海軍が善で陸軍が悪という第二次大戦に対しての二元的な考えからは脱したつもりの自分。ところが陸軍のことはまだ知識不足なのでまずは二〇三高地の争奪戦ぐらいしか印象の無い、日露戦争における陸軍の動きを追ってみようということで読んでみました。

日清・日露の戦いで活躍した将軍たちはほぼ幕末の動乱に志士として、幕府側の武士として深くかかわっていることが読み取れた。

日本の世論を二分した幕末の中、自分の信ずる道、日本の進む道を真摯に考え抜いた人々が、いかに自分を鍛えていき、日清・日露で卓越した能力を発揮したか。

翻って考えるに、文明開化の世を謳歌する中で育っていった人々が、日本の国難を救えずにあわや本土決戦への道を歩んでいったかが見えて興味深かった。

’11/9/15-’11/9/17


カテゴリ: 読ん読く.
最終更新日: 7月 26, 2014

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