

まず2日間参加した全体的な感想としては、セッションや展示ブースの雰囲気が他の技術系の展示会と違うと感じました。セッションはいわゆる講演会のような「業界のキーマンが未来を語る」のような雲の上の話のようなものではなく、利用者の立場に寄り添った、共感しながら聞けるものが多かった印象があります。共感しながら聞けるので自分の業務に活用するイメージが湧き、結果的にkintone が社会に浸透する仕組みができているのではないかと思いました。展示ブースについても、他の展示会よりもやわらかい雰囲気で、展示者と来場者の距離感が近いように感じました。展示ブースで一番驚いたのは、ミニセッションで他社プラグインの活用も含めた形でのデモをしているところでした。他の技術系展示会では自社完結の形での紹介がほとんどで、無理矢理自社完結しているようなものも多い中、堂々と他社プラグインを組み込んでいるところにkintone 界隈の「協力して界隈全体を盛り上げる」雰囲気を感じました。
次に参加したセッションの中で印象に残っているものについて、まず「Product Keynote」ですが、いくつかアップデートに関する話がありましたが、複数ポータルやupsert実装などはかなり便利だなと思いながら聞いていました。製品本体が高頻度で便利にアップデートしていくことに、ユーザの声を吸収して成長していく将来性を感じました。「エンジニアのためのkintone×AI の最新技術解説」セッションではProduct Keynote
のAIセッションのより詳細な内容を聞きました。MCPサーバ自体の知見がなかったため理解が難しかったのですが、claudeでの自然言語による指示でkintone やgaroon を操作するデモに感動しました。「みんなで育てるAIとkintone」のセッションは、kintoneでの匠の知識の蓄積・業務継承と属人化防止へのAI活用の可能性を考えるきっかけとなりました。「kintone のプラグイン・連携サービス」セッションでは、帳票や表示のカスタマイズの定番プラグインについて聞きました。それぞれ個性があり、どんな違いがあるかをしっかり把握しなければ提案できないなと思いました。「kintone 展開を成功に導く”社内説得の技術”」セッションについては、以前自分がDX推進の立場でありながらうまく進まなかった記憶を踏まえて受講しました。メリットの説明だけでなく、決定権のある人たちに共通の危機感を持ってもらい、導入への緊急度を上げることが重要と聞き、これはkintone の話だけでなくどんな内容の社内説得でも必要な考え方だなと感じました。
kintone hackについては、ほとんどが実用向けの中、宇宙を作る発表があったことに衝撃を受けました。実用向けに関しては、正規表現検索の有用性が高く、実際にほしいと思いました。また、Authenticatorを作ってみた発表については、ここまでできるのかと驚きました。宇宙については見た目のインパクトに加えてアプリ関係図を視覚的にわかりやすくしていたこともあり、納得の優勝でした。もともとkintone は簡単に業務アプリが作れるもの+αくらいの認識だったため、ここまで自由でいいのかと考えを改めさせられました。
kintone hiveではいくつかの実例を聞きましたが、成功している会社は基本的に「スモールスタート」「すべてをkintone で網羅しようとしない」「全員を巻き込む」という共通点がある気がしました。逆にトップが固い会社の「一気に置き換えてコストカット」「情シスがすべて管理」のやり方ではうまくいきづらいのかもしれないとも思いました。発表としてはプロサス、アースセキュリティ、ニコニコ観光のアナログ→kintone の事例が印象に残っています。高齢の従業員がいると進まない印象がありましたが、工夫して業務改善を行った事例を見てとても素晴らしいと思ったのと同時に、前職であったバス交番表のシステム化がちょうどこの事例と合うなと思い、kintone で解決できたかもしれないと考えていました。
まとめとして、CybozuDays に参加して、kintone でできることを目の当たりにし、単なるクラウド業務システムでは終わらないkintone の可能性を知ることができました。より視野を広げて業務に携わっていきたいと思いました。



