この方の著書は公平な著述を心がけている点に好感が持てます。当著作では日本の混迷の時代を取り上げていますが、戦士や将官に対する視線も外交を混乱させた批判的な目ではなく、憂国の士としてとらえている点が印象的です。

皇国主義すれすれというところですが、よくよく読むとそうでないことがよみとれます。

ただ、広田氏と松岡氏には批判的です。近衛氏にも。ポジションに対する自覚の足りない人に対しての筆致は非常に厳しいものがありますが、そうあってこそです。

’11/8/24-’11/8/27


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