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こどもの居場所大会 in 東京に参加しました


3月2日に「こどもの居場所大会 in 東京」に参加しました。

開催された場所は日本橋にあるサイボウズ本社の27階です。
私にとっては行き慣れた場所で開催されたこのイベントですが、今回は実際に参加するのが大変でした。

その理由は、当日の朝に富士吉田にいたためです。
前日まで二泊三日のやまなしワーケーションに参加していました。皆さんと別れた後、私だけ富士吉田に向かい「よっちゃばれっ kintone 無尽 Vol.3」に参加し、西裏で二軒を皆さんと楽しんだ翌朝、私は東京に向かいました。
寝坊せずに、富士吉田駅から列車に乗り込めましたが、「かいじ」の車内では眠りこけていました。

開会は10時でしたが、ぎりぎり間に合いました。
私をお招きくださったサイボウズの中村龍太さんとお会いし、三日分の荷物が詰まったトランクをHOUSTON部屋に置かせてもらいました。


今回は私にとって新鮮な集まりでした。
こどもの居場所大会。つまり、主役は子供です。私にとってこどもの居場所と聞いて真っ先に思い出すのは学童保育です。
娘たちは合わせて6年間通っていましたし、私も役員を務めました。妻は保護者会長も務めていました。

しかし、学童保育以外の子供の居場所については、私はあまり理解していませんでした。

そもそも、わが国の教育制度について、私はとおり一般の知識しか持っていません。
私は西宮市立の幼稚園、小中学校、兵庫県立の高校、そして私立大学を経て今に至ります。その間、学童には行きませんでしたし、塾も少し通った程度です。
順当な学校生活を送ってきた反動からか、社会人になってからは常に道を外れっぱなしです。今も相変わらず既定の道から外れた人生を歩んでいます。

では、学生時代は学校生活に順応できていたかというと、結構危なっかしかったと思います。不登校にこそなりませんでしたが、中一の頃は休みがちでしたし、いじめられた経験もあります。

私の学生時代に、このような選択肢を提供してくれる人がいたら。そして、学校以外の選択肢があれば、私もそちらに頼っていたことでしょう。
今回はそうした居場所を運営している団体の方が多数集まり、運営事例について貴重なお話を伺うことができました。

どうしても授業の仕組みに馴染めない人。勉強についていけてない人。友達同士での人間関係がうまく構築できなかった人。そしてそもそも肉体的・精神的に障害を抱えていらっしゃる方。
現代は多様性を重視する時代です。
そうした一般的な教育制度に馴染めない方に対し、社会も選択肢を与えるべきだと思います。
また、画一的な教育が効果を発揮した高度経済成長期は遠くなり、今のわが国にあった多様性が教育にも求められているはずです。

私の祖父は教育学の研究者です。戦後すぐの明石附小プランという教育プランの策定運動の中心人物でした。
祖父が研究者として脂がのり切っている時期であれば、今の多様化の動きにもきっと関心を持ってくれたのではないかと思います。

今回参加されている方々は、教育の多様化を実践し、日々の運営を通して社会に貢献してらっしゃる方でしょう。
ただ、多くの団体が登壇していたため、私は全てにコメントができません。

ですが、いくつか触れさせてもらいます。

「シン・スクール」さんのゲーム・AI・IoTを使う先進的な取り組みには感銘を受けました。
また、「みんなのプロジェクト学校」の参加者たちによる自主的なイベント開催は居場所作りの神髄をみました。
「フリースクール 滝野川高等学院」さんの取り組みの広がりは、学校制度の枠の窮屈さをかえって意識させました。
さらに「なにかし堂」さんの医療をからめての街の居場所作りの取り組みは、参考にしたいと思わせてくれました。
最後に「れもんハウス」さんのカリキュラムとは縁の遠い自由な運営も居場所作りの可能性を見せてくれました。


それらの皆さんの話の後、サイボウズさんの中村さんから理事を務める「一般社団法人 ぴおねろの森」についての説明がありました。

ソーシャルデザインラボとしてのビジョンである「多様な価値観の人が安心して暮らしている社会づくり」の紹介の後は、私もスライドに登場し、紹介いただきました。
それを受け、私も来場の皆さんの前で立ち上がって挨拶しました。



私も「多様な価値観の人が安心して暮らしている社会づくり」というビジョンには強く賛同します。
昔から同調圧力に苦手意識があり、他人と同じ行動を取ることに抵抗を感じていました。
そもそも、私がサイボウズのkintoneを推し始めたのは、この価値観に強く共鳴したからです。
技術者として可能性を感じ、自分が食べていけるという成算があったことも確かです。しかし、それだけでは10年近くもエバンジェリストを続けることはできません。
私も誰もが自分の好きなように生きられる社会を目指したいと思い、それに向けてできることをしたいと思います。

最近は案件を多数いただいており、経営者としてもやることが多すぎて初心を忘れかけていました。
今回の「こどもの居場所大会 in 東京」や中村さんのスライドはその気持ちを思い出させてくれました。

さて、昼食を食べに行った後、再開したセッションのいくつかを聞きそびれました。

聞けたセッションの中では、渋谷区議会議員の神薗まちこさんのお話は、非常に興味深かったです。
渋谷区の学校教育に関する取り組みについては、以前から断片的に耳にしていました。
その取り組みを先頭に立って進められている神薗区議の取り組みは興味深いものでした。
教育ICTは私にとってもスキルが活かせるよい場になりそうです。

また、その後の発達障害・特別支援教育の研究をされている加藤浩平氏の話もとても興味深いものでした。
この分野については全く知識がなかったのですが、コミュニケーションが苦手な子供もTRPGという媒体であれば場に入っていけるということも知らなかったです。知らないことを知り、自分がアップデートされた気分です。

終わった後も、私に話しかけに来てくださる方やご相談に来てくださる方など。
そういえば偶然にも弊社のサテライトオフィスのすぐ近くでも今度フリースクールが開校されるらしく、そういったご縁もつながりました。


弊社が皆さんをどのように支援できるか。
それらを開発するとご予算的にも難しくなるはず。となると初歩をお教えし、伴走しながらやるしかないはずなのです。
私個人として、そして弊社として、これから居場所作りをされている皆さんにどのように価値を提供していけるか考えています。
弊社としても、そのための仕組みを構築する必要があります。

今回の「こどもの居場所大会 in 東京」はそのよいきっかけになりそうです。

皆様、ありがとうございました。


Ship Vol.2に参加してきました


2023年12月8日に『Ship Vol.2』に参加してきました。

会場はサイボウズ社本社。前日のMOVED MeetUpも同じ場所だったので、二日連続の訪問です。

今回のShipへの参加は私にとって初めてです。4/21にVol.1が催された際は、私に参加する余裕がなかったため、弊社のメンバーに代わりに参加してもらいました。

あれから約8カ月近く経ち、弊社の状況にも変化が生じました。
そして私自身の考えも変化しました。

どう変わったかと言うと、kintoneシステム開発においてJavaScriptを主に使ったカスタマイズの限界を悟りました。

つまり、もう、案件の数が増えすぎて、JavaScriptだけで対応しきれなくなりました。
そもそもkintone自体が、容易に変化するお客様の仕様に柔軟に対応することを前提にしています。kintoneが変わるなら、カスタマイズ要件も頻繁に変わります。
どれだけ要件定義を入念に行ってもそれは変わりません。お客様自身が確定させたつもりの仕様も、社会情勢の変動によって変更を余儀なくされます。しかもその速度はますます速まっている昨今です。
kintoneシステム開発のやり方もアジャイル開発の考えが主流になっている今、いちど決まった要件が覆らないかつての常識は通用しません。
そして、JavaScript開発ではどうしてもその速度においてプラグインにかないません。つまり、JavaScript開発を続けていると、いつまでたっても生産性が上がりません。

弊社はJavaScriptで頑張ってやってきました。うちのメンバーもJavaScript開発では多層Promiseを扱った実装もこなしてくれるようになっています。
が、今年に入ってエンジニアの育成が必要になった途端、JavaScriptを書く前提の育成の速度ではプラグインに及ばない現実にやられました。
ということは、JavaScriptでやり切れるとすれば、最初からスキルのあるエンジニアを抱えている場合のみです。
この半年でその現実を痛感しました。

JavaScriptに成り代わり、kintoneのカスタマイズを行う手段はいろいろとあります。大きく分けるとプラグインか外部サービスでしょうか。
外部サービスは著名なところではgusuku Customineやトヨクモシリーズがあります。
一方、プラグインは有償無償を問わず、各社様から多種多様のプラグインが提供されています。

krewDataやkrewSheetは、一つのプラグインだけで、アプリ連携やデータ連携処理を何重にもつなげて行えることが特徴です。
と、偉そうなことを書いていますが、実は私がkrewDataを触り始めたのはつい最近です。この半年どころか、2カ月以内です。

gusuku Customineは5、6年ほど前から触っていたにもかかわらず、krewDataを触るのが遅れたのは、弊社のお客様が使っていらっしゃらなかったことが理由です。

ところが、今年になって二つの案件でkrewDataを扱うことになり、私も実際に触ることになりました。そして、その機能に舌を巻きました。

実際、krewDataはよくできていると思います。
フローをつなげていき、上流の設定値が変わったら、連結される下流のフローに一気に反映する点もなかなか魅力的です。
慣れてくると、JavaScriptよりもかなり簡単です。

正直にいうと、krewDataで実現できることはJavaScriptでも書けます。フローの連携もできます。
ところが、案件によっては、複雑な連携を何十にも連ねる実装をJavaScriptで書こうとするとかなりのコード量になるでしょう。
その中のどこか1カ所でもPromiseのReturnを置く位置を間違えれば、またはResolveやRejectの値を間違えれば、途端によくない結果を招きます。

また、せっかく実装してもお客様側の仕様が変更になると、その全てがやり直しになってしまいます。
krewDataは、そうしたコーディングにまつわるあらゆる手間を省いてくれます。私がkrewDataの機能に舌を巻いたのもそれが理由です。

上記のようないきさつをへて変化しつつあった私の心を待っていたかのように、今回、Ship開催のアナウンスがありました。
そして、私自身がまだグレープシティ、現在のメシウス社の文化や社風を十分に理解していません。
そこで、今回はShipに参加しようと思いました。
ところが、私の調整がなかなかつかずにいるうちに、ページからShipが申し込めなくなってしまいました。

今回は運営するメシウス様のご好意で、後から追加枠として入れていただけることになりました。感謝いたします。

さて、今回はサイボウズ社27Fに繁るシンボル「サイボウ樹」の前に集ってのセミナー形式。私にとってこの形式は久々です。


最初にメシウス社の佐藤さんと大江さんより開会の挨拶。


そして、株式会社ZOZOの新井さん(あーけん)からは「krewDataのすゝめ」。
ふむ、Char関数はVBAを扱う際にはよく使いますが、krewDataでも使えるんですね。
そして、膨大なデータチェック自体もkrewDataだけで完結できる可能性を見せてもらえたのは、まさにイベントならではの気づきです。あーけんさんに感謝です。


続いて、NPO法人チャリティーサンタの青山さんから「全国のサンタクロースを支えるkintone 開発」。
こちらは主にkrewSheetをお使いの事例でした。
krewSheetは、私も以前からお客様の案件によっては導入したりして使っていました。
Excelからkintoneにチャレンジしたお客様に、高いハードルを与えずにkintoneになじんでもらう際、krewSheetは最適なツールです。
krewSheetを使って運用を直観的にしながら、集計もkrewDataを効果的に使っていらっしゃる良い事例でした。
また、チーム応援ライセンスが適用できるユーザーはkrewシリーズが安価に使えるプランがあることを私はあまり認識していませんでした。この可能性を知った事も、ありがたい情報でした。青山さんに感謝です。


続いて、マルテー大塚の石井さんより「キントーンとアクセスの話」。
上に書いた通り、私はkrewDataを使っていて、kintoneではできなかったSQLを活用した可能性に驚きました。
kintoneではOUTER JOINもUNIONもできません。Group ByもHavingもそれを使ったデータ加工やアプリ連携をするにあたってはJavaScriptやAlaSQLなどのライブラリが必要です。
石井さんのセッションでは、こうしたSQLを起点としたさまざまな事例を取り上げてくださいました。
私もそうですが、RDBやSQLに慣れている者にとってkintoneの癖と呼べる点こそ、このSQL的なアプローチができない点です。
技術者にさらにkintoneを使っていただくうえで、石井さんのセッションは参考になるはずです。石井さん、ありがとうございました。


続いてメシウス社の佐藤さんより「krewのマーケチームではこうやって予実管理してます」。
これも、Excelでは直感的にできていたのに、kintoneでは直感的な操作ができないと考える人への好事例ですね。
こうした事例は、最終的なデータ加工や見せ方に関する部分なので、私もそこまで積極的にお客様に提案してこなかったのですが、より最後の一塩の意味をこめて、今後は提案していきたいと思いました。
佐藤さんには今回追加枠のご案内もいただきました。それも含めてありがとうございました。


さて、その後はkrewラベル付きのビールやジュースが配られ、交流タイムです。
5つほど属性ごとに分かれて集まってもらい、そこで輪になって語ってもらう趣旨がアナウンスされました。
さて、私の属性はkintone初心者ではないし、情シスでもありません。どちらかといえばkrewData初心者のようなもの。近くにたまたま近くにいたいた中尾さんと、どのグループに行きましょうかね~とのんきに話していたら、いつのまにかグループが定まっていました。なので、私は中尾さんに加え、同じようにはみ子になってしまったお二方と四人で話をしていました。


なるほど、こういう運営方法なのですね。理解できたところで、次の懇親会第二部の時間になりました。
ところが私はこの日の夜、横浜で忘年会の約束がありました。そのため、ここで辞去しました。

雰囲気も把握したし、また次の機会があれば参加したいと思います。メシウスさん、参加者の皆さん、ありがとうございました。


MOVED MeetUpに参加してきました



2023/12/7に『Moved MeetUp』に参加してきました。

参加した際の全体的な感想は、こちらのnoteに詳細に記載しています。

このnoteは弊社内部向けにイベントの翌日に書いたものを、二日後に公開する際にリライトしています。
その中で触れたとおり、最初の三つのセッションは遅刻して聞けませんでした。

そこで、参加者向けに限定公開された動画を後日見た後、当日の感想も踏まえて書き直したのが本稿となります。

上で取り上げたnoteの中でも触れましたが、会場で配布された冊子に記載されていた内容は、私の心に深く響きました。
冊子の中にはこのような文章がありました。
「一人で抱え込み、なんとか踏ん張ろうともがく日々が続きましたが、会社を畳む気はありませんでした。」
「当時の渋谷は起業家であっても経営者ではなかったのです。」
これらはMOVEDを創業した渋谷さんが創業時に味わった苦しみです。そして、冊子の中にはそこからの打開のストーリーが書かれていました。それらは、同じ経営者である私にとっても深く共感できるものでした。

冒頭の渋谷さんの基調講演「今日も、だれかの #きっかけ になる」を拝見したところ、冊子に書かれていた苦労についてはネガティブになるから、ということであまり触れておられませんでした。

これは適切な判断だと思います。祝うべきイベントの日にネガティブな情報を控えるのは理にかなっています。
ネガティブな情報は、イベントに参加した皆さんが帰り路に冊子を読むことで知ればよいはずです。
創業期の苦労を乗り越えたからこそMoved MeetUpが開催できるまでに至ったことが参加者に伝われば、余韻も増すというものです。

私自身もまさにその余韻を感じました。
私の場合は参加者の大半の方とは違い、先に冊子を読んでから渋谷さんの講演を拝聴しました。
でも、余韻は今も残っています。そして今も経営に難儀する者として、這い上がり、このようなイベントを開く良い手本を見せてくれたことに尊敬の気持ちしかありません。
志が真っ当で、戦略が正しい方向を向いていれば、会社は必ず上を向いて前に歩ける。そんな勇気すら与えてくれました。

そもそも私たちはなんのために会社を興すのか。そして活動するのか。
従業員の食い扶持を稼ぐのは必要ですし、組織に属することで将来のリスクから逃れられます。また組織の中でともに歩むことで不安も軽減されます。
ここまではイベントの中で小林さんが言及されていたマズローの五段階欲求説の中で低次の欲求として分類されています。

企業として食い扶持を稼ぐのは当たり前です。が、弊社も苦戦しているとおり、これすら実現することが難しいのです。
企業の生存率は資料によってまちまちですが、最初の創業期で少なくない企業の志が潰えていくのが現実です。

そのような当初の試練を乗り越えられたMOVEDさんが、次の段階に進むのは必然といえます。
尊厳欲求としての、他社から認められたいための活動。
自己実現欲求としての、自らの能力を創造的に生かしたいための活動。
それぞれ、五段階欲求説の中では高次の欲求として位置づけられています。

面白いのは、MOVEDさんの活動が自社メンバーに対してその欲求を満たせるようにしているだけでなく、「顧客」にもその欲求を実現してもらうための仕組みを備えていることです。

私たちシステム開発業者は、顧客の業務改善のためのシステム開発に従事します。
ところが今までのわが国ではシステムの目的が単にオペレーションを楽にし、業務効率を上げるためだけになっていたように考えます。つまり低次の欲求を満たすためのシステム開発でした。
もちろん、人によってはそこから独力で次のレベルに進む方もいるでしょうが、そのような方が少数派。

仕事とは組織の目的に沿うことが当たり前。個人の欲求などプライベートの時間で好きにやればよい。
そんな風潮において、MOVEDさんが顧客の高次の欲求を満たすことを提供する価値としておいていらっしゃることが新鮮でした。

それについては、次のセッションで詳細が明かされました。
地域支援部さんの「糸魚川をご存知ですか? MOVEDと市がタッグで挑む地域支援」
この活動こそ、その高次の欲求を自社メンバーと顧客に提供するものではないかと思います。

システム開発や人材育成を行う会社がなぜ地域支援まで携わるのか。
その理由こそ、私が常日頃考えている関心の対象です。

私は旅が好きです。旅をすることをそのものを仕事につなげたい。
ところが、私は旅とは関係ない企業に勤めました。そうすると、土日祝しか旅はできません。
その後、システム開発者として独立すると、なおさらそんな旅が不可能になってしまいました。
そもそも作家やライターにならなければそんな仕事はできない。

私にとっての自分の自己実現とは何か。それを考えた時、私はそれを旅においてしまうのです。システム開発ではなく。
地域支援こそ、旅をしながら、それを顧客への価値の提供につなげられるのではないか。
CLS道東やCLS高知でもそうした活動を実践されている方に多数お会いしました。

私にもそれができるはず。
私がMOVEDさんにお誘いされた際、7月の「糸と魚と川」に参加させてもらった理由もそこにありました。

今までにもワーケーションでいくつかの県に滞在してきました。それは旅の欲求を満たせて楽しかったのですが、私が行ったタイミングがずれていたこともあって、地元の方とのイベントでの触れ合いがなかなかできずにいました。
それがようやく昨年あたりから、CLS道東やCLS高知といったイベントで実現できるようになってきました。
その結果が「糸と魚と川」への参加として結実しました。この時にコジロウさんに撮っていただいた写真は今年の私のベストショットだと思います。

都会の者からこうした笑顔を引き出す。そして、地元にとって少しでも活性化へ協力してもらうための何かを引き出す。

MOVEDさんの活動が高次の欲求を満たすことにある証しといえます。

ただし、高次の欲求を満たすためには、私たちも努力が必要です。
そして、努力しようにも、独力ではなかなか難しい。
それをお助けするのがクラウドユニバーシティです。

クラウドユニバーシティの「kintone人材育成のポイントとは? 受講企業の本音トーク!」

では受講企業さん二社が登場し、その内容を受講者の立場から深堀しておられました。

kintoneの使い方を教えることの難しさは、私も実際にやっているからわかります。
弊社に入ってきたメンバーもそろそろ三年になりますが、うちに入る前に専門学校で半年ほど技術を学んだだけで、弊社の面接の際はkintoneの存在すらしりませんでした。
そんな彼も、いまや多重PromiseをJavaScriptで扱えるまでになりました。すでにkintone開発だけならほぼ任せられるようになっています。

ところが、そんな成功例はレアケースです。私が社運をかけてマンツーマンで教えた結果にすぎません。
実際、私が続けて人を雇った際は、雇った分だけかさむ人件費を稼ぐため、他の案件に追われて教育には時間をかけられていません。そして、悪循環に陥っています。

日常業務と並行してDX人材を育てるのは、システム開発会社ですら、容易なものではありません。
ましてや、システム開発を業務の軸に据えてない他の会社さんの場合、日常業務の合間に一からDX人材を育成しなければなりません。その大変さは察することができます。

さて、それ以降のセッションについては、上記のnoteでも触れたので繰り返しません。
どれも弊社や私にとって有用なものです。

今回、動画を見直したことで感じたことや学んだことを本稿に記しました。
それを踏まえ、来年の1月に予定されているMOVEDさんのイベントに参加する予定です。
冬の「糸と魚と川」では、高次の欲求をどのように伝えていくか。私自身の経験から得られた提案をワークの中で行えれば、それが私自身にとってもより具体的な実践結果として学びになると期待しています。そしてそれが弊社の今後の活動の糧になるはずです。

まずはMOVEDの皆様、参加された皆様、ありがとうございました。



おいでなって! ビルド山梨に運営・参加してきました



2023/12/2に甲府において『おいでなって! ビルド山梨』というイベントを開催しました。
運営メンバーは、私(代表)、妻(役員)、そして長女(総務・経理担当)でした。
告知ページ

1.総括


このイベントは弊社が催しました。企画から会場確保、さらに告知や当日の進行まで。
すべてが弊社の責任の下にありました。

『ビルド山梨』の開催目的は、最低限の目標を達成できたと考えています。
むしろ、10日前までほとんど動いていなかったことを考えると、上出来だったと思います。

ところが、うちの家族の中でこのイベントの総括が全くできていません。私もnoteでもブログでもこの総括は妻に任せようと思い、何も書かずにいました。
ところが、妻はFacebookに投稿した内容で満足し、総括は終わったと考えている節があります。あれでは総括になっていません。それはよくないので、本稿としてアップします。

『ビルド山梨』の開催目的とは、2024年6月29日に予定している地域クラウド交流会(ちいクラ)のキックオフです。

そもそも、この12月2日こそが、本来のちいクラの開催予定日でした。ところが妻の判断で延期し、新たに山梨県立図書館で予約し直しました。
ちいクラの参加予定人数から考えると、この日の会場であるコットンクラブさんがではキャパシティが足りないこと。そもそも妻のスケジュールから、12月開催が厳しいこと。

せっかく予約を取って押さえていたコットンクラブさんの場を活かすため、初めはkintone Café 山梨の開催も検討しました。
kintone Café 山梨は時期尚早という判断が運営メンバーの皆さんとの打ち合わせでなされました。であるなら、弊社主催でイベントを開催し、そこにちいクラに関わってほしいと思う方々に集ってもらい、交流を深めよう。それが今回の目的でした

前の日に突貫で資料を作り、当日、それを見事に説明しきったこと。
次のちいクラに向け必要となる方に来ていただき、その方々にきちんと説明ができたこと。今後の主要なメンバーの交流が図れ、信頼感も向上できたこと。
本当に上々な出来だったと思います。

が、ここでダメ出しをしておく必要があります。まず、上のような上出来の結果になったのは、妻の個の能力があったこと。参加者の皆さんの登壇協力とプレゼン能力があったことです。
これがなかったらかなりグダグダだったはず。ちいクラ山梨の開催にも悪影響を及ぼしかねないところでした。

2.悪かった点

最大の欠点は10日前まで事前の準備が全くできていなかったことです。

『ビルド山梨』は弊社で催したイベントなので、最終的な責任は代表である私にあります。
が、イベントの仕切りは全部妻に任せようと思ってました。なにしろ、ちいクラのオーガナイザーは妻ですから。

ところが11月になっても妻は動く気配がありません。たまりかねた私は、11月19日に家族で山梨の八ヶ岳に行く車中でその話を振りました。ところが芳しい反応がありません。娘たちとの話に興じている妻。おそらく、開催のイメージがつかめず、どうしたら良いかわからないので、イベント開催から逃避しているようにすら見えました。

これはまずい、このままでは間違いなく12月2日のイベントは失敗すると思いました。
そのため、その日から翌日にかけ、私から皆さんに登壇依頼を送りました。そして、相談内容をまとめ、当日のタイムスケジュールの素案も私の方で考えました。
信じられないことに開催の12日前まで誰になんの話をしてもらうのか、イベントの内容も含めて何も決まってなかったんです。


妻の個人的な能力はさすがです。前日から夜中までかけてちいクラの説明資料を突貫で作りました。そして、当日も見事にそれを話し、演じ切りました。参加された皆さんからも妻の話す能力の高さに印象を持ってもらえたと思います。

が、ちいクラは個人能力を出す場ではありません。全員で作り上げていくイベントのはずです。今回のやり方だと、当日に手伝ってくれるスタッフが準備不足で臨み、右往左往することになるのは必至。まず間違いなくやばいことになるでしょう。ここは猛省を促したい。

3.当日の様子

さて、当日の様子です。
私が登壇をお願いした方々の出番も含め、妻には開催の前日にスケジュールを再調整してもらいました。

会場のコットンクラブは80人は入れるキャバだったので、集まった15人は少し寂しい気もしましたが、それでもキーとなる皆さんが集って下さったと思います。
本当に皆さんには感謝です。


まずは妻から開催開始のご挨拶。


そして続いて藤野さんに一言ご挨拶をその場でお願いしました。
妻がちいクラ山梨を開催するにあたり、藤野さんと出会ったことから山梨での人脈つくりがスタートしました。藤野さんにはいろんな方を紹介してくださり、感謝しています。今後もちいクラ山梨には関わっていただきたいと願っています。

続いて会場にいらっしゃる方々に自己紹介をお願いしました。座っている場所の順番に。
山梨の大企業で活躍されている方、kintone Café 山梨の主催者、山梨の自治体にお勤めの方、サイボウズ社の社員、山梨に移住し起業されている方、山梨中央銀行に勤めつつ、地元の若手支援や山梨経済活性化をしている方、山梨に移住と会社移転を検討している方。山梨のこれからを担っていただく志のある方々です。


そして、妻によるちいクラの説明。
上にも書きましたが、話すことについては妻はさすがです。資料も前日に突貫で作ったにしては起承転結も備わっていました。


皆さんにもちいクラが何か、については伝わったのではないかと思います。
できる限り地域(山梨)の経済を回し、しかもそれを新たに起業したい、または起業して間もない方や企業が発展するための仕組み。
決して一企業(アクアビット)の利益のためではないもの。
妻からはなぜ町田に住むのに山梨で開催しようと思ったかについても話してもらいました。


続いて代表の私からは、kintone Café 山梨の開催から、よっちゃばれっ kintone 無尽の紹介に至るまで、この半年の山梨とkintoneコミュニティのかかわりを話しました。
ちいクラは主催は地域のオーガナイザー、つまり妻や弊社が主催するのイベントです。が、サイボウズ社がちいクラの仕組みを立ち上げ、協賛としても参加してくださっています。

そのkintoneのエコシステムについては会場に来られた方にも説明しておく必要があります。またどの程度山梨で活動を拡げているかについても。
ここで私からkintone Café 山梨の主催者であるあかねさんにバトンたっち。よっちゃばれっ kintone 無尽を立ちあげておられるあかねさんからそのあたりについて補足してもらいました。
続いて同じく主催者の小林さんにも。
お二人のお話から、山梨にkintoneエコシステムを拡げたい思いは伝わったのではないかと思います。あかねさん、小林さんありがとうございました。


続いては富士吉田市の小俣さんから「Cybozu Daysに登壇して」というタイトルで話していただきました。

私から登壇を依頼した狙いは、サイボウズさんの活動を知ってもらうことです。それにはそこに登壇した方に話してもらうのが一番。
皆さんにサイボウズ社が何をしている会社なのか、さらに情報を持ってもらえたのではないかと思います。

そして小俣さん自身が学んだ
アウトプットの大切さ
コミュニティの大切さ
は、ちいクラ山梨にも通ずる点があります。

小俣さんからは富士吉田市で行われる布の芸術祭のチケットを皆さんにご提供いただきました。私は残念ながらいかれませんでしたが、小俣さんありがとうございました。


続いては、富士吉田市に移住された西見さんから「山梨に移住してみて」というタイトルで語っていただきました。
夏の真鶴でのkintone Café 神奈川で初めてお会いしてから、Cybozu Days 2023の弊社ブースの懇親会にも来ていただいたり、他のkintone技術者コミュニティでもご一緒するなど、ご縁が深まっています。

私から登壇を依頼した狙いは、山梨の地域を活性化することがちいクラ山梨のミッションなら、外から流入する経済効果も考えておかねばなりません。それには実際に山梨に移住した方にその体験を話していただくのが一番です。実は弊社も我が家も山梨移住に向けて準備を進めています。
我が家の場合、甲府を念頭に置いていたのですが、西見さんには完全にロックオンされてしまいました。西見さんからはネタも交えて富士吉田への移住を何度も話中でいじっていただきました。甲府市役所の方もいる前というのに(笑)。
でも、西見さんの思いもわかるほど、富士吉田が住みよい場所だということは伝わってきました。本当に検討しています。実はこのイベントの二週間ほど後に実際に富士吉田に泊まりました。西見さんありがとうございました。


続いては、山口さんから。「外から見た山梨」というタイトルで語っていただきました。
山口さんと初めてお会いしたのも夏の真鶴のkintone Café 神奈川です。そこではワールドカフェのファシリテーターを務めていただきました。
その後、山口さんが山梨中央銀行にお招きされ、山梨でも何度も講師として招かれていることを知り、ぜひ外からの視点を話していただこうと思ったのでした。藤野さんともそこですでに知己であることも知っていたので、ここで話してもらうにふさわしいと。

ところが、私が想像する以上に山口さんは山梨にご縁がある方でした。藤野さんだけでなく、来ていただいていた甲府市役所のお二方ともすでに知己であったとは。
それもそのはず。山口さんは甲府市役所やCROSS BEでも講師を務められたとか。ほかにもさまざまな甲府の企業での研修ファシリテーターの経験をお持ちでした。私の期待以上に山口さんを今回お招きしたことがはまったことがとてもうれしかったです。

山梨の印象を「せまっ!」と一言でまとめ、その真意を「関係人口が多くてせまい → 「それ、やってみよう!」がたくさん生まれる」と覆して見せたあたりはさすが!

4.まとめと今後の交流


というわけで、無事にイベントも終わりました。ここで集合写真を一枚。

続いての、懇親会ですが、実は全く予定を決めていませんでした。
が、コットンクラブさんについてから急遽お店の方とお話をし、参加希望者を募ってある程度人数が集まるようでしたら、お店で簡単な懇親会の開催をお願いできないか聞いてみました。
すると、ご快諾していただいたので、皆さんに募ってみたところ、上の集合写真に登場した方は全員問題ないとのこと。

そこで13人で楽しくお話しさせていただきました。

コットンクラブさんには本当に急なお願いに対応していただき感謝です。素晴らしい音響と設備など、キックオフには十分すぎるほどの会場でした。
またライブでもお伺いさせていただきたいと考えています。

結果として、『おいでなって! ビルド山梨』は甲府市役所からこられたお二方が途中でご用事があるとのことで集合写真には写っていませんが、遅れてこられた方も含めて15名で楽しくやれました。

本日来られた皆さんは、ちいクラに何らかの形で関わっていただければと願っています。

そして、妻も4月の上旬が過ぎれば、縛られていたものから自由になるはずです。おそらく、ちいクラの準備にもまい進できることでしょう。
そうすれば、今回のように直前まで準備を全くやらない、といった状態からは改善されるはず。

そうすれば、きっとちいクラ山梨は成功するはずです。今日、妻が話している姿とそれを聞き入る皆さんの姿からそれを確信しました。

この先、kintone Café 山梨やよっちゃばれっ kintone 無尽などのイベントが予定されています。そして2024年6月29日は山梨県立図書館の1階交流スペースで地域クラウド交流会 in 山梨を開催予定です。
さっそくこのコットンクラブでのご縁をきっかけに次の展開につながったといううれしいお知らせもいただいております。この勢いで今後ともよろしくお願いいたします。


Cybozu Days 2023 に行ってみた


■Cybozu Days 2023 全体について
一昨年は出展担当での初参加、昨年は不参加、今年は一般参加者目線での参加となった。

初参加時には会場のテーマパークのような雰囲気に驚いたが、さすがに2回目となると
慣れてきた。
ただ、各展示エリアから結構大きなボリュームでの展示説明は相変わらず、
もう少し他のエリアの迷惑にならない音量にできないものか。

トレンドとしては、伴走を強く推しているブースが多かった。
あと、全世界的に話題の、「ChatGPT」を取り上げたところ。
ChatGPTでkintoneのアプリ生成ができます、的な見せ方で。
ただ自分としては、まだ商用ベースには載ってきていないと見えた。
使用料をペイできるのかや、まず本当にkintoneに生かせるのかが正直疑問。
2年後くらいになれば、本当に有意義なものになる?可能性はあるはずだが。

■アクアビット出展内容について
2出展とも、引き続きIoTに関連した展示。
料理の鉄人を模したパネルもユニークで、目は引いたと思う。
半面、何を展示しているのかがはっきりしないと感じた。
次回は、奇をてらうような展示ではなく、正攻法でいくべきではないか。
これまでとの違いで、逆に話題性あるかも。
とにかく、パネルで一目で展示内容がわかるのが、必須であると感じた。

■あとがき
展示担当者と違って、今回は立ちっぱなしでなく、休憩しながら見れたので良かった。
それでも、歩き回るのも疲れた。
来年度は、担当になることが予想されるので、デイズ後にも生かせるものを考えたい。
(斉藤さん)


cybozu days 2023に行ってきました。


cybozu days、名前だけ知っていたのですが、今年初めて行かせていただきました。

以前IT関連のフォーラムに参加したことがあるのですが、内観から全く違ってどちらかというと、ピューロランドに
似ているなと思いました。威圧感が全く無くぱっと見てわくわくするような内観でした。

kintoneグッズやお弁当までいただけてサービス満点で、このcybozu daysにとても力を入れているのだなと思いました。
もちろん展示内容はcybozu製品に関連するサービスやシステムで、各企業パネルや実操作できるPCを置いて分かりやすく
表示されていました。

私はkintone関連のプラグインやサービスのブースを中心に回っていました。色々なカスタマイズや出来ることが色々あり、
ネットで調べるよりも実際に見て説明を聞く方が目に入りやすく理解が早かったです。kintoneを使用している方にとっては
ブースを回ることでkintoneで出来ることが広がると思います。

大手のところでは、芸人さんが来られてサービスの説明をされていました。
私は子供の迎えに行かないといけないため、4時間滞在して帰宅しましたが、まだまだ見るところが多く、kintoneに興味がある方は
一日中楽しめるものだと思いました。(前川さん)


2023年11月のまとめ(法人)


令和五年十一月。

おかげさまで弊社の認知度は今月もさらに上がりました。まずはCybozu Daysの4年連続4回目のブース出展が終わりました。

経営の難しさ、厳しさを日々感じています。その一方で、その痛みを乗り越えた自分が成長している実感もかみしめています。
また一つ上のステージに上がれたと思うのは言いすぎかもしれません。が、成長している自分を感じています。

今月は単価を大幅に上げた提案が大型案件の受注につながりました。
今年の出展をばねに、来期はさらに経営の持続的な安定につなげる必要があると手を打っています。
経営状況に楽観はできないですが、弊社のこれからを悲観はしません。むしろ、反省からの伸びしろしかないと上を向いています。

達成度6割。達成感7割。満足感7割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。

●弊社の業績

§ 総括 十一月度の売上は目標を下回りました。

昨年までの体制では、十分に黒字の額です。ですが、今の体制ではまだ赤字です。
とはいえ、なんとか頑張って経営が維持できているのも皆様のおかげです。感謝しています。

弊社には変わらず継続的な売上が見込める案件が増え、引き合いは次々といただけている状態です。
特に今月はうれしいお知らせが二日連続で届きました。
Cybozu Daysの前から大幅に単価を上げて提案した案件の受注の内示がありました。

また、Cybozu Daysでも4年連続の出展を無事に果たし、多くのお客様に弊社ブースにお越しいただきました。

案件が増えても案件をこなすスピードが向上しない。この状況も考え方を切り替え、より効率的なプラグインやサービス使用に切り替えています。
根本的な部分から今までのやり方をすべて切り替えつつあります。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。
・今年のkintone Advent Calendarは弊社代表が作成しました(11/1)。
・弊社がオーガナイザーとして担当する地域クラウド交流会 in 山梨の会場を予約し、来年の6/29の開催が決定しました(11/3)。
・弊社代表が糸魚川物産展に顔を出し、MOVED社の方や糸魚川市の方と交流を深めました(11/5)。
・弊社より新サービス(GO! DO! with-U)を発表しました(11/7)。
・弊社より新サービス(アビットリンク)を発表しました(11/7)。
・弊社代表がCybozu Days 2023の前夜祭で皆さんと交流を深めました(11/7)。
・弊社がCybozu Days 2023にブース出展しました(11/8-9)。
・弊社代表と役員がkintone Café 白馬 Vol.1に参加し、代表は登壇も果たしました(11/11)。
・弊社代表と役員が糸魚川で第39回 全国削ろう会 糸魚川大会に参加しました(11/12)。
・弊社代表と役員と経理担当がスナックジョイゾーに参加しました(11/17)。
・弊社代表がdev kin meetup Vol.1に参加しました(11/28)。
・弊社代表と役員と経理担当がはくばくさんのお招きでAFCチャンピオンズリーグの試合を観戦しました。ヴァンフォーレ甲府 VS メルボルン・シティ(11/29)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。

§ 業務パートナー 今月もまた、複数の企業様との間で機密保持契約を締結しました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。
お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

4月から多くのメンバーに加わってもらった弊社ですが、まだまだチームビルディングができていません。さまざまな課題が出た月でした。
まず、メンバーが疲弊する状況をあらためます。
パートナー企業の技術者さんにも複数の案件に携わってもらっていますが、こちらは数カ月前からすでに案件を絞って関わってもらってます。

外注費や人件費の負担も厳しいですが、なんとか乗り切りたいと思います。


§ 開発案件 今月は九割五分の開発案件がkintoneがらみでした。
今までにいただいた多数の案件の実装作業が続いています。いくつかの案件では検収に至ることができました。本当に感謝します。

ただ、先月は今までの開発のやり方について、ついに変える決断を下しました。

・代表が伴走担当としてお客様に入る。代表が行う作業は、お客様にアプリ構築の実装作業を行ってもらうためのアドバイス。手は動かさない。
・その作業を通じて要件についての理解を双方で深め合うことができる。お客様自身にとってもkintoneの手法を習得することで、よりシステムへの主体性が持て、かつ、要件の揺れが最小限に収められる。
・お客様がアプリを構築する作業と並行して、kintoneの標準機能では難しい機能を可能な限りプラグインや連携サービスを推奨し、カスタマイズ作業が最低限で済むように導く。
・お客様によるアプリ構築が終わった時点で、どうしてもカスタマイズが必要な場合のみ、弊社メンバーにカスタマイズを割り振る。弊社メンバーのカスタマイズ難易度は少し高くなるが、複数の案件を同時にこなす必要が減る。
・同時に他のSaaS/PaaSとの連携作業は、弊社メンバーが専任して実装を行う。
・上記作業により、代表は様々な場所を訪れて商談をこなし、手は動かさずに済む。営業力も維持できる。メンバーは要件が絞られた状態でのカスタマイズに集中できる、メンバーのスキル上達と同時に、複数の業務を円滑にこなすことが可能となる。

そのため、単価設定もさらに変更を加えました。
変更した単価をベースに受注も取れるようになり、自信になりました。

また、代表のトーク力も磨く必要があります。
すでにこの数カ月、代表は複数の場所で研修講師やグループワークの運営にもチャレンジしています。
また、日本各地のkintoneプレーヤーたちにもリアル/オンラインを問わず会いに行き、知見を交換し合っています。

既に先月からいくつかの案件で伴走型に切り替え、一切代表が手を動かさないやり方で実装を進めています。
手ごたえを感じているので、それを引き続き推し進めていきたいと思います。

さらに今月はCybozu Days 2023の前日に二つのサービスをリリースしました。
GO! DO! with-Uとアビットリンクです。前者は伴走開発サービスです。こちらは既にいくつかのお客様で実践している伴走開発サービスに名前を付けた形です。
また後者はkintoneとfreeeの連携カスタマイズをより訴求しやすくしました。実は来月早々にももう一つサービスをリリースする予定です。
こうしたサービスもより出していき、弊社の価値をより世間に訴えていく必要があると思っています。

うちのメンバーはよく頑張ってくれています。そしてこれを糧に成長してい欲しいと思います。
皆の頑張りに報いるためにも、これまでのやり方をあらため、持続可能な経営に変えていきます。

弊社に期待してくださっている方は多くいらっしゃるようです。
そうした皆さんのご期待に応えるためにも、弊社としての体制をきちんと整えていきます。


§ 財務基盤の堅牢化 財務をきっちりすること。前からの課題です。
弊社としては問題ないのに、家計が絡むととたんに脆弱になる。
この点は弊社の長年の課題でした。

少しずつ状況は改善に向かいつつあります。
その流れを加速するため、先々月より代表の長女に弊社に正式に加わってもらい、人事・総務・経理の作業を任せています。
少なくとも、これらの作業に代表のリソースを割かれることがなくなったのは助かっています。

ただ、経営者としての未熟を痛感させられることも多く、財務への能力は引き続き磨いていく必要があると考えています。
弊社への期待の高さを感じ、耳にするにつけ、頑張らなければと思っています。


§ 社内体制 一昨年(2021年)の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に、肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。それを以下に掲示します。

企業理念
「情報技術を生かして、
正直に、飾らずに、自分、家族、パートナー、お客様、地域に寄り添う」

経営理念
「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

9つ(ナイン)の「ない」
「組織図はない」
「タイムカードない」
「ノルマは設けない」
「多数決で決めない」
「社長室は作らない」
「肩書きもいらない」
「皆が経営者の行い」
「定年は強制しない」
「雑談は惜しみない」

アクアビットに合う方
「家族を大切にする気持ちのある方」
「仲間を大切にできる方」
「笑顔のある方」
「まず肯定から入る方」
「夢を持ち続ける方」
「人の話を聴ける方」
「人間が好きな方」
「可能性を信じる方」
「自分が好きな方」
「自分で仕事を見つける方」
「会社に滅私奉公せず公私を大切にする方」

2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、考え方の軸はぶれていません。

ただし、上記の各種理念の内容を変えようとしています。すでにメンバーには意図は伝えました。9月から策定作業を開始していますが、Cybozu Daysには間に合いませんでした。
ただ、必ず理念は変えます。理由は弊社体制の増強や社会の変化などを踏まえていることと、開発体制の変更も踏まえてです。
そもそも理念は変わり続けなければなりません。常に同じ理念はありえません。

その反省も踏まえての理念の変更です。

あと、トピックとしては4月から参画していただいていた方が一人、
Cybozu Daysを機に弊社を離れることになりました。

組織作り、企業理念、ビジョン・ミッション・バリューも適正な待遇を行ってこそ。
よりよい待遇で働いてもらえるよう、さらなる努力が必要と痛感しています。

今後ともなにとぞ弊社をよろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築 今月は外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約6回です。オンライン商談はざっと数えたところ約32回ほどです。
今月、頂戴した名刺は93枚です。

今月もさまざまなご縁をいただきました。
糸魚川物産展、Cybozu Days 2023の前夜祭、Cybozu Days 2023と懇親会とCy-musubi。さらにkintone Café 白馬 Vol.1や糸魚川での全国削ろう会、スナックジョイゾーに、dev kin meetup Vol.1に。月末には山梨のヴァンフォーレ甲府の晴れ姿でも皆さんとお会いしました。











皆さんとの熱いつながりが次の案件につながり、お互いが望むビジネスと人生が広がる。それこそ、まさに弊社が望むあり方です。

弊社が案件の実装に苦戦していても、次々と案件を頂けるのも、こうした出会いがあるからです。

引き続きよろしくお願いいたします。


§  対外活動 今月はこちらのイベントに参加しました。甲府ん!横丁はしご酒ウィーク(11/3)。糸魚川物産展 in 下北沢(11/5)。Cybozu Days 2023(11/8-9)。kintone Café 白馬 Vol.1(11/11)。第39回 全国削ろう会 糸魚川大会(11/12)。スナックジョイゾー(11/17)。devkin meetup Vol.1(11/28)。AFCチャンピオンズリーグ(ヴァンフォーレ甲府 VS メルボルン・シティ)(11/29)。







来月もまだイベント登壇を控えています。記事のリリースなども複数あります。インタビューを受ける予定もあります。

そして、また皆様と交流を深めたいと思っています。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。


§ 執筆活動 以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

今月、書いた本のレビューは0本()。
今月、書いた観劇のレビューは0本()。
今月、書いた映画のレビューは1本()。
今月、書いた抱負は0本() 。
今月、書いた旅日記は0本() 。
今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは6本(
弊社の新サービス(GO! DO! with-U)を開始します
弊社の新サービス(アビットリンク)を開始します
Cybozu Days 2023に出展しました(準備編)
Cybozu Days 2023に出展しました(当日編)
Cybozu Days 2023に出展しました(思い出編)
kintone Café 白馬 Vol.1に参加してきました
)。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

10月30日 10月30日 文章と動画の使い分け方
10月31日 10月31日 Cybozu Days向けの資料
11月1日 11月1日 商いと道徳を両立させる!
11月2日 11月2日 自社のサービスを出します
11月6日 11月6日 名将とは経験を積んで成る
11月7日 11月7日 Cybozu Days出展にあたり
11月8日 11月8日 Cybozu Days 2023の1日目
11月9日 11月9日 Cybozu Days 2023の2日目
11月10日 11月10日 Cybozu Days 2023!
11月13日 11月13日 白馬で学んだ教育とDX
11月14日 11月14日 Cybozu Daysから飛躍
11月15日 11月15日 服を着て変わった私の事
11月16日 11月16日 kintoneエコシステムで
11月17日 11月17日 日本で一番大切な会社に
11月20日 11月20日 チーム力と個人の生き方
11月21日 11月21日 AIのスピード感たるや!!
11月22日 11月22日 いい夫婦の日を目指す今
11月24日 11月24日 ノーコードはやはり速い
11月27日 11月27日 チームビルディング手本
11月28日 11月28日 志持つオーナーの生き方

§ 年表

 ・十一月お仕事

 二俣川で作業・打ち合わせ×6、大和市文化創造拠点シリウスで作業、山梨県立図書館 かいぶらり、Jタワー低層棟、マクドナルド、小田急線路跡地で糸魚川物産展、アクアビット サテライトオフィス、蛇口からレモンサワー 焼肉ホルモンたけ田、HUB、アパホテル&リゾート東京ベイ幕張、八王子年金事務所、蕎麦酒房 膳 ZEN、白馬ノルウェービレッジ(旧ヤフー白馬ベース)、きっちょんちょん、Snow Peak LAND STATION HAKUBA、フォッサマグナミュージアム、スナックジョイゾー、EKITERIA PRONTO、大和市文化創造拠点シリウス、鶴川駅前図書館

§ ツイートまとめ
・十一月ツイート
https://togetter.com/li/2267636


輝け!!第4回地域クラウド交流会全国グランプリ in 釧路に参加してきました


前夜祭の楽しさから一夜明け、本日はいよいよちいクラの全国大会です。
オーガナイザーは9時に集合という指示を受け、私も妻と共に9時前に会場に入りました。

私は立場上、9時に入る義務はありません。
とはいえ、弊社も甲府で開催する予定のちいクラ山梨を企画運営します。
もちろん、ちいクラ山梨の運営は妻の役割です。しかし、私も当日はサポートをする必要があると予想しています。
それもあって、雰囲気や準備などを見ておかねばと思いました。


釧路市観光国際交流センターは、いつも釧路を訪れる際に必ず立ち寄るMOOフィッシャーマンズワーフのすぐそばにあります。
広い会場では設営がほぼ終わり、次々とマルシェの店舗を出す方々がお店の飾り付けや設営準備に勤しんでいました。妻もオーガナイザーの一員として朝礼に出席し、朝礼の後もそれぞれの役割を果たして行きます。

私自身も、この日の夕方、ちいクラ全国大会が終わった直後に、別のイベントでオンラインでLT登壇する予定がありました。そのため、どの場所であれば接続ができるか、どの場所であれば音声がクリアになるのかを把握する必要がありました。そこで会場の中だけでなく、建物の外も歩きまわりながら、ロケーションハンティングに勤しんでいました。

場所のめどがつき、作業していたところに妻からの連絡があったので、会場に戻りました。

すると、妻はマルシェでお店番の役割を与えられていました。そして、何やら楽しそうにお店の店番をしていました。マリモデザインファクトリーさんのショップです。

こちらでは、オーガニックな素材や鮭が美味しく食べられるお皿などユニークな商品が展示されています。同じオーガナイザー仲間として妻とも仲良くしてくださっていると言うことで、私もいろいろなご縁を結ばさせていただきました。

他のショップもいくつか覗かせていただきました。

中でもCLS道東で私に日本酒と山椒のコラボレーションを教えてくださった佐藤さんのブースでは変わり種日本酒もいただきました。
さすがにこの日は夕方に登壇の予定があったので一杯だけにしましたが。


他にも会場にkintoneがいたことも書いておかないと。サイボウズ災害支援プログラムです。
サイボウズ災害支援プログラムサイト

ここ数年の日本は、明らかに災害が増えています。そうした災害の際にkintoneなどのツールを活用し、ボランティアの受け入れや指示、災害場所の迅速な把握などに使ってもらう取り組みです。

私もkintone Café 神奈川でスタッフがサイボウズ災害支援プログラムについて話しているのを聞いていました。そのため、内容についてはおおよそは知っていましたが、きちんと聞くのは今回が初めて。代表の柴田さんとも初めてきちんとご挨拶ができましたし、驚いたのはあっとクリエーションの黒木さんまでが釧路に駆けつけてくださっていたことです。だいぶ前に黒木さんとは、神戸でお会いしたことがありますが、まさか、こういう出会いに恵まれるのも、このちいクラの良さでしょうね。
そうしているうちにいよいよ本編のプログラムが始まりました。


まずは地元の釧路鳥取傘踊り保存会による傘踊りの演舞披露から始まりました。
私は釧路に鳥取という地名があることを知っていましたし、それが鳥取からの開拓者にちなんでいることも推測していましたが、この傘踊りについては知りませんでした。
開拓の志に燃えた当時の人々の思いを、今もこうやって受け継いていることは素晴らしい。


続いて、サイボウズの青野社長による講演です。
私は初めて大塚商会のセミナーで青野社長の講演を聞いてから、今までに何度も青野社長の講演は聞いてきました。ただ、地域をテーマにした講演は聞いた記憶がありません。

東京などの大都市と地方の格差は埋まるどころかますます開いています。
衰えていく一方の地方を活性化するにはどうするか。その地の産業の力を育てるしかない。
ただ、わが国の場合、地方どころか都市にすらIT人材が枯渇しており、諸外国に比べてもIT技術者の割合が少ない状況にあります。

kintoneのようなローコードツールを使えば、地方にもITの力を導入できるはず。

ちいクラの開始にあたっての思いも含め、あらためてサイボウズさんの理念は一貫していると思いました。

そして、最前列で青野社長の講演を聞いていた妻にもその理念は伝わったはず。
なぜ私が地方に肩入れするのか、という理由も含めて。


続いてはちいクラの本編がスタートです。
ちいクラといえばアイスブレイクに必ず設けられている大人の本気のラジオ体操。
会場に集った皆さんにラジオ体操の手本を示すため、壇上に五人のオーガナイザーが現れます。
ん?その中に見知った顔が。なんとうちの妻が混じっているではありませんか!

まだ一度もちいクラを開催していないにもかかわらず、いきなりオーガナイザーデビューを果たしてしまった妻。
まずはおめでとうです。

そしていつもの音楽に乗って体を動かす皆さん。ところが私はラジオ体操が久しぶりすぎて、周りの人と右左を逆に踊っていました。
あれ?さては壇上の妻を見つめすぎたかな?

さて、いよいよ本編が始まります。
ここからは全国各地の地域クラウド交流会で選ばれた方々が、それぞれの思いを発表する場です。
プレゼンターご本人と一緒に登壇するのは各地のオーガナイザーの皆さん。

さすがというべきか、皆さんの思いがそれぞれ熱い。
特筆すべきは、ほとんどのプレゼンターの方が個人の思いだけで登壇までされていることです。
何かの企業の後ろ盾や組織ぐるみでの登壇ではなく、個人の思いだけで発表までしてしまうこの熱量。

同じ時刻、はるか高知ではCLS高知が催されています。
そちらではさまざまなコミュニティのあり方や運営が議論されているはず。既存のコミュニティも含めて、多くは他の企業に所属されている方が運営しています。
その一方、ちいクラでは個人の方がそれぞれの思いを聴衆に問い、支援を求めています。

いうまでもなく、どちらにも優劣は付けられません。
ただ、ちいクラは個人の思いがダイレクトに表出されるので、私たちの感情に響くかもしれません。

実際、皆さんのプレゼンによって私も感情を揺り動かされました。
cocoスペースの今野さんの壇上で感情をあふれさせる姿。前夜祭でもお隣で話させてもらった釧路の秋田さんの苦しみを乗り越えた姿。秋田さんは見事に優勝しました。おめでとうございます。
甲賀で馬と人の居場所に取り組む稲増さんの内容には興味を持ちましたし、仙台で高校生向けのオンライン学習サービスを立ち上げた佐々木さんの取り組みはこれからのわが国に直結するはずです。
豊岡の守本さんの取り組みは同じ地元としてとても共感し、社会的処方という言葉も教わりました。豊岡の久保さんは懇親会でお話し、同じ阪神間にご縁があることと、私の次女のキャリア形成に参考になりそうな取り組みをされているのでとても共感しました。
郡山の相樂さんの助産師としての取り組みは、まさにこれから少子化と戦っていかなければならない希望そのものです。


さて、続いては、これまた地元釧路の昭和小学校の金管バンドによる演奏です。
これがまた、とても上手かった!
私の次女も中学校の頃、吹奏楽部でユーフォニアムを担当していたので、私も何度も演奏会を聴きに行きました。
なので、最初は小学生の演奏ということが信じられませんでした。お見事!


続いては、オーガナイザーの四宮琴絵さんによるファシリテーションのもと、サイボウズの青野社長、蝦名釧路市長、漫画家の最上うみみさんによるトークセッション。
なかなか意表を突く人選ですが、これが面白かったし、参考になりました。
青野社長は著書や講演、サイボウズさんの社風として私もなじんでいます。そして、蝦名市長は毎回CLS道東に必ず顔を出してくださるばかりか、懇親会にも登場し、私も何度かお話しさせていただいた方。その政治家らしからぬフランクでオープンな人当たりに好感を持っていました。そこに最上さんのアーチストとしての感性が入ることで、セッションの内容が予測できなくなりました。
まさにセッションの中に登場した通り、掛け算が生み出す予想できない変化が期待できそうです。アドベンチャーと地域の力と漫画が何かを生み出せるのではないか。そんな期待を持たせてくれるセッションでした。

私はまだ、ファシリテーターを行った経験はあまりありません。未経験者からの意見からではありますが、見事なコラボレーションを生み出した琴絵さんのファシリテーションには感心しました。春先のCLS高知でもかすがい製菓の原さんのファシリテーションに感心した時と同じ感覚です。
いつかは私や妻もこういう場でもファシリテーターとしてトークセッションを切り回せるようにならないと、と思わされました。


さて、これをもってちいクラ全国大会も終了です。
そして皆さんで集合写真の撮影。
この時の私の心は少し焦っていました。なぜならこの後、SORACOM UG ExplorerのLT登壇が控えていたからです。朝の時点で登壇する場所のめどはつけておいたので、接続や音声障害の懸念はなかったのですが、そもそも時間に間に合わなかったらどうしよう。

結論からいうと、登壇は無事に終わりました。登壇については別ブログで取り上げたいと思います。

さて、会場を移動し、946BANYAでの懇親会です。
この懇親会もとても楽しい時間を過ごすことができました。
いちいち皆さんとの会話は繰り返しません。

例えば、
サイボウズのソーシャルデザインラボの皆さんと会話ができました。
但馬信金の皆さんとも会話ができました。
蝦名釧路市長とは結構長い時間お話をさせていただきました。前後半の二部制に分かれ、後半は妻も交えて。
5月のkintone hive sendaiのアフターhiveの場で一緒に業務改善のワークショップに取り組んだ宮城第一信金の皆さんからは先方から気づいてお声がけいただきました。
久保さんとは同じ阪神間にご縁があったことで盛り上がりました。
札幌と和歌山を結ぶ活動をされているさとうさんともご縁がつながりました。ほかにも皆さんとの貴重な時間がとてもうれしかったです。

最後の挨拶でジョイゾーの小渡さんが男泣きを見せる姿に私ももらい泣きしてしまいました。地域のご縁から採用につながり、しかも今や八面六臂の活躍をなされている小渡さんと、小渡さんに活躍の場を与えられたジョイゾーさんにうらやましさを感じると同時に、弊社も同じような方に入ってもらうようにならなければ、という決意が沸きました。

妻もまた、皆さんとの交流のパイプを太くしていたようです。
そこで、その後の二次会は妻と私は別々の行動をしました。
私は、デジラポを見学させてもらえるというので、そちらの皆さんと行動を共にし、妻はオーガナイザー仲間と釧路の夜に繰り出しました。


デジラポは釧路市役所の目の前のビルに位置しています。
ここがすごい内容でした。コワーキングスペースとしての機能はもちろんですが、子供が情報技術に興味を持ってもらえるような設備が充実しています。
ロボット、IoT、メタバース、3Dプリンター、カッティングマシーン、ドローン。なんとこれらのツールがたくさん使えるとのこと。
まさに技術者にとっては垂涎の場所。釧路に高専があることは上にも書きましたが、釧路はジョイゾーさんの拠点でもあるし、今後はデジタルの街として名をはせるかもしれません。
デジラポサイト

さて、ここで三々五々、散会した私たち。
私もせっかくなので、ここ1年半で釧路を三回訪れていながら、まだいけていなかった場所を巡りました。
モシリヤチャシ跡と、Whisky Bar 高森さんです。
うーん、厚岸おいしかった!!! 見事に釧路の夜が締まりました。

本日も皆さん、ありがとうございました!

翌日もちいクラツーリズムで釧路湿原、鶴居村、摩周湖、硫黄山を巡りましたが、それはいずれ別ブログで取り上げたいと思います。


スナックジョイゾー&輝け!!第4回地域クラウド交流会全国グランプリ in 釧路前夜祭に参加してきました


本稿のタイトルは長いですが、それは二つのイベントが同時に開催されたからです。
以下は、妻と一緒にこの二つのイベントに参加してきたレポートです。

前夜は三次会まで帯広で飲み明かしていました。投宿していた北海道ホテルに着いたのは2時ごろだった気がします。

ところがこの日は平日。朝九時からオンラインで東京のお客様と打ち合わせがありました。
お客様と話す際、私の喉はかなりかれていたことでしょう。


打ち合わせが終わると、帯広で旅情を味わう間もなく、すぐに釧路へと向かいました。帯広で仕事をすることも考えましたが、天気はあいにくの雨でした。帯広の地を堪能する暇もなく、駅で食べた豚丼だけで釧路に向かいました。
そんな風に早めに釧路に移動する必要があったのは、夜のイベント前に妻と釧路で合流するためです。


そこで、11時39分発のおおぞらで釧路に向かいました。この便については、昨夜三次会まで一緒だった濱内さんに教えてもらいました。ありがとうございます。
別車両に乗ってらっしゃった濱内さんも同じく向かう先は釧路!いざ!ちいクラへ!


釧路に着いた私は、まっすぐ釧路フィッシャーマンズワーフ MOOにある「946BANYA」に向かいました。
946BANYAでは明日、第4回地域クラウド交流会全国グランプリ in 釧路(ちいクラ全国大会)の懇親会が催されます。
そして、あとで訪れる夜のイベント会場(炉ばた浜番屋)とは川を挟んだ対岸にありました。妻と待ち合わせるには最適の場所です。
また、私もここでなら作業ができるとあたりをつけていました。

私の予想通り、946BANYAでは仕事が快適に進みました。オフラインの作業も、東京のお客様とのオンライン会議も、全てが円滑でした。
釧路でも仕事ができる今の情報環境には本当に感謝しています。この事は言葉に尽くせません。

さて、時間が来たので、私と妻は菅原さん原田さんと連れだって会場となる炉ばた浜番屋に移動しました。


今回はこちらの会場で本稿のタイトル通りの二つのイベントが開催されました。
とくにスナックジョイゾーは、釧路で初の出張開催。いつも催されている東陽町でも同時に開催され、窓と言われる縦長のデジタルサイネージを使って双方の会場で二元中継し、それぞれスナックジョイゾーを開催してしまう斬新な試み。さらに、それをちいクラの前夜祭と絡めてしまうあたりが、ジョイゾーさんの発想力を現しています。

中継だけならツールを使えば簡単にできてしまうでしょう。ですが、釧路と東陽町に同じ機材を導入し、それをお店に持ち込んでしまうまでの準備は大変だったはずです。
ジョイゾーさんに拍手ですね。



私は皆様のお膳立てに感謝しながら、美味しい料理を楽しみ、会話に花を咲かせていました。

思い起こせば七月のCLS道東でも、こちらの浜番屋で花咲蟹を食べたのでした。
別の方のSNS投稿でこのお店から蟹を自宅発送できることを知った妻から、なぜ家に送ってくれないのかとお叱りのメッセージがあったので、帰りの新千歳空港で蟹を買って送ったのも思い出です。
そんな過去の失敗も、今回浜番屋に妻を連れてきたことで帳消しになったのではないでしょうか。

今回、妻が釧路に来たのは、ちいクラ全国大会があるからです。そして、私にとってもこうした地方でのイベントに妻と同行するはじめての機会でした。
この夏、妻はちいクラのオーガナイザーとしての研修を受け、晴れてオーガナイザーとして認定されました。
そのため、妻は初めから釧路に来ることに積極的でした。はたから見れば、妻のイベントに私が従順についていったように見えるかもしれません。

ですが、ちいクラに妻を巻き込んだのは私の目論見でした。
発端から話すと、今年の春先にジョイゾーの四宮琴絵さんから連絡がありました。オーガナイザーになる人を募集しているので誰かいないか、と。
私はそれを聞いた途端、これは妻にやらせよう、やらせるべきだ、とひらめきました。

妻は結婚してから20数年の間、いろいろなコミュニティや集いに参加していました。そしていいように使われ、数年で疲弊してそのコミュニティを離れることを繰り返していました。
私よりも弁舌が立って頭も回るのに、お人好しでいいように使われてしまう。そして疲れ切って消耗する。それが毎回のパターンでした。まさに琴絵さんからお誘いいただいた時も某コミュニティの中で疲弊の極にありました。
私はそれをとてももどかしく見ていました。適所におけばいきいきと活躍できる妻なのに、なんともったいない、と。

今回のちいクラオーガナイザーの話を琴絵さんから受け、妻にやらせようと思った背景にはそういういきさつがありました。
ちいクラならば、サイボウズさんの事業なので、私もある程度は知っています。理念にも共感しています。アホはええけどウソはあかん、という社風を擁するサイボウズさんになら裏切られることはないでしょう。
また、私自身もちいクラには今まで墨田や郡山で三回ほど出たことがあり、なじみもあります。
また、会社としてオーガナイザーに登録する必要があるため、弊社にとっても必ずプラスの効果があらわれるはず。

そうした背景もあって私も初めから妻のオーガナイザー就任は後押ししてました。そして、ぜひ妻にはちいクラ全国大会に行くべきだと伝えていました。
今回のちいクラ全国大会の日程はCLS高知と重なっていましたが、私は最初から釧路を選んでいました。七月にCLS道東で訪釧した際も、10月21日にはCLS高知ではなくちいクラ全国大会に来るからよろしく、と皆さんに言っていたくらいです。

なぜ私がそこまで妻を連れてくることに積極的だったかについては、もう一つ理由があります。
それはCLS高知やCLS道東、または他の地域で行われるkintone Caféや糸と魚と川のようなイベントに、なぜ私が参加するのかということを妻に知って欲しかったからです。

ある地域に全国から人が集まり、そこで各地の文化やご縁を結び合う。
それによって地域は元気になると、東京や他の大都市に人が集中する問題にも解決の道が見える。私や弊社が首都圏で埋もれるつもりがなく、地域を応援しよう、外に向けて積極的に打って出ようとの意思を皆さんに伝えられる。
それによって地域から仕事が舞い込むこともあり、地域から登壇依頼が来ることもある。
私はそう思って地域のイベントに積極的に参加しています。

妻にとっては、私のこのような活動は、旅好きの道楽の一環に見えていたかもしれません。
が、実際にこうやって一緒にイベントに参加してもらうことで、各地域から来る人たちのご縁やつながりが道楽を超え、仕事にまでつながるんだよ。地域で得たご縁が首都圏での仕事にまでつながることもあるんだよ。
それを伝えたかったのです。それには百聞は一見に如かず。一緒に釧路に来てもらい、体験してもらえればいい。

今回のイベントは、kintone CaféやCLSとはまた違うメンバーが集っていました。私にとっても新鮮な顔ぶれでした。
中でも、サイボウズ社の青野社長を始め、旧社長室であるソーシャルデザインラボの皆さんが釧路に集結しておられました。
私は普段、サイボウズの多様な部署の方とやりとりをしています。が、ソーシャルデザインラボの皆さんとはまだお会いしたことのない方が多く、今回のイベントでは貴重なご縁をいただきました。


釧路に来て早々、素晴らしいご縁に恵まれました。
妻にとっても今後の活動に向けて弾みとなる出会いだったのではないでしょうか。
もはや明日の本番は楽しみでしかない。そんなふうに思えた一日でした。

まずはこの日、お会いした皆さん、ありがとうございました。そして妻へのきっかけを作ってくださった琴絵さん、今回の準備を行ってくださったジョイゾーの皆さん、本当にありがとうございました。サイボウズの皆さんもありがとうございました。


「わがまま」がチームを強くする。


本書はCybozu Days 2020の会場で購入した。
この会場において弊社は初めてCybozu Daysのスポンサーとしてブース出展を果たした。
その出展の興奮も醒めぬうちに、最終日のギリギリでサイボウズ商店に駆け込んで本書を手に取ったのを覚えている。

それまでkintoneエバンジェリストとして活動してきた私が法人を設立し、Cybozu Daysに出展も果たしたことで、ようやくサイボウズオフィシャルパートナーとしての一歩を踏み出せたことに感慨もひとしおだったことを覚えている。
ユーザーとしても技術者としても、そしてパートナーとしてもkintoneエコシステムの一員になれた記念が本書だ。

私がサイボウズ社やkintoneエコシステムに関わったいきさつは、さまざまなところで発信してきたのでここでは繰り返さない。

ただ、私がkintoneに自分のキャリアを賭けようと決め、それからずっとやってこられた理由はkintoneとそれを運営するサイボウズ社の理念に共感し続けられたからだ。
それまでにいた組織の中でやりにくかったことや窮屈と感じていたこと。それを打破しようとしてくれていたのがサイボウズ社であり、働き方改革の旗手としての魅力的な取り組みが私をkintoneへの道に駆り立てた。

組織に殉じて自分を殺すことが美徳とされた旧来の日本企業。
そうした企業の立場からすると、本書に取り上げられるようなわがままを社員に許すことなどあり得ない。わがままがまかり通るような状態は組織としての統率の根幹に関わる由々しき問題だ。
それが今までの日本社会の風潮だった。

そうして醸成されたわがままを許さない気風が進取の機運を阻み、柔軟な発想や多様性に溢れた社会への対応力を削いでいた。

ところがサイボウズ社は「わがまま」と言う誤解されやすい言葉を掲げることで、あえて世間の視点と半歩先の逆を行く。
そうした発想の延長で生まれたのがCybozu Days 2020のスローガンである『EGO & PEACE』なのだろう。
二つの矛盾する言葉を並べてテーマとしてしまうところがサイボウズ社のイメージ戦略の達者な点である。
そして、そのような攻める姿勢が私のような旧来の常識に飽き足らない者の共感を呼ぶ。

だが、ただそうした言葉を掲げるだけでは説得力は生まれない。
わがままを組織の構築に生かし、それを実践してきたサイボウズ社の積み重ねの上に『EGO & PEACE』がある。このスローガンは、実績に裏打ちされた言葉である。

本書は、わがままをどのようにチームビルディングに生かしてきたかについてのサイボウズ社による試行錯誤の跡がエッセンスとして描かれている。
結局、わがままとは一つの方針に従うことへの反発から生まれる。つまり画一性に対する多様性だ。わがままの数だけ多様性の種があると言っても良い。

だが、そのわがままも無秩序なわがままが乱発、乱立するような状態だと、チームはばらばらになってしまう。

まず軸となる企業理念。これを設ける。
わがままの最上位に企業理念というわがままをおく事で、それぞれのわがままの良し悪しが決められる。

この良し悪しを決められる組織こそがチームであり、ただ乱立しているわがままを放置するままにする集団がグループであるという一節は説得力に満ちている。

さらに、そのチームにはわがままを言うことが許されるような心理的安全性が確立されていることも重要だ。それがないと、そもそもわがまま自体が出されず、多様性へのタネも撒かれない

サイボウズ社の関係者から出されるブログや書籍の中でよく出てくるのが雑談の重要性だ。
雑談による自由な発想の会話。
そこから生まれるわがままを単にわがままとしてではなく、チームとして実現できる方向につなげる体制も必要だ。

同じようによく登場する言葉が説明責任と質問責任だ。
つまり、わがままとは質問責任である。今の組織の状態の矛盾を放置することも、自分の希望や欲求をわがままだからと言わずにおくことも、一種の質問責任の放棄である。
一人のわがままを次のアクションにどうつなげるか。そこからチームの多様性が生まれる。
そのアクションの設定までをやり遂げて、初めてチームは機能する。

それぞれのわがままの形は違う。が、それをうまく石垣のように組み合わせることで、頑丈な基盤を持った組織は出来上がる。
石垣は常に外にむき出しだ。つまり基盤の形やそこに組まられたわがままも外に常に公開されている。
その公明正大なありかた、つまり透明性を内外に示すことで、より組織は盤石になっていく。

本書を読んだとき、弊社はまだ一人親方の会社だった。
それから本稿をアップするまでに2年半が経過した。その間には複数のメンバーを増やし、企業理念も各種の規約も作り、企業としてはそれなりの形になってきた。

だが、弊社はまだ私の理想とする組織のあり方からは程遠い。
うまく動いていない理由は、弊社に盤石な商品・サービスが打ち出せていないことが原因なのだろうと分析した。
システム構築のゴールもプロセスもお客様によってまちまちだ。そして、今までの弊社はその対応を代表の私のスキルに依存していた。
弊社として全てのメンバーがお客様ごとに違うやり方を臨機応変に対応できるようにしようとしたが、それをメンバーに求めるのは酷な相談だったと反省している。
結局、疲弊してしまったのだろう。

上記の現状分析の上で、あらためて本稿をアップするにあたり、本書をざっと読み直した。

結果、私の目標とする組織のあり方は本書の内容からはいささかもずれていないと確信できた。
本書に書かれた形のチームビルディングはこれからも目標として有効だと思う。
また、弊社メンバーに本書を読んでもらうか、読み合わせ会を設けるなどして、少しでも理想となるチームに近づけていきたいと思う。

2020/12/16-2020/12/16


2023年7月のまとめ(法人)


令和五年七月。

弊社は今月も前に進んでいます。
とはいうものの、至るところに未熟さがあり、私が望むスピードや品質にはまだ達していません。前には進んでいますが、遅々としています。
これは経営者である代表の責任です。毎日、経営の難しさをこれでもかと痛感しながら、もがきながらも前に進んでいます。

どうすれば私と少しでも近しいような業務スキルやスピード出してもらえるのか。こればかりはChatGPTも教えてくれません。
営業は順調で新規引き合いも絶えないのに、なかなか業務がクローズしきれないため、それが複数の案件に波及し、滞っています。
そうした状況を強権的にやらせようとするのは下策です。それをやると巷の話題をかっさらっているビッグモーター社のような社風に堕ちてしまいます。
そうならないよう、メンバーのみんなを尊重し、それぞれのワークライフバランスに配慮しながらの経営が求められます。
私自身が、そういうものを強く重んずる人生観を持っています。そういうを大切に会社でありたいと思っています。ビッグモーター社のあり方を反面教師としなければなりません。
そう言うやり方をとっているため、弊社の基盤が固まるにはまだ時間がかかると覚悟しています。

そんな弊社には、今月も弊社は案件の引き合いをいくつもいただけました。ありがたいことです。
きちんとそれらの案件をこなしつつ、どうスピードをあげられるのか。
私の経営能力が問われ続けています。

継続的な案件が増えたのは良いのですが、経営が安定するには経営者の私に経験が不足しています。
経営を早く安定させつつ、特定のお客様に依存せず、しかも。多様な案件を少しでも速くこなしていけるよう、教育や研修の方法を模索したいと思います。

達成度5割。達成感5割。満足感7割。それが今月の代表自身の自己採点です。

弊社とご縁をいただいたすべての方々に感謝します。ありがとうございました。

●弊社の業績

§ 総括 七月度の売上は目標を下回りました。

昨年までの体制では、十分に黒字の額ですが、今の体制ではまだ赤字です。
とはいえ、なんとか頑張って経営ができているのも皆様のおかげです。感謝しています。

弊社も継続的な売上が見込める案件は増え、引き合いは次々といただけている状態なのですが、まだそれらをスピーディにこなすには練度が足りていません。
とはいえ、私も営業や多くの打ち合わせに連日追われており、なかなかフォローができていない状態です。

単価を上げて案件の数を減らし、さまざまな業種、職種、案件と作業を同時にこなすのではなく、なるべく少ない業種と案件と作業に絞ってほしい。
それがメンバーの意見であることはわかっています。人間の本能としてもそれが正しいこともわかっています。
が、単価をあげ、案件を絞ったとしても、業務をこなすスピードや、仕様の手戻りや障害を減らさないことには、結局のところ売り上げにつながりません。
案件を減らすことは、経営上のリスクを減らすことにつながりますから。

代表の思いをどうすれば、実装の速度や品質の向上やキャリアと未来へのモチベーションにつなげてもらうか。
人工知能やkintoneの様々なプラグインサービスを活用しつつ、自社としての存在価値を高めるにはどうすれば良いか。
悩み、考えた一カ月でした。

おかげさまで、営業的には安定して引き合いをいただけるようになりました。営業を安定させるためにも、様々な場所に伺い、認知度を高め、商談や交流を重ねました。
が、まだまだ技術、経営、組織、マーケティングなどやらなければならないことは山積みです。

今月は弊社にとって以下のようなトピックがありました。
・弊社代表がCLS道東に参加しました(7/1)。
・弊社メンバー8人がお台場に集結し、kintone hive Tokyo 2023を観覧し、懇親を深めました(7/6)。
・弊社代表がシークレットイベントに参加しました(7/7)。
・弊社代表が糸と魚と川 Vol.12に参加し、その前夜にはMOVEDさんとの交流を深めました(7/9)。
・この日をもって弊社役員からメンバーへの1 on 1ミーティングが全員終わりました(7/10)。
・弊社代表がトヨクモkintoneユーザーフェス 2023の後夜祭に参加しました(7/10)。
・弊社代表と役員の長井あづさと人事総務の担当者が山梨県活性化プロジェクトの55回目の月例会に出席し、地域クラウド交流会について語ってきました(7/19)。
・弊社代表と役員と総務人事担当がスナックジョイゾーに参加しました(7/21) 。
・弊社代表がkintone Café Tokyo Vol.13に参加しました(7/22)。
・弊社代表がkintone Café Metaverse Vol.4に参加しました(7/26)。

実績を出しつつ、日常も充実させる。ワークライフバランスの軸は堅持しつつ、成長もさせていきます。引き続きよろしくお願いいたします。

§ 業務パートナー 今月もまた、複数の企業様との間で機密保持契約を締結しました。

そのご縁は既存の案件を通じて得たご縁であり、たくさんのイベント参加によって得たご縁でもあります。
そうしたイベントで得たご縁から新たな取り組みがいくつも始まっています。
お互いがお互いに依存するのではなく、互いに高め合うための良い関係を構築し、次につなげたいと願っています。

4月から多くのメンバーに加わってもらった弊社ですが、まだまだチームビルディングができていません。さまざまな課題が出た月でした。
とはいえ、今月はkintone hive Tokyoの場に弊社メンバー八人が集結し、交流を深めました。
雇用と外注のバランスを取るのはとても難しいのですが、まず、弊社の仕組みを整えることが先決です。

弊社だけではできない案件も増えている今、外注費の抑制にこだわるだけでは案件がこなせなくなっていることも事実です。
この点は引き続き、困難な経営のかじ取りを行っていきます。


§ 開発案件 今月は九割の開発案件がkintoneがらみでした。
今月も今までにいただいた多数の案件の実装作業が続いています。いくつかの案件では検収に至ることができました。本当に感謝します。

今月もまた新たな案件のキックオフがいくつもありました。体制を組み、作業を開始しています。

今、弊社が取り扱っているシステムはkintoneを中心とした無数のSaaS/PaaSです。それらをつなぎ、お客様に価値を提供しています。
今、動いている実装案件が50件弱。
経営リスクを抑えるため、かなりの数の案件を同時に進行させています。それらを遅れず品質を落とさずにどのようにこなしていくか。今の課題です。

ただ、なかなか私の思うようなスピードと品質が満たせていません。
障害対応、仕様変更対応などが入るたびに、それに追われているのが今の状態です。
メンバーに言わせると、弊社の体制を考えると案件が多すぎ、負担を感じている。その声はすでに聴いていますし、実際多すぎるのでしょう。すべての案件に責任を持つ私自身もオーバーフローしているので。
なんとかギリギリで作業を行っているのが実情です。
うちのメンバーはよく頑張ってくれています。そしてこれを糧に成長してい欲しいと思います。まだうちのメンバーには伸びしろがあります。私がやっていた作業と同じレベルに達するまではまだ難しいでしょうが、少しずつ伸びて行ってくれれば、いずれは案件のスピードも上がるはず。皆がより速く確実に業務を担ってくれるはずと信じています。

難易度が高い案件、簡単な案件。それと常駐案件。
自社でサービスを作ることが早道なのか、メンバーのスキルの熟達を待つのが正しいのか。
経営の安定とリスク回避は、多案件を同時に進める今のやり方とは矛盾しているのではないか。

悩みは多いです。
まず、そのためには生産性の向上と開発のためのドキュメント・仕組み・体制の拡充が必要だと考えています。
さらには、開発ガイドラインの策定、教育体制の拡充、報告や仕様伝達の改善。
また、単価アップの交渉も同時に進めなければ。

まずは足元を固めます。

来月も、引き続き弊社メンバーの教育とスキルアップに注力していきます。


§ 財務基盤の堅牢化 財務をきっちりすること。前からの課題です。
弊社としては問題ないのに、家計が絡むととたんに脆弱になる。
この点は弊社の長年の課題でした。

少しずつ状況は改善に向かいつつあります。
その流れを加速するため、先々月より代表の長女に弊社に正式に加わってもらい、人事・総務・経理の作業を任せています。
少なくとも、これらの作業に代表のリソースを割かれることがなくなったのは助かっています。

と思っていたら、月末になって衝撃の出来事が。


§ 社内体制 一昨年(2021年)の師走に、社是、企業理念、経営理念やスローガンを見直しました。その直前に弊社のメンバーが一人、弊社を離れた理由に、肝心な部分の価値観のずれがあったためです。
そこで2022年の年始にあたり、その時に属していた三人でもう一度忌憚のない意見を交わしながら、各種理念を練り直しました。それを以下に掲示します。

企業理念
「情報技術を生かして、
正直に、飾らずに、自分、家族、パートナー、お客様、地域に寄り添う」

経営理念
「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

9つ(ナイン)の「ない」
「組織図はない」
「タイムカードない」
「ノルマは設けない」
「多数決で決めない」
「社長室は作らない」
「肩書きもいらない」
「皆が経営者の行い」
「定年は強制しない」
「雑談は惜しみない」

アクアビットに合う方
「家族を大切にする気持ちのある方」
「仲間を大切にできる方」
「笑顔のある方」
「まず肯定から入る方」
「夢を持ち続ける方」
「人の話を聴ける方」
「人間が好きな方」
「可能性を信じる方」
「自分が好きな方」
「自分で仕事を見つける方」
「会社に滅私奉公せず公私を大切にする方」

2020年の暮れにメンバーの募集を出した時から、考え方の軸はぶれていません。

今月は、今年の四月から新体制を組み始めて、初めて8人で集まりました。
そして、皆でkintone hiveを観覧しながら、どうすればkintoneを使った業務改善がお客様に届けられるのかについて学びました。

各メンバーにはそれぞれの案件や役割を理解してもらい、案件で困った際は教え合い、助け合いながら実装を進められるような体制が少しは整えられたと考えています。

ただ、皆が案件をやり切るのに精いっぱいの状況は変わりません。

先月末から今月10日にかけ、会社設立時から役員として名を連ねている代表の妻が各メンバーとの1 on 1ミーティングを行ってもらいました。

そこでメンバーからの意見もヒアリングしました。
開発の効率化、リモートワークの効率化など、何かがまだうまく回っていないと感じています。まだまだやるべきことがあります。
メンバーからも弊社をよくしようとするさまざまな意見をもらいました。
それらをとりまとめ、より良くしていきたいと思います。

引き続き、よろしくお願いいたします。


§ 人脈の構築 今月は外出や打ち合わせを何度も行い、リアル商談を数多く行いました。
お客様とのリアル商談は約9回です。オンライン商談はざっと数えたところ約28回ほどです。
今月、頂戴した名刺は71枚です。

今月はCLS道東の参加から始まりました(7/1)。会場でも作業しながらになってしまった私に皆さんから掛けていただいた暖かい言葉の数々。これこそがコミュニティに参加する意義なのだ、と感動しました。
その思いはブログにも書きました。https://www.akvabit.jp/%e3%82%b3%e3%83%9f%e3%83%a5%e3%83%8b%e3%83%86%e3%82%a3%e3%83%aa%e3%83%bc%e3%83%80%e3%83%bc%e3%82%ba%e3%82%b5%e3%83%9f%e3%83%83%e3%83%88-in-%e9%81%93%e6%9d%b1-2023-%e6%b5%b7%e9%9c%a7%e7%b7%a8%e3%81%ab/
さらに、お台場で開催されたkintone hive Tokyoには弊社メンバー八人で参加し、弊社メンバーもさまざまなkintoneプレーヤーたちとの交流を深めました(7/6)。
その翌日もシークレットイベントに参加し、またまた交流を深めました(7/7)。
さらに新潟県糸魚川市に飛び、糸と魚と川に参加し、MOVEDの皆さんや糸魚川市の皆さんとの交流を深めました(7/8-10)。
糸魚川から戻ったその足で、6月末にオンラインで開催されたトヨクモkintoneユーザーフェスの後夜祭にも参加しました(7/10)。
山梨の有志との交流会に初参加し、山梨にも志をもったユニークな人々が大勢いることに山梨でのこれからを確信しました(7/19)。
スナックジョイゾーではプロレスナイトという異業種格闘に参加し、スペシャルゲストとの素晴らしい一夜を過ごすことができました(7/12)。
その翌日のkintone Café Tokyoには急遽参加し、とても楽しい時間と学びを得ました(7/22)。

仕事に没頭する毎日ですが、こうしたイベントがどれだけ癒やしになっているか。
皆さんとの熱いつながりが次の案件につながり、お互いが望むビジネスと人生が広がる。それこそ、まさに弊社が望むあり方です。

引き続きよろしくお願いいたします。

§  対外活動 今月はこちらのイベントに参加しました。CLS道東(7/1)。kintone hive Tokyo 2023(7/6)。シークレットイベント(7/7)。糸と魚と川 Vol.12(7/9)。トヨクモkintoneユーザーフェス 2023(7/10)。山梨県活性化プロジェクト55回目月例会(7/19)。スナックジョイゾー(7/21)。kintone Café Tokyo Vol.13(7/22)。kintone Café Metaverse Vol.4(7/26)。

今月もこうした対外活動を通し、人脈を増やすこととあわせ、弊社の認知度を広げられたように思います。
それによってさらに忙しくなったことも事実ですが、こうした活動を通した広がりが次に繋がるのも事実です。今後も続けていこうと思います。

来月以降もいろいろな予定が控えています。



今月も何度か弊社が山梨で開催を予定している地域クラウド交流会のため、何度か山梨県甲府市に伺いました。
このイベントを通して、弊社も次のステップに進めるのではないかと期待しています。
そして、また皆様と交流を深めたいと思っています。

まずは今月の弊社と関わっていただいた皆様、誠にありがとうございました。

§ 執筆活動 以前に連載していたCarry Meさんが運用する本音採用サイトの「アクアビット 航海記」の続きを弊社サイトにアップする作業ですが、今月はアップできませんでした。

今月、書いた本のレビューは0本()。
今月、書いた観劇のレビューは0本()。
今月、書いた映画のレビューは0本()。
今月、書いた抱負は0本() 。
今月、書いた旅日記は0本() 。
今月、書いた「物申す」は0本() 。
今月、書いた弊社の活動ブログは7本(
トヨクモkintoneユーザーフェス2023に登壇しました
コミュニティリーダーズサミット in 道東 2023 海霧編に参加しました
kintone hive Tokyoに会社で参加しました
糸と魚と川 Vol.12に参加しました。
2023 kintone hive TOKYO
kintone Café Tokyo Vol.13に参加しました
kintone Café Metaverse Vol.4に参加しました」)。
今月、書いた弊社の技術ブログは0本()。

なお、昨年のはじめから毎営業日にnoteに書き始めた記事ですが、今月は以下の内容をアップしました。

6月29日 6月29日 弊社をより良くするために
6月30日 6月30日 読み書き力は技術者に必須
7月3日 7月3日 継続は認知度に高く寄与する
7月4日 7月4日 のどかさから気づく業務改善
7月5日 7月5日 外への発信が観光客を呼ぶ
7月6日 7月6日 kintone hive観覧にあたり
7月7日 7月7日 kintone hive Tokyoの学び
7月10日 7月10日 MOVEDさんに学んだこと
7月11日 7月11日 地方は都会に劣らず魅力的
7月12日 7月12日 Threadsへの移行は待ち
7月13日 7月13日 体調管理にはお気をつけて
7月14日 7月14日 経営の奥深さと楽しさって
7月18日 7月18日 暑いからリモートワークを
7月19日 7月19日 ゲームにハマると後が怖い
7月20日 7月20日 願い叶えるには考え続ける
7月21日 7月21日 納期とノルマの違いを知る
7月24日 7月24日 コミュニティの新陳代謝を
7月25日 7月25日 Xにはもう少し付合います
7月26日 7月26日 iPaaS界にGoogleが進出
7月27日 7月27日 メタバースの今後の可能性

§ 年表

・七月お仕事

釧路フィッシャーマンズワーフ MOO、946BANYA、ニセコでランチ、倶知安で商談、MOUNTAIN KIOSK coffee 倶知安店で作業、2代目SAMURAIで懇親会、モリデアイで作業、SPROUTで作業、二俣川一丁目公園で作業、二俣川で作業と打ち合わせ×9、Zepp DiverCityでkintone hive Tokyo、Sizzlerで弊社懇親会、川崎駅コンコースで打ち合わせ、銀座で商談×2、サイボウズ本社×3、星場荘、美山キャンプ場、田無で商談、EKITERIA PRONTOで作業と打ち合わせ×4、Starbucksで作業と打ち合わせ、大和市文化創造拠点シリウスで作業、モスバーガー 鶴川店で作業、4Uで交流会、酒処 宵、真鶴町観光協会で打ち合わせ、月光堂で作業、新宿で商談、株式会社ジョイゾーでスナックジョイゾー、炭とけむりで懇親会、東京屋で懇親会二次会、アクアビット サテライトオフィス、大和市立図書館で作業、甲府クロスビーで作業、ジットプラザ絆内で講演会拝聴

§ ツイートまとめ
・七月ツイート
https://togetter.com/li/2197441


kintone Café Tokyo Vol.13に参加しました


7/22に、サイボウズ本社で開催されたkintone Café Tokyo Vol.13に参加しました。
告知ページ

今回のkintone Café、実は当初は参加の予定はありませんでした。だいぶ以前から登壇の話はいただいていたものの、具体的な登壇の話もないまま、私も相当な数の案件対応の作業がたまっていたので、もういいかと思っていました。

ところが前日にあったスナックジョイゾーにおいて、思わぬいただきもの(なかじさん、ありがとうございました。)と、預かっていただいていたケーブル(琴絵さん、ジョイゾーの皆さん、小渡さんありがとうございました)を受け取る必要が生じたため、急遽参加することになりました。

今回は、皆さんがkintoneの基本機能をベースにさまざまな工夫を披露してくださいました。それぞれの内容の紹介は、数も多いので割愛させていただきます。












皆さんの登壇からは、多くの気づきを受け取りました。私に欠けているのがデザイン目線や、顧客視点であることに改めて気づかされました。

もちろん私もお客様のために仕事しています。業務プロセスや業務フローを改善し、業務がきちんと動く事に力を注ぎます。
ですが、私の業務観点は、どうしてもデータのインプットとアウトプット、そしてデータ間の連携などの視点に偏りがちです。

弊社の場合、レイアウトに関してはお客様に全面的に委ねます。自由に変えて良いとお伝えしています。その分、弊社からの見積費用は安くしているのですが、それは逆に、細かい見た目の配慮に関するノウハウが弊社から欠けてしまうことを意味します。

私が経営者になってからは、その偏りがさらに著しくなってきているように思います。ますます時間がなくなり、細かいところまで目が届かなくなっていることを自覚しています。
また、私からのメンバーへの指導も、データの連携やインプットとアウトプットに偏っているのかもしれません。自分でも危機感を抱いています。

今回の皆さんの発表は、見た目や使いやすさの配慮が行き届いていて、とても勉強になりました。

自分もいろんな事例をやってきているつもりですが、まだまだkintoneには尽きぬ可能性があると改めて思いました。登壇者の皆様ありがとうございました。

また、今回のkintone Café、新たな方々の参加が嬉しいです。
初めて登壇された数人の方や、会場にも初めて参加された方が何人もいらっしゃいました。

どのコミュニティーにもある話だと思いますが、参加者が固定されていったり、新規参入者が入らずに年齢層があがるなどの課題はよく聞きます。

kintone Caféに関してはそれはかなり払拭されています。毎回、どのカフェでも初めて参加しましたとおっしゃる複数の方が必ずいます。また、社会人デビューして1、2年目の方が参加し、登壇する光景も最近は珍しくありません。

そうした方は、次々と新たな仲間を見つけ、お互いが切磋琢磨しあって、自分の会社や社会を良くしようとする。素晴らしいと思いました。

この、ノウハウの共有は、まさにkintoneと言う共通プラットフォームがあってこそ。

夜の交流会もとても楽しく飲めました。kintone Caféには、技術者もいますし、ユーザーも参加します。
技術者だけのコミュニティなら、オンライン、つまりネットワーク越しの会話で完結してしまう側面がままあります。ですが、ユーザーの皆さんはそうではありません。
そのため、リアルの懇親会がとても重要なのです。リアルで会うことでよりより一層の交流が深められます。これも他のIT系のコミュニティーにはないkintone Caféの魅力だと思います。

運営スタッフの皆さん、登壇者の皆さん、そして参加者の皆さんありがとうございました。またお会いしましょう。私もなるべく参加できるようにがんばります。
ツイートまとめ:https://togetter.com/li/2192148


kintone Café 高知に参加・登壇しました


6/10にkintone Café 高知 vol.18が開催され、参加してきました。
告知ページ

今回のkintone Café 高知は、主催者のじゅんちゃんこと片岡さんからの登壇要請がなかったら参加していなかったかもしれません。
理由は、20日前に高知に来たばかりだったからです。CLS高知で。

私としても弊社としても抱えている案件が輻輳しています。
そのような状況で、いくら土日だからとはいえ、何度も高知に来ることにためらいがありました。
高知に行く以上はなんらかの成果を出さなければ。

しかし、結果として、とても来てよかったと思える時間になりました。
まずは主催者のカミノバ社の皆さん、参加者の皆さん、さらに翌日に桂浜などをご一緒したお二方。ありがとうございました。

私が高知に入ったのは前日の夜23時前。16時過ぎまで東京の八丁堀のお客様のもとで商談に臨んでいました。その終了時間が未定で、飛行機の時間も取れずにいたため、空路で高知に入る可能性が消えました。
商談が終わり、営業の方と東京駅まで歩き、のぞみが発車する三分前にぎりぎり乗り込むことができました。こののぞみを逃していたら、岡山での特急南風との乗り継ぎの関係で、高知着は日をまたぐところでした。
のぞみと南風の車内ではもちろん寝落ち。

高知についてすぐ、宿に直行しました。その際、kintone Café参加で先に高知に到着していたかのってぃさんから連絡があり、松っちゃんに向かいました。そこにいたのはじゅんちゃんと細谷さん。四人で数杯のビールとラーメンとそして餃子を堪能しました。
その席でたまたま横に座っていらしたお二人連れの方がkintoneユーザーだったのも幸先がよいスタートでした。
これで、かろうじて初日にも高知への足跡が残せました。

翌朝。
8時から弊社の仙台のメンバーとオンラインで打ち合わせです。苦しんでいる案件の落とし所を探るため、二時間みっちりと打ち合わせに使いました。

さて、kintone Café 高知の開始時刻は14時半から。
そこで少しだけでも観光できるのでは、と街に出ました。

20日前に高知に来た時、CLS高知の翌日に打ち合わせが入っていたため、高知の観光ができませんでした。
そこで今回はkintone Café 高知の翌日の日曜日に高知を観光するつもりでした。
ところが、月曜は弊社内の打ち合わせの後、町田のお客様を訪問する予定が入ってしまいました。

まだ高知ではいきたい観光地や滝が無数にあります。ところが、帰りの飛行機にふさわしい時間の便がありません。夕方の飛行機で帰るしかなさそうなのです。
そこで、kintone Café 高知が始まる前の数時間を生かし、街を観光しようと思いました。

その前に宿替えを。
今回は高知に二泊しました。二泊とも違う宿です。
仕事との調整に手間取っているうちに、連泊ができなくなってしまいました。一泊目はアベスト高知。二泊目はホテルタウンセンターに泊まりました。

朝、打ち合わせを終えた後、急いでチェックアウトし、次の宿であるホテルタウンセンターさんに移動しました。
すると、タウンセンターさんではレンタサイクルの貸出サービスをしているではありませんか。

そこでレンタサイクルの旅に出ました。
高知県立美術館でテオ・ヤンセン展をみてから、後免方面まで自転車で走り、スープカレーのおいしい店で昼をいただきました。
その旅については本ブログの主旨から外れますので割愛します。

さて、私が高知市内に戻ってきたのは14時15分ごろ。開場の時間にギリギリだったので、ホテルに立ち寄って夜まで自転車を借りたいとお願いしたいところ、快く貸していただきました。
そこで、kintone Café 高知の会場である帯屋町チャコットさんに向かい、入り口に自転車を停めさせてもらいました。

さて、kintone Caféのスタートです。会場は心なしか細長い構造になっていて、後ろの人はスライドが若干、見にくかったかもしれませんね。


まずはカミノバ社の森田レオ社長から、開会のあいさつなどを。続いてカミノバ社の片岡じゅんちゃんから理念などを述べてもらいます。

それに続いて行われた自己紹介は、少人数(といっても21人ですが)ならではのイベント。全員が1分ほど、自己紹介を行いました。こういうのって大切ですよね。


さて、本編です。
まず、サイボウズ社からゆっきーさんです。
kintone概要/事例紹介ということで、サイボウズさんの新入社員が日報などを書いているkintoneを共有してくださいました。

サイボウズさんが自社の製品を新入社員研修に使っている事例は、見るたびに生きた実例として有効だと思います。
なぜなら、新入社員さんの入社時に必須の作業としてkintoneを使うことで、サイボウズ社のやり方も理解できると同時に自社の製品にも触れられるからです。

弊社でもお客様にこの方法をお勧めしたいと考えています。


続いて、株式会社カミノバ 松本さん。
松本さんからは、ここ最近のkintoneアップデートの中で厳選したベスト3を挙げていただきました。

kintoneのアップデートは、ここ二年ほど、毎月のように行われています。
それらのアップデートの中には、細かな使い勝手の改善が行われています。どれも私のような古くからのkintoneユーザーを歓喜させるものです。

松本さんのアップデート紹介のように、弊社内でもこうしたアップデート紹介や私のベスト3のようなものを発表し合えるとよいなと思いました。


続いて、株式会社メディアミックス研究所 杉本さん。

杉本さんの発表は、ウェブ作成者がkintoneを使いこなす事例として、とても興味深いものでした。
主に開発の進行管理の観点からkintoneを使う事例はなるほどと思わされました。

ウェブサイト制作の現場は、情報機器が欠かせない点でkintoneを使うビジネスの現場と近いように思えます。が、往々にして無縁の場合が多いのではないでしょうか。
ただ、無縁だからといってウェブサイト制作会社にとってkintoneが不要か。そんなことはありません。
むしろ、本格的な進行管理ツールを導入するまでもない制作会社の場合、kintoneはお勧めできるツールなのだと気づかさせてくれました。


続いて、アールスリーインスティテュート どりぃさん。
どりぃさんとは、高知でご一緒する10日ほど前に、アールスリーさんのashibinaaでお会いしたばかりです。
ところが、どりぃさんと同じ場所で登壇するのはずいぶんと久しぶりのような気がします。

会社や有志やサービサーによるそれぞれのコミュニティのあり方。
それは私にとってとても興味深い内容でした。

なぜなら弊社でもコミュニティが作れないか模索しているからです。
私はまだコミュニティに関しては他の人や会社が作ったプラットホームの上で活動しています。
そろそろ自分で何かを作り出さなければ、と思っていたところでした。とても参考になりました。


続いて、kintoneエバンジェリスト 細谷さん
細谷さんとイベントで会うのはとても久々のような気がします。
先日のkintone Café OSAKAでご一緒し、前日にも松っちゃんでお会いしたばかりですが。

そんな細谷さんとお会いする機会はなかなか巡ってきませんでした。
ところが、細谷さんの作ったWordPressとkintoneをつなぐプラグイン(Form data to kintone)とのご縁は何度もありました。
私が登壇したセッションの中でもう一方が細谷さんのプラグインを取り上げてくださったり。
そもそも私自身がこの先月にお客様に対して細谷さんのプラグインをお勧めしたばかり。

細谷さんのお話ししてくださったのは、Form data to kintoneのさまざまな活用方法。
私の知らない別プラグインと組み合わせる事例など、とても興味深い内容でした。

懇親会の際にも軽く立ち話で、今のWordPressプラグインの現状を教わりました。
弊社もお客様がサブスクリプション・サービスにおよび腰の場合など、FormBridgeが使えない場合は引き続きWordPressを提案するはずです。
WordPressを採用する際は、細谷さんのForm data to kintoneを採用しようと思いました。


続いて、kintoneエバンジェリスト 森田さん

森田さんは4月のkintone Café 神奈川にも登壇していただきました。
森田さんはPMOの業務をkintone界隈で実践しておられる方です。私がかつてどっぷりつかっていたPMOの業界こそ、kintoneが活用できる場です。
私にとってもなじみが深い上、私が今、開発者からPMへのキャリアチェンジを行っている最中です。

小田原で語ってくれた森田さんの話も素晴らしいものでしたが、今回も森田さんのPMとしての経験がさく裂です。
kintoneだけに頼った要件定義やPM業には死角がある。
私もそれらは常に肝に銘じているつもりです。が、折に触れてこうやって伺わないと忘れてしまうのです。

森田さんとは翌日にもkintone Café番外編として、実のある話をしました。

続いては私。
私からはサイボウズNEXTへの期待を語りました。
特にNo Emailワークスタイルはどうなったという問題提起とともに。

サイボウズNEXTを通して、そろそろメールから脱却しなければ。
メール文化からは決してDXは成し遂げられないように思うのです。
メール以前に、情報伝達を改善しようという気のない古い会社がまだまだ多いことは悩みなのです。


続いて、kintoneエバンジェリスト 沖さん
最後を飾ってくださったのは、沖さん。
沖さんの登壇は、LTとはセッションとはこうあるべき、という固定観念を崩してくれるから好きです。

私も知らぬ間にkintoneエバンジェリストとはこういうことを話すべき、というステレオタイプの罠にはまっているのではないか。
沖さんの登壇からは、私の話す内容について自省させられ、やられたと思わされました。

関係ない話を展開しているようでいて、kintoneネタはきちんと放り込み、主催者の焦りを鎮めてくれる。たまりません。
笑いのセンスも含めて、スピーカーとして常に気になる存在です。

最後を締めてくださったのは、片岡幸人さん。
kintone Café が始まる直前、幸人さんから受け継いだkintone エバンジェリストのタグ。私はこれを持っていませんでした。
幸人さんから何か大切な思いを受け取ったように思います。大切にしたいと思います。

さて、その夜の懇親会は、高知の夜の魅力をたっぷりと味わえるものでした。
昨年のkintone Café 高知でも20日前のCLS高知でも存分に知っていたつもりの高知の夜の深み。

さくら亭
模型ミュージアム SNAP
チョンマゲ
三つのお店で楽しく飲みました。



まだまだ私の知らない深みは濃密で、さらに奥がありそうです。
今回も大いに楽しませてもらいました。

皆さんには感謝です。

翌朝は、高知県歴史博物館から。
かのってぃさんからの連絡でここにいるよ、と連絡をいただきました。
そこは高知城を目の前に見るロケーション。梅雨が降りしきる中、森田さんとかのってぃさんがkintoneを熱く語り合っている場に遭遇しました。
実に熱い。昨日の森田さんのセッションで提起された問題を語るにはまだまだ時間が足らないのです。

高知城の歴史を興味深く学んだ私たちは、ひろめ市場で鰹のタタキや田舎寿司を楽しみました。この三人であればkintoneという共通の話題もあり、旅をしながらkintoneを語れるのではないか。
そこでkintoneお遍路第一回として、レンタカーを借りて高知観光を楽しむことに決まりました。
レンタカー屋さんを四軒めぐり、最後に巡り合った軽自動車が残り一台という引きの強さ。
ぎりぎりで得た旅の移動手段は、kintoneが縦横に横溢する要件定義と改善の世界。
旅をともにすることで、kintoneに関するアイデアが出るわ出るわ。

旅ってよいですね。

私が桂浜を訪れるのは30数年ぶり。kintoneやこれからの話に盛り上がりながらの再訪は、とても記憶に残るものでした。
今回も高知を一日使っての観光はできませんでした。が、それを補うに十分なほどの充実が得られました。


空港でにレンタカーを返した私たち。この日のわかりやすい目標設定に置いた、龍馬パスポートをGETするミッションもしっかりと達成。
次の高知旅を必ず期しつつ、無事に高知を離れられました。

旅はよいもの。
ストレスを癒やせます。が、それだけではありません。仕事のアイデアが次々と湧き出すのです。
それこそが旅であり、kintone Caféをリアルで参加する意味があるのです。

まずは主催者ののじゅんちゃん、レオさん、そしてカミノバ社の皆さん、参加者の皆さん、さらに翌日に桂浜などをご一緒した森田さん、かのってぃさん、ありがとうございました。


kintone Café 山梨 Vol.1に運営参加しました


6/3にkintone Café 山梨が初めて開催されました。
告知ページ

今回、私はkintone Café 山梨の運営スタッフとして参加し、登壇はしない予定でした。
あくまでも立ち上げの準備段階を手伝うだけで、イベントの本番では話さず、ツイートなどの黒子役に徹するつもりでいました。

ところが、前日の6/2に本州を横断した台風に押された前線が猛烈な雨をもたらし、交通機関が混乱しました。

それによってkintone Café 山梨の発起人であるあかねさんが大阪から戻って来られない問題が発生しました。

そこであかねさんは、早朝に出発する高速バスで甲府に戻るという選択をしました。
朝、あかねさんから甲府に来られるのが早くても16時過ぎという連絡をいただきました。

したがって、15時の開始にあかねさんが間に合わないことが確実になったので、私が司会進行を務めることが決まりました。
qlobaや当日のプレゼンテーション資料に記載されていた登壇順を変更し、会場設営にあたってのいくつかの事前準備や受付も妻にお願いし、妻の友人の方にも一部の準備作業を手伝ってもらいました。

当日のセッションの様子は、
kintone Café 山梨 Vol.1 – Togetter
をご覧いただければと思います。

皆さんのセッションをリアルで聞いていて学びになるのは、自分のやり方が正しいとは限らない、という気づきです。
頭では思っているのです。「自分のやり方が正しいと思うなかれ」と。
ですが、人の思考回路とは弱いものです。
ついつい自分にとって心地よい方向に考えてしまいます。自分にとって心地よい方向とは、今までやってきてなんとなくうまくいってきた自分のやり方をなぞる方向です。

頭では現状維持はいけない、と思っているのです。でも、ついつい現状維持に逃げようとする自分の弱い心。

オンラインミーティングツールを使ったセッションはディスプレイ越しです。残念ながら、没入度はリアル会場のそれよりも落ちます。
目の前で視線を合わせた形で話す識者の話が、自分のやり方と違っていると、自分のやり方が正しいと無意識に感じていたことを痛感します。

トップバッターを務めてくださったテクネコの加藤さんの「ネ申キントン」も、自分の数年前のやり方が、誤っていたことを気づかせてくれました。
実際、やれていたのです。また、それで開発を回せていたのです。自分が万全の体調で時間にゆとりがあった間は。
ところが今の私は経営にかなりのリソースを割かざるを得なくなり、加齢は進んでいます。そして、数年前までの私がやっていたメソッドやノウハウが完全に伝えきれていない。いつの間にか、ネ申キントンを生み出していたことに気づく今です。
案件によっては「ネ申エクセル」や「ネ申アクセス」からkintoneに移管する仕事を手掛けているというのに。

自分のやり方の誤りを再度点検しなければ。

また「カスタマイズ地獄、プラグイン貧乏」も、私も常に気を付けているつもりでも、どちらかに偏っていないか、危うさを常に感じています。
このバランスをどこにとればよいのか。お客様のご予算や、案件の難易度、納期までの期間によって使い分けているつもりです。
しかし、自分のやり方が正しいと思ってはなりません。常に試行錯誤していかなければ。正しいと思った瞬間から、誤る確率は上昇します。

「OA化は費用を減らすことが目的
DXは売り上げを増やすことが目的」
も、はき違えていないか。または、自分のやり方が間違っているのではないか、との振り返りを促されました。

加藤さん、ありがとうございました。

松田さんのセッションも同じく、私のやり方の危うさを教えてくれました。

とくに、kintoneの導入当初はなるべくスペースを使ってもらうように心がけるくだりなど。
私も、お客様にkintone導入する際は、kintoneに慣れてもらうためにスペースを使ったコミュニケーションをお勧めしますが、まだ徹底できていません。
既存でChatWorkやSlackでやりとりしていたお客様の場合、どうしてもそちらでコミュニケーションを行ってしまう傾向にあります。
私自身、今のkintoneのスペースやスレッドの使い勝手に満足していません。そのため、積極的にスペースを使おうとすることに二の足を踏んでしまいます。だが、これではいけないのですよね。

あと「業務プロセスのkintone化のコツ」についても、深く反省しました。
私自身、細かくプロセスを書いてしまう傾向があります。これは詳細設計などの開発現場に長く入っていた弊害が残っているのかもしれません。
kintoneに適した構造でシンプルなプロセス図を書かなければいけません。
kintoneは簡単に手早くアプリが作れるようになっています。それなのに、仕様書の作成に時間がかかるケースが多いのです。

「kintone業務改善は総合格闘技」の言葉もまさにそう。
システム開発の経験が長いと、システム開発のスキルで何とかしようとしてしまいます。そして、局地戦に持ち込んでしまうのです。ですが、kintone業務改善は総合格闘技なのです。

松田さん、ありがとうございました。

続いては、小竹さん。
わが家は星野リゾートの施設が好きで、リゾナーレ八ヶ岳は何度も利用しています。
うちの妻に小竹さんをご紹介したかったので、今回のご縁はよかった。

小竹さんの発表は、いかにグループ内の皆さんに気持ちよく使ってもらうか、に注力されていました。
「ユーザー目線でkintone環境をご案内ツアー」と名付けられたスライドには、私の至らなさを感じる工夫が随所に。

私はデザインや見た目に無頓着です。例えばkintoneのログイン画面など、ほとんど初期状態のままにしてしまっています。
さすがにポータルの左上のロゴはお客様にあわせて切り替えますが、ログインページの画像を毎月切り替えるなど、やったことさえありません。

それ以外にもポータルやスペースのトップなど、カスタマイズをしやすく、それでいて導線を工夫していらっしゃいます。
ポータルからアプリへの導線はもちろん作成します。ですが、まだまだ改善の余地はあります。

そもそも、弊社には昔から使っているkintone環境がありますが、使いこなしているとは言えない状態です。
頻繁に書き込みがあるのはSlackやBacklog。kintoneは本当に弊社で使い込んでいるとはいえません。

特に危機感をかきたてられたのは、サイボウズさんが提供してくださっている各種資料へのリンクをきっちりスペースやポータルに貼っているところです。
うちもまだ、こうしたところができていません。

また、社内向けにkintone39の仕組みを作り、社内でユーザー部署のアプリ開発に伴走する取り組みも参考に使えます。
質問をたくさん何度もして、kintoneを作りたい背景を聞き出す取り組みも、私自身が本当に基本のヒアリングができているのかを自問するきっかけになりました。

小竹さん、ありがとうございました。

ここで、時間が少しだけ余ってしまったので、質問タイムを挟みました。
二河さんや中村さんが質問や発言を行ってくださったことで、皆さんの理解が深まったように思います。

続いては、奥田さんの発表です。

このkintone Café 山梨 Vol.1の中でも、奥田さんの発表は、kintone活用ノウハウが多めだった登壇者の中でも異質でした。
でも、新卒の奥田さんがここまでkintoneを使いこなす、という意味において、とても刺激的な登壇でした。

今回、弊社メンバーも一人(もう一人は家族の事情でアーカイブ視聴)が奥田さんの発表を聞いていましたが、相当刺激を受けたのではないでしょうか。

立ち居振る舞いなども堂々としていて、しかも登壇の中身も技術者魂のツボを押しまくるもの。
Raspberry PiやM5Stackをkintoneと組み合わせた温度検知の仕組みなど、弊社がCybozu Daysで出展した内容を連想させてくれます。
さらに、Google Visions APIを使った仕組みなど、穀物管理をkintoneで管理するにあたってのベスト・プラクティスというべき構成を次々と披露してくれました。

私がもっとも奥田さんの発表において私の至らなさを感じたのは、奥田さんを発表へと促した上司の山田さんの存在です。
もともと、山田さんがkintoneを導入した功労者ですが、それをきちんと奥田さんに引き継ぎ、自らは背後で控える。実に素晴らしい態度です。
私も先日のkintone Café 神奈川において、入社日当日だった二人の弊社メンバーをLTにいきなり登壇させました。それによってコミュニティを重視する弊社の意図は少しだけ発信できたかもしれません。
でも、二人が語った内容はしょせんLTに過ぎません。
奥田さんのように筋の通ったセッションを話せるようになってもらわなければ意味がありません。
弊社メンバーに充実の内容で登壇してもらうためには、技術力と発信力の両方を上げてもらわねばなりません。

これは、私にとっても大きな課題です。まだまだ至らないですし、指導力を上げねば、と思わされました。
素晴らしい登壇でした。

奥田さん、ありがとうございました。

次の登壇者はキンスキ松井さんです。
「kintone コミュニティって何だろう?」
というタイトルで、今までのkintoneのコミュニティの発展を語ってくださっています。

今回のkintone Café 山梨 Vol.1は山梨県で初開催です。半分近くはkintone Café自体にも初参加の人たちでした。
だからこそ、松井さんの登壇は時宜を得た内容だったと思います。

kintoneはシステムが簡単に作れ、他のシステムとの連携も簡単にできます。
しかし、それだけではなく、kintoneがここまで支持を集めた理由の一つとして、kintone コミュニティの存在が挙げられます。

私が唯一、自慢できることがあるとすれば、kintoneにβテストの頃から関わっていたことです。
そのころはkintone自体もまだまだでした。が、製品機能の充実と軌を同じくするようにコミュニティが発展し、ユーザーさんがたくさん参入してこられました。
それがさらに製品の改善となってkintoneを魅力的にしてゆく好循環が生まれました。

そうしたいきさつを初めの頃から見てきた私にとって、松井さんの発表は胸中にいろんな思いを湧き立てさせました。
私のキャリアが、どれだけkintoneとの出会いによって豊かになったかは計り知れません。
とても言葉では言い表せられません。
会場で松井さんの発表を聞いていた私の妻にもその理由のいったんが伝わったのではないかと思います。
その点も含めて、とても感慨深かったです。

松井さん、ありがとうございました。

さて、この時点で、時刻はすでに17時半。あかねさんからはまだ須玉ICのあたりにいるという情報が来ています。

そこで事前にやり取りしていた手はずに沿って、あかねさんの同僚である山本さんに私のPCを使ってもらい、あかねさんが発表するはずだった登壇を代わりに山本さんに担ってもらうことになりました。

山本さんもさすがです。業務を知っているだけに、いきなり手渡されたあかねさんのプレゼンテーション資料をよどみなく読み進めていきます。

私も産業廃棄物業界のシステム開発は何回かkintoneで手掛けたことがあります。だからこそ、あかねさんが現場で苦労しながら改善を進めた苦労がよく理解できるのです。

改善を成し遂げるにあたり、gusuku Customineに助けられたあかねさんは、その製品愛が高じてアールスリーインスティテュートに転職しました。
そして、あかねさんが大阪での研修から荒天によって帰れなかったタイミングが、まさにkintone Café 山梨 Vol.1の当日に重なったことも偶然です。
そこでピンチヒッターとして登壇してくださった山本さんが、あかねさん残した資料や改善への思いをしっかり受け止め、kintoneやgusuku Customineの成果として受け継ぐ姿も素晴らしいものでした。
全てが、壮大なあかねさんを巡るドラマのようで、私はとても感動しました。

あかねさんの新天地での活躍とともに、あかねさんが残した資産を皆さんがしっかりと引き継いでいくこと。それが確信できました。

山本さん、ありがとうございました。

そして、発起から準備までを含め、あかねさん、ありがとうございました。

さて、山本さんの発表が終わった時点で時計の針は18時を指していました。
私としては山本さんとあかねさんの見事なリレーを見た以上、あかねさんが到着するまで待とうと決意しました。むしろ、絶対に待たなければならないと。
そこで私は、皆さんにあかねさんがもう少しで来るから、あと少しだけ待ってほしいとお願いしました。
その一方、私の拙い話術ではどれぐらいの時間を持ちこたえられるのか、心もとない気持ちにもなりました。

そんな私の思いを察して手を挙げてくださったのが、中村さんです。

中村さんとはつい十日ほど前にもkintone Café 大阪の場でお会いしたばかり。kintoneの利用促進の上で欠かせない方です。

登壇した中村さんは、即興でkintone資格試験のアソシエイトの学び方を皆さんに教えてくれました。

私はkintone資格試験のサイトがいつの間にか変更されていることを知りませんでした。
中村さんからの情報は、サイボウズさんがどのようにkintoneを使った業務改善をしてほしいか、どのようにkintoneを活用してほしいかなどの学びに満ちていました。
私も司会者としてコメントしたとおり、一年前にこうした情報を知っていたら、弊社のメンバーももっと円滑にアソシエイトに合格していたはずです。

それとともに、弊社のメンバーは全員がアソシエイトを保持し、さらにスペシャリストにも挑戦してほしい。そう強く思いました。

kintoneエバンジェリストを続けるためにkintone資格を取った私ですが、今や経営者としてメンバーの成長を図るだけでなく、その背後にあるメソッドや思想を知るためにもkintone資格は必要であると感じています。

中村さん、急な登壇をありがとうございました。

さて、まだあかねさんは見えません。そこで手を挙げてくださったのは、松田さんです。再登板の骨折りを買って出てくださいました。感謝です。

これこそがkintone エバンジェリストと呼べる引き出しを、こうした突発事態の中ですぐに出せるところが素晴らしい。
私も見習わねばなりません。

kintoneを長年の間、使っていれば避けては通れない棚卸し。この重要性を教えてくれました。
私も松田さんが発信しておられるブックマークレットを改良して使っています。

私も松田さんの発表を聞きつつも、19時に完全撤収せねばならないため、小林さんとそのあたりの相談をしていました。
すると18時35分。あかねさんがギリギリ間に合いました。

本当は司会をしてもらうはずだったのに、私が全部その役割を奪ってしまったので、最後に話してもらいます。
さらに集合写真を。

1名の方がご家庭の事情で帰ってしまったり、写真撮影に私の妻と妻がお願いして手伝ってくださった落合さんが遠慮して入らなかったりしたので、21名の写真となりました。
そこから懇親会に行くメンバーも含めて、原状回復の作業をし、音響機材を小林さんが進めたり、各自がやるべきことをやって懇親会も17名で。
懇親会も楽しく過ごせました。

参加者の皆さん、登壇した藤さん、松田さん、小竹さん、奥田さん、松井さん、中村さん、ノベルティ作成や音響機材などの準備、会場撮影などをお願いした小林さん、発起人であり、kintone Caféにスペクタクルの風味をつけてくださったあかねさん、急遽受付をお願いした妻や落合さん。
皆様、本当にありがとうございました。


kintone hive osakaに参加しました


5/23にZeppなんばにて行われたkintone hive Osakaに参加しました。

先日、kintone hive sendaiに参加しましたが、その記憶も新しいうちに、また貴重な経験ができました。

Zeppなんばは私も初めての訪問です。学生時代に何度となく訪れたこのあたりも年月に応じて一新されました。しかし、裏通りに行くとかつての雰囲気が残されていて、少し郷愁に浸る事ができました。

そばのタリーズでギリギリまで打ち合わせしていたため、私が会場に入った時は、始まってから5分近く経過していました。

壇上ではサイボウズ関西支社の松森さんがkintone hive Osakaを楽しむためのお話をされていました。
各地のhiveでサイボウズの社員さんが登壇し、会場の盛り上げに貢献しておられます。背景にはサイボウズの各社員さんの準備もあって、いろいろ大変なんだろうなぁと想像します。ロビーでも社員のみなさんとお会いする事ができました。


一人目の登壇者は認定NPO法人おてらおやつクラブ 桂 浄薫さんと茶円 春希さん。
桂さんは奈良天理にある善福寺の住職を務めておられます。袈裟を着ての登壇はなかなか新鮮。

おてらおやつクラブさんは、お寺にお供えされる檀家さんからの食料などを貧困に苦しむ家庭におすそ分けする活動をしておられます。
https://otera-oyatsu.club

今回の登壇では、そのあたりについての貴重なお話を伺う事ができました。

ポイントは大きく二つに分けられます。
一つは、困っていらっしゃる方にどのようにして匿名で届けるか。
もう一つは、多数のkintoneへのリクエストをどうやってさばくか。
この点が聴きどころでした。


WordPressを絡めてウェブからデータを取り込む事例は弊社でも多くを手掛けております。
おてらおやつクラブさんの事例が秀逸なのは、kintoneの一日一万リクエストの制限を間にWordPressに備わっているデータベースを挟んでのバッチ処理で行っている事です。

桂さんの思いをkintone未経験だった茶円さんが形にした。
まさに技術者として望ましい形だと思いました。

「たすけて」のハードルを下げられる。
「たすけたい」をごく自然にできる。

私も去年、kintone Café 神奈川を鎌倉の安国論寺さんで開催させてもらいました。kintoneとお寺は相性がよいことは実証済みです。

桂さん、茶円さん、ありがとうございました!


続いては、八代製薬株式会社 喜田 晃大さん。
なんときったんさんではないですか!
私、登壇を促す声を聞くまできったんさんが登壇することを知りませんでした。事前にhiveの資料を見ていなかったので。

言うまでもなく、きったんさんはkintone エバンジェリストとしてともに活動する仲間であります。

きったんさんはこの度の登壇で、エバンジェリストであってもkintone hiveに参加できる、と言う新たな可能性を見せてくれました。
私の中に巣食っていた「kintoneエバンジェリストはkintone hiveに出られない」という思い込みに対して、きったんさんはNOを突きつけてくれました。

きったんさんの成功ストーリーは明確です。
コロナを機に、在宅勤務の仕組みを進めるためにkintoneを導入し、規定も含めて水面下で調査しました。
まずは目的を明確にするステップです。
続いて、どの業務からkintoneに置き換えるかの洗い出しをしました。
これも目的を明確にするステップです。
そして、やりがいと楽しさを伴った形で、業務改善の成果を出しました。
目的が明確になった事で、経営層や上司への説明も容易になり、モチベーションにもつながります。

見事なkintone導入の成功事例です。
実は八代製薬さんの事例は、krewDataを駆使した在庫管理の好事例であることも見逃せません。

今後もきったんさんとは各地のkintoneイベントでご一緒できそうです。
一緒に盛り上げていきましょう!

きったんさん、ありがとうございました!


続いては、関西電力株式会社 藤井 伸弥さんと中野 一高さんです。

関西電力さんといえば、日本のインフラを担う大企業です。関西で育った私の体の何割かは、関電成分からできています。

これほどまでの大企業で、しかも、社会のインフラを担っていらっしゃる関西電力さんが万が一にも停電などの事態を招こうものなら、社会に与える影響は必至です。

つまり、基幹システムは必須です。ですが、基幹システムだけだと小回りが効きません。硬直した仕組みになってしまいます。


そこで関電さんはRPAをうまく活用し、基幹システムに影響を与えず、基幹システムのデータをうまくkintoneに取り入れる仕組みを構築されています。

こうした企業でも、顧客との関係は欠かせません。
外部のウェブサービスからどのようにしてデータを持ってくるか。その活用方法において、kintoneと基幹システムを組み合わせることはできるはず。
そのモデルケースと言える取り組みを見せてもらえました。

お二人の掛け合いで進む登壇は、台本を読んでいるようなぎこちなさもありました。でも、それがまたこ愛嬌です。
私はまだkintone hiveに登壇した事がなく、多くの観客の前にkintoneの事例を話す緊張を知りません。その決断と勇気に敬意を表します。

インフラを担う大企業がここまでkintoneを使っている事例を見せてくれたことに、日本の変化を感じました。

藤井さん、中野さんありがとうございました!

続いては、神戸市役所 小阪 真吾さんと小寺 有美香さんです。

神戸市の方がkintoneのイベントに出るのは二回目です。
かつて、神戸市の教育委員会でAccessのフォームにデータを入れるオペレーターをやっていた私にとっては、特に感慨深いです。

コロナによる自治体の取りまとめ対応が大変だったことは、私たちの記憶にも新しいです。
神戸市でも同じ悩みがありました。

神戸市が有利だったのは、kintoneをコロナ前から導入していたことです。
そして、小阪さんの立場が企画調整局のデジタル戦略部だったことも有利に働きました。
混乱の極みにある西区保健福祉部に対し、お手伝いしましょうか?と申し出たやり方も良かったのでしょう。

小阪さんの上から目線でもなく、押し付けがましくない接し方が現場の抵抗感を和らげたことは間違いありません。
コミュニケーションを頻繁に取ることで保健福祉部の現場の皆さんからの信頼を勝ち得たそうですが、最初の入り方もコミュニケーションとしてこういるべき形だったのでしょう。

私としては、小阪さんがおっしゃっていたスクラム開発が印象に残りました。
弊社もそれに近いことをやっているのですが、なんちゃってスクラムになっているため、結果としてスクラムの可能性を活かしきれていません。
スクラムを深く理解し、実践することも必要なのでは、と言う気づきを得ました。

小阪さん、小寺さん、ありがとうございました!


続いては、有限会社アートワークス 宗政 伊織さんです。

「家具工房がkintoneを入れてみたハナシ」というタイトルです。

スライドにも登場する稲沢さんが伴走支援で入られているそうです。稲沢さんがおっしゃるには、タイトルのハナシがカタカナになっていることもポイントだとか。

スライドを紹介する宗政さんは新卒二年目。初々しさが際立っていました。話す間合いも壇上の動作も独特の間合い。その立ち居振る舞いが会場を癒やし、かつ共感を集めていました。

この宗政さんの間合いは、伴走支援をされた稲沢さんの柔らかい印象と合っていました。相性が合うとはこのことでしょうか。
稲沢さんは対面の打ち合わせの際に大量のお菓子をお持ちするそうです。頭を使うから甘いものを持ち込む配慮が素晴らしい。
とても和やかな対面開発の雰囲気が想像できます。私も参考にしたいと思いました。

宗政さんの壇上の振る舞いも、単に癒やされるだけではありません。やるべきところはやる。作ったアプリは正義と言い張る強気。押すべきところは職人さんに入力を指示する芯の強さも感じさせました。
私たち観客は、宗政さんの壇上からの癒やしと、稲沢さんの和やかな対面開発の雰囲気。それに対照となる業務改善を進める信念の強さのコントラストに強い印象を受けたのでしょう。
多くの支持を集めたのもわかります。

宗政さん、ありがとうございました!


続いては株式会社神戸製鋼所 今井 健太さんと田淵 裕子さんです。

神戸製鋼所さんも大企業です。

私もかつての常駐先で神戸製鋼所出身の方と数年間一緒に仕事をしていたので、その社風は少しだけ知っていたつもりでした。
日本の高度成長期を担った企業であるがために、最近のクラウドやノーコードの流れとは対極にある企業だと勝手に考えていました。
しかし、その考えは改めなければなりません。

むしろ、kintoneで商売をしている弊社にとっては、神戸製鋼所さんの事例から学ぶべき点が多くありました。

昔話の花咲か爺さんをモチーフにストーリー仕立てにした内容もわかりやすかったし、
業務部門と導入部門の思惑の乖離から、一度は挫折し、そこから復活を遂げるストーリーもわかりやすく、共感を呼びました。

現場にフィットさせることは、製造ラインが確立している神戸製鋼所のような会社では最優先事項のはずです。


そのために企画部門とシステム部門、そして現場に納得してもらうために、さまざまな手法をメソッドとして確立しておられます。

それらは理にかなっていると思いましたし、現場の方に共感を呼ぶための心配りが至る所に見られました。

神戸製鋼所さんの場合、取り組みにも秀でた点がありました。例えば、社内で独自に設けたkintone資格の制度などはその筆頭に挙げられます。

私は神戸製鋼所さんの発表を聞きながら、非常に感銘を受けました。
今、弊社がご協力させていただいているお客様にこの内容を一刻も早く聞いてほしい。そして、7月に行われるkintone hive Tokyoを聞いていただきたいとも。

今井さん、田淵さん、ありがとうございました!


さて、投票結果の集計中は、サイボウズのゆっきーさん、ぽえみーさんが関西でkintone Café を主宰するyamaさん、がっきーさん、中尾さんの3名をパネリストに迎え、関西のkintone コミュニティの現状を紹介する「kintone Caféってなんなん?」です。

私自身、関西で20数年を育ちながら、関西のリアルkintone Caféに参加した経験はありません。このkintone hive Osakaの翌日にkintone Café Osakaに参加したのが初めて。
なので、まだまだこれから何度も参加しなければ、という決意が募るセッションでした。

夜は、私がAfter hive 交流会に申し込んでいなかったことと、そもそもトラブルが勃発してしまい、22時半ごろまでなんば近辺にいました。

でも、それも含めてもよい関西kintoneの夜を過ごせました。
出会った皆様、本当にありがとうございました!


kintone hive sendaiに参加しました


4/13に仙台PITにて行われたkintone hive sendaiに参加しました。

私にとって、初めてのkintone hiveへの現地参戦。
それまで、私にとってのkintone hiveといえば、幕張メッセで行われるCybozu Daysの中で開かれるkintone AWARDでした。

各地のkintone hiveで選ばれた方によるえりすぐりの大会。毎年そのレベルの高さは知っていました。
ところが、ここ三年、私はkintone AWARDをよくみられていません。それは、Cybozu Daysでブースを出展するようになり、ブースの対応で見られなくなったからです。

そんな私が初めて予選であるkintone hiveを観戦したのは昨年。kintone hive tokyoでした。
今、ジョイゾー社にいらっしゃる根崎さんが感動的な登壇を成し遂げた日とした記憶にも鮮やかです。
他の登壇者のレベルも高い。
そこで気付かされたのは、幕張のkintone AWARDだけでなく、各地で行われるkintone hiveも見なければ、ということです。

そこで今年は、kintone hive sendaiに合わせて東北からの複数のご縁を調整しました。
前々日には郡山市で。そして前日は米沢市で商談。その流れで最終日には仙台市で。kintone hive sendaiに参加できることになったのです。
それまでの二日間、頭の中はkintoneにどっぷりつかっていました。そして、会場の仙台PITの熱気や雰囲気は、kintoneにまみれた頭をさらに活性化させてくれました。


プライベートでライブハウスには何度も行ったことがあります。が、kintone hiveのようなIT系イベントてライブハウスに来るのは初めて。
会場の雰囲気はまさにライブ。心は湧き立つ一方。
やはり来て良かったと思わされました。

冒頭に登場したサイボウズ東北支社の田澤さんの話もバッチリ。メリハリの利いた話は、盛り上げ方を指南しつつ、会場の気持ちを高め、ライブ感をさらに盛り上げる名MCです。


一人目の登壇者は株式会社グローバルフィールドの保坂 梨恵さん。インパクトのあるいでたちで登場。
少し緊張していらっしゃるようですが、それがまたライブ会場の良さです。緊張していらっしゃる様子は、ディスプレイを通して見ると気づきません。会場の肌感覚とでもいいましょうか。
慰謝料のかわりに会社を受けついだというくだりでは、聴衆の心も鮮やかにつかんでいらっしゃいました。

保坂さんの登壇は、kintoneの良いところ、つまり簡単にレポートが表示できる利点を活かしている点で分かりやすかったです。
kintoneに変えたことでご本人が出産された際も、数カ月の間、会社に一切出社せずに業務が回せたそうです。引き継いだ時は紙の山だった業務を解きほぐし。

その結果、社員の皆さんの仕事も週休2.5日で回せるようになったそうです。kintoneの導入効果をフルに享受していらっしゃいます。
同じ経営する身として、社長がいなくても会社が回る体制はまさに理想。

保坂さんの属しておられる業種は、弊社にとってもなじみのある業界です。
その観点から拝聴した保坂さんの登壇内容からは、お客様はどういうところをkintoneの価値として置かれているのかがわかり、とても参考になりました。

保坂さん、ありがとうございました!


続いては、旭川信用金庫 古田 真之さん。
なんとkintone hiveに信用金庫の方が登壇されるのは初めてだそう。
こちらも私にとってはとても興味深いお話でした。というのも、弊社でも今、まさに信用金庫さんに近しい案件を担当させていただいているからです。

どのようにセキュリティやコンプライアンス上の懸念を払拭し、未知のツールを導入するのか。
それをどのようにして稟議を通し、組織全体に広めていくのか。
私もその難しさを感じながら、日々の提案や作業を行っています。

実際、旭川信用金庫さんでも、一度は導入に挫折したそうです。
そこで終わらずに、再び細かいアプリの作成からやり直し、徐々に組織内部で認知度を高め、ついには、当初挫折したアプリの再構築に取り掛かってらっしゃる最中だそうです。
まさにkintoneの導入のお手本ともいうべき内容。
話の構成がきっちりしているところは信用金庫さんの堅確性を持たせつつ、合間に笑いを入れる構成も素晴らしい。


ここに書かれている通り、金融機関とクラウドデータの組み合わせは、今後、私たちとしてもさらに社会に向けて働きかけていかなければならない部分だと思っています。
今後、旭川信用金庫さんがどのように導入してゆくか。その行く末が楽しみでなりません。

古田さん、ありがとうございました!


続いては、株式会社ニイヤマハウス 長南 卓弥さんです。
こちら、今回の登壇された方の中では、もっとも技術者に寄った内容でした。何しろ、長南さんはもともとパチンコなどの遊技機のプログラミングを行っておられたそうです。

ゲーム業界出身である長南さんのプレゼンは、ドット絵をうまく取り入れつつ、動きがあってとてもわかりやすい内容でした。プレゼンの妙味を感じさせてくれました。
Google CalendarとExcelと紙と基幹システム。まさにkintoneに切り替えると効果が発揮しやすい取り合わせです。
長南さんが素晴らしいのは、プログラミングができるIT経験者でありながら、アナログでのコミュニケーションをおろそかにせず、根気よく導入に向けて努力されたところです。

その苦労が実り、kintoneの導入が軌道に乗り始めるとよくあること。それはポータルサイトが大渋滞する件です。
ポータルを整理してあげると、お客様の満足度があがる。私もそんな経験を何度もしてきています。
ところが、なかなかポータルサイトの整備に手が回らないのも事実。これは、デザインが苦手な私にとっても由々しき問題です。

長南さんのkintone portal desingerを使った改善は、このところkintone portal desingerを全然使っていなかった私にとって大いなる気づきを与えてくれました。
長南さん、ありがとうございました!


続いては、東北特殊鋼株式会社 桜井 利江さん/木田 司さんです。

kintone導入歴一年と一年半という二人の掛け合いは、先輩と後輩のほほえましい関係を思わせて楽しかったです。
私もまだ掛け合いプレゼンはやったことがありません。一度はやってみたいと思います。プレゼンに躍動感が出ますから。

さて、お二人の登壇の何が素晴らしかったって、こちらの会社様は社長様からの声掛けが絶妙だったことです。
トップが業務改善へのやる気を持ち、そこから社内にkintone喫茶を結成し、多様な立場で情報共有する体制を作った。


私の中で今回のkintone hiveで刺さった言葉は数多く挙げられます。その一つはこちらで紹介されていたkintone喫茶。もちろんkintone Caféを運営する身としては見逃せません。

kintone喫茶によって現場の中で情報共有の機運を高め、業務改善につなげる。
素晴らしいと感じたのは、kintoneから帳票を出せるようにした後、その内容をもとに現場からのフィードバックをもらい、リスクアセスメントの評価につなげたところです。
出した帳票をもとに、現場から安全性を高めるためのフィードバックを受け、それをアプリや帳票に反映する。まさにあるべき業務改善のスパイラルです。
安全は全てに優先される。この言葉はあらゆる業種に通じるはずです。kintoneは安全管理にも使えるよい事例でした。

社内をkintone 喫茶で改善した東北特殊鋼さんの事例は、kintone Café運営にとっても役立つことでしょう。

桜井さん、木田さん、ありがとうございました!


続いては、株式会社昇栄 山崎 梨英さんです。

プレゼンのタイトルを見た瞬間、私のボルテージは上がりました。
「ライトコースでどこまでできるか、基本機能の極限活用が生み出したものとは!?」
私が苦手意識を持っているのはライトコースです。苦手というより、手がけたことがない、というのが正解です。

何しろ、今まで自社や多くのお客様の環境でkintoneに触れてきましたが、ライトコースはまだ一度も使ったことがないのです。
先日に開催したkintone Café 神奈川でも懇親会でその話題が出て、次のお題はライトコースハックに決まりました。そのタイミングの良さもあって、山崎さんの登壇でボルテージが上がりました。

スタンダードコースに頼ってしまうのはシステム開発会社の弱み。
工夫次第では関数だけでやり切れる。

と言いつつ昇栄さんも、ついにスタンダードコースに舵を切られるそうです。
うーむ、私としては納得ができる結末。
ですが、ライトコースではやはり限界があるのか、という割り切れなさが残ります。

むしろライトコースを突き詰めて、そこからスタンダードコースに舵を切るのがkintoneを提案する身としては正しい在り方なのか。
そもそも、最初からスタンダードコースがありきで提案する弊社のやり方が正しいのか。
ライトコースを突き詰めたからこそ、スタンダードコースに上げる際に発生する費用を捻出するための不要な業務やサービスが抽出でき、社内の稟議も通りやすいのか。

私の中でもっとも考えさせられたのが山崎さんの登壇でした。
私もそうですから、山崎さんがkintoneを導入するにあたってのいきさつや苦労は皆さんにとって、興味津々のはず。

アンケートでもぜひkintone Café 神奈川で話してください、とむちゃぶりを書いてしまいました。
ぜひまた、お話を伺えればと思います。

山崎さん、ありがとうございました!


続いては有限会社光成工業 畠山 成光さんです。

それまでに五組の登壇を聞いて少々疲れ気味の観客に向かって、ハイテンションで登壇する畠山さん。「Let’s kinjoy!」の決めゼリフとポーズを武器に、会場の反応が薄くとも孤軍奮闘する姿に最初は若干の痛々しさを感じました。
が、それをものともせず、会場の空気を徐々に自分のものにしていく姿はまさにライブ!この会場の雰囲気が変わっていく熱が感じられるのがライブ会場の良さなのですね。これはオンラインでは体験できません。あらためて、来てよかったと思いました。
会場の聴衆を味方につけ、会場の雰囲気をライブで変えた畠山さんの打たれ強いメンタルとkintoneが大好きな熱量。
この熱さがあってこそ、光成工業さんは変わったのだと強く納得できました。そして、これは畠山さんが選ばれるのではないかと、登壇されている途中から感じました。

でも、聴衆の皆さんは決して畠山さんの「Let’s kinjoy!」の決めゼリフや熱量に幻惑されたわけではないのです。
実際、光成工業さんの取り組みは、参考になるべき点がとても多くありました。

まず、一部メンバーだけで動いて失敗した後、社長様から言われた「全員でやれ」の言葉。
早いうちから一部の方だけでやってしまい、実際に使う方に最後に伝えてしまうと、kintone導入は失敗はせずとも必ず苦労します。私も今までに何度か、失敗をやらかしたことがあります。

そして全員でやるようになってからの畠山さんの動きが素晴らしい。あさっての全体朝礼までに宣言するように、との指令を基に、告知動画を四人で作ってしまうのです。
しかもキックオフイベントではそれまで使っていた紙の日報の原本を現場のリーダーが破る姿を示す。その結果、日報のデジタルへの切り替えが一気に進んだそうです。


さらに、現場の年配の社員さんの声を生かした専用アプリ。これ、なかなかできるようでできないです。でも、それをやってしまったところが素晴らしい。
私たち導入側も、ここまで全ての社員さんを巻き込めた導入ができているのだろうか。すべての社員さんの声が聞けているのだろうか。プロジェクトメンバーだけで完結していないだろうか。
とても勉強になりました。

畠山さん、おめでとうございました!

東北・北海道地区代表には畠山さんが選ばれましたが、6組の皆さんの中で優劣があったのではなく、東北・北海道からの代表としてAWARDを勝ち取ってくれるのではないか、そんな期待があったからこその選出理由だったのでしょうね。


さて、投票結果の集計中は、サイボウズ東北支社の大越さんをファシリテーターとし、
社会保険労務士法人めぐみ事務所の原 和也さんと信幸プロテック株式会社村松 直子さんの鼎談です。
題して「スペシャルセッション「もっぺん、聞かせでけねが?おめほのきんとーん!」」

各お題が東北弁で書かれ、それを読み上げる大越さんの東北弁が流ちょうなのがよかった。

このマトリクスに出ているとおり、それぞれの導入経緯の違いが対比できているのがよかったです。

私も、こうと決めつけず、お客様の内部をよく把握し、お客様に適した提案をしていかなければ。学びが大きすぎます。

公平に。そして透明性をもって。
【kintoneは「楽しい」を大切に】 2023/4/13 kintone hive sendai2023 まとめ – Togetter


夜はアフターhive交流会。
今回、前日の米沢での商談に一緒にいった頼りになるパートナーさん二人と。


冒頭にすがわらさんと水沢さんによるhiveの振り返り。
この場で水沢さんからは弊社で副業も込みで働いていることをカミングアウトしていただきました。

今後とも東北を一緒に盛り上げていきましょう!

続いては、6班に分かれての業務改善ワーク。私もかつてこのワークはサイボウズさんのオフィスで取り組ませていただいたことがあります。それ以来、数年ぶりに模造紙と付箋とマーカーを駆使し、私の中で錆びついた学びを新たにしました。
私たちの班にいらっしゃった方がまさにkintone導入前。これからkintoneの社内提案に入られるそうです。同じ班の私たちにとってはkintone hiveで学んだ成果をお見せできる格好の場です。
学んですぐに実践。とても貴重な場となりました。

埼玉、東京、神奈川に帰らねばならない私たちは、二次会以降はご遠慮しました。
仙台駅から乗った新幹線では、今回のhiveでの学び。商談で出た課題やこれからの進め方など、存分に語り合えました。

商談をご一緒した郡山、米沢のみなさま。kintone hive sendaiの会場やアフターhive懇親会で出会った皆様、本当にありがとうございました!

そして充電器を託してしまった松井さん、次回どこかのhiveで必ずや!


kintoneの機能をコミュニティに例えてみた


kintoneがリリースされて11年。
kintoneは今もまだ支持を拡大し続け、伸び盛っています。

成長の理由の一つにユーザーコミュニティの存在があります。ユーザーにとどまらず、技術者も巻き込んだコミュニティの成長。kintoneの成長に比例して発達したコミュニティがkintone本体にも影響を与えたことは間違いないでしょう。

コミュニティこそがサイボウズ社の掲げる「チームワークあふれる社会を創る」理念の体現し証しだとも言えます。
私がkintoneと関わるようになった理由の一つは、サイボウズ社の掲げる理念に共感したためです。こうした自由さや多様性を認める会社が提供するシステムだからだから可能性があるはず。そう思ってまだ始まったばかりのkintoneに関わろうと思いました。

kintoneの成長の軌跡と今のkintone。見回してみると、あちこちにチームワークやコミュニティファーストの思想が見いだせます。

そこで本稿では、kintoneを構成する各パーツや機能をコミュニティに例えてみたいと思います。
初期の頃から、kintoneにはさまざまな機能が搭載されてきました。今でもまだ細かいバージョンアップが加えられています。
kintoneを囲むエコシステムを簡単に図示してみるとこんな感じでしょうか。雑すぎますが。

「インターネット」

cybozu.com

サブドメイン

ポータル

スペース

アプリ

フィールド

ここでいう「インターネット」は人類が住むこの地球または社会全体を指すとしましょう。

すると、cybozu.com は何に例えられるでしょうか。大陸?民族?
私は最初、.com という言葉が含まれるので、リアルに対するネットを指すとしても良いかな、と思いました。
ですが、思い返しました。kintoneのエコシステムやコミュニティはリアルの文化も包めた概念のはずです。

そう考えると、cybozu.comとは、多様性やダイバーシティやSDG’sを含め、「チームワークあふれる社会を創る」価値観に賛同する人々を包含するすべての方々やコミュニティの総体とするのがよさそうです。

その下におかれるのがサブドメイン。これは、kintoneの中では、kintoneを契約する組織を示す単位になります。
これをコミュニティに例えるなら、「チームワークあふれる社会を創る」価値観に賛同するコミュニティの種類というのはいかがでしょう。
コミュニティの種類とは、kintone Caféやキンコミやkintone hive、Cybozu Developer NetWorkや、kintone SIGNPOST ランチ会、その他無数の勉強会やYouTubeチャンネルのこと。それぞれが一つのサブドメインを成すとしましょう。

となると、サブドメインの入り口であるポータルはなんでしょう。
ポータルは、そのまま各々のコミュニティの入り口となるポータルサイトであるとして良いでしょう。kintone Caféを例に挙げるなら、https://www.kintonecafe.com のがそうです。

では、通知は?
これは皆さんから発せられるありとあらゆる発信にあたります。ブログやSNSなど。

するとアプリは?
これはそのサブドメイン、つまりコミュニティを構成する要素を示すと仮定できるのではないでしょうか。

例えばkintone Caféを表すサブドメイン。その中のアプリとはどういう粒度の単位でしょうか。
まず思いつくのは、各支部ごとにアプリが分かれるはずです。アプリに表せそうな情報単位は他にもあります。例えば開催履歴、理念、支援依頼、告知サイトに書いた情報、kintone caféで発表した資料。チャットのコメント、議事録や質疑、参加者や登壇者、会場情報。これらはそれぞれのアプリで管理できますね。

ではサプドメインのアカウント(ピープル)は何に擬せられるでしょう。
私はそれを運営側の人々になぞらえたいと思います。参加者だけでなく運営にコミットした人は、アプリで管理されるだけの境遇に甘んじず、アカウントとして改善を担うための権限を持ちます。
運営者のそれぞれの属性に応じて組織やグループ(ロール)としてまとめられますし。

となると、スペースは?
これも運営のためのヴァーチャル会議室とみなせば違和感はありません。

では続いてアプリの中を見てみましょう。
先程、コミュニティに関するあらゆる情報の集まりがそれぞれのアプリを構成していると提案しました。
例えばコミュニティの応援者や参加者など、関わりのある方々をまとめるアプリを俎上に乗せてみます。
この時、各レコードはそれぞれのコミュニティに関わりのある方々を表し、フィールドは性別や年齢、趣味や興味関心の属性を指すとすればいかがでしょうか。

kintoneはアプリ間を連携するため、以下の機能を備えています。
・ルックアップ
・関連レコード
・アクション
・REST API

ルックアップは、アプリから他のアプリの情報を呼ぶための機能です。
主キーである項目を定めれば、その項目に値を指定すると、その値に紐づいた他アプリの情報を取り込むことができます。
これをコミュニティの機能に見たてるなら、コミュニティの参加者の知見を取り込む営みとすればどうでしょう。皆さんの知見を取り込んでコミュニティの成長に活かす。コミュニティには欠かせない行いですよね。
取り込む項目は自由です。コミュニティが必要とする知見の範囲を属性として、関わる方から有意な情報を取り込むのです。
参加者のわずかな情報をもとに話を膨らませ、例えばスタッフとしてお誘いするとか。

関連レコードはレコードを見た時、ある項目で紐付けた他アプリの情報を表示する機能です。
ルックアップのように値を選ぶ必要がなく、今見ているレコード(関わる方の情報)の特定の項目の値に紐づいた情報が見られます。たとえば、ある方の他コミュニティの関わりとか。登壇履歴とか。参加履歴とか。職種や業種などの属性とか。
それが見えると、コミュニティ運営にとって有益です。
今までにこの方は何度も参加してくれている、とか。今度、登壇依頼してみようかな、とか。
思わぬ属性に気づくことが、コミュニティの発展につながります。

アクションは、元となるアプリの情報をコピーしつつ、他のアプリに新しいレコードとして加えるためのkintoneの機能です。
これは参加者の属性をもとに次のテーマへと発展させたり、次のイベントのネタへとつなぐ能動的な営みです。
懇親会で話が盛り上がり、次の展開がひらめくことはよくありますよね。あれもアクション機能として考えると合点がいきます。
ありとあらゆるコミュニティの発展はアクションから始まります。まさに名は体を表す、です。

REST APIは、背後でさまざまな連携を行うためのシステムの機能です。
これをコミュニティに比喩するのは難しいですが、あえていうならば、自動的な自走のことでしょうか。バッチ処理やなんらかのイベントによって作動するREST APIは、kintoneの効率を上げてくれます。
それがコミュニティで実現できた時。その時はコミュニティが自走し始めた時です。コミュニティとは、創立者の手を離れて自走できたらしめたもの。
そうありたいものです。

他にもkintoneにはプロセス管理があります。
ワークフローは、参加者やスタッフの間での相互連絡のプラットフォームと考えると良さそうです。

あとは、一覧やグラフの機能です。これらはレコードが貯まれば貯まるほどやりがいとして返ってきます。回数を重ねるごとにコミュニティーの中身はみなぎります。それを実感として表せるのが、一覧でありグラフです。

こう考えるとkintoneとは実は、、コミュニティー自体を助けるためのツールになっていることに気づきます。また、そうあるべきなのかもしれません。

私もただ単に書き散らすだけではなく、そういうアプリ群をいちど作ってみようかと思います。

kintoneコミュニティのますますの発展を願って、良いお年をお迎えください!


kintone Café 神奈川 Vol.13を開催しました


六月のkintone café 高知 Vol.16 & SORACOM UG 四国に呼んでいただいた事は、私に複数の気づきと学びを与えてくれました。

・サイボウズ社が築いたkintoneエコシステムの理念に通ずる文化をSORACOM社に感じたこと。
・互いがAPIで簡単に繋げられたので、ハードウエアが苦手な私でも取り扱える手応えを得られたこと。
・kintoneを取り扱うにあたって、入力をもっと考えねばならないこと。

そしてご縁も。

次のkintone Café 神奈川をSORACOM UGさんと共催しようと決めたのは、高知での懇親会の場です。
そこで仲良くなったSORACOM UGのなっちゃんこと藤田さんとコンタクトを取り、後日なっちゃんの会社にもお伺いして打ち合わせを行い、イベントの趣旨を固めました。

一方、次のkintone Café 神奈川の開催地は鎌倉でやると決めていました。そこで私は、鎌倉でkintone Caféを行える場所の選定を始めました。
私は鎌倉とさまざまなご縁でつながっています。カマコンにも参加しました。カヤックさんが運営する「まちの社員食堂」で食事もいただきました。鎌倉商工会議所で登壇したこともあります。
今回、ヒトノコトという屋号で活動している渡辺みさきさんに開催に良い場所がないか相談したところ、推薦していただいたのが安国論寺さんです。
ヒトノコトウェブサイト
みさきさん、ありがとうございました。

早速、安国論寺さんとアポイントを取り、七月の某日にお寺を訪問しました。
同行してくださったのは、一緒にkintone café 神奈川を運営してくださっている藤村さんです。そこで、施設の設備面や接続環境に問題ないことを確認しました。
安国論寺ウェブサイト

そこまで決まったので、あとは登壇者やセッションです。
高知のイベントは完全にオフライン限定でした。そのため、内容が参加者のみしか知らなかったことは好都合でした。
実は高知のイベントとは登壇者が何人か重なっています。が、登壇者が被ってもさほど支障はないと判断しました。
コロナ感染対策も含めて何度も打ち合わせを重ね、登壇内容を徐々に固めていきました。
コロナ感染患者数が増加した際は、完全オンラインに移行することも覚悟しました。ハンズオンもすべてオンラインで行うことも含めて準備を進めました。
告知

ツイートまとめ [~開催前]



当日、曇り時々雨だった予報は外れ、見事に晴れました。
お寺に行くと、安国論寺の平井住職がご用意くださった案内看板が二つも設置されていました。それがお寺の雰囲気に溶け込み、とても良い感じを出していました。
中世からの古都でありながら、ITでも多くの先進的な企業を擁する鎌倉にふさわしいお出迎えです。
kintone Caféでも例のないお寺Café。参加して下さったみなさんの期待に応えなければ。

境内には蝉時雨が響いています。三方を崖に囲まれた安国論寺の境内にはリスが生息しています(視察で訪問した際に何匹も見かけました)。自然の癒しに満ちた場所です。
今回、イベントを開催する場所は、本堂の裏手をぐるりと巡った場所に建つ観音堂です。

観音堂はまだ新しい建物です。Wi-Fi完備。電源や机、椅子もそろっています。
調光も可能で冷暖房も十分に行き渡ります。パントリーも備わっているし、トイレも広い。
堂内には南無幸福観世音菩薩様が安置され、悩める衆生の営みを静かに見守ってくださっています。

ただ一つだけ問題が。
それは夏の陽射しが堂内に差し込み、投影したプロジェクターの映像が鮮明に見えなかったことです。この問題は、光量を最大にし、コントラストを調整しても解決できませんでした。
これによってリアル参加の方々にとって少し画面が見にくかったのが残念でした。

ツイートまとめ [開催前~当日]


他には音声をオンラインと会場にどう配分するかでうまくいかず、ぎりぎりまで調整を重ねました。
13時10分がやってきました、開会の発声を行う時間です。
今回の司会進行は私。
kintone Caféの理念とkintoneの目指す目標を語り、まずは始まり。

ツイートまとめ [当日~kintone Caféとは]





続いてトップをお願いするのはJOYZOの四宮さん。今回、四宮さんに登壇していただいたことによって、kintone café 神奈川にkintone界の三巨頭が揃いました。
ラジカルブリッジの斉藤さんはリアルとオンラインで一回すつ。アールスリーインスティテュートの金春さんにはオンラインで一回。そして、Mr.kintoneの四宮さん。

そもそも今回のイベントをやろうと思った理由は、高知で登壇した四宮さんのセッションをより多くの人に聞かせたいと言う思いでした。
kintoneは概念を座学で聞くより、実例を出した方がよく理解してもらえます。四宮さんによるセッションは、kintoneと IoTをどうつなぐかを実例のイメージとして皆さんに理解してもらえたのではないでしょうか。
なぜIoTが必要なのか。その理由の一つは人のケアレスミスを防ぐためにあります。
冷蔵庫の締め忘れをデバイスで検知し、それを通知する。JOYZOさんが星野リゾートさんで実装されたこの実例は、IoTをどうビジネスや日常に活かすかの良い例となるでしょう。

高知で私は四宮さんのセッションを聴き、kintoneとIoTをどうつなげ、提案するかの知見を得ました。弊社がIoTに可能性を感じる上で励みになりました。目標にしたいと思います。
また、後に登壇する私の話す内容を補強するように、無尽蔵のレコード追加はkintoneの本分ではない、との点を述べてくださったこともありがたかったです。
IoTによって大量レコードを取り扱うことは、今のkintoneには幾分荷が重い部分です。ですが、要件とデバイスの組み合わせによっては、十分kintoneでもIoTと組み合わせて案件がこなせるのです。

四宮さんありがとうございました。

ツイートまとめ [kintone Caféとは~四宮さん]





さて、四宮さんのセッションは質疑も含めて用意していた時間より5分ほど早く終わりました。そこで私は、自分のセッションを少し伸ばそうと決めました。もともと48枚のスライドを作っていたため、伸ばそうと思えば伸ばせます。

今回、私が語ったのは大きく3つです。

・kintoneに関わる方は、そろそろkintoneに入力する手段や方法を考えた方が良いよ。
・kintoneには1アプリごとに1日1万リクエストの制限があって、対策を考える必要があるよ。
・kintoneには1サブドメインごとに同時接続数100の制限があって、対策を打たないと止まるよ。

今回はIoTをkintoneにつなげる上では理解しておいてもらいたい点だったので、ちょっと真面目に。
でも、笑いは高知で登壇した時に比べると、ちょっと取れなかったなあ。
その理由もわかっています。私の登壇の後にMaxさんが立ったまま話しているのを見た瞬間に。
あ、座ったまま喋ってた、と自分のミスに気づきました。悔やまれます。まだまだ未熟です。

質疑の時間も若干余ってしまいました。そこで、愚にもつかない話で場をつなぎました。それがあとあとのペース配分を狂わせました。
まだ私には精進が必要です。

ツイートまとめ [四宮さん~長井]




続いて、Maxさんとなっちゃんによる「SORACOM User Groupのご紹介」と、 「つながっている社会へ!IoTとSORACOM」をMaxさんから。

今回、弊社メンバーやパートナー技術者にも安国論寺に来てもらいました。その狙いの一つこそ、Maxさんのセッションを直に聞いてもらうことでした。

なぜ、コミュニティに私が肩入れするのか。粛々と案件をこなすだけではなぜいけないのか。
その気づきをMaxさんの語りの中から感じ取って欲しかったのです。
どこかの小人さん達がいつのまにか案件や仕事を用意してくれるわけではないこと。こうした場で発信する繰り返しがなければ、今の弊社は案件をもらえていないこと。
エバンジェリストやアドボケイターとはどんな人か。それは、私が何度も内部に向けて話すだけでは伝わっていなかったでしょう。だから、私以外の方が実践する生きた手本を見てほしかったのです。
なっちゃんのようなSORACOMの外側の方がSORACOMを語る。そのコミュニティのあり方は、kintoneでも盛んです。

そのためには、どういう理念のもとでSORACOMさんが活動しているのか。 それを理解しないとコミュニティは成長しません。
私が感じたSORACOMさんとkintoneの相性の良さはどこにあるのか。
四宮さんとMaxさんのセッションから汲み取ってもらいたかったのは、こうした技術以外の部分にもありました。

もはや一部の人たちが技術を独占する時代ではありません。技術は民主化に向かっています。
その流れを読みそこなうと、会社や組織として先細る未来が待っていることでしょう。

エバンジェリストとは、技術を民主的に広めていく存在であるべき。私がサイボウズさんやSORACOMさんに肩入れする理由もそうです。私がエバンジェリストとしてコミュニティに肩入れする理由もそう。
民主化に向けて活動を続けていくと、やがて独占する特権は失います。が、その活動によって民主化された社会は、それを広めた方を放ってはおかないはずです。
民主主義の手続きにのっとり、その立役者にさまざまな役割を期待します。つまり仕事となって戻ってくるのです。
技術を独占すると、かえって衰えていく。これは人類の歴史が証明しています。

高知でも今回もMaxさんはこういう言葉をおっしゃられました「IoTとの言葉は使われなくなる」。
IoTがコモディティ化した時、当たり前になった時。それがエバンジェリストとしてのゴールです。それを教えてくれたセッションでした。

Maxさん、なっちゃんありがとうございました。

ツイートまとめ [長井~Maxさん&なっちゃん]


さて、ここで一度休憩タイムとネットワーキングタイムを挟みました。
せっかく皆さんに来ていただいた以上、ご縁をつないでいただかなければ。

そして続いてはSORACOM UG 東京の三人様にお話ししてもらいました。


まずは和田さんから。

「GPSマルチユニットの紹介 ーいざ鎌倉ー」と題したセッションで紹介されたデバイスは、まさにIoTの王道を往くものでした。
温度と湿度と加速度センサーを備え、GPSも備えたデバイス。それがGPSマルチユニットです。
つまり、これ一台で色んなことができてしまう優れもの。

例えば位置情報を組み合わせて現在地の情報を取得できます。また、その情報をLINEなどで簡単に知らせることができます。
鎌倉に到着し、「いざ鎌倉」を高らかに世界に宣言することができるのです。それを例に挙げて示してくれました。

SORACOMのダッシュボードではそれらの連携を簡単に行えます。それが理解できました。

和田さん、ありがとうございました。

ツイートまとめ [Maxさん&なっちゃん~和田さん]



続いて前嶋さんからは、「簡単にIoTをはじめる方法 (SORACOM LTE-M Button for Enterprise / Button Plusの応用例)」と題したセッションで、ArduinoとSORACOM Buttoを組み合わせ、その場でIoTのセンサーの動きを見せてくださいました。
農家の熱中症防止デバイスや、見守り デバイス。どれもIoTの活用事例として参考になるものばかり。

電子回路図が出てくるあたりで、私の理解力は飽和しそうになりました。
こうした電子回路に普段触れない私のようなソフトウエア・エンジニアはハードウエアにとっつきにくい印象を持ってしまいます。
むしろ、だからこそ私は、この両者をつなげられる技術者が必要とされると思いました。クラウドはそれを可能にします。この両者を結びつける提案ができれば、今後の生き馬の目を抜く情報業界を生きていけるはずです。
ハードウエアに強い方にはハードウエアをまかせてしまう。そこから出てきたデータをどのように加工し、活用するのかを示してあげられれば、お客様のニーズは満たせられます。この道筋が見えました。

前嶋さん、ありがとうございました。

ツイートまとめ [和田さん~前嶋さん]



最後に大口さんからは「SORACOMデバイスで遊ぶ」というタイトルのセッション。
ボタンを使い、ポストに投函されたことを知らせるシステムの実例を示してくださいました。

フレップボードとかジャンパ・スイッチとか、割り込みとかレジスタとか。私が名前ぐらいしかしらない単語が飛び出します。
ですが、こうした高度な部分を見ておかないと、座学や独学を始めたときに先が見えません。すると挫折してしまうのです。

大口さんの処理で実装する部分のうち、AWS以降の処理については想像ができました。それは、私が理解できていない弱点がどこかも明らかにしてくれました。
目指す高みを見せてくれた意味でも、大口さんのこのセッションは参考になりました。
そして、概念を理解した上で、ハードウエア・エンジニアにお任せしたほうがよいという気づきも得ました。まずは私も学ばなくては。

大口さん、ありがとうございました。

ツイートまとめ [前嶋さん~大口さん]



続いては高知でも盛り上がったハンズオンです。
高知から島根経由で駆けつけてくださった片岡幸人さんが事前にkintone・SORACOMの試用環境をご用意していただき、準備は万端。
また、今回もSORACOMさんより事前に人数分のボタンをご用意くださいました。

いざハンズオンのスタートです。kintoneエバンジェリストであり、IoTをビジネスに活用する幸人さんの本領が発揮されます。今回は遠距離の異動にも関わらず、パトランプまで運んできてもらい、本当に頭が下がります。

今回は会場にいる皆さんがハンズオンに参加するだけではありません。同時に、オンラインでもハンズオンを実施しました。
仮想的なボタンを用意することで、オンラインの方にもIoTとkintoneの連携を行ってもらえる。それは、リアルでなければIoTのハンズオンはできないという常識を打ち破る壮挙です。
それだけでも凄いのに、リアル側と同時進行する離れ業は幸人さんが事前にシナリオを作りこんでいてくれたおかげです。

このハンズオンが盛り上がったこと!
皆が一生懸命にチャレンジする姿に主催者の本望が満たされました。

私は高知では真っ先に完走し、ボタン押下回数でも一位を獲ってしまいました。自分の大人げのなさに恥ずかしい思いをしました。
今回、私のノートパソコンはZoom配信用に使っており、私はハンズオンにiPadで参加しました。ツイートもしながら、サポートもしながらのハンズオンでしたが、なんとか完走ができました。
完走した後は、遅れている皆さんのサポートに回りました。
今回のハンズオンは、私や四宮さんやSORACOMのDaisukeさんやDaiさんなど多くの方がフォローを行ってくださいました。
それもあって、会場にパソコンを持ってきている方はほぼ全員が完走できました。スマホしか持ってきていない方はPC版しか用意していなかったため、画面を操作の度にズームする必要があり、参加を諦めた方もいました。

そうした方もいらっしゃいましたが、成功でした。
私の中の印象では、ハンズオンに取り組む皆さんの熱意は高知よりも上回っていた気がします。主催者バイアスがかかっていることは承知ですが。

片岡幸人さん、ありがとうございます。そしてご参加の皆さんも。

ツイートまとめ [大口さん~片岡さん(連携ハンズオン)]


さて、ここからはLTコーナー。


まずは原田さんから。

「サイボウズ災害支援チームとの取り組み(経過報告)」
前々々回のkintone Café 神奈川 Vol.10で語ってくださった、サイボウズ社との防災協定の取り組みの続報です。
カンタンマップとの連携なども含め、災害情報をkintoneで管理する仕組みが出来上がりつつある現状を語ってくださいました。

わが国はこの夏も災害が頻発しました。これから先も同じような事態が各地を襲うことでしょう。
今回のこの協定を基に、災害にあたってのさまざまな情報共有が進むことを願っています。
そして、IoTとkintoneの連携がますます必要になるはずです。

原田さん、ありがとうございました。

ツイートまとめ [片岡さん(連携ハンズオン)~LT(原田さん)]



続いては山崎さんです。
災害協定に続いては、災害についてのソリューションのネタがよいだろうと考え、話してもらいました。

山崎さんは昨年のCybozu Days 2021の弊社ブースにおいて、雨量計をkintoneと連携する出展物を提供してくださいました。
この出展物は、制作した雨量計に水を入れると、センサーからRaspberry Piを通して、その雨量データや緯度経度や時間をkintoneに飛ばします。
それによってkintoneで雨量を管理する仕組みです。

まさに今回のイベントの趣旨にふさわしい内容です。
この秋に予定されているCybozu Days 2022でも山崎さんには何かを作ってもらう予定です。

山崎さん、ありがとうございました。

ツイートまとめ [LT(原田さん)~LT(山崎さん)]



続いては藤村さんです。
藤村さんは安国論寺の視察からイベントに至る部分でご協力をいただきました。
会場の入り口にデジタルサイネージによるウェルカムボードを設置したのも藤村さん。
会場の皆さんが来場した際のアンケートフォームを作ったのも藤村さん。そこでは設置した体温計を書き込み、コロナ感染があった場合の連絡先の取得も含めていました。

藤村さんからはまず、kintone Café 神奈川のメンバー内で立ち上がったkintone Café METAVERSE支部のご紹介。
さらに、安国論寺のお堂内にいるということで、マンダラ思考法をご紹介くださいました。kintoneの画面をカスタマイズし、マンダラ思考法のツールとしてしまうHackです。

これまた、お寺Caféにふさわしい内容でした。

藤村さん、ありがとうございました。

ツイートまとめ [LT(山崎さん)~LT(藤村さん)]





最後にMaxさんがLTネタを二つ持ち込んでくださったので、
締めをMaxさんにお願いしました。

まず「”電波”のちょっとイイ話」です。
私もそうですが、クラウド・エンジニアの多くはWi-Fiをただ単に享受するだけです。
何も意識せずに使っている方がほとんどではないでしょうか。

ですが、当然IoTを実装するにあたっては、デバイスの設置位置が重要です。きちんと正確なデータが定時に飛ばせるように設置しなければなりません。
電波の特性を説明していただくことで、kintone界隈の方にもより具体的な実装方法のTIPSとして届いたと思います。

この電波についてが一番よかったという嬉しいツイートもいただきました。

続いて「アウトプットって、なにそれ美味しいの?ブログとLTのすゝめ」です。

このLTが私にとってはとても刺さりました。上にも書きましたが、なぜアウトプットするとよいのか。
会社のためでもなく、誰のためでもない。自分のためにアウトプットする。

私が弊社メンバーやパートナーさんに伝えたかったことが、このLTに詰まっていました。
もちろん、私にとって学びになったのはもちろんです。というか、私にとってこのMaxさんのLTは何度も聴き直そうと思っています。
「座右のLT」として。

Maxさん、ありがとうございました。

ツイートまとめ [LT(藤村さん)~LT(Maxさん)]



この後、皆さんで集合写真を撮りました。
なっちゃんが音頭をとり、和田さんがセルフタイマーで二枚。kintoneとSORACOMのそれぞれのハンドサインを。

そして無事に撤収作業も終わり、安国論寺の皆さんにもお礼を言いまして。

夜は鎌倉駅前まで移動して懇親会をしました。参加をご希望する方が22名ほどまで膨れ上がってしまったため、収容できるお店が限られてしまいました。
結果、神奈川で展開しているチェーン店に落ち着きましたが、皆さん、三つのテーブルで話に花を咲かせていました。盛り上がってましたねぇ!

さらに10名ほどは二次会の懇親会へ。ここでも百戦錬磨の皆さんにしかできないディープな話が。
こういうバックボーンが明らかになるのも懇親会をやる面白さですね。

リアルとオンラインで参加された皆さん、すばらしい内容を発表してくださった登壇の皆さん、素敵な会場と案内板をご用意くださった安国論寺の皆さん、安国論寺をご紹介くださったみさきさん、スタッフの皆さん、本当に本当にありがとうございました。
とても盛り上がりました。

ツイートまとめ [LT(Maxさん)~それ以降]

皆さんから現時点で四つのブログが!
福井さん
渋屋さん
SORACOMさん
SORACOM UGさん



2021年のまとめ(法人)


今年も一年のまとめを書きます。
各月を法人と個人に分けてまとめを書いていますが、同様に年のまとめも書きたいと思います。

公私の「公」

●弊社の業績
§ 総括 目次

今年度は売上だけで考えれば、昨年と同じ程度か、それを少しだけ超えた過去の中で最高の実績を上げられそうです。
ただ、今期はそれ以上に反省点が多い年となりました。

今年は、年始から雇用に踏み切って二名のメンバーに参画してもらいました。
ところが、9/1に代表がコロナに感染した前後から状況が怪しくなってきました。代表の体力と気力が元に戻るまでに1カ月半がかかり、10月の売上が激減。さらに、11月の頭には全員が揃ってCybozu Days 2021に出展して会場でも存在感が出せたのはよかったのですが、その場で一人のメンバーと価値観の違いが発覚しました。技術力と価値観の乖離はもはや打つ手なしの段階にあり、11月末での離任に至ってしまいました。

今期はあと三カ月残っています。12月から三名体制で仕切り直しています。残り四カ月で真剣な反省を求められた一年でした。

そんな中ですが、弊社にとってトピックとなる出来事は以下の通りです。
・二名の雇用に踏み切ったこと。
・身内への呼び捨てをやめる宣言をしたこと。
・就業規則を策定したこと。
・定期的に外部スペースでの作業を始めたこと。
・内部勉強会を始めたこと。
・freee BizTech Frontier 2021への登壇。
・日本の経理をもっと自由にプロジェクトに参画したこと。
・郡山地域クラウド交流会への参加。
・freee社からのご要望で士業向けGoogle Apps Scriptを使った連携の動画を10本作製したこと。
・kintoneコミュニティ案内板がオープンし、最初の記事の一つが弊社の記事だったこと。
・kintone Eva Nightへの登壇。
・サイボウズユーザーフェスティバルに代表が登壇。
・弊社メンバーをサイボウズ社本社に連れていけたこと。
・チーム応援カフェ Vol.2に代表が登壇したこと。
・弊社がIT導入支援事業者に採択されたこと。
・Cybozu Days 2021 Tokyoで二日間のブース出展を果たしたこと。
・kintone Café JAPAN 2021で代表がkintone インポートチャレンジに挑んだこと。
・kintone Café 神奈川を四回開催する目標を立て、1年間やり遂げたこと。
・一名のメンバーが弊社を去ったこと。

こうした活動を通じ、少しずつ弊社の認知度が上がってきたのはよいニュースだといえます。
代表が複数の集まりに参加し、かなりの数のイベントに参加しました。そうした活動によってお話をいただく案件の質が変わってきたように思います。

§ 業務パートナー 目次

四期前に業務パートナーをむやみに増やし、ある程度の自由と自発に委ねたことで失敗した経験があります。今年はその失敗を繰り返さぬように肝に銘じながら、雇用に踏み切りました。

一昨年6月にサテライトオフィスに入居してから、最低限の拠点構築はできています。サテライトオフィスのパートナー企業様と同じオフィスを構えることによって、協業のシナジー効果を期待しています。

その効果として真っ先に挙げられるのは、Cybouz Days 2021への出展でしょう。出展する内容の開発をパートナー企業に委ねました。
二年半にして一つの答えが出せたことは、今年の成果だと思っています。

また、弊社の新しいメンバーは、代表よりもパートナー企業の皆さんとなじめています。ということは、弊社メンバーとパートナー企業の協業でもまだまだ期待できる余地があることです。来年も何かやれないか今から楽しみです。もちろん、残ってくれたメンバーの育成にはじっくりと力をいれつつ。

§ 開発案件 目次

今年はkintone案件が8割を占めるまでになりました。
浅く広く、さまざまな業務に手を出すことで、自らの首を絞めたかつての失敗は繰り返さぬよう、請ける案件については選ばせてもらいました。
これも弊社のkintone専業へ向けた発信がようやく効き始めてきた成果だといえます。

一昨年の11月からサイボウズ社オフィシャルパートナーとして認定いただいたことと、弊社代表がkintoneエバンジェリストとして引き続き活動していることもあり、kintone界隈ではある程度の認知度は頂けるようになってきたと思っています。二年連続してCybozu Daysに出展した効果もあったはずです。

ただ、kintone単体ではなく、他のSaaSやPaaSと組み合わせての開発が求められます。そのため、kintoneだけやるのではなく、他のシステムとの連携案件は積極的に請けています。
今年手掛けた、または引き続き保守作業が発生した連携は、以下の通りです。
・スマレジとkintone
・boxとkintone
・Google Cloud Platformとkintone
・freeeとkintone
・Color Me Shopとkintone
・Stripeとkintone
・WordPressとkintone
・wooCommerceとkintone
・MemberPressとkintone
・Benchmarkとkintone
・ChatWorkとkintone
・請求管理ロボとkintone
・Dropboxとkintone
・HubSpotとkintone
・Twillioとkintone
・AWSとkintone
・VBAとkintone

言語環境や開発環境については日進月歩の業界なので、勉強し続けなければなりません。停滞は許されませんので。
他にも今年はfreeeさんのAPIをGASから扱うための士業向けの動画作成も手がけましたし、PythonやSeleniumの案件なども手掛けております。

また、GAMENIというkintone開発フレームワークの開発に参画し、弊社内でもphpによるSaaSのAPI連携のクラス作成も進めています。
ただ、私自身が新たな言語習得に充てる時間が取れていないことが年末に挙げた三つの反省点の一つでした。

§ 財務基盤の堅牢化 目次

三年前から取り組んでいるこの課題こそ弊社の一番の悩みです。ですが、昨年度から家計と法人の財布の混在を完全に分け、資産表や収支表はきっちり顧問税理士の先生に管理していただくようにしたことで、改善しました。
ですが、今年は代表のコロナ感染による売り上げの悪化や、案件の検収の遅れがあったため、肝心の本業の財務が悪化しました。もちろん、雇用に踏み切っていなければこうはならなかったので、直接の原因は雇用ですが。

財務の正常化が弊社の今後を大きく左右すると認識しています。経営計画や事業計画書の策定も、もう一度アップデートしたものを作らねばなりますまい。

年末に挙げた三つの反省点の一つは、案件を請けてこなすやり方が自転車操業に陥っていたことです。定期的に課金をいただくような仕組みを作らねば。来年早々の大きなテーマです。

§ 社内体制 目次

弊社の弱点として代表が経営者と作業者を兼ねている問題を解消するため、今年の初めからついに雇用に踏み切りました。その結果、二人の仲間が加わりました。
雇用にあたっては昨年8月から顧問技術者に専任で参画していただきました。
それにあたって、backlog、Slack、Dropbox for Businessなどのツールをそろえました。開発環境の統合化や、情報発信・共有手段の工夫が必須だと思ったからです。

その上で、二人のメンバーが早くひとり立ちできるよう、さまざまな工夫を加えました。
たとえば、朝に代表がSlackで雑感を文章にしてアップして、価値観の共有を図りました。
また、週一度の社内勉強会を開催しました。
早稲田、阿佐ヶ谷、立川、笹塚といった各所で集まって対面で開発も行いました。
飲み会も2、3回ですが行いました。

私の中で作り上げた体制の総決算が、パートナー企業も一緒に参加したCybozu Days 2021への出展でした。弊社の独自の色を出した出展は、名だたるブースの中でも一定の存在感を出せたと思っています。

ところが、あろうことかCybozu Days 2021をきっかけに、メンバーの一人との価値観の違いが浮き彫りになってしまいました。しかも技術の習熟でもお互いの着地点に乖離が生じました。一番分かりやすいのは弊社が主に扱っているkintoneのアソシエイト試験です。これは結局、弊社の誰も受かりませんでした。12月に残ってくれたメンバーが残り一問という惜しい点数で続けて二度不合格だったのは、私を落胆させました。

12月に入り、メンバーが3人になったことで、あらためて企業理念と経営理念を練り直しました。
企業理念

「情報技術を生かして、

正直に、飾らずに、自分、家族、パートナー、お客様、地域に寄り添う」

経営理念

「一期一会の儲けよりお互いが継続して協業できる幸せを」

9つ(ナイン)の「ない」
「組織図はない」
「タイムカードない」
「ノルマは設けない」
「多数決で決めない」
「社長室は作らない」
「肩書きもいらない」
「皆が経営者の行い」
「定年は強制しない」
「雑談は惜しみない」

アクアビットに合う方
「家族を大切にする気持ちのある方」
「仲間を大切にできる方」
「笑顔のある方」
「まず肯定から入る方」
「夢を持ち続ける方」
「人の話を聴ける方」
「人間が好きな方」
「可能性を信じる方」
「自分が好きな方」
「自分で仕事を見つける方」
「会社に滅私奉公せず公私を大切にする方」

そして、年末には反省会を開きました。そこで挙げた三つの反省点の最後が、そもそも体制の運営が間違っていたということです。
今の弊社にはリモートワークは早かった。このことに尽きます。少なくとも技術を習得しなければならないメンバーがリモートワークで働くことはNGでした。さらにリモートワークによって価値観や前提の共有も疎かになっていました。また、週次の打ち合わせを木曜か金曜にしたことも失敗で、それによって月・火曜日の生産性が完全に落ちていました。
自主性に任せて管理や統制をしなかったことが完全に裏目に出てしまったのです。これは強烈に反省しました。

また、もう少しじっくりと育てるべきでした。もっと簡単な案件だけに絞って1,2年は携わってもらうなどのやり方があったと思っています。要するに焦りすぎたと思っています。

これらの反省点については来年からすでに手は打ちました。残ってくれた一人のメンバーを含めた三人でもう一度やり直します。

§ 2021年度売上見込み 目次

上記の通り、売上を確保しつつ、粗利も確保できるようになりつつあります。今のペースを続けられれば、決算でも前期、前々期の実績より上回れることでしょう。ただ、残り三カ月の努力が重要なのは言うまでもありません。

§ 人脈の構築 目次

今年は昨年にも増して登壇も含めた露出および交流を増やしました。コロナウィルスが世の中にまん延する中でしたが。
Facebookではなく、Twitterに軸足を移し、焦点を定めた交流を心がけることで有効な営業チャネルがたくさん作れました。それが今年の充実した活動につながったと思っています。
来年度も今年のノウハウを活かしつつ、引き続き新たなご縁をいただければと思っています。ただ、代表個人の時間には限りがあり、SNSを見る時間は最低限にしています。この点は申し訳ないと思っています。

特に今年は遠方の方、新たなご縁を結べた方、10年ぶりにお会いできた方など、とてもご縁の有難みを感じました。コロナであまり交流が出来ない中だったのでなおさらです。
今年は106枚のお名刺をいただきました。引き続き来年もよろしくお願いいたします。

§ 対外活動 目次

2021年度は登壇の機会を多くいただきました。合計10回。コロナの影響でほぼオンライン登壇に終始しました。

まず2月に「BizTech Frontier 2021(2/5)」に登壇し、前年末に発表されたfreeeアプリアワードのIBM賞の受賞コメントを発しました。
3月は「kintone Café 神奈川 Vol.7(完全オンライン)(3/26)」の司会進行をこなしました。
7月は四つのイベントで登壇しました。「kintone Eva Night(7/8)」「kintone Café 浜松 Vol.31(7/9)」「サイボウズユーザーフェスティバル(7/20)」「チーム応援カフェ Vol.2(7/21)」この中でサイボウズユーザーフェスティバルはサイボウズ社本社で生放送だったので、弊社のメンバーとパートナー企業の方もご招待しました。
9月のkintone Café 神奈川 Vol.9(9/28)にもリアルで登壇してオンライン配信を行いました。
11月は「Cybozu Days 2021 Tokyo(11/1-2)」です。登壇はしていませんが、単独出展を二日間やり通しました。また「kintone Eva Night(11/1)」「kintone Café JAPAN 2021(11/13)」にも登壇しました。後者ではkintoneインポートチャレンジの挑戦者として初見で罠が仕掛けられたExcelファイルをkintoneアプリにインポートしました。若干時間をオーバーしましたが。

機会を与えてくださった皆様には感謝しかありません。

今年参加したイベントは以下の通りです。
「kintone Café 福岡 Vol.21(1/20)」「kintone エバンジェリスト分科会(1/28)」「freee Biztech Frontier 2021(2/5)」「AWS Innovate – AI/ML Edition オンラインカンファレンス(2/24)」「freee Open Guild Online #05 – プロジェクト管理freeeとAPI -(2/25)」「kintone Café 神奈川 Vol.7(3/26)」「Cybozuパートナーミーティング 2021 Spring(4/18)」「FileMaker Pro 東京ユーザーズミーティング(4/17)」「第3回 日本の経理をもっと自由にカンファレンス(4/22)」「リーグオブ情シス(5/28)」「IBM Technology Day(6/17)」「kintone Café 神奈川 Vol.8(6/22)」「チーム応援カフェ Vol.1(6/23)」「第3回 郡山 地域クラウド交流会~郡山市男女共同参画フェスティバル2021~(6/26)」「クローバPAGEカフェ(7/6)」「kintone hive 2021 tokyo(7/8)」「kintone Eva Night(7/8)」「kintone Café 浜松 Vol.31(7/9)」「サイボウズユーザーフェスティバル(7/20)」「チーム応援カフェ Vol.2(7/21)」「虐待防止のDXとは─情報共有の先にあるもの(8/26)」「チーム応援カフェ Vol.4(9/15)」「AWS Dev Day Online JAPAN(9/28)」「サイボウズSI交流会(9/28)」「kintone Café 神奈川 Vol.9(9/28)」「AWS Dev Day Online JAPAN(9/29)」「Cybozu Tech Meetup #15(9/29)」「AWS Dev Day Online JAPAN(9/30)」「kintoneEvaNight(10/31)」「今夜もkintone #73(10/31)」「Cybozu Days 2021 Tokyo(11/1-2)」「kintone Eva Night(11/1)」「kintone Café JAPAN 2021(11/13)」「kintone SIGNPOST勉強会 vol.0(11/18)」「kintone Eva Camp(11/19)」「kintone SIGNPOST勉強会 vol.1(11/25)」「スマレジ Developers Day(11/26)」「UiPath Reboot Work Festival Japan 2021(12/1)」「奉行クラウドフォーラム 2021(12/7)」「kintone Café 神奈川 Vol.10(12/21)」

上記のうち、登壇したイベントや、強い印象を受けたイベントについては以下のリンク先の記事としてアップしています。また弊社としてのトピックについても記事としてアップしています。今回は弊社のメンバーにも記事をアップしてもらいました。

freee Biztech Frontier 2021に参加して
kintone Café 神奈川 Vol.7を開催しました
kintone Café 神奈川 Vol.8を開催しました
kintone Café 浜松 Vol.31に参加してきました
サイボウズユーザフェスティバルに登壇してきました
チーム応援カフェ Vol.2に登壇しました
kintone Café 神奈川 Vol.9を開催しました
Cybozu Daysに行ってみた
Cybozu Days 2021を終えて(セッション聴講編)
Cybozu Days 2021を終えて(ブース出展編)
Cybozu Daysに初参加、初出展してみた
Cybozu Days 2021の弊社関連ブログまとめ
kintone Café JAPAN 2021でミッションに挑みました
kintone Café 神奈川 Vol.10を開催しました

こうした場に参加することは、自分の知見を高めるだけでなく、そこで得たご縁が次の仕事につながるため重要です。あらためて今年はそのことを感じました。来年はkintone Caféをリアルで神奈川や東京で開きたいですね。

§ 執筆活動 目次 三年前にCarry Meさんが運用する本音採用でブログ「アクアビット 航海記」の連載をさせていただきましたが、これを昨年から弊社サイトで連載することにしました。今年は計11回分をアップしています。また、航海記だけだとマンネリになるので、五回に一度はコラムを挟んでいます。末尾にリンクを貼り付けています。
本のレビューは86本、映画のレビューは7本、観劇のレビューは0本アップできました。また、12月には毎年恒例のkintone Advent Calendarに参加しています。また事例の記事を4本、弊社の抱負は1本。物申すブログは9本。旅日記ブログは3本。その他の仕事に関したブログは10本。まとめ・抱負ブログは26本をアップしました。2021年も書くことへの情熱が尽きずに、可能な限り書けた一年となりました。ただし、書いた内容はまとまった形にできていません。

§ 年表 目次
各月の詳しい内容は各月のページで紹介しています。

あらためて「公」を振り返ってみました。今年もコロナに翻弄された一年でしたが、そんな中でも業績を前年度と同じレベルにとどめられたことはよかったです。
あとは来年以降、仕切り直した体制の中でどのように成果を出していくか。今年の反省点を活かして。
あらためて、今年弊社と関りをもってくださった皆様、まことにありがとうございます。
後1日、今年を無事に締めくくり、来年へと繋げようと思います。

アクアビット航海記
アクアビット航海記 vol.28〜航海記 その15
アクアビット航海記-好奇心の大切さ
アクアビット航海記 vol.30〜航海記 その16
アクアビット航海記 vol.31〜航海記 その17
アクアビット航海記 vol.32〜航海記 その18
アクアビット航海記 vol.33〜航海記 その19
アクアビット航海記 vol.34〜航海記 その20
アクアビット航海記-打たれてもへこたれない
アクアビット航海記 vol.36〜航海記 その21
アクアビット航海記 vol.37〜航海記 その22
アクアビット航海記 vol.38〜航海記 その23

活動ブログ
事例:北新海運様
freee Biztech Frontier 2021に参加して
kintone Café 神奈川 Vol.7を開催しました
kintone Café 神奈川 Vol.8を開催しました
kintone Café 浜松 Vol.31に参加してきました
サイボウズユーザフェスティバルに登壇してきました
チーム応援カフェ Vol.2に登壇しました
【IT導入補助金】IT導入支援事業者に採択されました。
kintone Café 神奈川 Vol.9を開催しました
Cybozu Daysに行ってみた
Cybozu Days 2021を終えて(セッション聴講編)
Cybozu Days 2021を終えて(ブース出展編)
Cybozu Daysに初参加、初出展してみた
Cybozu Days 2021の弊社関連ブログまとめ
kintone Café JAPAN 2021でミッションに挑みました
私、Mac方面については素人なのですが、、、
kintone Café 神奈川 Vol.10を開催しました
事例:株式会社テル・コーポレーション様
事例:某弁護士法人様

技術ブログ
kintoneが今年、拡がるために

読読
信濃が語る古代氏族と天皇ー善光寺と諏訪大社の謎
建物と日本人 移ろいゆく物語
あの日からの建築
打たれても出る杭になれ 自らの弱点・失敗をバネにして
知の越境法 「質問力」を磨く
殉死
打撃の神髄 榎本喜八伝
ふしぎな国道
光待つ場所へ
君の働き方に未来はあるか? 労働法の限界と、これからの雇用社会
村上海賊の娘 上
村上海賊の娘 下
MONSOON
ぼくらは地方で幸せを見つける ソトコト流ローカル再生論
マウンドドレイゴ卿/パーティの前に
パル判事-インド・ナショナルリズムと東京裁判
丹下健三 一本の鉛筆から
地域を豊かにする働き方 被災地復興から見えてきたこと
マイケル・K
ザ・ウイスキーキャット
果しなき流れの果に
遠い山なみの光
わたしの名は赤 上
わたしの名は赤 下
ジーヴズの事件簿 才知縦横の巻
ジーヴズの事件簿 大胆不敵の巻
天津飯の謎
最軽量のマネジメント
パニック・裸の王様
叫びと祈り
夏の約束
介護入門
A
海の上のピアニスト
十二人の死にたい子どもたち
明日の子供たち
ウロボロスの波動
やぶれかぶれ青春記
終わりの感覚
ベトナム観光公社
一生に一度の月
浮世の画家
なぜ僕は「炎上」を恐れないのか~年500万円稼ぐプロブロガーの仕事術~
井上成美
秀吉、家康を手玉に取った男 「東北の独眼竜」伊達政宗
伊達政宗 謎解き散歩
保科正之 民を救った天下の副将軍
文明が衰亡するとき
昼は雲の柱
ハル、ハル、ハル
人災はどこから始まるのか 「群れの文化」と「個の確立」
蛍の森
一番やさしい簿記
鞆ノ津茶会記
決定版 日本書記入門 2000年以上続いてきた国家の秘密に迫る
蒼き狼
初めてでもグングンわかる経理・簿記のツボ
闇に香る嘘
「ご当地もの」と日本人
女信長
アンジェラの灰
殺人鬼フジコの衝動
日本昔話百選
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Cybozu Days 2021を終えて(ブース出展編)


先日のCybozu Days 2021。弊社は昨年に続いてブースを出展しました。
弊社の出展テーマは「機械とkintoneの連携」にしました。

なぜそのテーマを選んだのか。それは昨年初めて出展した際、同様のテーマで出展されているブースがほぼ見当たらず、これなら弊社でも存在感を出せると思ったからです。
ほとんどの会社は、連携や自社のサービスを出展していました。
それは当たり前のことです。サービスメーカーにとっての展示会とは自社のサービスを皆さんに知ってもらい、売り上げにつなげるためにあるのですから。Cybozu Daysも例外ではありません。

一方、弊社は自社のサービスと呼べるようなものを持っていません。昨年も今年も。
自社でサービスを持たずに展示会に出展することは徒手空拳で試合するようなもの。普通はなかなか踏み出せません。
私も昨年、内心ではそのことに引け目を感じていました。自社のサービスを持っていない弊社が出展しても良いのだろうかと。ですが、思ったよりブースに反響がありました。その結果、引け目は私の中から消えました。
自社のサービスを持たないこと。それは実は、Cybozu Daysに出展する上では弱みではなく、むしろチャンスなのかもしれません。自社のサービスがないことは、それを逆手にとれば、なんだってやれるのですから。

LOVE YOUR CHAOS。今年のCybozu Days 2021のテーマです。
テーマにカオスが打ち出されているのなら、一つぐらい連携やコンサルティングや自社のサービスを主張しない、全く違う色合いのブースがあってもいいじゃないか。そういう気持ちで出展しました。
思った以上に弊社の展示が異色だったためか、皆様からもさまざまなお言葉をいただきました。尖っているとか、目立っているとか、カオスとか。

今年は弊社も雇用に踏み切り、人数も増やしました。そのため、早い段階から自社単独での出展を考えていました。そしてテーマも。

今年の展示は三つの柱からなっています。
・テレメーターとkintone
・現金つり銭機とkintone
・カーナビゲーションとkintone

自社単独で、とはいうものの、弊社メンバーもまだまだ発展途上。案件をこなすだけで精一杯です。そのため、それぞれの出展は協力会社や技術者にもご協力を仰ぎました。

テレメーターとkintoneの組み合わせは、弊社とは数年前からパートナーとして密に協業している有限会社シンボ技研様に協力をお願いしました。
テレメーターとは、ダムや河川の水などを継続し警告するための機械関係の総称です。シンボ技研様は、日本全国のさまざまな場所に設置されているテレメーターを設計しています。
その豊富な経験と知識をkintoneに活用していただく発想は、数年前から温めていました。

今回の展示にあたっては、会場に雨水量を計測するセンサーと水を受ける容器を持ち込みました。

仕掛けはこんな感じ。
・水を受ける容器に雨水量を計測するセンサーを置きます。
・来場されたお客様にペットボトルの水を雨水量センサーに注いでいただきます。
・センサーを経由したデータはRaspberry Piで処理されます。
・Raspberry Piから座標情報とともに雨量データをkintoneに飛ばします。
単純ですが、それだけにお客様にとっては全体の構成が分かりやすかったようです。効果と使い道、その実装の可能性も含めて。
その結果、さまざまな会社様に興味を持っていただきました。それこそ沖縄から北海道まで。

次の現金つり銭機の出展は、最後に決めました。当初はテレメーターとカーナビゲーションとの連携に加え、何らかのセンサーとkintoneの出展を考えていました。ですが、お客様の案件で現金つり銭機とkintoneの連動を実現したことをきっかけに、それを発展させ、より深く追求してみることにしました。
現金つり銭機を扱われているグローリー株式会社様にご協力を仰ぎ、会場に現金つり銭機の実物を持ち込みました。

現金つり銭機とkintoneを直に接続することは難しいため、両者を介するWindowsアプリケーションが必要です。
そのアプリケーションは、グローリー様よりいただいた仕様書に沿って、弊社で作成しました。
アプリケーションは、現金つり銭機に対して金種がいくらあるかを問い合わせます。さらに出金・入金の指示も行うことが可能です。

Windowsアプリケーションのインターフェースは、ブラウザ上で動作するクラウドの世界ではあまり出番がありません。そのため、Cybozu Daysの会場内ではレガシーな香りを醸し出していました。
レガシーですが、実際に入金や出金の指示によってお金がジャラジャラと出入りする様子は異色。それもあってか皆様に興味深く見て頂けたようです。

続いてはカーナビゲーションとkintoneの連携です。
こちらは株式会社マップル様のご協力を仰ぎました。さらに、実装についてはフリーランス技術者の大竹さんに全面的に携わってもらいました。

カーナビゲーションは普通、一つのマップに一台の車のルートを表示します。
今回、私たちは複数台の車とルートを一つのマップに同時に表示させる荒業を実現しました。
その出発地と目的地は、kintoneのレコードに保存しておきます。ウェブ側に仕込んだスクリプトはkintoneからの情報を読み、それをマップル社のAPIに対して指示します。マップル社のAPIは、現在位置に応じて地図を再描画します。到着予測時刻等も含めて。

今回は複数台の車から同一の目的地を指定し、その動きをデモで示しました。
例えば複数の出発地と目的地もバラバラの車の動きを同時に表示できれば可能性は広がります。バス、タクシー、レンタカー、レンタサイクル、救急車、ゴミ収集車、消防車、人。
それらの動きを一つのマップ上で同時に表示できれば、配車担当者様にとって必要な情報が一目で見られます。

カーナビゲーションの展示もお客様からのお問い合わせと引き合いを複数いただきました。
皆様からの熱のこもったご質問は、弊社が目指すべき目標や次の一手をより明確にしてくれました。


今年は、去年はなかったブースツアーのコースに弊社を通っていただきました。弊社ブースについて説明するkintoneエバンジェリストの前田さんのお話を大勢の方が興味深く聴いておられました。

今年は昨年の反省を生かし、展示ブースに貼るパネルもシンプルかつ見やすい形にしました。
代表のラフ案をもとにデザインしてくれたのは代表の娘です。
娘は中学生の頃に個人事業主として登録し、小遣いは自分で稼いでいました。今年の春にイラストレーターの専門学校を卒業した後、個人事業主として活動しています。
今回の弊社のパネルもなかなか好評を博しました。娘にとっても自信につながったのではないかと思います。

今回の展示を通し、さまざまな方とさまざまな会話ができました。そうした会話を通し、来年度の展示内容や共同で出展するパートナーなどのアイディアが泉のように湧いてきました。
これはリアルの開催だからこそ実現できたことだと思っています。リアルの交流から生まれる発想や着想。私たちがコロナによってどれだけその機会を奪われてきたか。今回のCybozu Days 2021はそれを私に教えてくれました。そうした発想や着想は全て弊社の財産になるはずです。

自社のサービスを持たなくてもいい。いや、逆に持たない方が自由な発想の展示ができる。来年も、展示内容や展示パートナーも含めて尖ったブースにしたいと今から意気盛んです。

去年に続いて今年のCybozu Daysも、新型コロナウィルスが完全に収束していない中での開催でした。そんな中、この困難なミッションを無事に成し遂げたCybozu社の皆様には感謝しかありません。

各社さんのブースで対応してくださった方や、催された多くのセミナーに登壇してくださった方もありがとうございます。
そして、来場してくださった全ての方にも大きな感謝を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。


Cybozu Days 2021を終えて(セッション聴講編)


先日のCybozu Days 2021。弊社は昨年に続いてブースを出展しました。
そのため、今年もあまりセッションを見ることが叶いませんでした。

本稿では私が見ることのできたセッションのうちの一つ、二日目のKeynoteセッションで感じたことを書いてみたいと思います。

LOVE YOUR CHAOS。今年のCybozu Days 2021のスローガンです。とても良いキーワードではないかと思います。Cybozu社はIT企業として知られています。ITシステムとは、一般的には整然と処理が行われ、カオスとは対極にあると思われがちです。ところがそれとは真逆のキーワードであるカオス、混沌を打ち出すあたり、Cybozu社の真骨頂ですよね。

このCHAOSという言葉はとても深い広がりを持っていると思います。多様性とはCybozu社を語る上で外せません。カオスとは雑多な物事が混在しているさま。つまり多様性です。

Cybozu社が多様性を打ち出すまでに至ったいきさつは、青野社長の書籍をはじめ、たくさん紹介されています。

ですが多様性とは、Cybozu社内だけに当てはまる言葉ではありません。世の中の全ては多様性であり、カオスに満ちています。世の中には多くの人がいて、無数の会社があり、各々のビジネスを多彩に営んでいます。

今までの社会は、その多様な世間を束ねるため、社会や組織や会社という仕組みが必要でした。ともすればバラバラになろうとするカオスを一律でくくる必要があったのです。総員前向け前、右に倣えの精神です。
もちろんその仕組みを否定するのは間違っています。その時代に応じたやり方があるからです。そもそも今まではカオスを束ねる技術がなかったのですから仕方がありません。

今、技術の進歩はクラウドシステムを生み出しました。kintoneのような。
さらに、人がそれぞれに持っている価値観を尊重し合おうという機運も満ちつつあります。

Keynoteに最初に登場した「社会福祉法人浦河べてるの家」さんは、ホームページに掲げられた理念からしてカオスです。むしろ世の中がカオスまみれであることを逆手に取り、カオスの中に徹底して生きていこうとされていました。清々しいまでに。
システマティックなIT屋の理想とは対極の存在です。べてるさんを冒頭に登場してもらうあたりがさすがです。


続いて登場したジーンクエスト社の高橋祥子氏は、生命科学者の観点からカオスが何かを教えてくれました。人もしょせんは生物の輪を構成する一つであり、カオスを構成する一片に過ぎないこと。
私が思うに現代文明の歪みとは、カオスに満ちた世界をシステムや制度で縛ろうとした結果ではないか。
ありとあらゆる制度や仕組みなど、宇宙の尺度に置き換えれば塵にも及ばぬささいなことです。それを金科玉条に奉ることの虚しさ。

そのようなカオスな環境に置かれているからこそ、人はそれを課題として捉え、改善に向かう。
秩序のある環境では人はその環境になじんでしまい、その状況から動こうとしない。まさにわが意を得た思いでした。
ヤクザさんの家に売り込みをかけて掌底で殴られ監禁されそうになったり、朝礼で成績の不振を理由にベランダで丸刈りにされたりした私の経験も、カオスな世の中のほんの一例でしかありません。
むしろ、それをきっかけに変われたことが、カオスな環境の中で私自身を活かそうとした私の生物としての本能にほかならない。

語られる言葉の端々に知恵が満ちており、私は夢中でツイートしていました。

最後に登壇された小国士朗さんも、カオスな環境を受け入れ、そこから新たな発想を作り出す方です。
温泉プロジェクトや注文を間違える料理店、C.C.LemonのCを消してガン根絶を願うプロジェクトなど、面白い発想にワクワクさせられました。

近代は、カオスな世の中を整然とさせようと躍起になっていました。その中で世の中からこぼれてしまったカオスを拾い集め、それを世の中にネタとして提供する小国氏の姿勢は、まさに私たちがカオスに向き合う一つの方法だと思いました。

では、カオスな世の中にありながら、システム開発を営む会社はどのように世の中を泳げばよいのでしょう。
私はまず、人のあり方や思考がカオスであることを認めることから始めなければ、と考えています。

その上で、人が担うべきでない部分を受け持つのがシステムであると考えています。システムやビジネスのオペレーションなど、本来は人が担うべきではなく、そのような作業に人の可能性を費やすべきではないと思っています。
それぞれの人が抱えるカオスは、無限の可能性でもあります。些末なルーティンワークなどシステムに任せ、人はそれぞれが抱えるカオスの中から斬新な発想をくみ上げるべきではないでしょうか。それこそがkintoneの使命ではないかと思っています。

ただし、ルーティン作業も組織や起業によってさまざまです。そこにはそれぞれのカオスをはらんでいます。それをシステムに置き換えるには、システム会社に丸投げする従来のやり方ではとても無理でしょう。それこそカオスを縛って無理やり束ねる旧来のやり方になってしまいますから。
そうではなく、それぞれの担当者の抱えるカオスの一握りをシステムに反映させる仕組みが必要です。そのためには担当者がまずシステムに関われる仕組みが必要。それこそがkintoneの存在する意味ではないかとすら思うのです。

その意味でも、今回のLOVE YOUR CHAOSとはまさに適したキーワードだったと思います。


チーム応援カフェ Vol.2に登壇しました



前日のサイボウズユーザーフェスティバルに続いて、チーム応援カフェVol.2にも登壇しました。

非営利団体のIT導入の課題を解決するための交流会です。
https://npo.cybozu.co.jp/blog/post/149/

Vol.1の開催前日に今回の登壇依頼をいただきました。

2018/5/16にチーム応援ライセンス開始記念セミナーで弊社代表が登壇しました。
サイボウズ社の記事
弊社の記事

今回はその時に話した自治会のIT化をベースに、現状とその後の課題を含めてお話しました。

当時登壇してから三年。今の世界はコロナウィルスによるリモートワークが普通になっています。
それもあって、非営利団体の運営においても対面ではなくリモートワークによる運営が一般的になりつつある、わけではなさそうです。
自治会は年齢層など、コロナだからと言って簡単にリモートワークに踏み切れない要因があります。

今回はそのあたりも含めてお話させていただきました。
また、kintoneを自治会で活用することについても、前回より踏み込んで書いてみました。

スライドはこちらです。

今回は40名弱の方にご参加いただいていましたが、年齢層が高い方へのIT導入について活発なご質問をさまざまな方からいただきました。
そのほかにもさまざまなご質問が多様な角度から飛び交い、皆様の関心度の高さを感じました。ありがとうございます。

これについては各自治体も課題として挙げておられるようです。代表の方にもそうしたご相談がちょくちょく来はじめています。
そこで今回は提案を含めてみました。

各自治体がセミナーを自治会向けに開催し、その中で弊社がセミナーを開催させていただくのはいかがでしょうか、と。

今の世の中の在り方はコロナによって流動的になっています。ビジネスも業種によっては大幅なダメージを被っています。
自治会についてもあり方や運営について、より変化が求められることは間違いないでしょう。
弊社も引き続きこの方向で何が出来るのかを考えていきたいと思います。

ご参加の皆様、サイボウズ社の皆様、ありがとうございました。


kintoneが今年、拡がるために


はじめに

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

弊社の年頭の抱負はこちらにアップした通りです。
その中で、kintoneを軸にするという項で、今年も弊社はkintoneに注力する旨を書きました。

そんな中、年始の2日に家族とワインを飲みながら団らんしていました。
テレビには家族が観たい「逃げるは恥だが役に立つ ガンバレ人類!新春スペシャル!! 」が映っていました。
そこに登場したテーマがコロナであり、選択式夫婦別姓であり、リモートワークであり、働き方でした。

私はドラマを観ながら、これってサイボウズさんの打ち出しとるテーマやんか、と目をみはりました。

昨年、弊社にとって顕著にkintone案件が増えました。また、旧システムからkintoneにシステムを移行したいとの案件のご依頼も増えました(ブログ)。
おそらく、その流れは今年も続いていくことでしょう。
それは、サイボウズさんの掲げる理念が世の中に広まったこととkintoneの魅力が世の中に行き渡りつつある証しだと思っています。
もともと、そうした働き方を変えたいとの機運は世に行き渡りつつありましたが、昨年のコロナはそれを促したのだと思っています。

ただ、kintoneはまだ世の中で誰もが知っている存在になっていません。
弊社のレベルでは顕著に案件が増えたとはいえ、それはもともと弊社が受けていた案件数が少なかっただけの話。
弊社の尺度ではなく、世の中全体でのkintoneのシェアを考えると、kintoneにはもっと広まる余地も拡がる伸びしろもあるはずです。
今年はその流れがより速まり、より拡がるはずです。より多様な業種や規模の企業にkintoneが採用されることでしょう。

ただ、それを口で予想するだけで済ませてはなりません。
自らが率先してその流れをより速め、広げていくことがkintoneエバンジェリストの役目であり、サイボウズ・オフィシャルパートナーとしての存在意義だと思っています。

そこで、kintoneに何が必要か。それを年頭に考えてみました。

kintoneの弱点

まず、kintoneに足りないのは、規模でしょうか。
今のところ、大規模案件や中小以上の規模の基幹システム案件に対して、kintoneを勧められる状態にはありません。
というのも、
https://jp.cybozu.help/k/ja/admin/limitation/limit.html
にも書かれているとおり、100万件以上のレコード件数に対しての品質保証が明記されていないからです。

過去データを保存する期間は、法令によると受発注や仕訳だと七年が定められているようです。
月間15000件の伝票が発生するお客様の場合、一年で180,000件。七年で1,260,000件のデータが発生します。
つまり法令上の保存レコード件数をkintoneが満たせないと見なされる可能性があります。

US版のKintoneは完全にAWSが基盤となったそうですから、オートスケールには対応しているはずです。

日本版のkintoneについても、今、サイボウズさんではNecoプロジェクトとManekiプロジェクトが進行中だそうです。


その成果を待ちたいと思います。

kintoneはもう一つ、アカウント管理回りにも改善の余地がありそうです。
例えば、大企業の複雑かつ大きな組織が一斉に組織改編を行う場合を考えてみましょう。周知のとおり、Cybozu.comのアカウント設定では組織の事前設定ができます。とはいえ、なかなか思った通りにいきません。ま、弊社はその部分の作業をお客様に委ねてしまっているのですが。
あと、ゲストスペース内アプリの権限設定の際に組織やグループが使えないのも不便だと思っています。

あと、スペースやレコード上のコメント機能も、ChatWorkやSlack並みの使いやすさをお客様から求められることがままあります。
kintoneの良さは、コミュニケーションとデータの融合にあると思うので、コミュニケーション機能のより一層の拡充は期待したいですね。

技術者としてすべきこと

さて、新年からクレクレマンのような要望を書いてしまいました。
とはいえ、昨年のkintoneに行われたバージョンアップの頻度は私たちの期待を満たしてくれています。
おそらく上に述べたようなことは私が言うまでもなく、サイボウズさんでも考えてくださっているはずです。
となると、こちらとしてはただ要望をいうだけではダメですよね。それだとクレクレマンに堕ちてしまう。
ユーザーや開発者の立場から広めるための働きかけを行わなければ。

例えば、kintoneのキャッチフレーズを考えるというのはどうでしょう。
kintoneを使えば何が良いのか。何が変わるのか。言葉を尽くしてそれを語るのはたやすいと思います。
ですが、一言でkintoneの良さを語るのは難しい。シンプルにズバリと本質をつく言葉を今年は考えたいですね。

また、ユーザーがシステムを作る手段としてkintoneの認知度は相当高まってきました。
また、年末にテレビCMが始まったことで、さらに認知度は上がっていくことでしょう。
とはいえ、技術者に対しての認知度はイマイチです。
さまざまなシステムを作る技術者の皆さんにこそ、kintoneの認知度を上げ、採用してもらわねば。

昨年、kintoneエバンジェリストとしてのインタビューでもその想いは語りました。
そこでも語った通り、わが国のシステム開発の生産性はまだまだ伸ばせる余地があると思います。統制のための統制、仕様のための仕様、ドキュメントのためのドキュメントではなく、設計から実装までの各フェーズが共通のフォーマットで流れるような仕組み。
海外のサービスの開発速度が速いのは、それができているからではないでしょうか。
わが国の場合、ミスが許されない文化性の違いもあるのでしょう。ですが、これからはバグや仕様を恐れない開発手法があってもよいと思います。
kintoneは画面や設計がプラットホームとして共通なので、共通言語で語れる部分も多く、スクラッチ開発よりもやりやすいはずです。

ただ、各アプリの連携やシステム全体の設計についてはkintoneは不得手ですよね。それを自動的に作れるようなツールが作りたいと常々考えています。各アプリを横断したER図や機能連携図を簡単に作れるようなツール。
これができれば、お客様との仕様確認も楽になるし、開発者側でもkintoneを導入する機運はさらに高まるはずです。それがわが国のシステム開発の生産性を上げられればいうことはありません。

弊社も昨年は、土壇場での仕様変更に何度も苦しみました。
ですが、その都度、kintoneの良さを生かしてすぐにリカバリできました。
今年はそのリカバリ手段をより研ぎ澄まし、要件定義に時間をかけずに、なおかつ、バグや仕様変更にもすぐに対応できるような体制を作りたいです。
それには、自社であらゆるパターンに対応できるJavaScriptやプラグインのストックをより多く作ることでしょうね。
その中で汎用的に出せそうなソースコードはブログなどで公開することで、エコシステムに貢献できればと考えています。

あと、今後は大手企業様の事例も増えるでしょう。
サブスクリプションの課金にも抵抗がないお客様には、積極的にサードパーティー製のプラグインを提案していこうと思います。
そのあたりは柔軟に取り組みたいですね。

あとは、ブログやYouTube、SNSなどの手段以外に、どうやって認知度を広めるかですよね。
kintoneにもともと興味を持ってくださっている方は、上記のようなメディアに来てくださいます。
ですが、世の中にはkintoneの存在すら知らない人がまだまだいらっしゃいます。そうした方にどうやって広めていくか。
おそらくkintoneのテレビCMはそうした意図で作成されたのだと思います。

あとは、私たちがどうテレビCMを補完するような発信ができるかですね。
おそらく私の場合は技術者向けのイベントや、SIerさんへの内部発信など、今まで取り組んできたことを深めていくのが良さそうです。
それと、弊社の場合、「自治会 IT」で検索すると一番上に登場しています(サイボウズさんの記事ですが)。

そのアドバンテージを生かし、今年は自治会やNPOにkintoneを告知するような手立てを考えていきたいと思います。
自治会やNPOといえば、比較的年配の方が活躍されています。年配の方は、ブログやYouTube、SNSに触れることも少ないように思います。そうした方へのアピールですね。
例えば市役所と組んだり、広報誌で告知したりといった手段で、実際に赴いてkintoneをアピールするのはどうか、と考えています。
おそらくそうした皆さんにkintoneを説明するには、システム用語を極限まで減らすなどの配慮が必要でしょう。

コロナで果たしてそうした機会がいただけるかどうかは不明です。が、チャレンジしてみたいと考えています。

kintoneが今年、拡がるためにはほかにも思いついた手段があれば試してみようと思います。


Cybozu Days 2020 Osakaに登壇して


12/3にグランフロント大阪で行われたCybozu Days 2020 Osakaに参加してきました。
https://cybozuconf.com/

今年のCybozu Days 2020は弊社および私にとって、記憶に残るイベントとなりました。初物尽くしだったからです。

まず、11月に幕張メッセで行われたCybozu Days 2020 Tokyoでは、初めて展示ブースにスポンサーとして出展する経験ができましたブログ
さらに、今回のOsakaでは初めてイベントに登壇することができました。

昨年までの私は、そのどちらも未経験でした。
エバンジェリストなのだから登壇の一、二度はあってもよさそう。にもかかわらず、今までCybozu Daysでは登壇したことがありませんでした。
そのことに忸怩たる思いを抱いていたので、今回、EvaCamp 2020のエバンジェリストの一人として登壇できたことはよかったです。
2015〜2017年頃の私は、常駐先がとても忙しく、Cybozu Daysに行くことすらもままなりませんでした。いつエバンジェリストを契約解除になってもおかしくない状態。
その頃に比べると、こうやってCybozu Daysに参加できることがうれしく、感慨もひとしおでした。

しかもEvaCamp 2020の当日にはキンスキ松井さんがお送りするkintoneマニアへお招きいただき、同じエバンジェリストの矢内さんと一緒に出演までできました。数日前にお話をいただき、トントン拍子に。

私は松井さんがYouTubeで展開するキンスキラジオにも出たことがありません。松井さんとはkintone Caféで一緒に登壇した程度。
それが今回、こうやって場をご一緒できたことが喜ばしい。松井さんありがとうございます。

kintoneマニアのTogetterまとめはこちら

それにしても、今回のような大掛かりのイベントに出たことは、多くの学びにつながりました。
映像・音声・演出・進行・テロップ・美術・ナレーター・司会とスタッフが隙もなく配置された現場。
サイボウズの社員さんですら出演者であり、あとの一切は百戦錬磨の演出のプロが仕切っています。

おそらくテレビの現場も、同じような緊張感に満ちているのでしょう。その緊張感とは、私たちがモニター越しで見ていても決してわからないものだと思います。
ただ、その緊張感は、イベントを成功させねばならない運営スタッフの方々の醸し出すもの。出演者の立場としては、ピリピリした胃の痛くなる雰囲気はありませんでした。むしろ程よい緊張感だったと思います。すべてが委ねられており、セミナーやイベントを実施するよりも楽でした。
こうした雰囲気は、今までの視聴者や観覧者の立場では知り得なかった気づきでした。

ただ、よい緊張感とはいえ、私自身の未熟さは否めません。
私は前日のリハーサルにも参加しました。その時には、もっと声を張らなければと思ったのです。
にもかかわらず、本番ではすっかりそれが頭から飛んでしまいました。不慣れと未熟さの証しですね。正直、怖くて本番の動画は見られそうにありません。
ただ、こうした失敗を数多く経験することで人は成長します。おそらく、場数を踏んでいけば多少はましになるはずです。私も最初の頃は悲惨でしたから。
引き続き、こうした登壇の機会をいただけれるよう、精進したいと思います。

EvaCamp 2020のTogetterまとめはこちら

また、今回のCybozu Days 2020 Osakaは、私が初めて参加した大阪のCybozu Daysです。
兵庫で育ち、大阪の大学に通っていた私にとって、故郷で開催されるCybozu Daysに参加するのは悲願でした。
そんな私が今年は夏前にサイボウズ大阪支社に初訪問できました。そして秋にはCybozu Days Osakaに参加し、登壇までできました。これらは間違いなく私の思い出に残ることでしょう。

来年、果たしてコロナがどうなっているか、そしてCybozu Daysが開催されるのか。誰にもわかりません。
でも、もし開催されるとすれば参加したいですね。
その時は、ブースに出展するネタは新機軸で、しかも異質な感じで打ち出したいです。
また、登壇の際には、壇上で頭の中が真っ白になっても、即座に何かを捻りだせるくらいのkintoneへの絶えざる関心を持ち続けたいです。
kintoneへの関心と愛着を持ち続けていけば、来年も良い時期を迎えられるような気がします。

最後になりましたが、皆様に御礼を申し上げたいです。
コロナで急遽オンライン開催になってしまったにもかかわらず、見事なイベント運営はさすがです。
会場設営の皆様、サイボウズ社の皆様、一緒に登壇したエバンジェリストやパートナーの皆様、よい経験をありがとうございました。


弊社はCYBOZU DAYS 2020に出展いたします。


9月が始まった今日、
弊社にとって三つのニュースを発表できる機会が到来しました。

一つ目は、
CYBOZU DAYS 2020への出展です。
2020年11月に千葉の幕張メッセで開催されるCYBOZU DAYS 2020のシルバースポンサーとしてブースを出展いたします。
弊社とPolaris Infotech株式会社(https://www.polarit.co/)との共同出展の形をとらせて頂きます。

URL:
https://cybozuconf.com/
日時:
2020/11/11-2020/11/13
場所:
幕張メッセ 国際展示場1-3ホール
(弊社の出展ブースの場所はすでに決まっていますが、詳細は当日お越しになられた際に配布される地図をご覧くださいませ)

来場方法:
JR京葉線 – 海浜幕張駅 (東京駅から約30分、蘇我駅から約12分)から徒歩約5分
JR総武線・京成線 – 幕張本郷駅(秋葉原駅から約40分)から「幕張メッセ中央」行きバスで、約17分
出展内容:
お楽しみに

Cybozu Daysは、毎年大勢のお客様がお越しになります。今年はコロナ禍のため、感染対策の中で開催されます。
若干の制約事項もあるでしょうが、来場された方は必ず楽しめますし、持ち帰って糧としていただけるだけの内容になっています。これは毎年参加している代表が心から実感していることです。
是非、来場のお申込みをお待ちしております。

二つ目は、
弊社の代表がインタビューを受けた記事がkintone エバンジェリストのサイトで公開されました。
https://www.kintone-eva.com/
代表は今までも何度かインタビューされた経験や、記事に登場したことがあります。
ですが、今回のインタビューは、kintoneを通した代表自身の生き方にまで踏み込みましたので、とても思い入れがあります。

こちらもお読みいただければと思います。

最後は、
弊社のロゴの刷新です。
akbを組み合わせた従来のロゴの色合いをkintoneに近づけたものです。
このデザインは弊社代表の妻と長女によるものです。

長女も現在、デザイン専門学校生ですが、弊社の社名のakbの文字を組み合わせつつ、同時に弊社の代表の頭文字「N」を表したデザインは、デザインやプレゼンテーションのプロの方からもおほめ頂きました。

よりkintoneにデザインを近づけたことで、kintoneに賭けようとする弊社の意気込みを感じて頂ければと思います。

まだ発表していませんが、この夏には
・社是
・企業理念
・経営理念
・9つ(ナイン)のない
・アクアビットに合わない方
という五つの指針も作成しています。

また機会があればご紹介したいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。


チームのことだけ、考えた。


令和二年五月の中旬に7日間ブックカバーチャレンジで本書を取り上げました。
あらためて書き直してもよいのですが、その時に書いた内容が私の言うべき事を言い尽くしているので、ほぼ流用してアップします。

これをアップした5/10の前日は、kintone Café Online Vol.1でした。
そのタイミングで本書をご紹介できることをうれしく思います。

7日間ブックカバーチャレンジのDay5では、私の技術者としてのキャリアのきっかけになった「Excel VBA」の入門書をご紹介しました。
その中で私が、ここ5年近くkintoneのエバンジェリストとして活動していると書きました。

kintoneも、私にとっては独学で学んだ思い出の深いサービスです。
もともと、個人事業に進む前までは某社にて雇われ、一人情シスとして試行錯誤しながら、システムの知識をモリモリコツコツとためていた私。
社内システム用にファイルサーバーやウェブサーバーを立て、phpやMySQL、SAMBA、Apacheといったサービスをスクラップ&ビルドしながら、試行錯誤の日々を送っていました。
その時、思っていたのが「こうした作業をもっと汎用化できたら」ということでした。

後年、某銀行の本店でSalesForceの試用を任されたとき、衝撃を受けました。
私がかつて願った世界はここに存在した、とまで思いました。
その体験が鮮烈だったため、kintoneのβテスターを募集しているとのツイートを見た時、私はすぐに申し込みました。

私とサイボウズさんの出会いはさらにさかのぼります。大塚商会さんが主催するセミナーでNo Emailのセッションを聞いたのがきっかけです。そこで登壇されていたのは青野社長。
セッションの最後にCybozu Liveを紹介されておられたので、セッション後に私がガラケーでも使えるんやろか、とつぶやいたところ、青野社長ご本人からメンションが来て度肝を抜かれたのがきっかけです。

そのスピード感はそれまでの開発現場や企業では経験したことがないものです。まさにkintoneが掲げるファストシステムの体現でした。

それをきっかけとして、サイボウズという会社に興味を持った私の目に映ったのが、βテスターのお誘いでした。
そこからkintoneに関わり、kintoneのユーザー会にも参加した私。
そこで触れたサイボウズさんの社風には驚かされることばかりでした。
それまで知っていたいくつもの会社の社風とは、明らかに違っています。一癖も二癖も。

私がkintoneをなぜ推し続けているのか。
それは運営者であるサイボウズ社の社風にあります。
ユーザー会に参加した外部の私の目の前で、社長自らが社員の方とスマホをフリフリしてlineで友達になるような社風。

ユーザー会では二度ほど青野社長の横でお酒をご一緒したこともあります。
そこでお話した経験から感じたのは、サイボウズ社の社風とは、取り繕ったものではないという確信でした。
それまで属していた日本の企業や開発現場に息苦しさを感じていた私は、サイボウズ社とのかかわりに活路を見いだしていきます。

当時のkintoneはSalesForceと違ってまだまだ機能が足りず、お客様への導入もためらわれました。
ところが、当時、折よくシステム構築のご相談をいただきましてリリースされたばかりのkintoneを提案したところ、無事に受注ができました。2011年の暮れです。そのシステムは2012年の4月から稼働し、今もまだ運用中です。

kintoneはそれ以来、今に至るまでに機能を拡充し、素晴らしいシステムとして存在感を増しています。
システムを知らない現場の方でもドラッグアンドドロップで簡単にシステムが構築できる。SQLもスキーマもスクリプトも知らなくても手軽にシステムが運用できる。
もちろん、それも私がひいきにしている理由です。

ですが、私はそれ以上にサイボウズ社の社風に惹かれました。
だからこそ、これだけの長きにわたって応援しているのだと思います。自信を持って。

この本には、サイボウズ社の歴史が語られています。
そしてその中では、無数の試行錯誤から生まれたチームのあり方のヒントが詰まっています。

この本には失敗の歴史も豊富に載っています。システム開発会社にありがちなブラックな勤務体系。離職率の増加に歯止めが利かない中、拙速に人事システムを導入したことによる人離れの加速。M&Aの連続による赤字への泥沼。
そうした自社の黒歴史をオープンに語れる社風こそ、まさに私の惹かれた部分です。

そして、7日間ブックカバーチャレンジのDay4の「ワーク・シフト」にも書いた通り、ゼネラリストからエキスパートへ、という気づきを得ました。そこでkintoneのエキスパートになろうとしたからこそ、今の私があります。

ところが、エキスパートとは私の人生から多様性を奪いかねない決断でした。
エキスパートであることは、視野を狭くし、多様性を軽視してしまう。
ですが、サイボウズ社が多様性を重視していることは、本書にも例がふんだんに記されています。
そうした多様性を重視する会社の提供するkitnoneであれば、エキスパートでありながら多様性も実践できる。そう私は確信しています。

実際のところ、私はまだエキスパートではありません。技術者としても経営者としても人間としても。
そしてチームプレイでも。
私は独立してからずっと、独力で独学でやってきました。だから、チームの力を活かす術を知りません。
それを学ばない限り、私がエキスパートになることは金輪際、ないかもしれません。
その都度、いらだったり、自分の無力に涙することでしょう。そして、なんとか自分の人生を活かそうと、これからもあがき続けることでしょう。
その度に、チームのことだけ考えられるように努力します。

‘2019/3/29-2019/3/30


七日間ブックカバーチャレンジ-チームのことだけ、考えた。


【7日間ブックカバーチャレンジ】

Day6 「チームのことだけ、考えた。」

Day6として取り上げるのはこちらの本です。

昨日はkintone Café Online Vol.1でした。
そのタイミングで本書をご紹介できることをうれしく思います。

Day5では、私の技術者としてのキャリアのきっかけになった「Excel VBA」の入門書をご紹介しました。
その中で私が、ここ5年近くkintoneのエバンジェリストとして活動していると書きました。

kintoneも、私にとっては独学の連続でした。
もともと、個人事業に進む前までは某社にて雇われ、一人情シスとして試行錯誤しながら、システムの知識をモリモリコツコツと貯めていた私。
社内システム用にファイルサーバーやウェブサーバーを立て、phpやMySQL、SAMBA、Apacheといったサービスをスクラップ&ビルドしながら、試行錯誤の日々を送っていました。
その時、思っていたのが「こうした作業をもっと汎用化できたら」ということでした。

後年、某銀行の本店でSalesForceの試用を任されたとき、衝撃を受けました。
私がかつて願った世界はここに存在した、とまで思いました。
その体験が鮮烈だったため、kintoneのβテスターを募集しているとのツイートを見た時、私はすぐに申し込みました。

私とサイボウズさんの出会いはさらにさかのぼります。大塚商会さんが主催するセミナーでNo Emailのセッションを聞いたのがきっかけです。そこで登壇されていたのは青野社長。
セッションの最後にCybozu Liveを紹介されておられたので、セッション後に私がガラケーでも使えるんやろか、とつぶやいたところ、青野社長ご本人からメンションが来て度肝を抜かれたのがきっかけです。

そのスピード感はそれまでの開発現場や企業では経験したことがないものです。まさにkintoneが掲げるファストシステムの体現でした。

それをきっかけとして、サイボウズという会社に興味を持った私の目に映ったのが、βテスターのお誘いでした。
そこからkintoneに関わり、kintoneのユーザー会にも参加した私。
そこで触れたサイボウズさんの社風には驚かされることばかりでした。
それまで知っていたいくつもの会社の社風とは、明らかに違っています。一癖も二癖も。

私がkintoneをなぜ推し続けているのか。
それは運営者であるサイボウズ社の社風にあります。
ユーザー会に参加した外部の私の目の前で、社長自らが社員の方とスマホをフリフリしてlineで友達になるような社風。

ユーザー会では二度ほど青野社長の横でお酒をご一緒したこともあります。
そこでお話した経験から感じたのは、サイボウズ社の社風とは、取り繕ったものではないという確信でした。
それまで属していた日本の企業や開発現場に息苦しさを感じていた私は、サイボウズ社とのかかわりに活路を見いだしていきます。

当時のkintoneはSalesForceと違ってまだまだ機能が足りず、お客様への導入もためらわれました。
ところが、当時、折よくシステム構築のご相談を頂きましてリリースされたばかりのkintoneを提案したところ、無事に受注ができました。2011年の暮れです。そのシステムは2012年の4月から稼働し、今もまだ運用中です。

kintoneはそれ以来、今に至るまでに機能を拡充し、素晴らしいシステムとして存在感を増しています。
システムを知らない現場の方でもドラッグアンドドロップで簡単にシステムが構築できる。SQLもスキーマもスクリプトも知らなくても手軽にシステムが運用できる。
もちろん、それも私がひいきにしている理由です。

ですが、私はそれ以上にサイボウズ社の社風に惹かれました。
だからこそ、これだけの長きにわたって応援しているのだと思います。自信を持って。

この本には、サイボウズ社の歴史が語られています。
そしてその中では、無数の試行錯誤から生まれたチームのあり方のヒントが詰まっています。

この本には失敗の歴史もたくさん載っています。システム開発会社にありがちなブラックな勤務体系。離職率の増加に歯止めが利かない中、拙速に人事システムを導入したことによる人離れの加速。M&Aの連続による赤字への泥沼。
そうした自社の黒歴史をオープンに語れる社風こそ、まさに私の惹かれた部分です。

そして、Day4の「ワーク・シフト」にも書いた通り、ゼネラリストからエキスパートへ、という気づきを得ました。そこでkintoneのエキスパートになろうとしたからこそ、今の私があります。

ところが、エキスパートとは私の人生から多様性を奪いかねない決断でした。
エキスパートであることは、視野を狭くし、多様性を軽視してしまう。
ですが、サイボウズ社が多様性を重視していることは、本書にも例がふんだんに記されています。
そうした多様性を重視する会社の提供するkitnoneであれば、エキスパートでありながら多様性も実践できる。そう私は確信しています。

実際のところ、私はまだエキスパートではありません。技術者としても経営者としても人間としても。
そしてチームプレイでも。
私は独立してからずっと、独力で独学でやってきました。だから、チームの力を活かす術を知らずにいます。
それを学ばない限り、私がエキスパートになることは一生ないかもしれません。
その都度、いらだったり、自分の無力に涙することでしょう。そして、なんとか自分の人生を活かそうと、これからもあがき続けることでしょう。
その度に、チームのことだけ考えられるように努力します。

ということで、四つ目のバトンを渡させていただきます。freee社のニックさんこと 長内 毅志 さんです。
kintoneのエバンジェリストの活動から、昨年からfreee社のイベントにも参加・運営するようになった私。
freee社もオープンプラットホームの理念を掲げ、開かれたシステムを目指している会社です。
私にとって応援したいと思わせてくれます。まだまだご一緒する機会が多くなりそうです。

それでは皆さんまた明日!
※毎日バトンを渡すこともあるようですが、私は適当に渡すつもりです。事前に了解を取ったうえで。
なお、私は今までこうしたチャレンジには距離を置いていました。ですが、このチャレンジは参加する意義があると感じたので、参加させていただいております。
もしご興味がある方はDMをもらえればバトンをお渡しします。

「チームのことだけ、考えた。」
単行本 ソフトカバー:254ページ
青野慶久(著)、ダイアモンド社(2015/12/17出版)
ISBN978-4-478-06841-0

Day1 「FACTFULLNESS」
Day2 「成吉思汗の秘密」
Day3 「占星術殺人事件」
Day4 「ワーク・シフト」
Day5 「かんたんプログラミング Excel VBA 基礎編」
Day6 「チームのことだけ、考えた。」
Day7 「?」

★ ★ ★ ★ ★ ★ ★
7日間ブックカバーチャレンジ
【目的とルール】
●読書文化の普及に貢献するためのチャレンジで、参加方法は好きな本を1日1冊、7日間投稿する
●本についての説明はナシで表紙画像だけアップ
●都度1人のFB友達を招待し、このチャレンジへの参加をお願いする
#7日間ブックカバーチャレンジ #チームのことだけ、考えた。


kintone Café 東京 Vol.9を開催しました


11/15にkintone Café 東京 Vol.9を開催しました。

公式の開催報告はしかるべき場所に書かせていただきました。
こちら

関連するツイートのまとめサイトも作成させていただきました。
こちら

なので、ここでは代表である私が登壇の際に語った
kintone Caféとは?スライド
kintoneを簡単にご紹介スライド
Cybozu Days 2019のkintone周りをフィードバックスライド
をさらに補足するように、開催であらためて感じた思いを書かせていただきます。

3月末のkintone Café 広島に登壇した時、今までkintone Caféで話したことのなかった自治会を取り上げました。
今までは技術に即した内容を話すことが多かったのですが、技術に触れないkintone Caféの登壇が私に新鮮でした。

8月末に開催したkintone Café 東京 Vol.8 @多摩では、プロジェクト・アスノートの松田さんと共催しました。
それを機に私の話す内容を思い切って初期化し、kintoneを一から語ってみました。当然技術ネタは封印。

技術ネタだと、kintone Caféに来てくださった方がついて来れない可能性があります。当然、反応も薄くなります。
そもそもkintoneエバンジェリストとは、技術うんぬんではなく、kintoneの良さを広めることにあるのではないか。
私の中でkintone Café神奈川を何度か行う中で迷いが生じていましたが、直近の二回のkintone Caféで修正することができました。

今回のkintone Café 東京 Vol.9は開催要項にユーザー向けをうたっていました。
その一方で、今回の参加者の中には私の知る限り、かなりのスキルを持つ技術者も6,7名はいました。

そうした方々に対し、kintoneの初歩を語ることに意味はあるのか。
私はあると判断しました。
むしろ、技術者であるほど、kintoneが新鮮に映るはず。そうした意味でもユーザー向けの内容でよかったと思います。

今回、会場を提供してくださったのはクロス・ヘッド株式会社様。System Integrateの豊富な経験をお持ちです。
クロス・ヘッド様の会場をお借りしながら、技術に触れず、ユーザー向けの内容にすることに若干のためらいもありました。
ですが、kintone Caféを通しての皆様の反応は上々で、七割以上の方が懇親会に参加してくださいました。その事からも、ユーザー寄りで行く、との方向性は続けようと思いました。

私の登壇では、そもそもなぜkintoneをユーザーに勧めるのか、という観点で一生懸命語ってみたつもりです。
さらに、Cybozu Days 2019 in 東京で発表された内容を報告しました。

今回、一緒に登壇したkintone大好きキンスキ YouTuberの松井さんは、私のPCトラブルによる順番交代にも動じず、見事な登壇を務めてくださいました。そればかりかサイボウズさんならではの事例を提供してくださいました。

私に続いて登壇してくださった情報親方の東野さんは、Cybozu Days 2019で発表され、来場された方々に感心されたkintone導入ガイドブックの制作について、マニュアル制作のノウハウも惜しげなく披露してくださいました。

トリを務めてくださったTeruさんは、登壇を公開できないリスクを押してkintoneが最大に活きる業務改善の生の事例を語ってくださいました。kintoneの紹介から導入、そして業務改善効果に至るまで、今回のCaféを締めるにふさわしい内容でした。

あらためて、こうした地道な活動が、今後につながると確信できた1日でした。
12/7にはkintone Café JAPAN(サイト)が予定されています。そこでもきっと実のある内容が得られる事でしょう。
今回来てくださった35+αの皆様、登壇してくださった3名の仲間。会場を提供してくださったクロス・ヘッド株式会社様。皆さま本当にありがとうございました。


弊社はサイボウズ株式会社のオフィシャルパートナーとなりました


令和元年11月20日。
弊社はサイボウズ株式会社のオフィシャルパートナーとして認定されました。

その翌日、サイボウズさんからオフィシャルパートナーの証として盾が届きました。
11/21はまさに、代表である私の結婚二十周年の記念日。
そのような日に盾を届けていただいたのも何かのご縁だと思います。ありがとうございます。

初めて代表の私がサイボウズ社とご縁ができたのが2011/2/5のこと。
大塚商会のセミナーのセッションの一つで青野社長による「No-E メールワークスタイル」を聴講した時にさかのぼります。
セミナーの最後に紹介されたサイボウズLiveにTwitter上で反応した私に、間髪入れず青野社長からのメンションが。

それでサイボウズ社に興味を持った私は、Twitterでkintoneのβテスターの募集に応募します。

それから八年半。八年半もたってしまいました。
代表の私がkintoneのエバンジェリストとして任命いただいたのが2014年7月。
2015年4月には法人化を完了させ、そこからさらに4年半。

その間、サイボウズ社は働き方改革など、社会の矛盾に物申す企業として名をはせ、私はそんなサイボウズ社の取り組みを一貫して支持し続けていました。

弊社や私の力などまだまだ微々たるものです。
ですが、私が登壇やブログをアップすることで、少しでもサイボウズ社の理念に共感し、いまのわが国の状況を業務改善しようとする人が出てくれば本望です。

今回、オフィシャルパートナーとして認定いただいた事で、弊社の知名度も増すことでしょう。同時にそれは、弊社の責任が増すことでもあります。

でも弊社のミッションは変わりません。
代表である私と家族や親族。
弊社と弊社をご支援してくださるパートナー様。
さらにさまざまな地域や日本、世界の課題。
それらを少しでも良くしてゆくことが弊社と代表の私の務めだと思います。

スキルの向上に余念なく、あらゆるものに好奇心を持って接する営みを愚直に追求することで、きっとオフィシャルパートナーに認定していただいた価値に見合う活動ができる、と確信しています。

今後とも弊社及び、サイボウズ社とサイボウズ社が展開しようとするエコシステムや理念へご協力いただければ幸いです。
応援のほど、よろしくお願い申し上げます。


kintone EvaCamp 2019に参加しました


令和元年11月6日。
幕張の某ホテルに代表の私はいました。
翌日から二日間にわたって開催されたCybozu Days 2019 東京を控え、kintone エバンジェリストが集うパーティーに参加するためです。

会場の窓からは、美しい光景が広がっていました。
夕日の色合いを背後に黒くそびえる富士山。
足元にはZOZOマリンスタジアムがまばゆく輝いています。
マリンスタジアムのそばには、明日からの祝祭に備え、ひっそりとうずくまる幕張メッセが。
素晴らしく印象に刻まれる光景でした。

その日の様子は
こちら
の記事にアップされています。
まさに、Cybozu Days の前日にふさわしく、意気みなぎる時間でした。
すばらしい場所と時間をご用意くださったサイボウズ社の皆様には感謝です。

サイボウズさんは、今までもCybozu Daysの前日にはこうした場をご用意してくださっていました。
そして、私も時間の許す限り参加してきました。
ところが、今回のEvaCampはその中でも特に意義あるものです。
今までは、サイボウズ公認 kintone エバンジェリストといっても、お墨付きサイトがありませんでした。
なので、私たちエバンジェリストは自分で発信するしかエバンジェリストを認知してもらうすべがなかったのです。

今回、公式サイトが設けられ、エバンジェリストが名実ともに認められたことは大きな変化といえましょう。
こちらに一覧が

2014年8月よりkintone エバンジェリストに任命された私。
すでに5年の月日が経過しました。
ところが、最初の二年間の私のエバンジェリストとしての活動は、自他ともに満足のいくものではありませんでした。

Cybozu Daysですらかろうじて一日、しかも数時間参加できる程度。
他のあらゆる展示会には参加すらできませんでした。
もちろん、新規kintone案件も数える程度。
cybozu developer networkに記事を書き、毎年年末のkintone advent calendarに書き、たまにkintone Café を開き、登壇する程度。

そんな私は、2017年の秋に常駐現場を卒業し、すでに2015年の春に果たしていた法人化もあいまって、ようやく活動できる時間を手に入れられました。

おかげさまで昨年の秋辺りからkintone案件が増え、今では社業の6~7割を占めるまでになっています。そして毎日、kintoneのことを考えています。

今回、kintone エバンジェリストとして継続するかどうか。決断を求められましたが迷う余地はありません。速攻で継続を決意しました。
出だしの二年の空白を埋めるためにも。
その間、活動の鈍い私に業を煮やしながらも見放さないでいてくれたサイボウズ社の担当者様のご厚意に報いるためにも。
そして、私自身が望むワークライフバランスのためにも。

世にいろいろなサービスはありますが、私にとってサービスの背景にある哲学に最も共感できるサービスがkintoneなのです。
このサービスを提案し、使ってもらうことで社会になにがしかの貢献ができていると思える。
それって働き方を考える上でとても大切だと思えます。特に技術者には。

まだまだ世の中には固定観念という目に見えないモンスターが跋扈しています。
それを一つ一つなくしていくために、私は求められる限り、kintoneを薦め、広めていこうと思います。