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2026年の抱負(長井)


明けましておめでとうございます。旧代表の長井です。

昨年末にアップした投稿にも書きましたが、昨年度は皆さま、本当にいろいろと有難うございました。
今年も引き続き、よろしくお願いいたします。

今年も抱負を書きます。
本稿の内容は昨年末から年始にあらためて考えたものです。

「一年の計は元旦にあり」とはよく言ったものです。連絡も来ず、何にも急かされることのない正月だからこそ熟慮できます。
昨年末にまとめをアップする際に反省した内容を生かし、今年一年、軸をぶらさないための指針とします。

反省と対策


まずは反省です。
昨年初にアップした抱負には以下のような反省を述べました。
「単価を上げたことで、メンバーを維持できるだけの経営基盤はできました。
ですが、雇用しているにも関わらず、今の弊社はバラバラの個人事業主の集まりのようになっています。
肝心の開発の手順や規則の遵守がまったくできていません。また、開発に関するコードレビューもデプロイもコード管理も自己流のままです。
これでは弊社メンバーが他の会社に万が一行くことになっても通用しません。何よりも生産性が低いままです。

昨年の正月に作成した「アクアビット蒸留書」で定めた内容もまだ7割もできていません。その後のメンテナンスも滞っています。」

この反省点ですが、昨年も全くできていません。あまりにできなかったので、代表を交代する決断をしました。

これらの施策を私一人でやりきるのはもう時間的にもスキル的にも無理だと判断しました。新代表曰く、内部向けのブランディングができていない、という指摘をもらいました。
であれば内部向けに内部向けブランディングを担ってもらい、私は案件担当や外向けの広告塔的な動きを行い、技術研鑽に専念しようと決めました。

昨年も単価を上げましたが、単価をあるレベル以上に設定するなら、私も含めたメンバー全員のレベルアップが欠かせません。

抱負


一方で、今後の方針ですが、あえて数値目標は設定しません。

昨年の抱負には、六つの柱を書きました。
一つ目は、既存の大型継続kintone案件です。
二つ目は、既存のkintone開発案件です。
三つ目は、共遊開発案件です。
四つ目は、地域活動やコミュニティです。
五つ目は、新規サービスの開発です。
最後に六つ目として、今年度から追加したいことは教育です。

ところが、代表の交代によってさらに柱は増えました。また、昨年は一気に生成AIの業務利用が爆発しました。それによって開発のあり方にも大幅な見直しが求められ、私もいくつかの軌道修正を行いました。

今年は、開発系においては、以下の六つの柱を据えたいと思います。
一つ目は、既存の大型継続kintone案件です。
二つ目は、既存のkintone開発案件です。
三つ目は、共遊開発案件です。
四つ目は、コミュニティです。
五つ目は、地域活性化のためのシステム案件です。
六つ目は、特定業務特化のシステム案件です。

一つ目は、既存の大型継続kintone案件です
大口でかつ継続のお客様は、引き続き単価のアップを交渉して、少しずつ上げていただいています。
こちらは、引き続き単価の向上をしますが、とはいえ、稼働時間が多いことから、単価が上がるとお客様の支出も増えます。

そこで、こうした案件はメンバーの支援の割合を増やし、私は研修講師としての関与に留めようと思います。

もちろん、こうした継続かつ大口のお客様は、弊社の経営の安定に欠かせません。が、それ以上にお客様にとっての負担にならないことが必要です。継続も考慮に入れつつ、弊社のリソースが流出することにならぬよう、バランスをとっていきます。

また、下にも出てくる特定業務特化のシステム案件として考えたいと思います。

二つ目は、既存のkintone開発案件です。
今後もこれらの案件はご相談をいただき続けることでしょう。なるべく共遊開発にしたいところですが、まだお客様のご要望は開発であることが多いです。
こうした案件は、メンバーも望んでいる節があることもあるため、私は最初の上流工程だけに携わり、完全にメンバーに任せます。私がこうした案件で実装に携わると、他の案件が滞ります。

また、こうした案件の仕様書はすべてAIに任せて作成し、メンバーは開発やお客様の要件をヒアリングし、実装することに集中します。また、積極的に弊社に蓄積されているテンプレートやフレームワークで解決し、可能な限り実装時間を最小限にします。
さらに、原則としてカスタマイズはノーコードかスタマイツールを提案し、JavaScriptによるカスタマイズは極力避けます。

三つ目は、共遊開発案件です。
これらは旧代表の私が主に携わります。
共遊開発案件の場合、アプリ構築やカスタマイズはお客様が行います。
カスタマイズを行う際はJavaScriptはなるべく使わず、既存のプラグインやサービスを積極的に提案します。
新たな案件が増えても、うちのメンバーには作業を振りません。一旦、私の方で要件定義や共遊開発を行います。

昨年は共遊開発で複数の実績を作りました。実績もできました。弊社の経営状況の向上に寄与します。今年も積極的に共遊開発を提案していきます。
それには、共遊開発を担当できるメンバーを育成します。ただ、ここまで到達するには容易ではないことも分かっています。弊社メンバーには、お客様のもとで一人で共遊開発が完結できることをスキルの到達点として伝えます。
もちろん、その過程でkintoneスペシャリスト資格やその上の資格が取れているはずです。

四つ目はコミュニティです。
ここは、私と新代表で担当します。まだ未定ですが、もう一人コミュニティ担当を雇用するかもしれません。この辺りは新代表と相談しながら決めます。コミュニティと地域創生は、新代表が主に担っていく業務と認識しています。

また、kintone界隈でのコミュニティ醸成は、kintoneや弊社だけでなく、国内の生産性の底上げのための裾野を広げるためにも必要と考えています。
そして、ほとんどのkintone界隈のパートナーはコミュニティ運営に割ける要員はいないはず。うちの会社も同じです。つまり、コミュニティ系は私や新代表が担うべきと考えています。

また、今年はkintoneだけではなく、別のSaaS/PaaSや地域活動のコミュニティにも積極的に関与します。後述する通り山梨ではすでに地域コミュニティの運営も行っています。もう一つ別のSaaS/PaaSでも存在感を出していきたいと思っています。これらは下で詳述します。

五つ目は地域活性化のためのシステム案件です。
すでに昨年から山梨での実績を積み重ねています。コミュニティ運営、コミュニティ登壇、コミュニティ司会進行、研修講師、案件提案、案件受注、自治体、民間。

都内から山梨に進出することで、システム会社としての在り方を訴求したいと思います。昨年の師走にもこのテーマで登壇させてもらいました。この1月にもおなじテーマによる対談セミナーの収録が控えています。たぶん今後もこうしたテーマでの登壇依頼をいただくことでしょう。
引き続き、山梨での活動の幅と深みを追求し、システム会社としての展開の可能性を示したいと思います。そして、このような形で地方創生に貢献したいと考えます。

また、今年は山梨だけでなく、昨年から取り組んでいる別の地方への展開も考えています。
一か所は昨年に訪れた島根です。あともう一か所、考えています。まだ未定です。

六つ目は特定業務特化のシステム案件です。
ここ数年のCybozu Daysの弊社のブーステーマは業種特化に振っています。たとえば農業。たとえば医療。
このうち医療については、新代表が歯科医であることから、他の会社様にはないアクアビットの利点だと考えています。

この利点に加え、もともと7、8年前から弊社ではある大医療チェーンのお客様に対し、kintoneを用いたご支援を続けています。このお客様は、上にも書いた一つ目の既存の大型継続kintone案件に属します。

ですが、業種特化に焦点をおき、より深く協力する体制をとるため、昨夏からより上のレベルで協業できないか模索を進めています。
また、業種特化に加え、上に書いた地域特化も絡めることで、弊社として別の提供しうる価値を届けたいと考えます。

この業種特化と地域特化は、二つのリスクーkintone頼りとAIの席巻ーに対する私が導き出した現時点での道筋です。

もちろん、これらが正しいとは限りません。また、仮に現時点で最適解だとしても、すぐに陳腐化してしまう可能性が高いです。
状況の変化に対し、臨機応変に対応し、柔軟に路線を変更します。

もう一つのSaaS/PaaS


弊社はサイボウズさんが展開するkintoneを早い時期(αテスト)から推しています。
「チームワークあふれる社会を創る」とは、サイボウズさんの掲げる存在意義です。

サイボウズさんはこの理念にのっとり、100人100通りの働き方から100人100通りのマッチングへと常に新たな組織の在り方を模索しておられます。また、理念や考え方についても、従来のレガシーなシステム会社の在り方を打ち破る試みをされています。
SESの現場で末端のSEとして既存のシステム開発の在り方に疑問を抱き続けていた私にとって、サイボウズ社はお手本となる会社です。また、kintoneは旧態の非合理なやり方が求められるシステム開発を脱却する可能性のあるツールでした。

私にとって単なる商材やシステムツール以上の存在として長らく応援していました。私がkintoneエバンジェリストとして11年もの間活動しているのも、この可能性に賭けたからです。そして、私もその成長の波に乗せてもらい、個人事業主から法人へ。そして今やプロパーと外注先を含めて9人の組織にまで成長できました。

さて、kintoneはテレビCMの効果もあって認知度を上げています。kintoneのことを知らないという人には出会うことも少なくなりました。が、まだまだ国内でも国外でも無名です。kintoneを名前しか知らず、使ったことがないという人にはまだたまに会うことがあります。特にIT業界の技術者にその傾向が強い印象を受けています。

技術者によっては、レガシーなシステム開発の世界から、RPAやSaaS/PaaS(Software as a Service/Platform as a Service)ではなく、一足飛びにAIによる業務改善に進んでいる方も多いようです。その結果、SaaS/PaaSやノーコードツールの価値に重きを置かない技術者も見受けられます。そして、kintoneが属するSaaS/PaaSの世界に賭けている弊社の今後を危ぶむ方もいらっしゃるようです。巨大PaaSはAIを取り込んでおり、AIに代替されることはなさそうですが、SaaSはAIによって代替されてしまうとの悲観的な見方も散見されます。

こうした風潮を受け、弊社として、kintoneの価値やあり方をもう一度考え直す時期にきたようです。

とはいえ、kintoneが弊社の軸であることは変わりません。
ただ、もう一つ軸となるSaaSは持っておこうと思います。PaaSやノーコードツールについても一つずつ。具体的な対象はまだ選定中です。

対象は、できるだけ国産のSaaS/PaaSベンダーであることが望ましいです。いくつかのコミュニティやユーザーイベントに参加し、それらのツールへの解像度を高めたうえで、関与を高めたいと思います。が、まだこれといった出会いに恵まれていません。ユーザーコミュニティに力を入れているツールであることも選定においては大きな条件にしたいです。
コミュニティ文脈からは、国外のSaaS/PaaSですが決済系のStripeやデザイン系のCanvaには惹かれるものがあります。特に後者はkintoneとは補完しあえる存在ではないかと考えています。

それとノーコードでWebサイトが作れるサービス。例えば、ClickやPlatioなどはノーコード推進協会の関係で比較的身近なこともあって検討しています。それとオンプレミスでノーコードツールが作れるPleasanterの動向は追っておきたいと思います。
あらためて、各SaaS/PaaSのもう一つの軸を何に置くかは、もう少し検討したいと思います。

まとめ


これらの施策はAIの台頭に対する私の今の考えを反映しています。

仮にAIを既存の技術にとっての脅威とみなすなら、その脅威から身を守る術を経営者として考えるべき。それは確かですが、まず私たちは顧客への価値提供を最優先にしたいと考えます。これは、決して建前ではありません。旧来のシステム開発の在り方は、国自体の活力を失わせると考えています。ここでいう顧客価値とは、ユーザー自身がシステム構築を行うことを指します。最近の言葉では市民開発がそれを指します(まだこの言葉に違和感を感じているのですが)。
ユーザー自身がシステムに積極的に関与し、自分事として構築できるツールであることが、私にとっての選定の最優先事項です。また、前述のとおり、ベンダーやメーカーがすべてを握ってしまう経済圏ではなく、ユーザーコミュニティが盛んで、ベンダーやメーカーの周囲をパートナーが固めつつ、ユーザーの自主性を後押しするエコシステムの考えが望ましいと考えています。

アクアビットの売り上げ向上や持続は確かに大切です。でも、その前にIT赤字や我が国の生産性をあげていくことも考えなければ、私たちが拠って立つ土台から崩れてしまいます。

そのあたりも踏まえたツールをもう一つの軸に据えたいと考えます。


2025年のまとめ(法人)


【総括】法人化10年を経て、変革の年

2025年は合同会社アクアビットにとって大きな転換点となる年でした。2015年4月の法人設立から10年目を迎え、11月21日には創業者から新代表への代表交代を実現。組織体制の刷新と成長への基盤固めを進めた一年となりました。

【業績ハイライト】

売上と財務

  • 目標達成月: 1~5月、12月は目標を上回る売上を達成
  • 黒字決算: 5月に第10期の決算が確定し、久しぶりの黒字を達成
  • 単価改定: 継続的な単価アップにより収支が改善傾向
  • 課題: 7~11月は検収遅れによりキャッシュフロー難局面も

主な成果

  • 90%: kintone案件の割合
  • 7名: kintone資格のべ取得者数
  • 187名: 甲府ちいクラ(第2回、第3回)参加者
  • 6年連続: Cybozu Days出展
  •   

  • 共遊開発の確立: お客様自身に開発してもらう「共遊開発」が順調に展開
  • 研修事業の開始: 11月から正式にビジネスとしての研修事業をスタート
  • 自治体案件の拡大: 寒川町、日野市、富士吉田市など複数自治体との取引開始

【主要トピックス】

1月〜3月: 新事務所開設と体制強化

  • 1月14日: 町田に新事務所の鍵を受け取り、1月17日より業務開始
  • 続的な取り組み: 共遊開発の推進: 代表が手を動かさず、顧客主導で開発を進める手法を本格化
  • 3月: 第10期決算月、法人化10年目の節目
  • 3月22日: 第2回甲府地域クラウド交流会を主催
  •  

4月〜6月: 新年度と山梨進出本格化

  • 4月17日: 富士吉田市のノーコード宣言シティ宣言式に参加
  • 6月19日: サイボウズパートナーミーティングにリアルで初参加
  • 6月23日: Cybozu Days 2025のスポンサーブース出展が決定
  •  

7月〜9月: 夏の試練と組織課題の顕在化

  • 7月: バックオフィスメンバーが1名増員
  • 8月: 夏の暑さで生産性低下、創業者の疲労がピークに
  • 8月29-31日: 松江で開催された地域クラウド交流会全国グランプリに参加
  • 9月: AI活用の本格化、実装スピードが体感1/5に向上
  •  

10月〜12月: 代表交代と新体制へ


  • 10月1日: 開発メンバーが1名増員
  • 10月4日: 第3回甲府地域クラウド交流会を主催、103名が参加、満足度95.2%
    ・樋口甲府市長も来臨
    ・役員がプラチナオーガナイザーに認定
  • 10月10日: 代表交代を役員あづささんに打診、基本合意
  • 10月20日: 社内外に代表交代を発表
  • 10月27-28日: Cybozu Days 2025に6年連続出展
  • 11月21日: 正式に代表交代を実施
    ・創業者・長井啓友が役員に退く
    ・新代表・長井あづさが就任
  • 12月19日: メンバーがkintoneアソシエイト資格に合格、延べ資格取得者7名に
  •  

【事業展開】

共遊開発の定着

弊社独自の開発手法「共遊開発」が年間を通じて順調に展開。お客様自身にアプリ構築を行ってもらい、弊社はアドバイスに徹する手法により、タスクの持ち帰りがなく、代表の負担が大幅に軽減。

AI活用の本格化

  • 5種類のAIサービスを契約して活用
  • 9月には実装にAIを本格投入し、体感1/5のスピードで実装完了
  • 提案書、仕様書、コーディングでAI活用が定着

山梨での存在感拡大

  • 富士吉田市、甲府市での研修講師業務
  • 甲府地域クラウド交流会の成功
  • 山梨県活性化フォーラムへの参加
  • チャレンジハイスクールへの協賛

新事業の立ち上げ

  • 11月より「ハレ・プロモーション事業」を事業部として統合
  • 朗読劇「クリスマスケーキ・キャロル」を主催

【組織・体制の変革】

メンバー構成の変化

  • 7月: バックオフィスメンバー1名増員
  • 10月: 開発メンバー1名増員
  • 11月: 代表交代により経営と技術を分離

理念と方針

企業理念: 「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念: 「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

※2026年3月までに新代表のもとで理念の刷新を予定

代表交代の理由(創業者の言葉より)

  1. 技術と経営の両立の限界
  2. AIやノーコードツールの急速な進化への対応
  3. バックオフィス体制の脆弱さ
  4. チームとしての成長の必要性

【対外活動・コミュニティ】

主要イベント参加

  • ノーコード シンポジウム 2025(2月)
  • Smart at Conference(3月)
  • kintone hive Tokyo(7月)
  • 日本ノーコード大賞授賞式(7月)
  • Cybozu Days 2025(10月)
  • Generative AI Conference 2025(12月)

地域活動

  • 地域クラウド交流会(ちいクラ)への積極参加
    • 釧路、八街、松江、沼田などに参加
    • 甲府での主催で成功
  • チャレンジハイスクールへの協賛継続
  • 山梨県活性化プロジェクトへの参加

kintone Caféへの貢献

メンバーが運営メンバーとして継続的に参加し、エコシステムへの貢献を継続

【技術・スキル】

資格取得

  • kintone資格: 延べ7名が取得
  • メンバーの継続的なスキルアップを推進

技術トレンド対応

  • JavaScript開発からノーコードカスタマイズツールへの移行
  • krewシリーズ、gusuku Customineなどのプラグイン活用
  • 生成AIとの共存による開発効率化

【課題と展望】

継続課題

  1. バックオフィスの強化: マニュアル「アクアビット蒸留書」の整備
  2. 財務基盤の安定化: キャッシュフロー管理の改善
  3. メンバーのスキル向上: 共遊開発を担えるメンバーの育成
  4. 検収の迅速化: 案件回転率の向上

2026年への展望

  • 中期経営計画の策定: 外部コンサルタントを交えて3月末までに完成予定
  • 多角化の推進: システム事業に加え、イベント事業、医療事業、物販事業を展開
  • 特定業界への注力: 医療業界への特化を継続
  • 山梨での地盤強化: 地域に根ざした活動の継続

【感謝の言葉】

一年間を通じて、多くのお客様、パートナー企業、コミュニティメンバーの皆様に支えられました。法人化10年を経て、新たな体制での第一歩を踏み出せたのは、皆様のご支援があってこそです。

2026年も引き続き、ワークライフバランスを堅持しつつ、成長を続けてまいります。


2025年12月のまとめ(法人)


令和七年十二月。

先月、代表交代を果たしました。それによって、メンバーの心持ちも少し変わったように思います。
10月から入ったメンバーもさっそくkintoneの入門資格に合格し、複数の案件を同時にこなしてくれるなど、早くも戦力になってくれています。

ただ、まだ安心はできません。世の中のAIへの傾斜はますます強まっているからです。

うちの会社が拠って立つSaaS/PaaS(Software as a Service/Platform as a Service)の存在意義は、AIの台頭によってどう変わるのか。この判断を誤ると、会社の存続すら危ぶまれます。

会社として、kintoneの他にもう一つの武器を保つ必要があります。
この点を真剣に追求すべきと考えています。
わが国の国民性、AIの進歩、そして産業構造、マクロなビジネスの現場の趨勢。

世の中の動きや潮目を読み、新代表の判断に誤りのないように導くべきと考えています。また、お客様に対しても、的確な判断と助言を怠らぬようにしたいと思います。

今のところ、代表交代にあたっての影響は見られません。むしろ、引き合いと受注は相変わらず来ています。

達成度6割。達成感7割。満足感7割。それが今月の私=創業者(旧代表)自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。


●弊社の業績

§ 総括
十二月度の売上は目標を若干上回りました。

とはいえ、まだ会社としては売り上げをもう少し確保しなければ成長がありません。

先月の21日からは代表を交代しました。

交代の理由はnoteにて私から10箇条に分けて書いています。おそらくここに全て書き尽くしたと思っています。
10月30日 10月30日 私が代表を離れる理由の前説
10月31日 10月31日 代表を退く理由の前説2
11月04日 11月4日 私が代表を離れる理由(1/10)
11月05日 11月5日 私が代表を離れる理由(2/10)
11月06日 11月6日 私が代表を離れる理由(3/10)
11月07日 11月7日 私が代表を離れる理由(4/10)
11月10日 11月10日 私が代表を離れる理由(5/10)
11月11日 11月11日 私が代表を離れる理由(6/10)
11月12日 11月12日 私が代表を離れる理由(7/10)
11月13日 11月13日 私が代表を離れる理由(8/10)
11月14日 11月14日 私が代表を離れる理由(9/10)
11月17日 11月17日 私が代表を離れる理由(10/10)
11月18日 11月18日 プラグインを売らず、エコシステムに貢献します

代表交代は、私の中では充分納得しています。悔いも未練もありません。
この代表交代のタイミングにあわせて弊社の業務を変更した定款も変更し、法務局に提出しました。

今、うちの会社は、特定業界「医療」に特化し、山梨進出で知名度を増やしています。もちろんkintone界隈の中でも。
おかげさまで案件は途切れずにいただいています。ただし、この状況がいつまでも続くとは考えていません。
来年以降、どの方向に力を入れるか、何を打ち出していくか。この後の正月休みで考えたいと思います。

また引き合いもいただけています。今月には大きめな案件の検収および受注にも至りました。
そして、10月から新たに加わってくれたメンバーがkintoneアソシエイト資格を一発合格してくれました。そのメンバーも複数の案件を並行でこなしてくれるようになりました。

あと、7月に入ってくれたバックオフィスメンバーも活躍を始めてくれています。
バックオフィスについては、少しずつ滞っていた作業が動き始めているようです。まだまだ私の求めるレベルには達していませんが、少しずつレベルが向上しているのは楽しみです。引き続き、マニュアルの整備も頑張ってほしいです。AIの力を借りながら、進めてほしいです。

私の担当ではありませんが、先月からは新代表が個人で営んでいたハレ・プロモーション事業も弊社の事業部として活動することになりました。先月末には朗読劇の主催を無事に行いました。収支はまだこれから集計するのでしょうが、赤字にはならなかったと聞いています。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。
・弊社代表がサイボウズ社において登壇し、kintone界隈の方に失敗談を披露しました(12/2)。
・日本電信電話ユーザー協会様の依頼で、役員の長井が研修講師として山梨県流通センターでkintoneの講師を務めました(12/6)。
・新代表と旧代表が第2回 沼田地域クラウド交流会に参加しました(12/14)。
・新代表と旧代表が山梨県活性化プロジェクトの忘年会に参加しました(12/17)。
・ジョイゾー社の事例記事に弊社を載せていただきました(https://service.joyzo.co.jp/case/category/ici/p9927/)(12/18)。
・弊社メンバーがkintone アソシエイト資格に合格し、延べ資格取得者が7名となりました(12/19)。
・新代表と旧代表とメンバーがSEEDPLUS社の前嶋さんとみことりさんと5人でCybozu Days 2025の打ち上げを楽しみました(12/22)。
・旧代表とメンバーの家族がお客様との忘年会を楽しみました(12/23)。
・弊社の忘年会を行いました(12/26)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。


§ 開発案件
今月は九割五分の開発案件がkintoneがらみでした。

生成AIの進歩は驚異的です。専ら最近は、AI活用の研究をいろいろ進めています。提案書や仕様書あたりはだいぶAIに任せられるようになってきました。もちろんコーディングも。

弊社は今、複数のAIサービスを契約して使っています。5種類ほどです。

AI関連の進歩の速さはもはや否定するのは愚かなレベルです。
一方で、世の中にあまねく広まってきたことで、ビジネスの現場でできる部分も見えてきました。
今月、生成AIカンファレンスに参加しましたが、大企業での利用の広がりはもう無視できません。わが国の生産性の低さとは、ガバナンスの強さとトレードオフの関係にありました。大企業がまさにそうです。ところが、大企業は、ガバナンスを効かせつつ、AIを積極的に活用しはじめています。つまり、統制をとりつつ、AIの生産性の高さを生かしつつあるのです。つまり日本の生産性はAIによって劇的に変わるかもしれません。

その中で、弊社が取り組んでいるkintoneを始めとしたノーコードツールやSaaS/PaaSがAIの進化に合わせてどう変わるのか。AIによってどのような影響が及ぶのか。
未来がどうなるかは誰にもわかりません。AIの進化と影響も。

一つだけ確かなのは、従来のやり方をよしとした瞬間、システム会社としての将来は絶たれることです。
ここだけは忘れぬよう、改善を加えます。

代表を降りたことによって、そうした技術革新の波に乗り遅れないための準備はできました。言い訳はしません。、案件をこなしながら、技術革新の波に乗っていこうと思います。

弊社では引き続き請負開発と共遊開発の二本立てで望みます。

共遊開発とは、弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法です。
・代表がお客様に入って共に経営権を手放し、に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。

2023年の秋に、以下のとおり弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性を持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。 ・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中でき、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

ここに挙げたとおり、手法としては最近注目を浴びている伴走支援とそう変わりません。

先月から始まった研修事業、請負開発、共遊開発の三本立てでシステム構築は進めます。

皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 業務パートナー
今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。

今の弊社は共遊案件に舵を切っているとは言え、開発案件も多数引き合いをいただいており、その資源の捻出が喫緊の課題です。それを外注先を活用することで生かそうとしています。

お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

パートナー費用も含めて、新たなやり方で開発を行い、より価値を生み出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。


§ 財務基盤の堅牢化
財務をきっちりすること。前からの課題です。

2024年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
この11月に代表を交代したことにより、よりシビアに、会社存続のためだけ、IT業界の実情や忖度など一切抜きに、新代表には経営のために判断してもらいます。私も既にいくつか単価の修正指示を受けています。
昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。今回の代表交代で単価はもう一度あげました。
それによって、収支は少しずつ改善していくはずです。

この春、今回の単価見直しの前に、すでに失注率が上がっていました。しかし、それは単価の見直しとは別の理由です。その理由は、私に様々な作業が集中しすぎたため、提案が雑になったからだと認識しています。今回、私の職掌から経営を分離したことで、案件に対する準備も入念に進められそうです。

他の財務改善も、7月から参画してくれたバックオフィスメンバーが本格的に稼働してくれ始めたため、代表交代に関する手続きが終われば、より効率的になると思います。この辺りの指揮は新代表に期待します。

弊社への期待の高さを感じ、また耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。

§ 社内体制
先月、代表を変わったことにより、大きな変化が生じました。

それによって、会社の空気感が若干変わったように思いました。

2021年の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。5月にも一項目を追加しています。

また、以下に掲げる社是や経営理念や企業理念、人事理念についても新代表が手を入れると聞いています。私としても全く異論はありません。

企業理念

「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念

「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・その家族を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

行動指針
〇公私を両立し、360度可能性を見出す目をもつこと
〇社会人として人に迷惑を与えない言動を心掛けること
〇情報のプロとして機密保持、品質、速度を意識すること
〇お互いを理解し尊重する心を持つこと
〇すべての物事に対して好奇心を持つことを忘れないこと
〇常に進歩、前進を忘れず、人生を楽しむこと
〇身内にも常に敬称で呼び合うこと

今、これらも含めて私と新代表に加え、外部のコンサルタントさんに入ってもらい、中期経営計画の見直しに着手しています。その期間は3月末までを予定していて。その中にビジョン・ミッション・バリューの刷新も含んでいます。

代表があづささんになったことで、業務の多角化を進めます。「ハレ・プロモーション」が担うイベント開催事業、ココデンタルクリニックを管轄する医療事業、ほかにも物販事業も控えています。
もともと、弊社の活動内容は、代表を交代する前から、地域創生活動やNPO支援、kintoneエコシステムへの関与など多岐にわたっていました。これに加えて、リソースが分散しないようにしながら、よりよい方向に進めていきたいと思います。

弊社はチームとしての力が弱いと思っています。これは全て旧代表である私の責任です。
新代表に変わった後も、新代表の意思を優先しつつ、チーム作りに協力したいと思います。

まずはメンバーが公私ともに充実するよう、無理も残業もさせず、会社の成長と個人の生活向上を両立させたいと思います。

今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築
今月も外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は13回です。リアル共遊開発は2社様に対して3回、6時間。オンライン共遊開発は3社様に対して3回、4.5時間。
オンライン商談はざっと数えたところ34回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約15枚です。

今月は、オフラインの交流は会社としては、以下の通りです。





・サイボウズ社でのイベント登壇(12/2)
弊社役員(私)が登壇者として参加し、失敗談を皆さんの前で披露しました。
おかげさまでインパクトを残せたようでよかったです。



・kintoneの講師(12/6)。
こちらでは会場に数名の知己の方もお越しいただき、交流を深められました。FormBridgeとkViewerとkintoneの活用方法について語りました。




・第2回 沼田地域クラウド交流会(12/14)。
こちらは私と代表で参加しました。皆さんで今後の沼田ちいクラについて熱い会話が繰り広げられたのが印象に残っています。


・新代表と旧代表が山梨県活性化プロジェクトの忘年会に参加しました(12/17)。
またまた山梨でいろいろなご縁ができました。今回もとても刺激を受けました。山梨との皆様のご縁は来年も広がっていきそうです。



・Cybozu Days 2025打ち上げ
10/27-28に行われたCybozu Days 2025の運営メンバーと一緒に打ち上げを行いました。
今年の反省はすでに済ませていたので、来季に向けた話もできました。


・お客様との飲み会
昨年も、この春にもこの三家族で懇親会を行いました。こうやってお客様やメンバーの家族と飲み会ができることが素晴らしいです。


・Generative AI Conference 2025
いろいろと刺激を受けたカンファレンスでした。受けた刺激は仕事の成果に昇華させたいと思います。

なお、ほかにも私が参加したイベントは、
・Canva Voyager Marina 2026
・スナックジョイゾー
・よっちゃばれっkintone無尽
がありますが、これらは個人のまとめに譲ります。

また弊社の総務人事経理担当や役員もそれぞれ個人で複数のイベントに参加しています。

これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。


§ 対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。サイボウズ社での登壇イベント(12/2)。第2回 沼田地域クラウド交流会(12/14)。山梨県活性化プロジェクト忘年会(12/17)。Cybozu Days 2025打ち上げ(12/22)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、代表の活動については会社として参加したものに限定し、代表個人の活動はここでは割愛しています。

上にも書いたとおり、この春あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。
新代表はこうした活動に積極的です。今後は私と違って技術以外のイベントや山梨のイベントにも顔を出してくれるはずです。この辺りの価値観があっていたからこそ、私は新代表に譲る決断を下せました。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうように務めなければ。

奉仕活動だけでは続きませんが、営利だけを目指す企業になってはあまりにも殺伐とします。
このバランスは難しいし、その時々の社会状況や弊社の状況も含めて理想の形は見えないでしょう。ですが、追い求めたいと思います。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

ここにアップする記事も先月からは、弊社の活動に関する記事のみに分かちます。個人の活動については同様の記事を今後書きますし、そちらにリンク一覧として載せます。
今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは1本(
事例:株式会社八洲様
)。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

11月27日 11月27日 AIと共存するコーディングについて
11月28日 11月28日 中期計画の策定を始めています。
12月1日 12月1日 システム開発会社が演劇を手掛ける訳
12月2日 12月2日 渋沢栄一翁の生涯から学んだこと
12月3日 12月3日 流行語とは、首相のもどかしさ。
12月4日 12月4日 アドベントカレンダーは技術者のコミュニケーションスキルに良い
12月5日 12月5日 中途半端な都会の辺縁より、地方に進出した方が良い
12月8日 12月8日 Canvaとkintoneのコラボにワクワク
12月9日 12月9日 災害時にはオールドメディアも有効
12月10日 12月10日 AIによるスキルの勘違いと、人に対する期待値の混同に注意
12月11日 12月11日 Excelファイル分析はAIを用いても困難
12月15日 12月15日 地域を活かす活動をしたい
12月16日 12月16日 リモートとリアルの情報伝達の違い
12月17日 12月17日 AIの適切な利活用等に向けた知的財産の保護及び透明性に関する云々
12月18日 12月18日 手で生み出す発想力でAIにない価値を作る
12月19日 12月19日 お金のリテラシー
12月22日 12月22日 組織とは適材適所
12月23日 12月23日 イデオロギーに引きずられず、冷静にいきましょう
12月24日 12月24日 共遊開発と助成金/補助金は相性が良い
12月25日 12月25日 この冬に作る経営計画は重要
12月26日 12月26日 一年間ありがとうございました。

§ 年表

§ Xポストまとめ
2025年12月Xポストまとめ


2025年11月のまとめ(法人)


令和七年十一月。

先月末のCybozu Days 2025の余韻も鮮やか今月ですが、弊社には続けて大きなイベントがありました。代表の交代です。
正式に11月21日に新代表が就任し、私は役員に退きました。

この代表交代のタイミングにあわせて弊社の業務を変更した定款も変更し、法務局に提出しました。

本来ならば、この法人の月まとめを記す業務も、新代表に委ねるべきなのかもしれません。
が、おそらく新代表はそれどころではありません。おそらく書けないでしょう。そのため、私が引き続き書こうと思います。
営業日毎に書いているnoteについても同じく、私が書き続けます。

そのため、本稿でもnoteでも、弊社の経営面について触れる頻度は減るでしょう。
しかし、技術的な趨勢や、案件の状況については引き続き私が統括します。私が書く内容は、主に技術やシステム案件の趨勢になろうかと思います。

今のところ、代表交代にあたっての影響は見られません。むしろ、引き合いと受注は相変わらず来ています。

達成度6割。達成感7割。満足感7割。それが今月の創業者自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。


●弊社の業績

§ 総括
十一月度の売上は目標を若干下回りました。

下回った原因は、今月も大きめの検収がなかったことです。

上に書いた通り、今月からは代表を交代しました。
理由はnoteにて私から10箇条に分けて書いています。おそらくここに全て書き尽くしたと思っています。
・10月30日 10月30日 私が代表を離れる理由の前説
・10月31日 10月31日 代表を退く理由の前説2
・11月04日 11月4日 私が代表を離れる理由(1/10)
・11月05日 11月5日 私が代表を離れる理由(2/10)
・11月06日 11月6日 私が代表を離れる理由(3/10)
・11月07日 11月7日 私が代表を離れる理由(4/10)
・11月10日 11月10日 私が代表を離れる理由(5/10)
・11月11日 11月11日 私が代表を離れる理由(6/10)
・11月12日 11月12日 私が代表を離れる理由(7/10)
・11月13日 11月13日 私が代表を離れる理由(8/10)
・11月14日 11月14日 私が代表を離れる理由(9/10)
・11月17日 11月17日 私が代表を離れる理由(10/10)
・11月18日 11月18日 プラグインを売らず、エコシステムに貢献します

代表交代は、私の中では充分納得しています。悔いも未練もありません。
むしろ、重荷がなくなった上に、これからの会社の成長が楽しみです。

また引き合いも続いているし、今月には大きめな案件の受注にも至りました。それだけでなく、会社が代表の交代イベントを経てより引き締まったようにも思います。

私が9、10、11月と3ヶ月連続して訪れた味の素うまみ体験館には、味の素の創業者2人の肖像画が掲げられています。技術を担った池田菊苗博士と、経営者として辣腕を奮った鈴木三郎助氏。
私が会社のこれからを考える上で、このお二人に出会った事は、代表交代への大きな後押しとなりました。一人で技術と経営の両方を見ることはできない。一人が二足の草鞋を真剣に履き遂げることはできない。一人のままでは会社は成長できない。それを強く感じた結果です。

私は今後も案件を担当します。しかし、私にすべて頼るようではダメです。メンバーにさらにスキルを上げてもらい、案件単位でもっと深く委譲できるようにならねばと思っています。

私の担当ではありませんが、今月からは新代表が個人で営んでいたハレ・プロモーション事業も弊社の事業部として活動することになりました。月末には朗読劇の主催を無事に行いました。収支はまだこれから集計するのでしょうが、赤字にはならなかったと聞いています。

やるべきは引き続きマニュアルの整備です。こちらは引き続きAIの力を借りながら、進めていきます。
私も整備に携わりながら、新代表の元でメンバーに対してマニュアル作りを厳しく指導してもらいます。
バックオフィス側の強化は喫緊の課題です。代表交代はそれを強く意図しています。

また、開発側でも先月から一人のメンバーに加わってもらいました。
今月そのメンバーはある案件のバグ修正や変更対応を無事に実装、リリースまで持ち込んでくれました。
まずは無事に離陸できそうで安心しています。開発案件の回転率を良くし、検収の遅れが発生しないようにすべきです。
併せて、資格の取得も促進し、さらなる成長を促す体制を整備すべきと考えています。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。
・日本電信電話ユーザー協会様の依頼で、私が研修講師として山梨県流通センターでkintoneの講師を務めました(11/6)。
・寒川町役場で代表が研修講師として登壇しました(11/10)(11/17)。
・富士吉田市役所で代表が研修講師として登壇しました(11/12)。
・新代表と人事総務経理担当が山梨県活性化プロジェクトに参加しました(11/19)。
・弊社の代表交代を行いました(11/21)。
・弊社の定款や代表を11/21付けで変更する旨が書かれた登記変更を手続きしました(11/27)。
・新たなコンサルタントさんにこの日から加わってもらい、新代表と私で今後の方向性についての打ち合わせを始めました(11/28)。
・HALE PROMOTION企画朗読劇「クリスマスケーキ・キャロル」を会場「中野シアター かざあな」で催しました(11/30)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。


§ 開発案件
今月は九割五分の開発案件がkintoneがらみでした。

生成AIの進歩は驚異的です。専ら最近は、AI活用の研究をいろいろ進めています。提案書や仕様書あたりはだいぶAIに任せられるようになってきました。もちろんコーディングや仕様書も。

弊社は今、複数のAIサービスを契約して使っています。5種類ほどです。

AI関連の進歩の速さはもはや恐るべきレベルです。
その中でkintoneを始めとしたノーコードツールや諸SaaSもAIの進化に合わせた改善を加えています。
未来がどうなるかは誰にもわかりません。これらの進化の結果、どのような勢力図になるのか、システム開発の未来はどこに進むのか。

一つだけ確かなのは、従来のやり方をよしとした瞬間、システム会社としての将来は絶たれらことです。
システムを知らないシステム会社に誰が頼むでしょうか。ツールを使いこなせないシステム会社に共遊開発はできますか?AIを使わずに他のシステム会社より速度も品質も上げられますか?その知識で研修講師はできますか?
そうした危機感がますます募る一方です。

代表を降りたことによって、そうした技術革新の波に乗り遅れないための準備はできました。言い訳はせず、案件をこなしながら、技術革新の波に乗っていこうと思います。

弊社では引き続き請負開発と共遊開発の二本立てで望みます。

共遊開発とは、弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法です。
・代表がお客様に入って共に経営権を手放し、に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。

2023年の秋に、以下のとおり弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性を持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。 ・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中でき、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

ここに挙げたとおり、手法としては最近注目を浴びている伴走支援とそう変わりません。

今月からは開発メンバーも一人増えました。kintoneについて検証を行った結果、今月からある案件の実装を任せ、無事に修正及び変更対応を完結させてくれました。理解が聡いため、これからも期待しています。

さらに今月からは研修事業も始まりました。実施を山梨県流通センターにおいておこないました(11/6)。概ね好評でした。今まではコミュニティの一環でやっていた研修も、ビジネスとして取り扱い始めています。

皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 業務パートナー
今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。

今の弊社は共遊案件に舵を切っているとは言え、開発案件も多数引き合いをいただいており、その資源の捻出が喫緊の課題です。それを外注先を活用することで生かそうとしています。

先月のCybozu Days 2025も、弊社の数年来のパートナーであるSeedplus社と共同出展しました。また、ブースの展示物についても2社のご協力を得ました。そもそも出展企画から手続き周りに至るまで、みことりさんに支援してもらっています。そうしたご縁もまだまだ続きます。

お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

パートナー費用も含めて、新たなやり方で開発を行い、より価値を生み出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。

§ 財務基盤の堅牢化
財務をきっちりすること。前からの課題です。

昨年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
この11月に代表を交代したことにより、よりシビアに、会社存続のためだけ、IT業界の実情や忖度など一切抜きに、新代表には経営のために判断してもらいます。私も既にいくつか単価の修正指示を受けています。
昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。今回の代表交代で単価はもう一度あげました。
それによって、収支は少しずつ改善していくはずです。

この春、今回の単価見直しの前に、すでに失注率が上がっていました。しかし、それは単価の見直しとは別の理由です。その理由は、私に様々な作業が集中しすぎたため、提案が雑になったからだと認識しています。今回、私の職掌から経営を分離したことで、案件に対する準備も入念に進められそうです。

他の財務改善も、7月から参画してくれたバックオフィスメンバーが本格的に稼働してくれ始めたため、代表交代に関する手続きが終われば、より効率的になると思います。この辺りの指揮は新代表に期待します。

弊社への期待の高さを感じ、また耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。

§ 社内体制
今月は何といっても新代表の交代が最大のトピックです。
2015年の4月に法人として船出してから10年半の間、ずっと創業者である私が代表の役目を担って来ました。

今月の21日より新代表が弊社を率います。

七月よりバックオフィスのメンバーが一人増えました。
十月より開発担当のメンバーが一人増えました。

当面、来年3月末までの間は、メンバーの入れ替えはせずに会社を運営し、4月以降、第12期に入ってから人員の追加に向けた検討を始めるそうです。

2021年の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。5月にも一項目を追加しています。

また、以下に掲げる社是や経営理念や企業理念、人事理念についても新代表が手を入れると聞いています。私としても全く異論はありません。

企業理念

「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念

「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・その家族を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

行動指針
〇公私を両立し、360度可能性を見出す目をもつこと
〇社会人として人に迷惑を与えない言動を心掛けること
〇情報のプロとして機密保持、品質、速度を意識すること
〇お互いを理解し尊重する心を持つこと
〇すべての物事に対して好奇心を持つことを忘れないこと
〇常に進歩、前進を忘れず、人生を楽しむこと
〇身内にも常に敬称で呼び合うこと

ただし、変えるとはいえ、私が大切に思っている部分は堅持します。代表が考える理念を盛り込みつつ、わかりやすく伝わりやすく納得できる理念に変えてもらおうと思います。

代表があづささんになったことで、業務の多角化を進めます。
しかし、今の弊社の活動内容は、代表を交代する前から、地域創生活動やNPO支援、kintoneエコシステムへの関与など多岐にわたっていました。それらは長い目で見たときに弊社の存在感や認知度には貢献しているのは確かです。
この先、多角化によってどのように組織を作るかについては、今月からコンサルタントさんに入ってもらいましたので、じっくりと考えていきます。

弊社はチームとしての力が弱いと思っています。これは全て旧代表である私の責任です。
新代表に変わった後も、新代表の意思を優先しつつ、チーム作りに協力したいと思います。

まずはメンバーが公私ともに充実するよう、無理も残業もさせず、会社の成長と個人の生活向上を両立させたいと思います。

今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築
今月も外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は5回です。リアル共遊開発は5社様に対して7回、14時間。オンライン共遊開発は2社様に対して2回、2時間。
オンライン商談はざっと数えたところ35回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約30枚です。

今月は、オフラインの交流は会社としては山梨県活性化プロジェクトのみです。
新代表と総務人事経理担当が参加したため、ここには載せません。

上記に挙げた以外にも私は個人的な資格で複数のイベントに参加しています。
また弊社の総務人事経理担当や役員もそれぞれ個人で複数のイベントに参加しています。

これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。


§ 対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。山梨県活性化プロジェクト(11/19)。朗読劇「クリスマスケーキ・キャロル」(11/30)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、代表の活動については会社として参加したものに限定し、代表個人の活動はここでは割愛しています。

上にも書いたとおり、この春あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。
新代表はこうした活動に積極的です。今後は私と違って技術以外のイベントに顔を出してくれるはずです。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうように務めなければ。

奉仕活動だけでは続きませんが、営利だけを目指す企業になってはあまりにも殺伐とします。
このバランスは難しいし、その時々の社会状況や弊社の状況も含めて理想の形は見えないでしょう。ですが、追い求めたいと思います。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

ここにアップする記事も先月からは、弊社の活動に関する記事のみに分かちます。個人の活動については同様の記事を今後書きますし、そちらにリンク一覧として載せます。
今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは1本(
Cybozu Days 2025
)。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

10月30日 10月30日 私が代表を離れる理由の前説
10月31日 10月31日 代表を退く理由の前説2
11月04日 11月4日 私が代表を離れる理由(1/10)
11月05日 11月5日 私が代表を離れる理由(2/10)
11月06日 11月6日 私が代表を離れる理由(3/10)
11月07日 11月7日 私が代表を離れる理由(4/10)
11月10日 11月10日 私が代表を離れる理由(5/10)
11月11日 11月11日 私が代表を離れる理由(6/10)
11月12日 11月12日 私が代表を離れる理由(7/10)
11月13日 11月13日 私が代表を離れる理由(8/10)
11月14日 11月14日 私が代表を離れる理由(9/10)
11月17日 11月17日 私が代表を離れる理由(10/10)
11月18日 11月18日 プラグインを売らず、エコシステムに貢献します
11月19日 11月19日 無頼派とは何物にも頼らない新たな価値を示すこと
11月20日 11月20日 代表最後の日にあたって悔いなし
11月21日 11月21日 テキスト伝達だけを諦め、音声伝達に重きを置きます。
11月25日 11月25日 未知のコミュニティこそ出るべき
11月26日 11月26日 志あるイラストレーターは生き残れるはず

§ 年表

§ Xポストまとめ
2025年11月Xポストまとめ


Cybozu Days 2025



10/27-28にかけて開催されたCybozu Days 2025が無事に終わりました。

今回のCybozu Daysは、六年連続で出展している弊社にとって、とても大きなマイルストーンになったと思います。
大きく、四つ挙げられます。

・代表交代の発表

・Cybozu Days会場での露出

・アフターフォローまで含めた体制構築

・会社概要資料の作成・配布

一つずつ詳しく触れます。


・代表交代の発表


このCybozu Daysのタイミングに合わせ、アクアビットの代表の交代を公表しました。代表は、現代表の長井から、現役員の長井あづささんに交代します。11/21付の予定です。

弊社は法人化してから今が11期目です。
創業時の代表、つまり私が代表として10年半、経営を続けてきました。
Cybozu Daysの一週間前、会社内部に代表交代を告げ、その晩から配信を始めたXのスペースにおいて、外部に公表しました。
それを受け、Cybozu Daysの会場で、皆さんにも挨拶に伺いました。
交代の狙いや背景は別のブログに書きますが、今回のCybozu Daysは、交代発表と挨拶の良いタイミングと捉えました。


・Cybozu Days会場での露出

今までの五回の出展では、弊社は出展するだけで、登壇は行いませんでした。出展準備と当日のブース対応だけで精一杯でした。登壇している間にブースに来られたお客様の対応が不十分となり、商機を逃さないか。そんな恐れも、今までCybozu Daysでの登壇を躊躇した理由です。

今回のCybozu Daysでは、現代表の私が二度、新代表のあづささんも二度、何かの配信で露出しました。




私は、Day1のサイボウズビジネスチャンネルに登場し、kintoneエバンジェリストの四人の一人として登壇しました。
以下の動画の2時間5分あたりから30分ほど登場しています。
YouTube



また、Day2のハッピークリヤマには、新代表のあづささんと、SEEDPLUS社の前嶋さんと登場しました。サイボウズ執行役員の玉田さんに対し、ブースの紹介を兼ねて約5分弱ほどお話ししています。


また、Day1では動画取材も受け、あづささんがブースの紹介をしました。
以下の動画の9:05あたりから登場しています。
YoiTube

今回は3回の露出に挑戦しました。それにもかかわらず、ブース対応はスタッフに任せ、商機の逸失もなかったと思います。


・アフターフォローまで含めた体制構築


商機の逸失を防ぐための体制構築も、今回の大きなトピックです。
今回、みことりさんに加わってもらいました。みことりさんは、WingArc 1st社のコミュニティ運営に個人事業主の立場で関わっており、そのご縁から参加をお願いしました。


今回のCybozu Daysは、直前の10月4日にはアクアビットが主催する甲府地域クラウド交流会が控えていて、ちいクラオーガナイザーのあづささんがそれを仕切るため、Cybozu Daysの準備には関われないことが決まっていました。
そのリスクがあったので、みことりさんに初めに声をかけたのは5月の連休前のこと。


Cybozu Daysの出展にあたってのリスクヘッジはもちろん、その次の展開について、私の中で様々な選択肢を用意するためにも、外部からみことりさんをお招きしました。
みことりさんには、企画や準備だけでなく、当日の対応もフルに行っていただきました。さらには、アフターフォローまで含めた作業をお願いしました。
特にアフターフォローについては、今までのように認知度を上げれば終わりだった出展からの脱却として位置付けています。


・会社概要資料の作成・配布


今回も出展物をいろいろと考えました。何度となく企画会議を設け、そこでの議論を経て、約八種の展示物に定まりました(最終は七種)。が、これらは、最終的に一つを統合したように、直前まで揺れていました。果たして当日までに間に合うのかの懸念が払拭できていませんでした。
そこで、バックアップとして、今回のCybozu Daysをきっかけに会社概要を作りました。

実はアクアビットは法人化して11期目に入っているにもかかわらず、今まで一度も会社概要を作ったことがありませんでした。
しかし、会社が次のステップに上がるためには、今の時点の状況も含めて会社概要を作らねばならないと覚悟を決めました。
弊社の取り組み、取引先の一覧も載せ、新代表としてあづささんの名前も記しました。


弊社Cybozu Days 2025特設ページ
会社概要を出したことによって、仮に出展物が間に合わず不十分な内容になったとしても、きちんとした取り組みが会社概要に書かれていれば、必ず案件につながる確信を持ちました。
合同会社アクアビット会社概要

会社概要を出すことは、法人化してからも10年半引きずっていた私の個人事業からの脱却を意味します。脱却する意図をより打ち出すためにもあづささんへの代表変更を記すことは欠かせませんでした。
もう、私がいくらkintone界隈やサイボウズ社の中で知名度があると言え、そんなものは一般の来場者にとっては何の意味もありません。変わらなければ。
それが打ち出せたことでも、会社概要を出した意味があったと思います。



さて、ここからは展示物について触れます。
上で会社概要は出展物のバックアップと書きましたが、結果、出展物も破綻せずに出すことができました。
まず、アクアビットとしては、ソラカメを用いた混雑率計測表示アプリを作りました。ブースの上部に設置したソラカメから、AIを組み合わせてブースの混雑率を算出し、その結果をkintone上に表示します。
また、昨年に続いてチェアサイドレジも展示しました。さらに今年の目玉として、Mirart株式会社のご協力のもと、大きなミラーデバイスを二台展示し、鏡に映った方を写真で撮影し、kintoneに取り込み、さらにそれをAIを用いて温度や湿度と天気からコーデを提案する試みを展示しました。これが目立っていたので、十分に人を集めることに成功しました。

SEEDPLUS社CybozuDays2025特設ページ
また、今回のCybozu Daysは共催でした。今年から株式会社SEEDPLUSさんとの共催です。四年前からご協力いただいていたのですが、今年からSEEDPLUS社がサイボウズオフィシャルパートナーになったことで共催が可能になったこと、今までもご協力いただいていたのでお互いの考えややり方も近しく、アクアビットとしてもSEEDPLUS社のIoTの知見は依然として必要であり、SEEDPLUS社にも脚光を浴びていただくことも含めての共催です。


今回のSEEDPLUS社の出展は、IoTデバイスの三つと、クリスタルメソッドさんの協力のもとAI長井くんが目を惹きました。私の顔、事前に学ばせた声、それらを用いてAIの知見を活かした応答をさせたアバター(AI長井くん)を展示し、それが多くの人の興味を惹きました。


これらの展示によって、弊社ブースはバックアップを出すどころか、展示物で目を惹き、会社概要できちんとした業務を行う会社
として認知され、リード獲得にもつながったと思います。


また、展示物の出展説明に当たっては、事前準備にあまり関わらなかったあづささんが、特にミラーデバイスの説明において活躍してくれました。


今までのCybozu Daysにおいても、アクアビットのブースは「異質」「尖っている」との評価をいただいていました。
なぜそうしたアクアビットのブースは目立とうとするのか。それは弱小会社ゆえの生存戦略です。その必要性について、私とあづささんの間で共通認識を持っています。あづささんは、そうした意図も込めて説明してくださいました。
Cybozu Daysは、全国のkintoneやその他のサイボウズ社製品に関わる方が集まる年に一度のお祭りのような場です。
実際、Cybozu Daysをきっかけに人生が変わったり、kintoneエコシステムに関わることで人生を変えた方を何人も知っています。何かが変わる場であり、あちこちのセッションやブース、懇親会で無数の化学反応が起きます。
私たち出展側としても、来場者の皆様に対してそうした反応が促されるような出展を心掛けています。また、そうした効果を実装や研修、プラグインなどのサービスによって促進するためにも出展を続けようと思います。

すでに来年の日程も発表されていて、弊社も出展を行う予定です。また、ご期待ください。


さて、今まで話したのは外向けの話です。
ここからは、アクアビットがCybozu Daysにおいてアピールしたかった相手や、入手したかった情報について書きます。


まずはアクアビットの内向け、つまりメンバーが相手です。Cybozu Daysは内向けに重要なメッセージを伝えるのに適しています。
kintoneは従来のシステム開発の考えとは根本的に違っています。それは、kintoneだけでなく、ノーコードツールの全てに当てはまる魅力でもあります。ユーザーが業務改善を行うため、自らでシステムを作れることが重要です。
今までのシステム開発は、システム開発会社が要件を聞き、それを持ち帰って実装し、何度もの要件の変更を乗り越え、バグを修正し、納品していました。
ただ、このやり方は時間がかかります。これだけ早い社会の変化の只中で、最初の要件通りにシステムを作ったとしても、できた時には要件が変わっていることはよくあります。
途中で修正を加えることで対応しますが、修正によって納期は伸び、バグも出ます。
システム会社としても、それではリスクなので、汎用的な業務を備えたパッケージソフトを提供しようとします。
ところが、パッケージソフトもユーザーの要望を完全に備えていないことが往々にしてあります。かつ、使わない機能がたくさん盛り込まれています。パッケージソフトも必ずしも最適解ではないのです。
そこから導かれるのは、ユーザーが自らシステムを構築し、運用するやり方です。今まではシステム構築の知識の壁があり、ユーザーがシステムを構築することは困難でした。ところが、ノーコードツールは壁の高さを大きく下げました。
ノーコードツールの使用方法を理解してもらい、自力で作れるところまで導き、伴走する開発手法を、アクアビットでは共遊開発と呼んでいます。
まだ、ノーコードツールを使って内製する方の割合は高くありません。弊社のお客様でも同様です。
それには様々な理由がありますが、わが国の場合、技術者の絶対数が少ないこともあるでしょう。要件を正確に汲み取り、システムにきちんと落とし込めるだけの知見を持った技術者が少ないのです。もちろん伴走支援はさらに知識が必要ですから、その数はさらに減るでしょう。
ユーザー側も、自分で学ぶ時間やスキルがないなどの理由で、従来の請負型の開発を望む方はまだまだいらっしゃいます。
ただ、今後は提供側とユーザー側の双方の知識の進展や、AIの発展によって、技術者に頼らず内製する方向は増してゆくはずです。すでに従来型のシステム開発のあり方は大きく変化しています。
ただ、その流れの変化をメンバーが腹落ちできていないとしたら、Cybozu Daysはメンバーにも理解してもらうためのよい機会です。
今年の10月からアクアビットにも開発メンバーが1人参画しました。その方は既存のウィンドウズシステムやレガシーシステムの開発に飽き足らず、ノーコード開発の世界に飛び込んできました。そのメンバーにとってCybozu Daysはとても新鮮だったようで、開催の翌日には早速ブログ記事を寄稿してくれました。

また、アクアビットをこれから率いてもらう新代表にとっても、この先の会社の舵取りをどう行うかのヒントがCybozu Daysにはあったはずです。会場の盛り上がりや、その中でのアクアビットの立ち位置。また、来場者の様子や期待値など、大いにヒントになったことでしょう。

また、現代表の私にとっても、Cybozu Daysは得るものが多かったです。私はこれからは開発面と技術面を主に担います。今回はブース対応と登壇で精一杯で、他のブースを見て回る時間はありませんでした。でも、懇親会で皆さんとお話をする中で動向は確認できました。

もう一つ情報を知りたかった、伝えたかったのはサイボウズ社です。


今回は、Day1のKeynote講演は全部聞くことができました。「ノーコードAIランド」と銘打たれていたCybozu Daysのテーマ通り、kintoneとAIのこれからについてのサイボウズ社の展望を知ることができました。私も安心しました。

今のAIの巨大な波が押し寄せる中、ノーコードツールの役割は確実にあるはずと考えています。ユーザーが自分で把握し、設定できる設計思想と形。ここをAIには委ねず、最後の砦として管理するためのノーコードツールだと思っています。
では、ノーコードツールのkintoneに、どうAIを組み合わせていくべきか。まだ正解は誰にもわからないでしょうが、サイボウズ社も必死に答えを探そうとしていることを感じました。
kintoneはAI全盛の世の中にあって、まだ存在感を残せるはずとの期待が持てました。
また、弊社からもサイボウズ社に対しては、発するべきメッセージがあります。弊社はサイボウズ社のオフィシャルパートナーです。その関係は従属的なものではなく、あくまで対等のパートナーとして考えています。
ただし、対等とは言え、サイボウズさんはツールを開発する側ですから、アクアビットがkintoneの価値を下げるようなことをした場合は契約を解除できます。当然のことです。
また、パートナーである以上、サイボウズ社の理念に沿う必要があります。例えば、kintone以外の競合ツールを販売しているのに、サイボウズオフィシャルパートナーであり続けることは難しいでしょう。
弊社ももちろんそうした点は意識しつつ、活動を行っています。
今回、弊社とサイボウズ社の関係で一つのトピックがありました。それは、サイボウズ社の山梨担当の方々がご挨拶に来てくださったことです。
新代表のあづささんが甲府ちいクラのオーガナイザーとして三回成功させ、プラチナオーガナイザーとしてサイボウズ社より認定されました。また、私自身も山梨でコミュニティを運営し、今、山梨でkintoneといえば、アクアビットとの認知が定まりつつあることは、何人かの方におっしゃっていただきました。
その証拠に、お世話になっている山梨のお客様も何社かお越しくださいました。また、サイボウズ社の山梨担当の営業や広報のご担当者の方々にもブースに来ていただきました。

そうした流れは、アクアビットの山梨進出に追い風となり、自信を与えてくれます。

その自信か、今年のアクアビットブースには、今までにはないあるオーラがまとっていたように思います。つまり、kintoneエバンジェリストが文化祭ノリで出展しているブースではなく、業種・地域に特化した会社のオーラです。

今までのCybozu Daysのアクアビットブースは、プラグインやサービスを打ち出さず、あえて業種に特化し、目立つことを優先していました。それが並み居るパートナーブースの中でも、異色のオーラを帯びさせていたのでしょう。
今回、ブースの出展内容に山梨での活動やちいクラの紹介を出すことも考えましたが、それよりもきちんとビジネス活動をする会社としての顔を出しました。それでも、普段の活動から、山梨での活動が認知されているのは嬉しいですね。

今回のCybozu Daysは、ここまで書いてきたような成果がありました。

この結果を新代表のあづささんに引き継いでいければと思います。
代表変更は、別にブログとしてアップする予定です。また、その中で、今回のCybozu Daysでサイボウズビジネスチャンネルで話したようなkintoneエバンジェリストについても書く予定です。
新たなうちの会社の将来性や行く末も含め、今回のCybozu Daysはとても大きな可能性を感じました。
まずは参加された方、登壇された方、各ブースのスタッフの皆様、そしてサイボウズ社の皆様、本当にありがとうございました。


2025年10月のまとめ(法人)


令和七年十月。

長袖ワイシャツでも肌寒く感じるほど、秋の陽気を感じる暇もなく、秋の深まりを実感しています。つい先日まで猛暑に苦しんでいたというのに、この温度の変化には戸惑うばかりです。

この夏の猛暑によって様々な限界が見えてきました。その限界とは、代表の私自身の体力、持ち時間、能力です。8月に起こした個人的な不祥事もあり、もうここらが潮時かと思い定めました。

弊社にたくさんの引き合いが来ている今のうちなら、まだうちの会社は伸ばせます。大規模なお客様も一部上場企業も、さまざまな業種も。地方もさまざまです。特に山梨に関する案件が増えてきました。

それを後押ししたのが、10月4日に弊社が主催した第三回甲府地域クラウド交流会です。樋口甲府市長も含めた103人の参加者にお越しいただき、成功裏に終えることができました。その成功にあたっては、役員であるあづささんの力が大きかったと思います。

今を逃すと、弊社が変わるチャンスはない。そう思ってあづささんに代表の交代を打診したのは10月10日。その日にあづささんと基本線は合意し、その後も何度も打ち合わせを重ねました。その結果、10/20には弊社内部に発表し、合意を取りました。その夜には対外的な発表も始めました。

正式な交替予定日である11月21日まで、数々の引き継ぎを進めます。また対外的にお披露目も進めています。
その格好の機会が月末の10/27-28に開催されたCybozu Days 2025です。6年連続の出展となる今回も、弊社は無事に出展を成し遂げました。また、その前には、一週間連続でXのスペースで配信を続け、連日Cybozu Daysの出展についてや、代表交代についても話しました。

達成度5割。達成感6割。満足感7割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。

●弊社の業績

§ 総括
十月度の売上は目標を下回りました。

下回った原因は、今月も大きめの検収がなかったことです。
先月、先々月とキャッシュフローが厳しくなったので、今月は代表がある案件を一つこなし、形にすることでなんとか凌ぎました。
が、代表が案件に携わらないと回らないようでは駄目です。
もしそうせざるを得ないのであれば、代表を返上しなければならないでしょう。それも代表交代の理由の一つです。

代表を変え、もっと収支を厳密に管理し、内部の仕組みから変え、内部のモチベーションを持ってもらわなければならないでしょう。それが上に述べた代表交代の大きな理由です。

山梨でも楽しみな引き合いが増えています。来月からは案件も始まります。
今月早々には甲府ちいクラも成功し、月末にはCybozu Daysへの出展を果たしました。
苦しい中でも良いニュースはいくつもいただいています。

そのためには、会社の仕組みをきちんと標準化し、マニュアルを整備する必要があります。
私も整備に携わりながら、新代表の元でメンバーに対してマニュアル作りを厳しく指導してもらいます。
バックオフィス側の強化は喫緊の課題です。代表交代はそれを強く意図しています。

また、開発側でも今月から一人のメンバーに加わってもらいました。
開発体制も強化すべきで、もっと回転率を良くして検収の遅れが発生しないようにすべきです。
併せて、資格の取得も促進し、さらなる成長を促す体制を整備すべきと考えています。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。
・弊社に新たなメンバーが加わりました(10/1)。
・弊社役員が甲府市100人カイギの登壇者として発表し、新たなメンバーにも参加してもらいました(10/1)。
・第三回甲府地域クラウド交流会は103名の参加者と95.2%の満足度評価を得て成功しました(10/4)。
・弊社役員が甲府ちいクラの成功を受けてサイボウズ社公認のプラチナオーガナイザーとして認定され、甲府だけでなく山梨県全体で地域クラウド交流会の開催資格を得ました(10/4)。
・前日の甲府ちいクラの中で参加者を募り、甲州盆地をめぐるバスツアーを企画実行しました(10/5)。
・弊社役員がTRY YAMANASHI Sparkに参加しました(10/6)。
・弊社代表がPOTLUCK AWARD 25に参加しました(10/7)。
・代表より役員に代表交代の打診を行い、基本合意しました(10/10)。
・富士吉田市役所で代表が研修講師として登壇し、弊社役員及び10月から参画したメンバーにも参加してもらいました(10/15)。
・弊社人事総務経理担当がkintone Café TOKYOに運営メンバーとして参加しました(10/18)。
・弊社定例会議において代表交代を諮り、合意しました(10/20)。
・Cybozu Days 2025までの間、一週間連続のX配信を始め、その場で代表交代を発表しました(10/20)。
・弊社役員が千葉ちいクラに参加しました(10/24)。
・Cybozu Days 2025が千葉の幕張メッセで開催され、6年連続で出展を果たしました(10/27-28)。
・Cybozu Days 2025の弊社ブースへの来場者に対し、メール配信を行いました(10/31)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。


§ 開発案件
今月は九割五分の開発案件がkintoneがらみでした。

生成AIの進歩は驚異的です。
このところ、様々な集まりやイベントにおいて、AI関係者にお会いする確率が格段に増えました。その流れはすでに一昨年あたりから顕著になっていました。そうしたご縁はますます強まっています。

弊社も今、複数のAIサービスを契約して使っています。5種類ほどです。

AI関連の進歩の速さはもはや恐るべきレベルです。
AIの速度に加え、kintoneをはじめとしたノーコードツールも、SaaS/PaaSのバージョンアップの頻度ももはやついていけなくなりつつあります。この状況は非常にまずいと考えています。
システムを知らないシステム会社に誰が頼むでしょうか。ツールを使いこなせないシステム会社に共遊開発はできますか?研修講師はできますか?
そうした危機感がますます募る一方です。
代表の私が技術と案件対応に専念しないとまずいことになる。その危機感が経営権を手放すべきと決断させました。今回の代表交代の大きな理由です。

先月末、とある案件において私も本腰を入れました。数日間、夜中までAIと本気で取っ組み合いし、実装にこぎつけました。おそらくは体感で1/5ほどのスピードで実装できました。
しばらくは私がこのような対応をする必要があると感じています。この一年、案件対応はメンバーに任せるようにしていましたが、残念ながら検収の速度が経営の持続が厳しくなっています。

すぐに可能な簡単な実装ではなくて、本格的なものを作り、それをAIとがっぷり四つに組み、実装しきれたことは、私の中で達成感となり、資金繰りにも一息つきました。
経営から手を引き、案件対応と技術追求に集中することで、この辺のフォローは私ができるようになるはずです。

AIを本格的に活用しつつ、細かい技術的な要件や仕様の差異は私が現場に入って迅速に終わらせていきます。また共遊開発も引き続き進め、それに関しては私だけで全て対応を終わらせます。

一方、あと数年はノーコードツールに対する期待と浸透は伸びていくでしょう。
共遊開発も請負開発も両様に進めていき、どちらでもお客様のニーズに合った形で進めていくべきだと考えています。

共遊開発とは、弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法です。

2023年の秋に、以下のとおり弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に経営権を手放し、に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性を持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中でき、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

ここに挙げたとおり、手法としては最近注目を浴びている伴走支援とそう変わりません。

今月からは開発メンバーも一人増えました。kintoneについて研修を行っていますが、比較的理解が聡そうで期待しています。来月から実装に入ってもらおうと思っています。
なんと言っても弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃる今、私1人が経営と技術の両輪を担う体制は改めます。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 業務パートナー
今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。

今の弊社は共遊案件に舵を切っているとは言え、開発案件も多数引き合いをいただいており、その資源の捻出が喫緊の課題です。それを外注先を活用することで生かそうとしています。

今回のCybozu Days 2025も、弊社の数年来のパートナーであるSeedplus社と共同出展しています。また、ブースの展示物についても2社のご協力を得ました。そもそも出展企画から手続き周りに至るまで、みことりさんに支援してもらっています。

お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

パートナー費用も含めて、新たなやり方で開発を行い、より価値を生み出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。


§ 財務基盤の堅牢化
財務をきっちりすること。前からの課題です。

昨年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。

昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しが増しました。

また、昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。 ただ、まだ不安定です。先々月、先月もそれが顕在化しました。やらねばならないことはとても多いと感じています。

まだ、油断せずに耐え忍びます。

そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。

弊社への期待の高さを感じ、また耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。


§ 社内体制
七月よりバックオフィスのメンバーが一人増えました。一人に担わせていたバックオフィス業務が回っていないためのテコ入れと、標準化のためのマニュアル「アクアビット蒸留書」の完成を急ぐためです。

この改善の進み具合が私の期待した速度に至っておらず、その苛立ちが8月の個人的な不祥事につながりました。その結果、この路線をさらに進めて耐え忍ぶより、もっと抜本的な改善に臨むことにしました。それが代表の交代です。

2021年の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。5月にも一項目を追加しています。
おそらく来月、社是や経営理念や企業理念、人事理念は新しい代表のあづささんが手を入れると聞いています。私としても全く異論はありません。
むしろ、こうした理念がメンバーの中では単なるお題目になっていたのであれば、抜本的に変えないとパフォーマンスは上がりません。うちのメンバー全員にこうした理念が落としこまれないと意味がありません。会社がただ金を稼ぐためのATM機関になっていたのなら、根本的に変えなければ。より高い意識を持って仕事をしてもらうためには、ビジョン・ミッション・バリューはさらに練り込まないとダメだと痛感しています。
以下に掲げる理念はおそらく変えます。

企業理念

「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念

「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・その家族を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

行動指針
〇公私を両立し、360度可能性を見出す目をもつこと
〇社会人として人に迷惑を与えない言動を心掛けること
〇情報のプロとして機密保持、品質、速度を意識すること
〇お互いを理解し尊重する心を持つこと
〇すべての物事に対して好奇心を持つことを忘れないこと
〇常に進歩、前進を忘れず、人生を楽しむこと
〇身内にも常に敬称で呼び合うこと

ただし、変えるとはいえ、私が大切に思っている部分は堅持します。代表が考える理念を盛り込みつつ、わかりやすく伝わりやすく納得できる理念に変えてもらおうと思います。

今の弊社の活動内容は、地域創生活動やNPO支援、kintoneエコシステムへの関与など多岐にわたっています。それらは長い目で見たときに弊社の存在感や認知度には貢献しているのは確かです。が、もしただ開発をすれば良いだけの感じになれているとすれば、これはまずいことになります。

一方で、地方創生やコミュニティー活動は、あくまで個人的な理念の話で、それをメンバーに強制するのも違っていると思うので、それらの活動はメンバーに負担とならないよう、そうした案件は代表や役員の個人的な活動として分けています。

とにかくまだ、弊社はチームとしての力が弱いと思っています。これは全て代表である私の責任です。そろそろ投資や前のめりモードから、組織を固めるフェーズに移行しなければ。だからこその代表交代です。

まずはメンバーが公私ともに充実するよう、生産性の向上と本人の成長のためには、同じやり方の継続は良くないとしっかり指導したいと思います。

今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築
今月も外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約五回です。リアル共遊開発は3社様に対して6回、12時間。オンライン共遊開発は2社様に対して2回、3時間。
オンライン商談はざっと数えたところ約40回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約130枚です。

今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。



・甲府市100人カイギ(10/1)
弊社役員が登壇者として参加し、山梨の皆様の前で自己紹介を行う様子を見届けてきました。
100人カイギは初めての参加でしたが、こういうものかと知ることができました。








・第三回 甲府地域クラウド交流会(10/4)
弊社代表と役員、そして総務人事経理担当が参加しました。
樋口甲府市長の来臨およびご挨拶もいただきました。その結果、103人の参加者にお越しいただきました。
また、その結果、弊社役員がサイボウズ社よりプラチナオーガナイザーとして認定されました。今月の弊社にとっての大きなトピックの一つであり、代表交代を決意させるきっかけとなりました。
翌日に参加者を募ってのバスツアーも10数名の参加者とともに楽しく甲州の旅が楽しめました。
第3回 甲府地域クラウド交流会を主催しました



・POTLUCK AWARD 25(10/4)
弊社代表が参加しました。
地方創生イベントとしては国内でも有数のイベントであり、全国から多数の地域創生プレイヤーが集まっており、弊社として今後どのように地方創生に関わっていくかについて学びを得ることができました。









・Cybozu Days 2025(10/27-28)
六年連続六回目となる出展を行い、会場にも過去最大の来場者を迎え、弊社ブースにも過去最大の来場者を迎えることができました。
その中で代表がサイボウズビジネスチャンネルへの出展も果たし、ハッピークリヤマでは弊社代表と役員が登壇し、共催したSEEDPLUS社の前島さんとともにブースの紹介を行いました。
YouTube

また、ブースにはRPACommunityチャンネルの取材も入り、弊社役員が動画に登場しました。
YouTube
また、10月から弊社に参画したメンバーが初参加のブログ記事をアップしてくれました。「CybozuDays2025 参加レポート

上記に挙げた以外にも代表は個人的な資格で複数のイベントに参加しています。
また弊社の総務人事経理担当や役員もそれぞれ個人で複数のイベントに参加しています。

これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。


§ 対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。甲府市100人カイギ(10/1)。第三回 甲府地域クラウド交流会(10/4)。ちいクラバスツアー(10/5)。TRY YAMANASHI Spark(10/6)。POTLUCK AWARD 25(10/7)。kintone Café TOKYO(10/18)。第六回 千葉地域クラウド交流会(10/24)。Cybozu Days 2025(10/27-28)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、代表の活動については会社として参加したものに限定し、代表個人の活動はここでは割愛しています。

上にも書いたとおり、この春あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうように務めなければ。

奉仕活動だけでは続きませんが、営利だけを目指す企業になってはあまりにも殺伐とします。
このバランスは難しいし、その時々の社会状況や弊社の状況も含めて理想の形は見えないでしょう。ですが、追い求めたいと思います。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

ここにアップする記事も先月からは、弊社の活動に関する記事のみに分かちます。個人の活動については同様の記事を今後書きますし、そちらにリンク一覧として載せます。
今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは2本(
第3回 甲府地域クラウド交流会を主催しました
CybozuDays2025 参加レポート
)。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

9月29日 今度の甲府ちいクラは、ライブ感でやり切ります。
9月30日 甲府ちいクラをはずみに山梨で存在感を高めたい
10月1日 下半期の始まりにあたって
10月2日 山梨は暮らしやすく、働きやすい。
10月3日 ちいクラで得られるメリットは長期的に
10月6日 第三回甲府ちいクラの御礼
10月7日 始めた人しか始まらないし、始めない人は始まらない。
10月8日 本編もいいけど、その後のくつろいだ場から得られるものは多い
10月9日 地方にもkintoneなどのノーコードツールは必要
10月10日 展示会にももっと出展しなければ
10月14日 万博で感じた技術の停滞
10月15日 研修講師は終わらない修行
10月16日 ノーコードツールとAIの関係
10月17日 Cybozu Daysに向けてのシステム会社の立ち位置
10月20日 Cybozu Daysでは、来場者からの意見も頂きたいです
10月21日 今が変わる/変えるチャンス
10月22日 自分にとって価値を出せる部分に集中します
10月23日 政治も変わる。弊社も変わる。
10月24日 音声によるうちの会社の紹介を続けます。
10月27日 Cybozu Days 2025のDay1にあたり
10月28日 Cybozu Days 2025では、露出しました
10月29日 Cybozu Days 2025の成果と展望と

§ 年表

§ Xポストまとめ
2025年10月Xポストまとめ