀県や大阪府のように広がった後の仕組みづくりに悩む自治体もあれば、青森県や下妻市のようにゼロから広げていく途中の自治体もあります。宝塚市や鹿児島市のように現場発の切実な課題からアプリを育てている自治体もあります。
フェーズはそれぞれ違いますが、根っこにあるのは、業務の主役は職員自身であるという、共通の姿勢だったように思います。


普通のkintone hiveと違い、登壇者も参加者も自治体関係者とパートナーに限られていた今回。その分、焦点が絞れたように思いました。
うちの会社もいくつかの自治体の研修講師や伴走支援に関わらせていただいていますが、今日聞いた事例の数々は、参考にさせて頂こうと思います。

発表された自治体の皆様、サイボウズの皆様、会場でご挨拶させていただいた皆様、ありがとうございました。


kintone hive Tokyo 2026に参加しました



7月9日に東京で開催されたkintone hive 2026 Tokyoに参加しました。
公式サイト

全国6箇所で開催されているkintone hiveですが、今年度はこのkintone hive Tokyoが最後のトリとなります(別枠でkintone hive government 2026も開催されましたが)。

そしてこの3年、毎年kintone hive Tokyoには、うちの会社からメンバーを募って複数名で参加しています。
今年は4名で参加しました。

なぜメンバーに参加してもらいたいのか。それは個人のnoteにも書いています。
note
kintoneを主に扱う会社として、裏側で、もくもくと作業しているだけでは、技術者としてのキャリアが行き詰まること。それはもうnoteに何度も書いています。
さらに言うと、ある特定の顧客だけの仕事をしていることも避けるべきです。例えばSESの末端などで。
すでにコーディング技術などがAIによって代替されていることは誰でも知っています。脳内のコーディング技術だけでは技術者がだんだんと世の中に貢献できなくなりつつあるのです。でも、お客様のビジネスへの理解を深め、そこと技術の橋渡しする役割であれば、今後も価値を提供できるはず。
逆に言うと技術者にはお客様のビジネスや組織への知見と、人の心理への理解が必要になりつつあります。

私は、うちのメンバーに今後のリスクヘッジも踏まえたキャリア構築を考えて欲しいと願っています。今後の技術者としての需要に対応するためにも、視野を広げる必要があります。そのため、kintone hiveへの参加を推奨しています。

今回、一緒に行ったメンバーの一人は、昨年10月に参画してくれました。その時点で、kintoneは未経験でした。kintoneアソシエイトは参画後すぐに合格してくれました。ただ、開発を行うメンバーです。JavaScriptやREST APIには馴染んでくれましたが、組織改革や業務改善の観点からkintoneにはそこまで関わっていません。
ましてやkintoneのツールとしての可能性はまだ知らないこともあるでしょう。今回もいろいろなことを学んでくれたのではないかと思います。

もう一名のメンバーはこの春から関わってくれました。
もともとkintoneのコミュニティが好きで、そのきっかけでうちの会社に加わってくれました。そのため、各地のkintone hiveにも積極的に参加してくれています。
うちの会社の状況を把握する中、各地のkintone hiveの登壇で得た今後の方向性と、うちの業務の状況の違い。またうちが目指すべき将来像を理解してくれたのではないかと願っています。


まずはサイボウズの蒲原さんから、開催の宣言と各種のkintone hiveを楽しむための説明がありました。
各地のkintone hiveでは、その地の営業を担当するサイボウズの拠点の方が司会進行の大役を任されます。
蒲原さんはサイボウズの自治体担当の方と認識していた私にとって、少し意外でした。が、堅実で安定した司会は安心できました。


さて、ここからは7組の登壇者が発表します。


・株式会社セラヴィ アンベリール 宮本 陽子さん
「ダンボールを開けたり閉めたりしているだけのパートがハマったkintoneの沼が最高に心地よかった話」

まず、キャッチーなタイトルに惹かれました。
パートという立場の方にもkintone hiveは門戸を開いています。そしてセラヴィ・アンベリールさんもパートの宮本さんを会社の代表として送り出し、会社の宣伝を委ねている。そのことが素晴らしい。kintone界隈の可能性と多様性と包容力を感じました。
これこそが、kintoneなんです。
肩書にとらわれず、意欲とやる気があれば、kintone hiveに会社を代表して登場できる器の広さ。kintone界隈には年功序列や肩書や役職にこだわらない方が多いように感じています。宮本さんの登壇はその自由さの現れです。私も誇りを持って事例として紹介できます。
そもそも私自身、まだまだ社会通念に縛られているのかもしれません。上に書いたような驚きを書いている、つまり、私自身がパートという立場を無意識に下にみている表れなのかもしれません。もしそうなら、猛省して正さなければ。


宮本さんの経歴は今はたまたまパートです。が、ものすごい経験値を持っていそうです。保育園・バーテンダー・葬儀屋・派遣事務というスライドに書かれていた経歴だけでなく、「あんべちゃん」を演じる声優としても食っていけるのではないか、と思わされました。
そして、プレゼンもとてもうまく、そして見やすいと感じました。私が作るスライドよりも数段レベルが上です。

そして、宮本さんのkintoneへの向かい合い方も参考になりました。王道の原点を教えてくれたといいますか。
宮本さんは以前税理士さんが作ってくれたアプリの使いにくさを、導線を整え、フォーマットも整えることで、皆さんが使いやすくなるように改善したのです。

私の弱点が見栄えを整えることにあるのは、自他ともに認めるところです。
私自身、お客様にレイアウトや導線の整理は委ねてしまっています。私の至らなさに反省しました。


宮本さんには、改めて基本を教えてもらった気持ちです。
宮本さんの登壇からは、kintoneの可能性が感じられました。やり甲斐を育て、パートであろうが関係なく、組織の中で能力が発揮できるツール。それがkintone。
冒頭から、私もkintoneの可能性に教わりました。素晴らしい登壇でした。



キーコーヒー株式会社 白坂 勇樹さん
「ERPで標準化。その先にあった業務のスキマをkintoneが埋めた」
白坂さんとは、このkintone hive Tokyoのちょうど一か月前、サイボウズ社で行われたkintone Café Tokyo Petitでお会いしました。しかも、同じテーブルでグループワークを共にしました。
その時に白坂さんがkintone hive Tokyoに登壇することは聞いていました。

キーコーヒーといえば、白坂さんのスライドの中でも触れられていましたが、喫茶店の入り口に置かれた特徴的なアイコンでお馴染みです。ところが、コロナ禍の中で喫茶店の多くが閉店を余儀なくされ、キーコーヒーさんの業務もそれまでのやり方から改善を迫られたそうです。
そこで見積処理から始まる白坂さんの試行錯誤。


ところが、カスタマイズを行うにあたり、無料プラグインやJavaScriptを生成AIを援用して作ったものの、プラグインの数が膨大になってしまい、失敗。
そこで、「kintoneらしくない」状態から、gusuku Customineの導入によって達成感を得られるまでのストーリーが語られます。これぞ成功体験ですね。

さらに、基幹システムのリプレイスのタイミングで、基幹システムとkintoneの連携もkrewDataやCustomineを使うことで解決した軌跡が語られます。

かつて私もkintoneのカスタマイズをJavaScriptとphpだけでやり切ろうとしていました。
ずいぶん遠回りをしたなぁと思っています。
白坂さんの発表内容をきいていて、自分のことのように共感できました。


うちはすでに積極的にkintoneプラグインや連携サービスを活用する方向に舵を切っています。そして適材適所でJavaScriptとプラグインと連携サービスを組み合わせる方向を考えています。
白坂さんの登壇内容は、うちの社内に展開し、もしJavaScriptだけに頼る弊害が理解できない方、集約と拡散の使いどころが理解できない方には、伝えるべきかと思いました。

白坂さんは、コミュニティーにも積極的に出始めておられます。今後もいろんなところでお会いできるのではないかと期待しています。



株式会社新日本ニーズ 佐藤 良介さん/管原 百世さん
「小さな会社が大きく変わっていくチームワークのはなし」
というわけで、こちらのお二人もすでに存じ上げていました。
それもお会いしたのは東京だけでなく、糸魚川やら神奈川やらあちこちで。
佐藤さんの場合、家がご近所と言うこともあり、町田でお酒を酌み交わしたこともあります。私のkintone界隈で親しくしている方々はたいていhiveに登壇した後で知り合った方です。登壇した時点で最も私に近しい方だったのが、このお二人です。

また、kintoneを用いたシステム開発などを行っている点でも、新日本ニーズさんはうちの会社に近く、私の中では注目度の高い登壇でした。


SESの末端技術者をやっていた私にとって、新日本ニーズさんの社内コミュニティの問題はなんとなく想像がつきました。
現場がきちんと動いていればよく、社内の技術者同士のコミュニケーションはまったく考慮されない。私もその末端の技術者だったからよくわかります。そうしたところから始まる改善の流れは、私にとって自分のかつての不満が解消されていくようで、とても共感できました。
LINE WORKSではじまった業務改善が次々とつながっていく姿を二人で話される姿も、とてもゆるい感じがして好印象を受けました。管原さん(たけかんむりさん)の描いたと思しきイラストのゆるさも、話し方も、ゆるくて良し。こうした登壇からも社風の風通しのよさが感じられます。

また、随時に持ち帰りポイントや写真撮影ポイントを挟むスタイルも良い感じです。
持ち帰りポイントも役に立つ内容でした。
うちの会社も新日本ニーズさんと同じくTrustLoginを使っています。が、顔認証がロック解除以外でも使えることは知らなかったです。ロック解除しか使っておらず。また、kintoneのAIのtipsもぜひ広めていきたいと感じました(私は別の場所で佐藤さんから教わってましたが)。


特に私が参考にしたいと思ったのは、「定例から社長を外す暴挙に出る管原」です。
お二人の登壇が終わってすぐ、一緒にいたうちのメンバーに言いました「長井を外す定例してよ〜」と。
あるあるなんですよね。社長の話がやたら長くなるの。私も自分でそれがわかっています。が、それでも話が長くなってしまう。なぜなら伝えたいことが多すぎて。
で、自分を外したかったのですよ、私は。私の場合、社長を譲ることでその一部を実現したわけですが。

kintoneというよりも組織として目指す方向や社風の作り方として、とても参考になりました。



茅ヶ崎市役所 松原 大さん
「TERMiNATE THE DiGiVATORS ~デジベイターズを解散せよ!!~」
というタイトルのショッキングピンクを基調としたスライドは、偏見を交えて言うと「公務員らしくない」スライドです。

茅ヶ崎市がkintoneに力を入れていることは、以前からさまざまな湘南でのご縁から聞いていました。ですが、松原さんの取り組みは、私の想像の上を行っていました。そしてストーリーテリングの手腕も。
今回、松原さんがkintone hive Tokyoの関東・甲信越地区に選ばれたのもうなづけます。


トヨクモ製品とkintoneを組み合わせて、夜中に保育コンシェルジュの予約を受け付けたその瞬間の感動。私も今までに無数のシステムカットオーバーに立ち会ってきたのでよく分かります。平日の日中にしか受け付けられない制限を市役所自らが打ち破った瞬間の興奮が感じられました。それは市民にとって素晴らしい成果です。また、行政としてのお約束事を行政自身が乗り越えた瞬間です。そうしたストーリーの流れが素晴らしかった。
この瞬間を私は数限りなくやってきて、忘れてしまいつつあるのかもしれません。

そうした流れから松原さんは、タイトルにもあるデジベイターズを庁内で結成し、いわゆる研修や外部業者の招聘ではなく、自ら動いて庁内に赴き、職員の悩み事に向き合う活動を行います。
「周知」で終わらせず、自ら「伝えに行く」という姿勢がまたいいです。受け身という役所職員のステレオタイプな偏見を打ち破り、能動的で積極的な市役所というイメージを打ち出せたのも大きいと思いました。


また、その活動のポリシーも受動的でなく、職員の能動性を高めるように工夫されていたり、そもそもデジベイターズを解散することを目標とするなど、全てが前向きで素晴らしかったのも皆さんの票を集めた理由だと思います。

今度のkintone Café 神奈川のイベントに松原さんが来てくださると言う話もあります。私としてはとても楽しみにしています。



東急株式会社 蕪木 文香さん
「非IT人材の私が、デジタル部門に配属!?〜自分の武器を生かした市民開発推進〜」

東急さんとkintoneの組み合わせは何度か事例記事で見かけたことがあります。
冒頭に蕪木さんから「東急 × IT・デジタル=?」という謎かけが出されたとき、私はビル入退室を連想しました。この記事を書くにあたり、その記事を見てみたら、2017年の記事でした。サテライトシェアオフィスで使われていたみたいですね。
そして、私はここ数年の東急さんのkintone事例を見逃していました。


蕪木さんは入社して半年ほどで市民開発事務局という部署に配属されたそうです。
その時もすでに市民開発事務局ではグループ全体に市民開発を推し進めるため、親しみやすいトラのキャラクターや、ポジティブシャワーなどの伴走対象に誉め言葉を掛けるといった活動をしていたそうです。また、eラーニングという言葉ではなくつまみ食いアプリなども用意し、デジタルフレンドリーな活動を心掛けていました。
ところが蕪木さん以外はSE経験者。その立場から事務局と社員の間の断絶に気づいた蕪木さん。この辺りから断然面白くなってきます。東急さんの本気度が垣間見えます。


kintone独自の専門用語が壁になってると思ったら、かみ砕いてみたり。
また、eラーニングのつまみ食いアプリを積極的に伝えたり。
さらにすごいのは同期というコネクションを積極的に使うことです。同期が参加している案件に入り込む積極性が素晴らしい。また、デジタルなんでも相談会という企画も面白い。

・相手の目線に立つ
・身近な人から広げる
・行動すること!!
の三つが蕪木さんの秘訣です。これ、とても学びとなりました。
私自身、この三つは常に普段から励行しているつもりです。しかしそれだけではなく、私が取り組むべきはお客様の組織を変えるきっかけをお客様に実践してもらうことです。
お客様が組織内で活動するためのヒントを、どうやって伝えていくか。自分が無意識にやっているようなことでなく。蕪木さんの三つの指針はお客様にお伝えしたいと思いました。



株式会社ベーカリーシステム研究所 渡邊 拓也さん
「営業マンが作った手作りSFAセールスエンジンプロジェクト」
熱いです。思いが熱く、言葉より先走っている。そんな印象を渡邊さんの登壇からは受けました。一生懸命やっていて、その思いを何とか皆さんに共有したい。その思いが伝わってきました。好印象です。
それでいて仕事ファーストではなく、業務改善によって定時にあがれるようになり、その時間をご家族との団欒の時間に充てる。業務改善とはかくあるべき。素晴らしいです。

私にとって、参考になる部分が多かったです。何よりも、会議にkintoneのデータそのものを使う発想がよかったです。

うちの会社でも定例会議は行っています。が、どうしても状況の報告の性格が強く、何度もこれを是正したいと思って改善を加えていますが、是正されません。今は、各メンバーから各数案件の報告があり、それに対して私が質問し、方向性を指示しています。多少はその場でNEXTアクションが出せてはいますが、個別の場当たり対応の感はぬぐえません。「そうじゃない」と私が思っていても、そうなってしまっているもどかしさがあります。


渡邊さんの登壇によると、kintoneで報告資料を掲示することで、転記が不要ばかりか、kintoneのビジュアルも生かしつつ、営業マンは自己の業績が誇れるとともに、その内容に対する質疑ではなく、NEXTアクションの宣言の場になっています。前向きです。
私はうちの会社の定例会議を、こういう風にしたいのですよ。


まさに入力内容(うちも日々の日報や活動はkintoneに入力してもらっています)が「次の”売上”に繋がる入力項目」になっていて、「暗黙知が入力項目」として活用されています。
ほかにも、「過去の報告から未来の宣言へ。」
これも素晴らしいと思いました。うちも真似しようと思いました。kintoneがAI時代の中でどう生き残るか。それは私達も常に考えていますし、サイボウズ社からも指針として出てきています。それはデータをどう貯め、どう活用するか、に尽きます。その活用方法をわかりやすく伝えてくれました。

一方で、システム開発とは、見栄えのよい報告がしにくい稼業である限界も感じました。
パンの場合、商品の見た目や売り場ポップなど、そもそも対象の見栄えが整えやすいです。システム開発において、業務そのものが見栄えしづらく、これまでの冴えない報告会議の温床になっていたのかもしれません。AIによって業務がどう変わるのか。それを考えなければ、と思いました。



株式会社JTBグローバルマーケティング&トラベル 山本 宗慎さん/飯島 希実さん
「kintone市民開発365日の軌跡 ~不夜城オフィスからの脱出~」


トリを務めて下さるお二人の登壇内容も参考になる点が多かったです。
インバウンド観光客への旅行手配や運営を行っておられるJTBさんは、コロナ禍によって数百億あった売り上げが一気にほぼ0円まで下落してしまったそうです。その後、コロナ禍が明けた後、円安など影響もあって、爆発的に業務が多忙になってしまったそうです。1日で千通の請求書処理は恐るべきです。
それらの請求処理をFormBridgeやkViewerを用いて劇的に改善したそうです。業務量も減らせ、内製開発による開発コストも不要となったのは大きいですね。

その成功体験をもとに市民開発に舵を切ったそうです。ここからの取り組みやその中で成長痛として表現されていた課題は、イラストもわかりやすく、参考となりました。

個人的に、「へえ」と思ったのが、kViewerの画面にスペイン語が書かれていたことです。見たことがなかったので印象に残りました。うちはデータがタイ語のみの案件には関わったことがありますが、案件のほとんどがメニューは日本語で済みます。国際的なネットワークが必要なJTBさんには役立ったと思います。

あと、特に参考になったのは、市民開発メンバーの間でも温度差が生じたときの対応策です。DX担当が総じて底上げをしようとするのではなく、まずkintone Bootcampなどの実施を通じて、一部の方から少しずつ成功体験を増やしてもらい、自然とその成功体験によって周りを導いていく。JTBさんが用いた手法は、まさにお手本です。


成功体験の大切さは、頭の中ではよくわかっています。お客様にもそう伝えています。
しかし、本能的に底上げをしようとするのが人間の性かもしれません。モチベーションアップや組織としての総合力強化といった美名のもと、DX担当が組織全体を無理やり持ち上げようとしていないか。私も本当にそれが分かっているのか、同じ轍を踏んでいないか。自省する機会となりました。

お二人のお話からも、成功体験を作る大切さを感じました。こちらの動画もお客様にも見ていただければと思います。そして、お客様の組織にその手法で底上げしていこうと思います。

また、忘れ物対応も、旅行業界あるあるなのかもしれません。これもどれだけ大変か、旅行好きでしかも忘れ物対応で宿にご迷惑をかけたことのある私には、他人事とは思えません。それらもすべてFormBridgeとkViewerで解決できたとか。
実はこの手の伝言ゲームはどの組織でも課題としてあるはず。私もより意識して提案していかなければ、と思いました。


さて、七組の登壇者の皆さんの登壇は終わり、投票タイムです。
そして、その集計の間、会場のさまざまな方にうちのメンバーを紹介しました。また、休憩時間にはうちのメンバーが取得したkintone資格のバッジをもらいに行くのにも付き添いました。
上に書いた通り、kintone界隈の盛り上がりや可能性を感じてもらえるなら、何よりです。


さて、関東・甲信越代表は茅ヶ崎市役所の松原さんに選ばれました。が、そのほかの方々も素晴らしかった。やはり、kintone hiveから学べることは多い。そう思いました。

動画でも松原さんを除いた6組の方々の内容は見られるので、うちのメンバーにも見てもらうようにしたいと思います。



終わった後、メンバーと大谷イビサさんと写真を撮ってもらったり、うちのメンバーだけで飲み会をしたり。kintone界隈の可能性を感じてくれれば。

登壇した皆さん、当日お会いした皆さん、本当にありがとうございました。


kintone hive matsuyama Vol.5に参加しました


6月11日に愛媛県松山市で開催されたkintone hive matsuyama Vol.5に参加しました。
公式サイト

全国六箇所で開催されているkintone hiveですが、今年度は他の地域で行われたkintone hiveには参加できていませんでした。kintone hive matsuyamaが初参加となります。

個人的にも30数年ぶりの松山だったので、朝から気分も高揚していました。松山のあちこちを伊予鉄に乗って巡り、kintone hive matsuyamaの会場であるアイテムえひめまでは、三津浜駅から数キロの道を歩いて向かいました。

会場の入り口では、早速いろいろな知己の方にお会いできました。こうした出会いの場になるのもkintone hiveの良いところです。
特に私の場合、愛媛には知り合いがそう多くいません。が、kintone hive matsuyamaであれば、全国から近い志を持った方が集います。他の地域から来た方も含め、さまざまな方にお会いできました。おかげでさらに新たな知り合いが増えました。素晴らしい機会だと思います。


会場は広々としており、私が着席した席は壇上からすぐでした。各登壇者による盛り上がりも期待できます。


まずはサイボウズの村上さんから、開催の宣言と各種のkintone hiveを楽しむための説明がありました。
各地のkintone hiveでは、その地の営業を担当するサイボウズの拠点の方が司会進行の大役を任されます。愛媛にも村上さんのような方がいるのは心強い限りですね。
余談ですが、このkintone hiveの時は村上さんにご挨拶する機会がありませんでした。大役で大変でしょうし。しかもこの翌々日のkintone Café 高知 Vol.24に村上さんが当初は来られる予定でした。ところが、kintone hiveのMCの大役の後で来られなかったのでしょう。結局、お会いできたのは、さらにその翌週でした。東京で行われたサイボウズパートナーミーティングにおいてです。松山から東京へ、と言う流れでようやくお会いできたので印象深く、記憶に残っています。

さて、ここからは六名の登壇者が発表します。


・株式会社日本エイジェント 中川 楓香さん
「kintoneと一緒に現場と事務所を繋ぐ!」
中川さんの属する日本エイジェントさんは、不動産売買や賃貸仲介や賃貸管理、リフォームなどを行っておられます。そして、賃貸管理業の一環で、えひめレスQセンターという、暮らしのサービスのお困り事を対応する仕事をされておられます。
サービス内容は、水回り、電気、建具、鍵、ガス、ゴミ、建物、そして暮らし全般。なんでもできる分に経験が必要で、平均年齢が60歳で中川さんだけがZ世代だったそうです。
そして現場の数がたくさんあり、管理すべき設備ややるべき業務が多岐にわたる中、現場からひっきりなしに電話による調べ物の依頼が来ていたそうです。
それらが大きい負担になっていたため、物件設備マスターをkintoneで構築しスマホで現場で確認できるようにしたそうです。また、設備点検報告書も従来はExcel/Wordで一つ一つ作っていたのが、現場で入力し、写真を撮ればそれが帳票として出力できるようにしたそうです。


年配の方も含めて、皆さんにkintoneを定着させるために、中川さんは以下の3つの方法で、現場に到着させたようです。
①リーダーとの協力
②環境整備
③マニュアルの共有を徹底


年配の方に丁寧に説明し、味方につける取り組みは、まさに組織内にkintoneを導入する王道のやり方です。年間921時間の短縮を実現されたとか。
皆さんからの抵抗や消極的な意見が、感謝に変わったのは本当にkintoneの良さですね。中川さん自身にも仕事への向き合い方に劇的な変化があったとか。

最初から、素晴らしい登壇者が発表され、私の中でも気分が上がります。


株式会社ランネット 栢野 雅行さん
「”あの人しか分からない”を終わらせたかった ~小さな改善を止めない、私たちの業務改善~」
栢野さんの属するランネットさんは、システム会社だそうです。私にとって、それだけで親近感の元となりました。
またVRChatが趣味で、前職が自衛官として通信インフラ保守をされていた経歴も面白い。


そして、ランネットさんは、案件が多数で皆さんが多忙な故に、案件の情報や経験がチームとして共有されず、属人化されていたそうです。

ん?なんかどこかで聞いたことあるなぁ。え?これ、うちの会社と一緒やん。
うちも正直なところ、社内の情報共有がまだまだです。kintoneの企業番号は2桁なくせに、案件対応に追われて、社内のkintoneがお留守状態でした。ようやく昨年ぐらいから本腰を入れて整備し始めているのがうちです。


さて、栢野さんは、そうした過去の情報ナレッジをkintoneを用いて整えた後、皆さんが毎日入力する日報の粒度がバラバラであることに気づきます。ある上司は「見積依頼」の4文字しか書かれていなかったとか。

ある人は初見や振り返りまで含めて日報を書いているが、別の人は4文字しか書かない。そこでkintoneのレコード一覧分析AIを用いて、追加質問判定機能を追加し、簡単な日報では保存できないようにしたというのが面白いです。

ランネットさんの取り組みは、kintone AIの使い方としても優れています。同じシステム会社として、とても大きな参考になりました。


株式会社五星 小野 奈緒美さん
「「入れた後」の話をしよう kintone導入の向こう側」
一部の業務ではkintone導入に成功したけれど、その次のステップは?というアプローチが良かったです。


具体的には、Cybozu Officeのオンプレミス版をどうするか、という話しです。
Cybozu Officeからkintoneへの移管は私も経験があります。Cybozu Officeのカスタムアプリはkintoneに近い機能が実現できるため、その使用感を生かしたままkintoneに移行したいニーズもわかります。

小野さんの発表で感心したのは、粘り強さです。
粘り強いと思ったのは、1年かけてCybozu Officeのカスタムアプリが使用されてるかどうかを調べたところです。
これ、普通はどこかで妥協します。1年も調べる手間をかける位なら、変えてしまった後に現場から不具合の報告があれば、すぐに直す体制を取ります。
小野さんは現場に負担をかけない確固たるポリシーで全て影響範囲を調べ上げた上で、万全の体制をとった上で移したと言うことです。これはすごいことです。
過去に退職された方の作成した、引き継ぎを忘れたカスタムアプリ。そうしたカスタムアプリが残っていた場合、その影響範囲を調べる事は容易ではありません。


さらにには念を入れてCybozu Officeと同じユーザインターフェース、つまり画面のデザインに近づけるため、こだわりkintone Pluginを入れ、現場の方が戸惑わないように。なるべくインターフェースも合わせた上で移行する。
Cybozu OfficeとKOYOMIのUIの類似性はこの場で小野さんから教わりました。確かに。

むしろ、全くkintoneが入っていない状態で、0から1に作り上げる方がよほど簡単です。既に使われている100のCybozu Officeを100のkintoneにそのまま載せかえる方が、はるかに難しいはず。
そうした現場に徹底して寄り添う姿勢が、会場の皆さんの票を集めたのかもしれません。
中四国代表としてkintone AWARDの場でも頑張って欲しいです。


株式会社きらら 筒井 洸気さん
「人手不足を、人手以外で、解消する。 究極の生産性向上DXを突き詰める物語」
今回のkintone hive matsuyamaにおいて、私が唯一事前に存じ上げていたのがこの筒井さんです。

今回の登壇の中でも筒井さんは、kintone hiveに出ようとしたきっかけが、昨年のkintone Café 山口だったとおっしゃっていました。私はまさにその場にいました。
それどころか、筒井さんに出場をけしかけた一味の中に私も連なっているかもしれません。


ですが、本当にkintone Caféでの筒井さんの発表には驚かされたのです。ノーコードツールとAIの可能性を一つのストーリーとして見せてもらいました。
そして、この先の未来には、筒井さんのような人が少しずつ増えていくのだろうと思いました。

つまり、筒井さんのような全くの非技術者が、AIの力だけでアプリを作り、自社の基幹システムを構築できてしまう世界がすぐそこまで来ていることです。

今回もそのテーマでお話をされていましたが、kintone Café 山口の登壇とは、少し内容を変えておられました。

Caféでは、AIをどう実際に活用しているかについても、実は参考になったのです。しかし、今回のkintone hiveにおいては、そこは割愛されておられました。


そのかわり筒井さんが今回のkintone hiveで訴えたメッセージがとても素晴らしく、私のような開発者の立場にとても刺さるメッセージでした。

それはAIが来ても開発者とはバッティングせず、むしろ共存すべきとの提言です。

開発者側の立場ではこう考えがちです。AIによって開発の仕事がなくなる、と。
筒井さんは違います。AIを巻き込んだ新たなエコシステムを作るべきと言う提言です。

kintone hiveの場においてそこまで踏み込んだ提言をしてくださるのは、本当にありがたいです。票の受けは悪くなるでしょうが、それよりもまず、エコシステム全体を考えてくださる姿勢に、私は大いに感銘を受けました。

まさにこの姿勢こそ、私がkintone Café 山口で感銘を受けた筒井さんの真骨頂だと思いました。


株式会社ISS 山崎機械 恒光 一輝さん
「『現場DX』 kintoneで現場を本気で変えた話」
恒光さんの登壇内容は、現場の視点ならではでした。

ISS 山崎機械社は、鍛造と機械加工が主な業務だそうです。そして、一つの鍛造品ができるまでには主に4つのステップがあるそうです。その中の切断工程の中で起こっていた問題を、kintoneを用いて改善し、そこから作業員の皆さんが改善しようと言う気運が高まった事例です。
山崎さんはそのいきさつを発表してくださいました。

鍛造前の鋼材がメーカーから送られてきます。その際に品質保証書が鋼材と共に送られてきます。
この中のチャージ番号と言うものを鋼材にシールで貼るのですが、ここで見間違いが起こっていたそうです。
現場に置かれている鋼材の番号と鍛造すべき鋼材が間違えてしまうと大変なことになります。つまり、もうその鋼材は使い物になりません。破棄するしかないそうです。


これをkintoneを使って間違わないようにしたことで、3年以上ミスが起きなくなったそうです。ただそれまでも順風満帆ではなく、せっかく作ったkintoneが使われない問題があったそうです。その原因として、滋賀の本社と室戸工場の間で、意思の疎通がうまくいかなかったからだと。
それを解決するため、山崎さんが橋渡しの役となり、改善を行ったということです。


山崎さんの登壇内容で重要なのは、データのみにこだわらなかったことです。紙の運用は紙の運用で引き続き生かし、ただkintoneのデータを生かすところから改善を始め、現場の作業員の皆さんにとってわかりやすいレイアウトを守ったことでしょう。
ここで現場の方にタブレットを持たせ、紙の廃止にこだわると上手くいきません。システムやデータ至上主義だとうまくいかない。
この発想の柔軟性は、私も常々意識しなければと思っています。人の慣れの問題は、きちんと現場の方と話し合って、どちらにするかを決めるべきでしょう。


四国電力株式会社 岡添 圭哉さん、藤原 海杜さん
「みなさんの組織に「夢」はありますか? ~kintoneで「組織風土」が変わった法人営業部の2年間~」
kintoneですごいアプリを作ったとか改善をしたではなく、組織風土を変えたと言う話です。とても私にとって興味深いテーマであり、すぐに引き込まれました。

岡添さんは、自社のことを前例踏襲やExcelなら大得意なお堅い会社、と自虐風に語り、笑いをとります。

岡添さんが4つのアプリを作ったのに、それが全く使われない。
困っていたところに、藤原さんが現場の法人営業部の事なら分かる、ということで、藤原さんを巻き込み、2人で協力して社内に広げていきます。


結局、kintoneをただ作っただけでは、現場の負担になってしまい、活用されないまま沈んでしまう。よくあるパターンです。

「仕組みを作ること」に意識が向き、
「現場に腹落ちしてもらうこと」が足りていなかった。これは、本当によくあることです。
私たちのようなシステム開発会社は、余計にこのことを意識しなくてはなりません。


ところが、そこで藤原さんが一生懸命作っていたデータが、今後の自分たちを楽にするかもしれないと言うことに気づいて、話がガラッと変わってきます。


「kintoneは、営業データを育てる畑だった」
「負担だと思っていた入力が、未来の営業を助ける資産になる」

今回の kintone hive matsuyamaは、この言葉が私の中で最も印象に残りました。自分が普段、考えていたことを、このような巧みな表現で伝えてくれたことによって。

今の負担は、将来の自分を楽にする。大企業は、こうした諦めと恐れが蔓延しているのでしょう。これが変化を阻んでいるのではないか。

それからは、全てを自分たちで変えていく風土が生まれていきます。この流れは本当に素晴らしいと思いました。心を動かされました。

さて、六組の登壇者の皆さんの登壇は終わり、投票タイムです。
そして、その集計の間、壇上には、5名の方が。そのうちの数名は私の知る方。
「kintoneのAI、まず何から使う?現場の実感トーク」と題してのパネルセッションです。

サイボウズの佐藤さんがファシリテーターで、カミノバのじゅんちゃん、アールスリーインスティテュートの沖さん、さくら税理士法人の蒲原 さん、株式会社カワニシの岩木さん。


とにかく、kintoneは堅牢にデータが貯まっていて、AIは信用して使って欲しいということに尽きます。


さて、中四国代表は小野さんになった訳ですが、私、その瞬間の写真を撮り忘れてしまったらしく。

しかも、その後の行動もかなりバタバタでした。
山西駅まで徳島の本橋さんと帰り、駅ホームではカミノバの竹内さんとばったりお会いして、三人で松山市駅へ。ところが、私はそのあと高知に移動する必要があるのに、トランクをホテルに預けていたことに気づき、JR松山駅北のホテルまで電車で戻り、さらに松山から高知のバスを取ろうとしたら、すでにチケットが売ってさえなく、やばいと早足で松山市駅まで戻り、そこでもバスがなく、途方に暮れながら頭をフル回転し、またJRの松山に戻り、最終の高松行きの特急に乗って丸亀で急遽とったホテルに泊まったのでした。Hafh、キャンセル効かなかったので、高知の宿はそのまま。
そんなバタバタはありましたが、楽しく学びました。

会場でお会いした皆さん、ありがとうございました。


事例:株式会社ファクティブ様


レンタル農園の会員管理、請求入金管理をkintone、WordPress、SBPaymentを組み合わせた伴走支援+請負開発により構築しました

  Topへ↓

株式会社ファクティブ様は四つの事業を展開しておられます。
・農園事業:
 スマート・レンタル農園 「 LOCAL FARM 」
・アウトドア事業:
 旬を楽しむ手ぶらバーベキュー 「 LOCAL BBQ 」
・農地・遊休地活用事業:
 LOCAL 農地活用
・食農領域のPPP・地域活性化コンサルティング事業:

このように、ファクティブ様は一次産業をベースに地域の遊休資産の有効活用を図り、各自治体とも協力体制をとりながら、地域課題の解決に従事されておられます。

今回、ファクティブ様からいただいたご要望は、上記の事業のうち農園事業の改善です。

ファクティブ様は農園事業を「スマート・レンタル農園「LOCAL FARM」」として展開しておられます。
レンタル農園とは、一般市民が農業体験をする市民農園のようなものです。各地の自治体でもそうした取り組みは実施されています。
ファクティブ様は農地を保有し、それを貸し出す業務もされておられますが、自治体が保有する農地の管理を委託され、市民農園として運営管理を行っている業務もあるようです。

ファクティブ様は、LOCAL FARMの運営にあたり、バックオフィスの管理に別サービスを利用しておられました。
そのシステムは、スポーツジムの会員管理や会費徴収を主眼に構築されたもので、レンタル農園にはそぐわない機能がありました。また、売り上げの何%かを利用料として徴収されるため、その金額もファクティブ様にとっては課題となっていました。

そこでそうした仕組みの一式を改善するため、弊社にお声がけをいただきました。

最初にご連絡をいただいたのは2024年10月でした(10/2)。メールでの直接のお問い合わせでした。打ち合わせに先立ち、数度のやり取りを経て秘密保持契約の締結も完了しました(10/5)。
そして、カフェで打ち合わせを行いました(10/10)。

その打ち合わせから、どのように実装をするかについて、弊社側で様々な準備や調査を行いました。

まずは決済です。
ファクティブ様がもともと使われていた管理システムで利用していた決済サービスはSBPaymentでした。今回、別契約に切り替えが必要だったため、別の二つの決済サービス(サブスクペイ、請求管理ロボ)を前提に検討を進めておられました。が、仕様や費用などを鑑みた結果、そのままSBPaymentを用いることで調整がつきました。

弊社は、決済の実装はStripe、Zeusなどで経験済みでした。しかし、SBPaymentを持ちいた実装は初めてのため、さらなる仕様の調査などを行いました。

次にデータ基盤です。
最初に弊社にメールをいただいた時点で、ファクティブ様は裏側のデータ管理をkintoneで構築することを決めており、それもあって弊社にお話をいただきました。

後は決済の入り口となるウェブページと申し込みフォームです。当初ファクティブ様は、引き続きStudioを用いて構築したLOCAL FARMのサービスサイトの中にFormBridgeを用いて構築した入会フォームを想定しておられました。

当初想定した全体構想のパターンA


当初想定した全体構想のパターンB


弊社では上記の前提で、一旦調査を始めました。ファクティブ様ともSushi Tech Tokyoやオンラインなどで何度も打ち合わせを行いました。また、SBPayment社のご担当者様を交えてのオンラインミーティングも何度か行いました。弊社が出展したCybozu Daysにもお越しいただきました。
また、2025年の年が明けてからは、気取らない雰囲気の飲み会も企画していただきました(1/30)。


kintoneの構築から伴走支援でご支援を行う

  Topへ↑

ファクティブ様は、既に自社でLOCAL FARMの運営をされています。会員管理や請求・入金管理についてのビジネスフローについては、確固とした経験と知見をお持ちでした。
ただ、もともとのシステムで管理されていた会員データ、請求データ、農園データなどは、kintoneで一から作る必要がありました。

この部分のご支援については、伴走支援を主とした準委任契約を締結しました(2025/1/25)。

会員データ、請求データ、農園データをきちんとkintoneで管理できるようにするため、データ構造やフィールドなど、kintoneデータを管理するため、細かい仕様まで含めて何度も打ち合わせを行いました。

kintone構築にあたっての契約は、準委任契約です。そのため、弊社としては特に手は動かしていません。共に遊びながら構築する共遊開発の形を取らせていただきました。
ただし、項目の設計や発番体系などは、データの性質や流入経路、管理粒度などを想定し、かなり細かい調整を行いました。
時にはあるアプリのあるユニークなフィールド値の桁数を何桁にするかを決めるために数時間以上を費やしました。

弊社はkintoneの構築部分については、その後の運用時に起こりうる様々なパターンについての知見があります。そのリスクも助言しながら、共に作り上げていきました。
また、アプリや項目の設計が曖昧だと、弊社が続いて請負開発として進めるSBPaymentと請求決済データをやり取りする実装に支障が生じます。
ここでkintoneのデータについて、様々なパターンをつぶしていたからこそ、運用開始時にトラブルが最小限に抑えられたと思います。

kintoneのアプリ構成図(検討途中)


同時に、申し込みフォームに関してもファクティブ様と共に検討を加えていきました。
今回、弊社が担当したのは新規入会フォームです。今回の運用の全体では、初期のお問い合わせフォームを始め、多数のフォームがあります。
ただ、新規入会フォームについては、FormBridgeの標準機能だけではうまく実装できないことが想定されていました。そのため、カスタマイズを弊社が行う想定で進めました。

一方で、SBPaymentとの連携に関しては、PHPを用いた開発を提案しました。弊社メンバーが設計と実装を担う体制で進めました。

会費請求の送信、決済結果の受信だけでなく、カード切り替え、カードエラーのデータもうまく矛盾なく取り込まなければ、サービスの運用は回りません。
また、不備の際の再請求のフローも考慮する必要があります。そのため、入会フォームの検討を進める際には、SBPaymentへの導線も考慮しました。そして、kintoneと周辺の整備を進めていきました。

処理シーケンス図


フォームの実装で問題が発生する

  Topへ↑

kintoneのアプリ構造やフィールドの構成は固まり、SBPaymentからの連携に関しても実装が可能との目処がつき始めました。そこで、開発フェーズに移行し始めました。
開発フェーズは請負開発として締結を行いました(2025/9/2)。

ところがこの時期、ある問題が生じました。
それはFormBridgeにおいてです。

ファクティブ様の農園はあちこちに存在します。また、各農園の中には多数の区画があります。

新規会員の方に円滑にフォーム上で入力を行っていただくため、フォーム上では農園→区画の順に選んでいただくインターフェースを想定していました。(議論の結果、新規会員様にはパラメーター付きのURLを案内する運用に落ち着きました。その際、農園の初期値は選択されています)

ところが区画マスターのレコードは、区画の数だけ用意する必要があります。つまり、レコード数が多数にのぼります。多数の区画を新規入会フォームに選択肢として全て表示することは、ユーザビリティの観点から避けなければなりません。新規入会者にとってストレスになるばかりか、離脱が発生してしまうためです。
それを避けるため、区画の選択肢は選んだ農園に応じて動的に変える必要がありました。フォームで選んだ農園に一致する区画だけ、動的に絞り込んで選択肢として表示することが必須要件でした。

FormBridgeの旧フォームには、動的に絞り込むための術が用意されていました。FormBridgeに備わっているkViewerルックアップの候補が表示されたタイミングで発動するイベントがあり、開発者はそのイベントの発動後、画面を制御して任意の候補だけに絞ることができました。
ところが、新フォームではkViewerルックアップの選択肢が表示された際に起動するイベントが廃止されました。そのため、動的に選択肢を絞る術がなくなってしまいました。

これはフォームを運用する上で死活問題でした。どうにかして実装できないか、色々と手を尽くし、知恵を絞りました。
旧フォームでは出来たのに、新フォームでできないはずがない、と。

FormBridgeが生成する画面をいじって無理矢理実装することも考えました。ただ、それは難しそうです。また、ノーコードツールの使い方としては、今後のリスクになります。そのため、断念しました。
もちろん、トヨクモ社のサポートにも問い合わせました。ですが、その時点では新フォームで廃止されたイベントの対応予定はないとのお返事でした。

そこで急遽、実装方法を変更しました。
新規入会フォームのみ、FormBridgeの使用を諦めました。そして、Studioとは別にWordPressのサーバーを用意していただきました。
弊社が提案したのは、WordPressのフォーム拡張機能として著名なContact Form 7を用いてフォームを実装することです。そのフォームには、選択肢の絞り込み機能は当然実装します。そして、5つのステップのフォームを通じて、ストレスを感じさせないようにお客様を導きます。その途中では、キャンペーン割引を適用した金額を表示する機能や、最後にkintoneの複数アプリへのデータ登録/更新機能や、SBPaymentへのデータ連携まで実現します。それら全てが弊社のミッションでした。

ところが、このフォームの実装にはとても苦労しました。

まず、Contact Form 7はそもそも基本機能としてマルチステップフォームの機能が用意されていません。それを実装するためには、別の拡張機能をさらにインストールして実装する必要がありました。
マルチステップフォームの実現にあたっては、各フォームを行き来しても、入力したデータがフォームを跨いで保持されなければなりません。
また、ダブルブッキングを避けるため、区画を仮確保することも必要でした。ということは、フォームを開いたまま長時間放置された場合、区画がロックされたままにならないための考慮が必要です。
お客様の利便性は最優先。そして、ファクティブ様の運営も円滑に実装する必要があります。

さらに、入力したデータを同時に複数アプリに登録または更新するための処理も必須です。
結果として、参照するアプリが3つ、登録するアプリが3つ。更新するアプリが1つに決まりました。
対象となるアプリが一つだけであれば、Contact Form 7からkintoneに連携するForm Data to kintoneという拡張機能があり、それだけで処理は実現できます。
ところが、複数アプリの参照と登録と更新を行うためには、PHPによるカスタマイズが発生しました。

また、上記の新規入会フォームの実装にあたり、セキュリティリスクは完全に排除する必要があります。

当初、フォームの実装はこの記事を書いている私が行っていました。ところが当時はCybozu Daysの直前準備に加えて、私から新代表への代表交代の諸作業も控えており、別案件の提案や実装も進めなくてはなりません。その結果、私自身に実装に割ける余裕がありません。その時間を捻出するため、週末や夜にまとめて作業していました。要するに、進捗が芳しくありませんでした。

この時に感じたのは、FormBridgeのノーコードツールとしてのメリットです。FormBridgeなら、かなりのことがノーコードで実現できます。このことについては、年末のAdvent Calendarに個人的な記事として書きました。(なお、その他の様々な入力フォームはファクティブ様によってFormBridgeで実装していただいています)

少しずつ進めた実装によって、この時点で新規入会フォームやkintoneの構成はほぼ固まりつつありました。一方、PHPを用いたSBPaymentとの連携に関しても実装の目処がつき、テストも始まりました。

テストを重ねてリリースに至る

  Topへ↑

テストすべき内容は、多岐にわたりました。
まず月額請求処理です。kintoneの契約アプリのレコードをもとに請求データを生成し、それをSBPaymentにバッチ処理で送ります。SBPaymentから帰ってきたデータのうち、決済不能やカードエラー等の問題が起きた時は二度目三度目と再請求をかけます。
さらにカードの変更処理などの実装も必要です。SBPaymentにはそうした処理に対するエンドポイントが多数用意されており、それに合わせて処理を実装しました。
まず、そうした処理のテストにあたり、様々な請求パターンをファクティブ様に考えていただきました。それをもとに当方でもテストデータを整備しました。

2026年の年明けには、新規入会フォームの実装に目処がつきました。ただ、新規入会フォームのテストと改修作業については、私の作業リソースが心もとなく、テストを進めるために弊社のメンバーに引き継ぎを行いました。
引き継ぎにあたっては、Contact Form 7の設定やPHPのプログラムの実装、さらに画面を制御するJavaScriptの実装も伝えました。本格的に引き継ぎ始めたのは3月の上旬からです。
この引き継ぎによって、私のリソース不足がリスクではなくなりました。メンバーが実装内容を完全に把握し、テストから改修までの作業を進められるようになりました。
それもあって4月の頭から始まったテストは、テスト時に発生した障害の解消も含め、順調に進みました。
4月のバッチ処理、入会フォームの修正と新規入会処理のSBPaymentへの連携。
5月にも様々なテストを行いました。

テストを行うタイミングは、月次請求を意識する必要がありました。が、その懸念も設定を工夫し、月の途中であってもテストができるようにしました。それは、テストを進める上でとても効果を発揮しました。

そして6月。いよいよリリースです。
その前にSBPayment社に依頼し、SBPayment内で一連のデータを旧管理システムから新たな環境で使えるよう、データの移行作業を行っていただきました。
また、移行前まで運用に使っていた管理システムからのkintoneへのデータ移行もファクティブ様によって無事に完了しました。

問題が皆無だったわけではありません。一部の処理ではエラーが起こり、修正作業が発生しました。
例えば、入会フォームについては、入力フォームからSBPaymentに制御を渡す直前に数件のiPhoneの処理で決済画面に遷移できない問題が生じました。
こうしたエラーはすぐに対応し、それ以降、エラーは起こっていません。

その後も、あるフィールドのデータ体系を修正する必要が生じました。そのため、PHPで修正作業が発生しました。それらも7月の請求においては問題なく動いています。
なお、バックアップは、開発の途中の段階でcli-kintoneを用いてご支援しました。具体的には、弊社にて一アプリを対象にcli-kintoneの実装を行い、その使い方をファクティブ様にお伝えしました。こちらも問題なく運用されています。

まとめ

  Topへ↑

今回の反省は、フォームの要件とシステム側の仕様調査が不十分であったことです。
ここは、我々がきちんと押さえておくべきでした。
そのためにFormBridgeからContact Form 7への実装対象の変更が発生しました。さらに、当初のスケジュールに若干の変更が生じてしまいました。

ただ、それ以外は、弊社とファクティブ様の間では、きちんとしたコミュニケーションができていたと思います。
お互いの業務範囲や役割分担の認識のずれも最小限で済み、ファクティブ様の主導による要件定義書が更新され、詳細な仕様書も矛盾なく作り上げられました。

この辺りのコミュニケーションが丁寧に進められたからこそ、運用開始後の障害は最小限で済んだと思います。

また、弊社としてもStripe、Zeusに続いて、SBPaymentを用いた決済サービスとkintone連携の知見を貯めることができました。

今後も、こうしたサービスの需要はあるはずです。弊社でもkintoneと決済サービスの連携に携わる機会もあるはずです。
ファクティブ様、本当にありがとうございました。

株式会社ファクティブ様より

  Topへ↑

導入からの日々をファクティブ社のご担当者様は、こう語ってくださいました。

「今回、kintone を中心に、SB ペイメントサービスとの決済連携、FormBridge、kMailer、WordPress の入会フォーム、Contact Form 7 との連携及び、PHP によるサブスクリプションの決済サービスなど、お客様管理から決済管理までを含めたシステム開発をアクアビットさんにお願いしました。
振り返ると、NDA 締結から 2 年弱。要件定義から設計、実装、テスト、運用研修まで、本当に長い期間ご一緒いただきました。その間、 Cybozu Days でも何度かお会いしながら、少しずつ理想の形を作り上げていったことを思い出します。

アクアビットさんをおすすめしたい理由は、大きく 3 つあります。
まず 1 つ目は、「確かな経験と実績に基づく提案力」です。
システム開発会社を選ぶ際、大手企業では実際に誰が担当するのか見えづらかったり、担当者によって品質にばらつきが出たりすることがあります。また、kintone 界隈でも若い開発者の方が増えていますが、経験不足による不安を感じる場面もあります。
その点、アクアビットさんは、 Cybozu Evangelist でもある長井さんをはじめ、経験豊富なエンジニアの方々が在籍されており、数多くの実績に裏打ちされた提案をしていただけます。
常に「今できるベストな方法は何か」を考えて提案してくださるため、非常に大きな安心感がありました。
2 つ目は、「開発そのものだけではなく、その周辺知識やノウハウも共有していただけること」です。
アクアビットさんが掲げている「ともに遊ぶ開発(共遊開発)」という考え方は、単なる受託開発ではなく、発注者側も理解しながら一緒に作り上げていくスタイルです。
実際に、開発をお願いしていない部分についても、「こういう方法がありますよ」「こういうプラグインがありますよ」といったヒントや知見を数多くいただきました。私たち自身がGPT を活用しながら試行錯誤したり、簡単な部分を自社で実装したりする際にも、多くの示唆をいただけたことは非常にありがたかったです。
3 つ目は、「最後まで粘り強く、良いものを作ろうとするモノづくりの姿勢」です。
長期間の開発では、要件が固まりきらない時期もありますし、途中で方向性を見直さなければならない場面もあります。今回のプロジェクトも決して平坦な道のりではありませんでした。
それでもアクアビットさんは、要件定義の段階から実装前の仕上げ、そして運用開始後の研修まで、一貫して「より良いものを作る」という姿勢で伴走してくださいました。発注者である私たちも悩み、アクアビットさんにもご苦労をおかけした場面があったと思いますが、最後まで粘り強く向き合っていただいたことに感謝しています。
一方で、正直にお伝えすると、すべてをベンダーに丸投げしたい方には、アクアビットさんは向いていないかもしれません。

要件整理から運用まで完全に任せたい、システムの中身は理解したくない、というスタイルであれば、他社のほうが合う場合もあると思います。
しかし、「自社でも運用できるようになりたい」「kintone を活用する力を社内に蓄積したい」「ベンダーと一緒に良いものを作りたい」という会社にとっては、これ以上ないパートナーだと思います。
kintone が目指している『現場が自ら業務改善できる世界』を実現するために、発注者側も成長しながらシステムを作っていく。その考え方に共感できる方には、心からおすすめしたい会社です。長井さんをはじめ、アクアビットの皆さま、本当にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。」

株式会社ファクティブ様のご紹介

会社名 株式会社ファクティブ
所在地 東京都武蔵野市境2丁目7-1-2F
電話 0422-66-2774
代表者 代表取締役社長 丸山 照彦
資本金 9,500,000円
従業員数 50名(2025年4月末時点。非常勤・アルバイト含む)
設立 2021年2月16日
URL https://factive.jp/

事例:株式会社八洲様


給排水工事の施工管理をkintone、krewData、krewSheet、k-Reportを組み合わせた伴走支援開発により構築しました

  Topへ↓

株式会社八洲様は東京都府中市に拠点を置き、給排水工事・衛生設備工事などの各種工事はもちろん、トイレ・浴室・洗面化粧台・キッチンなど水回りに関するあらゆるご要望に対応されています。

一つの建物が竣工するまでには、基礎工事から内装、電気、そして給排水に至るまで、各社が協力し連携する必要があります。そのため、工事が工程通りに進んでいるか、適切に作業が行われているかを管理する業務は重要です。こうした工程の管理をひとまとめに施工管理と呼びます。

施工管理には工程管理のほか、品質管理・安全管理・原価管理も含まれます。また、それらの管理と並行して各種申請や役所への届出も必要です。

こうした一連の施工管理の重要性は、業界共通の認識です。

ビルやマンション建設にあたり、給排水工事の施工管理を担う八洲様の存在感は、ますます高まっています。多摩地域を中心としたビル・マンション建設に際し、元請の建築会社からの受注に加え、地域住民の皆様からの給排水工事・衛生設備工事のご要望にも誠実に対応しています。

協力会社が実際の現場工事を請け負う場合は、八洲様が施工管理を担当し、社員が直に工事に携わるケースもあります。

施工管理においては、前述の通り、原価管理や進捗管理が極めて重要です。これらの業務では図面が多数発生し、工程の細部に関する状況が正確かつ迅速に情報共有される必要があります。

見積では、物件の規模や他の施工条件を的確に把握したうえで、妥当な見積額・期間を算出することが求められます。また担当者の割り当てに際しては、保持資格や労務管理も考慮することが重要です。したがって、図面・数値データ・文字データに至るまで正確に情報を管理し、迅速な連絡手段を確保することが不可欠です。

現場で工事に当たる協力会社との間で進捗状況の伝達が正確でない場合、給排水工事のみならず、物件全体の竣工にも大きな影響が生じ得ます。

Excelで構築された最適化システムの属人化と引継ぎが喫緊の課題に

  Topへ↑

Excelのメニュー一部


Excelの詳細メニュー一部


Excelの案件別予実管理表

詳細はこちら


Excelの外注費管理表

詳細はこちら


八洲様では、以前在籍されていた社員様が作成したExcelのマクロを駆使したツールにより、工程管理や原価管理を運用されていました。自社業務である給排水工事の施工管理に特化した設計であったため、Excelのシート・ファイル構造、各セルに設定された膨大な関数、背後に埋め込まれたマクロなど、相当に複雑な構成となっていました。

つまり、Excelに依存した属人化が問題となっていました。

加えて、Excelの限界に起因する情報共有の難しさも課題として顕在化していました。

作成者であった社員様の退職に伴い、Excelマクロの保守・メンテナンスが困難となるリスクが現実味を帯びました。また、社内に多数のオンプレミスサーバーが稼働しており、これらを含めてクラウド化へ舵を切り直すことも喫緊の課題でした。

施工管理の難しさ

  Topへ↑

そこで八洲様は、東京都中小企業振興公社に対して助成金申請や人材派遣の要請を行いました。派遣された経営コンサルタントの方が、助成金の獲得支援や当初の業務分析を進めてくださいました。

アクアビットには、同公社の別のコンサルタントを通じてお話を頂戴し、八洲様のご支援を担当することとなりました。

弊社の長井(当時は代表)が八洲様に伺い、ご支援を開始してすぐに、伴走支援が立ち上がりました。これを見届けて、経営コンサルタントの方は徐々に現場から身を引かれ、その後は弊社・長井と、八洲様の情報システム部マネージャー谷川様との体制で、構築を進めていきました。

今回実装対象となるのは施工管理です。

施工管理を遂行するには、自社内や協力会社、元請会社や施主に加え、基礎・電気・内装・植栽など関係各社との折衝・調整が不可欠です。つまり高いコミュニケーション能力が求められます。さらに、現場業務に精通した人材であることも必要です。そのため、施工管理を担える人材は各社から引く手あまたの存在です。

また、施工管理に「決定版」といえる汎用ソフトウェアは存在しにくいという事情があります。施工管理は奥が深く、施工業者ごとに独自のノウハウや運用が浸透しているため、自社に適合したカスタマイズが必須となるケースが多いからです。結果として、業務に完全適合するパッケージソフトが見つからないことが少なくありません。

弊社にお声がかかる直前まで、谷川様は「次期システムを一からスクラッチ開発するか」「kintoneを導入するか」で検討を重ねておられました。弊社にご相談いただいた時点ではkintone採用の方針は固まっていましたが、当初はkintoneについても請負開発型による納品をご希望されていました。

共遊開発(伴走支援)を提案しました

  Topへ↑

原価管理×工程管理 システム運用イメージ

詳細はこちら


ただ、弊社・長井がヒアリングを行ったところ、以下の理由から「伴走支援」のほうが適しているのではないかとご提案しました。

  • コンサルタント様の分析・構成案がスクラッチ開発を前提としていたこと
  • 分析・構成において「自社で内製できる」kintoneの利点が生かされていなかったこと
  • 業務特性上、自社でkintoneを構築・運用した方が長期的な利点が大きいこと
  • 谷川様が専任に近い情報システム担当であり、意欲とスキルをお持ちだと判断できたこと
  • 当初段階でkintoneとkrewDataをご検討中で、伴走型の素地があったこと
  • 助成金が伴走支援にも適用可能と見込まれ、予算感・スケジュールの面でも伴走支援型に適していたこと

以上が、伴走支援である「共遊開発」をご提案した理由です。
なお、「共遊開発」とは、弊社が提供する伴走支援サービスの名称です。

当初、弊社・長井が関与した時点で、八洲様にてご利用中のシステムは以下の通りでした。太字がkintone導入後も使用を継続したもの、それ以外(非強調のもの)はkintoneや他の代替サービスへ置き換えました。

  • 施工管理用内製Excel(上記にて記載)
  • PLANESTef(設備積算見積ソフト)
  • WaWaOffice(社内情報共有ツール)
  • 施工管理用某パッケージソフト(ほぼ使われず)
  • スパイダープラス(建築図面・現場管理アプリ)
  • Buildee(建設現場施工管理サービス)
  • 経理クラウドシステム
  • 社内オンプレミスファイルサーバー

上記システムの中で、PLANESTefは設備積算見積ソフトです。kintoneでの再構築にあたり、PLANESTefは置き換え対象から外しました。

理由は二点あります。第一に、長年にわたり八洲様の業務に合わせたカスタマイズが施されており、既存の運用に適合していたこと。第二に、PLANESTefは業務フローの起点である見積業務でのみ使用され、その後の工程では利用されないため、以降のフローをkintoneへ置き換えても支障がないことです。

また、今回の一連の仕組みづくりに並行して、会計システムを会計freeeへ変更することも決定していました(上図にはありませんが、のちに労務管理freeeも対象に加わりました)。

kintoneとkrewData、krewSheet、k-Reportを中核に、業務の分析と並行してkintoneアプリの構築を進めました。

  Topへ↑

今回は、退職されたご担当者様が残されたExcelはあえて参考にせず、一からkintoneの構築を行いました。理由は、kintoneの特性(迅速な内製・拡張性・標準機能の活用)を生かしつつ、業務そのものの再構築も同時に進めるべきと判断したためです。同じ理由から、先のコンサルタント様が作成されたシステム構成案についても、一部を除き参照にとどめ、ゼロベースで設計しました。

谷川様は、事前にkintoneを調査・評価したうえで導入のご判断をいただいていましたが、構築は未経験でした。そこで、まずはkintoneのデータ構造への理解を最優先に、共遊開発を進めました。特に「アプリが担う業務」と「kintoneで管理すべきデータ構造」の関係は、一つひとつ丁寧に合意を取りながら進めました。

業務は多岐にわたるため、業務の進め方を確認しつつ、漏れが生じないように業務対象・作業・業務フローをkintoneアプリへ落とし込みました。その際、「どのデータ粒度が望ましいか」「どのタイミングでデータ連携すべきか」を明確化するため、フロー図を細かく作成・更新しました。過程では、関連レコードの扱い、ルックアップの癖、アクションの実装方法などを随時ご説明し、特にテーブルの設計・運用については繰り返し解説・試作を重ねながら作り込みました。

フロー全体図

詳細はこちら


アプリが揃ってきた段階では、アプリ間のデータ連携設計に移行しました。データの管理粒度はアプリごとに異なるため、粒度の変換を伴いながら、整合性を保って正確に連携する必要があります。ここではkrewDataを用い、フローの作り方・繋ぎ方、粒度の差を踏まえた変換・連携の方法を重点的にお伝えし、伴走しました。

帳票については、当初Excelフォーマットに強く依存した帳票が中心でした。今回、帳票プラグインとしてk-Reportをご提案し、帳票設計の方法を学んでいただいたうえで自走できる体制づくりを図りました。理由は、他の帳票プラグインでは困難なレイアウト要件があったためです。ただし、k-Reportでも難易度が高い帳票が含まれており、「本当にそのレイアウトが必要か(代替案はないか)」を協議しながら進めました。なお、帳票設計の段階では、弊社の帳票に精通したメンバーが八洲様の近隣に在住であったことも活かし、複数回の帳票に関する現地サポートも実施しました。

こうした取り組みの中で、谷川様はkintone・krewData・k-Reportへの理解を着実に深められました。

また、工程管理の後には原価管理の実装に進み、その際にはkrewSheetも導入して、入力性の向上(入力手順の簡素化)も図りました。

社内の情報共有をkintoneで構築するとともに、コミュニティ活動にも積極的にご参加いただきました。

  Topへ↑

kintoneの理解が必要なのは谷川様だけではありません。社員の皆様にも理解し、日常的に活用していただく必要があります。弊社側でも講師として2度、皆様にkintoneを説明する機会をいただきました。

さらに、谷川様の発案で、まず情報共有ツールとしてkintoneを導入しました。日報や進捗状況を随時更新するアプリを作成し、ポータルに表示して全体の現状を一目で把握できるようにしました。これにより、kintoneを用いた社内情報共有の素地を先行して整備できました。
これらによって、先にkintoneを用いた社内情報の共遊の素地を整えました。

これらの取り組みにおいては、谷川様から積極的にご質問をいただき、弊社もそれにお応えしました。kintoneアプリの作成、krewDataの設定、k-Reportの設計についても、一定程度ご自走いただけるレベルまで習熟が進みました。1年後には、谷川様がこうした実装を自立的に推進できるようになり、ほぼ必要な機能群が整いました。

特筆すべき点として、谷川様が社外のkintoneコミュニティやイベントにも積極的に参加されるようになったことが挙げられます。
Cybozu Daysには2024/2025と2年連続でお越しいただきました。ほかにも、krewのユーザーコミュニティ「Ship」やkintone Café Tokyoなどにも参加されています(この2件は私が別件で同席できませんでしたが、弊社の有無に関わらず積極的に参加くださったことは素晴らしいです)。こうした谷川様の継続的な努力により、自走体制が確立しています。

現在、当初契約は完了し、年単位で更新する共遊開発(伴走支援)としてご支援を継続しています。その中で、krewData・krewSheet・k-Reportで実装が難しい点の支援を行いました。さらに、会計freeeとkintoneの連携についても、今後ご支援予定です(なお、弊社では会計クラウドそのものの移行作業は手掛けておりません)。

まとめ

  Topへ↑

谷川様とは家族単位で数回、飲み会を開いています。長井家だけでなく、弊社の帳票に精通したメンバー(八洲様の近くにお住まい)の家族も含めて。

こうした関係性が構築できたこと。それに加え、谷川様にはkintone CaféやShipといったコミュニティに自主的にご参加いただくまでになりました。これらはご支援する弊社にとっても大きなな手応えとなりました。そして財産として残りました。単なるシステム構築を通したビジネスだけの関係にとどまらず、より深い関係が構築できたことは、今回のなによりの成果だと捉えています。

今後、より密な距離感で八洲様のご支援ができればと考えます。さらには、八洲様で培った施工管理の仕組みを横展開できれば、よりよい可能性も開けます。
その意味でも、とても印象に残る取り組みでした。

株式会社八洲様より

  Topへ↑

導入からの日々を八洲社の谷川様は、こう語ってくださいました。

「今回の伴走支援ではアクアビット長井様には手取り足取り、本当に丁寧に教えていただきました。

私自身、元々kintoneスキルはもちろん、システム開発経験もないところから今回のご支援が始まり、当初は伴走支援で本当にアプリ開発もでき、まして自走できるまでに成長できるのか、ただただ不安ばかりでした。

さらにkintoneへ置き換えを検討してるExcelで作成された原価管理ツールはマクロを駆使して作りこまれていたもので、システム素人の私ができるのか、半信半疑どころか疑いでしかありませんでした。

しかしアクアビットの長井様が業務の洗い出しからフローの構築に至るまで丁寧に教えていただけた事で、ただの既存Excelからkintoneへの置き換えだけでなく、しっかりと業務改善に繋がるようなkintone構築ができました。

この業務洗い出しのノウハウはその後もkintoneだけでなく、他業務の改善にも役立っており大変助かっています。

最終的にはKrewDataやK-Reportなど様々なプラグインも駆使しながら、納得のいくアプリ構築ができ、長井様、そしてK-Reportを指導いただいた前川様にも本当に感謝しています。

現在は家族ぐるみでお付き合いもさせており、kintone以外の事も気さくに話したりして非常に良い関係を築かせていただいております。また今後も引き続きこの関係性は継続させていただけると良いなと思っております。」

株式会社八洲様のご紹介

会社名 株式会社八洲(やしま)
所在地 東京都府中市若松町3-3-1
電話 042-367-1234
FAX 042-367-1357
メールアドレス info@fuchu-yashima.co.jp
代表取締役社長 加藤 茂
資本金 2千万円
従業員数 15名
設立 1981年12月
事業内容 給排水衛生設備工事の設計・施工・管理
冷暖房設備工事の設計・施工・管理
空調・換気設備工事の設計・施工・管理
建設法に定める管工事業
URL https://www.fuchu-yashima.com/

事例:株式会社エクステンド様


kintoneの長期持続開発を開発と伴走支援の併用型で請け負いました

  Topへ↓

株式会社エクステンド様は、事業再生コンサルティング、M&Aコンサルティング、経営承継・事業承継を軸とした中小企業に強い企業価値を最大化する使命を担って活動しておられます。
中小企業の経営者は、会社の維持発展のため、常に悩んでいます。その選択肢の中にはM & Aによる売却や、事業・経営承継なども含まれます。

株式会社エクステンド様のコンサルタントは、全国各地の経営者からのご依頼を受け、各地のお客様のもとに伺って、長期的にあるいはスポットでコンサルティングを行います。

株式会社エクステンド様は、そうしたコンサルティング業務の顧客管理、案件管理に対して長年試行錯誤してこられました。

SFA製品を使っていたものの、コストに見合った使いこなしができず、数年前にkintoneに切り替えました。
そして、kintoneのカスタマイズができるシステムベンダー様に移行から構築までを依頼しました。

開発方法の変更を提案

  Topへ↑

システムベンダー様の力を借りてSFAツールからkintoneに顧客・案件管理を移管したエクステンド様ですが、保守フェーズに入って以降のそのシステムベンダー様とは相性がイマイチだったようです。
そこでエクステンド様はkintoneのベンダー交替の検討を始められました。その時にご相談されたのが、請求や入金消し込みで利用していた請求管理ロボで知られるROBOT PAYMENT社様でした。ROBOT PAYMENT社様は弊社をご紹介くださり、そこからエクステンド様とのご縁が始まりました。この場をお借りして感謝申し上げます。
エクステンド社のK野様とやりとりを始めた日付は、2021/3/15でした。
事前にNDAを締結した上で、エクステンド社の大阪オフィスでK野様とお会いし、お話を伺いつつkintoneのアプリ群も拝見しました。

その内容を拝見した上で私が提案したのは、システムベンダー様の開発の手法がエクステンド様に合わないのではないかということです。

そのシステムベンダー様は請求管理ロボに対してデータ連携を行うため、プラグインを用いておられました。
また、カスタマイズのJavaScriptファイルのほとんどは、webpack×TypeScriptを用いてパッキングされていました。
それらのカスタマイズを拝見すると、それほど難易度が高くない処理であるにもかかわらず、webpack×TypeScriptを用いることによってJavaScriptファイルのサイズが数十倍になっているケースも見受けられました。

webpackはブラウザによる動作の差異を吸収し、複数のJavaScriptファイルに分散した処理を統合するためのすぐれた仕組みです。
また、複数のJavaScriptファイルをたばね、統合が可能なため、開発者によって異なる環境の違いを均すことができるため、複数開発者による開発が可能です。

内部の開発環境体制が固まっている場合には迅速なコーディングとデプロイが可能です。
ただ、内部の体制に異動があると、様々なオプションを設定したwebpackの環境の差異を取りまとめる必要が生じます。

私が想像した見立てとは、システムベンダー様がwebpackを実装したことによって、却ってエクステンド様からの簡単なご依頼に迅速に対応できなくなっているのではないかというものです。

そもそも、webpack×TypeScriptの仕組みは、エクステンド様にとっては直接的には影響はなく、どちらでも良いわけです。間接的にシステムベンダー様側の開発が効率化され、それがエクステンド様に還元されれば良いだけの話。
エクステンド様からいただいた処理フローを拝見すると、マスター管理からリード獲得、案件化から案件管理、請求管理、入金消込処理までの一連の流れを考慮する必要があります。
各機能をまたいだ処理を実装するには、webpack×TypeScriptによって統一した規約のもとでパッキングした方がよいのは確かですが、なまじ複雑な仕組みを採用したために簡単な改修依頼にも応えられなくなっているようでは問題です。

それらの状況を判断し、弊社からの提案は、以下のようなものでした。
・新規のカスタマイズご依頼分については、webpack×TypeScriptによるパッキングを行わず、JavaScript単体で行う。
・システムベンダー様によるプラグインや既存のwebpack×TypeScriptによってバッキングされたJavaScriptは無理にいじらない。
・Google WorkSpaceや請求管理ロボ、Garoonなど、kintoneと周辺のシステムとの連携実装についても対応する。
・伴走支援とカスタマイズ構築を併用して対応する。
・ビジネスフローや全体構造は既存の方法をいかす。

上記記載の提案書を出してから、エクステンド様でもかなりの期間を検討にあてていただいたようです。
システムベンダー様との協業を継続したほうがよいのか、弊社に切り替えるべきか。

弊社に対してご連絡があったのは、約一年半の後でした。
その結果、2023年の年始よりご支援を開始しました。

webpackやプラグインを改修し、適宜プログラムのカスタマイズや追加を実施

  Topへ↑

上に書いた提案のとおり、弊社が支援を開始するにあたってはエクステンド様の運用に大きく手を加えません。
また、システムベンダー様とエクステンド様の間では、webpack×TypeScriptのパッキングする前のソースコードは提供され、弊社が編集可能な旨も合意いただいていました。

なので、弊社はまずwebpack×TypeScriptによってパッキングされる前のJavaScriptファイルおよび、プラグインの元ソースコードの分析を開始しました。

また、そうした複雑な処理以外の改修のご要望には、順次手をつけて行きました。

例えば以下のようなご要望がありました。
・ChatWorkによるコンサルティングを行うためのルーム追加を行った際、それをkintoneと連携し、Chat履歴をkintoneに反映する実装。
・Garoon上の申請フォームのカスタマイズフィールドをkintoneの任意のアプリに連携する実装。
・マーケティングツールの切り替えにあたっての検討のご支援。
・クラウドサイン導入にあたっての検討のご支援。
・別事業の立ち上げ検討にあたってのGoogleの別ドメインの開設検討のご支援。

kintoneについても、画面のカスタマイズや、ある計算ロジックの組み込みなどを行いました。
その中ではgusuku Customineの提案もしたことがあり、Cybozu Circus 大阪にK野様をお連れしたこともあります。
残念ながらその時はCustomineのご採用には至りませんでしたが、今後もそうしたツールのご提案は随時行うつもりです。

そうしたご支援を行いながら、一つ一つ課題を解決していきました。
今も引き続き、これからの改修に向けてご支援を続けています。

kintoneだけでない周辺の知識の必要性

  Topへ↑

今、kintoneの周辺には連携できるサービスがたくさんあります。サイボウズ社のサービスもありますし、サイボウズオフィシャルパートナーの提供するサービスやプラグインも。また、さらにその周辺には多種多様なSaaS/PaaSがあります。

エクステンド様に限らず、増え続ける一方のkintone周辺の状況を把握し続けることはとても困難です。
数多あるkintone周辺サービスを把握し、kintoneと接続し、お客様の業務に適したツールの提案ができるスキルは、これからもkintone開発会社やベンダーに必要となるでしょう。

システム開発会社に求められる期待とは、コーディングだけが解決策ではなく、また、ツールを提案して導入して終わりではありません。
社会の環境の変化についていけるよう、お客様の求める最適解を一緒に考え、長期的な視点で提案していくためには、弊社も引き続きの切磋琢磨が必要です。
kintone開発の場合、さらにお客様自身が業務改善を進めるためのツールとしての視点が必要です。開発者としての目線だけにとらわれず、お客様の求める価値実現に向けての視点が必要ではないでしょうか。

エクステンド様へのご支援を通じて、弊社の姿勢とエクステンド様の求めるkintone開発支援の方向性が一致していたのであれば、弊社としてはうれしいことです。

まとめ

  Topへ↑

実はK野様は昨年(2024)の夏から秋にかけて、退職されました(そのため記事の中では実名にしていません)。

ただ、それまでのご支援の間に、エクステンド様の皆様とは協業を重ねてきました。また、信頼もいただいてきました。
上に書いたご支援の必要性は変わっていません。
むしろ、より一層弊社に対するご期待も増しておられると考え、気を引き締めてご支援をさせていただくつもりです。

既存資産を活かしながら、業務を止めずに改修を重ねることに注力した事例でした。
技術者の視点ではなく、お客様の視点で開発を行うこと。そして、業務を止めずに改修を重ねていくことの必要性を感じました。

株式会社エクステンド様より

  Topへ↑

導入からの日々をエクステンド社の奥田様は、こう語ってくださいました。

「社内に担当者はおいていたものの、システムやソフトの扱いに専門家ではないことから、
担当者としてはこの変更を行っても大丈夫なのか?この不具合をどう改善すべきか?といった不安毎が絶えず付きまとう中、
ここまでの一連の取り組みにおいては自社単体では到底できなかったため、いつでも気軽に相談できるアクアビットの長井さんが
いることで不安の解消に繋がり、かつ専門性が補完され、ここまでの対応が進んだことと考えております。
またアクアビットの長井さんと接していて、絶えず利用者である我々目線で開発を進めて頂けること(入力や改修の容易さ含め)が
あるのですが、それを今現在の足元の目線だけではなく、将来予測されるリスクから検討を行い、現状の社内体制を考えた中での最善策を
ご提案いただけることが安心に繋がっていると感じ、深く感謝しています。」

導入からの日々をエクステンド社の牧野様は、こう語ってくださいました。

「一番最初にお話を伺った際から、同席させていただいておりました。
請求書関連を担当しておりましたため、どのような点が使いづらいのかというお話をさせていただいた記憶がございます。
システムの打ち合わせを並行して進めていたおかげで、請求書の件とは別に、kintoneの運用方法について実際の動きを確認しながら段階的に理解を深めることができました。

当初にお願いしていた請求書関連の困りごとについては無事に改善が実現し、作業の迅速化とミス防止の両面で大きな改善効果が表れております。

社内の担当者が退職し、専門的な相談が難しくなった中で、長井さまには丁寧かつ明確なご指導をいただき、また問題発生時には迅速なサポートをいただいており、大変感謝いたしております。」

株式会社エクステンド様のご紹介

社名 株式会社エクステンド
代表取締役 沖原 厚則
設立 2004年10月(フィナンシャル・インスティチュート設立)
2015年12月(フィナンシャル・インスティチュートMBO)
認定 経営革新等支援機関(財務局長・経済産業局長認定支援機関)
事業内容 ・事業再生

顧問契約を結び、専任のコンサルタントがまずはお客様の資金繰りをまわるようにし、倒産を回避させ、その後事業の再生へ向かってお手伝いさせていただくサービスです。改善後もさらなる改善策をご提供いたします。

・M&A

赤字企業、債務超過企業、或いは、業種、規模に関わらず小規模企業、中小企業のスモールM&Aも積極的にご支援いたします。最適なM&A スキームの決定と、完了までをサポートいたします。

・経営承継・事業承継

豊富な事業再生で培ったコンサルティングノウハウをフル活用し、企業を承継する幹部・従業員の教育・育成まで踏み込んだご支援が可能。また親族内承継の経営承継と資産(所有権)承継をワンストップでご支援致します。

資本金 1500万円
従業員 30名
会員数 216団体(正会員43、賛助会員139、県市町村会員34) 令和6年9月19日現在
アクセス 本社(東京)
〒103-0028
東京都中央区八重洲1-4-16 東京建物八重洲ビル3階

大阪オフィス

〒541-0046
大阪市中央区平野町3丁目1-6 ビズミックス淀屋橋 202号

名古屋オフィス

〒450-0002
名古屋市中村区名駅2丁目41-10 アストラーレ名駅7階

福岡オフィス

〒812-0013
福岡市博多区博多駅東1-1-33 はかた近代ビル3階

広島サテライトオフィス

〒730-0022
広島市中区銀山町3-1 
ひろしまハイビル21 16階

山陰営業部

〒690-0888
島根県松江市北堀町224番地1 
交通 松江市営バス「塩見縄手」バス停留所徒歩1分

URL https://www.extend-ma.co.jp
YouTube
X(twitter)
facebook

kintone hive 2024 Tokyoに参加してきました


7月9日に大阪のZepp DiverCityで行われたkintone hive 2024 Osakaに参加してきました。
https://kintone.cybozu.co.jp/jp/event/hive/

昨年も弊社はこのイベントにメンバーを連れて参加しました。
昨年と今年に比べ、私がメンバーをkintone hiveに呼んだ目的は同じです。
・今のkintone界隈の開発のあり方が従来のシステム開発のセオリーとは違っていることを感じて欲しい。
・kintone界隈のプレイヤーや開発者の知己を増やしてほしい。
・登壇される方々の成功事例を聞き、どういう方法であれば弊社としてkintoneを使ったシステム構築で価値が届けられるかを考えて欲しい。

特に最初に挙げたことは、kintone hiveに頻繁に参加されている方にとっては理解されていることと思います。
確かにkintone開発において、サービスやプラグインを使わずにカスタマイズして納品することは可能です。ただしそのやり方は、複数の案件が並行するにつれ、だんだん厳しくなってきます。私個人の感覚では、一人で並行できるのはせいぜい30案件が限界かと思います。
JavaScriptカスタマイズだけで、じっくり取り組めるような長期の開発案件は、弊社にはまだそれほど多くありません。もちろん、弊社でもいくつか安定的な継続案件は請けており、それらはJavaScriptでカスタマイズしています。
そうした案件は、弊社の経営の安定に寄与していますが、引き合いを頂くkintoneの案件の大半は、短納期でスポットの案件、つまり、金額的にも少なめな案件が多いです。
という事は、短いスパンで次々と実装を繰り返していく必要があります。複数の案件を同時並行でこなさねばなりません。その都度、JavaScriptでコーディングしていてはとてもこなしきれません。
そのトレンドを考えると、プラグインや各種のサービスを使いこなさないと経営の維持は難しいという結論に至ったのです。kintone開発をやっていくならば、ですが。
従来のシステム構築のやり方でキャリアを積み、実績を上げてきた方にとって、短納期で開発期間が短い案件を同時並行で複数行うことは考えにくいはずです。
ところがkintone開発ではそれが可能です。まさに価値観を変えるほどの違いです。

昨年にも増して、ローコード/ノーコードツールの定着が進んでいる昨今、技術者は複数の案件を同時にこなすことが求められるはずです。
今後もこの傾向は変わらないでしょう。もう後戻りはできません。一人がじっくりと開発に集中できる案件はそうそうありません。
であれば、新しいシステム構築のあり方を学ぶ機会は今しかありません。そうでないと、5年後には技術者としての生計が厳しくなっていきます。

そもそも、AIがコーディングのあり方を根本的に変革している今、技術者がいつまでコーディングしていられるのか。それすら心もとなくなりつつあります。

こうした技術者界隈の流れ、特にkintoneなどのノーコードツールに顕著なこの流れを、技術者ではない弊社役員の妻と総務・経理・人事を担当している長女にも理解してもらう必要があります。そこで、昨年から長女に、今年からは妻にもkintone hiveに参加してもらいました。
妻は、オーガナイザーとして甲府地域クラウド交流会(ちいクラ)を無事に成功させました。私が妻を地域クラウド交流会のオーガナイザーに推挙した理由は、kintoneエコシステムに本気で関わって欲しいという狙いがあったことは、先日のブログでも書きました。
そんな妻にとって、今回が初体験のkintone hiveがどのような効果を及ぼすのか。kintone Caféに初めて参加したのが昨年の春、Cybozu Daysも昨年秋が初めてだった妻は、そもそも技術者文化も知らず、kintone界隈の文化にも慣れていません。kintone hiveの雰囲気を体験したことを、今後の弊社の経営や活動にうまく生かしてほしいと考えました。
その成果を、どのように弊社メンバーのモチベーションの向上につなげていくか。

今年も弊社は集合時に全員が揃うことに失敗しました。
一名が集合時間に遅れたため、4名で会場に入りました。終わり間際に遅れてきたメンバーとは合流できましたが、途中で1人が家庭の事情で帰ったため、今年は5人揃っての写真撮影はできませんでした。その代わりに、4名が揃った飲み会の写真を後で掲示します。

さて、kintone hive 2024 Tokyoが始まります。
先日のkintone hive 2024 Osakaにも参加した私ですが、東京ではどのような方が事例を共有してくれるのか楽しみでした。


今は多様性の時代です。サイボウズ社もまた多様性を前面に打ち出しています。
つまり、東京であろうと地方であろうと差はありません。
全国各地の予選のkintone hiveはレベルが高く、東京が情報優位だった時代は昭和で終わった象徴のようです。
どの地域の代表者がCybozu Days 2024のkintone AWARDで勝つか、全く予想ができません。


今年、進行を担当されるのはサイボウズの沖さんです。
各地のkintone hiveでは、サイボウズのそれぞれの地域の方が見事に司会進行を務めてくださっています。
今回もありがとうございました。

そして、沖さんからのご説明の後、いよいよ登壇者が続きます。


株式会社アクタス 青松さん、小鎚さん


アクタスさんは、ヨーロッパを中心とした家具、テキスタイル、インテリア小物全般の輸入販売を行っており、中古家具の取引もされているそうです。
https://www.actus-interior.com/


案件ごとに15の工程が必要という複雑なフローをどうするか。
kintone兄弟と社内で並び称され、社内にkintoneを広めたお二人がタッグを組み、活躍するまでのお話です。


社内で孤独なkintoneのアーリーアダプターとして活動していると、仲間が欲しくなる瞬間があります。そんな一人で頑張る方を見て、周りの賛同者が次々増えていく。私たちはこんな光景をこれまでにもkintone hiveやkintone AWARDでたくさん見てきました。

まさにこのお二人もそうです。
孤独に戦っていた頃から、社内の業務システムの担当者が必要性を感じてkintoneに賭ける。そして二人の先駆者がタッグを組んで社内に新たなムーブメントを巻き起こす。まさにkintoneやサイボウズ社が掲げるチームワーク溢れる社会とは、こういう最強のつながりから広がっていくはずです。

冒頭の登壇なので、少々緊張していた様子が見えましたが、私たち観客には二人のチームワークの思いがしっかり伝わりました。


インデックス株式会社 牧さん


続いては面白い案件です。建設業のプロジェクトマネジメントを専業とする会社がkintoneを導入する事例です。
https://index-group.co.jp


建設現場では、工期が順調に進んでいるか。予算や工程管理が予定と実績で乖離していないか。プロジェクトマネジメントを行う上で、さまざまなツールがあります。一方で、そうした作業が定型化できるようでできないところが、プロジェクトマネージャーの悩みだと思います。
そんな悩みを自分たちでkintoneを用いて工夫することで、チームワークを社内に根付かせた事例です。
プロジェクトマネジメントの会社は、自社に知見がある分、さまざまなDXのためのシステムを導入します。
そのDXのためのシステムが投資した費用に比例する効果が出ていないと知るや、牧さんは現場が使いにくいという不満を汲み取り、社長に熱を込めて直談判し、社長からkintone導入の決済を勝ち取るのです。まさに熱意こそが会社を変える良い事例です。

私もお客様との商談の際、ここぞというときに熱を込めます。すると相手にも伝わるんですよね。牧さんの熱意も同じだと思います。社長にその熱意が伝わり、見事kintoneによって社内が変わったという好事例でした。


ケアパートナー株式会社 橋本さん


3番目は、はっしーさんです。

トップページ

私ははっしーさんから事前に登壇する旨の連絡をいただいていました。
あちこちのkintone Caféでは、はっしーさんとは遭遇しています。こういうkintone仲間が、一念発起して晴れの舞台に立つのは本当に嬉しいことです。
ましてや、はっしーさんはこの10日ほど前に弊社が主催した甲府地域クラウド交流会にも神奈川から名古屋経由で足を運んでいただいたありがたさがあります。当然、私の応援にも熱が入ります。

今回は自己紹介からスイーツ食べ歩きの趣味をあえて外し、勝負モードで来ていました。


壇上ではっしーさんがお話しされたのは、データを蓄積し、それを活用するkintoneの本質に立ち帰った内容です。
私たち開発側にとっては、まずどこにkintone導入の価値を置くべきかが重要です。
言うまでもなく、kintoneを導入すれば終わりではありません。むしろそこからどう社内に浸透させていくかが重要です。
kintoneのシステム導入に終わりはありません。


その意味でも、はっしーさんの登壇内容は私たちに伝わりました。社内でもマイスターという制度を作り、はっしーさんに続いて社内でアプリ開発者を育てていく取り組み。その取り組みを推進するためにも、はっしーさんがまずこの場に立ち、皆さんに取り組みをアピールする。その姿勢こそが、社内のkintone浸透において重要なのだということですね。胸を打たれました。

さて、はっしーさんの登壇を終えて、一旦休憩です。
私もその場でお客様とお会いするなど、休み時間を有効に使いました。
今回のkintone hive 2024 Tokyoでは、弊社のお客様が4社計6名の方が参戦してくださいました。

noteにも書きました(7月11日 kintone hiveにお客様を呼んだ理由)が、お客様に弊社がkintoneエコシステムの中できちんと情報収集をし続ける会社であると示すことに加え、最も大事なのは、お客様自身がkintone hiveの場において成功イメージを自分のものにしてほしいことです。
今回、私の思いはおそらく伝わったのではないかと思います。


株式会社小善本店 小林さん、松川さん



さて、休憩が明けて登壇は続きます。のり。海苔です。海苔で世界に勝負する小善本店さんです。
https://kozen.co.jp/
海苔をコアビジネスとする会社さんがkintoneを使った事例です。しかも、基幹システムからすべてkintoneに乗せ換えたというから見逃せません。


基幹システムがあり、その周辺のシステムでkintoneを使う事例はすぐに想像がつきます。しかし、基幹システム自体をkintoneで構築する方が難易度が高いのは当たり前です。
販売、仕入、顧客管理、商品管理、売上請求、入金消込など。しかも今回の事例では生産管理までkintoneを使っておられるとか。大したものです。私も生産管理までkintoneを使うという事例は手掛けたことがありません。


スライドにはクリーンルームと思しき場所で壁に設置されたディスプレイを見ながら、皆さんがkintoneの画面で生産管理を行っている様子が見えます。
生産管理にkintoneを使うのは、なかなかの難易度の高さだと思います。
その取り組みを見事に成し遂げ、しかも新入社員が入社後間もなくデータ入力の仕事に投入され、それにもかかわらずその方がkintoneに可能性を感じ、このような場に登壇してくださること自体が、まさにkintone導入が成功した証でしょう。

弊社のお客様もこちらの小善さんをよくご存じだとか。私も一度訪問してみようと思いました。


株式会社成田デンタル 吉原さん


続いては吉原さんです。
https://www.narita-d.co.jp/

吉原さんも私には知己の方です。ただし、私にとって吉原さんはサイボウズ Office推しの方として認知されていました。
あれ?吉原さんがサイボウズ Officeではなくkintone推しで登壇しているとは、結構意外でした。


ですが、吉原さんの登壇内容を聞いていると、なぜサイボウズ Officeからkintoneに乗り換えたのか得心しました。サイボウズ Officeパッケージ版が終了するとのアナウンスは私も知っていました。実際、お客様のサイボウズ Officeをパッケージ版からクラウドに移行する作業を手掛けたこともあります。
ところが、クラウド版のサイボウズ Officeは300アカウントしか使用できません。つまり、社内でシステムを利用するにはアカウント数が足りないのです。だからkintoneに変えるしかありません。
そこからの巻き返しの流れが素晴らしかったし、おそらく吉原さんが会社の中で苦労し、kintoneを理解しようと努力した信念の強さを感じました。


個人的には、吉原さんがトヨクモNightで語られたフォームブリッジの見事な活用事例に感銘を受けていましたが、今回は敢えてそれを封印し、それ以外の導入において説得力を持った社内の風土作りや、社内カルチャーの変革を成し遂げたことが、皆さんに支持されて見事にkintone AWARDへの選出につながったのでしょう。
本当に誇らしいと思います。


司法書士法人NCP 山下さん、酒井さん


続いては「kintoneで全国行脚の旅」というパワーワードで登場したお二人です。
https://www.ncp-law.com/shihoushoshi/index.html

この言葉を聞いて、俺のこと?と思わずXでポストしてしまったら、また別の方がそれに反応するという反響が巻き起こりました。

山下さんのテンポのよいトークと酒井さんの掛け合いは、それだけで社内の導入のノリが感じられました。
やはり印象に残ったのが、全国の事業所にkintoneを導入するにあたり、zoomやマニュアル配布でやろうとせず、全国の事業所に直接伺って、説明するやり方をとったところです。


私たちもkintone導入に当たって、お客様への説明は必須ですが、私は可能な限りお伺いするようにしています。
今、そういう案件が増えたため、私から余裕がなくなっていることも事実です。が、お伺いしてkintoneを説明することの大切さは今も感じています。今回のNCPさんの事例を聞いて、そのことをあらためて感じました。

ちなみにNCPさんのkintoneポータルの画面が出ていました。こちらのアイコンを見て、長女がお客様のkintoneポータルを見やすくし、好評をいただいているようです。


東京電力エナジーパートナー株式会社 久保さん、櫻井さん

続いてラストを飾っていただくのは、東京電力さん。いわゆる大手ユーザーの事例です。
https://www.tepco.co.jp/ep/index-j.html

大手ユーザーだからこそ、考えなければならないことが多々あるはずです。
東京電力エナジーパートナーさんでも、2人から500人までアプリ作成者を増やすにあたって、多くの工夫ポイントが紹介されました。
まず、皆さんに丁寧にアプリの作り方を説明することで、アプリ開発へのハードルを下げたことです。さらにポータルの使い方を工夫することで、皆さんがさらに使いやすくなるような工夫が印象に残りました。


kintone導入にあたって、管理やガバナンスの問題は必須です。
例えば削減時間算出アプリといった工夫で、kintone導入へのモチベーションを下げないような工夫があり、これは取り入れてみたいと思いました。


年間で30000時間もの作業時間を削減するのは並大抵のことではできません。
また、ガバナンスについては導入支援社として、今後は提案にあたって必須のスキルとなっていくことでしょう。
私も勉強し続けなければならないと感じています。

さて、皆さんの登壇が終わったところで、休憩時間です。

私はこの時間も生かし、お客様と弊社のメンバーを繋いだりといった活動をしていました。


休憩明けには、壇上にサイボウズのかんちゃんと石井さん、筋さんが上がっています。キンコミについてです。

先日のkintone hive 2024 Osakaの場においても、キンコミについての同じようなセッションがありました。その時は私もキンコミにログインをしなければと思ったのですが、それ以降、一度だけアクセスした程度で、全然ログインができていません。活用もできていません。まずいなぁと思いました。
ただ、今回はうちのメンバーがその登壇を見てくれています。うちのメンバーがキンコミを使ってくれるのではないかと思いました。


そしてその後は投票タイム。吉原さんが関東地区代表として選出されました。改めて、おめでとうございます。
もちろん帰る前に東京会場限定のプリクラシールで写真を撮る事は忘れません。今回もたくさんの方と一緒に写真を撮りました。


そして夜は、うちのメンバー4名に加えて、たくさんの外部からの仲間が加わってくれて、総勢9名ほどで韓国料理のお店で飲み食いしてました。そのお店にはkintone hiveで参加されていた皆さんも集まっていたので、そういった方々とも交流を取りながらです。

うちのメンバーには、kintone界隈やkintoneエコシステムの交流の実態が理解してもらえたのではないかと思っています。

これも同じくnoteに書きました(7月10日 kintone hiveに弊社メンバーを呼んだ理由
 https://note.com/akvabit/n/n7e5242a699d9)が、うちのメンバーにもそういう交流をもっと行って欲しかったので、まずは狙いは成功だったのかなと思います。

今回お会いしたすべての皆様に感謝です。


2021年の抱負


明けましておめでとうございます。

大晦日にアップした投稿にも書きましたが、昨年度は皆さま、いろいろと有難うございました。
今年も引き続き、よろしくお願いいたします。

一年の計は元旦にあり、といいます。今までも家族には抱負を披露していました。ですが、法人を経営する立場になった以上、公器として抱負を公開することの大切さも感じています。おととしの元日からブログにアップしていますが、当初の目標よりも予想外の方向で成長ができています。
自分を追い込むためにも、自分という器の容積を広げるためにも、目標は高く持ちたいと考えております。
たとえ目標通りに進まないとしても。

今年もまだコロナの影響は残り続けるでしょうし、社会や仕事の在り方もまだまだ変わり続けてゆくはずです。
そんな中、弊社は幸運なことにリモートワークが要請される世の流れに乗ることができました。
今年は昨年の流れをさらに加速し、社会の役に立てるような会社でありたいと思います。なおかつ、公私がともに充実できるようなバランスをとりつつ。そのためにも、昨年にあらわになった課題を解決する努力を惜しまず進みたいと思っております。

1.法人設立から6年目にあたって
(あ)総括・・
5年目の決算は、前年度を上回ることができそうです。

(い)体制のシナジー効果を追求する・・
昨年の8月より顧問技術者に専任で参画してもらいました。また、年末には求人と採用を行い、今年から新たに二名の仲間に加わってもらいます。さらにパートナー企業さんにも私のサポート役をつけてもらいます。
案件増によって代表のリソースが枯渇してしまった反省を次につなぎたいと思っています。
体制の強化によって、弊社の案件増に伴う品質の低下を防げると考えています。私が作業者になるのではなく、営業や要件定義、そして上流設計を担うことで案件に対応したいと考えています。
ただ、そのためにはしばらく対面で教える必要があります。そのため、私は固定の場所で仕事することは好まないのですが、サテライトオフィスに通う回数を増やさねばならないと思っています。

(う)SES業務はなるべく請けない・・
SES業務に頼るのは経営の上でよろしくないと考えています。SES業務がはらむ問題はおととしの年末にアップしたまとめにも書きました。
自社の要員をSES業務の要員に派遣するならまだしも、弊社の場合は自社の要員がおりません。つまりSESで得た業務のノウハウが弊社に蓄積できません。
正直にいうと、SES業務に頼った方が経営の観点では得策なのはわかります。ですが、弊社はSES業務に頼るのはやめようと思います。技術者の作業が技術者や派遣先のノウハウにならず、自社の技術者の作業は自社の全体のノウハウになるような体制をとりたいと思っています。

(え) 業務請負の案件に注力する・・
SES業務に頼らないとすると、業務請負か自社サービスの展開を業務の軸にすることが考えられます。
ただ、自社サービスの提供に取り組むには時期尚早だと思っています。それにはさらに体制を増やさなければ。
業務請負であれば、従来のノウハウで業務が回せるはずです。体制も強化したので。
その際、外注費はなるべく下げる。外注費比率を下げつつ、同時に弊社で雇用した方の人件費に充てられるだけの資金も用意する。それには売上の単価を上げるしかありません。今まで弊社代表が個人事業主として独立してから犯し続けていた過ち。それは、単価を低く設定しすぎたことです。
もともと代表がユーザー側からIT業界に入ったため、ユーザー側の立場での単価設定を心掛けていました。ですが、それは継続したサービスの提供にとっては逆効果でした。ここ数年、その考え方を矯正しようと、少しずつ単価ベースでは上がってきているように思います。

(お)kintoneを軸にする・・
2019年の11月よりCybozu社のオフィシャルパートナーとして活動し、kintoneエバンジェリストとしての任期も7年目を迎えています。
年を重ねるごとにkintoneの認知度が増しており、弊社にとっての追い風となっています。昨年の時点でkintone案件は弊社の案件の9割になっています。簡単にシステムが作れるkintoneの良さやそれを運営するCybozu社の理念が世間に受け入れられた結果だと思っています。
ただ、お客様のご要望を満たすためにはkintone単体だけでなく、周囲のSaaSとの連動や業務要件の分析なども含めた提案が必要です。そうした業務を体制の増強効果を生かして進めていきたいです。また、昨年は開発の進捗後の仕様変更に振り回されたので、お客様との情報連携、社内での情報連携の方法を追求していきます。
去年はkintoneのパートナー、エバンジェリストとしても実績が積めたと思っています。今年も引き続き、発信や登壇、セミナーや出展などを追求していきたいです。

(か)外注パートナー・・
外注パートナーは昨年と引き続き、限定した企業様と続けていくつもりです。三期前にむやみにパートナーを増やして自由意思に任せた失敗は繰り返しません。お客様と弊社、弊社内、そして弊社とパートナー。その間でどこまで工数を掛けず、なおかつ確実に仕様情報を伝達するか。
ただ、業務パートナーとの協業だけでは弊社としての体力がつかないこともわかってきました。そのためにも弊社の体制を強化しつつ、代表ではなく、弊社全体として外部パートナーとの協業体制をとりたいと考えています。そのためのドキュメントツールやコミュニケーションツールは引き続き試していくつもりです。そして仕様変更の際にどうやって工数を掛けずにお客様のご要望を実現するか。また、そもそも仕様変更を起こさないような要件定義の方法。それらの工夫に時間を掛けるつもりです。

(き)社会貢献・・
昨年は、町田市の地域活動にも関わらせていただきました。
自治会やNPOなどの案件は積極的に提案したいと考えています。
多くは登壇による認知度拡大を図っていくつもりです。「自治会 IT」で検索すると代表がトップに登場するアドバンテージは生かさねばならないと考えています。
コロナによってあらゆる社会の仕組みが見直されようとしている今だからこそ。

(く)事業計画・・
正月にやるべきこと。それは経営の軸がぶれないような事業計画の策定です。
コロナがひきおこしたような大きな社会の変革があっても、経営が揺るがないような経営理念。それを見据えた体制。
リモートワークの流れは今後も揺るがないでしょう。ですが、それに安心していると思わぬところで足をすくわれかねません。
弊社にとってのリスクとは、未知の病気や少子化やよりもむしろ自然災害だと思っています。それも地震や火事や台風ではなく、富士山の噴火を一番のリスクと考えています。火山灰が都心を襲った場合に情報機器がダメになる可能は、弊社として考慮しておきたいです。そのための体制も含めて考えたいと思います。

(け)主催するイベント・・
昨年は弊社としての露出が増やせました。kintone Café神奈川の主催、Cybozu Days 2020 Tokyoの出展、Cybozu Days 2020 Osakaの登壇などにおいて。他にもfreee Open Guildの運営やfreee BizTech Hackの登壇なども実現できました。
今年もオンライン・イベントが主流になると思いますが、主催ならびに登壇を増やしたいと思います。
特に、kintone Caféについては、もう少し回数を増やせないかと思っています。

2.話す技術、書く技術、システムの技術
(あ)話す技術、書く技術・・
昨年に引き続き、この3つは精進していきたいです。去年、しゃべる方もリアルで登壇を果たしたことで、多少の自信にはなりました。
あとは、書くスキルです。そろそろいい加減、本の一冊でも上梓しなければならない年齢にも差し掛かっています。昨年末に現役のライターで活躍している方とサシで飲む機会がありました。本気で本の出版を目指さなければ。
もちろん、それを目指しながら、弊社サイト内の各種ブログは書いていきます。今年は読む読むブログのアップの速度を少しだけ上げて100本を越えられるぐらいにしたいです。

(い)システムの技術・・
システムの技術ですが、今年は体制増強もあるため、あまり新技術の習得は考えていません。欲張らずに体制の整備に充てる方を優先します。ただし、kintoneとつなげるAPIの連携は多々必要になるでしょうから、そのノウハウの蓄積は引き続き求められると考えています。むしろ、プログラミングよりもCI/CDやソース管理のやり方を追求したいと思っています。
あと、今年の後半にkintoneエキスパート試験が新設されると聞いています。その合格はエバンジェリストとして必達事項だと思っています。それと、時間があれば昨年に申し込みすらしなかったAWS系の試験を取得したいですね。

3.ブログ
(あ)全体・・
昨年に続いてFacebook(法人/個人)、Twitter(法人/個人)の使い分けを行います。
今年も引き続きSNSは発信のみを中心にし、SNS巡回作業にはあまり時間を使わずに行こうと思っています。
また、SNSの発信内容は、あまり反響を狙っていなかったのですが、今年は営業につなげることを意識した内容にしようと思っています。
その他の書評・劇評・映画評・時評や旅行紀・技術ブログは引き続き2020年並みを維持します。それとともに、上にも書いた通り、本の上梓について真剣に考えたいと思います。

(い)音声入力・・
すでに発信のスピードはこれ以上上げられません。一日に与えられている時間は24時間しかありません。その中でインプットの時間を捻出する方法。それらを求めて引き続き情報収集をするつもりです。
ブログのいくつかはすでに音声だけで下書きのほとんどが出来上がるようになりました。それでもさらにスピードアップはできるはずです。

5.個人の抱負
(あ)全体・・
体力はこれからどんどん落ちてゆくことでしょう。老後、引退してからやりたいことをしたくても、行きたいところに向かいたくても、体力が落ちて叶わない可能性は高いでしょう。
そのためにも今のうちから個人でやりたいことは時間を作って行わねば。それとともに、老後に少しでも自分の望むことができるよう、体力は維持しなければ。
コロナによって旅や外出は自粛すべしとの通念があります。ですが、今年も可能な限り山や滝めぐりはしたいと思っています。

(い)山と滝・・
日本の滝百選に選ばれた滝は8カ所を目指します。具体的には、ニッカ宮城峡蒸留所に行きたいので、秋保大滝と三階の滝を。岡山蒸留所に行きたいので、神庭の滝を。維新152年の山口を旅したいので寂地峡五竜の滝を。阿波の土柱を見学に行きたいので大釜の滝を。尾瀬を再訪したいので三条の滝を。それと娘たちから家族で長野のカムループスさんに泊まりたいとのリクエストをもらっており、近くの惣滝を。あと、可能であれば九州の滝に伺いたいですね。
それと、2019年に上った至仏山が忘れられないので、尾瀬を挟んで対極にある燧ケ岳には上りたいと思っています。

(う)旅・・
仕事も絡めての旅をどうやって行うかについて、昨年は貴重な知見がたまりました。
今年は四国への仕事を絡めた旅がしたいですね。それと東北へ。2020年は福島へ三回仕事で訪れましたが、それ以外の東北にも訪れたいと思っています。
あと、家族では結婚20周年のおととしにハワイに行かれずじまいでした。今年はコロナが落ち着いていれば、ハワイに一度は行こうと思っています。

(え)文化活動・・
昨年はコロナもあって映画館に一度しか、それも大晦日にしか行けませんでした。
今年はミニシアター系の作品も含めて、もう少し映画の観劇機会を増やしたいと思っています。家ではどうしても仕事モードになってしまうので、帰り道に新百合ヶ丘のミニシアター館に寄るなどして。
また、読書量もここ二、三年で減ってきているのが気になっています。これも増やさないと。

私は結構、自分の目標は何度も読み返していますが、これを黙読だけでなく、音読することで一層実現に近づけたいと思います。

引き続き本年度もよろしくお願いいたします。


Cybozu Days 2020に三日間出展しました


2020年11月11日から11月13日まで幕張メッセで催されたCybozu Days 2020に弊社も出展いたしました。https://cybozuconf.com/

今まで、弊社はCybozu Daysも含め、あらゆる展示会に出展した経験がありませんでした。
そうした経験の不足に加え、今回は世の中がコロナウィルスに振り回されています。そんな世相の中、そもそもCybozu  Days開催されるかすら定かではありません。
さらに、多数のkintone案件を受注し、開発に従事していた弊社にとって、並行してCybozu Daysの出展準備などとても無理。そう思っていました。

そう思っていた一方で、昨年のDaysの後、サイボウズオフィシャルパートナーとして任命いただきました。また、長らくエバンジェリストとして任命されていながら、ステージにも立ったことがなければブース出展の経験もなかった私。いつもオーディエンスのままだったことに自分でも飽きたらないものを感じていました。
パートナーになってブース出展の資格を得たところで、一つブース出展をやってみようか。
ところが弊社は、kintone連携ソリューションを持っていません。ブースに出展しても、出せるのはパートナーとしての開発実績か、エバンジェリストとしての立場のみ。そんな手持ちの札が少ない状態でブースを出展したところで、会場の隙間を埋めるだけに終わってしまうのでは、と懸念していました。

そんな私に心強い助っ人が。
Polaris Infotech社の情報親方こと東野さんです。
https://www.polarit.co/

kintone界隈の方々には、サイボウズ社が発行しているkintone導入ガイドブックはおなじみですが、そのコンテンツは東野さんによって作られています。
さらに東野さんは、新規技術やガジェットを導入するのが好きで、その進取の気性は、私をはるかに上回っています。
弊社はサイボウズオフィシャルパートナーであり、出展資格を持っていますが、Polaris Infotech社はパートナーでないため出展できません。

二社が共同出展することにより、互いに足りないところを補い合い、なおかつ二社にとってWin-Winの結果が見込まれる。
そんなわけで、共同出展に踏み込みました。

二社で共同出展することにしたとはいえ、来場者の目を引くにはもう一つ決め手が薄いことは否めません。なにしろ、kintone界隈で著名な連携サービスを持っていないのですから。そのような状態で出展するには決め手が足りない。もう一つ柱が欲しい。

そこで東野さんが提案したのが、アバターによる音声応答のソリューションです。
名古屋のRAKUDOさんが運営するAI Interfaceというサービスがあります。
https://www.ai-interface.com/
http://rakudo.io/homepage/
AI Interfaceが備える音声応答のソリューションの背後にkintoneを組み合わせれば、音声による応答を実現しつつ、背後のデータベースも備えられる。しかもkintoneの場合、簡単にデータベースが構築できる。より良いソリューションになるはず!

そんなわけで、他の案件との並行に疲弊しながらでしたが、アプリの連携に成功しました。

あとはブースの展示パネルやちらしや名刺の手配です。ここは出展経験を持つPolaris Infotechさんの経験に全面に依存しながら、無事に当日に間に合わせることができました。東野さんには感謝です。
スタッフも両社の関係会社やビジネスパートナーさんにご協力を仰ぎ、三日間で延べ11名のスタッフに手伝っていただきました。皆さんにも感謝です。
また、二日目の最後のほうにこうした素敵な動画を撮影し、すぐにYouTubeにアップしてくださったキンスキの松井さんにも感謝です。

こうして三日間の出展を無事終え、感じることは来場者の皆さんへの感謝です。
沢山の方が訪れてくださいました。埋め草ブースどころか、私たちの思った以上に。
二社の知己の方はもちろん。弊社が過去に手掛けさせていただいたお客様や、私が前月に登壇したセミナーで私に興味を持ってく出さった方や、サイボウズ社員の方など。
もちろん、初めてお会いする方も多くが私たちのブースに立ち寄ってくださいました。

もちろん、無名の私たちのブースは、ほとんどの方にとっては興味を引く対象になりえず、一瞥して通り過ぎてしまう方も多かったです。
それでも、私たちのブースに目を止めて下さった方がいたことは、とてもありがたく思いました。

なぜ目にとめてくださったのか。kintone連携ツールのパネルが掲げられてもおらず、ノベルティで客引きできるほど資金力もない我々のブースに。
それはおそらく、アバターの画面がブースの中で異彩を放っていたからでしょう。
アバターの女の子にならんで検索の応答結果として東野さんの顔が大きく映し出されたディスプレイ。それはなかなかのインパクトでした。東野さんの打った手が見事に功を奏しました。

今回のCybozu Days 2020は、EGO & PEACEというテーマでした。
わがままと平和。
その一見すると相反する二つのテーマは、今の多様化が求められる社会において、誰もが両立に悩んでいます。

私にとっても同じです。今までの私の生涯は、まさにEGOを追い求めてきたものでした。
ラッシュがいやだ、毎朝毎夕の通勤の繰り返しがいやだ。それは間違いなくEGOです。
では、そのEGOをどうやって実現し、人に迷惑をかけずに自分にとって平和な毎日を呼び入れるか。

そもそも私がなぜkintoneのエバンジェリストになっているか。
その主な理由は、こうしたサイボウズ社の理念に共感していることです。
毎年のCybozu Days で打ち出されるテーマが、私にとって刺さります。
今年もそれは変わりませんでした。

ただ、今年はブースに三日間のほとんどを立つことに決めており、セッション聴講はあきらめていました。
ですが、三日目のセッションが聞けたのはうれしかったです。(初日のkintone Hackもほぼ見ることができました)

まさにそこで展開されていた議論は、私と弊社の抱えるテーマに即しており、そうした場に出展社として参加できたことがとても誇らしかったし、得るものが多かったです。

弊社は大阪のCybozu Days 2020には出展しませんが、私は登壇のために初めて参加する予定です。今から楽しみでなりません。

最後になりましたが、来場者の皆さん・サイボウズの皆さん・弊社ブースのスタッフの皆さん・東野さん。ありがとうございました!


2020年の抱負


新年明けましておめでとうございます。

大晦日にアップした投稿にも書きましたが、昨年度は皆さま、いろいろと有難うございました。
今年も引き続き、よろしくお願いいたします。昨年の流れをさらに加速し、なおかつ、あらわになった課題を解決する努力を惜しまず進みたいと思っております。

自分を追い込むためにも、自分という器の容積を広げるためにも、目標は高く持ちたいと考えております。

1.法人化6年目にあたって
 あ)総括・・
 5年目の決算は、前年度を上回ることができそうです。弊社の認知度が上がってきていることが実感できました。

 い)kintoneを軸にする・・
 ようやくkintoneが弊社の売上の軸になってきました。年間売上の7割がkintone案件から生まれています。昨年はそれまでは手がけたことのなかった大手企業様からのご依頼も増え、金額でも社会の認知でもkintoneが案件として認められるようになりました。kintoneの大きな案件に上流工程から参画することも増えてきました。
 そのためには弊社代表がkintoneエバンジェリストである点は打ち出させていただこうと思います。引き続きエバンジェリストとしての発信が求められるでしょう。そしてkintone単体ではなく、kintoneと他の言語やソリューションの組み合わせで新たな価値をお客様に提供する。その心意気が大切です。
 新たな分野に飛び込むことを自重した昨年ですが、いくつかの開発言語の新たな習得にチャレンジしました。ソリューションについてもさらなる勉強が求められることはもちろんです。
 ノンコーディングだけであらゆる業務をこなすことができるようになるには、二、三年の時間がかかるでしょう。それまではコーディングスキルをベースに、使えるところはためらわずにどんどんノンコーディングツールを提案していきたいと思います。
 そうあり続けるには、ブログによる発信や登壇はもちろん、イベントの主宰などを通じた弊社および代表の認知の拡大が重要だと思っています。お呼ばれいただければ各地のセミナーにも顔を出したいと思います。

 う)体制の変革・・
 そのためには弊社にとっての弱点を克服しなければ。一つは個人事業主時代から続く財務の脆弱さ、もう一つは経営と作業を代表が兼任している現状です。
 財務の脆弱さは昨年、いろいろと施策を打ちました。それが実を結ぶまでは、まだまだ時間が必要です。そうしたことに煩われずに業務に邁進できるよう、重くみて進めていきたいと思います。
 昨年、サテライトオフィスを開設し、技術者と対面で教えられる場所は確保しました。昨年、数人の技術者を面談しましたが、残念ながら雇用にはつながりませんでした。具体的に3月までに雇用するかを決めたいと思います。

 え)外注パートナー・・
 外注パートナーは昨年に引き続き、限られた企業様と続けていくつもりです。数年前、むやみにパートナーを増やし、自由意思に任せた失敗は繰り返しません。
 サテライトオフィスをパートナー企業様と共有している環境をどう活用するか。どれだけの外注費を支払い、そのためにはお客様にはどれだけの売上が必要か。お客様と弊社、弊社内、そして弊社とパートナー。その間で工数をかけず、なおかつ確実に仕様情報を伝達する。
 クラウドサービスを活用し、飛び回る代表の私が技術者に対して要件やスキルをどうやって円滑に伝えるか。そのためのドキュメントツールやコミュニケーションツールは引き続き模索していかなければ。この工夫に時間を掛けるつもりです。

 お)自治会との関わり・・
 自治会やPTAなど非営利活動の団体様からのご要望は積極的にご協力したいと考えています。昨年末にもPTA様、自治会様からご相談をいただきました。そうした地域活動のお手伝いを行う上でとてもよいご縁をいただきました。
 今年も登壇による認知度拡大を図っていくつもりです。「自治会 IT」で検索すると代表がトップに登場する。そんなアドバンテージは得ようにも得られません。今のうちに自治会の業務は形にしたいと考えています。
 その結果が各地の訪問につながれば良いと思います。代表の個人的なライフワークである地方訪問と地方創生への何らかの貢献へと。

 か)事業計画・・
 もう一つやるべきこと。それは経営の軸がぶれないような事業計画の策定です。
 この三年で、弊社が目指すべき方向性がかなり定まってきました。それはこの先の日本が直面する大きな課題にも関わっています。具体的には地方創生、少子高齢化、一極集中の弊害です。その中でPTAや自治会などの地縁団体様のIT化が喫緊の課題であり、弊社にはそれができるノウハウが溜まってきています。これを軸に据えていこうと思っています。
 いよいよ2020年です。かねてから言っていた、2020年が過ぎればシステム案件は減っていくとの予測はおそらくエンタープライズ開発の現場で顕著に実現するでしょう。つまり技術者が大量に余るのです。それを見据えた計画が求められます。
 具体的には今年の売上額は、2019年度の1.25倍を目指します。事業計画は3月までに今年分を、4月までには5年後の計画が書かれたものを作りたいと思います。これは確実に履行するために、太字にしました。
 新規のkintone案件は10本受注することを目指します。そのためにはkintoneの案件で実績を作り、それをブログなどでアピールするしかないでしょう。ここ三年であちこちにまいた種が育っています。これらを実のある実績にすることが今年前半のミッションだと思っています。実績を作って行けば、自然と年末のkintone Advent Calendarや登壇の場でご披露できるネタはたまるはずなので。

 き)主催するイベント・・
 昨年は8回の登壇と2回の主宰イベントを行いました。多数の人を巻き込む発信力は、代表にまだまだ足りない課題だと思っています。引き続き、身に着けていきたいです。

2.話す技術、書く技術、システムの技術
 あ)話す技術、書く技術・・
 昨年に引き続き、この2つは精進しなければと思っています。去年、書くほうは量的には残念な結果に終わりました。書くための時間が取れない分を、音声認識でしゃべって補おうと思ったのですが。
 書くほうは、昨年、二人の著者の方から著書うけとりました。私も出版という形で私の人生の一部でも形に残したいと思っています。
 今年の読読ブログは100本アップすることを目標とします。また、技術Blogは去年の二倍の量を目指します。
 弊社代表が独立して法人を立ち上げるまでを描く「アクアビット航海記」も月2本の連載を行います。

 い)システムの技術・・
 システムの技術ですが、AWSの中身についてさらに勉強を行うつもりです。2つは資格を取りたいと思います。
 また、kintoneのエキスパート試験があらたに設置されると聞いています。これも受かりたいですね。苦労するでしょうが。

 う)弊社サイトの刷新・・
 それにあたって弊社サイトのhttps化は必須です。もう、これは一刻の猶予もありません。1月にhttps化を行う予定です。

 え)リモートワーク・・
 一昨年知り合った弁護士の方は海外をあちこち訪問しながら仕事をこなし、成果を上げています。弁護士の業務と同じレベルを開発で行うのは難しい。それは分かっていますが、少しでも近づきたいと思っています。
 昨年はワーケーションも試し、実践できるだけの目途がたちました。
 今年は各地でワーケーションを実施し、個人としての思いと仕事の両立をさらに図っていきたいと思います。

3.ブログ
 あ)全体・・
 昨年に続いてInstagram、Facebook(法人/個人)、Twitter(法人/個人)の使い分けを行います。
 SNSについては、一昨年末にライフログについての考えをまとめました。今年も引き続きSNSは発信のみを中心にし、多分、SNS巡回作業には時間を割かないと思います。
 書評、劇評、映画評、時評や旅行紀、技術ブログは2019年並みの量を維持します。それと同時に、技術的な記事はもう少し増やしたいです。昨年に引き続いて、私にしか書けないブログにしていきたいと思っています。ブログのスタンスは昨年と変わりません。実名で責任から逃げない。押し付けにならぬよう私から友だち申請をしない。仕事もプライベートも三六〇度カバーする。これらを成し遂げつつ、質を落とさずに仕事でも成果を上げる。それはかなりの難関です。どこまで生産性を上げられるかにかかっています。

4.体力と魅力増強
 あ)滝と山・・
 痛めた腰は、だいぶ良くなってきました。今年も山や滝めぐりはしたいと思っています。日本の滝百選に選ばれた滝は8カ所を目指します。具体的には、去年この抱負で挙げた滝はどこも行けなかったので引き続き。ニッカ宮城峡蒸留所に行きたいので、秋保大滝と三階の滝を。岡山蒸留所に行きたいので、神庭の滝を。尾瀬に行って三条の滝を。維新152年の山口を旅したいので寂地峡五竜の滝を。阿波の土柱をみに行きたいので雨乞の滝と大釜の滝を。下北山村に再訪したいので中の滝や双門の滝、七ツ釜滝を。それと娘たちから家族で長野のカムループスさんに伺いたいとのリクエストをもらっており、近くの惣滝を。他はどこか一カ所、九州の滝には行きたいですね。それと、昨年は至仏山を登りました。今年もどこか一峰は登りたいです。燧ケ岳とかいいですね。

 い)訪問・・
 海外は一カ所、国内は12都道府県の訪問を目指します。私の人生で日本の滝百選、近畿/関東/中部/東北の駅百選、名水百選、日本100名城、続日本100名城のコンプリートは最低限の目標です。それらが実現できるよう、引き続き旅に旅を重ねていきます。

私は、まとめについてはほとんど読み返しませんが、自分の目標は何度も読み返しています。これを黙読だけでなく、音読することで一層実現に近づけたいと思います。

引き続き本年度もよろしくお願いいたします。


2019年の抱負


新年明けましておめでとうございます。

大晦日にアップした投稿にも書きましたが、昨年度は皆さま、いろいろと有難うございました。
今年も引き続き、よろしくお願いいたします。昨年の流れをさらに加速し、なおかつ、あらわになった課題を解決する努力を惜しまず進みたいと思っております。

今までは新年の抱負を胸の中で徐々に温め、個人的な抱負は家族のみに披露していました。ですが、昨年からこの場で具体的に書いてしまおうと思います。自分を追い込むためにも、自分という器の容積を広げるためにも、目標は高く持ちたいと考えております。

1.法人化5年目にあたって
 あ)総括・・
 4年目の決算は、前年度を上回ることができそうです。その中にはSES業務が含まれていますが、それを除いても平年と変わらぬ額を確保できそうです。

 い)SES業務はなるべく請けない・・
 SES業務に頼るのは経営上よろしくありません。SES業務がはらむ問題は昨年末にアップしたまとめにも書きました。自社の要員をSES業務の要員に派遣するならまだしも、弊社の場合は自社の要員がおりません。つまりSESで得た業務のノウハウが弊社にたまりません。それはSES業務が「人貸し業務」と揶揄されるゆえんでもあります。かといって弊社代表がSES業務の現場に入る訳にもいきません。代表は他の業務にも目を配らねばなりません。管理する時間も削られます。そもそも、代表自身の単価がSESの一般的な相場単価では賄えません。代表の技術についてはそうした評価もいただくようになりました。

 う) SES業務に頼らない・・
 SES業務に頼らない場合、業務の軸として考えられるのは業務請負か自社サービスの展開です。前者はお客様から業務を請け負い、弊社リソースで足りない部分は外注する形態です。その際、外注費はなるべく下げねばなりません。そして外注費比率を下げつつ、同時に外注パートナーの労力に見合った外注費を支払うことが肝要です。そうするには売上の単価を上げるしかありません。今まで弊社代表が個人事業主として独立してから犯しつづけていた過ち。それは、単価を低く設定しすぎたことです。ユーザー側からIT業界に入ったため、ユーザー側の立場での単価設定を心掛けていました。ですが、それは継続したサービスの提供を行う上で逆効果だったようです。

 え)kintoneを軸にする・・
 粗利率をあげるため、弊社代表が関わる作業はなるべくなじみのスキルで賄えるようにしました。今年もその路線を突き詰めていこうと思います。kintoneは大手会社でも開発基盤に採用されつつあります。そこからも多数の案件を請けられるようになってきました。弊社の今後の軸になり得るソリューションだと思います。そのためには弊社代表がkintoneエバンジェリストである点は活用するのが吉です。もちろん、引き続きエバンジェリストとしての発信が求められるでしょう。そしてkintone単体ではなく、kintoneと他の言語やソリューションの組み合わせで新たな価値をお客様に提供する。その心意気が大切です。新たな分野に飛び込むことを自重した昨年ですが、いくつかの開発言語の新たな習得にチャレンジしました。ソリューションについてもさらなる勉強が求められることはもちろんです。業務効率の追求と新たな勉強を両立する。そしてコーディングだけではなく設計からの上流工程にも絡めるような一年でありたいと思います。そうあり続けるには、ブログによる発信や登壇はもちろん、イベントの主宰などを通じた弊社および代表の認知の拡大が重要だと思っています。お呼ばれいただければ各地のセミナーにも顔を出したいと思います。

 お)体制の変革・・
 そのためには弊社にとっての弱点を克服しなければ。一つは個人事業主時代から続く財務の脆弱さ、もう一つは経営と作業を代表が兼任している現状です。それらを克服するため、今年は4月に二つの変革を行うつもりです。一つは出先の事務所を増やすこと。本拠は変えませんが、出先の事務所を設けます。出先の事務所には常駐しませんが、打ち合わせに活用します。これはすでに場所もほぼ確定しています。これによって家庭と事務所の分離を促進します。もう一つは人の雇用です。昨年末、お世話になっている会社様の忘年会に呼ばれました。弊社と同時期に法人化したのに、すでに5名の優秀な技術者を雇用し、売上を拡大しています。とても刺激を受けました。弊社も昨年末、とあるご縁から技術者の面談を行いました。その方とどういう形で仕事をしていくのかは年明けから決めていきますが、技術者さんの希望に寄り添いながら慎重に決めていこうと思います。

 か)外注パートナー・・
 外注パートナーは昨年に引き続き、限られた企業様と続けていくつもりです。おととし、むやみにパートナーを増やし、自由意思に任せた失敗は繰り返しません。お客様と弊社、弊社内、そして弊社とパートナー。その間で工数をかけず、なおかつ確実に仕様情報を伝達する。どうやればあちこち飛び回る代表の時間を割いてスキルが円滑に伝達できるのか。どうやればお客様の業務要件を開発に落とし込めるのか。そのためのドキュメントツールやコミュニケーションツールは引き続き模索していかなければ。この工夫に時間を掛けるつもりです。

 き)自治会との関わり・・
 弊社が関わる業務に制限は設けないつもりですが、自治会関係の案件は積極的に取っていこうと思っています。コーディングや設計にも携わりますが、主には登壇による認知度拡大を図っていくつもりです。「自治会 IT」で検索すると代表がトップに登場する。そんなアドバンテージは得ようにも得られません。今のうちに自治会の業務は形にしたいと考えています。その結果が各地の訪問につながれば良いと思います。代表の個人的なライフワークである地方訪問と地方創生への何らかの貢献へと。

 く)事業計画・・
 もう一つやるべきこと。それは経営の軸がぶれないような事業計画の策定です。その方法はこの二年でヒントをいただきました。2020年はすぐにやってきます。そして2020年が過ぎればシステム案件は減っていくでしょう。それを見据えた計画が求められます。具体的には今年の売上額は、2018年度の1.25倍を目指します。事業計画は3月までに今年分を、4月までには5年後の計画が書かれたものを作りたいと思います。あと、新規のkintone案件を8本受注することを目指します。そのためにはkintoneの案件で実績を作り、それをブログなどでアピールするしかないでしょう。実は一昨年、昨年とあちこちにまいた種が育っています。これらを実のある実績にすることが今年前半のミッションだと思っています。実績を作って行けば、自然と年末のkintone Advent Calendarや登壇の場でご披露できるネタはたまるはずなので。

 け)主催するイベント・・
 昨年の反省の一つとして、主催イベントが公私ともにゼロだったことが挙げられます。これは今年最低限解消しないと。最低でも三回は行うつもりです。多数の人を巻き込む発信力は代表に足りない課題なので身に着けていきたいです。

2.話す技術、書く技術、システムの技術
 あ)話す技術、書く技術・・
 昨年に引き続き、この2つは精進しなければと思っています。去年、書くほうは量的には目標を達成できました。しゃべる方も自信がつきました。今年は主宰イベントもからめ、しゃべる機会を増やしたいと思っています。代表の脳の回路の癖ですが、話さないとすぐにスキルが衰えてしまいます。ただ、書くほうもそろそろ目に見える成果として世に問いたいと思っています。今年も読読ブログは100本アップすることを目標とします。また、技術Blogは去年の二倍の量を目指します。弊社代表が独立して法人を立ち上げるまでを描く「アクアビット航海記」が案外読まれています。続きを望まれることさえもあります。発表媒体がないのは言い訳に過ぎません。まずは、今まで連載していたメディアの担当者に弊社内での転載の許可を得、続きを弊社内サイトで書いていくことも考えています。

 い)システムの技術・・
 システムの技術ですが、言語はGoを。さらに、AWSの中身についてさらに勉強を行うつもりです。AWS Loft Tokyoという格好の場ができたことですし。また、MONACAを活用したモバイルアプリを一本、形にしたいです。

 う)弊社サイトの刷新・・
 それにあたって弊社サイトのhttps化は必須です。松の内が明けてすぐ、弊社サイトを載せているレンタルサーバーの更改が迫っています。当面は今のレンタルサーバー上で動かしますが、それだとhttps化ができません。なのでなるべく早いタイミングでkusanagiを使い、AWS上に乗せ換える予定です。

 え)リモートワーク・・
 昨年知り合った弁護士の方は海外をあちこち訪問しながら仕事をこなし、成果を上げています。弁護士の業務と同じレベルを開発で行うのは難しい。それは分かっていますが、少しでも近づきたいと思っています。リモートワークしながら開発するスキルと設備を増強する予定です。

3.ブログ
 あ)全体・・
 昨年に続いてInstagram、Facebook(法人/個人)、Twitter(法人/個人)の使い分けを行います。それに関して昨年末にライフログについての考えをまとめました。今年も引き続きSNSは発信のみを中心に、あまりSNS巡回作業には時間を使わずに運用する予定です。また、ライフログでいうと、Google Mapへの投稿でGoogle本社のイベントに招待されました。昨年は英語動画がアップできず、Google本社には行けませんでしたが、今年は逃さぬようにしたいです。
 書評、劇評、映画評、時評や旅行紀、技術ブログは2018年並みの量を維持します。それと同時に、技術的な記事はもう少し増やしたいです。昨年に引き続いて、私にしか書けないブログにしていきたいと思っています。ブログのスタンスは昨年と変わりません。実名で責任から逃げないもの。また、押し付けにならぬよう私から友だち申請をしないことも同じです。これらを成し遂げつつ、質を落とさずに仕事でも成果を上げる。それはかなりの難関です。どこまで生産性を上げられるかにかかっています。

 い)音声入力・・
 すでに書くスピードをこれ以上上げるのは難しい。今の自分に無駄な時間はまだあります。どうやって無駄な時間をインプットの時間として活用するか。引き続きそのための情報収集をするつもりです。公共の場でスマホにしゃべりかけず、なおかつ正常にインプットできる方法を求めて。

5.体力と魅力増強
 あ)滝と山・・
 昨年の春に痛めた腰は、結局一年近く治らないままです。今年も山や滝めぐりはしたいと思っています。日本の滝百選に選ばれた滝は8カ所を目指します。具体的には、去年この抱負で挙げた滝はどこも行けなかったので引き続き。ニッカ宮城峡蒸留所に行きたいので、秋保大滝と三階の滝を。岡山蒸留所に行きたいので、神庭の滝を。維新151年の山口を旅したいので寂地峡五竜の滝を。阿波の土柱をみに行きたいので雨乞の滝と大釜の滝を。JR三江線が3/31で廃止になったので常清の滝を。それと娘たちから家族で長野のカムループスさんに伺いたいとのリクエストをもらっており、近くの惣滝を。他はどこか一カ所、九州の滝には行きたいですね。無理そうなら阿寺の七滝か養老の滝、または霧降の滝、常布の滝か早戸大滝のどれかを。それと、ここ二年、日本百名山に一峰も登れていません。どこか一峰は登りたいです。そのためにはまず腰を直さないと。

 い)訪問・・
 海外は一か所、国内は12都道府県の訪問を目指します。私の人生で日本の滝百選、近畿/関東/中部/東北の駅百選、名水百選、日本100名城、続日本100名城のコンプリートは最低限の目標です。それらが実現できるよう、引き続き旅に旅を重ねていきます。

私は、まとめについてはほとんど読み返しませんが、自分の目標は何度も読み返しています。これを黙読だけでなく、音読することで一層実現に近づけたいと思います。

引き続き本年度もよろしくお願いいたします。