令和七年九月。

今月の中旬以降、ようやく暑さは和らぎました。
ですが、七、八月と暑さで生産性が著しく下がった影響は、資金繰りに影響を与えています。

ちょっと夏だるみし過ぎました。

先月に引き続き、検収を上げるべき案件の不足もあり、ちょっと厳しくなっています。
気合いを入れなければ、と気を引き締めなおし、経営に再び取り組んでいますが、来月まで引きずりそうてす。

そんな中ですが、引き合いは順調です。
特に山梨に関する案件が増えてきました。
今年の上半期から山梨に本格的に関わろうと、取り組みを進めてきました。
それが確実に効果を上げつつあります。来月早々に予定されている甲府ちいクラに向けての準備も着実に進めています。

達成度4割。達成感5割。満足感4割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。

●弊社の業績

§ 総括
九月度の売上は目標を下回りました。

下回った原因は、今月も大きめの検収がなかったことです。
月次ベースでいただける収入は毎月あり、その数も増えています。が、検収が先々月と先月に間に合わなかった関係で、キャッシュフローが厳しくなっています。
今後はそうした定期収入が見込める安定した売り上げをさらに増やさなければならないと思っています。

私自身、七月からの暑さに負け、生産性を大きく落としていました。
それが今月の厳しさにつながっていると思ってます。

もっとも、今月も新たな自治体さんからの引き合いがありました。共遊開発の案件引き合いもいくつもいただいています。しかも大規模案件です。
山梨でも楽しみな引き合いが増え、案件も始まります。来月早々には甲府ちいクラも控えており、苦しい中でも良いニュースはいくつもいただいています。ここはしのごうと思います。

そのためには、会社の仕組みをきちんと標準化し、マニュアルを整備する必要を感じました。
それをメンバーに任せようとしていましたが、そうも言ってられません。
代表が案件の実装もやりつつ、共遊開発や研修講師も務めながら、マニュアルの整備も行います。

そのためにも、バックオフィス側の強化は喫緊の課題です。
さらには、単価設定を上げるためには、さらに共遊開発ができるメンバーを増やす必要があると認識しています。そのためには、資格の取得やそれを取得するための研修体制などの成長を促す体制を整備すべきと考えています。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。

・自治体まるごとDXボックスの寒川町へのご支援で伴走支援が先月より始まり、弊社代表が務めました(9/2)(9/9)。
・弊社役員がFM八ヶ岳の収録に臨みました(9/6)。
・弊社役員と人事担当が、チャレンジ・ハイスクールの最小報告会に参加してきました(9/7)。
・弊社代表と役員が山梨県活性化フォーラムに参加しました。役員は司会進行も担当しました(9/10)。
・弊社人事担当がkintone Café TOKYO petitに参加しました(9/11)。
・弊社が申し込みや決済周りを担当したにいがた総踊りが9月13から15にかけて行われました。
・弊社役員が山梨県活性化プロジェクトに参加しました(9/17)。
・弊社役員が甲府で行われた夜のピクニックに登壇しました(9/19)。
・弊社代表と役員が吉田田タカシトークライブに参加しました(9/21)。
・日野市様へのご支援も始まりました(9/25)。
・弊社人事担当がkintone若手交流会に参加しました(9/25)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。


§ 開発案件
今月は九割五分の開発案件がkintoneがらみでした。

生成AIの進歩は驚異的です。
このところ、様々な集まりやイベントにおいて、AI関係者にお会いする確率が格段に増えました。その流れはすでに一昨年あたりから顕著になっていました。そうしたご縁はますます強まっています。
弊社も以前、AIを用いたプラットフォームを提供する会社さんをとある企業様に紹介したことがあります。
そちらは発展し、プレスリリースも出されて良い感じに育っているようです。

弊社も今、複数のAIサービスを契約して使ってます。5種類ほどです。

今月はとある実装案件において、私も本腰を入れて、数日間、夜中までAIと本気で取っ組み合いし、実装にこぎつけました。おそらくは体感で1\5ほどのスピードで実装できました。
すぐにわかるような簡単な実装ではなくて、本格的なものを作り、それをAIとがっぷり四つに組み、実装しきれたことは、私の中で状態となりました。流れで今後やっていこうと思います。

今までもAIは頻繁に使っていましたが、このやり方を私がどんどん押し進め、私の方で担う実装案件を増やそうと思います。
そして、弊社も本格的にAIを使う方向にシフトしようと思っています。

本来ならば、技術者である以上、AIに頼らずにコーディングできるスキルを作るべきです。ただし、今のkintone案件の引き合いの増加と弊社の脆弱な経営基盤を鑑みるに、AIを使わない選択肢はありません。
そうした点も含め、きちんと見極め、かつ有効に活用しようと思います。

一方、あと数年はノーコードツールに対する期待と浸透は進むでしょう。
ただし、ここもきちんと注視していく必要があると感じています。
 
まだまだ共遊開発よりも実装の請負のご依頼も多く、両輪で売り上げを上げていかなければと思っています。

共遊開発とは、弊社は手を動かさず、お客様に開発を行ってもらう開発手法です。

2023年の秋に、以下のとおり弊社の今後の業務の進め方を決めました。
・代表がお客様に入って共に実装に向けて努力する。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性を持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中でき、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

ここに挙げたとおり、手法としては最近注目を浴びている伴走支援とそう変わりません。

今、弊社は新規案件の引き合いを受けるたびに、積極的に共遊開発をお勧めしています。
今月も複数の共遊開発の案件が始まっています。
共遊開発はこれからの世の中のニーズに合っていると確信しています。
ただし、上に書いた通り、請負開発も引き続き請け負う方針です。

なせなら、共遊開発ができるのは弊社では現時点で代表だけだからです。
また、共遊開発をご希望のお客様は1日あたり数時間を細切れにやっていただきたいニーズが多く、まだまだ件数が足りないからです。また、実装スピードもAIで上がるはずですし、うちのメンバーにどんどん案件を渡してやってもらうような体制を取ろうと思います。

来月から1人メンバーも増えますし、弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃるようです。
皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 業務パートナー
今月もまた、複数の企業様との間でさまざまなご縁が結ばれました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。

今の弊社は共遊案件に舵を切っているとは言え、開発案件も多数引き合いをいただいており、その資源の捻出が喫緊の課題です。それを外注先を活用することで生かそうとしています。

お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

パートナー費用も含めて、次のやり方で開発を行い、より価値を生み出せるように弊社からも指導が欠かせないと思っています。


§ 財務基盤の堅牢化
財務をきっちりすること。前からの課題です。

昨年の一月、大きな荒療治を行って状況をリセットしました。
昨年度は赤字だったにもかかわらず、それによって少しずつ持ち直しの兆しが増しました。

また、昨年度は何度かに分けて単価をアップしました。それによって、収支は少しずつ改善してきたように思います。
ただ、まだ不安定です。先月もそれが顕在化しました。やらねばならないことはとても多いと感じています。
まだ、油断せずに耐え忍びます。

そして、メンバーに出す給与も早く上げられるよう、努力します。

弊社への期待の高さを感じ、また耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。


§ 社内体制
先々月よりバックオフィスのメンバーが一人増えました。一人でやっていたバックオフィスが回っていないことや、標準化のためのマニュアル「「アクアビット蒸留書」の完成を急ぐためです。
ただし、まだバックオフィスの体制が全然整っておらず、私がテコ入れでこちらにも手を動かしていく予定です。

2021年の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。
2024年の正月にあらためて内容を見直し、細部を作り込みました。
5月にも一項目を追加しています。

企業理念

「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

経営理念

「最新技術をお客様、地域に提供し、メンバー、家族、パートナーと輪になって幸せになる」

経営方針
①システムを継続してもらえる品質と対応を行います
②技術に偏らず、お客様ビジネスの現場を尊重します
③経営を継続するための自社サービスを生み出します
④社員・協力社・技術者・その家族を大切に考えます
⑤顧客とともに一期一会でない継続の関係を築きます
⑥技術の進化に先手を打ちながら、自社も進化します
⑦世の中の働き方改革に貢献する手本となり続けます
⑧地域の非営利組織・団体のために技術で貢献します

行動指針
〇公私を両立し、360度可能性を見出す目をもつこと
〇社会人として人に迷惑を与えない言動を心掛けること
〇情報のプロとして機密保持、品質、速度を意識すること
〇お互いを理解し尊重する心を持つこと
〇すべての物事に対して好奇心を持つことを忘れないこと
〇常に進歩、前進を忘れず、人生を楽しむこと
〇身内にも常に敬称で呼び合うこと

2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、代表の考え方の軸はぶれていません。
ただ、今月も末になり、弊社の取引先も大規模かつコンプライアンスを求めてくる頻度が増えてきたことから、行動指針に一項を増やしました。

また、今の弊社の活動内容は、地域創生活動やNPO支援、kintoneエコシステムへの関与など多岐にわたっています。それらは長い目で見たときに弊社の存在感や認知度には貢献しているのは確かですが、一方でそれらの活動はすぐに売り上げや利益につながっていません。
それらの活動がメンバーに負担とならないよう、そうした案件は代表や役員の個人的な活動として分けています。

とにかくまだうちの会社はチームとしての力が弱いと思っています。これは全て代表である私の責任です。
そろそろ投資や前のめりモードから、組織を固めるフェーズに移行しなければ。

まずはメンバーが公私ともに充実するよう、生産性の向上と本人の成長のためには、同じやり方の継続は良くないとしっかり指導したいと思います。

今後とも、なにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築
今月も外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約三回です。リアル共遊開発は3社様に対して6回、12時間。オンライン共遊開発は2社様に対して2回、3時間。
オンライン商談はざっと数えたところ約35回ほどです。
今月、頂戴した名刺は約30枚です。

今月は、オフラインの交流は以下のイベントの中で深められました。

・チャレンジハイスクール最終報告会(9/7)
弊社役員と人事担当が参加し、山梨の高校生の覇気ある姿を存分に見届けてきました。



・山梨県活性化フォーラム(9/10)
弊社代表と役員が参加し、役員が司会進行の大役を担いました。
こうした場において、次々と山梨でのご縁がつながっていることを感じます。

上記に挙げた以外にも代表は個人的な資格で複数のイベントに参加しています。
また弊社の総務人事経理担当や役員もそれぞれ個人で複数のイベントに参加しています。

これからもkintoneエコシステムの一員として、弊社も力を尽くし、盛り上げていきたいと思っています。
引き続きよろしくお願いいたします。


§ 対外活動
今月はこちらのイベントに参加しました。チャレンジハイスクール最終報告会(9/7)。山梨県活性化フォーラム(9/10)。kintone Café TOKYO petit(9/11)。山梨県活性化プロジェクト(9/17)。夜のピクニック(9/19)。吉田田タカシトークライブ(9/21)。kintone 若手交流会(9/25)。

こちらは弊社メンバーも参加したイベントも含めています。また、会社として参加したものに限定し、代表個人の活動はここでは割愛しています。

上にも書いたとおり、この春あたりから、弊社の役員や総務人事経理担当が、代表が言わなくても積極的にこうしたイベントに参加するようになってくれています。とても心強いです。

もくもくと開発するだけの会社では、今後の展開が見込めません。さらには私自身のやりたい方向とずれていきます。
そのための対外活動であることを弊社内部にも理解してもらうように務めなければ。

奉仕活動だけでは続きませんが、営利だけを目指す企業になってはあまりにも殺伐とします。
このバランスは難しいし、その時々の社会状況や弊社の状況も含めて理想の形は見えないでしょう。ですが、追い求めたいと思います。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動
以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

ここにアップする記事も先月からは、弊社の活動に関する記事のみに分かちます。個人の活動については同様の記事を今後書きますし、そちらにリンク一覧として載せます。
今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは1本(
第6回地域クラウド交流会全国グランプリ大会に参加してきました。
)。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、一昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

8月28日 気負わない自然体のコミュニティこそ
8月29日 なまけ者になりなさいと言えない経営者
9月1日 松江に訪れていました。
9月2日 地方でしか体験できない価値を守るために
9月3日 来年以降、暑さ対策を本気で考えないと
9月4日 私から事務作業を引き剥がすため、マニュアル化標準化をもっと進めます
9月5日 既存システムからノーコードツールへの移行案件
9月8日 kintoneのガバナンスや運用の悩みにどう向き合うか
9月9日 技術者だからこそ、リアルで集まるべし
9月10日 ヤマザキマザック社に職人と自動化の極致を学ぶ
9月11日 地方で新たなご縁をつないでいくには
9月12日 10/4に甲府地域クラウド交流会(甲府ちいクラ)を開催します
9月16日 kintone Caféはハレの場なのでコーディング
9月17日 現地に行くことでより効果的に学べます
9月18日 過去の事物には敬意を払いたい
9月19日 kintoneで権限、プロセス管理・通知はなるべくお客様に委ねる
9月22日 声優の世界でもコミュニケーションは重要
9月24日 技術と経営を兼務せず分けるべきか
9月25日 子ども目線の社会に貢献したい
9月26日 AIによって浮いた工数は人に使う

§ 年表

§ Xポストまとめ
2025年8月Xポストまとめ


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