夜のピクニックを読んでから、著者の本を読むようになったのだが、この本も評価が高いと聞き読んでみた。

最後まで明かされないけれど誰にも読めばすぐにわかる北陸の都市で起こった毒物大量殺人事件に対する関係者のインタビュー形式で話が進んでいく。帝銀事件を彷彿とさせると作中では述べられているけれど、名張毒ぶどう酒事件のほうがイメージに近いような感じ。

インタビューの描写の語り口や内容から、少しずつ確信に迫っていく感じが絶妙。

犯人が早いうちから示されているにも関わらず、最後のほうで作者の筆に幻惑され、非常に不可解な終わり方をするため、思わず最初から読み直したくなる。

’11/11/14-’11/11/16


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