著者の本は初めて読んだ。芥川賞受賞作。

かなり饒舌な関西弁のセリフが縦横に飛び交い、それとは対極的にしゃべらない娘の日記調の独白がバランスを取っている。帯に山田詠美氏が饒舌なようでいて無駄がないセリフというようにおっしゃっていたけれど、そうかなぁ・・と自分の読みの浅さ故かと思ってしまった。

最後のほうで盛り上がりを見せる場面は、いかにも芥川賞受賞作的な感じがしたけれど、むしろ小説的にはこうこなくっちゃという感じ。

巻末には「あなたたちの恋愛は瀕死」という短編がついていたけれど、私はこちらのほうに強い印象を受けた。

’11/9/28-’11/9/29


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