今、この入力ページの表紙画像にアイズワイドシャットの原典とあるのをみて、初めてそのことに気付く。なるほど、そう言われればそうだわ。かつて妻と映画館に見に行ったことを思い出す。

物語の進み方や主人公の独白などが19世紀の小説っぽい感じで、今の小説を読み慣れている人には少々まどろっこしいけれど、ふとした諍いからどんどん異常な状況へと自ら足を進めていく主人公の描写が妙に真に迫るところがある。

主人公の奥方の見る夢と主人公がすごした現実とを対立させ、それを今後の生活に活かすという流れ、いかにも分かり易い止揚の構図。哲学が盛んなりし時代の賜物だなぁと思った。

’11/10/29-’11/10/29


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