Articles tagged with: 登壇

2025年10月のまとめ(法人)


令和七年十月。

長袖ワイシャツでも肌寒く感じるほど、秋の陽気を感じる暇もなく、秋の深まりを実感しています。つい先日まで猛暑に苦しんでいたというのに、この温度の変化には戸惑うばかりです。

この夏の猛暑によって様々な限界が見えてきました。その限界とは、代表の私自身の体力、持ち時間、能力です。8月に起こした個人的な不祥事もあり、もうここらが潮時かと思い定めました。

弊社にたくさんの引き合いが来ている今のうちなら、まだうちの会社は伸ばせます。大規模なお客様も一部上場企業も、さまざまな業種も。地方もさまざまです。特に山梨に関する案件が増えてきました。

それを後押ししたのが、10月4日に弊社が主催した第三回甲府地域クラウド交流会です。樋口甲府市長も含めた103人の参加者にお越しいただき、成功裏に終えることができました。その成功にあたっては、役員であるあづささんの力が大きかったと思います。

今を逃すと、弊社が変わるチャンスはない。そう思ってあづささんに代表の交代を打診したのは10月10日。その日にあづささんと基本線は合意し、その後も何度も打ち合わせを重ねました。その結果、10/20には弊社内部に発表し、合意を取りました。その夜には対外的な発表も始めました。

正式な交替予定日である11月21日まで、数々の引き継ぎを進めます。また対外的にお披露目も進めています。
その格好の機会が月末の10/27-28に開催されたCybozu Days 2025です。6年連続の出展となる今回も、弊社は無事に出展を成し遂げました。また、その前には、一週間連続でXのスペースで配信を続け、連日Cybozu Daysの出展についてや、代表交代についても話しました。

達成度5割。達成感6割。満足感7割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。

●弊社の業績

§ 総括
十月度の売上は目標を下回りました。

下回った原因は、今月も大きめの検収がなかったことです。
先月、先々月とキャッシュフローが厳しくなったので、今月は代表がある案件を一つこなし、形にすることでなんとか凌ぎました。
が、代表が案件に携わらないと回らないようでは駄目です。
もしそうせざるを得ないのであれば、代表を返上しなければならないでしょう。それも代表交代の理由の一つです。

代表を変え、もっと収支を厳密に管理し、内部の仕組みから変え、内部のモチベーションを持ってもらわなければならないでしょう。それが上に述べた代表交代の大きな理由です。

山梨でも楽しみな引き合いが増えています。来月からは案件も始まります。
今月早々には甲府ちいクラも成功し、月末にはCybozu Daysへの出展を果たしました。
苦しい中でも良いニュースはいくつもいただいています。

そのためには、会社の仕組みをきちんと標準化し、マニュアルを整備する必要があります。
私も整備に携わりながら、新代表の元でメンバーに対してマニュアル作りを厳しく指導してもらいます。
バックオフィス側の強化は喫緊の課題です。代表交代はそれを強く意図しています。

また、開発側でも今月から一人のメンバーに加わってもらいました。
開発体制も強化すべきで、もっと回転率を良くして検収の遅れが発生しないようにすべきです。
併せて、資格の取得も促進し、さらなる成長を促す体制を整備すべきと考えています。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。
・弊社に新たなメンバーが加わりました(10/1)。
・弊社役員が甲府市100人カイギの登壇者として発表し、新たなメンバーにも参加してもらいました(10/1)。
・第三回甲府地域クラウド交流会は103名の参加者と95.2%の満足度評価を得て成功しました(10/4)。
・弊社役員が甲府ちいクラの成功を受けてサイボウズ社公認のプラチナオーガナイザーとして認定され、甲府だけでなく山梨県全体で地域クラウド交流会の開催資格を得ました(10/4)。
・前日の甲府ちいクラの中で参加者を募り、甲州盆地をめぐるバスツアーを企画実行しました(10/5)。
・弊社役員がTRY YAMANASHI Sparkに参加しました(10/6)。
・弊社代表がPOTLUCK AWARD 25に参加しました(10/7)。
・代表より役員に代表交代の打診を行い、基本合意しました(10/10)。
・富士吉田市役所で代表が研修講師として登壇し、弊社役員及び10月から参画したメンバーにも参加してもらいました(10/15)。
・弊社人事総務経理担当がkintone Café TOKYOに運営メンバーとして参加しました(10/18)。
・弊社定例会議において代表交代を諮り、合意しました(10/20)。
・Cybozu Days 2025までの間、一週間連続のX配信を始め、その場で代表交代を発表しました(10/20)。
・弊社役員が千葉ちいクラに参加しました(10/24)。
・Cybozu Days 2025が千葉の幕張メッセで開催され、6年連続で出展を果たしました(10/27-28)。
・Cybozu Days 2025の弊社ブースへの来場者に対し、メール配信を行いました(10/31)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。


§ 開発案件
今月は九割五分の開発案件がkintoneがらみでした。

生成AIの進歩は驚異的です。
このところ、様々な集まりやイベントにおいて、AI関係者にお会いする確率が格段に増えました。その流れはすでに一昨年あたりから顕著になっていました。そうしたご縁はますます強まっています。

弊社も今、複数のAIサービスを契約して使っています。5種類ほどです。

AI関連の進歩の速さはもはや恐るべきレベルです。
AIの速度に加え、kintoneをはじめとしたノーコードツールも、SaaS/PaaSのバージョンアップの頻度ももはやついていけなくなりつつあります。この状況は非常にまずいと考えています。
システムを知らないシステム会社に誰が頼むでしょうか。ツールを使いこなせないシステム会社に共遊開発はできますか?研修講師はできますか?
そうした危機感がますます募る一方です。
代表の私が技術と案件対応に専念しないとまずいことになる。その危機感が経営権を手放すべきと決断させました。今回の代表交代の大きな理由です。

先月末、とある案件において私も本腰を入れました。数日間、夜中までAIと本気で取っ組み合いし、実装にこぎつけました。おそらくは体感で1/5ほどのスピードで実装できました。
しばらくは私がこのような対応をする必要があると感じています。この一年、案件対応はメンバーに任せるようにしていましたが、残念ながら検収の速度が経営の持続が厳しくなっています。

すぐに可能な簡単な実装ではなくて、本格的なものを作り、それをAIとがっぷり四つに組み、実装しきれたことは、私の中で達成感となり、資金繰りにも一息つきました。
経営から手を引き、案件対応と技術追求に集中することで、この辺のフォローは私ができるようになるはずです。

AIを本格的に活用しつつ、細かい技術的な要件や仕様の差異は私が現場に入って迅速に終わらせていきます。また共遊開発も引き続き進め、それに関しては私だけで全て対応を終わらせます。

一方、あと数年はノーコードツールに対する期待と浸透は伸びていくでしょう。
共遊開発も請負開発も両様に進めていき、どちらでもお客様のニーズに合った形で進めていくべきだと考えています。

共遊開発とは、弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法です。

2023年の秋に、以下のとおり弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に経営権を手放し、に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性を持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中でき、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

ここに挙げたとおり、手法としては最近注目を浴びている伴走支援とそう変わりません。

今月からは開発メンバーも一人増えました。kintoneについて研修を行っていますが、比較的理解が聡そうで期待しています。来月から実装に入ってもらおうと思っています。
なんと言っても弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃる今、私1人が経営と技術の両輪を担う体制は改めます。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 業務パートナー
今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。

今の弊社は共遊案件に舵を切っているとは言え、開発案件も多数引き合いをいただいており、その資源の捻出が喫緊の課題です。それを外注先を活用することで生かそうとしています。

今回のCybozu Days 2025も、弊社の数年来のパートナーであるSeedplus社と共同出展しています。また、ブースの展示物についても2社のご協力を得ました。そもそも出展企画から手続き周りに至るまで、みことりさんに支援してもらっています。

お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

パートナー費用も含めて、新たなやり方で開発を行い、より価値を生み出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。


§ 財務基盤の堅牢化
財務をきっちりすること。前からの課題です。

昨年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。

昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しが増しました。

また、昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。 ただ、まだ不安定です。先々月、先月もそれが顕在化しました。やらねばならないことはとても多いと感じています。

まだ、油断せずに耐え忍びます。

そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。

弊社への期待の高さを感じ、また耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。


§ 社内体制
七月よりバックオフィスのメンバーが一人増えました。一人に担わせていたバックオフィス業務が回っていないためのテコ入れと、標準化のためのマニュアル「アクアビット蒸留書」の完成を急ぐためです。

この改善の進み具合が私の期待した速度に至っておらず、その苛立ちが8月の個人的な不祥事につながりました。その結果、この路線をさらに進めて耐え忍ぶより、もっと抜本的な改善に臨むことにしました。それが代表の交代です。

2021年の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。5月にも一項目を追加しています。
おそらく来月、社是や経営理念や企業理念、人事理念は新しい代表のあづささんが手を入れると聞いています。私としても全く異論はありません。
むしろ、こうした理念がメンバーの中では単なるお題目になっていたのであれば、抜本的に変えないとパフォーマンスは上がりません。うちのメンバー全員にこうした理念が落としこまれないと意味がありません。会社がただ金を稼ぐためのATM機関になっていたのなら、根本的に変えなければ。より高い意識を持って仕事をしてもらうためには、ビジョン・ミッション・バリューはさらに練り込まないとダメだと痛感しています。
以下に掲げる理念はおそらく変えます。

企業理念

「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念

「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・その家族を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

行動指針
〇公私を両立し、360度可能性を見出す目をもつこと
〇社会人として人に迷惑を与えない言動を心掛けること
〇情報のプロとして機密保持、品質、速度を意識すること
〇お互いを理解し尊重する心を持つこと
〇すべての物事に対して好奇心を持つことを忘れないこと
〇常に進歩、前進を忘れず、人生を楽しむこと
〇身内にも常に敬称で呼び合うこと

ただし、変えるとはいえ、私が大切に思っている部分は堅持します。代表が考える理念を盛り込みつつ、わかりやすく伝わりやすく納得できる理念に変えてもらおうと思います。

今の弊社の活動内容は、地域創生活動やNPO支援、kintoneエコシステムへの関与など多岐にわたっています。それらは長い目で見たときに弊社の存在感や認知度には貢献しているのは確かです。が、もしただ開発をすれば良いだけの感じになれているとすれば、これはまずいことになります。

一方で、地方創生やコミュニティー活動は、あくまで個人的な理念の話で、それをメンバーに強制するのも違っていると思うので、それらの活動はメンバーに負担とならないよう、そうした案件は代表や役員の個人的な活動として分けています。

とにかくまだ、弊社はチームとしての力が弱いと思っています。これは全て代表である私の責任です。そろそろ投資や前のめりモードから、組織を固めるフェーズに移行しなければ。だからこその代表交代です。

まずはメンバーが公私ともに充実するよう、生産性の向上と本人の成長のためには、同じやり方の継続は良くないとしっかり指導したいと思います。

今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築
今月も外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約五回です。リアル共遊開発は3社様に対して6回、12時間。オンライン共遊開発は2社様に対して2回、3時間。
オンライン商談はざっと数えたところ約40回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約130枚です。

今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。



・甲府市100人カイギ(10/1)
弊社役員が登壇者として参加し、山梨の皆様の前で自己紹介を行う様子を見届けてきました。
100人カイギは初めての参加でしたが、こういうものかと知ることができました。








・第三回 甲府地域クラウド交流会(10/4)
弊社代表と役員、そして総務人事経理担当が参加しました。
樋口甲府市長の来臨およびご挨拶もいただきました。その結果、103人の参加者にお越しいただきました。
また、その結果、弊社役員がサイボウズ社よりプラチナオーガナイザーとして認定されました。今月の弊社にとっての大きなトピックの一つであり、代表交代を決意させるきっかけとなりました。
翌日に参加者を募ってのバスツアーも10数名の参加者とともに楽しく甲州の旅が楽しめました。
第3回 甲府地域クラウド交流会を主催しました



・POTLUCK AWARD 25(10/4)
弊社代表が参加しました。
地方創生イベントとしては国内でも有数のイベントであり、全国から多数の地域創生プレイヤーが集まっており、弊社として今後どのように地方創生に関わっていくかについて学びを得ることができました。









・Cybozu Days 2025(10/27-28)
六年連続六回目となる出展を行い、会場にも過去最大の来場者を迎え、弊社ブースにも過去最大の来場者を迎えることができました。
その中で代表がサイボウズビジネスチャンネルへの出展も果たし、ハッピークリヤマでは弊社代表と役員が登壇し、共催したSEEDPLUS社の前島さんとともにブースの紹介を行いました。
YouTube

また、ブースにはRPACommunityチャンネルの取材も入り、弊社役員が動画に登場しました。
YouTube
また、10月から弊社に参画したメンバーが初参加のブログ記事をアップしてくれました。「CybozuDays2025 参加レポート

上記に挙げた以外にも代表は個人的な資格で複数のイベントに参加しています。
また弊社の総務人事経理担当や役員もそれぞれ個人で複数のイベントに参加しています。

これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。


§ 対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。甲府市100人カイギ(10/1)。第三回 甲府地域クラウド交流会(10/4)。ちいクラバスツアー(10/5)。TRY YAMANASHI Spark(10/6)。POTLUCK AWARD 25(10/7)。kintone Café TOKYO(10/18)。第六回 千葉地域クラウド交流会(10/24)。Cybozu Days 2025(10/27-28)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、代表の活動については会社として参加したものに限定し、代表個人の活動はここでは割愛しています。

上にも書いたとおり、この春あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうように務めなければ。

奉仕活動だけでは続きませんが、営利だけを目指す企業になってはあまりにも殺伐とします。
このバランスは難しいし、その時々の社会状況や弊社の状況も含めて理想の形は見えないでしょう。ですが、追い求めたいと思います。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

ここにアップする記事も先月からは、弊社の活動に関する記事のみに分かちます。個人の活動については同様の記事を今後書きますし、そちらにリンク一覧として載せます。
今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは2本(
第3回 甲府地域クラウド交流会を主催しました
CybozuDays2025 参加レポート
)。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

9月29日 今度の甲府ちいクラは、ライブ感でやり切ります。
9月30日 甲府ちいクラをはずみに山梨で存在感を高めたい
10月1日 下半期の始まりにあたって
10月2日 山梨は暮らしやすく、働きやすい。
10月3日 ちいクラで得られるメリットは長期的に
10月6日 第三回甲府ちいクラの御礼
10月7日 始めた人しか始まらないし、始めない人は始まらない。
10月8日 本編もいいけど、その後のくつろいだ場から得られるものは多い
10月9日 地方にもkintoneなどのノーコードツールは必要
10月10日 展示会にももっと出展しなければ
10月14日 万博で感じた技術の停滞
10月15日 研修講師は終わらない修行
10月16日 ノーコードツールとAIの関係
10月17日 Cybozu Daysに向けてのシステム会社の立ち位置
10月20日 Cybozu Daysでは、来場者からの意見も頂きたいです
10月21日 今が変わる/変えるチャンス
10月22日 自分にとって価値を出せる部分に集中します
10月23日 政治も変わる。弊社も変わる。
10月24日 音声によるうちの会社の紹介を続けます。
10月27日 Cybozu Days 2025のDay1にあたり
10月28日 Cybozu Days 2025では、露出しました
10月29日 Cybozu Days 2025の成果と展望と

§ 年表

§ Xポストまとめ
2025年10月Xポストまとめ


第3回 甲府地域クラウド交流会を主催しました



2025年10月4日に山梨県立図書館イベントスペースで開かれた甲府地域クラウド交流会(甲府ちいクラ)を主催しました。
今回もオーガナイザーである役員(あづささん)が全体を仕切り、弊社の総務人事経理担当および代表の私が参加しました。本稿は代表の視点からの参加レポートです。

昨年、2024/6/29に第一回甲府ちいクラを開催し、98名の参加者を迎え、まずまずの滑り出しを見せました。その勢いに乗って、2025年3月22日に第二回を開催しましたが、集客に著しく苦戦しました。参加人数も84名にとどまりました。

今回、第三回を開催するにあたり、前回の落ち込みから挽回しなければ。
あづささんもワンオペ体制の弊害を反省し、前回プレゼンターとして登壇してくださった福原千晶さん、高松陽子さんにスタッフとして全面的に関わってもらう体制に改めました。また、私も甲府に足しげく通い、側面からバックアップするようにしました。

会社としても今回のちいクラは成功させる必要があります。三回目では最低でも参加人数100人超えを果たしたい。
となれば、役員に任せっぱなしではうまくいくはずがありません。代表の私も9月は頻繁に甲府に行きました。猛暑で生産性が落ち、本業も苦しかった中ですが。

前回も書いた通り、そもそも甲府を含む山梨は集客がとても難しい地だそうです。様々な山梨の方からそのようなお話を伺います。イベントで100人を集めるのは至難の業だと。

でも、それは決して無理な数字ではありません。山梨でもいくつか、それぐらいの人数を集めているイベントも知っています。また、二年ほど前に河野太郎氏が甲府に講演に来た際、私は講演会に参加しました。その時も300人ぐらいは集っていました。

そもそも、甲府市の人口は182,944人(10\3時点)。
甲府市ウェブサイト
甲府市、甲斐市、中央市、昭和町を含む甲府地区広域行政事務組合の範囲では2020年時点で300,294人です。
甲府地区広域行政事務組合ウェブサイト
つまり、100人集めようと思えば、可能な母数を抱えています。
後は熱意だけ。
今回、その熱意がようやく1つ叶いました。山梨県庁からの後援を獲得しました。

ただ、それでも8月の時点では、人数がまだ停滞していました。さすがにまずいと思い、私も集客に本腰を入れました。

既に7月あたりから、私もイベントで片っ端から声をかけ始めていました。しかし、今回は今までの二回に来てくださった方が来られないと連絡ももらうなど、なかなか人数が伸びません。
ちいクラは、Facebook上のイベントページの参加表明人数が一つのバロメーターです。その数字は当日の集客にも反映されるベンチマークでもあります。

そうこうしているうちに9月になりました。開催前一か月を切った9/9の時点でFacebook上のイベントページの参加表明人数は52人。8月末の地域クラウド交流会全国グランプリ大会を経ても、参加人数は予断を許さない状況でした。

そんな中、あづささんは着実に活動や発信を進め、スタッフのお二人も頑張って発信を進めています。五名のプレゼンター、大人のラジオ体操、投票所などで関わってくださる方の紹介もFacebookのイベントページで投稿されます。あづささんはFM八ヶ岳の番組にも出て、ちいクラ(地域クラウド交流会)とは何かを視聴者の方にお話しする機会もありました。甲府で開かれる様々な経済系、地域創生系のイベントにも顔を出し、司会進行の役も担ったりしながら、ことあるごとに甲府ちいクラの宣伝をしています。そうした活動のいくつかは、Facebookだけでなく、Instagramでも。私もことあるごとにXでも発信を行いました。
そうした努力が少しずつ人数の伸びとなって参加人数は増えていきます。開催の18日前(9/16)にはようやくFacebook上のイベントページの参加表明人数が80人に到達しました。

そして開催の約一週間前、9/28にFacebook上のイベントページの参加表明人数が100名を超えました。さらに、裏で打診していた樋口甲府市長の来臨が決まり、そのことも10/1の発表につながりました。

八面六臂の活動とは、まさに今回のあづささんの動きです。素晴らしかったと思います。
側から見ていても、動きに無駄がなくなりました。過去二回の開催前は、甲府になんのために来たんやったっけ?という無為な時間もあり、側から見ていても歯痒く思っていましたが、それも減り、効率的な動きになったように思います。

私はあづささんの山梨での活動に時期を合わせるように、山梨で主にIT系のコミュニティに参加・運営を始めていました。が、私の動きだけでは、ここまでの人脈は築けなかったと思います。この二年のあづささんの動きには、私も脱帽です。

何よりも甲府に二拠点目の家を構えたのが大きかったと思います。一回目は通いで。二回目は甲府の家を拠点としましたが、まだそれが十分に機能しなかった。甲府の家に拠点を構えたことで、甲府や山梨の人にもあづささんの本気は伝わり、それも今回成果となって現れたのだと思います。

前日はその甲府の家に籠もり、プレゼンターさんからの投影スライドの取りまとめを私が担当し、あづささんはシナリオのチェックなどに精を出していました。


当日の朝、代表とあづささんとで武田神社に参拝に行きました。もう、あとは人事を尽くして天命を待つ心境でした。

当日、実は山梨では他のイベントが行われていました。山梨の旬は葡萄の旬。近くの甲州市では「甲州市かつぬまぶどうまつり」が行われる予定でした。ウェブサイト
また、近くの幼稚園、小中学校では運動会が予定されていました。そのため、当日の参加人数は読めずにいました。 ところが、天気はあいにくの雨模様。本来ならちいクラ日和とは違い、少し湿っています。でも、それがかえって参加者を増やしてくれたのかもしれません。


実は、準備段階で一つ大きなミスがありました。会場の予約時間を間違えていたのです。慌てて二人で予約変更をしに行ったのは、開催二週間前の9/23。
そうした冷や冷やするミスも挽回し、当日は朝から会場設営ができました。

そして、勉強会がスタートしました。


今回の勉強会の講師は株式会社ジブラボの桐山祐輔さん。甲府駅前の目立つ場所にコワーキングスペースCROSSBEを運営されており、他にも山梨全域で多彩な活動をされております。
桐山さんからは『“思いつき”の始め方。 始めた人しか始まらないし、始めない人は始まらない。』と題してお話をしていただきました。

桐山さんの登壇内容、まさにおっしゃる通りです。全面的に賛同できる内容でした。

そこで感じた思いは、こちらのノートにも書きました。やらないと見えない世界はあります。
10月7日 始めた人しか始まらないし、始めない人は始まらない。


もちろん、失敗のリスクはあります。失敗した人には見えず、成功した人にしか見えない世界なら、結局結果論に過ぎないじゃないか、そんな理由で挑戦しない人はいるのはわかります。
でも、それらをひっくるめて受け入れ、覚悟を決めてやらないと前には進めませんし見えません。

桐山さんのタイトルが全てを物語っています。
今回の甲府ちいクラだってそうです。始めなければそもそもちいクラとは袖擦り合う程度の人生だったことでしょう。開催にあたっては苦労もしましたが、その分、得たものは大きかったと思います。

私の人生がずっと飛び込んで挑戦し続けて形作られてきたものですから。
私の人生哲学を桐山さんが代わりに語ってくれたとさえ思っています。

甲府や山梨からもっと外に出て盛り上げる人がいても良いはずです。今回の桐山さんの話が、少しでも皆さんの心に火をつけたのなら、主催側としては本望です。桐山さんありがとうございました。

さて、樋口甲府市長の臨席ですが、桐山さんの講演中から少し遅れるという情報が入っていました。その遅れ具合によっては、その後に予定されているあづささんからのちいクラの説明や、その次の大人の本気のラジオ体操にも影響があります。その調整に少しやきもきしていましたが、樋口甲府市長は、休憩時間が終わってすぐに到着されました。



甲府市長も含めた会場の皆さんに、あづささんから地域クラウド交流会の説明をし、その次に樋口甲府市長からのご挨拶をいただきました。
はじめに甲府でちいクラを開催すると決めてから約二年。前の二回は全く来ていただく気配すらありませんでしたが、第三回にして、ようやく市長に来ていただけるまでになりました。
全国で開催されているちいクラのブランド力にも与った部分もありますが、二年前までは全く甲府に縁もゆかりもなかったアクアビットが、イベントに市長を呼べるようにまでなった。これはやはり感慨深いことです。
上にも書きましたが、ここまでの事は私の独力ではできなかったかもしれません。自信がありません。すべてはあづささんの努力でしょうし、その熱意に心打たれた周辺の方のご尽力を引き出したあづささんの人徳によるものでしょう。特に今回、甲府市長の招聘と山梨県からの後援獲得にあたっては、田中さんからの絶大なご尽力があったと聞いています。そしておそらく私ではここまでのご尽力を田中さんから引き出せなかったと思います。田中さんありがとうございました。また樋口市長を始め、甲府市役所の皆さんには本当にありがとうございました。

さて、続いては、大人の本気のラジオ体操。ちいクラ恒例のアイスブレイクです。今回も会場はイベントスペースの東西をとっていました。なので会場は広く、余裕を持ったラジオ体操ができました。


今回お手本に立っていただいたのは、地元で走る活動をされておられる三枝さん。ランナーらしくシュッとした体型で皆さんを導いてくださいました。もちろん今回も「とりもっちゃん」にも登場していただき、皆さんの前で一緒に踊っていただきました。あ、踊るじゃなくて運動でしたね。







そして、続いてはプレゼンター五名によるプレゼンテーションタイムです。
1. 渡部 拓夢さん
2. 多田 啓紀さん
3. 中島 実美さん
4. 渡邊 悠斗さん
5. 小川 拓人さん
の皆さんでした。今回またさらにプレゼンテーションのレベルが上がりました。甲府は本当に年齢が若いです。5人中3人が20代。1人は高校生。

前回も書きましたが、この若さこそは山梨と甲府の可能性だと思います。
甲府ちいクラを開催するにあたって、甲府に通い始めたあづささんが、はじめに懇意になったのが、大人が多数を占める経済界の中枢でなく、若い学生団体(トップファン)だった事は、甲府ちいクラの成功要因だと思います。


続いては懇親会と投票タイムです。 今回、投票所で投票のアシストを行ってくださるのは以下の六名です。
1. 高松 陽子さん ( 甲斐縁隊 )
2. 安井 洋雲さん ( プロ家庭教師「洋ちゃん」)
3. 田中 康弘さん ( 山梨県後期高齢者医療広域連合 )
4. 矢嶋 泉人さん (Bi-Ai)
5. 原 朋伽さん (September Lab)
6. 高村 大夢さん (NPO 法人トップファンやまなし )

私からは、皆さんに事前にkintoneの入力方法などをお伝えしました。

今回は、受付も伴野さんと花愛さんが担当しました。お二人とも、第一回から第三回に来てくださっており、特に困難もなく受付をこなしてくださいました。


前回の懇親会は、広い会場を取った反動で、まばらな感じが悪い印象に残りましたが、今回は前回に比べて多少は改善されたような気がしました。交流会らしくなったといいますか。
ただそれでもまだまだスペースの余裕はありそうなので、もう少し人数は集められそうだと思います。
私も、前回と同じく会場を巡り、新たなご縁の繋ぎ役に徹しました。

前回は懇親会の途中で投票経過をうまく映せずに課題が残りましたが、前回の経験を経て、うちのメンバー井上さんが無事にやり通してくれました。
井上さんは会の全体を通して、危なげなく投影担当の役目をやり遂げてくれました。
貴重な経験値が溜まった気がしています。


続いては、応援し隊の皆さんの紹介です。今回も新たなメンバーが加わってくださいました。ちいクラはこのつながりが次のプレゼンターや次の会へのつながりを呼びます。
今回もまたユニークな活動をされている山梨の方々が加わってくださり、次回は何とカンボジアにもちいクラの輸出がありそう!山梨からの流れが本当に楽しみです。

また、今回は千葉から新田さん、沼田から六本木さんにオーガナイザーとして参加していただきました。
少しずつ自社で運営のやりくりができるようになってきたとはいえ、こうやってオーガナイザーの方が各地から参加してくださるのはありがたい限りです。

そうした皆さんの動きや交流の一部始終は、マイセンド社の飯窪さんとステップフォワード社の小林さんとやまなし大使の零青さんも撮影してくださいました。
後日、素敵な動画にしてくださいました。
Facebook上のページの動画

そして、優勝は渡邊さん。高校生のチャンピオン誕生です。
高校生でありながらの前向きな気持ちが、皆さんの共感を集めたのでしょうか?
他の方も皆さんお見事でした。


私から渡邊さんに賞状を授与させていただきました。
また、講評ということで、私からも一言述べさせていただきました。


さらに、全体の講評を前回勉強会の講師を務めてくださったグッドウェイ社の藤野さんに締めていただきました。


今回は、なんと最終的に103名の方に来場いただきました。また満足度も95.2%の「満足」以上を獲得しました。ここで来てくださっていたオーガナイザーの新田さんから、サプライズでサイボウズの永岡さんからの言づけとして預かっていたプラチナオーガナイザー就任の授与がありました。三回ちいクラを成功すると、プラチナオーガナイザーに昇格できるのです。
授与は藤野さんから行っていただきました。


そして、集合写真。第二回目の集合写真は今見返してもやはり寂しいもの。でも今回は様になっています。来場された方本当にありがとうございます。


そして、撤収後の夜の懇親会です。

今回は、
やまなし里山商店さん
サイアムカフェさん
Four Hearts Caféさんの三か所で分かれて実施しました。





私も三か所全てを巡りました。そして最後まで残ってくださった方々、私が他の活動でもよくお会いする方々と4人で夜の街に繰り出しました。甲府の繁華街をぐるりと巡った後、「大衆酒場 けろすけ 甲府店」で夜中まで呑みました。
私と高知から来てくださった片岡さん、東京から来てくださった小林さん、最近山梨の北斗市に二拠点目を構えてらっしゃる千葉の山下さん。
この皆さんにとても感心されたのがこのお店に集まる客層の若さと女性率の高さです。若い女性グループがたくさん集まり、大いに気勢を上げている様子は、他の都市ではなかなか見られないとのことです。それは甲府の安全さと甲府のこれからの可能性として強く印象を持ってもらったようです。

今回もやり切りました。
前回、第二回の集客に苦しんだ結果を見事に成功に導けました。
前回の懇親会では、四次会と五次会まで残ってくださっていた皆さんからも、これからの甲府ちいクラについて真剣な議論をしました。ここで可能性を見出し、続けたことが今回の結果につながったと思っています。

次回第四回は、日が空きますが、来年の6/26に予定しています。
また、皆さんのお越しをお待ちしております。
今回お越しくださった全ての方、ありがとうございました!

さて、その第四回の甲府ちいクラは、合同会社アクアビットが主催します。そして、その時の合同会社アクアビットを率いるのはあづささんの予定です。
つまり、代表の座を私からあづささんに交代します。
理由はたくさんありますが、譲る先としてあづささんを選んだ理由は、この記事を読んでくださった方なら理解いただけると思います。
ただ単に現代表の妻だから、あづささんを選んだわけではありません。
今回の甲府でちいクラを開くと決めた時から、第三回の成功に至るまでの道のりと努力は代表にふさわしいと考えました。

これからのIT会社は経営環境が変動するでしょう。
AIはますます世の中を席巻し、何が最新の技術になり得るのか予測すらつきません。
技術と経営を分離する必要があると思います。
アクアビットの主な業務がシステム構築であることに変わりはありませんが、ただシステムを構築するだけでなく、別の営業分野を持っておく必要があると思います。私はそれを山梨を中心とした地域活動だと考えています。

技術面や案件対応は引き続き今の代表が担い、経営面はあづささんが管轄すると同時に、山梨での地域活動を広げていく。
今回のあづささんの活動が維持できれば、それができるはずです。その構想を進めます。

今後の合同会社アクアビットにもご期待ください。

繰り返しですが、今回お越しくださった方、誠にありがとうございました。


2025年9月のまとめ(法人)


令和七年九月。

今月の中旬以降、ようやく暑さは和らぎました。
ですが、七、八月と暑さで生産性が著しく下がった影響は、資金繰りに影響を与えています。

ちょっと夏だるみし過ぎました。

先月に引き続き、検収を上げるべき案件の不足もあり、ちょっと厳しくなっています。
気合いを入れなければ、と気を引き締めなおし、経営に再び取り組んでいますが、来月まで引きずりそうてす。

そんな中ですが、引き合いは順調です。
特に山梨に関する案件が増えてきました。
今年の上半期から山梨に本格的に関わろうと、取り組みを進めてきました。
それが確実に効果を上げつつあります。来月早々に予定されている甲府ちいクラに向けての準備も着実に進めています。

達成度4割。達成感5割。満足感4割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。

●弊社の業績

§ 総括
九月度の売上は目標を下回りました。

下回った原因は、今月も大きめの検収がなかったことです。
月次ベースでいただける収入は毎月あり、その数も増えています。が、検収が先々月と先月に間に合わなかった関係で、キャッシュフローが厳しくなっています。
今後はそうした定期収入が見込める安定した売り上げをさらに増やさなければならないと思っています。

私自身、七月からの暑さに負け、生産性を大きく落としていました。
それが今月の厳しさにつながっていると思ってます。

もっとも、今月も新たな自治体さんからの引き合いがありました。共遊開発の案件引き合いもいくつもいただいています。しかも大規模案件です。
山梨でも楽しみな引き合いが増え、案件も始まります。来月早々には甲府ちいクラも控えており、苦しい中でも良いニュースはいくつもいただいています。ここはしのごうと思います。

そのためには、会社の仕組みをきちんと標準化し、マニュアルを整備する必要を感じました。
それをメンバーに任せようとしていましたが、そうも言ってられません。
代表が案件の実装もやりつつ、共遊開発や研修講師も務めながら、マニュアルの整備も行います。

そのためにも、バックオフィス側の強化は喫緊の課題です。
さらには、単価設定を上げるためには、さらに共遊開発ができるメンバーを増やす必要があると認識しています。そのためには、資格の取得やそれを取得するための研修体制などの成長を促す体制を整備すべきと考えています。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。

・自治体まるごとDXボックスの寒川町へのご支援で伴走支援が先月より始まり、弊社代表が務めました(9/2)(9/9)。
・弊社役員がFM八ヶ岳の収録に臨みました(9/6)。
・弊社役員と人事担当が、チャレンジ・ハイスクールの最小報告会に参加してきました(9/7)。
・弊社代表と役員が山梨県活性化フォーラムに参加しました。役員は司会進行も担当しました(9/10)。
・弊社人事担当がkintone Café TOKYO petitに参加しました(9/11)。
・弊社が申し込みや決済周りを担当したにいがた総踊りが9月13から15にかけて行われました。
・弊社役員が山梨県活性化プロジェクトに参加しました(9/17)。
・弊社役員が甲府で行われた夜のピクニックに登壇しました(9/19)。
・弊社代表と役員が吉田田タカシトークライブに参加しました(9/21)。
・日野市様へのご支援も始まりました(9/25)。
・弊社人事担当がkintone若手交流会に参加しました(9/25)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。


§ 開発案件
今月は九割五分の開発案件がkintoneがらみでした。

生成AIの進歩は驚異的です。
このところ、様々な集まりやイベントにおいて、AI関係者にお会いする確率が格段に増えました。その流れはすでに一昨年あたりから顕著になっていました。そうしたご縁はますます強まっています。
弊社も以前、AIを用いたプラットフォームを提供する会社さんをとある企業様に紹介したことがあります。
そちらは発展し、プレスリリースも出されて良い感じに育っているようです。

弊社も今、複数のAIサービスを契約して使ってます。5種類ほどです。

今月はとある実装案件において、私も本腰を入れて、数日間、夜中までAIと本気で取っ組み合いし、実装にこぎつけました。おそらくは体感で1\5ほどのスピードで実装できました。
すぐにわかるような簡単な実装ではなくて、本格的なものを作り、それをAIとがっぷり四つに組み、実装しきれたことは、私の中で状態となりました。流れで今後やっていこうと思います。

今までもAIは頻繁に使っていましたが、このやり方を私がどんどん押し進め、私の方で担う実装案件を増やそうと思います。
そして、弊社も本格的にAIを使う方向にシフトしようと思っています。

本来ならば、技術者である以上、AIに頼らずにコーディングできるスキルを作るべきです。ただし、今のkintone案件の引き合いの増加と弊社の脆弱な経営基盤を鑑みるに、AIを使わない選択肢はありません。
そうした点も含め、きちんと見極め、かつ有効に活用しようと思います。

一方、あと数年はノーコードツールに対する期待と浸透は進むでしょう。
ただし、ここもきちんと注視していく必要があると感じています。
 
まだまだ共遊開発よりも実装の請負のご依頼も多く、両輪で売り上げを上げていかなければと思っています。

共遊開発とは、弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法です。

2023年の秋に、以下のとおり弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に実装に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性を持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中でき、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

ここに挙げたとおり、手法としては最近注目を浴びている伴走支援とそう変わりません。

今、弊社は新規案件の引き合いを受けるたびに、積極的に共遊開発をお勧めしています。
今月も複数の共遊開発の案件が始まっています。
共遊開発はこれからの世の中のニーズに合っていると確信しています。
ただし、上に書いた通り、請負開発も引き続き請け負う方針です。

なせなら、共遊開発ができるのは弊社では現時点で代表だけだからです。
また、共遊開発をご希望のお客様は1日あたり数時間を細切れにやっていただきたいニーズが多く、まだまだ件数が足りないからです。また、実装スピードもAIで上がるはずですし、うちのメンバーにどんどん案件を渡してやってもらうような体制を取ろうと思います。

来月から1人メンバーも増えますし、弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃるようです。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 業務パートナー
今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。

今の弊社は共遊案件に舵を切っているとは言え、開発案件も多数引き合いをいただいており、その資源の捻出が喫緊の課題です。それを外注先を活用することで生かそうとしています。

お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

パートナー費用も含めて、次のやり方で開発を行い、より価値を生み出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。


§ 財務基盤の堅牢化
財務をきっちりすること。前からの課題です。

昨年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しが増しました。

また、昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。
ただ、まだ不安定です。先月もそれが顕在化しました。やらねばならないことはとても多いと感じています。
まだ、油断せずに耐え忍びます。

そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。

弊社への期待の高さを感じ、また耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。


§ 社内体制
先々月よりバックオフィスのメンバーが一人増えました。一人でやっていたバックオフィスが回っていないことや、標準化のためのマニュアル「「アクアビット蒸留書」の完成を急ぐためです。
ただし、まだバックオフィスの体制が全然整っておらず、私がテコ入れでこちらにも手を動かしていく予定です。

2021年の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。
5月にも一項目を追加しています。

企業理念

「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念

「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・その家族を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

行動指針
〇公私を両立し、360度可能性を見出す目をもつこと
〇社会人として人に迷惑を与えない言動を心掛けること
〇情報のプロとして機密保持、品質、速度を意識すること
〇お互いを理解し尊重する心を持つこと
〇すべての物事に対して好奇心を持つことを忘れないこと
〇常に進歩、前進を忘れず、人生を楽しむこと
〇身内にも常に敬称で呼び合うこと

2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、代表の考え方の軸はぶれていません。
ただ、今月も末になり、弊社の取引先も大規模かつコンプライアンスを求めてくる頻度が増えてきたことから、行動指針に一項を増やしました。

また、今の弊社の活動内容は、地域創生活動やNPO支援、kintoneエコシステムへの関与など多岐にわたっています。それらは長い目で見たときに弊社の存在感や認知度には貢献しているのは確かですが、一方でそれらの活動はすぐに売り上げや利益につながっていません。
それらの活動がメンバーに負担とならないよう、そうした案件は代表や役員の個人的な活動として分けています。

とにかくまだうちの会社はチームとしての力が弱いと思っています。これは全て代表である私の責任です。
そろそろ投資や前のめりモードから、組織を固めるフェーズに移行しなければ。

まずはメンバーが公私ともに充実するよう、生産性の向上と本人の成長のためには、同じやり方の継続は良くないとしっかり指導したいと思います。

今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築
今月も外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約三回です。リアル共遊開発は3社様に対して6回、12時間。オンライン共遊開発は2社様に対して2回、3時間。
オンライン商談はざっと数えたところ約35回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約30枚です。

今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。

・チャレンジハイスクール最終報告会(9/7)
弊社役員と人事担当が参加し、山梨の高校生の覇気ある姿を存分に見届けてきました。



・山梨県活性化フォーラム(9/10)
弊社代表と役員が参加し、役員が司会進行の大役を担いました。
こうした場において、次々と山梨でのご縁がつながっていることを感じます。

上記に挙げた以外にも代表は個人的な資格で複数のイベントに参加しています。
また弊社の総務人事経理担当や役員もそれぞれ個人で複数のイベントに参加しています。

これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。


§ 対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。チャレンジハイスクール最終報告会(9/7)。山梨県活性化フォーラム(9/10)。kintone Café TOKYO petit(9/11)。山梨県活性化プロジェクト(9/17)。夜のピクニック(9/19)。吉田田タカシトークライブ(9/21)。kintone 若手交流会(9/25)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、会社として参加したものに限定し、代表個人の活動はここでは割愛しています。

上にも書いたとおり、この春あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうように務めなければ。

奉仕活動だけでは続きませんが、営利だけを目指す企業になってはあまりにも殺伐とします。
このバランスは難しいし、その時々の社会状況や弊社の状況も含めて理想の形は見えないでしょう。ですが、追い求めたいと思います。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

ここにアップする記事も先月からは、弊社の活動に関する記事のみに分かちます。個人の活動については同様の記事を今後書きますし、そちらにリンク一覧として載せます。
今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは1本(
第6回地域クラウド交流会全国グランプリ大会に参加してきました。
)。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

8月28日 気負わない自然体のコミュニティこそ
8月29日 なまけ者になりなさいと言えない経営者
9月1日 松江に訪れていました。
9月2日 地方でしか体験できない価値を守るために
9月3日 来年以降、暑さ対策を本気で考えないと
9月4日 私から事務作業を引き剥がすため、マニュアル化標準化をもっと進めます
9月5日 既存システムからノーコードツールへの移行案件
9月8日 kintoneのガバナンスや運用の悩みにどう向き合うか
9月9日 技術者だからこそ、リアルで集まるべし
9月10日 ヤマザキマザック社に職人と自動化の極致を学ぶ
9月11日 地方で新たなご縁をつないでいくには
9月12日 10/4に甲府地域クラウド交流会(甲府ちいクラ)を開催します
9月16日 kintone Caféはハレの場なのでコーディング
9月17日 現地に行くことでより効果的に学べます
9月18日 過去の事物には敬意を払いたい
9月19日 kintoneで権限、プロセス管理・通知はなるべくお客様に委ねる
9月22日 声優の世界でもコミュニケーションは重要
9月24日 技術と経営を兼務せず分けるべきか
9月25日 子ども目線の社会に貢献したい
9月26日 AIによって浮いた工数は人に使う

§ 年表

§ Xポストまとめ
2025年8月Xポストまとめ


第6回地域クラウド交流会全国グランプリ大会に参加してきました。


第6回地域クラウド交流会全国グランプリ大会(ちいクラ全国大会)に参加してきました。

告知ページ
ダイジェスト動画

ちいクラ全国大会に参加するのは、一昨年の釧路、昨年の郡山に続いて3回目です。
昨年の郡山での全国大会には、今回主催される島根銀行の皆様をはじめとした島根から大勢の方がお越しになられていました。

島根の皆さんとお話しする中で、皆さんのちいクラへ賭ける思いに感銘を受けました。と同時に、これだけの大人数で来る理由が、翌年の全国大会の開催地に立候補するためだと聞き、その場で来年の全国大会には必ずお伺いします、と約束しました。
郡山の本編が終わったあとの懇親会でも、一際異彩を放っていた島根の皆さんのノリと勢いを目にするにつけ、これは来年も成功するだろうな、と思っていました。

さて今年。

ちいくら全国大会では、各地で開催されたちいクラのオーガナイザーとプレゼンターが一堂に集まって事業プレゼンを行います。そのため、本編に出場できる人数には限りがありました。

正直、3月に甲府で開催した甲府ちいクラは集客に苦戦しました。そのため、全国大会に進めるかどうかは微妙でした。
が、私は甲府ちいクラとして参加できなかったとしても、島根で行われるちいクラ全国大会には行くつもりでした。

なぜなら、私は島根が好きだからです。
もともと西日本に生まれ育った私。島根を訪れるのは今回で7、8回目位でしょうか。いうほど頻繁には行けていないのです。

が、島根は国引き神話の息づく地。日本人として行くたびに何か原点を思い出すというか、私がなぜ日本の各地を訪れるかを気づかせてくれます。
そういう魅力が島根にはあります。

それから一年、幸いなことに、甲府ちいクラとして、全国大会に出場できることが決まりました。

今回は甲府ちいクラのオーガナイザーである役員の妻と、3月に開催した第二回甲府ちいクラで見事グランプリに輝いた高松陽子さんの3人で参加しました.


島根と言えば、10月になれば神在月として全国から神々が集います。私たちも十月には少し早いですが、全国から島根に集いました。そして、それぞれの地を紹介するとともに、わが国をどう盛り上げるかについて、貴重な話ができたように思います。
このブログでも何回か書いていますが、なぜ弊社のようなIT会社がこうした地域創生活動に従事するのか。

これは、なかなか理解がいただけない点です。

IT会社はそもそもあらゆるビジネスを効率化し、最適化し、その上で新たな価値を提供し、お客様自身も新たな価値創出に目を向けるための余裕を作ることがミッションです。
ところが今のわが国は、効率化を図り、生産性をあげる名目で都会に人が集まる、または集める構造が戦後からまかり通っています。
昭和の高度成長期にそのようにして都会に集まった人々は、地方に帰ることなく都会に留まってしまいました。
ところが昭和の成功は、人口増と技術革新と生産性の向上が重なったことによる生産力の飛躍的な発展が原動力となりました。
もう人口増も見込めない今、かつての世界史上でも稀有な経済成長は今後は見込めません。再現がほぼ不可能な成功の余韻を未だに追い続け、人々は都会にとどまっています。
昨今の情報技術の進展は、都会に人が集まらなければならない必然を薄めつつあります。報告、連絡、相談などはオンラインツールの発達によって顔を合わせずに可能になりつつあります。通信手段やクラウドツールは格段の進化を遂げました。

ところが未だに人々が都会に集っているのはなぜか?
それは都会に構えた不動産の縛りによって動けなくなったこともあるでしょう。また、地方の効率化やIT化が遅れ、求人に影響が生じているからでしょう。
だからこそIT会社は地方に目を向けて行き、地方のIT化を進めていかなければならないと思っています。地方にいながら都会並みの収入が得られるのであれば、都会に出る意味はありません。かつて中央に集まった人たちが、また地方に戻る流れにすべきだと考えます。

では、私や弊社は地方を盛り上げるために何をすれば良いのでしょうか?
飲食業を営んだり、名物を創り上げたり、地域創生のマスタープランを描いたりすることはできません。でも、IT技術者の端くれとして、知見を活かした業務改善や効率化を図る手助けはできます。
さらに、ちいクラを主催し、スモールビジネスのスタートを後押しすることもできるはずです。

ちいクラのような地方創生のイベントに積極的に関与することで、地方での認知度を上げ、その地での売り上げを確保し、都市への一極集中を改善する。
弊社がちいクラに関与する理由は、そこにあります。

前日、私は島根に入りました。
そして、松江のIT会社様を訪問しました。そこでkintoneを用いたシステム開発協業に向けた打ち合わせをしました。
その場では、地域の課題と地域のIT会社の課題や、その中で私や弊社が協力できることが合致しました。良い方向に進めそうです。
東京を中心に活動する私や弊社が、松江で商談する出会いと協業は、弊社が地方に本気で関わろうとしているからこそ生まれているはず。

上に書いた通り、わが国の都市への一極集中を正すには、ITの力を用いて都会と地方の格差を縮める事から始めるのがよいと考えます。


今回のちいクラ全国大会の本編では、上定松江市長とサイボウズ社青野社長との対談がありました。
その中では、地方をまるごとDXで変革し、地方が海外への窓口を担う未来図が構想されました。
松江市も本気です。私たちも本気にならなければ。一極集中を改善するために。
オンラインでも要件を誤解なく伝えられるようになれれば、仕事を回せれば、都会に集う必要はなくなります。地方にいたままでも都会と同じ生活水準が維持できます。むしろ、豊かになれます。


前夜祭は、日本各地から集まったオーガナイザーとプレゼンターで盛り上がりました。




地元の食材を使った料理や、この秋から始まる朝の連続テレビ小説「ばけばけ」のモデルとなる小泉八雲・セツ夫妻のイラストも鮮やかなクラフトビール。メインのカレーもとてもおいしかった。
こうしたおもてなしをプロデュースしてくださったのは、島根銀行の皆さんに加え、前年の郡山でのちいクラ全国大会で島根代表として登壇された上田まり子さんによる素晴らしい献立です。
アレルギー料理研究家であり、株式会社FoodMarico代表としての本領発揮です。


とても愉快な時間でした。前夜祭では様々な方と交流が持てました。また、私たちをもてなそうとする島根の皆さんも素敵でした。
みなさんと翌日のちいクラ全国大会に向けて団結を強めた後は、3階にある地元のコワーキングスペースやアントレプレナーシップが生まれる場を見学しました。

翌朝。ホテルでゆっくりと目覚めました。
妻は一足先に会場に向かいました。オーガナイザーとしての準備作業があるとやらで。

会場がホテルのすぐ近くで、前日に松江城や堀川ビール館などは巡ったので、私は松江駅の駅ビルにある「そば庄たまき」で出雲そばを食してから会場に入りました。

会場に行くと、島根の産物を扱う様々な店が出ていました。賑やかです。
どれもが島根で活動している企業や組織によるものでしょう。地元の名物が地元で活動される方々によって披露され、他の地域から来られた方々をもてなす。その姿が好きです。

私は東京に住んでいます。東京の有楽町には日比谷しまね館があります。そこには多種多様な島根の産物が売られています。それらは見ているだけで楽しい。
ところが、あまりの品揃えの多さにたじろぎます。店員さんに根掘り葉掘り聞こうにも、他のお客様の対応もあり、時間を割いてもらうわけにはいきません。
会場では、出店の品数もそこまで多くありません。何を食べればいいか、何をがお勧めか、判断材料がそこまで大きくありません。そのかわり直に出店のスタッフと会話できるのが利点です。が 

島根の方々と会話を交わし、島根を味わう。それこそがコミュニケーションです。その姿が嬉しいです。
私は会場にいる人々や、はるばる遠くから来てくださった人々と挨拶をし、旧交を温めました。
ただし、私には若干の悔いがあります。それは、ブースを味わう時間がなかった事です。前年の郡山のちいクラ全国大会の時は、いろんなブースの方と会話したのですが、今回はその時間がなく、塩焼きそばをいただくのみにとどまりました。
よく考えたら、出雲そばを食べなくてもよかったのか、もうちょっと早く会場入りすればよかったとか。

しばらくして、会場に入りました。



舞台が暗転し、雅楽の演者が上手に並びます。楽器は詳しくは分かりませんが。調べたところ、大太鼓、小太鼓、手打鉦、笛だと思われます。
中央にヤマタノオロチをモチーフにしたと思われる長い胴体の蛇の迫力ある演舞が繰り広げられます。蛇腹で長大なヤマタノオロチの長さを表現し、その蛇腹を生かした複雑な動きが、他の地域の民俗芸能とは一線を画した迫力を生み出しています。

石見神楽の演目「大蛇(おろち)」です。


古事記、日本書紀における出雲の存在感は誰もが知るところです。
私たちがどこかで聞いたことのある日本書紀の神話を語る上で出雲は欠かせません。

ヤマタノオロチを退治した素盞嗚尊(スサノヲノミコト)の勇壮な姿。素盞嗚尊の乱暴狼藉によって高天原を追放される話。
私たち日本人は、心のどこかに日本神話の影響を受けています。日本人とは何で、私たちはどこから来たのか。日本人の心は何で、どういう風になって生きれば良いのか。
石見神楽の勇壮な大蛇の動きと、躍動する素盞嗚尊の演武を見ていると、私たちの心性に島根の影響が染みている事を感じます。
日本神話や素盞嗚尊の神話が史実を反映しているかを問うよりも、私たちは何か複雑な、顔も知らない神々の歴史の果てに生きている事だけわかれば良いのです。
日本中から人々が集まるでちいクラ全国大会にふさわしい演目だと思います。
東京に人を集めて繁栄した次は、もう一度地方に戻ってこの国を復活させなければ。そのためにも私たちのルーツが島根をはじめとした各地にある事を実感する上で、この演目は象徴的でした。素晴らしい演出だったと思います。


その興奮もさめやらぬ中、司会を務める島根銀行の米原さんと地元の山陰中央テレビのアナウンサーさん(お名前を失念してしまいました。失礼しました。)によって開幕です。
なお、客席にはろうあ者の方もおられ、同時進行で手話による通訳もされていました。


最初に島根銀行の長岡頭取から、挨拶がありました。観光地として知られる松江市ですが、実はシャッター商店街がいくつも生まれているそうです。地方を襲う衰退の波は、観光資源を持つこの地にも確実に及んでいます。
このまま衰退を座して待つのではなく、打てる手は打っていかなければ。地方銀行は地方とともに生きる宿命にあり、地方が衰えたら共に沈むしかない。それを避けなければとの切実な危機感を感じました。
地方銀行にとって地方支援とは他人事ではありません。自分ごとなのだと改めて感じます。
ちいクラに各地の金融機関が積極的に関わっておられる理由も分かります。

続いては上定松江市長とサイボウズ社の青野社長の対談です。モデレーターはワークアット社の林さん。


IT業界に住まうものにとって、松江とはRubyで有名な街です。世界的に使われているプログラム言語Rubyを作ったまつもとゆきひろ氏は、今も松江に住んでらっしゃると聞いています。

松江市は、その利点が活かせます。それもあって、積極的にITを用いた街づくりを行なっているようです。
東京を経由しなければシリコンバレーに行けないのではなく、松江から直接シリコンバレーへのゲートウェイを担う。まさにその気概や良しです。

そうはいうものの、日本のIT企業の多くは東京に本社を置いています。サイボウズさんもそうですし、うちの会社も銀座に移しました。
うちの会社の場合、銀座に移したのは社労士さんからのお勧めです。それに従ったのですが、実際に名刺に銀座と書いてあるのをみ書くと、ほお!と言われます。ブランド力は強いのです。
私も銀座に頼らなくても良い会社にしなければと思っています。

サイボウズさんは、地域まるごとDXを提唱しておられます。一つの企業だけがDXを進めても地方は変わりません。社会の全体そのものの仕組み変えなければ効果は限定的なものとなり、地域は本当の意味で活性化できない。まさにその通りだと思います。
様々な活動をしている松江市のこれからに注目です。

そういえば昨日も訪れたコワーキングスペースでは、夜も遅いのに打ち合わせをされていました。
今や東京にいなければ、案件が取れない事はありません。うちの会社ですら、東京にいながら地方の案件を複数抱えています。

松江の現状を憂う危機感と、松江のこれからに希望を持ったところで、大人の本気のラジオ体操です。

そして、12組のオーガナイザー×プレゼンターによる各地域のプレゼンタイムです。

私は甲府ちいクラに関しては、ほぼオーガナイザーである役員の妻に任せています。なので、どういう内容で発表するつもりか、どういう格好で臨むのかについても知りませんでした。まさか、桃の被り物を被って現れるとは。
二人の登壇の様子を動画で撮り、写真もXにアップするつもりでした。
ただ他の地域の皆さんも写真に撮り、Xに投稿することを目指しました。そのため、慌ただしくしていました。

12組は北から順に南へと繋がります。












・北海道釧路市代表 private nurseかなえーる946 川嶋 真希子さん(オーガナイザー:小渡さん)
・北海道南幌町代表 一般社団法人エイチプラスラボ 小野島 香織さん(オーガナイザー:外間さん)
・北海道札幌市代表 株式会社コトリドリ 田中 恭子さん(オーガナイザー:濱内さん)
・北海道千歳市代表 ごえんらぼ 宮内 大さん(オーガナイザー:根本さん)
・宮城県仙台市代表 会いに来る七夕飾り 高橋 さやかさん(オーガナイザー:冨田さん)
・福島県郡山市代表 Axel Posse 赤澤 遼太さん(オーガナイザー:三部さん)
・群馬県沼田市代表 心音☆音楽教室 柳 由美子さん(オーガナイザー:六本木さん)
・千葉県船橋市代表 アリコフード株式会社 金子 あきこさん(オーガナイザー:千葉さん)
・千葉県千葉市代表 株式会社カムカム 小林 由美さん(オーガナイザー:新田さん)
・山梨県甲府市代表 山梨大学4年 高松 陽子さん(オーガナイザー:あづささん)
・三重県鳥羽市代表 齋藤 勇太さん(オーガナイザー:山本さん)
・島根県松江市代表 株式会社ストラテジーAI 中尾 香達さん(オーガナイザー:三島さん)

最後、地元島根の三島さん×中尾さんまで12組。甲府は10番目でした。12組で10番目が甲府。つまり、明らかにちいクラの開催地は東高西低なのです。もっともっと西日本でちいクラの波を広げていかねば。

ここでは、一組ずつの発表内容について書くことは割愛します。皆さん素晴らしかった。ただし、甲府と開催地の松江だけは書かせてください。
甲府のプレゼンター高松陽子さんは、フードロスの取り組みで第二回甲府ちいクラでグランプリに輝きました。そんな高松さんは、今回のちいクラ全国大会のプレゼンターの中で最年少だったそうです。甲府は若い力がとても盛んで、甲府や山梨が誇る点です。
今回も若さの勢いに加え、実現性のあるプランで会場の参加者に印象を残してくれたのではないかと思います。実際、投票でも全国で3位に食い込みました。立派です。
高松さんは今、山梨大学でワインを学んでおられます。その該博な知識は、翌日の遠足で訪れた島根ワイナリーでも遺憾なく発揮されました。今回のご縁をきっかけに、島根でも何かで貢献してもらうことを期待します。

後はグランプリに輝いた島根の中尾さんが見事というしかありません。地元票の利点に関係なく、その立ち居振る舞いは熟達のプレゼンターのそれでした。もう納得のグランプリでした。
ご自身がグランプリ受賞の挨拶で「胡散臭いと言われた」と自分で笑いをとっていましたが、客席のどこかにインフルエンサーのメンターがいたのではないかと思えるほど、完成されたプレゼンテーションでした。私と比べるのがおこがましいぐらい、何倍もうまい。
中尾さんは、今回登壇したプレゼンターの中でも高松さんの次に若かったそうです。本当にすごいと思います。AIを用いた業務改善がITの地である松江から生まれる必然性もあります。期待出来ます。島根発のAIサービスが全国に広がってほしいですね。
余談ですが、翌日の遠足で中尾さんと行動を共にしました。出雲大社のすぐ近くにご実家があるそうですが、出雲大社には数えるほどしか参拝したことがないそうです。それでもマッチングアプリの開発をしたり、AIのサービスを始めるなど、神の住まう地から素養を受け取っていたのでしょうか。

さて、この後は投票タイム。その際、完全に観客の一人になりきって油断していた私にも、少し関わる場面が生じました。

参加者の人数が予想より上回ったためか、kintoneとFormBridgeの制限値の上限をを変える必要が出たのです。そこで急遽、永岡さんから私の名前が呼ばれました。妻ではなく私?と自分で指をさすと、私が呼ばれています。その場で設定値を修正し、事なきをえました。私も何かで貢献できてよかったです。


続いては立候補した各地のオーガナイザーによるお国自慢です。
・北海道釧路市 小渡さん
・北海道千歳市 根本さん
・宮城県仙台市 齊さん森田さん
・千葉県千葉市 新田さん
・山梨県甲府市 あづささん
・兵庫県豊岡市 川上さん
・島根県松江市 三島さん
・総括 琴絵さん









さすがは百戦錬磨のオーガナイザーの皆さん。それぞれ個性にあふれ、それでいて十分に地元をアピールされておられました。素晴らしい。

もちろん甲府も負けてられません。あづささんが登壇し、甲府は若さを打ち出しました。

実際、甲府ちいクラは本当に若いと思います。第二回までのプレゼンでも、高校生や大学生が何人も登壇しています。

10/4に予定されている第三回甲府ちいクラでも、5人中3人が高校生か大学生です。楽しみですね。
第三回甲府地域クラウド交流会告知・申し込みぺージ




さて、その後はいよいよ発表です。
島根銀行頭取賞は、釧路の川嶋さんに!登壇が一つのドラマとしてストーリーになっていて、私に印象を残しました。
松江市長賞は、船橋の金子さんに!言葉がしっかりとしていて元気がありました。かならず実行するという強さを感じました。
そしてグランプリは、松江の中尾さんに!もう納得のグランプリでした。

その後の得票数では、甲府の高松さんも3位に食い込んでいて、高評価がうれしかったです。



まずは閉幕も余韻を残し、会場で皆さんとお話しし、連れだって会場の外へ。
続いては懇親会です。私たちは事前に懇親会を申し込んでいたため、懇親会は島根県立美術館でした。

一緒に連れ立って会場までの道をご一緒したのは斉藤さん。石見銀山地方経営研究所にお勤めです。

実は斉藤さんとは、この9日前に知りあったばかり。糸魚川で開催されたMOVEDさんのビジネス共創拠点「Catalo」のオープニングイベントで知り合いました。島根の方だからとお誘いしたら、実はお住まいは神奈川だったと言うオチがつきました。が、それでもわざわざ松江まで足を運んでくださいました。

Cataloでは話しきれなかったことなど、散々話しながら、連れ立って会場まで歩きました。


さて、島根県立美術館です。こちら、訪れるまで知らなかったのですが、2398点にも上る葛飾北斎の作品を中心とした永田コレクションが県外不出の展示として収蔵されています。今回、その特別展の期間に合致したため、学芸員の方にご説明いただきました。そして、私たちは葛飾北斎の残した絵画の数々を堪能しました。 https://dl.dropboxusercontent.com/scl/fi/fqrj380ac8iolk3x0e7u0/2025-08-30-18-01-40.jpg?rlkey=7404pyre74ql9h9mfkxa0lm2u 葛飾北斎は、わが国が誇る偉人です。日本のサブカルチャーの源流は葛飾北斎といわれるほどの画家で、漫画やアニメなどあらゆる画業に影響を与えました。わが国だけではなく、世界各国の名だたる画家にも影響を及ぼしたことでも知られています。
その偉人が描いた膨大な画業の成果の一部が島根県でしか見られない。これは素晴らしいことです。なんでもかんでも東京に行かねば、東京に行けばではなく、島根にそうした財産を留め置き、皆さんに島根に来てもらう。

島根と言えば足立美術館も有名です。世界に誇る日本庭園が有名で、島根に来なければ実物が見られません。私もまだ訪れられていません。まさにこういう取り組みこそ、これからの地方に必要だと思います。もう何でもかんでも東京に集中させるのはやめましょう。


じっくり展示を堪能した後は、懇親会の会場に移動しました。
贅沢なことに、島根県立美術館は宍道湖に面しています。広大な庭には彫刻が点在し、その背景には宍道湖に沈みゆく夕日が楽しめます。この日の私たちは、幸運なことに宍道湖に沈む美しい夕日を目撃することができました。

そして、刻一刻と変化する光景を目にしながら懇親会に臨みました。宍道湖の夕日といえば、日本でも有数の夕日の名所として知られています。もう、目に移るすべてが偉大な自然の織りなす絵画であり、しかも少し目を離すと、その絵画はさらに艶やかさを増すのです。これぞ美術館。感動しました。



その中で私たちは皆さんと会話を楽しみ、おいしいお酒や料理を食べながら、それぞれの地域の取り組みや自己紹介やちいクラの感想などに花を咲かせました。
余興も吉本興業の住みます芸人の奥村さんと島根銀行の皆さんが司会進行をつとめ、島根銀行で今回メインで企画をされた原田さん、米原さん、三島さん、佐藤さん、高橋さんを始めとした皆さんからの挨拶も感動的でした。

島根銀行頭取の長岡さん、上定松江市長、サイボウズ青野さん、その他のそうそうたる方々がこの懇親会におられ、思い思いに懇親を深めておられました。素晴らしい。

余興には松江やちいクラに関するクイズもありました。私は仙台の冨田さんと沼田の井上さんとチームを組みました。

私たちも惜しいところまで行きました。7問中、5問正解。難しい問題もありました。


ところが、全問正解が。なんとうちのあづささんのグループです。また、時点の一問間違いのグループもいて、その中でじゃんけんで勝ち残ったのは高松さんがいるグループ。なんと、甲府でワンツーフィニッシュ。
クイズも楽しみ、お酒もいただき、料理も食べて、かなり堪能しました。

あたりはすでに真っ暗となり、対岸の松江市街の明かりがきらめいています。

会場はお開きになり、続いては次の会場へ。ここでバスで送ってもらえました。こうしたバスの手配も含め、本当に運営の皆さんの気配りがきちんとされているなと思いました。島根銀行の皆さん、本当にお疲れ様です。


続いて伺ったのは、駅前近くの繁華街にある「Mario」さんです。店内には立派なステージがあり、客席も広めにとられています。ここでは、多くの席がちいクラ関係者で占められていました。
そこで行われたのはカラオケ大会。カラオケ大会については、私も月の初旬あたりから話を聞いていました。そこで、妻と2、3回は練習に付き合いました。共に私は1曲も歌わず、妻が曲を決めるのに付き合い、妻が決めた曲を練習するのに付き合いました。

妻がここで歌ったのは竹内まりやさんの「真夜中のナイチンゲール」。この曲、実は私から提案しました。島根なら竹内まりやさんの故郷。あづささんも昔からこの曲を歌っていたし。これでいいじゃない、と。


全国各地のオーガナイザーやプレゼンターの皆さんも思い思いに歌を歌いあげています。皆さんお上手。 あづささんも負けずに歌い上げました。ただ、練習では90点を超えていたのに、本番では緊張したらしく、90点に届かなかったのは残念。

一方の高松さんも見事に歌い上げました。彼女の歌のうまさは、甲府でもすでに体験済み。見事にセリーヌ・ディオンの「My Heart Will Go On」で最高得点をいただきました。お見事。
最後、時間が少しお店のご厚意で延長してもらったそうなので、各自で歌わせてもらうことになりました。私たち甲府の3人も「Top Of The World」を歌いました。楽しかったですね。

さて、時間も迫ってきたので、お店を出て、三々五々に各自のねぐらに帰りました。私も誰とだったかは思い出せないですが、ホテルまで帰りました。まずは皆さん、本当にお疲れ様でした。

その翌日。皆さんと一緒に遠足に参加しました。

私、この遠足にあたっては失敗をしでかしました。前夜のカラオケまで一緒にいた斉藤さんに、朝の集合時間と場所を伝えてなかったのです。

そのため、斉藤さんだけぐるっと松江堀川めぐりの乗船場まで直接来てもらうことになりました。私たちバスは、そこまで向かい、そこで船の時間を待ちます。幸いにも斉藤さんは船の時間に間に合い、四隻の船に分かれ、松江城の掘をぐるりと船で巡る旅に出航しました。


全国でも掘めぐりができ、かつ、江戸以前の天守閣が揃っている場所はここ松江だけだと思います。
そもそも、天守閣が残っている城すら珍しいのです。現存12天守と呼ばれるように、全国でも12城しかありません。さらに、堀は埋め立てや近代化によってかなりの城の掘がその姿を失いました。ところが松江城はその両方ともが残されています。全国でも稀有な土地んあのです。

特に、堀がほぼ往時のままの姿を残しているのは素晴らしい。緑が青々と茂り、鴨が優雅に泳いでいます。船頭さんの案内によると、堀ではヌートリアなども見かけることがあるとか。


天守閣や武家屋敷が松江の往時の姿を彷彿とさせます。また、この船巡りは橋や暗渠をくぐる箇所があります。これがまた楽しい。暗渠や橋に近づくたびに、船頭さんの合図で私たち乗客は一斉に身をかがめます。限界まで。
そうすることで近代の橋と江戸以前からある掘を共存させ、観光客にとっても興趣を掻き立てられます。これもまた松江でしか味わえない体験です。随所にある蔵や灯篭を構成する石の豆知識や花々など、とてもゆとりのあった1時間弱でした。

私もこうした堀の船巡りは30年ほど前に柳川で経験して以来だったので、とても良い経験となりました。

バスに戻った私たちは、宍道湖の北岸と一畑電鉄の路線に沿って出雲大社に向かいます。道中も「仁多観光」のガイドさん(お名前を失念してしまいました)がとても愉快なトークを繰り広げてくださいました。また、島根銀行の原田さんからも、地元の百年煤竹箸の紹介があるなど、全く飽きる時間がありませんでした。

バスは出雲大社の駐車場に着きました。

ここからバスに降りた方々で適当にグループを作り、そのグループごとに一人のボランティアのガイドさんについてもらいます。



私たちのグループは、ガイドさんの案内に沿って境内を歩いて回りました。


私が出雲大社に来るのはおそらく4回目か5回目のはず。前回は妻と2人で来ました。4、5年前のことです。
私は古事記や日本書紀に描かれる古代日本についても関心があります。出雲、高千穂、熊野、糸魚川から諏訪に至るぬながわひめの伝説。鹿島神宮、香取神宮、息栖神社の関係。

出雲大社は何度参拝しても興味深いところです。

拝殿、そして御本殿、さらには宝物殿。巡りました。



その後、またべつの皆さんと、勢瑠の大鳥居の前にある「そば庄たまき」さんで出雲そばをいただき、さらに「Izumo Brewing Co. TAISHA」のビールを。
美味しかった!


バスに戻り、次の目的地へ。
次は島根ワイナリー。私はこちらには多分4回目の訪問。毎回来るたびに試飲コーナーに捕まってしまいます。

しかも今回は甲府のワイン姫こと高松さんもご一緒なので、デラウェアを使ったオレンジワインの珍しさなど、いろいろと魅力が増しまして。

ここは、来るたびに様々な誘惑があります。

そうした後ろ髪を引かれるあれこれを残しつつ、私たちは出雲縁結び空港へ。そして私たちだけ遅い便だったので、数時間ほど空港で過ごした後羽田へ。

今回ご縁のあったすべての皆さんに感謝です!


2025年8月のまとめ(法人)


令和七年八月。

暑さが日に日に身に応えます。能率も上がりません。
ちょっと夏だるみし過ぎました。

暑さの中でもいろいろな成果をあげましたが、検収を上げるべき案件の不足もあり、ちょっと厳しくなっています。
気合いを入れなければ、と言う月でした。

新たなチャンネルも増え、今後に向けた引き合いも増えましたが、売り上げを上げなければ。
達成度4割。達成感4割。満足感5割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。

●弊社の業績

§ 総括
八月度の売上は目標を下回りました。

下回った原因は、今月は大きめの検収がなかったことです。
月次ベースでいただける収入は毎月あり、その数も増えています。が、検収が先月間に合わなかった関係で、キャッシュフローが厳しくなっています。今後はそうした定期収入のような安定した売り上げも増やさなければならないと思っています。

私自身も七月から暑さに負けて、生産性を大きく落としていました。それがこの厳しさにつながっていると思ってます。

もっとも、今月からは新たな自治体さんのご支援も始まったり、ちいクラの全国大会もあり、いくつかの共遊開発の案件、研修講師案件も始まっています。

そのためには、会社の仕組みをきちんと標準化し、マニュアルを整備する必要を感じました。
そのためにも、バックオフィス側の強化は喫緊の課題です。
さらには、単価設定を上げるためには、さらに共遊開発ができるメンバーを増やす必要があると認識しています。そのためには、資格の取得やそれを取得するための研修体制などの成長を促す体制を整備すべきと考えています。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。

・ノーコード推進協会のご支援の一環として、弊社が富士吉田市さんにて研修を担当しました(8/1)。
・Claude Code Meetup Japan #2に弊社代表が参加しました(8/8)。
・日野市役所で弊社代表が研修講師を務めました(8/15)。
・弊社が10/4に主催する甲府地域クラウド交流会で山梨県庁から後援の承認が取れました(8/21)。
・MOVED社が糸魚川で開設した「Catalo」のCataloオープニングイベント「地域の可能性と挑戦 糸魚川から始まる共創の未来」に弊社代表が参加しました(8/22)。記事
・自治体まるごとDXボックスの寒川町へのご支援で伴走支援が先月より始まり、今月も弊社代表が務めました(8/27)。
・Cybozu Days 2025のウェブサイトが公開され、今年度も弊社が出展することが発表されました(8/28)。
・地域クラウド交流会全国グランプリの前夜祭に弊社代表と役員が参加しました(8/29)。
・地域クラウド交流会全国グランプリとアフター交流会に弊社代表と役員が参加しました(8/30)。
・地域クラウド交流会全国グランプリの大人のバスツアーに弊社代表と役員が参加しました(8/31)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。


§ 開発案件
今月は九割五分の開発案件がkintoneがらみでした。

生成AIの進歩は驚異的です。
先月に読んだユヴァル・ノア・ハラリ氏のNEXUSには、AIに対して悲観的な予想を描いていました。それを受け、AIにどこまで頼るべきかそろそろ並行して考えなければならないと感じました。
だ、月末に島根でAIを用いた活動をされている中尾さんとご縁をいただきました。
どこまでAIにやらせるべきか。このままだと肝心のスキルがAIに頼ることでおろそかになる可能性があります。作業としてもらう任せるべき点と弊社自ら考えるべき点をきちんと分けていかなければ。 手綱を握っているつもりが、いつの間にか骨抜きにされているということにもなりかねません。
そうした点も含め、きちんと見極め、かつ有効に活用しようと思います。

一方、あと数年はノーコードツールに対する期待と浸透は進むでしょう。ただし、ここもきちんと注視していく必要があると感じています。
 
今月は開発と言うより、共遊開発や研修講師とのしての動きが目立ちました。

共遊開発とは、弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法です。

2023年の秋に、以下のとおり弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に実装に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性を持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中でき、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

ここに挙げたとおり、手法としては最近注目を浴びている伴走支援とそう変わりません。

今、弊社は新規案件の引き合いを受けるたびに、積極的に共遊開発をお勧めしています。
今月も複数の共遊開発の案件が始まっています。
共遊開発はこれからの世の中のニーズに合っていると確信しています。

それなのに、共遊開発ができるのは弊社では現時点で代表だけです。
それはまずいので、弊社メンバーにもkintoneのノーコードカスタマイズプラグインの使い方を伝え、習得してもらうためのやり方を模索しています。今月も両手の指を埋めるほどの新たな引き合いを頂き、そうした案件でも共遊開発を提案していく予定です。
既に帳票サービスやウェブフォーム等は弊社メンバーも使えます。それらもノーコードカスタマイズプラグインの一つです。それらに加え、krewシリーズやgusuku Customineといったサービスやプラグインを複数使いこなし、お客様への価値を提供していくつもりです。


また、今月は自治体の研修案件も始まりました。日野市さんです。さらに、寒川町さんに加えて富士吉田市さんにも研修を行いました。
共遊案件はニーズが増えています。
ただ、これをこなせるメンバーが代表しかいません。それでいて、誰かを雇うほどには共遊開発の案件があふれているわけでもありません。ここが悩ましい。

開発メンバーは一人増やす方向でとある方に参画してもらうべく、動いています。

経営者として、AIの活用、メンバーの雇用、事務所の有効活用、新規サービスの立ち上げ、開発体制の充実など、やるべきことが多く課題は山積みです。

弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃるようです。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 業務パートナー
今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。

今の弊社は共遊案件に舵を切っているとは言え、開発案件も多数引き合いをいただいており、その資源の捻出が喫緊の課題です。それを外注先を活用することで生かそうとしています。

お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

パートナー費用も含めて、次のやり方で開発を行い、より価値を生み出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。


§ 財務基盤の堅牢化
財務をきっちりすること。前からの課題です。

昨年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しが増しました。

また、昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。
ただ、まだ不安定です。今月もそれが顕在化しました。やらねばならないことはとても多いと感じています。
まだ、油断せずに耐え忍びます。

そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。

弊社への期待の高さを感じ、また耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。


§ 社内体制
先月よりバックオフィスのメンバーが一人増えました。一人でやっていたバックオフィスが回っていないことや、標準化のためのマニュアル「「アクアビット蒸留書」の完成を急ぐためです。

2021年の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。
5月、行動指針に一つの項を増やしました。

企業理念

「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念

「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・その家族を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

行動指針
〇公私を両立し、360度可能性を見出す目をもつこと
〇社会人として人に迷惑を与えない言動を心掛けること
〇情報のプロとして機密保持、品質、速度を意識すること
〇お互いを理解し尊重する心を持つこと
〇すべての物事に対して好奇心を持つことを忘れないこと
〇常に進歩、前進を忘れず、人生を楽しむこと
〇身内にも常に敬称で呼び合うこと

2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、代表の考え方の軸はぶれていません。
ただ、今月も末になり、弊社の取引先も大規模かつコンプライアンスを求めてくる頻度が増えてきたことから、行動指針に一項を増やしました。

また、今の弊社の活動内容は、地域創生活動やNPO支援、kintoneエコシステムへの関与など多岐にわたっています。それらは長い目で見たときに弊社の存在感や認知度には貢献しているのは確かですが、一方でそれらの活動はすぐに売り上げや利益につながっていません。
それらの活動がメンバーに負担とならないよう、そうした案件は代表や役員の個人的な活動として分けています。

新たな引き合いを頂けている今、開発リソースの確保が喫緊の課題です。
生産性を今よりもさらに上げるか、雇用に踏み切るか。または、パートナー企業を増やすか。
さらに仕組み作りを進めるため、考える点は多い。
経営について独学でやってきましたが、ここいらで次のうち手を探るべきでしょう。実際、そういうつてをいただいています。

それと並行して大企業・自治体などの案件も尽力していきます。


まずはメンバーが公私ともに充実するよう、生産性の向上と本人の成長のためには、同じやり方の継続は良くないとしっかり指導したいと思います。

そのためにも、まだ完全に運用に乗ったとは言えない事務所を早く軌道に載せたいと思います。 週一回の集まっての定例会議は定着してきたとはいえ、まだ使いきれていません。
来月以降もまだいろいろと変えるつもりです。同じやり方の継続は避けたいと考えています。
今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築
今月も外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約三回です。リアル共遊開発は4社様に対して5回、11時間。オンライン共遊開発は1社様に対して1回、1時間。リアル研修は2社様に対して5回、7時間。
オンライン商談はざっと数えたところ約22回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約70枚です。

今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。


・Catalo オープニングイベント(8/22)
弊社代表が参加しました。
Cataloオープニングイベントに参加しました
MOVED社が糸魚川で開設したビジネス共創拠点Cataloのオープニング記念イベントです。様々な方との出会いがありました。弊社にもこうした施設が作れるかもしれないとの希望が生まれました。





・第六回 地域クラウド交流会全国グランプリ大会 in 松江 前夜祭/本編/アフター交流会/バスツアー(8/29-31)
松江で開催されたちいクラ全国グランプリに甲府のオーガナイザーである役員とプレゼンターの高松さんと代表とで参加しました。特別な賞は受賞できませんでしたが、得票数では全体の3位に食い込み、アフター交流会のカラオケ大会では高松さんが優勝しました。
今回の松江行きによって島根の皆さんとのご縁がつながりました。また来ると思います。

上記に挙げた以外にも代表は個人的な資格で複数のイベントに参加しています。
また弊社の総務人事経理担当や役員もそれぞれ個人で複数のイベントに参加しています。

これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。


§ 対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。Claude Code Meetup Japan #2(8/8)。Cataloオープニングイベント(8/22)。地域クラウド交流会全国グランプリ大会 in 松江前夜祭(8/29)。地域クラウド交流会全国グランプリ大会 in 松江。懇親会(8/30)。地域クラウド交流会全国グランプリ大会 in 松江前夜祭(8/31)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、会社として参加したものに限定し、代表個人の活動はここでは割愛しています。

上にも書いたとおり、この春あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうように務めなければ。

奉仕活動だけでは続きませんが、営利だけを目指す企業になってはあまりにも殺伐とします。
このバランスは難しいし、その時々の社会状況や弊社の状況も含めて理想の形は見えないでしょう。ですが、追い求めたいと思います。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

ここにアップする記事も先月からは、弊社の活動に関する記事のみに分かちます。個人の活動については同様の記事を今後書きますし、そちらにリンク一覧として載せます。
今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは0本(
Cataloオープニングイベントに参加しました
)。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

7月30日 7月30日 備えあれば憂いなし
7月31日 7月31日 AIに対する態度も考えねば
8月1日 8月1日 暑さによる仕事の生産性対策も
8月4日 8月4日 DX研修を行ってみて
8月5日 8月5日 万博のヴァーチャルの側面に注目したい
8月6日 8月6日 ヒロシマの悲劇は語り継がれるべき
8月7日 8月7日 パソコンの設定にもマニュアルが必要
8月8日 8月8日 経営者は常に外に出向いてマクロに
8月12日 8月12日 AI稼働開発イベントで感じた今の自分と弊社の限界
8月13日 8月13日 NO-Emailワークスタイルが必要
8月14日 8月14日 日航機事故から40年に、マニュアル整備を思う
8月15日 8月15日 戦わずに済ませられれば済ませたい
8月18日 8月18日 統制しないと経営が、、、
8月19日 8月19日 身内だからこそ厳しくしないと
8月20日 8月20日 属人化を図るのはやめた方が良いです
8月21日 8月21日 経営って難しい
8月22日 8月22日 kintoneの運用側のノウハウは貴重
8月25日 8月25日 糸魚川市を訪れて感じたこと
8月26日 8月26日 糸魚川と甲斐のご縁
8月27日 8月27日 kintone Caféには呼ばれれば行きますよ〜

§ 年表

§ Xポストまとめ
2025年8月Xポストまとめ


Cataloオープニングイベントに参加しました


8月23日にCataloオープニングイベントがあり、お呼びいただきました。

Cataloとは、こちらの告知ページにも書かれている通り、MOVEDさんが糸魚川に開設したビジネス共創拠点です。

MOVEDさんは東京のIT企業であり研修や教育を主に活動しておられます。弊社とはkintoneを共に盛り上げるべく活動する仲間です。


地場で育ったのではない、東京から来たMOVEDさんのような一企業が、糸魚川のような地方都市で新たな拠点を作る。
それがどれだけ大変で時間がかかり、しかも苦労と熱意が問われるのか。うちの会社も山梨で色々と基盤作りを行っているので、かけた苦労と熱意のほどがわかります。

その一つの達成が、今回のCataloの開設だと思います。
うちの会社としても、山梨のどこかでCataloのような施設を運営したいと思います。
その源となる想いは、地域のためになり、かつ、自社の認知度を増やすためでもあります。そのような施設を作り、運用を行いたい。もちろん自社の認知度が上がれば良いし、売上になるとより良い。

売上よりも、という話をすると、それは建前だと言われます。
地域のことよりも売上や自社の認知度を上げたいのが本音でしょう、と受け取られがちです。

ですが、私の場合、1年単位の決算のことよりも、それよりも30年40年先の次の世代が、きちんと住まえる世界と国にしたいとの思いが強いです。
その活動のためには、会社が継続できるだけの利益が出せることは前提ですが、その継続も社会や地域が健全であってこそ。
そのことは、この場でもブログでもSNSでも口が酸っぱくなるほど書いてます。
東名阪だけが栄えるのではなく、人口50,000人に満たない規模の糸魚川市のような地方都市が今後も末永く維持できる社会を望みます。

それは私が混雑が大嫌いだから、旅が好きだからと言う理由ももちろんあります。
ですが、それよりも遠い将来に、東名阪は何とか栄えてるけど、糸魚川市のような地方都市が完全に消滅しているような国の未来は見たくないのです。

そうなった未来では、うちの会社のような企業は完全に消えているはずです。集中の論理のもとに一部の大手企業だけが生き残り、我々のような企業は吸収されるか、下請け構造の中に生きながら得るしかないと想像しています。
その世界からは多様性が失われ、いくつかの特定の論理だけが大手を振って歩くしかないかもしれません。それが嫌です。

私が見たいのは、東名阪はもちろん適切な規模で栄え続けるけど、地方都市、例えば糸魚川市のような街が元気な未来です。
地元のうまい日本酒やもずくを食べながら、日々を幸せに暮らしている未来の方を私は望みたい。そして、そのような未来の方が、うちのような企業が生き残れるはずです。
なぜなら、多様性が尊重された価値観の中、各自が責任と協調を担い合う社会の方が、うちのような零細企業でも生き残れる可能性はあるからです。
これは、地方への郷愁とかノスタルジーだけに寄りかからず、私や弊社自身がAIが存在感を増すコロナ後の時代を生き残るための生存戦略でもあります。

それを踏まえ、どうすればそのような未来が作れるのか。どのように地方に貢献するのか。それを考える必要があります。

今はまだ、弊社は発展途上です。まだ地方に貢献できるだけの力は持っていません。
地方の組織をデジタルを用いて効率化することはできます。空いた人を違う仕事に振り分けましょうと提案もできます。新たな価値を作ることこそDXです、と謳うこともできます。
今の時点でもこれからも、弊社は技術で貢献できるでしょう。さらに、今の時点でも弊社は山梨で100人ほど集めるイベントを催せるだけの経験は持っています。
でも、その会社にとって新たな価値とは何で、何に振り向けるべきかについて、地場の産業や経済まで見据えて提案し、実現までを伴走できるノウハウや知見はまだ持ちあわせていません。

山梨でのコミュニティ作りが軌道にのれば、弊社でもただの主催者やイベンターではなく、産業や経済や文化まで見据えた提案ができるでしょう。ただ、その力はこれから貯めていきます。


ただ今回、MOVEDさんがCataloと言う施設を作ってくださったことで、もともと山梨と地縁のない弊社でも、ゆくゆくは山梨で何かを成し遂げられるのではないかと言う励みをもらえました。

私がこの2年ほどで糸魚川に来るのは4回目です。毎回、MOVEDさんからお誘いいただいています。そしてその都度、糸魚川の人々の親しみやすさや、行政と民間が親密に交わる様を見てきました。
その光景と可能性を見てきたからこそ、今回もお誘いに応じて参加しました。

どこかバランスが歪で掛け声倒れに終わってしまう地方創生ではなく、担当者や市長が異動のたびに方針が変わる地域活性ではなく、糸魚川の場合は地域を良くしようとの思いが根付いていることを感じます。糸魚川市役所の山崎さんなどは、その熱意にほだされてか、10年同じ部署にいらっしゃるそうです。
そうした市としての姿勢が、上に述べた諦めずに復活できるとの逞しさにつながっていると思います。


Cataloの場所がまた良いのです。
Cataloのある辺りは、大火の際に焼けてしまった雁木が並ぶ中心部です。Cataloの目の前には、これもやはり火事で焼けた加賀の井酒造さんが復活を遂げつつあります。
確かに、あたりはまだ寂しいです。今回、私が訪れたのが熱暑の中だったからか、前の年に来た時よりも、さらに人通りが減ってしまっている印象を受けました。
ですが、私が知らない糸魚川の賑わいはおそらくこんなものではないはずです。
そのために、まだ盛り上げていくべきなのでしょう。そして、挽回するための課題も山積みなのだろうと思います。
そこにMOVEDさんのような東京の企業がその土地に根付き、Cataloのような施設を立ち上げることで、その挽回の速度はさらに増してゆくはずです。

うちの会社が根付こうと努力している山梨県も「人口減少危機突破宣言」を発しました。にもかかわらず、今後の富士山の噴火が予想される今、そのお膝元にある山梨県を忌避するのか、人口減少の危機はまだ去っていません。
そうした未来を招かないためにも、行政との協力体制は必須です。

糸魚川市の皆さんと関わっていて、何に印象を受けたのか。
それは、こちらが庁舎に行って何かを依頼するのではなく、むしろこちらのイベントに進んで参加してくださる職員が目立つことです。
今回も副市長が来られていました。スーパー公務員の山崎さんも来られていました。このお二方は、私が初めて糸魚川を訪れ、ウッドデッキ作りに汗をかいた際にもおられて、遅くまでご一緒した記憶があります。
さらに今回のオープニングイベントでは、市役所の若手の有志四人がピッチを披露していました。それぞれが糸魚川への熱い思いを表明していました。
諦めない姿勢。その姿勢こそが、これからの地方都市には大事なんだろうと思っています。
私はいくつもの都市を訪れ、地方創生の現場を見てきました。が、糸魚川市はほんとに全国でも屈指の熱意を持つ都市だと感じています。

東京などの首都圏に住んでいると、地方の苦しみは実感しにくいです。
ところが、私も先日訪れた網走の寂れた様子に衝撃を受けました。それは、都会で暮らす人には決してわからない衰退だと思いました。

私は最近、そうしたイベントの参加レポートは個人のブログに書きます。

でも、今回は、会社としてきちんと向き合い、支援したいと思いました。だから、クラウドファンディングでご支援もしました。その考えに沿って、このブログも会社のページに書きます。

さて、前書きが長くなりましたが、当日の模様です。

東京から着いてすぐ、私はCataloに直行し、受付を済ませました。新幹線が大幅に遅れたものの、間に合ってよかった。
でも、何も食べていなかったので、駅前の麺屋なりたさんでヒスイラーメンを美味しく食べました。さらには、海岸に行って日本海を撮りました。

そうして汗だくになった私が会場に着いたのは開会の一、二分前。先ほどは空いていた椅子がほぼ埋まっていて、申し訳ないので最後列で立って聴きました。結局最後まで立っていました。


まずは、渋谷さんからのオープニングトーク。渋谷さんのお顔がやり切った感で満ちています。
それもそのはず。渋谷さんが少しずつ縁を築き、信頼を築き上げ、少しずつ少しずつ糸魚川市さんとのご縁を増していったのですから。その姿のほんの少しだけ、私も目撃しました。
渋谷さんも緊張していらっしゃるようですが、そこはプレゼンの達人。うまくお話をまとめておられました。


続いてサイボウズの青野社長からリモートで「地域DX〜未来の働き方へ」と題して基調講演。

青野社長の講演は今までに何度も聞いていますが、何度、聞いても組織作りの面で本当に勉強になります。うちの会社もサイボウズさんを手本に組織作りを進めているつもりが、自分の思う通りにならないもどかしさ。
私よりも、はるかに青野社長は、そうした苦労や苦しみや挫折を味わってきたことでしょう。

そうした感慨を含め、何度聴いても青野社長の講演は参考になります。


続いては、特別対談「越境によるビジネス連携とワーケーションの可能性」。豪華なセッションです。
一般社団法人日本ワーケーション協会 代表理事の入江さん、あまねキャリア株式会社 代表取締役CEO 沢渡さん、糸魚川市 商工観光課 課長 山﨑さん。そして渋谷さん。

渋谷さんによるトークセッション。

入江さんや沢渡さんは、今回のオープニングイベントで、初めてお会いしました。
もちろん、さまざまな地域創生系のイベント等でお名前も存じ上げていました。オンライン上でもお見かけしたこともあります。

上に書いた通り、弊社はまだまだ技術系の色が強く、地域創生のノウハウは学ぶ側です。ただ、山梨ではだいぶ認知度は上がってきました。山梨での活動はイベンター的な色が強いです。演者と観客とプロモーターの3社ではなく、それ以外にも広がる関係性を作らなければならないと感じています。
その意味でも、皆さんの対談からは得るものも多かったです。
私も登壇の機会を増やさないとダメでしょうし、地方創生の事例を語れるようにならないとダメです。もちろん本が書ければ言う事はありません。





続いての「糸魚川のチャレンジャーによる事例セッション」も得るものが多かったです。

私が今まで糸魚川に来た四回で、行政との距離の近さは感じていても、市民としての取り組みはあまり聞く機会がありませんでした。
今回、LTに登壇された伊吹さんや、若手の糸魚川市役所職員としてもっと市政に提案させて欲しいと訴えた香取さんと3人の仲間たち。

また、冒頭に登壇されたカネタ建設さんのオレンジフェアは素晴らしいとしか言いようがありません。首都圏でもなかなかない、でかいプール施設を作り、しかも若い社員さんが運営。そして1日で撤収してしまう潔さ。こうした企業さんが糸魚川にもいらっしゃる喜び。
またジン作りにもチャレンジしたということですが、そのSANKAという名前のジン、懇親会で美味しくて何杯も飲んでしまいました。

またラストで登壇された横井さんはお米が主役の薪焼きレストラン、つまり新潟のお米だけで勝負されておられます。こちらは一度行ってみたいと思わせてくれました。

若い方は頑張ってます。山梨でもそうです。
問題は上の方です。今回、多くのセッションで登壇された皆さんや、参加者の皆さんのように心意気がある40代50代の方もたくさんいます。ですが、それ以外に諦めている40代50代の方があまりにも多い。

地域で活動する若い方達と一緒に、どうすれば40代50代の諦めた方々の心に火をつけるか。
私も諦めた方々と同じ年齢の1人として、頑張らなければならないと思っています。


さて、皆さんで集合写真を撮った後、懇親会へ。


まず柏崎から来た「la Boratorio」さんのケータリングがとてもおいしかったです。ズッキーニも鴨肉もメロンも絶品でした。

三次会はazuというThird Placeを名乗る場所。
沢渡さんがセッションの中でサードプレイスとしての糸魚川の価値を力説しておられましたが、家でも職場でもない三番目の場所として、糸魚川は一つの候補です。
3と言う数字には安定があります。三人寄れば文殊の知恵。鼎という漢字も三点で支えます。建物を支えるすじかいも三角形。三方良し。などなど。
こうした三にまつわる数字は先日プロ雑用の小林さんと語った通りです。

実は私も町田から糸魚川にやってきて、翌日関西に向かい、関西からまた東京に帰りました。三角形を描いて。
糸魚川が私にとっての三角形の1つの頂点として、いつまでもご縁があることを願っています。


四次会は締めラーメン。「ホームラン」というお店にお連れいただきました。そして、MOVEDの皆さんと宿まで歩き、私は今回はルートインを確保いただきました。

他にもこう言うnoteを書きました。
山梨ともこう言うご縁があります。
8月25日 糸魚川市を訪れて感じたこと
8月26日 糸魚川と甲斐のご縁

まずは今回、会場でご挨拶した皆様、ありがとうございました。
MOVEDの皆さんとCataloにもますますの発展を!


2025年7月のまとめ(法人)


令和七年七月。

暑さが日に日に身に応えます。能率も上がりにくい月です。

そんな暑さの中ではありますが、今月も複数の成果がありました。
とはいえ、AIの脅威的な進展はシステム開発業界を不安に陥れています。
AIエージェントやMCPサーバーを用いた開発にも視野を広げておかなければなりません。
ユヴァル・ノア・ハラリ氏のNEXUSを読み、AIにどこまで頼るべきか考えるべき時期に来てはいますが、それでもシステム開発会社としては先駆者としてAIには親しんでおかなければなりません。

そうした開発手法は常に新しいやり方を取り入れつつ、まずは目の前のことに全力で取り組もうと思っています。

達成度5割。達成感5割。満足感5割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。


●弊社の業績

§ 総括
七月度の売上は目標を若干下回りました。

下回った原因は、今月は大きめの検収がなかったことです。
月次ベースでいただける収入は毎月あり、その数も増えています。今後はそうした定期収入のような安定した売り上げも増やさなければならないと思っています。

今月からいくつかの共遊開発の案件、研修講師案件も始まっています。
ただ、単価については、今の単価のままでもまだ利益を出すには至っていません。もう少し単価設定を見直す必要があると考えています。

また、単価設定を上げるためには、さらに共遊開発ができるメンバーを増やす必要があると認識しています。そのためには、研修体制などの成長を促す体制を整備すべきと考えています。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。

・kintone 若手交流会 in 大阪に弊社の総務人事経理担当が参加しました(7/5)。
・チャレンジハイスクールの第三期の中間報告会に弊社代表と役員が参加しました(7/13)。
・kintone hive Tokyoに弊社代表とメンバー三名で参加しました(7/15)。
・日本ノーコード大賞の授賞式があり、富士吉田市さんが優秀賞に選ばれ、弊社代表が会場で見届けました(7/17)。
・お客様が出展されている国際モダンホスピタルショー2025に弊社代表が訪問し、さまざまな医療関係の展示物を見ました(7/18)。
・自治体まるごとDXボックスの寒川町へのご支援で伴奏支援が始まり、弊社代表も参加した(7/25)。
・第三回甲府ちいクラキックオフミーティングをやまなし里山キッチンで実施し、15名の方にご参加いただきました(7/28)。
・ノーコード推進協会のご支援の一環として、弊社が富士吉田市さんにて研修を担当しました(7/29)。


実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。


§ 開発案件
今月は九割五分の開発案件がkintoneがらみでした。

生成AIの進歩は驚異的です。
今月に読んだユヴァル・ノア・ハラリ氏のNEXUSには、AIに対して悲観的な予想を描いていました。それを受け、AIにどこまで頼るべきかそろそろ並行して考えなければならないと感じました。
どこまでAIにやらせるべきか。このままだと肝心のスキルがAIに頼ることでおろそかになる可能性があります。作業として任せるべき点と弊社自ら考えるべき点をきちんと分けていかなければ。
手綱を握っているつもりが、いつの間にか骨抜きにされているということにもなりかねません。

一方、あと数年はノーコードツールに対する期待と浸透は進むでしょう。ただし、ここもきちんと注視していく必要があると感じています。
 
今月は開発と言うより、共遊開発や研修講師とのしての動きが目立ちました。

共遊開発とは、弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法です。

2023年の秋に、以下のとおり弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に実装に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性を持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中でき、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

ここに挙げたとおり、手法としては最近注目を浴びている伴走支援とそう変わりません。

今、弊社は新規案件の引き合いを受けるたびに、積極的に共遊開発をお勧めしています。
今月も複数の共遊開発の案件が始まっています。
共遊開発はこれからの世の中のニーズに合っていると手応えを感じています。

ただ、一方で共遊開発ができるのは弊社では現時点で代表だけです。
そのため、弊社メンバーにもkintoneのノーコードカスタマイズプラグインの使い方を伝え、習得してもらうためのやり方を模索しています。今月も両手の指を埋めるほどの新たな引き合いを頂き、そうした案件でも共遊開発を提案していく予定です。
既に帳票サービスやウェブフォーム等は弊社メンバーも使えます。それらもノーコードカスタマイズプラグインの一つです。それらに加え、krewシリーズやgusuku Customineといったサービスやプラグインを複数使いこなし、お客様への価値を提供していくつもりです。

また、今月は研修案件も始まりました。富士吉田市さんです。さらに、寒川町さんに加えて別の自治体の案件も来月から請けることになりました。
共遊案件はニーズが増えています。
ただ、これをこなせるメンバーが代表しかいません。それでいて、誰かを雇うほどには共遊開発の案件があふれているわけでもありません。ここが悩ましい。

開発メンバーは一人増やす方向で動いているのですが。

経営者として、AIの活用、メンバーの雇用、事務所の有効活用、新規サービスの立ち上げ、開発体制の充実など、やるべきことが多く課題は山積みです。

弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃるようです。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 業務パートナー
今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。

今の弊社は共遊案件に舵を切っているとは言え、開発案件も多数引き合いをいただいており、その資源の捻出が喫緊の課題です。それを外注先を活用することで生かそうとしています。

お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

パートナー費用も含めて、次のやり方で開発を行い、より価値を生み出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。


§ 財務基盤の堅牢化
財務をきっちりすること。前からの課題です。

昨年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しが増しました。

また、昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。
ただ、まだ不安定です。やるべきことはとても多いと感じています。
まだ、油断せずに耐え忍びます。

そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。

弊社への期待の高さを感じ、また耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。


§ 社内体制
今月よりバックオフィスのメンバーが一人増えました。一人でやっていたバックオフィスがどうにも回っていないことと、標準化・マニュアル化の「アクアビット蒸留書」の完成を急ぐためです。

2021年の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。
先々月、行動指針に一つの項を増やしました。

企業理念

「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念

「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・その家族を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

行動指針
〇公私を両立し、360度可能性を見出す目をもつこと
〇社会人として人に迷惑を与えない言動を心掛けること
〇情報のプロとして機密保持、品質、速度を意識すること
〇お互いを理解し尊重する心を持つこと
〇すべての物事に対して好奇心を持つことを忘れないこと
〇常に進歩、前進を忘れず、人生を楽しむこと
〇身内にも常に敬称で呼び合うこと

2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、代表の考え方の軸はぶれていません。
ただ、今月も末になり、弊社の取引先も大規模かつコンプライアンスを求めてくる頻度が増えてきたことから、行動指針に一項を増やしました。

また、今の弊社の活動内容は、地域創生活動やNPO支援、kintoneエコシステムへの関与など多岐にわたっています。それらは長い目で見たときに弊社の存在感や認知度には貢献しているのは確かですが、一方で弊社が利益体質になるのを妨げているのも確かです。
それらの活動がメンバーに負担とならないよう、そうした案件は代表や役員の個人的な活動として分けています。

新たな引き合いを頂けている今、開発リソースの確保が喫緊の課題です。
生産性を今よりもさらに上げるか、雇用に踏み切るか。または、パートナー企業を増やすか。

それと並行して大企業・自治体などの案件も尽力していきます。

まずはメンバーが公私ともに充実するよう、生産性の向上と本人の成長のためには、同じやり方の継続は良くないとしっかり指導したいと思います。

そのためにも、まだ完全に運用に乗ったとは言えない事務所を早く軌道に載せたいと思います。 週一回の集まっての定例会議は定着してきたとはいえ、まだ使いきれていません。
来月以降もまだいろいろと変えるつもりです。同じやり方の継続は避けたいと考えています。
今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築
今月も外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約五回です。リアル共遊開発は3社様に対して3回、7時間。オンライン共遊開発は1社様に対して1回、1時間。リアル研修は1社様に対して4回、4時間。
オンライン商談はざっと数えたところ約29回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約25枚です。

今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。

・WAGRI Open Day(7/11)
WAGRI Open Dayでは、最新のアグリテックの状況を把握しました。特にAIの農業展開については、弊社もJAさんにAIベンダーを紹介したことでご縁があります。
この流れも含めて弊社にできるところをやっていきたいと思います。



・チャレンジハイスクール 中間報告会(7/13)
弊社代表と役員が参加しました。
弊社の紹介を高校生たちの前で行いました。今回は中間報告会でありながら、すでに最終報告会のようなレベルまで進めているグループもいて、気合の入り方が違います。頼もしい。



・kintone hive Tokyo(7/15)
今回も熱い戦いでした。各会社やユーザーの熱のこもった思いをメンバーが感じてくれれば、と思います。



・日本ノーコード大賞授賞式(7/17)
富士吉田市さんが日本ノーコード大賞優秀賞を受賞しました。大きな刺激を頂きました。



・第三回甲府ちいクラキックオフミーティング(7/28)
10/4の第三回甲府ちいクラを控え。、キックオフミーティングを15名の方に行ってもらい、実行しました。第二回はキックオフミーティングに五名しか集まらず、その熱の差が本番の人数の差になってしまったように思います。
今回はまた多くの方に集まってもらい、熱が戻ってきたように思います。スタッフもしっかりと根付いていて、頼もしい。


上記に挙げた以外にも代表は個人的な資格で複数のイベントに参加しています。
また弊社の総務人事経理担当や役員もそれぞれ個人で複数のイベントに参加しています。

これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。


§ 対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。kintone 若手交流会 in 大阪(7/5)。WAGRI Open Day(7/11)。チャレンジハイスクール中間報告会(7/13)。kintone hive Tokyo(7/15)。日本ノーコード大賞受賞式(7/17)。国際モダンホスピタルショウ 2025(7/18)。第三回甲府ちいクラキックオフミーティング(7/28)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、会社として参加したものに限定し、代表個人の活動はここでは割愛しています。

上にも書いたとおり、この春あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうように務めなければ。

奉仕活動だけでは続きませんが、営利だけを目指す企業になってはあまりにも殺伐とします。
このバランスは難しいし、その時々の社会状況や弊社の状況も含めて理想の形は見えないでしょう。ですが、追い求めたいと思います。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

ここにアップする記事も先月からは、弊社の活動に関する記事のみに分かちます。個人の活動については別サイトに掲載しています。

今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは0本() 。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

6月27日 6月27日 イベントに参加できていないことへの危機感
6月30日 6月30日 学歴に頼るなかれ
7月1日 7月1日 ゆっくりと着実に質を成長できる会社に
7月2日 7月2日 システム開発が高価な理由
7月3日 7月3日 仕様書などを作る取り組みを進めています。
7月4日 7月4日 地方衰退を食い止めるにはどうすれば
7月7日 7月7日 素晴らしきホタテの漁獲体験
7月8日 7月8日 継続するといいことがあります
7月9日 7月9日 道東で自然保護を学びました
7月10日 7月10日 道の駅の可能性
7月11日 7月11日 改善志向に導くために
7月14日 7月14日 毎日書いて伝える理由
7月15日 7月15日 kintone hiveに参加する理由
7月16日 7月16日 仕事や業務改善の楽しさを思い出した
7月17日 7月17日 ノーコードツールを推す理由
7月18日 7月18日 便利という言葉だけでは足りない
7月22日 7月22日 参院選はこういう想いで投票しました
7月23日 7月23日 生産性を上げるツール群には目を配りたい
7月24日 7月24日 医療系の案件にはまだやれることが多い
7月25日 7月25日 もう一度標準化を促進させます
7月28日 7月28日 kintoneに出会えて良かったと振り返りました
7月29日 7月29日 山梨に限らず、どかで受け入れられるにも通うこと

§ 年表

§ Xポストまとめ
2025年6月Xポストまとめ


2025年6月のまとめ(法人)


令和七年六月。

早くも年明けから半年がたちました。弊社の第11期も2ヵ月が経過しました。

先月に続き、今月も複数の成果と手応えが感じられた月です。
とはいえ、AIの脅威的な進展はシステム開発業界を不安に陥れています。
AIエージェントやMCPサーバーを用いた開発にも視野を広げておかなければなりません。

一方で、一般の会社にとってはDXやUXなど課題を突き付けられているため、そうした会社様からのご要望が次々といただけています。

そうしたご要望の数々を受け、システム開発のやり方も旧態依然のやり方のままでは対応できなくなっていくでしょう。
そうした開発手法は常に新しいやり方を取り入れつつ、まずは目の前のことに全力で取り組もうと思っています。

達成度6割。達成感5割。満足感6割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。


●弊社の業績

§ 総括
六月度の売上は目標を若干下回りました。

下回った原因は、フェーズによっては検収を頂けた案件もあった一方で、既存案件については開発フェーズのまま、検収に至れていないことです。

ただ、今月からいくつかの共遊開発の案件が始まっており、収支については改善しつつあります。
ただ、単価については、今の単価のままでもまだ利益を出すには至っていません。もう少し単価設定を見直す必要があると考えています。

また、単価設定を上げるためには、さらに共遊開発ができるメンバーを増やす必要があると認識しています。そのためには、研修体制などの成長を促す体制を整備すべきと考えています。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。

・チャレンジハイスクールの新たな期が始まり、弊社が共催し、弊社代表と役員が参加しました(6/8)。
・自治体まるごとDXボックスの寒川町へのご支援を弊社が担うことになり、職員へのkintone研修を弊社代表が行いました(6/17)(6/26)。
・サイボウズパートナーミーティングが開催され、弊社代表が参加しました(6/19)。
・Cybozu Days 2025のスポンサーブース出展の申し込みが受理され、今年度も出展することが決まりました(6/23)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。


§ 開発案件
今月は九割五分の開発案件がkintoneがらみでした。

生成AIの進歩は驚異的です。今月は濃厚のシンポジウムへの参加も含め、濃厚度推進協会の一員としての活動も進めています生成kintoneのカスタマイズのやり方にも大きな変革を迫られてます。すでに弊社もJavaScriptによるカスタマイズ頼りから脱却し、ノーコードカスタマイズツールを活用する方向に舵を切っています。
以前からこの考えに沿って進めようとしていましたが、共遊開発が順調になっているため、この方向の確かさを実感しています。

共遊開発とは、弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法です。

2023年の秋に、以下のとおり弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に実装に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性を持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中でき、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

ここに挙げたとおり、手法としては最近注目を浴びている伴走支援とそう変わりません。

今、弊社は新規案件の引き合いを受けるたびに、積極的に共遊開発をお勧めしています。
今月も複数の共遊開発の案件が三つ始まっています。
共遊開発はこれからの世の中のニーズに合っていると手応えを感じています。

ただ、一方で共遊開発ができるのは弊社では現時点で代表だけです。
そのため、弊社メンバーにもkintoneのノーコードカスタマイズプラグインの使い方を伝え、習得してもらうためのやり方を模索しています。今月も両手の指を埋めるほどの新たな引き合いを頂き、そうした案件でも共遊開発を提案していく予定です。
既に帳票サービスやウェブフォーム等は弊社メンバーも使えます。それらもノーコードカスタマイズプラグインの一つです。それらに加え、krewシリーズやgusuku Customineといったサービスやプラグインを複数使いこなし、お客様への価値を提供していくつもりです。

経営者として、AIの活用、メンバーの雇用、事務所の有効活用、新規サービスの立ち上げ、開発体制の充実など、やるべきことが多く課題は山積みです。

弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃるようです。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 業務パートナー
今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。

今の弊社は共遊案件に舵を切っているとは言え、開発案件も多数引き合いをいただいており、その資源の捻出が欠勤の課題です。それを外注先を活用することで生かそうとしています。

お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

パートナー費用も含めて、次のやり方で開発を行い、より価値を生み出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。


§ 財務基盤の堅牢化
財務をきっちりすること。前からの課題です。

昨年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しが増しました。

また、昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。
まだ、油断せずに耐え忍びます。

そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。

弊社への期待の高さを感じ、また耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。


§ 社内体制
三年前の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由は、肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。
先月、行動指針に一つの項を増やしました。

企業理念

「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念

「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・その家族を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

行動指針
〇公私を両立し、360度可能性を見出す目をもつこと
〇社会人として人に迷惑を与えない言動を心掛けること
〇情報のプロとして機密保持、品質、速度を意識すること
〇お互いを理解し尊重する心を持つこと
〇すべての物事に対して好奇心を持つことを忘れないこと
〇常に進歩、前進を忘れず、人生を楽しむこと
〇身内にも常に敬称で呼び合うこと

2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、代表の考え方の軸はぶれていません。
ただ、今月も末になり、弊社の取引先も大規模かつコンプライアンスを求めてくる頻度が増えてきたことから、行動指針に一項を増やしました。

また、今の弊社の活動内容は、地域活動やNPOやkintoneエコシステムへの関与と営業活動の両立を組み込んでいます。
ただ、それらはメンバーに過度な負担とならないよう、そうした案件は代表や役員の個人的な活動として分けています。

新たな引き合いを頂けている今、開発リソースの確保が喫緊の課題です。
生産性を今よりもさらに上げるか、雇用に踏み切るか。または、パートナー企業を増やすか。

ただ、余裕のない会社にはしないよう、サイボウズパートナーミーティングで栄えある受賞の瞬間を見たり、経営上の刺激を多数受けた今月ではありますが、引き続き、従来の中小企業も大事にする姿勢でやっていくつもりです。
それと並行して大企業・自治体などの案件も尽力していきます。

まずはメンバーが公私ともに充実するよう、生産性の向上と本人の成長のためには、同じやり方の継続は良くないとしっかり指導したいと思います。

そのためにも、まだ完全に運用に乗ったとは言えない事務所を早く軌道に載せたいと思います。 週一回の集まっての定例会議は定着してきたとはいえ、まだ使いきれていません。
来月以降もまだいろいろと変えるつもりです。同じやり方の継続は避けたいと考えています。
今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築
今月も外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約四回です。リアル共遊開発は3社様に対して4回、8時間。オンライン共遊開発は1社様に対して3回、3時間。リアル研修は1社様に対して2回、6時間。
オンライン商談はざっと数えたところ約48回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約25枚です。

今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。



・チャレンジハイスクール(6/8)
弊社代表と役員が参加しました。
今年の高校生も積極的にプレゼン資料を事前に作ってきたりと、かなり前向きな姿がよかったです。


・神奈川県寒川町へのDX研修支援(6/17)(6/26)
自治体まるごとDXボックスの寒川町へのご支援を弊社が株式会社ギボンズ社の御協力を得て担うことになり、職員へのkintone研修を弊社代表とギボンズ社の代表が担当しました。


・サイボウズパートナーミーティング(6/19)
初めてのパートナーミーティングへの参加で、大きな刺激を頂きました。

上記に挙げた以外にも代表は個人的な資格で複数のイベントに参加しています。
また弊社の総務人事経理担当や役員もそれぞれ個人で複数のイベントに参加しています。

これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。


§ 対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。チャレンジハイスクール(6/8)。kintone Café Tokyo Petit(6/12)。サイボウズパートナーミーティング(6/19)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、会社として参加したものに限定し、代表個人の活動はここでは割愛しています。

上にも書いたとおり、この春あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうように務めなければ。

奉仕活動だけでは続きませんが、営利だけを目指す企業になってはあまりにも殺伐とします。
このバランスは難しいし、その時々の社会状況や弊社の状況も含めて理想の形は見えないでしょう。ですが、追い求めたいと思います。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

ここにアップする記事も先月からは、弊社の活動に関する記事のみに分かちます。個人の活動については別サイトに掲載しています。

今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは0本() 。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

5月29日5月29日 モバイルに備えた画面作りを
5月30日5月30日 営業でも商談でも横文字はなるべく避ける
6月2日6月2日 地図とkintoneは可能性があります
6月3日6月3日 個性を体現した方が亡くなられて
6月4日6月4日 世の中の働く人たちや仕事を忘れない
6月5日6月5日 事務処理体制を増やします
6月6日6月6日 誕生日は残り時間を意識する日
6月9日6月9日 予言に一喜一憂するより、今を有益に生きるべき
6月10日6月10日 時間遵守の意識も変わるでしょう
6月11日6月11日 法律はAIを用いて理解するようにしなければ
6月12日6月12日 システム開発に合気道と禅と老荘思想を取り入れたい
6月13日6月13日 自主的に学ぶべきです
6月16日6月16日 AIを使いこなす非技術者に出会いました
6月17日6月17日 平和な社会のために少しでも尽力したい。IT会社としてできること。
6月18日6月18日 ビジネスは新しく、歴史は尊重し
6月19日6月19日 デトックスよりもむしろ通信環境をデラックスに整備
6月20日6月20日 サイボウズパートナーミーティングに参加して
6月23日6月23日 システム開発を滝に例えると
6月24日6月24日 肩書のない死にざまに憧れる
6月25日6月25日 記憶の風化と散逸を防ぐために何かブログのメディアを
6月26日6月26日 守るべきところは守り、シビアに行きます。


§ 年表

§ Xポストまとめ
2025年6月Xポストまとめ


2025年5月のまとめ(法人)


令和七年五月。

早くも年明けから五か月がたちました。

また、弊社にとっては第11期の二か月目です。

この春はとても忙しく、3月から先月の初旬にかけては疲労がピークに達していました。が、ようやく少し落ち着いてきました。

先月に続き、今月も複数の成果が出せました。
また、月末には第10期の決算もまとまり、黒字が確定しました。

とはいえ、弊社にとって安心はできません。
それは、驚異的なAIの進展によって業界がどうなるか未知数だからです。
AIエージェントやMCPサーバーを用いた開発にも視野を広げておかなければ、旧態依然のシステム開発会社として、世間に通用されなくなる可能性が高いとみています。

ただ、それは開発会社として視点です。
一般の会社の多くは、まだクラウドの導入すらこれからという段階です。そのため、弊社にもそうした会社様からのご要望が引きも切らない状態です。

そうした案件を着実に受け、並行してAIが本格的に使われる時代に備えておくことが求められます。
周辺の環境変化に右往左往せず、まずは目の前のことに全力で取り組もうと思っています。

達成度5割。達成感6割。満足感7割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。


●弊社の業績

§ 総括
五月度の売上は目標を若干下回りました。

ただ、今月末に3月で締めた第10期の決算が確定しました。
その結果、通年では黒字となりました。
ここ二年ほど、赤字が続いていただけに、久しぶりの黒字です。

収支が改善した理由は明白で、単価を上げたからです。

また、多くの案件は開発を請け負わず、共遊開発で賄っています。それによるって、持ち帰り作業が減り、弊社の残業が抑制されたとともに外注先への外注費も抑えられました。

また共遊開発は会社として疲弊しないやり方であることが、最も弊社の経営の健康に寄与しています。

ただし、共遊開発は今できるのが私だけと言うのが弱点です。
この点に関しては引き続きの体制の変革が必要だと思っています。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。

・富士吉田市において30名の職員へのDX研修を弊社代表が行いました(5/15)。
・ノーコード推進協会の地方創生部会のリアルミーティングが実施され、弊社代表が参加しました(5/20)。
・弊社の第10期の決算がまとまり、黒字決算となりました(5/31)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。


§ 開発案件
今月は九割の開発案件がkintoneがらみでした。

今月は濃厚のシンポジウムへの参加も含め、濃厚度推進協会の一員としての活動も進めていますkintoneのカスタマイズもJavaScript頼りから脱却し、ノーコードカスタマイズツールを活用する方向に変わらなければ。
以前からこの考えに沿って進めようとしていましたが、共遊開発が順調になっているため、この方向をさらに推し進めたいと考えています。

共遊開発とは、弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法です。

一昨年の秋に、以下のとおり弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に実装に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性を持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中でき、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

ここに挙げたとおり、手法としては最近注目を浴びている伴走支援とそう変わりません。

今、弊社は新規案件の引き合いを受けるたびに積極的に共遊開発をお勧めしています。
今月も複数の提案が受注に至り、来月以降に複数の共遊開発が始まろうとしています。
共遊開発はこれからの世の中のニーズに合っていると手応えを感じています。

ただ、一方で共遊開発ができるのは弊社では現時点で代表だけです。

そのため、弊社メンバーにもkintoneのノーコードカスタマイズプラグインの使い方を習得してもらうようにしています。
既に帳票サービスやウェブフォーム等は弊社メンバーも自在に使えます。それらもノーコードカスタマイズプラグインの一つです。それらに加え、JavaScript開発の部分も別のノーコードツールを用いてカスタマイズするよう導いています。

また、一部の開発案件のお客様については弊社メンバーが評価を頂き、そうした案件については代表の手を借りずに進捗ができています。

ただ、経営者として、AIの活用、メンバーの雇用、事務所の有効活用、新規サービスの立ち上げ、開発体制の充実など、やるべきことが多く課題は山積みです。

弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃるようです。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 業務パートナー
今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。

今の弊社は共遊案件に舵を切っているとは言え、開発案件も多数引き合いをいただいており、その資源の捻出が欠勤の課題です。それを外注先を活用することで生かそうとしています。

お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

パートナー費用も含めて、次のやり方で開発を行い、より価値を生み出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。


§ 財務基盤の堅牢化
財務をきっちりすること。前からの課題です。

昨年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しが増しました。

また、昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。
その結果が第10期の黒字決算に繋がったのではないかと考えております。

ですがまだ、油断せずに耐え忍びます。

そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。

弊社への期待の高さを感じ、また耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。


§ 社内体制
三年前の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由は、肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。
今月、行動指針に一つの項を増やしました。

企業理念

「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念

「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・その家族を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

行動指針
〇公私を両立し、360度可能性を見出す目をもつこと
〇社会人として人に迷惑を与えない言動を心掛けること
〇情報のプロとして機密保持、品質、速度を意識すること
〇お互いを理解し尊重する心を持つこと
〇すべての物事に対して好奇心を持つことを忘れないこと
〇常に進歩、前進を忘れず、人生を楽しむこと
〇身内にも常に敬称で呼び合うこと

2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、代表の考え方の軸はぶれていません。
ただ、弊社の取引先も大規模かつコンプライアンスを求めてくる頻度が増えてきたことから、行動指針に一項を増やしました。

また、今の弊社の活動内容は、地域活動やNPOやkintoneエコシステムへの関与と営業活動の両立を組み込んでいます。
ただ、それらはメンバーに過度な負担とならないよう、そうした案件は代表や役員の個人的な活動として分けています。

新たな引き合いを頂けている今、開発リソースの確保が喫緊の課題です。
生産性を今よりもさらに上げるか、雇用に踏み切るか。または、パートナー企業を増やすか。

まずはメンバーが公私ともに充実するよう、生産性の向上と本人の成長のためには、同じやり方の継続は良くないとしっかり指導したいと思います。

今月はさらにメンバーが案件で活躍してくれるケースや事例が増え、やる気や手ごたえが感じられる発言も聞かれるようになってきました。
それがもっとも嬉しかったところです。

そのためにも、まだ完全に運用に乗ったとは言えない事務所を早く軌道に載せたいと思います。
週一回の集まっての定例会議は定着してきたとはいえ、まだ使いきれていません。

来月以降もまだいろいろと変えるつもりです。同じやり方の継続は避けたいと考えています。
今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築
今月も外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約六回です。リアル共遊開発は2社様に対して3回、6.5時間。オンライン共遊開発はゼロ回。
オンライン商談はざっと数えたところ約45回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約20枚です。

今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。


・富士吉田市職員向け研修(5/15)
前月のノーコード宣言シティ宣言式の後を受けて、弊社がご支援する形で研修を行わせていただきました。

・ちいクラオーガナイザー再研修(5/19-20)
弊社役員が受講しました。強制的なものではなく、任意参加の形でしたが、3月の甲府ちいクラで人数集客に苦戦したこともあっての前向きな意識がよかったです。

・ノーコード推進協会 地方創生部会 リアル定例会(5/20)
弊社もリアルでは初参加でした。

・kintone若手交流会(5/23)
弊社の総務人事経理担当が単身で参加し、充実した時間を過ごしたようです。

・お客様送迎会(5/30)
弊社代表が参加してきました。

上記に挙げた以外にも代表は個人的な資格で複数のイベントに参加しています。
また弊社の総務人事経理担当や役員もそれぞれ個人で複数のイベントに参加しています。

これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。


§ 対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。kintone 若手交流会(5/23)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、会社として参加したものに限定し、代表個人の活動はここでは割愛しています。

上にも書いたとおり、この夏前あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうように務めなければ。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

ここにアップする記事も先月からは、弊社の活動に関する記事のみに分かちます。個人の活動については別サイトに掲載しています。

今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは0本() 。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

4月28日 違う言語で話すことで自分も変わる
4月30日 情報流通のあり方を改善し、生産性を上げる
5月1日 AIエージェントのタスクを運用に乗せます
5月2日 インプットとアウトプットのバランス
5月7日 オペレーションの効率化とコンセプトの訴求の両立
5月8日 経営者として学び続け、それをメンバーに促す責任あり
5月9日 若い人たちとの交流は続けたい
5月12日 より広い視点と知見から発信しなければ
5月13日 囲い込もうと思わない方が良いよ。
5月14日 散歩や外出のススメ
5月15日 趣味を仕事にするくらいの心持ちで
5月16日 ノーコードツールのメリットについてお話をしました。
5月19日 口に出して言葉を発することが人を前向きにする
5月20日 経営や人を率いるカリキュラムは義務教育で必要
5月21日 普段のニーズからサービスを考える
5月22日 タスクは並列を使いましょう。
5月23日 商売と無償の境目
5月26日 エコロジーとコミュニティ
5月27日 紀伊田辺にはコミュニティのヒントがある
5月28日 南方熊楠翁は憧れの人です


§ 年表

§ Xポストまとめ
2025年5月Xポストまとめ


2025年4月のまとめ(法人)


令和七年四月。

早くも年明けから四か月がたちました。

まだ弊社にとっては11年目。第11期の初月です。

この春はとても忙しく、3月から今月の初旬は疲労がピークに達していました。が、それも今月に成果を出すためです。
実際、その成果は複数出せました。

AIの進展は驚異的ですし、弊社にとっても今後大きな影響を受けそうです。
その事実はもう決定的です。

ありとあらゆる産業に影響を与え、既存のやり方を墨守する会社はもう存続すら難しくなっていくでしょう。

今更、そのことを言わずとも世の中でその事実は認知されたように思います。

考えるべきはその後です。AIが人類のかなりの業務を担った前提で、人はどうすべきか。
人と人との関係は何らかの形で続くでしょう。また、人は組織や企業に集い、そこで何かしらの活動するに違いありません。
つまり、AIにできない新たな業種業態が生まれていくでしょう。
その中でできることはまだあると見ています。

一つだけ言えるのは、黙々と人前に出ずにコーディングする職種はかなり絞られていくことです。相当技術力の高い一部のエンジニアだけがそうした作業に従事できるでしょう。
その現状を踏まえ、どのようなサービスを提供できるかを考えるべきです。

今の人類社会は過渡期にあります。転換期の真っ只中です。

政治経済、産業文化、自然環境。ありとあらゆるものがこの一世紀の間に大きく変わっていくに違いありません。二十世紀も激動でしたが、この先の変化の度合いは、それ以上でしょう。

人類が人類である意味。人と人との関係性。そうしたものがより重要になっていくはずです。

おかげさまで弊社への案件の引き合いは途切れず、ゆとりのない毎日を過ごしています。
ただ、そこで疲弊せぬよう、弊社もやり方を変えようと思っています。

小賢しい予想などに時間を使わず、今できることを愚直にやりつつ、地道に成長する一年にしようと思っています。
弊社にニーズがある今の状況のうちに体制を整え、AI系の諸サービスが整うのを待ちたいと思います。特に、弊社に必要なシステム開発の設計系サービスはこの一年で整っていくと見ています。
周辺の環境変化に右往左往せず、まずは目の前のことに全力で取り組もうと思っています。

達成度7割。達成感7割。満足感6割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。


●弊社の業績

§ 総括
四月度の売上は目標を上回りました。

また、今月は年度の初月です。

今月は、昨秋ごろから取り組んできたいくつかの案件で、成果が出せました。

先月に遅れていた一部開発案件も、徐々に歯車が回り始めています。まだ使用頻度が少ないとは言え、事務所を設けた成果が出てきたのかもしれません。きちんと、週一度の定例会議とその後の分科会で事務所で話し合う時間を設けたことで、余計な遠回りをする頻度が減りつつあります。

一方で代表が担当する共遊開発に関してはどれも順調です。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。

・お客様の部署歓送迎会にお招きされ、数十人の方とお酒や食事を楽しみました(4/11)。
・富士吉田市のノーコード宣言シティ宣言式の懇親会に弊社代表が参加しました(4/16)。
・富士吉田市のノーコード宣言シティ宣言式に弊社代表と役員が参加しました(4/17)。
・弊社が協力会社に名を連ねるアースデイ 山梨 2025が開催され、弊社代表と役員が参加しました(4/19)。
・弊社が二自治体の電子入札参加資格に認定され、通知書が届きました(4/25)。
・チャレンジハイスクールの最終報告会で発表され、第二回 甲府ちいクラでも発表してくださった2人の高校生によるcanvasでの1日限定カフェが開店し、弊社代表と役員が訪問しました(4/27)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。


§ 開発案件
今月は九割の開発案件がkintoneがらみでした。

今月は濃厚のシンポジウムへの参加も含め、濃厚度推進協会の一員としての活動も進めていますkintoneのカスタマイズもJavaScript頼りから脱却し、ノーコードカスタマイズツールを活用する方向に変わらなければ。
以前からこの考えに沿って進めようとしていましたが、共遊開発が順調になっているため、この方向をさらに推し進めたいと考えています。

共遊開発とは、弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法です。

一昨年の秋に、以下のとおり弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に実装に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性を持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中でき、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

ここに挙げたとおり、手法としては最近注目を浴びている伴走支援とそう変わりません。

今、弊社は新規案件の引き合いを受けるたびに積極的に共遊開発をお勧めしています。
今月も複数の提案が受注に至り、来月以降に複数の共遊開発が始まろうとしています。
どの案件も手ごたえを感じています。

共遊開発はこれからの世の中のニーズに合っていると感じています。

ただ、一方で共遊開発ができるのは弊社では現時点で代表だけです。
そのため、弊社メンバーにもkintoneのノーコードカスタマイズプラグインの使い方を伝え、習得してもらうようにしています。
既に帳票サービスやウェブフォーム等は弊社メンバーも使えます。それらもノーコードカスタマイズプラグインの一つです。それらに加え、JavaScript開発の部分も別のノーコードツールを用いてカスタマイズするよう導いています。

今月も前半までは代表が疲弊の極にあり、今後の会社継続のリスクが高まりました。

そんな中でも、あるお客様にはオンラインでセキュリティ講師も務めました。また、今月から自治体様との取引も始まりました。

まずは受託開発案件でも効率を上げられるようにするため、1月中旬に開設した新事務所を存分に使い、週一回ですが、メンバーにスキルトランスファーを行っています。
少しずつその成果が出てきたような気がしますが、まだまだです。

経営者として、AIの活用、メンバーの雇用、事務所の有効活用、新規サービスの立ち上げ、開発体制の充実など、やるべきことが多く課題は山積みです。

弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃるようです。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 業務パートナー
今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。

今の弊社は開発案件が多くなり、資源が逼迫しています。
そのために複数の技術者やメンバーにも声をかけました。

お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

パートナー費用も含めて、次のやり方で開発を行い、より価値を生み出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。


§ 財務基盤の堅牢化
財務をきっちりすること。前からの課題です。

昨年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しが増しました。

また、昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。
まだ、油断せずに耐え忍びます。

そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。

弊社への期待の高さを感じ、また耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。


§ 社内体制
三年前の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由は、肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。

企業理念

「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念

「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・その家族を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、代表の考え方の軸はぶれていません。
ただ、今月も末になり、弊社の取引先も大規模かつコンプライアンスを求めてくる頻度が増えてきたことから、同じタイミングで定めた以下の行動指針も来月に変更しようと考えています。

行動指針
〇公私を両立し、360度可能性を見出す目をもつこと
〇社会人として人に迷惑を与えない言動を心掛けること
〇お互いを理解し尊重する心を持つこと
〇すべての物事に対して好奇心を持つことを忘れないこと
〇常に進歩、前進を忘れず、人生を楽しむこと
〇身内にも常に敬称で呼び合うこと

また、今の弊社の活動内容は、地域活動やNPOやkintoneエコシステムへの関与と営業活動の両立を組み込んでいます。
ただ、それらはメンバーに過度な負担とならないよう、そうした案件は代表や役員の個人的な活動として分けています。

新たな引き合いを頂けている今、開発リソースの確保が喫緊の課題です。
生産性を今よりもさらに上げるか、雇用に踏み切るか。または、パートナー企業を増やすか。

まずはメンバーが公私ともに充実するよう、生産性の向上と本人の成長のためには、同じやり方の継続は良くないとしっかり指導したいと思います。

そのためにも、まだ完全に運用に乗ったとは言えない事務所を早く軌道に載せなければ。
事務所を設けると決めた時点で代表自身が定めた目標、すなわち代表が週2回は事務所を訪問する目標も何とか達成できそうです。
また、週一回の集まっての定例会議は定着してきました。今月からは定例会議の運営を変更し、単なる儀式的な会議から脱しようと努めています。

また、社内での仕事を抜きにした交流も大事です。今月の初日には一メンバーのご家族と代表・役員・メンバーが会食を催し、楽しい時間を過ごしました。(4/1)。

来月以降もまだいろいろと変えるつもりです。同じやり方の継続は避けたいと考えています。
今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築
今月も外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約六回です。リアル共遊開発は一社様に対して1回、2.5時間。オンライン共遊開発はゼロ回。
オンライン商談はざっと数えたところ約49回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約20枚です。

今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。


・お客様歓送迎会(4/11)
複数部署の合同歓送迎会にお呼ばれし、代表と弊社メンバーで参加しました。
二次会まで代表は参加しましたが、疲労が溜まっていたためか、寝てしまいました。




・富士吉田市ノーコード宣言シティ宣言式懇親会(4/16)
前日の夜に代表が一人で参加しました。
が、まだ3月から4月にかけての疲労が抜けておらず、この後酔いつぶれてしまいました。反省しています。





・富士吉田市ノーコード宣言シティ宣言式(4/17)
前夜の懇親会でつぶれてしまった私。朝も寝坊してしまい、何とも慌ただしい朝になりました。
ただ、全国で19番目のノーコード宣言シティとして富士吉田市の飛躍を見届けることができました。宣言式の後の講習会ではノーコード推進協会の中山代表理事の講演を一緒に拝聴し、色々と得るところがありました。



・アースデイ 山梨 2025(4/19)
弊社が協力会社に名を連ねている関係で、弊社代表と役員で参加しました。
SDG’sの観点で何ができるか。弊社の今後の行く末の一つを考えるきっかけになりました。


・チャレンジハイスクール 一日限定Café(4/27)
こちらは、弊社が協賛したチャレンジハイスクールの中で一日限定で開店すると言っていた高校生チームによるCaféです。甲府ちいクラでもプレゼンターとして頑張ってくれました。

代表は、今後は既存のコミュニティーに出る頻度を少し減らします。その代わり、新たな勉強会やコミュニティーに顔を出す頻度を増やします。
知見を広め、経営者として経営を行うための情報交換に集中すべきと考えています。
これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。


§ 対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。お客様歓送迎会(4/11)。富士吉田市ノーコード宣言シティ懇親会(4/16)。富士吉田市ノーコード宣言シティ宣言式(4/17)。アースデイ 山梨 2025(4/19)。kintone Café TOKYO(4/19)。一日限定Café(4/27)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、会社として参加したものに限定し、代表個人の活動はここでは割愛しています。

上にも書いたとおり、この夏前あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうように務めなければ。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

ここにアップする記事も先月からは、弊社の活動に関する記事のみに分かちます。個人の活動については同様の記事を今後の書きますし、そちらにリンク一覧として載せます。

今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは1本(
第2回 甲府地域クラウド交流会を主催しました
)。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

3月28日 3月28日 生成AIは経験を提供できない
3月31日 3月31日 なんとか10年生き延びました
4月1日 4月1日 11期の始まりにあたり
4月2日 4月2日 体制変更を検討中です。
4月3日 4月3日 経営計画も若干見直します。
4月4日 4月4日 辞める前に経験しないのは勿体無い
4月7日 4月7日 スイッチを切り替えるスキルは培っておくべき
4月8日 4月8日 甲斐武田氏の三代から学ぶことは多い
4月9日 4月9日 ノーコードツールは移行作業に需要あり
4月10日 4月10日 今の私の実装手順
4月11日 4月11日 会社を維持するためにも単価は下げません
4月14日 4月14日 AIに対抗するために努力する役者魂
4月15日 4月15日 AIに現代アートが表現する過剰
4月16日 4月16日 取引のレベルを上げるには単価と体制のレベルを上げる
4月17日 4月17日 ノーコードツールによるご支援が必要です
4月18日 4月18日 カントリー・ジェントルマンを目指します。
4月21日 4月21日 弊社としての立ち位置を定めなければ
4月22日 4月22日 成長が前提の社会に物申す。アースデイに参加して。
4月23日 4月23日 行動原理と規則はそろそろ見直します
4月24日 4月24日 学ばねばおいて行かれる厳しい時代
4月25日 4月25日 セキュリティ研修講師である以上、一瞬の油断も禁物


§ 年表

§ Xポストまとめ
2025年4月Xポストまとめ


第2回 甲府地域クラウド交流会を主催しました



2025年3月22日に山梨県立図書館イベントスペースで開かれた甲府地域クラウド交流会(甲府ちいクラ)を主催しました。
今回もオーガナイザーである役員(あづささん)が全体を仕切り、弊社の総務人事経理担当および代表の私が参加しました。本稿は代表の視点からの参加レポートです。

昨年、2024/6/29に第一回 甲府ちいクラを開催しました。98名の参加者を迎え、成功裏に終わったため、その勢いに乗っての第二回でした。
しかし、集客に著しく苦戦しました。

3/22は土曜日です。そして卒業式などのイベントが重なる日。それは予約した時から分かっていたことでした。
にもかかわらず、会場の広さを倍にしました。つまり、第一回は山梨県立図書館のイベントスペースの東で行ったのを、第二回はイベントスペースの東西で予約しました。
その日しか山梨県立図書館のイベントスペースが空いていなかったとはいえ、それはこちらの選択。日付もこちらの選択。言い訳の余地はありません。

言い訳は不要です。
ただ、苦戦した原因は書いておかねばなりません。教訓として以下に挙げておきます。

・卒業シーズンの土曜日の予約が無茶だった。
・一回目は多くの方のサポートがあったため、第二回で実力が露呈した。
・山梨県の県民性としてリピーターがつきにくい。
・第一回の参加者を元にした参加者数想定の不足。
・運営組織である弊社が年度末で本業が疲弊し、フォローができなかった。
・集客の努力不足。

おそらく、こんなところだろうと思います。


結果、84名と言う人数に終わってしまいました。前回より14人も少ない人数。また、途中で帰った方なども含めて、集合写真は明らかに80名を割っています。それにもかかわらず、前回よりも倍の広さのスペースだったため、閑散感は否めません。


反省を書くのはこれくらいにしておきます。
前を向いて、10月4日に予定している第三回に向けて準備を進めるべきでしょう。

むしろ、今後に向けて好材料が揃いつつあることは書いておかねばなりません。

例えば、第一回では取材が甲府経済新聞さんだけだったのが、今回は山梨日日新聞の記者さんも取材に来てくださいました。また、第二回の開催報告を甲府市に話したところ、第二回を行ったことで見直され始めたそうです。
さらに、第一回に来なかった方で、甲府のコミュニティーに深くコミットされている方が第二回に参加して、甲府ちいクラに興味を持ってくれました。

山梨県はイベントの集客が難しいとされています。その甲府において、第二回で80人を超えた人数をほぼ山梨の方だけで集めたのは凄いことだそうです。何人かにそう言われたことで、自信になりました。
ほぼ弊社で大部分をやり切ったことで、ノウハウが溜まったこと。
また、第二回でプレゼンターを担ってくださったお二人が、次回以降、運営メンバーとして入ってくれるそうです。

そうした好材料が今回、揃いました。反省点だけでなく、第二回で良かったこともたくさんあったのです。

もし第二回の人数が前回を凌駕していたら、私たちは教訓から学ばぬまま、第三回で失敗していたかもしれません。
つまり、今回は苦戦して良かったとさえ思っています。
その意味でも今後に向けてより良い手ごたえが掴めた開催だったと思っています。

ここからは、当日の様子について書きます。
第二回において、私は、事前準備にはほぼ関わっていません。第一回の際は私からもかなりの数のDMを送りましたが、今回はそれもしていません。

ただ、私は当日になり、あまりの集客の悪さに、図書館の外に立って集客を試みました。
そのため、私は今回の講師を務めてくださった藤野さんの講演をほぼ聞けていません。


とはいえ、皆さんが藤野さんのお話をきちんと聞いておられる様子はガラス越しに確認しました。


藤野さんは、山梨県の経済・金融系の様々なコミュニティーを主催し、今の山梨県を語る上でも要となる方です。藤野さんをお迎えしたことで、第二回のちいクラが締まったように思います。
今後のちいクラにとってもより良い影響があることでしょう。


また藤野さんの話の中では若い力の台頭を取り上げてくださっていました。

第一回の準備段階から今回に至るまで、私や弊社は山梨県の若い人たちのコミュニティーのいくつかに関与しています。そして、山梨の若い力を存分に感じています。
そこで感じたのは、山梨県の若い人たちの動きは、他の県に決して劣らないことです。劣らないどころか、より活発なのではと思います。

中堅どころの層に甲府ちいクラを訴求するよりも、山梨の若い層にもっとアピールし、参加を呼びかければ、第三回以降の甲府ちいクラに対して悲観する要素はないとさえ思っています。

何よりも、山梨は、東京に近い地の利があります。
交通の便が良くなった事によって、簡単に東京に出られるようになりました。その結果、都会への人口流出が起きているのが、ここ数十年の我が国です。その結果、今の首都圏は人口が飽和し、住みにくくなっています。
山梨は東京や神奈川に隣接し、近い地の利があります。普段は山梨で暮らし、刺激が欲しくなった時だけ、都会の風を浴びる選択も可能です。甲府から新宿まで一時間半で出られるのですから。

そうした点を踏まえ、私は依然として山梨にポテンシャルがあると感じています。若い方の台頭が著しいことも含めて。
藤野さんの話は、そうした背景もあっての話ではないかと推察しています。藤野さん、ありがとうございました。

さて、オーガナイザーのあづささんの司会進行や場の切り回しは私は関与していません。心配せずともやり切ってくれるでしょう。
今回はあづささんの関与する山梨の他のイベントが多数重なりました。それを全部一人で引き受け、やり切ろうとする悪い癖が出てしまいました。そのため、疲弊と息切れが生じていました。
つまり、あづささんの手足となってサポートできるメンバーが絶対に必要です。
そのためにも今回で何名かの方が今後のスタッフとして手を挙げてくださった事は、次回に向けて大きな改善点となりそうです。

続いては、ちいクラ本編です。

あづささんから、ちいクラについての説明があった後、大人の本気のラジオ体操が始まりました。今回は第一回で応援し隊として携わってくださった、伴野嶺さんにお手本を示してもらいました。


日本百名山だけにとどまらず、海外の山、各大陸の最高峰も視野に入れている嶺さんは、山梨だけでなく、おそらく日本国内でも有名になっていくことでしょう。そういう方ががっちりと協力してもらえる体制ができたのは、第一回と第二回の成果だと思います。
全く山梨に知己がいなかった二年前から、ここまで人のつながりを作ってこれたのはあづささんの努力の賜物。素晴らしいと思います。

大人の本気のラジオ体操の際は、私も部屋の中に入って一緒に運動しました。
今回は会場が広いため、体操をしていて自在に手を動かすことができました。






そして、続いてはプレゼンター五組六名によるプレゼンテーションタイム。
福原千晶さん
藤原ちはるさん
高村大夢さん
渡辺慶奈さん
深田莉央さん
高松陽子さん
の皆さんでした。今回はプレゼンのレベルが全体的に底上げされたような気もしています。それでいて、個性豊かな内容でした。
また、年齢層もぐっと下がりました。高校生二人に、二十代が三人。
この若さも山梨の可能性を表しています。おそらく、次回以降の甲府ちいクラも、若い層が続々と登場することでしょう。これからの甲府ちいクラが楽しみな理由の一つがここにあります。


続いては懇親会と投票タイムです。
今回、投票所で投票のアシストを行ってくださるのは、
斉藤 修さん
田名網 俊宏さん
小森 直斗さん
中嶋 雄士さん
田中 康弘さん
河西 和奈さん

私からは、皆さんに事前にkintoneの入力方法などをお伝えしました。

今回は、受付としても頼りになるメンバーが揃いました。第一回で投票所を受け持ってくださった武内あかねさん。弊社メンバーの花愛さん。そしてオーガナイザーのあづささんの同期として千葉から駆けつけてくださった新田さん。皆さんが受付を固めてくださいました。



正直、今回は会場が広かったため、懇親会もまばらな印象を受けました。それも反省点です。ですが、皆さんがそれぞれの方々と挨拶し、交流が順調に育まれる様子を見ているのは良いものです。
私も、お越しくださった方々に新たなご縁をつなぐべく繋ぎ役に徹しました。例えば、ジョイゾーの四宮さんご夫妻には、山梨中央銀行の方や富士吉田市から来られた小俣さんを繋いだり。小俣さんや、あかねさんにも、山梨中央銀行やその他の方々を繋いだり。

一方で、反省点としては、懇親会の途中から、投票の途中経過を映さず、別画面にすべきところ、中継機がうまく動かず、人体でプロジェクターからの投影を塞ぎ、切り替えを待つことを余儀なくされました。
ただ、弊社メンバーも投影に当たってやり遂げてくれたことで、貴重な経験値が溜まった気がしています。
第一回では失敗した、優勝者の発表時のドラムロールは今回は無事に成功しました。


続いては、応援し隊の皆さんの紹介です。今回も新たなメンバーが加わってくださいました。茅ヶ崎からお越しくださった縁造さんは、会場設営の時点から手伝ってくださっていたので、私が応援し隊にスカウトし、茅ヶ崎での活動もアピールしてくださいとお願いしました。夜も遅くまでいてくださいましたし。
また、今回も四宮琴絵さんや新田瞳さんにオーガナイザーとして参加していただきました。まだ独り立ちできていない弊社主催ですが、今回も皆さんがいてくださったことがどれほど励みになったか。琴絵さんに至っては、ご家族までも連れてきていただきまして感謝です。

そうした皆さんの動きや交流の一部始終は、飯窪さんが撮影してくださいました。後日、素敵な動画にしてくださいました。
Facebook上のページの動画


そして、優勝は高松さん。
フードロスを憂い、その改善を訴えたことが皆さんの支持を集めたのでしょうか。まずはおめでとうございます。
他の方も皆さんお見事でした。

私から高松さんに賞状を授与させていただきました。私はその時、たまたま会場にいたお子さんと遊んでいて、その子を抱っこしたままの授与になりました。ご容赦を。
また、講評ということで、私からも一言述べさせていただきました。

また、後日、プレゼンターの一組である高校生二人がカフェの実店舗で実践した際には、私とあづささんで訪問したことも申し添えておきます。


そして、撤収後の夜の懇親会です。





今回は、
やまなし里山商店さん
サイアムカフェさん
フォーハーツさんの三箇所で分かれて実施しました。

私も参加者全てを巡り、そして最後まで残ってくださった方々とは、「ぎり舎」「すぐ呂」さんにて計五次会まで。

やり切りました。
上にも書いた通り、今回が苦しんだ末にやり切ったことで、第三回は行けそうな気がします。
四次会の後半と五次会では、その場にいた皆さんもこれから甲府ちいクラを続けるためにどうするかを考えてくださいました。
その結果、まずは続けるべし、と再認識ができました。

つまり、10/4に同じ山梨県立図書館のイベントスペースにて、第三回は行わせていただきます。
また、皆さんのお越しをお待ちしております。

今回お越しくださった全ての方、ありがとうございました!


2025年3月のまとめ(法人)


令和七年三月。

早くも年明けから三か月がたちました。

AIは今までの人類の歴史でも屈指の転換点になるでしょう。今、私たちはその瞬間に立ち会っています。言語や農耕の発明や産業革命に匹敵する、またはそれ以上のインパクトに。
インターネットの発展は、人類史に残る技術革新でしたが、まだ既存のOA化の延長に過ぎませんでした。
ですが、生成AIはそれを凌駕する影響を人類に与えようとしています。

ざわめきとは違う不穏さを私たちに与えています。
世の中がこの先どのような方向に進むのか、ますます不透明になっています。

天災、国際関係、パンデミック、少子高齢化などが私たちの環境を取り巻く中、それらの不安要素を快刀乱麻を断つごとくに解決してくれるのがAIに期待された役割のはずです。そして、AIはこれまで個別の疑問や課題を解決するだけの存在でした。
ところが、いざ、さまざまな業務の改善や省力化が生成AIによって行われることが確実になると、雇用への影響が不透明になり、徐々に焦燥感が増しています。
しかも、ブルーカラーとホワイトカラーの場合、十年前の予測とは違い、ホワイトカラーが駆逐されようとしています。そうなった時、エンジニアの雇用関係や案件の分布図などは大きく変わるでしょう。弊社にもその影響が少なからずくると予測しています。

また、これからはAIエージェントがより広く普及するでしょう。弊社もそうしたエージェントの実装に手を染めることを考えなければ、少なくとも万全に使いこなせるようにならなければ5年後10年後の持続に黄色信号が点ります。
世の中に存在するマクロな問題を解決するより、人々は目の前のミクロな課題を解決するのに必死です。
弊社も同じ。
今年に入り、事務所開きをした弊社ですが、まだ事務所の設営がバタバタしています。まだ、事務所を開設した効果は出せていない状況です。

おかげさまで弊社への案件の引き合いは途切れず、ゆとりのない毎日を過ごしています。
弊社にニーズがある今の状況のうちに、周辺の環境には目を向けず、まずは目の前のことに全力で取り組もうと思っています。
研修の依頼や、開発のご要望、共遊開発のご希望を多数いただいており、弊社に課せられた期待を感じています。

達成度5割。達成感7割。満足感6割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。

https://posfie.com/@akvabit_llc/p/KueegNi


●弊社の業績

§ 総括
三月度の売上は目標を上回りました。

また、今月は年度末であり決算月です。さらに弊社が法人化して10年目の記念月です(2015年4月1日に法人設立しました)。

三年前に中期計画を策定しました。その中で目標としていた2027年3月期の売上目標額を、既に今年度の売り上げ額で達成してしまいました。

ただ、喜んでばかりもいられません。
一部開発案件で遅れが出ていています。また、他の開発案件でも、綱渡りのようにこなさねばならない状況に陥りつつあります。

一方で代表が担当する共遊開発に関してはどれも順調です。
請負開発と共遊開発の差があまりにも顕著に結果として出ているため、弊社のあり方として共遊開発をベースに組み直したいと考えています。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。

・お客様のもとで数十人の関係者を前に説明会に登壇しました(3/4)
・Smart at Conference 2025に弊社代表が参加しました(3/6)
・お客様の歓迎会に弊社代表が参加しました(3/7)
・弊社代表・役員・経理人事担当が八街ちいクラに参加しました(3/14)
・弊社代表・役員がチャレンジハイスクールの最終報告会に参加しました(3/16)
・弊社代表が日本農業新聞×サイボウズ社主催のkintone活用セミナーに登壇しました(3/21)
・弊社が甲府地域クラウド交流会を主催し、弊社メンバーが四人で参加しました(3/22)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。

§ 開発案件
今月は八割の開発案件がkintoneがらみでした。

今月はノーコードシンポジウムへの参加も含め、ノーコード推進協会の一員としての活動も進めています。kintoneのカスタマイズもJavaScript頼りから脱却し、ノーコードカスタマイズツールを活用する方向に変わらなければなりません。
以前からこの考えに沿って進めようとしていましたが、共遊開発が順調になっているため、この方向をさらに推し進めたいと考えています。

共遊開発とは、弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法です。

一昨年の秋に、以下のとおりに弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に実装に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性が持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中できる、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

ここに挙げたとおり、手法としては最近注目を浴びている伴走支援とそう変わりません。
今、弊社は新規案件の引き合いを受けるたびに積極的に共遊開発をお勧めしています。
今月も複数の案件が動いています。成果を挙げて完了したお客様もいます。新たな引き合いも複数いただいています。どの案件も手ごたえを感じています。

共遊開発はこれからの世の中のニーズに合っていると感じています。

ただ、一方で共遊開発ができるのは弊社では現時点で代表だけです。
共遊開発はその場で終わらせられるため、タスクの持ち帰りや積み上がりがありません。ところが、kintone以外に複数のノーコードツールに対する知識を持っておく必要があるため、難易度は高くなります。

弊社メンバーも、いただいた要件をいったん持ち帰り、JavaScriptで実装する場合は問題なくこなせるだけのスキルがあります。ですが、まだその場で完結しきるだけのスキルはありません。
そのため、持ち帰ったタスクが積み上がっていきます。

また、持ち帰りが発生する受託開発の場合、移行作業についても考慮が必要です。そうした移行作業は代表が担っているケースがあります。
さらに、受託開発の場合、商談に赴いた場で代表が御用聞きになってメンバーに伝達する必要が生じるため、それもコストと負担と遅れの原因になります。

こうした代表の担うタスクを減らさなければなりません。
というのも、昨秋から代表の負担が増えており、今の状況が続くとまずいことになりそうだからです。代表の身に何かあってからでは遅いです。
実際、今月の最終週は代表の疲労が極度に募り、布団で一日も寝られず、連日リビングで寝落ちしました。
こうした状況は弊社の存続に関わります。
少なくとも代表が担っていた総務人事経理系の作業と、請負開発系の作業は完全に引き剥がす必要があります。

先月、とある場所で示唆をいただいたのが「会社として理想のカスタマープロファイルを作るべし」とのアドバイスです。それに従い、メンバーにも望ましい受託開発案件とは何かをヒアリングしています。
また、望ましいカスタマープロファイルができたら、多様な案件に対する引き合いがあったとしても、ある業種やある顧客だけに集中することも可能です。
ですが、そのやり方はリスクと表裏一体です。メンバーや代表自身のスキルアップが図れなくなる可能性があり、世の中に遅れをとるリスクすらあります。
そもそも、案件を絞ることは顧客依存につながるため、代表としては避けたいと考えています。会社の持続性の上でも重大な判断ミスにつながる懸念すらあります。

まずは受託開発案件でも効率を上げられるようにするため、1月中旬に開設した新事務所を存分に使い、効果を発揮してもらうための運営が必要です。まだ思うような効果があげられていません。

経営者として、AIの活用、メンバーの雇用、事務所の有効活用、新規サービスの立ち上げ、開発体制の充実など、やるべきことが多く課題は山積みです。

弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃるようです。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 業務パートナー
今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。

今の弊社は開発案件が多くなり、資源が逼迫しています。
そのために複数の技術者やメンバーにも声をかけました。

お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

パートナー費用も含めて、次のやり方で開発を行い、より価値を生み出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。


§ 財務基盤の堅牢化
財務をきっちりすること。前からの課題です。
弊社としては問題ないのに、家計が絡むととたんに脆弱になる。
この点は弊社の長年の課題でした。

昨年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しが増しました。

また、昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。
後少し、油断せずに耐え忍びます。

そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。

弊社への期待の高さを感じ、耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。


§ 社内体制
三年前の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に、肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。

企業理念

「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念

「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・家族の事を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、代表の考え方の軸はぶれていません。

弊社の活動内容に、地域活動やNPOやkintoneエコシステムへの関与と営業活動の両立を組み込んでいます。
それが元でメンバーに過度な負担をかけないよう、そうした案件は代表の個人的な活動として分けています。

新たな引き合いを頂けている今、開発リソースの確保が喫緊の課題です。
生産性を今よりもさらに上げるか、雇用に踏み切るか。または、パートナー企業を増やすか。
今、メンバーを増やそうにも中途半端なスキルの技術者では、顧客の要望を満たせないかもしれず、技術力とコミュニケーション能力の両輪が備わっていないとここ数年で厳しくなるとみています。

一昨年の4月より弊社に正式に加わってもらった代表の長女に人事・総務・経理の作業を任せました。
今年の正月にバックオフィスの取り組みの薄さに叱りましたが、事務所ができたことで動きに変化が生まれ、少しずつ意欲が芽生え始めたように思います。
もちろん、本人としてどういう仕事・職種が望ましいのか。自分を輝かせられるのか。
そこは判断を委ねつつ、本人の人生にとって最も良いやり方を追求しようと思います。
弊社メンバー全員に対しても同じ。

そのためにも、まだ完全に運用に乗ったとは言えない事務所を早く軌道に載せなければ。
事務所を設けると決めた時点で代表自身が定めた、代表が週2回は訪問する目標は何とか達成できそうです。
運営のための様々な施設や備品は整いました。
ですが、代表が事務所にいなくても、それぞれのメンバーがそれぞれでコミュニケーションをとり、自律的に案件をこなせるようになること。それが事務所を開いた目的です。オンラインツールでもできるコミュニケーションが、リアルの場でなければ代替できない要素とは何かを探りつつ、よりよいチームにしたいと思っています。烏合の衆ではなく、相互に影響を与え合うチームに。

来季以降もさらにいろいろと変えようと考えています。
今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築
今月は外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約九回です。リアル共遊開発は一社様に対して3回、12時間。オンライン共遊開発は一社様に対して1回、1時間。
オンライン商談はざっと数えたところ約41回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約25枚です。

今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。

・お客様説明会(3/4)
代表が一人で参加しました。数時間、某案件の利用者に向けた説明会です。
案件名やエンドユーザー様はまだ表に出せませんが、やり切りました。



・Smart at Conference(3/6)
代表が一人で参加しました。が、3社4名の方をお連れして参加しました。
kintoneに代表されるノーコードツールとAIの親和性はあるはずですが、その具体例を学びました。あわせてkintoneが決してAIに遅れをとっていないこともお客様に示せたと思います。
皆さんのセッションやパネルディスカッションからは得るものが多くありました。



・八街ちいクラ(3/14)
3/22に迫った弊社主催の甲府ちいクラの準備の一環として参加し、役員はオーガナイザーとして、経理人事総務担当も甲府ちいクラの準備として参加しました。代表は一参加者として参加しました。
甲府ちいクラへの最後の一踏ん張りをかけるために、たくさんの得るものがありました。



・チャレンジハイスクール、最終報告会(3/16)
弊社がイベントに協賛しており、弊社代表と役員が参加してきました。
高校生たちがどのような事業を企画していくのか楽しみです。コメンテイターとして役員が多数のコメントを行い、場の重要な一員として活躍しました。





・日本農業新聞×サイボウズ社主催のkintone活用セミナー(3/21)
弊社代表が参加しました。数年前からご支援しているJA横浜さんのGMとともに数多くの事例の中から三つをピックアップし、全国のJAさんの前で披露しました。
懇親会でもご参加くださった多数の方とのご縁を頂きました。来季に向けても大きな案件に繋がりそうです。
日本農業新聞社による記事




・第二回 甲府地域クラウド交流会(3/22)
こちらは、弊社にとって昨年に続いての開催です。
今回はとにかく集客に苦しみましたが、かろうじて人数と評価の基準を達成しました。反省点は多々ありますが、まずは次回に向けて良い希望をいただけたのは大きいです。
以下のnoteブログに速報レベルで記事をアップしています。
3月21日 弊社が地域コミュニティを運営する理由
3月24日 新聞メディアに載る価値
3月25日 地域に受け入れられるためには何度も足を運ぶ

弊社メンバーがコミュニティーに自発的に出る状況はより一層拍車がかかっており、頼もしい限りです。
代表は、今後は既存のコミュニティーに出る頻度を少し減らします。その代わり、新たな勉強会やコミュニティーに顔を出す頻度を増やします。知見を広め、経営者として経営を行うための情報交換に集中すべきと考えています。
これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。


§ 対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。Smart at Conference 2025(3/6)。八街地域クラウド交流会(3/14)。チャレンジハイスクール(3/16)。日本農業新聞×サイボウズ社主催のkintone活用セミナー(3/21)。甲府地域クラウド交流会(3/22)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、会社として参加したものに限定し、代表個人の活動はここでは割愛しています。

上にも書いた通り、この夏前あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうようにつとめなければ。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

ここにアップする記事も先月からは、弊社の活動に関する記事のみに分かちます。個人の活動については同様の記事を今後の書きますし、そちらにリンク一覧として載せます。

今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは2本(
ノーコード シンポジウム 2025に参加しました
第14回 釧路地域クラウド交流会に応援し隊として参加しました
)。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

2月27日 2月27日 リーダーシップの発揮より話し合いを重んじたい
2月28日 2月28日 省けるところは省く
3月3日 3月3日 求人します。
3月4日 3月4日 Lintツールは活用しましょう。
3月5日 3月5日 倒産しないためにもコミュニケーションできる技術者を求めます
3月6日 3月6日 「多分」というのはやめましょう。
3月7日 3月7日 kintoneとAI
3月10日 3月10日 非営利団体に何が貢献できるか
3月11日 3月11日 必要な備えは備えておきたい
3月12日 3月12日 黙祷または瞑想の時間を設ける
3月13日 3月13日 素人でもウェブシステムが作れてしまう時代に、技術者が培うべき素養
3月14日 3月14日 共遊開発のススメ
3月17日 3月17日 考えるよりも先に実行すること
3月18日 3月18日 特定のツールやサービスに偏ることなかれ
3月19日 3月19日 春は異動の季節。漂泊の人生に戻る時期。
3月21日 3月21日 弊社が地域コミュニティを運営する理由
3月24日 3月24日 新聞メディアに載る価値
3月25日 3月25日 地域に受け入れられるためには何度も足を運ぶ
3月26日 3月26日 資格を取る意味
3月27日 3月27日 マイナンバーカードのような変化は受け入れる


§ 年表

§ Xポストまとめ


第14回 釧路地域クラウド交流会に応援し隊として参加しました



2月11日に946BANYAで行われた釧路地域クラウド交流会(釧路ちいクラ)に参加しました。

今回は代表の私が参加しました。本稿は代表の視点からの参加レポートです。

私は今まで、各地のちいクラには何度も参加してきました。甲府ちいクラには主催者として、運営側の立場で携わりました。釧路ちいクラでは、応援し隊という形で関わりました。

そもそも、地域クラウド交流会は何か。応援し隊とは何か。そこから説明したほうがよいでしょうか。
誤解を避けるため、公式サイトの記載をそのまま引用します。

地域クラウド交流会とは

地域クラウド交流会は、地域住民が起業家の応援を通して、地域活性化を目指す交流会形式のイベントです。起業家だけでなく、地域の人たちが参加することで、地域全体のビジネスの活性化につながることを目的としています。

プレゼンターだけでなく、地域の人たちが「投票所」や「応援し隊」といった役割を持ち運営に参加することができます。

つまり、応援し隊とは、いわゆる有志のボランティアを指します。当日、早めに集まって、チラシ封入や会場設営に従事します。さらにちいクラの開催中は円滑な進行のためのタイムキーパーや投票所での入力作業など、様々な役割を担います。

朝、雪道を歩いて、東釧路駅でSL撮影と泉屋さんでスパカツを楽しんだ私。
会場である946banyaには早めに着きました。先に机の運搬などを手伝っていたら、やがてスタッフの方々が集まりました。
しばらくしてスタッフ打ち合わせが始まりました。そこで私に割り振られた役割は懇親会の呼び出し係でした。


ちいクラには1時間弱の懇親会があります。懇親会の場には、事前に皆さんから集めた名刺や皆さんが記載した交流会カードがホワイトボードに貼られ、設置されます。
懇親会に参加した皆さんは、貼られた名刺や交流会カードの中につながりたい方がいれば、呼び出し係にその旨を伝えます。
呼び出し係は、マイクでその方を呼び出し、その場でご縁をお繋ぎします。
つまり、呼び出し係は、応援し隊としてちいクラを盛り上げる重要な仕事の一つです。積極的に参加者に声をかけたり、場を盛り上げたり、一人で手持ち無沙汰にしている人がいたら積極的に誰かと繋ぎ、皆さんに何らかのご縁を持ち帰ってもらうのが呼び出し係の役目です。

私に割り振られたのは呼び出し係だったので、それ以外のことをする必要はないはずです。ですが、私はたまたま入り口に立っていたことで、受付を済ませた参加者の方々にコートのハンガーへの誘導や、交流会カードの書き机への誘導をしていました。
こういう時、手持ち無沙汰感が苦手でつい動いてしまいます。

そうしている間に、勉強会の椅子は埋まっていきます。机を移動したり、椅子を運んだり。さすがと言うべきか、本当にたくさんの参加者が集まってきます。
1ヵ月半後には弊社が主催する甲府ちいクラも控えています。そして、参加表明の数が芳しくありません。集客に苦労するのではと考えていた私にとって、釧路ちいクラの集客力は本当に感服します。


今回の勉強会の講師は佐久間さん。佐久間さんは、釧路で観光船「シークレイン」を運行する有限会社アイコムを経営しておられます。
挫折と失敗続きの経験を乗り越え、シークレインの事業でようやく軌道に乗りかかっているとか。谷谷谷の人生行路はまさに笑いあり学びあり。でも、苦労してきたからこその山登りの妙味を感じられた講演でした。
世界三大夕陽に数えられる釧路の夕日を見るコンテンツ。それに頼らないプラスアルファを考えていらっしゃる姿勢は経営者としてとても学びになりました。

そんな佐久間さんの講演を聞いていた私のところに、ススッと近づいてきたのはオーガナイザーの小渡さん。
「タイムキーパーもやってもらえませんか?」
講演中だったため、よく話が聞き取れなかったのですが、私としては断る理由はありません。はい、Yes、喜んで!の精神で引き受けました。

ただ、私が応援し隊の作業自体をあまりよく把握していないのが正直なところです。

もちろん、昨年6月に弊社主催で甲府ちいクラで行った際は、その事前に千葉ちいクラの動きを逐一確認し、甲府ちいクラでも全体の動きを見ていました.そのため、大体何をすることかはわかっていましたが、ただ単に眺めているのと、実際にやるのでは違います。

そもそもタイムキーパーとは言え、何を持ってタイムキーパーするのかが明確でなく、その場で即、持っていたiPadを充電し始めました。

そして、ちいクラのメインイベントである一人3分間のプレゼンテーションタイムが始まるのに合わせ、ステージの前あたりに陣取りました。と、実は大人の本気のラジオ体操があるのを忘れていて、私も慌てて脇に退きました。
そして、本気のラジオ体操で体を温めた後は、タイムキーパーとしての活動開始です。

iPadのストップウォッチ機能を使い、プレゼンターの皆さんにiPadを提示しつつ、2分になったら「チん」3分たったら「チンチンチンチン」とコングを鳴らす。まぁこれは言ってみれば簡単な作業です。
ただ、今までの人生で私はタイムキーパーの作業をほとんどした記憶がありません。実はこの日に実績解除を果たしたのではと思いつつ。

それにしても、一番前のかぶりつき席で、皆さんのセッションを聞けるのは応援し隊の役得と言うべきでしょう。
プレゼンターの熱気がより感じられますから。

ちいクラのプレゼンターになれるのは、創業5年以内と言う制限があります。つまり、起業にあたっての熱と興奮が冷めない時期。
これ、なかなか貴重な機会なんです。
弊社の場合、kintoneを用いまたシステム構築が主な業務です.そして、スタートアップ企業様からのご依頼もあります。
ただ、ご依頼のほとんどは、ある程度年数のたった企業様によるものです。つまり、私自身にとってちいクラとは、こうした起業し立ての熱と興奮を聞ける良い機会なのです。

今回の6名の方は多彩な業種にわたり、バラエティーに富んでいました。
そして、優勝して釧路からの代表に選ばれたのは稲沢さんです。
仕掛け箱を用いたプレゼンテーションはお見事でした。釧路代表として、また全国大会でお会いする日を楽しみにしたいと思います。

続いて投票所の説明がありました。懇親会に参加した皆さんは共感したプレゼンターに対し投票します。その投票にはkintoneが用いられます。kintoneへの入力は、投票所の方、つまり応援し隊の方々が入力します。
それに先立ち、投票所の方々も応援し隊として、一分間のPRタイムが与えられます。そのタイムキーパーも私の仕事でした。
私はその時、バックヤードで咳止めの薬を飲み、うまく鳴らなくなったベルを直していました。
慌てて呼び出されて投票所の前に飛び出した私。

皆さんの一分間のPRも鳴らないベルに苦戦しながらなんとかやり切りました。

続いては懇親会です。私は上に書いた通り呼び出し係の役目を担っていました。
呼び出し係の役割とは上に書いた通りです。前に出たどこかのちいクラではDJみたいに喋りまくる方がいて印象に残っています。が、私にはそこまでの才覚はありません。なるべく多くの方に話しかけ、縁をつなぐように努めました。七、八組くらいは媒酌したでしょうか?

私が見たところ、ここで縁ができるかどうかで、参加者によるアンケート評価に影響を与える気がします.
こういう場で誰かに自分の話を聞いてもらい、縁ができれば人は満足します。が、もしずっと一人ぼっちで会場をさまよっているだけだと、必然的に不満の原因になります。アンケート結果にもそれが反映します。
皆さん、こういう場にはあまり慣れていらっしゃらないのでしょう。人に話をかけるのが苦手な方を各地のちいクラでお見かけします。私も苦手なので、同類としてよく理解できます。
甲府ちいクラでも、一人ぼっちになる方をなるべくなくすため、ご縁繋ぎに徹してもらうことを前もって呼び出し係に伝えておきます。


さて、一時間弱の懇親会も終わり、優勝者の発表までの間、応援し隊の方による一分間のスピーチがありました。
私もここで1分間の時間をいただきました。私が話したのは、一ヵ月半後に迫った甲府ちいクラの宣伝です。仕事については一切触れません。
前もって釧路から甲府までの乗り換えルートを調べてみました。すると「おおぞら」「北斗」「はやぶさ」そして「あずさ」。南千歳、新函館北斗、東京で乗り換えるだけ。空にちなんだ、縁起の良い特急を乗り継げば、なんと三回の乗り換えで甲府に来られます。この後、「あづさに乗ってあづさに会いにきてください」のオチを言う前に三回の乗り換えの部分がなぜか会場で笑いをとりました。


発表があり、優勝者は前述した通り稲沢さんです。仕掛け箱を使ったプレゼンは素晴らしい印象を皆さんに与えたようです。


その後、会場で集合写真の撮影を行い、そしてお開きとなりました。皆さんはそれぞれの仲間と夜の釧路へ繰り出していきました。


私は事前にお誘いをいただいていて、スタッフや応援し隊の皆さんとの懇親会に参加しました。会場は釧路ちいクラに続いて946BANYAで。

皆さんとはたくさんのお話をしました。さらに、好意的な反応をいただきました。
この釧路ちいクラの数日前に同じ会場でCLS道東にも参加しました。これまで六回行われてきたCLS道東に私は皆勤で参加しました。懇親会でしゃべったり、遠足に参加したりと、皆さんから認知されている実感は持っていたものの、仲間として受け入れられた印象はまだ得られていませんでした。

ところが、今回は皆さんからの反応が違ったように思えたのです。
その理由を考えてみました。それは釧路ちいクラで短い時間であったものの、初めて人前で話したからではないかと推測しました。
これまでのCLS道東では、一度も人前で登壇したことがありませんでした。それまでは、ただの観客の一人でしかなかったのです。ところが、応援し隊の特典で一分間PRタイムをいただき、人前で話したことで、私という人間が皆様の中で認知されたのではないかと思います。


登壇の効果は漠然と理解していたものの、私の中では顕著な効果としてはっきりとは認識していませんでした。皆さんからの認知度の上昇が顕著だったので、自分の中で学びとして記憶し、今後に活かしたいと思います。登壇という営みの重要性について。


それは、二次会に訪れたカラオケでも感じられました。夜の末広町を八人ほどで歩き、訪れた「萌芽」さんでカラオケを楽しみました。いやあ、羽目を外しました。楽しかったです。ちなみにご一緒した方々は、一人だけ以前のCLS道東で顔を見知っていましたが、あとの方々は全員この日が初めて出会った方々でした。LINEを交換するまでに仲良くなりました。
これはまさに登壇した意義だと感じました。

最後に、参加してくださった皆さん、登壇してくださった皆さん、プレゼンターの皆さん、運営スタッフの946BANYAの皆さんありがとうございました。
そして私が946BANYAに忘れてしまったライトダウンジャケットを届けていただいたジョイゾーの皆さん、心から感謝しています。


2025年2月のまとめ(法人)


令和七年二月。

早くも年明けから二か月がたちました。

世の中がざわめいています。もちろん、今までの人類の歴史も常にざわめき続けてきたのですが、AIは今までのざわめきとは違う不穏さを私たちに与えています。
世の中がこの先どのような方向に進むのか、ますます不透明になっています。

天災、国際関係、パンデミック、少子高齢化などが私たちの環境を取り巻く中、それらの不安要素を快刀乱麻を断つごとくに解決してくれるのがAIに期待された役割のはずです。が、AIはまだ個別の疑問や課題を解決するだけの存在にとどまっています。

ただ、これからはAIエージェントがより広く普及するでしょう。弊社もそうしたエージェントの実装に手を染める日が来るかもしれません。
世の中に存在するマクロな問題を解決するより、人々は目の前のミクロな課題を解決するのに必死です。
弊社も同じ。
先月に事務所開きをした弊社ですが、まだ事務所の設営がバタバタしています。おそらく、来月中旬まで落ち着きそうにありません。

おかげさまで弊社への案件の引き合いは途切れず、ゆとりのない毎日を過ごしています。
弊社にニーズがある今の状況のうちに、周辺の環境には目を向けず、まずは目の前のことに全力で取り組もうと思っています。
研修の依頼や、開発のご要望、共遊開発のご希望を多数いただいており、弊社に課せられた期待を感じています。

達成度5割。達成感6割。満足感6割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。


●弊社の業績

§ 総括
二月度の売上は目標を上回りました。

今月も複数案件の実装が佳境を迎え、無事に検収を終えたものもありました。

ただ、一部案件で遅れが出ていています。また、他の案件でも、綱渡りのようにこなしつつある状況に陥りつつあります。
理由としては、代表自身が案件の引き合いのたびに対応しているため、案件に対して代表自身の関与が足りていないことにあるようです。
仕様の伝達やスキルの伝達において課題がありそうに思います。

一方で代表が担当する共遊開発に関してはどれも順調です。
請負開発と共遊開発の差があまりにも顕著に結果として出ているため、弊社のあり方として共遊開発をベースに組み直したいと考えています。

今月、とある場所で示唆をいただいたのが「会社として理想のユーザプロファイルを作るべし」とのアドバイスです。それに従い、メンバーにも望ましい案件とは何かをヒアリングしています。

というのも、昨秋から代表の負担がかなり上がっており、このまま今の体制で行くとまずいことになりそうだからです。
少なくとも代表が担っていた総務人事経理系の作業と、請負開発系の作業は完全に引き剥がさないと、代表の身に何かあってからでは遅いはず。弊社の存続に関わります。

そうならないために採れるもう一つの選択肢は、そもそも様々な案件に対する引き合いがあったとしても、ある業種やある顧客だけに集中する考えです。
そのやり方の利点は、代表がさまざまな場所に顔を出してトップセールスをする必要もなくなるため、仕様の伝達も順調に行き、スキルアップも図れるはず。

ですが、そのやり方はそもそも一つの案件に集中する以上、あまり意味をなしません。そもそも代表自身のスキルアップも図れません。遠からず世の中に遅れをとることでしょう。

そもそも、このやり方は代表として最もやりたくない考えであり、会社の持続性の上でもリスクしかありません。

単価を上げたにもかかわらず、新たな引き合いを頂けており、それらのリソースをどう確保するか。生産性を今よりもさらに上げるか、雇用に踏み切るか。

もう雇用に踏み切るしかないと思っていて、雇用に向けて準備を始めています。

まずは1月中旬に開設した新事務所の効果を存分に発揮しなければならないところです。が、こちらも準備の遅れがあり、思うように進んでいません。また、机が五つしかないため、六人以上で同時に仕事ができない問題もあります。

経営者として、AIの活用、メンバーの雇用、事務所の有効活用、新規サービスの立ち上げ、開発体制の充実など、やるべきことが多く課題は山積みです。


急激に案件が増えたが故に、体制が未熟なまま拡大してしまった会社によくある話だとは思います。

かつてと同じ轍を踏まぬよう焦らず着実に。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。

・新事務所のWi-Fiがようやく設置されました(2/3)。
・ノーコード シンポジウム 2025に弊社代表が参加しました(2/7)。
・甲府市の4Uで開催されたチャレンジハイスクールに弊社役員が参加しました(2/9)。
・釧路ちいクラに弊社代表が応援し隊として参加しました(2/11)。
・弊社とSEEDPLUS株式会社の共催セミナー「最短距離で改善!DXツールの選びかた・始めかたセミナー」を川口市のフレンディアで開催しました(2/13)。
https://www.seedplus-jp.com/seminar-2025-02-13
・弊社メンバーが若手交流会のスタッフとしてイベントに参加しました(2/25)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。

§ 業務パートナー
そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。
お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

パートナーと統一したやり方で開発を行い、より高い価値を思い出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。


§ 開発案件
今月は濃厚のシンポジウムへの参加も含め、濃厚度推進協会の一員としての活動も進めていますkintoneのカスタマイズもJavaScript頼りから脱却し、ノーコードカスタマイズツールを活用する方向に変わらなければ。以前からもこの考えでしたが、さらにこの方向を確定的にするためにも、弊社メンバーにもその旨を伝えています。

弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法を共遊開発と名付けました。今、新規案件についても積極的に共遊開発の提案を進めています。
今月も複数の案件が動いています。成果を挙げて完了したお客様もいます。新たな引き合いも複数いただいています。手ごたえを感じています。

昨年、以下のとおりに弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に実装に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性が持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中できる、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

私が担当する共遊案件に関しては私だけで完結できる事例が増えています。それをもう少し押し進めたいと思います。

弊社としてどういう方向性に進むのか。案件の依頼が次々来る状況で、なるべく共遊開発に軸足を移し、そこから溢れた請負案件だけ行う。この姿勢を今月はっきりと打ち出しています。
何よりも代表の私自身が、共遊開発のほうに手ごたえを感じています。タスクを持ち帰らずに、お客様に満足いただける共遊開発の利点を存分に謳歌しつつあります。

ただし、それにはkintoneをはじめとしたノーコードツールへの理解が欠かせません。
まだ囲い込んでカスタマイズすることで開発してしまおうと言う考えが多いのも事実なので、間違いのないよう、メンバーを指導していき必要があると思っています。

月末には、別の場所でアドバイスをいただき、顧客の基準となるプロファイルについてメンバーから意見を募りました。もちろん私も望ましい案件とはと言う要望を書きました。

弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃるようです。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 財務基盤の堅牢化
弊社としては問題ないのに、家計が絡むととたんに脆弱になる。
この点は弊社の長年の課題でした。

昨年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しが増しました。

また、昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。
後少し、油断せずに耐え忍びます。

そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。

弊社への期待の高さを感じ、耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。


§ 社内体制 三年前の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に、肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。

企業理念
「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念
「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・家族の事を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、代表の考え方の軸はぶれていません。たた、顧客のためにと思って設定した単価が安すぎただけで。

弊社の活動内容に、地域活動やNPOやkintoneエコシステムへの関与と営業活動の両立を組み込みますが、それが元でメンバーに過度な負担をかけないように配慮しなければ。

一昨年の4月より弊社に正式に加わってもらった代表の長女に人事・総務・経理の作業を任せました。
今年の正月にバックオフィスの取り組みの薄さに叱りましたが、事務所ができたことで動きに変化が生まれ、少しずつ意欲が芽生え始めたように思います。
もちろん、本人としてどういう仕事・職種が望ましいのか。自分を輝かせられるのか。
そこは判断を委ねつつ、本人の人生にとって最も良いやり方を追求しようと思います。
弊社メンバー全員に対しても同じ。

まだ事務所は完全に運用に乗ったとは言えません。
今月、Wi-Fiや机などは設備されましたし、私もおかげさまで今月だけで7、8回は訪問しました。
事務所を設けると決めた時点で定めた週2回は訪問する目標は何とか達成できそうです。また事務のメンバーは週1、2度の頻度で通ってくれていて、少しずつ会社としての効果は出ていると感じています。

この春までにいろいろと変えようと考えています。
今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築
お客様とのリアル商談は約5回です。リアル共遊開発は二社様に対して3回、12時間。オンライン商談はざっと数えたところ約44回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約25枚です。

今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。



・ノーコード シンポジウム 2025(2/7)
昨年末に、弊社はノーコード推進協会に正会員として加入しました。加入した後、さまざまな活動を推進していますが、その一環として今回のシンポジウムにも出席しました。
この中では、皆さんと知見を深めるとともに、ノーコードツールであるClickにも着目しました。弊社としてもkintoneに加えてもう一つのツールとして取り組みたいと考えています。

・チャレンジハイスクール、中間報告会(2/9)
弊社がイベントに協賛しており、弊社役員が中間報告会に参加してきました。
高校生たちがどのような事業を企画していくのか楽しみです。最終報告会には代表も行く予定です。



・釧路ちいクラ(2/11)
代表が、CLS道東の参加の延長で参加し、応援し隊の一人として様々なお手伝いに協力しました。
ちいクラの応援し隊の特典として一分間のPRタイムがいただけます。そこでは来月に予定されている甲府ちいクラの宣伝をしました。釧路から果たして何人が来てくれるか。楽しみです。



・弊社とSEEDPLUS株式会社の共催セミナー「最短距離で改善!DXツールの選びかた・始めかたセミナー」(2/13)

こちらは、弊社にとって初となるコミュニティーではないセミナー開催です。シードプラス社の前嶋さんとともに相談しました。
ビジネスセミナーとは言いながら、銀行も宣伝するとは、結果的に電車の売り上げにつながると言うポリシーは崩さず、弊社の宣伝よりももっぱらkintoneのPRに力を注ぎました。

・kintone 若手交流会(2/25)
こちらは弊社総務人事経理担当がスタッフとして携わり、かつ参加しました。


代表は、コミュニティーに出る頻度を減らし、より新たな勉強会やコミュニティーに顔を出すことで、試験を広め、経営者としてふさわしいやり方を模索しようと考えています。
これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。


§  対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。ノーコード シンポジウム 2025(2/7)。チャレンジハイスクール(2/9)。釧路ちいクラ(2/11)。弊社とSEEDPLUS株式会社の共催セミナー「最短距離で改善!DXツールの選びかた・始めかたセミナー」(2/13)。kintone 若手交流会(2/25)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、会社として参加したものに限定し、代表個人の活動は割愛しています。

上にも書いた通り、この夏前あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうようにつとめなければ。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは0本(
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

1月30日 1月30日 技術コミュニティーではモチベーションを得るためが吉です
1月31日 1月31日 今ならまだ年始の抱負を見直せます。
2月3日 2月3日 リアル店舗vsネット通販
2月4日 2月4日 ノーコードツールが求められる理由
2月5日 2月5日 AIについては正しく向き合いたい
2月6日 2月6日 目の前の要望を片付けようとするのがアジャイルではない
2月7日 2月7日 リモートワークはドキュメントを作り運用しないと難しい
2月10日 2月10日 とにかく発信することです。
2月12日 2月12日 参加すれば認知され、仲間になれる。
2月13日 2月13日 遠隔地ではその地の事が聞きたい
2月14日 2月14日 イベント準備で立ち回る方法
2月17日 2月17日 情報の山を眺めて取捨選択する。
2月18日 2月18日 要件定義と要求定義は肝
2月19日 2月19日 契約で身を守り、かつ柔軟に
2月20日 2月20日 メンションで呼び捨てるか否か
2月21日 2月21日 共遊開発に軸足を移します。
2月25日 2月25日 働き方の行方
2月26日 2月26日 資格を取得する意味

§ 年表

§ Xポストまとめ
・一月ポスト
https://posfie.com/@akvabit_llc/p/QuLiY19


2025年1月のまとめ(法人)


令和七年一月。

新たな年を迎えました。

正月から今年の抱負を定める中、メンバーに対してもう少し厳しく行くと決めた以外は、弊社として年末に考えた方からそう大きく変えていません。

今年の初めは開設予定の新事務所の準備等でバタバタする事は見えていたからです。 

おかげさまで弊社の業績は伸びています。
一方、今のわが国の状況は悲観的な論調が多いです。私も今のままだとまずいと思っています。

弊社の外部環境は変わらず不安定であり、特に先生以外の進展が弊社の今後にかなりの影響を及ぼすと予測しています。
今の時点ではまだニーズはあり、弊社もそれに向けて全力で取り組もうと思っています。研修の依頼や、共遊開発等の依頼をいただいており、課せられた期待を感じています。

達成度5割。達成感6割。満足感6割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。


●弊社の業績

§ 総括
一月度の売上は目標を上回りました。

今月も複数案件の実装が佳境を迎えたり、無事に検収を終えられたりしました。

ただ、新年早々、バックオフィスの体制がこのままだとまずいということで、バックオフィスを担うメンバーに対しては、かなりのきつい注文を投げました。
昨秋から代表の負担がかなり上がっており、そのまま今の体制で行くとまずいことになります。少なくとも代表が担っていた総務人事経理系の作業はすべて任せないと、どこかで潰れてしまいます。
バックオフィスメンバーが自分自身で判断し、処理できるようにならないとまずい。

単価を上げたにもかかわらず、新たな引き合いを頂けており、それらのリソースをどう確保するか。生産性を今よりもさらに上げるか、雇用に踏み切るか。
まずは1月中旬に開設した新事務所の効果を存分に発揮しなければならないところです。が、こちらも準備の遅れがあり、思うように進んでいません。

もちろんいくつかの進展や成果はありましたが、代表が思う速度には達していません。

経営者として、AIの活用、メンバーの雇用、事務所の開設、新規サービスの立ち上げ、開発体制の充実など、やるべきことが多く課題は山積みです。

急激に案件が増えたが故に、体制が未熟なまま拡大してしまった会社によくある話だとは思います。
ただ、今がチャンスであることは確かです。ラッシュや通勤が嫌だから独立し、人生一度きりだし、会社経営ぐらいしとこうか。一人だと経営者のうちに入らないから、雇ってみようか。
そんなふうに行き当たりばったりに進めた経営が、まだ生きながらえているし、法人化して10年も長らえた。だからこそ、次の一歩は踏み出すべきでしょう。そして、来春からの新体制に向け、手を打ち始めています。
かつてと同じ轍を踏まぬよう焦らず着実に。

まずは、開発案件と共遊案件の使い分けです。
この二つを使い分けようと思います。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。

・山梨の任意団体トップファンが運営するチャレンジハイスクールに弊社が協賛し、そのキックオフミーティングに代表と役員が参加しました(1/13)。
・新事務所のカギを受け取りました(1/14)。
・事例記事「事例:合同会社TOMONEEL様」をアップしました「事例:合同会社TOMONEEL様」(1/14)。
・事例記事「事例:株式会社エクステンド様」をアップしました「事例:合同会社TOMONEEL様」(1/16)。
・新事務所を開所し、業務も始めました(1/17)。
・弊社総務人事経理担当がkintone Café Tokyoの運営メンバーとして参加しました(1/18)。
・代表が戸田市新年名刺交換会に出席し、交流を深めました(1/23)。
・シードプラス社と共催するセミナーについての告知をアップしました(1/27)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。


§ 業務パートナー
そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。
お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

パートナーと統一したやり方で開発を行い、より高い価値を思い出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。


§ 開発案件
今月は九割の開発案件がkintoneがらみでした。

弊社は、共遊開発の割合を増やしています。それは、ノーコードツールとしてのkintoneならではの手法です。
カスタマイズ開発は引き続きこなせるだけの技術力は持っておくべき。
ただ、それ以上にkintone案件の数が増えている今、すべきは、お客様の求める品質と速度で実装を進めることです。
しかも、その方が弊社も手離れがよくなります。

弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法を共遊開発と名付けました。今、新規案件についても積極的に共遊開発の提案を進めています。
今月も複数の案件が動いています。成果を挙げて完了したお客様もいます。新たな引き合いも複数いただいています。手ごたえを感じています。

昨年、以下のとおりに弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に実装に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性が持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中できる、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

私が担当する共遊案件に関しては私だけで完結できる事例が増えています。それをもう少し押し進めたいと思います。
弊社が受ける開発案件の割合を減らし、かつ定期的な開発案件は常に持っている状態にすれば、弊社メンバーにも負担を強いることなく、技術力を維持しながら、増える一方の案件をさばけるはず。
一昨年まで安すぎた単価設定も大幅に上げたことで、経営的にも少しずつ光が見えてきました。
共遊開発の単価は今はこれ以上の値上げは考えませんが、開発単価はもう少し上げました。

弊社メンバーからは、案件の種類が多すぎる、もう少し絞って案件に集中したいとの思いも感じられます。
ただ経営者の立場からは、案件を絞ることはリスクです。契約解除による売り上げ停止のリスクもさることながら、特定のお客様のみに頼ることで進歩が止まることの方が切実なリスクです。技術者としての進歩が止まると世の中の進歩についていけず、それ以外の案件を取れる可能性からも遠ざかります。一つの会社のやり方や社風に染まることの危険性。あんけんを絞ることは、メンバーの成長という意味でも悪手だと考えます。

弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃるようです。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 財務基盤の堅牢化
弊社としては問題ないのに、家計が絡むととたんに脆弱になる。
この点は弊社の長年の課題でした。

今年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しはあります。

また、今年度に入ってから何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。
今月はまとまった入金があったため、財務的には一旦一息つけました。
後少し、油断せずに耐え忍びます。

そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。

弊社への期待の高さを感じ、耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。


§ 社内体制 三年前の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に、肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。

企業理念
「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念
「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・家族の事を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、代表の考え方の軸はぶれていません。たた、顧客のためにと思って設定した単価が安すぎただけで。

弊社の活動内容に、地域活動やNPOやkintoneエコシステムへの関与と営業活動の両立を組み込みますが、それが元でメンバーに過度な負担をかけないように配慮しなければ。

一昨年の4月より弊社に正式に加わってもらった代表の長女に人事・総務・経理の作業を任せました。
さらに、昨年から、今まで名前のみの役員だった代表の妻にもチーム作りの担当として加わりはじめてもらっています。また、妻は昨年6月末に弊社が主催したちいクラ(地域クラウド交流会)も準備をやり切り、当日も成功させてくれました。
山梨でもそれ以来、いろいろな話が動いています。すでに役員の妻は9月に借家を甲府に確保し、別会社(ハレ・プロモーション)設立に向けて今月に登記を終わらせるそうです。私も昨年末になってようやく甲府の借家を見てきました。甲府駅から歩いて数分で、広さもある程度確保できていて、とてもよいと感じました。
弊社の事務所は今年早々に町田に設けたため、甲府の事務所は登記しません。が、今年は甲府や山梨でも活動範囲を広げる予定です。その時に甲府のこの拠点はたまに使わせてもらう予定です。ハレ・プロモーションの事務所でもあるため。

この春までにいろいろと変えようと考えています。
今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築
今月は外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約10回です。リアル共遊開発は一社様に対して2回、10時間。オンライン商談はざっと数えたところ約29回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約25枚です。
昨年末に代表がインフルエンザに罹り、今月も咳が残っていたため、新年会のいくつかを断念しました。

今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。

・チャレンジハイスクール
弊社代表と役員とで参加しました。



・kintone Café Tokyo
弊社代表ではなく、弊社メンバーが運営メンバーとして参加しています。
・戸田市新年名刺交換会
弊社代表が参加し、貴重なご縁を頂きました。


先々月のCybozu Daysの出展の結果、弊社も新たなステージに進んだように思います。

その結果が「ノーコード推進協会」の正会員登録とサイボウズ社のチーム応援サポーターの登録です。今年も実は色々と話が進んでいます。ここにはまだ出せない話も着々と。
もう少し固まれば、それらについてもお話ができると思います。

昨年、個人と会社のけじめをつけたことで、結果的に弊社に新たな視点が備わりました。
個人として気兼ねなく活動できるようになったことも大きいです。

そして、コミュニティの一部はメンバーが出てくれるようになってきています。

これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。


§  対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。チャレンジハイスクール(1/13)。kintone Café Tokyo(1/18)。戸田市新年名刺交換会(1/23)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、会社として参加したものに限定し、代表個人の活動は割愛しています。

上にも書いた通り、この夏前あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうようにつとめなければ。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは3本(
2025年の抱負
事例:合同会社TOMONEEL様
事例:株式会社エクステンド様
) 。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

12月26日 12月26日 コーディング規約はなぜ必要か
12月27日 12月27日 年末休みに入るにあたり。
1月6日 1月6日 仕事始めにあたって
1月7日 1月7日 年始のメールについて
1月8日 1月8日 まずは今のツールの機能を使いこなす
1月9日 1月9日 AIは少しずつ業務を担いつつある
1月10日 1月10日 AIがあるからと知識習得を怠るなかれ
1月14日 1月14日 防災と事業継続計画は常に考えておきたい。
1月15日 1月15日 有事の際の情報リテラシー
1月16日 1月16日 チャレンジハイスクールに協賛
1月17日 1月17日 地震から30年
1月20日 1月20日 弊社の新事務所に期待すること
1月21日 1月21日 環境保護への意識は持ち続けたい
1月22日 1月22日 情報科目が共通テストに加わる時代
1月23日 1月23日 完璧だと思った途端、人は成長を止める。
1月24日 1月24日 自社でセミナーを開くにあたって
1月27日 1月27日 コーディングが楽しい時期は尊い
1月28日 1月28日 孤独を防ぐために積極的にお誘いしましょう
1月29日 1月29日 プレーイングマネージャーから経営者へ。

§ 年表

§ Xポストまとめ
・一月ポスト
https://posfie.com/@akvabit_llc/p/WelNX0U


地域クラウド交流会 in 甲府を開催します



第1回 甲府 地域クラウド交流会
つながる。広がる。うまれる。
~起業家の応援を通じて地域活性化~
甲州”初”開催!

顔の見えるビジネスマッチングの機会と、山梨で起業する起業家の方をクラウドシステムを使い応援する交流会型のイベントです。

【日時】2024年6月29日(土) 15:00~18:00 (開場14:45)
【会場】山梨県立図書館1Fイベントスペース(東)
  〒400-0024 山梨県甲府市北口2丁目8番1号
  電話:055-255-1040
  https://www.lib.pref.yamanashi.jp/sp.html
【会費】1,000円 ※事前お申し込み不要
(但し人数把握のためFacebookのイベントページへの参加表明を頂けますと幸いです)
【定員】100名

【内容】
■15:00-クラウド勉強会(勉強会のみの参加は無料)
 講師:サイボウズ株式会社 執行役員 ソーシャルデザインラボ 所長 中村龍太氏
■16:00ー 地域クラウド交流会(参加費:1,000円)
 ・アイスブレイク「大人の本気の」ラジオ体操第1
 ・起業家プレゼン+クラウド交流タイム+応援投票
 ・「応援し隊」のご紹介・PR
 ・応援投票結果発表、賞品授与式など
■18:00ー アフター交流会(自由開催・自由参加※会費別)
※その日出会って意気投合したメンバーと甲府の街へ繰り出しましょう!

------------------
起業家、起業を目指す方、起業家を応援したい方、地域を活性化させたい方など、老若男女、お子様連れもOK!どなたでもお気軽にご参加を頂けます。甲府で初の試みです、あなたもぜひ参加してみませんか。
【問合せ先】合同会社アクアビット
 担当:長井 あづさ
 TEL:090-5816-7077
【主催】合同会社アクアビット
【共催】株式会社Good Way
【後援】(調整中)
【協力】(調整中)
【協賛】サイボウズ株式会社 
------------------

※ご注意
過度な営業・セールスや特定の政治・宗教活動の勧誘を目的とした方のご参加はお断りさせて頂きます。参加者よりクレーム等があった場合はご参加をお断りさせていただく場合がございますのでご了承願います。
------------------

------------------------------------
*地域クラウド交流会は、サイボウズ株式会社の登録商標です。
------------------------------------
全国の「地域クラウド交流会」の情報はコチラから!
https://chiiki-cloud.qloba.com/


DX悩み人の集いで講師・ハンズオン登壇を行いました


2024年1月24日(水)に『第5回 DX悩み人の集い -その悩み、コミュニティで解決しませんか-』に登壇し、ハンズオン講師も務めました。
詳細は告知サイトをご覧ください。

今回の開催場所は、甲府市にあるTakeda Street Baseです。
その5日前、2024年1月19日(金)にこの場所で山梨中央銀行とサイボウズ社が、地域企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援するための連携協定を結びました。(記事はこちらをご覧ください。)
サイボウズ社がDX支援に関与する場合、その主要ツールとしてkintoneが使用される可能性が高いです。kintoneはクラウドを用いて業務アプリを作成できるため、DX支援に最適です。

提携の話題が沸騰している中、私が同じ場所でkintoneについてお話しできたのも何かのご縁でしょう。
今回の登壇の話は年末の12/27に山梨DX推進支援コミュニティの斉藤さんから頂きました。
斉藤さんはkintone Café 山梨から派生したコミュニティである「よっちゃばれっ kintone 無尽」にも参加されています。
もともとは役員の妻が「山梨県活性化プロジェクト」の集まりで知り合ったことがきっかけです。私が「よっちゃばれっ kintone 無尽」にお招きしました。一緒に山梨県にkintoneを根付かせようと活動してくださっています。

当初、1/24はお客様のところに行く予定があったため、オンライン登壇にさせていただく予定でした。ですが、今の山梨県へのkintone導入の機運が高まっていることを考えると、ぜひとも現地で登壇しなければ。そう判断した私が甲府まで足を延ばすことにしました。

Takeda Street Baseは初訪問でしたが、山梨DX推進支援コミュニティを主導していらっしゃる小林さんと初めてお会いしたオンラインミーティング(1/9)の前日にその前を散歩し、休日で閉まっていたとはいえ、Takeda Street Baseの場所を確かめておきました。

最近は頻繁に甲府に行っており、甲府の街に土地勘がついてきました。
それでも会場付近の様子はきちんと把握しておきたい。それが登壇者としての責任だと感じ、事前に会場付近の様子を確認しに行きました。

1/9のオンラインの後は、1/18に作った資料を見ていただくという作業の流れになっていたのですが、その2日ほど前に先に出ししておきました。
当日前に資料を1、2回修正し、1/18には登壇の打ち合わせを行いました。それで当日の資料はだいたい整った感じです。
あとは当日に行うハンズオンのため、事前にアカウントを会場に来られる分を用意していただくため、私がそのやり方をご説明しました。

あとは本番に臨むのみです。


当日、「かいじ」に乗った私が甲府に降り立ったのは開場の二時間半前。12時からオンラインの打ち合わせが予定されていたため、Takeda Street Baseに先に入って利用させていただく手筈でした。

Takeda Street Baseの内部
Takeda Street Baseは中に入ってみると広々としています。オンラインで打ち合わせをしていても全く問題なかったため、コワーキングスペースとして使わせていただけると良さそうですが、こちらは山梨中央銀行さんの持ち物であるため、許可を得た方でないと入れないということです。

参加者が集まる様子
打ち合わせなどをこなしているうちに、参加者やスタッフの皆さんも続々と集まってこられました。
山梨DX推進支援コミュニティは山梨県の中小企業が自社のDX推進を行うためのコミュニティです。各社の担当者がDX推進にあたって孤独に陥らぬよう、仲間で取り組むために作られました。
発起人の企業として山梨県下の錚々たる企業が名を連ねています。


そうしたコミュニティの中で私がkintoneを話すわけですから、軽々しい登壇内容にはできません。ましてや5日前に山梨県のkintoneにとって重要な記者会見が行われたとあってはなおさらです。
いつにも増して気合いが満ちた状態で登壇しました。

今回は、kintoneの機能の紹介は当然ですが、何に使えるのか、という具体的な例をたくさん盛り込んだ内容にしました。
蓄積できるデータの種類や、それらをどうやって活用し、共有するかについての具体的な例を挙げながら。
もちろん、エコシステムについても触れました。また、山梨でのコミュニティの流れについても触れました。コミュニティの紹介にあたっては会場にいらっしゃったあかねさんに話を振り、少しですが前に立って話してもらいました。


当日は会場に十数名、オンラインの皆さまが20名弱の方が参加されていたということです。
参加者にはslidoによる質問の場が提供されており、その場でもいくつもの質問をいただきました。私もその場で可能な限り答えました。

会場に来られていた方の多くに手を上げていただいたところ、kintoneが初めての方の割合が多く、私も途中から少し内容をやさしめにしました。
私は長年kintoneに携わっており、周りにkintoneユーザーや開発者が多く集まります。そして、kintoneが初めての方が多くの割合を占める場にいる機会が減りつつあります。その意味でも今回の登壇はよい機会でした。
私にとって、まだまだkintoneも知られていない、という新鮮な感じを受けました。


続いてはくばく社の奥田さんが登壇し、はくばく社内のkintone活用事例を話されておられました。
奥田さんは昨年の「kintone Café 山梨」でも登壇してくださったし、「よっちゃばれっ kintone 無尽」にも参加してもらっているため、その実力はよくわかっています。
私と奥田さんの間でも内容が被ることはほとんどなく、より具体的な事例として参加者の皆さんに伝わったのではないかと思います。

奥田さんの登壇の後は再び私が前に立って、ハンズオンです、事前に決めていたアンケートアプリをその場で作ってもらいました。
皆さん、順調にアプリ作成をこなしていただき、レコード一覧の扱い方やグラフ機能についてもさわりの部分がご理解いただけたのではないかと思います。


私もこうしたイベントの場でのハンズオン講師は久しぶりでしたが、普段やっていることなのでそう難しくなかったのですが、今回は操作するパソコンが私のノートPCではなく、お借りしたものだったので、マウスやキーボード操作で少し手間取りました。

ですが、大方は目的を達したといえましょう。
またその後の質問でも私がはくばくさんの事例をどう思うか、など、参加者の皆さんからも質問をたくさん頂きましたので、ある程度の成果はあったのではないかと考えます。

一週間ほど間をおいて、オンラインで質問を受け付ける機会を設けてくださるとのことで、私のその場では皆さんからのご質問にお答えしたいと思います。
集合写真を撮って、会場を出た私たち。
スタッフや登壇者の6名で甲府駅前のまどかで懇親会をしました。

山梨DX推進支援コミュニティを運営されている小林さんや笠原さんとは今回初めてお会いしました。
それぞれのお仕事上の立場や取り組みなど、お互いの親睦と理解を深める良い機会だったと思います。
まずはスタッフの皆様、登壇者、参加者の皆さんありがとうございました。

今回のイベントを通じ、皆さんが山梨にかける思いもよく理解しました。
山梨県庁も山梨県に住む人もすべてが人口減少に無策ではなく、むしろ積極的に施策を打とうとしています。

私もその中で力の及ぶ限り尽力したいと考えています。

詳細は山梨DX推進支援コミュニティのFacebookページでご確認ください。


kintone hive Tokyoに会社で参加しました


7/5に行われたkintone hive Tokyoに参加しました。今回は弊社からは8名のメンバーで参加しました。

今年の4月に5名の新メンバーを加え、弊社は新生アクアビットとして次のステップを踏みました。そのうち2名はリモートワークで普段の業務にあたっています。
また、弊社は毎週定例会議を行っており、リモートメンバーもそこにはオンラインで参加しています。
つまり、まだ実際には会ったことがありません。そのため、今回のkintone hive Tokyoを顔合わせの機会にしたいと思いました。

通常は私一人であれば、早めにkintone hiveの会場に入り、全国から来られたkintoneプレイヤーの皆さんと交流をします。
ところが今回は、弊社内でのコミュニケーションの熟成を優先しました。会場のZepp DiverCity Tokyoでも私たちは二階席から観覧し、皆さんとの交流よりも自社内の交流に時間を割きました。

うちのメンバーのほとんどは、Cybozu Daysに参加したことがありません。また、kintone hiveに関しても私ともう1名を除いては初めての経験です。

今回は何よりも、独特の雰囲気で進行するkintone hiveの雰囲気に誰かが違和感を覚えないか、フォローが必要でした。
一昨年のCybozu Daysで私が犯した失敗を繰り返さないようにしなければなりません。

お台場のDiver Cityのフードコートで好きに話してもらい、Zepp DiverCity Tokyoの二階席でもまずメンバー間のコミュニケーションを図ることに注力しました。そして、互いの相性や会話のスキル、キャラクターを見極めることに専念しました。

今回、弊社のメンバーに事前に以下の内容を伝えておきました。

@channel

前にもお伝えしたと思いますが、
hiveはユーザーが自社にkintoneを導入した事でこう変わった、という発表の場です。

何をユーザーは求めているのか、という観点で見てもらえればと思います。

最先端の技術を入れたからすごいのではなく、
業務を改善し、業務プロセスとシステムを組み合わせて最適化したことに注目してほしいです。
お客様のユーザーからの目線です。

技術者はつい自分の技術の成果やスキルアップに目を向けがちです。ただし、それは個人的な時間の中で行うべきです。
仕事として業務を受ける際は、予算を考慮しながらあらゆる手段を組み合わせ、設計・実装・試験を最も早く確実な手段で行わねばなりません。しかも、保守も可能な限り、お客様に担っていただけるような形が望ましいです。

メンバーが私から伝えた内容とどう受け止め、hiveを観覧した内容から何を感じるか。
私はそれが楽しみでもあり、その反応に応じて、仕事の進め方も考えたいと思っていました。

さて、kintone hive Tokyoが始まりました。


まずは、社会福祉法人八越会 ちどり保育園 吉岡 敦志さんです。

まず、kintoneを知育玩具に例えたスライドのタイトルに惹かれます。

お子さんをお持ちの方ならご存じとは思いますが、保育園や幼稚園の先生と保護者のやりとりは、必要ではあるものの効率化が求められる業務の典型です。
先生方も大変であり、保護者にも忙しい出勤の合間に余裕がありません。誰もが満足していない状況です。

吉岡さんのセッションには、他にも共感を得やすい要素が満載でした。
既存のパッケージ化されたシステムだと、どうしても業務を変える必要に迫られます。kintoneを使えば実際の業務にシステムを合わせながら、同時に業務の効率化を達成できます。
吉岡さんはお互いが求める着地点をkintoneに見出しています。

吉岡さんから保育士さんにオペレーションを移管することで、20倍の効率化を実現し、さらにChobiit for kintoneを使うことで220倍の処理効率を達成しておられる。
冒頭から素晴らしいプレゼンテーションでした。

弊社メンバーには、現在お子さんを保育園に通わせている方がいて、とても共感していたようです。
吉岡さん、ありがとうございました。


続いては、株式会社エクソルの田中幹也さん

まず、利きちくわが多少できるというつかみに惹かれます。

kintoneと各種プラグインを使いこなし、売り上げ換算にして1億円以上の作業時間削減を達成した成果にもインパクトを受けました。その成果も大したものですが、情報システム部が成し遂げた成果の大きさが、社長室直属の部署配置換えにつながった点もアピール度が高いです。
情報システム部とは今や、単なるシステム屋ではありません。上手く使えば全社の業務を一気に変え、勝てる組織に変貌させるからです。
その導入効果と社内の浸透を認め、社長室の直属にしたエクソル社の社長様の慧眼にも賞賛です。


あと「期待通り」を少し超える方針も、共感を呼びます。
もともと営業(かまぼこ)から情シスへ転身した田中さんですが、営業で培ったノウハウをうまく社内へのkintone浸透と導入に活かしておられます。とても良い事例でした。

田中さんとは後日のトヨクモさんのイベントでもお会いしましたが、その時の私はかなり疲弊していたため、まともな会話になりませんでした。申し訳なかったですが、またお会いしたいです。特にかまぼこ営業についての話はゆっくりとお伺いしたいです。
田中さん、ありがとうございました。


続いては、弁護士法人宇都宮東法律事務所の伊藤一星さんです。

宇都宮には私は昨年の春に一週間ほど滞在していました。そのため、個人的には強い興味がありました。
弊社は今、2社の弁護士法人さんの案件を並行でやっています。さらに、hiveの後に別の1社の弁護士法人様から引き合いをいただきました。

おかげで、弊社には弁護士法人にとどまらず、法曹業界全体にわたった事務処理の知見が貯まっています。
その視点からも、伊藤さんの話される内容にはうなずける点が多々ありました。
法曹業界の場合、弁護士法人がいくら業務改善を行おうとも、周辺の関係機関のIT化の進展が芳しくない課題があります。
そして、その兼ね合いがとても大変だと言うのも理解しています。

そのため、まず利益相反チェックから始めるアプローチは、最初の一歩として分かりやすかったです。
伊藤さん、ありがとうございました。


さて、ここで最初の休憩が入りました。
メンバーの反応を見たところ、なかなか良さそうです。kintone hiveやkintoneエコシステムについて過剰に拒否反応を示すこともなさそう。むしろ、勉強になっていると前向きな反応を示しているようにも見えます。
私にとっては、8人で来て良かったと思う瞬間でした。
そんな休憩時間、ロビーに出て、何人かの方と交流を深めました。うちのメンバーも時間があれば紹介しました。


休憩の後は、株式会社モリビの植田剛士さん

とにかく植田さんは語りがとても上手で、観客の心をつかむ術に長けておられました。
また、伝えたい内容を伝えるための印象的なスライドの見せ方も上手で、それによって皆さんはの心に後々まで登壇内容が残っていました。それが結果につながったように思います。
人の心の掴み方と、人への伝え方の美味さには、同じスピーカーとして感心させられ通しでした。。

住職であることと、話が上手いことや声が通ることに相関関係があるのかはわかりません。ですが、その話し方は選ばれた理由の一つでしょう。
ただ、植田さんの発表内容は、単に話が上手いだけでなく、業務改善の内容にも注目するべきです。さらに、業務改善の効果がわかりやすい形で示されていたことも特筆しておきたいです。
業務改善の効果を紙の削減として示すのに、コルコバードのキリスト像の高さやスペースシャトルの長さに例えるスライドも秀逸でした。また、社内の動きの推移をイラストで見せるあたりなども、プレゼンの見本だというべきでした。
植田さん、ありがとうございました。


続いては、埼玉県鶴ヶ島市役所の中嶋英行さん

中嶋さんの発表も見事でした。
介護保険課の業務を改善する際に避けて通れないのが、年配の方が多くを占める審査会の改善です。
ところが、一度はkintone導入が流れてしまいます。ところがその逆境を乗り超え、中嶋さんは諦めずに不屈の精神で再度提案に持ち込みます。コミュニティの力も借りながら。
そして、運用にまで繋げます。その粘りとガッツは、kintone界隈でも屈指ではないかと瞠目しました。

市役所などの場合、一般企業よりも導入へのハードルが高く、根回しも大変であることはわかります。使う側への配慮やマニュアルの作成など、作りながら直すkintoneの良さを生かした方法がうまくはまらないもどかしさも感じました。

中嶋さんが苦労されたように、年配の方が大多数を占めているために、改革の進まない業務の多いこと。まだ全国に無数にあるはずです。
それを粘り強く進めれば、理解が得られ、改善も可能であることを中嶋さんは示してくださいました。
自治体の制約を打破して見事なアプリを作り上げた中嶋さんに拍手。

そして、それを全国向けに横展開しようとする志も素晴らしいと思います。
ぜひ、この志をkintoneをまだ知らない人々に広めるため、お力添えいただければと思います。

個人的には、鶴ヶ島という時点でkintone Café 埼玉とのご縁で親近感を持ちました。
中嶋さん、ありがとうございました。


続いて株式会社プロダクション・エース 鹿野内 春奈さん

かのってぃさんです。
昨秋のCybozu Daysでは弊社ブースのブランディング・飾り付けに多大なるご協力をいただきました。
今回、hiveに登壇することについても、春先にはすでにかのってぃさんから聞いていました。

私は今日のかのってぃさんの登壇内容についてはまったく関与していません。つまり、今日の発表が私にとってかのってぃさんの発表を聞く最初の機会です。

かのってぃさんの登壇内容は、会社の中での業務改善を推進する者ならば共感できる悩みに満ちていました。閉じた場である会社にいると得にくい業務改善についての情報。
そこでかのってぃさんはコミュニティに助けを求めました。kintoneエコシステムの一翼をなすコミュニティの力に。
この展開は、私やkintone界隈でコミュニティに関わっている人たちには大いに賛同できます。転職したり、私のように起業したり。kintoneとコミュニティによって人生が変わった人たちの事例は枚挙にいとまがありません。

が、会場の多くを占める方々にとっては、自社での改善事例が知りたいわけです。その解決のヒントがコミュニティにあるのは間違いない。ところがその救いをコミュニティに求める流れが、未体験の方にはピンとこないのでしょう。
私たちは、会社の外にまで効果を及ぼすコミュニティの力を外に知らせてあげたいと願っています。ところが、わが国の場合、コミュニティの力が軽んじられているため、なかなかその認知が進んでいません。
そもそも、弊社のメンバーからして、コミュニティの力をあまりよくわかっていないと思われるのですから。


社外との交流をkintoneを介して行う。
かのってぃさんの登壇は、孤独なkintone試用者が、社内と社外で仲間を増やしていくための貴重な知見にあふれていました。
コミュニティとは自分や自社の営業のためではありません。ましてや自己顕示のためでもありません。自分と周囲の意識改革のためにこそ、コミュニティは本領を発揮するのです。
かのってぃさんの登壇は動画にも残されています。コミュニティがなぜ重要なのか、と問われた時、かのってぃさんのこの姿を見せれば伝わるはず。
かのってぃさん、ありがとうございました。


続いては、株式会社ZOZO 三品 秀樹さん
最後を締める三品さんの登壇は、まさにラストにふさわしいノリの良さといでたちが、神としての勢いに満ちていました。

自らを神と位置付ける圧倒的な自信は、演出のためでしょう。とはいえ、圧倒的な実績に裏打ちされているがゆえの神であることも伝わってきました。
三品さんの登壇で印象に残ったのは、徹底的な業務理解の必要性です。


これは、当たり前と言えば当たり前すぎることなのです。が、私たちは頭の中の理屈だけで大切だとわかっていて、なかなか実践には至れません。
凄いと思ったのが、プロパーである三品さんが自社の業務を徹底理解することは当然として、それを外部のベンダーにも徹底してもらっている点です。

ベンダーの担当者はおそらくZOZO様専任なのでしょう。ほかの顧客の業務はほとんどしていないのではないでしょうか。
そうでなければ一社の業務を徹底的に理解することは難しいはずです。
少なくとも、今の私には一社の業務を徹底理解する時間はありません。

ですが、業務改善を行うには、業務を徹底的に理解する必要がある。そのプロセスをへて、ようやく圧倒的な実績が打ち立てられるのも事実です。
三品さん、ありがとうございました。

さて、kintone hive Tokyoが終わった後は、アフターhive交流会や参加者ごとの懇親会が定番です。
ところが、今回は冒頭に書いた通り、弊社内の交流を深めることに専念する千載一遇の機会です。


というわけで、アクアシティお台場のシズラーにて、夜までメンバー間の交流をしていました。
そして後日、全員からhiveの感想文を出してもらいました。
その感想文を読み、まずはあのkintone hiveの雰囲気に引いた人がいなかったことに安堵しました。そして、皆さんそれぞれにhiveから得るものを得たことにこれからの弊社の未来が見えました。

とはいえ、頭で考える以上にシステム開発と業務改善を組み合わせることは難しいことは知っておいてもらわないと。
単に受け取った仕様をコーディングして納品するシステムの在り方は終わりを迎えようとしているのですから。

そのためにも、メンバーには何度も何度もユーザーの業務課題を考え、それをシステムに落とし込む実践を繰り返してもらい、そのつながりを頭に叩き込んでもらにしなければ。
人工知能に問い合わせる間に自分の頭で答えが出せる程度には。

まずはkintone hive Tokyoの登壇者の皆さん、会場でお会いした皆さん、運営のサイボウズ社の皆さん、その他ご縁の会った皆さん、ありがとうございました。


アクアビット航海記-エンジニアによる発信


「アクアビット航海記」では、個人事業主から法人を設立するまでの歩みを振り返っています。
その中で、私のキャリア上の転機となってきたのは発信ではないかと思います。

技術者の方はアドボケイターやエバンジェリストという言葉を聞いたことがあるでしょうか。かくいう私もkintoneエバンジェリストという肩書をサイボウズさんからいただいています。

なお、余談ですが私はその時までエバンジェリストの言葉すらよく知りませんでした。引き受けたのはよいのですが、何をすればよいのか全く分かりませんでしたので。

しかも当時私がいた常駐先(某大手信販会社基幹刷新プロジェクトのPMO)は猛烈に忙しく、エバンジェリストの事を何もできずにいました。よく私がクビにならなかったと思います。正直、レアキャラと呼ばれていました。クビ候補筆頭だったはずです。お声がけくださった後、辛抱強く育ててくださったサイボウズ社のうっし~さんには感謝しかありません。

さて、そうしたエバンジェリストやアドボケイターという方が行う発信は確かに発信の見本だと思います。スティーブ・ジョブズが鮮やかに行っていたようなプレゼンテーションなんてできるはずがない。発信なんてしょせん雲の上の人たちがやるもの。そう思っていませんか。全くその必要はありません。

それを以下に書いていこうと思います。

意思を伝えることが発信

まず、発信とは技術者であるあなた自身の意思表明です。例えば、到底一人ではやれるはずのない実装を任されたとします。そこで何も意思を示さず、言われるがままにやらされてしまっていては、自分の心身はむしばまれるばかりです。

きっとあなたはこういうはずです。それは無理です。間に合いません、と。多分大丈夫だと思います。これらも立派な発信です。

もしくはエージェントやチームリーダーからこの案件ができるか、という問い合わせがきた際、あなたは自分のスキルを顧みて、こう答えるはずです。「できます」「楽勝です」「無理です」「鬼畜ですか?」「寝ながらできます」。これも立派な発信です。

まずは自分自身のスキルや状況をはっきりと相手に伝える。発信とはまずここから始まるはずです。

仕事している間はしょせん金を稼ぐ手段と割り切り、ポーカーフェイスで羊の皮をかぶって仕事をする人もいるでしょう。そうした方も、プライベートでは自分を友人や親や配偶者にさらけ出しているはずです。発信とはまず意思の伝達から始まります。

私のキャリアでいうと、まずは学生や若い頃の芦屋市でのアルバイト、派遣社員の日々が相当します。

状況をよくしたいと働きかける発信

自分自身の意思を表示するための発信はほとんどの人にとって当たり前の行為です。ですが、次のステップになると少しだけハードルが上がります。

例えば同じチームで気の合うAさんがやっている作業、見ていてとても非効率的。なんとかしたい。

そのような作業を見かねてアドバイスをしたとします。そしてAさんの業務効率は改善されました。これは立派な発信です。

では、特定のAさんにだけアドバイスをするのではなく、チームのミーティングの場で皆に対して発信することはどうでしょう。チームのメンバーは全員がAさんのように気の合うひとだけではありません。同じようにアドバイスしたつもりが、自分の仕事をけなされたと不快に思う人がでてくるかもしれません。ここから難易度が少しずつ上がっていきます。

この時、気を付けるべきは、相手を否定しないことです。否定せず、相手を認めた上で提案します。自分を振り返ってみてください。自分も完璧ではないですよね。未来も予測できないし、Wikipediaをそらんじて相手を驚かすこともできないはずです。人は完璧ではないのに、相手より絶対に正しいことはないはずです。それを踏まえ、相手を立てながら、改善点を伝えます。これも発信です。

むしろ、上に書いたエバンジェリストやアドボケイターとは、こうした発信をより多くの人にしているだけだともいえます。こうしたほうがよいですよ、楽になりますよ、という。

私のキャリアでいうと、スカパーのカスタマーセンターで働いていた頃、Excelの登録件数を集計する仕組みを改善しようと、マクロを使って効率を上げたことが挙げられます。この時、私はチーム内に自ら提案したように記憶しています。

自分の範囲外に働きかける発信

自分の周りの環境を変えられたら、今度はその範囲を少しずつ広げていきましょう。今の世の中にはありがたいことに発信する手段が無数にあります。ブログやSNSといった。こうした手段を使わないのはもったいない話です。

よく炎上を恐れて発信しないという人がいます。ですが、炎上するには理由があります。火のない所に煙は立たぬ、といいますが、やましくなければ炎上しないのです。

もちろん、著名人や芸能人となると別です。その立場を享受しているだけでうらやましがられ、やっかみの対象に選ばれます。そしていわれのない非難と炎上を招きます。ですが、あなたはまだ著名人でもなければ、有名税を払う必要もありません。

世の中には無数のツイートがあり、無数の動画が流れています。その中であなたが炎上するとしたら、よほど運が悪いか、誰かにちょっかいをかけてしまったかのどちらかだと思います。または明らかに世の中の大多数の動きに逆らった発信をするか。

あなたがどれだけ陰謀論を信じているところで、それは大多数ではありません。コロナワクチンや国葬に反対していても同じ。それはあなたの信条や意見として尊重されるべきですが、それを他人に強制すべきではありません。

もし、大多数の意見ではなくても、状況をよくしたいと働きかける発信をしたい場合は、やり方を考えましょう。その場合も上に書いた通り他人を否定しないことです。まず相手の立場と信条を受け入れ、理解した上で具体的な代案を出すとよいでしょう。

コロナワクチンや国葬に反対していても、それを認めさせたいがために相手を否定すると、炎上の当事者に祭り上げられます。ようはそうした悪目立ちをせずに発信すればよいのです。

私のキャリアにとっては、インターネット黎明期にBBSやメールマガジン、またはICQなどで見知らぬ人と会話していた時期にあたります。私も相手をけなしてしまう失敗をしましたし、自分のされて嫌な思いを味わいました。

人々を巻き込む発信

プレゼンの達人と呼ばれる人々は、プレゼンの結果に拍手をもらえたり、学びになりましたと言ってもらえたりすることをゴールとしていません。

エバンジェリストやアドボケイターも含め、そうした方々は相手が実際に行動に移った時をもってゴールとします。つまり、相手を巻き込んだ時です。

これはなかなか難しい問題です。そもそもプレゼンの成果を知る由はありません。無表情で反応の薄い人があとで行動を起こすこともあれば、コクコクとうなづいていた方が夜の懇親会で昼間の記憶を飛ばすこともあるからです。

どうすれば人を巻き込めるか。それは私にも答えがありません。熱意をこめ、抑揚をつけ、相手の目を見る。そうした技術はいくらでもネットや本にのっています。私も自分のプレゼンがどこまで人を巻き込めているか、まったく手探りのまま登壇しています。

ただ、言えるのは、自分がこうなりたい、こういうあり方が望ましいという信念を誰も傷つけず、それでいて確信を込めて語ることです。

当然、語るにあたっては裏付けとなる実績が要ります。その実績は結果を積み重ねていくしかありません。私も商談で依頼されたことをやった経験がなくてもやれますとハッタリを利かせることもあります。ですが、それらはネットを調べればわかることです。苦しんでも、寝ずに不休でも、やり遂げねば実績はたまりません。

私のキャリアにとっては、kintoneでいくつかの案件をこなし、エバンジェリストに任命され、法人成りを果たしたあたりまで私が人を巻き込むことはできていなかったはずです。

発信すると自分が楽になれます

自分がそうだからわかるのですが、このように順をおって発信することは、かならずあなたのキャリアを助けます。

別にエバンジェリストになる必要はありません。例えば会社勤めであっても、自分の意思を伝え、チーム・会社をよくしたいと発信することは重要です。そしてそれが社外にまで広まった時、転職やヘッドハンティングの対象に選ばれることもあるでしょう。または副業で人を巻き込む仕事をする際に、もしくは近所付き合いの際にイベントを誘う際にも役に立つことでしょう。

結局、発信とは自分を楽にするためにあるのです。発信をためらい、発信を億劫がると、受け身の人生になってしまいます。発信とは自分の人生を能動的に生きるための営みなのですから。

発信すれば、結果はあとからついてきます。結果とは例えば会社内の地位であったり、良き配偶者との出会いだったり。または私のように運よくエバンジェリストとしてお声がかかるかもしれません。もちろん収入にも跳ね返ってきます。

発信とは、誰のためでもありません。自分のためにやるのです。

最初のうちは、発信しても何の反応もないでしょう。でも、反応など気にしてはいけません。いいねがつかなくても、誰かの目に触れる。恥ずかしがらずに発信することは、あなた自身の知見を高め、より熱の入った洗練された内容に磨き上げられていくはずです。3年ぐらい、地道に発信しましょう。やがて、少しずつ反応が増えてゆくはずです。

そうなればこっちのものです。

発信しても否定されないコミュニティがあります

いかがでしょうか。もし、発信という営みに興味が出てきたら、全国津々浦々、どこかでやっている勉強会に出てみることをお勧めします。手練れのエバンジェリストもいれば、まだ発信をし始めた方もいます。

私たちもそうした方を決してけなしません。否定しません。それはもっともやってはいけないことです。私たちはまず誰の発言でも受け入れます。そしてもし改善が必要なら穏やかにそれを伝えます。

実際、私も何度もダメ出しを穏やかに頂いてきましたし、それを受けて自分なりに改善を重ねてきました。もちろん、私などまだまだです。すごい発信者は何人もいますから。私はただ、それを目指して努力するだけです。自分の望む人生に。自分にとって心地よい生き方のために。

まとめ

ここで書いたことがどなたかのご参考になれば幸いです。