先月から毎月のまとめを弊社ホームページ上でアップしています。

前回、5月は歴代で二番目の売り上げを達成しました、と書きました。先月の時点で最大の売上を達成したのは平成29年1月でした。
そして今月。今月の売上高は平成29年1月のそれを上回りました。つまり売上高だけを取りあげれば、今月は今までで最高の売上を達成したわけです。

ところが、単純に喜ぶわけにはいきません。というのも粗利額だけを考えれば今までの月とそう変わっていないからです。今月は外注費も使いました。外注費を使えば当然粗利は下がります。そして、このままのペースで外注費を使うと、決算での経常利益も赤字になりかねないとのご指摘を税理士の先生より頂きました。売上だけで考えると今期は前年比でかなりの増加が見込めるにもかかわらずです。

このことはおそらく、弊社が売上の確保だけを考える段階から脱しつつあることを表わすのでしょう。四期目にしてようやく。常駐作業を脱し、どうやって売上を確保していくか。法人化から2期半、徐々に常駐比率を下げていった弊社の代表。ついに常駐作業を完全になくしたのが昨年9月。そこから下半期を迎えるにあたり、どう売上を確保するかが弊社の喫緊の課題でした。そして今、常駐に頼らなくても売上の確保についてはめどがついてきました。では次に考えるべきは利益をどう確保するかです。今、弊社はその段階まで来たと受け止めています。

昨年度のもっとも大きな反省として、さまざまな種類の案件を請けすぎたことがあります。その都度、技術習得が案件ごとに必要となり、弊社代表のリソースも分散されてしまいました。その反省を生かし、今年はもう一度kintoneを軸としてやっていこうと思いました。実際、5月の中旬にはサイボウズ社においてチーム応援ライセンス開始記念セミナーに登壇しました。また、今月も6/20にEBISU Tech Night Vol.2で話してきました。前者はkintoneをからめ、後者についてはkintoneそのものについてを題材にしています。話すだけでなく、今月はkintone案件の提案も複数行いました。いくつ4月から提案してきたうちのいくつかは案件着手にも至っています。その意味でkintoneを軸に据えなおす方向性は一定の成功を収めているのかもしれません。

いまやkintoneは広がりを見せています。様々な業種の様々な職種でkintoneを使った提案が可能になりつつあります。kintoneが基幹システムとして必要になれば、その周辺の業務を含めての提案が求められます。つまり、kintoneだけでなくその周囲の技術もセットで構築しなければなりません。たとえばMonacaやAWSなど。他にもハードウエアの知識もセットで求められつつあります。そういった技術の習得にもリソースは必要です。

また、2020年以降を考えると、kintone以外にも軸は必要だと考えています。その一環として、以前にも取り組んだDrupal案件を久々に請けることになりました。ただ今回は、弊社の代表が手掛けるだけではなく、技術伝達も含めたいと思いました。Drupalは日本ではあまり技術者がおらず、Drupalをスキルセットに加えておけば継続的な売上につながるとの思惑もあります。その技術伝達に今月はかなりのリソースを費やしてしまいました。リモートではなくFace To Faceで伝えてはいるものの、やはり短期では難しいと感じています。それが今月の外注費増の原因でもあります。

もう一つ、軸にしたい技術があります。それはIoTなどハードウェアとの連携です。IoTについてはすでに案件として請けていますが、それ以外のハードウェアとの連携について、有望なお話を今月いただきました。あと、基盤であるAWSやNifty Mobile Backendについては、中のご担当者様とパイプがつながりました。なので、今後はそれらとkintoneを統合していき、案件として提案していきたいと考えています。

今月はコーディングや構築、提案、そして人前で話をする事については自分の中で成長を感じました。ただ、書くことがおろそかになっています。本音採用様のCarry Meで連載していた「アクアビット航海記」が39回を最後に中座してしまっています。別の場での連載再開も持ちかけられていますがまだ未定です。以前読んだ本のレビューをアップすることも今月はなかなかできませんでした。定期的に書く作業を行わねば、メールや提案書の文章などの質が落ちてしまうというのに。書くアウトプットが少なかったことも今月の反省点です。

七月は反省を生かし、売上よりも粗利率を考慮しながら経営したいと思います。もちろん、プライベートの生活も大切にしながら。

慢心することなかれ、安住することなかれ、変化を恐れることなかれ、今に満足することなかれ。


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