本書を読む1か月ほど前、3/29に諏訪を訪れた。友人二人と共に諏訪の温泉、呑み歩き、2つの山城と湖畔城を廻った実に濃密で楽しい旅だった。

その山城というのは桑原城と上原城。ともに諏訪氏が武田氏との抗争の際に根城にし、その遺構もわずかながらに残っている。今回の旅では諏訪頼重公の供養を目的として建てられた頼重院や、諏訪頼水公が開基の頼岳寺理昌院、それに八剣神社にも立ち寄るなど、諏訪の歴史も堪能できた。もともとは同行の友人が諏訪氏の史跡探訪をしたいという希望が発端の旅。私に異論のあるはずもない。史跡探訪が好きな身としては。

また、家族では手ごろな小旅行として山梨にはしょっちゅう出かけている。その旅毎に甲州のあちこちで見かける信玄公の遺徳を偲ばせる遺跡。

そんなこともあり、今回、本屋で見かけたこちらの本を購入し、今後の信州や武田・諏訪氏探訪に役立てようと思った。

本書はヴィジュアル優先のシリーズ(とんぼの本やふくろうの本、知の再発見叢書等)ではなく、あくまで文書主体の構成を取っている。それなので写真も白黒が多く、探訪の行動にとってはそれほど実地に活躍できそうにはない。だが、武田氏に関する甲府周辺の史跡紹介はふんだんに載っている。特に寺社仏閣に関する紹介が多く、事前の知識獲得にとっては有用であろう。

本書は通しで読むのではなく、ちょいちょいつまんでは私の飽くなき知識欲を満たす格好の本としていきたいと思う。

’14/04/20-’14/04/22


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