【7日間ブックカバーチャレンジ】

Day4 「ワーク・シフト」

Day4として取り上げるのはこちらの本です。

今、新型コロナウィルスによって、人々のライフ・ワークスタイルは変化を強いられています。
ウィズ・コロナ、アフター・コロナといった言葉のもと、通勤・通学といった習慣さえ、廃れようとしています。
先日の連休も、風物詩だったはずの大渋滞が一掃され、らしさなど全く感じられませんでした。

多くの方が、この変化の速さについていけない、と感じていることでしょう。
新たな暮らし方に無理やり適応させられ、うんざりしている方も多いことでしょう。

実は、こうした変化はすでに予測されていました。複数の識者、複数の書籍によって。
本書もその一つです。

通勤の必要はなくなり、人々はテレワークやリモートワークに勤しむ。外出はするけれども、オンラインで友人と会話を楽しむ。
そんな未来です。
本書にはそのような世界が、2025年の姿として描かれています。

情報技術の進化が暮らし方・働き方に劇的な変化をもたらす。
そうした予測は、私は今までに読んだいくつもの書籍ですでに知っていました。
それらに共通していた論調では、暮らし方・働き方の変化とは、来るか来ないかの問題ではなく、変化の速度が緩やかなのか急なのかの違いだけ、ということでした。

本書はそうした変化がもたらす負の側面も描いています。
孤独に苦しんだり、距離の制約がなくなったことで、のべつまくなしにやって来る仕事の連絡に追い立てられる人。人口や環境問題の問題など。
本書は世界が変わる事は前提とした上で、その中で生きるための処方箋を書いてくれています。
今、コロナが席巻する世界で、今後の生き方について途方に暮れている方は、ぜひ読まれたほうがよいでしょう。

いくら複数の予測が変わりゆく未来を予測していたとはいえ、これだけの速度で働き方や暮らし方が変わってしまった以上、コロナが収束したとしても元に戻ることはないはずです。
先日もロサンゼルス・タイムズにLow-Tech Japanと揶揄されていた古いやり方には。

もはや古い働き方を懐かしむのではなく、新たな時代に適合していかなければ生き抜いていけません。
少なくともビジネスの世界では。

本書で豊富に挙げられている処方箋の中で、私の心に最も刺さったことがあります。
それはゼネラリストでなく、エキスパートとして生きることの勧めです。

私が本書を読んだのは2015/6/28のことでした。
当時、私は4/1に法人化を果たしたばかりで、次のステップに進もうとしていました。
それなのに、弊社と私の生き方をどうすればよいか考えあぐねていました。

思えば、それまでの私は、乱読に明け暮れ、ゼネラリストを目指していました。
博覧強記を誇り、世界の秘密を解き明かさんと読書に没頭するような。

そのため、当時の私は法人化を果たしたとはいえ、武器となるものを持っていませんでした。
あえて武器を探すとすれば、前年の7月にkintoneエバンジェリストに任命されていたことぐらいでしょうか。
ところが、当時の私は某プロジェクトの常駐現場にフルで入っており、kintoneのイベントにもほとんど参加できずにいました。
常駐現場の他にも、いくつかの案件を並行して請けていたとはいえ、今後の展望が持てないままでした。

そのタイミングで本書を読んだことで、私はゼネラリストからエキスパートにならねば、と思いました。
そして、その時から徐々に常駐現場を縮小し、2年半後に常駐現場を抜けることができました。
同時にkintone案件の受注を増やし、少しずつkintoneのエキスパートとしての認知度を増すように努めました。

私のキャリアの中でも、本書は思い出に残る一冊です。

そもそも、本書を読んだきっかけは、ハマドクというビジネス書の読書会で課題図書に取り上げられたことでした。
私が初めて参加した読書会で出会った本書。そうした意味でも記憶に残る一冊です。

ということで、三つ目のバトンを渡させていただきます。横浜で行政書士として活躍されているハマドク主催者の清水直( Sunao Shimizu )先生です。
弊社の設立時には大変お世話になりました。
また、オンラインでハマドクをやりたいですね。

それでは皆さんまた明日!
※毎日バトンを渡すこともあるようですが、私は適当に渡すつもりです。事前に了解を取ったうえで。
なお、私は今までこうしたチャレンジには距離を置いていました。ですが、このチャレンジは参加する意義があると感じたので、参加させていただいております。
もしご興味がある方はDMをもらえればバトンをお渡しします。

「ワーク・シフト」
単行本 ハードカバー:412ページ
リンダ・グラットン(著)、池村千秋(訳)、プレジデント社(2012/8/5出版)
ISBN978-4-8334-2016-7

Day1 「FACTFULLNESS」
Day2 「成吉思汗の秘密」
Day3 「占星術殺人事件」
Day4 「ワーク・シフト」
Day5 「?」
Day6 「?」
Day7 「?」

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7日間ブックカバーチャレンジ
【目的とルール】
●読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、参加方法は好きな本を1日1冊、7日間投稿する
●本についての説明はナシで表紙画像だけアップ
●都度1人のFB友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いする
#7日間ブックカバーチャレンジ #WORKSHIFT


カテゴリ: 読ん読く.
最終更新日: 5月 26, 2020

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