あらためまして、合同会社アクアビットの長井です。今回、弊社の起業物語をこちらに転載させて頂くことになりました。
この連載、元々はCARRY MEさんにの「本音採用」の中で寄稿させていただいたものです。編集方針の都合により連載は第三十九回でストップしておりましたが、運営元様からのご厚意で、内容を弊社内に移してよいとの許可を頂きました。それに伴い、弊社サイト上にてあらためて三十九回まで連載を転載した後、時間の許す限り続きを書こうと思います。ゆるく長めにお付き合いいただけるとうれしいです。なお、以下の文は2017/8/10にアップした当時の文章そのままです。

私の起業経験をご紹介していきます

さて、この場で皆さんにお伝えできる私の経験とは、起業経験です。私はいま、合同会社の代表社員として経営者の立場にあります。その前は個人事業主として9年間、IT業界を中心に活動してきました。最初に独立してから11年半が経過しています。結婚してから17年。関西から上京して18年。自分でもよくやってきたなぁ、と悦に入っている? とんでもない。私は成功者ではありません。そもそも、真の意味でまだ起業できてすらいないと思っています。

夜に日をついでの猛烈な開発の日々。傍らにはmonsterやRed Bullが常備され、脳内を占めるのはロジックとデザインのみ。そんな猛烈なビジネス戦士の壮絶な日常を期待された方、すみません。本記事がそういう方向を勧めることは多分ないでしょう。むしろ逆です。私は公私も含めたすべてを大切にしたいと思っています。個人的な目標、家族の健やかな日常、仕事からの利益。それらは私にとって等しく重要です。いままで、私の人生には岐路がいくつも訪れました。その度に、私は個人と家族と仕事を平等に扱い、判断してきました。その結果、現在の私があるにすぎません。

生まれ落ちた瞬間に与えられ、死ぬまでに減ってゆく残り時間。それをどう使うのかは、個々人の自由です。それを強制する権利は誰にもありません。私は上下関係があまり好きではありません。私が個人事業主になったのも、上下関係を逃れるため、ジタバタした結果といってもいいでしょう。私が強制されるのを嫌う以上、私も人に強制することはしたくありません。ここで私が書く内容は、誰に対しても強制力を持ちません。ここで書く内容とは、あくまでも私という個人の一例でしかありません。今までに訪れた岐路で私自身が選択した結果、会社を経営しているだけのことです。もちろん、今の私は最適な方向に進んでいると思います。ですが、これを万人向けの決定的な成功体験として誇示するつもりも推奨するつもりもありません。私自身、上に書いたとおりまだ成功したとは思っていないのですから。

三方よしを理想とする仕事人でありたい

もちろん、今の自分の境遇には満足していません。かといって後悔もしていません。そして上場を目指して”ガツガツ”もしていません。創業して成功するためには、多分、”ガツガツ”したところが必要なはずです。個人の趣味の充実や家庭をうっちゃってでも仕事に精を出すような。ですが、上に書いた通り、私の目指す目標とは、個人と家庭と仕事の両立です。仕事で成功したい!と”がつがつ”強烈な意思で会社を起こしたというよりも、私自身が自分、家族、仕事において”三方よし”のライフスタイルを実現しようとした結果、ここに落ち着いたのが実情です。いわゆる”三方よし”とは、”売り手よし” 、 ” 買い手よし ” 、 ” 世間よし ” を差します。そこには社会的な、公的な視野も含めた理想論があります。が、私の場合は、まだ社会に還元できる規模には至っていません。成功も起業もできていないと上に書いたのは、そういう意味です。

いやぁ、のっけから堅苦しくなってしまいましたね。まあ、要するに人は人、自分は自分ということです。誰にも他人の人生を替わりに生きることはできません。私にできることがあるとすれば、これまでの経緯とその後の現実を記すだけです。その結果が皆さんのこれからの人生に参考になればと願うだけです。 ここまで書いたようなゆるいスタンスで、個人事業主としてのあり方や法人化について記事をつづっていきたいと思います。

起業なんてやめておけ? そのプロセスが財産なのだと思う

起業日の写真
まず、起業してよかったことをつらつらと書いていきたいと思います。独立したいという方は一定数いらっしゃることでしょう。そういった方々は会社を離れることに前向きなイメージと希望を持っているはずです。まず、それらの希望はかなうはずです。そこは自信をもって断言できます。明るい経営者の未来に向けて、希望を抱いてもらえれば本懐です。

ですが、良いことばかりではありません。会社を立ち上げたらこんなはずじゃなかった、ということも間違いなく起こります。会社に属していれば、直面しなかったはずの重圧。経営とは、厳しい出来事やトラブルの連続です。私が経験したことも、差し支えのない範囲で書いていきます。普通、悪いことは独立する前は重く考えないものです。真剣に深刻に考えると、会社を創るなんてできませんからね。悪いことは誰もが考えずに済ませたいところですが、現実には間違いなく厳しい現実に直面します。

起業の良いこと悪いことをお伝えした後は、私が個人事業主になった経緯を記していきます。上に書いた通り、決して”ガツガツ”と経営者を目指したわけではなかった私が、なぜ独立するに至ったか、を書いていきます。親兄弟親戚のコネも、鮮やかなプレゼン能力も、卓越した頭脳もなかった私が、どういうきっかけを与えられ、その度にどういう決断を下していったか。一つの人生の例として参考にしていただければと思います。引き続いて、9年間の個人事業主の日々をダイジェストでお伝えした後は、法人化へのお話にも触れたいと思います。

はい、ゆるく長めにお願いします。

 そのあとは、個人事業化や法人経営にまつわるあれこれをテーマとして取り上げます。経理や健康維持、人脈作りやコンプライアンスなど。どれもが経営者にとって避けられない出来事です。この記事全体が、皆様の参考になれば良いのです。そんな風に書いていこうと思います。ゆるく長めにお願いします。


One thought on “アクアビット航海記 vol.1〜まずはじめのご挨拶

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