この度、2015年4月1日付けで、個人事業主から合同会社アクアビットへと法人化いたしました。
2006年2月から9年の間、個人事業主として活動してまいりました。その間、私の年齢も40の大台に乗り、次の段階へ歩を進める時期が来たように思います。私にはかねてから温め続けてきた人生観があります。どこで私の生きた証を示せるか。社会に対して何が貢献できるのか。それを試すには今しかない、という勢いのまま法人化の道を選びました。
これまでの9年間、順風満帆というわけにはいきませんでした。仕事と家族の両立を図る中、様々な試行錯誤を行ってきました。失敗もしましたし、成功の喜びも味わいました。そもそも本来ならば3年前に妻が歯科医を開業した時期に合わせ、法人化を考えていました。ところがそう上手くはいきません。歯科医開業に当っての資金計画を大きく狂わせる出来事があったのです。そのあおりを受け、法人化計画も延期となってしまいました。返す返すも残念な出来事です。しかし、ここにきてようやく歯科医の経営が安定軌道へと乗り始めました。この時宜を逃すと次はありません。
私がまだまだ未熟であることは自覚しています。しかし、私は一生未熟でいいと思っています。自分が完成した、熟したと思った途端、その後の成長の余地はなくなります。つねに未熟である自分を念頭に置く。お客様に対しても、ともに働く仲間に対しても、謙虚に居丈高にならず、飾り立てず、未熟な自分を受け入れて、ともに成長しようとする想い。そんな想いを胸に抱いて、当社を育てていきたいと思っています。
物事は前向きにとらえ、人の陰口は決して云わない。お客さまにも従業員にも自分にも完璧を求めない。自分は未熟者で、まだ延びしろがあると考え、全ての出来事は自分を成長させる糧と受け止める。人生は良い時もあれば悪い時もあり、決算時にはプラスマイナス0となる。これは私が今までの人生で得た人生訓です。
世間に対して後ろ暗い利益を上げるような会社にはしたくありません。会社の利益よりもお客様や働く人の幸せを考えたいと思います。私を含めた従業員には家族を優先して第一に考えてもらえるような環境を整え、無理な残業はなくします。要は多様な働き方を実践できるような会社ということです。イクメンももちろん歓迎です。これから制度構築を進めていきますが、先進的な勤務体系を模索していければと思っています。
とはいえ、理想をかかげるには足元をしっかり固める必要があります。そのため、しばらくは個人事業主の延長の営業スタイルでいきます。つまりは日中に私が自由に動けない状態が続くということです。もちろんそういった状態は早めに改めなければなりません。昨年、私自身にもkintoneエヴァンジェリストとしてご指名を頂きました。その一方、自治会の総務部長を務めさせて頂いた経験や以前からのお仕事でのお付き合いから、自治会様やマンション管理組合様からのシステム構築のご縁も頂くようになっています。従来のビジネスの観点からは敬遠されがちだったこういった業種の方々との協業。ニーズも需要もあるのに、利益化が難しいとされてきた案件。ここにkintoneなどを始めとしたクラウドソリューションを活用すれば、弊社のようなスタートアップ企業にも活路が見いだせるのではないかと考えています。
長くなりましたが、弊社を今後ともよろしくお願いいたします。