4/2にkintone Café 埼玉 vol.1が開催されました。
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15名の参加者をお迎えし、なかなかに盛り上がりを見せたCaféとなりました。初回にしては上々の出来ではなかったかと思います。

vol.1の開催概要はdoorkeeperに記載の通りです。

内容については発起人の新妻さんによるこちらがすばらしく簡潔でよいです。

本当に皆様、よい発表だったと思います。私自身もとても参考になるところがありました。改めて発表者の皆様、参加者の皆様、ありがとうございました。

私自身は、ハンズオンを担当させて頂きました。そして、自分の知識不足を痛感しました。ただ、ハンズオンを担当して嬉しいこともありました。それは、とある参加者の方から私のハンズオンの分かり易さを評価して頂いたことです。これは私にとってはハンズオンそのものを評価されただけでなく、別の意味でも嬉しいことでした。

昨夏、私はエバンジェリストとして伸び悩んでいました。今後の活動について、どうすればいいのか、と。常駐先の仕事は忙しく、バージョンアップの度に新機能が実装されても検証の時間すら取れない焦り。ユーザー会やkintone Caféにもほとんど出る暇のない日々。それはただ、ひたすらに悶々とする日々でした。技術者としての自らのキャリアパスにとって、kintoneが最適解の一つであることは確信を持っていました。では自分のkintoneエバンジェリストとしての価値はどうすれば打ちだせるのか。

そんな葛藤の中、私が選んだのは最新の技術を追うのではなく、まずkintoneの本質を伝える道でした。kintoneに初めて出会った時の感動を愚直に伝えるのも、伝道師-エバンジェリストの役目なのではないかと。

もくもく会やkintone Caféで出会うエバンジェリストの皆さんは本当に優秀です。多分今の私よりもずっと。kintoneの可能性を限りなく拡げて行って下さる方があってこそ、kintoneの裾野は広がっていきます。無くてはならない方々だと思います。であれば、技術の追求は他のエバンジェリストの方にお任せして、私は愚直に初心者の方に、ユーザーの方に業務目線でアプローチしてみればよいのではないか? 元々私自身、ユーザー出身者として、ユーザー目線のシステム構築を売りにしていたのではなかったか、と。

そんな中、ご縁があってトイロハさんで初心者向け記事を書かせて頂く機会を頂きました。
https://toiroha.jp/media/detail/185
連載を読んで頂いている方はお分かりのとおり、こちらの連載はかなり異質です。見方によっては、IT女子二人の試行錯誤がだらだらと続いているだけ、とも読めます。最短距離をゆき、効率的合理的に説明を果たすアプローチとは一線を画しているのがこの連載です。でも、私は本連載の中で、敢えてユーザーの立場からの試行錯誤の跡を隠すことなく書いてみようと思いました。

まだ、このやり方が正しいかどうかはわかりません。私自身もこのアプローチでよいのか迷うこともあります。でも、少しずつ評価を頂くことが増えています。なので、今回のハンズオンも同じアプローチを採りました。トイロハさん連載に登場するIT女子だけでなく、著者自身もまた試行錯誤の中にあることを隠さないのと同じように、ハンズオンのスピーカーもまた、修行中であることを隠さぬアプローチ。だから、今回のハンズオンがある参加者の方から評価されたことは、私にとって特別な嬉しさがあった訳です。

今、kintoneは追い風にあります。最近、特にそう思う出来事が増えてきています。

電車に乗っていてサラリーマン同志の交わす会話から「kintone」の言葉が聞こえます。システムの提案要件に当初から「kintone」の含められる案件が増えています。今日も、とある案件の応募先のご担当者様とお話しする機会を頂きました。その中で、弊社以外にも「kintone」による提案が多々あったと教えて頂きました。何よりもお客様の下に伺って「kintone」の提案をすると反応が上々であるケースが増えています。間違いなくシステム構築案件の選択肢の一つとして、kintoneの地位は上がっています。

そういった波に乗るにあたり、私も技術者の端くれですからJavaScriptを駆使したカスタマイズや他システムとのAPI連携に挑みたい気持ちはあります。意図した動作が実現できた時の高揚感は、技術者冥利に尽きますし。

でも、私自身のエバンジェリストとしての存在意義は、きっとそこにはないのだと思っています。少なくとも現時点では。初心者目線を保ったままのアプローチ。まずは業務より始めよ、です。業務とkintoneの互いを活かして相乗効果を産むアプローチ。業務をシステムに合わせるのではなく、システムを業務にカスタマイズするのでもなく、両者の良いところを組み合わせるアプローチ。このアプローチでもう少しやってみようと思っています。

次回のkintone Café埼玉 vol.2。または準備中のkintone Café某所。スピーカーとしての腕前はまだまだこれから磨かねばならない私です。が、引き続き初心者目線でのアプローチは崩すことなく、kintone Caféに臨んで行きたいと思っています。まだkintoneを知らない方に、kintoneの良さを少しでも伝える。これもまたエバンジェリストのあり方の一つだと信じて。

昨夏から試行錯誤してきたエバンジェリストとして行くべき道がようやく少し見えてきた気がします。

これからも、弊社のブログなどでkintone Café埼玉やkintone Café某所のご案内は流して行きたいと思います。そして、その場でまだ見ぬ皆様とお会いできることを楽しみにしています。既存の業務要件を入口に、納品を出口としたシステムでは拾いきれなかったニーズを持ったユーザー様は、あちこちにいらっしゃるはずですから。


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